2 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 22:42:22.99 ID:
1icBa86Mo
泰葉「大丈夫、加蓮?」
加蓮「だいじょばない……不快指数MAX……」
泰葉「む、麦茶でも飲む? 持ってくるから」
加蓮「ん……お願いぃ」
泰葉「うん、待ってて」トテトテ
加蓮「あぁー……うー……」
李衣菜「あんまり呻かないでよ、ゾンビみたい」
加蓮「わりと間違ってないし……」
3 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 22:46:34.72 ID:
1icBa86Mo
李衣菜「あ、ゾンビといえば。この前ライブで共演した子、ホラー映画が好きって言ってなかった?」
加蓮「あー……。確か、小梅ちゃんだっけ」
李衣菜「そうそう、小梅ちゃん! 気分的に涼しくなりそうだし、今度おすすめ教えてもらおっか」
加蓮「……それ大丈夫? なんか嫌な予感するんだけど」
李衣菜「へーきだって。あの子、結構ロックなファッションだったし!」
加蓮「なにその謎理論」
4 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 22:48:16.00 ID:
1icBa86Mo
泰葉「二人とも、麦茶持ってきたわ――なんのお話してるの?」
加蓮「待ってましたー♪」クピクピ
李衣菜「私の分も? ありがと泰葉。――うん、ホラー映画観たら少しは涼しくなるかなって」
泰葉「え、ホラー……? 私、ちょっと……」
李衣菜「あれ、泰葉そういうの苦手? まぁ私もそんなに得意じゃないけど」
泰葉「う、うーん……。あんまり血が出たりとか、痛そうなのは……」
5 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 22:49:43.81 ID:
1icBa86Mo
李衣菜「だいじょーぶだよ、マイルドなの選んでもらうから」
泰葉「? 選んでもらうって?」
李衣菜「ほら、前一緒にお仕事した小梅ちゃんっていたでしょ? あの子におすすめ聞ければいいかなって」
泰葉「あぁ、ホラーが好きって言っていた子? そうね、それだったら……。演技の勉強にもなるかもしれないし」
李衣菜「へへっ、でしょ?」
加蓮「……ほんとにいやーな予感するんだけど、大丈夫かな……?」クピクピ
6 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 22:53:09.53 ID:
1icBa86Mo
李衣菜「よーし、予定決まったね! ……今暑いことには変わんないけど」
泰葉「事務所を空けるわけにもいかないし……」
加蓮「じゃあじゃあっ、私が代表してモフバーガーへ行って冷たいシェイクを――」
李衣菜「却下」
泰葉「どうせ夕方まで帰ってこないつもりでしょう」ジトー
加蓮「信用無さすぎじゃない? 私」
7 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:00:39.02 ID:
1icBa86Mo
李衣菜「4、5時間平気で居座る人が言ってもねぇ?」
泰葉「メニューをコンプリートしようって言ったときは正気を疑ったわ……」
李衣菜「うわ、それほんと?」
加蓮「そんなこと言った覚えないんだけど!? さらっと嘘言わないでよ!」
泰葉「ふふっ♪」
李衣菜「うわぁ……」
加蓮「ちょっ李衣菜、嘘だからね!? あり得ないでしょメニューコンプとk」
李衣菜・泰葉「「うわぁ……」」
加蓮「ちょっと!!」
8 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:09:24.18 ID:
1icBa86Mo
李衣菜「でも無駄に長い時間居座ってたのは本当でしょ。いつまで経っても事務所来なかったし」
加蓮「や、あれはたまたま友だちと居合わせたからで……」
李衣菜「ああ、そんなこと言ってたね。すぐ照れるから面白い娘だって」
加蓮「そそ、からかうとほんと真っ赤になっちゃうの。それがまた可愛くて!」
泰葉「あぁ、今の加蓮みたいに? ふふふ」
加蓮「う、うっさい! そ、それで、可愛いんだからアイドルになれば? って誘ったら――」
『は、はぁ!? あ、ああアタシがアイドル!? む、無理無理無理、なに言ってんだよバカ!』
加蓮「ってね。ふふ、まんざらでもなさそうだったけど」
9 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:12:15.65 ID:
1icBa86Mo
泰葉「ふふっ、聞いてるだけでも可愛らしい娘ね」
加蓮「あはは、でしょー。絶対人気出ると思うんだけどなぁ」
李衣菜「今度会わせてよ、一緒に遊びたいし!」
加蓮「うん、もちろんっ。あ、名前はね、かみy――」
がちゃ
P「ふいー、ただいま戻り――ってあっつ!? え、なんで冷房効いてないんだっ?」
10 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:13:10.91 ID:
1icBa86Mo
泰葉「あ、Pさん。お疲れさまです」ペコ
李衣菜「お疲れさまですっ」
P「お、おうお疲れさま。それより冷房つけないでどうしたんだ? 暑かったろうに」
加蓮「え、だってちひろさんが節約だって言ってたから……扇風機で我慢してたんだけど」
ちひろ「お疲れさまでーす♪ いやー暑いですnいたたたたたぷろりゅーひゃーひゃんいひゃいれふぅぅぅううう!!?」ブニー
11 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:14:20.57 ID:
1icBa86Mo
冷房「ごおおおおおお」
李衣菜「あー……♪」
泰葉「ふー……♪♪」
加蓮「いきかえるー……♪♪♪」
P「何故そんなこと言ったんです。あの娘たちになにかあったらどうする気ですか、ええ?」
ちひろ「すみませんすみません! こ、光熱費が……そのぅ」
P「それも分かりますけどね……。はぁ、いっそ新しいエアコンに買い換えますか。燃費いいやつ」
12 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:15:24.34 ID:
1icBa86Mo
ちひろ「はい、そうですね……。ごめんね、みんな……」ショボン
李衣菜「あはは。そんなに気にしないでください、ちひろさん」
泰葉「しっかり水分も摂ってましたから。一人ならともかく、三人一緒でしたし」
加蓮「体力も付いてるしね。このくらいでバテるような鍛え方してないよ」
泰葉「あら。ソファーで溶けかけてたのは誰だったっけ……」
李衣菜「ゾンビみたいに唸ってたじゃん」
加蓮「あぁもうなんで言うかなぁ!」
13 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:16:13.25 ID:
1icBa86Mo
ちひろ「ふふふ♪」
P「はは、元気みたいで良かった。これなら熱中症の心配はいらないか」
加蓮「Pさんっ、二人がいじめる!」
李衣菜「あはは、またまたー♪」
泰葉「本当は好きなくせに……♪」
加蓮「好きじゃないってば!? なんで私ここだとイジられる側なの、おかしいでしょ!」
14 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:19:09.65 ID:
1icBa86Mo
泰葉「ふふ、だって例の友だちはからかってるんでしょう?」
李衣菜「そうだよ、自分もイジられる覚悟がないとね?」
加蓮「ぐぬぬ……! 奈緒もこんな気持ちなの……!?」
李衣菜「へぇ、奈緒ちゃんっていうんだ?」
P「ん? 誰だ?」
泰葉「加蓮の友だちだそうです、とっても照れ屋さんみたいで。ふふっ、今度会わせてもらうんですよ」
P「……なるほど。なるほどなるほど」
ちひろ(あ、プロデューサーさんがスカウトモードに)
15 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:20:58.71 ID:
1icBa86Mo
加蓮「にわか! ぱっつん!」
李衣菜「はいはい、にわかでーす♪」
泰葉「全然悪口になってないじゃない♪」クスクス
加蓮「くぅうう! ムカつく~っ!」
ちひろ「元気ですねぇ♪」
P「ええ……まだまだ暑いですけど、元気でなによりです」
おわり
16 :
◆5F5enKB7wjS6 2015/08/26(水) 23:24:03.59 ID:
1icBa86Mo
というお話だったのさ
書き上げた次の日に急に寒くなっちゃってどうしようかと3日ほど寝かしてたのは内緒
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です
元スレ:
モバP「だりやすかれんとまだまだ暑い日」
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