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モバP「だりうづやすりんみおかれん」

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1 :だりやすかれんだよー  ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:44:13.51 ID:/5h2rxrKo

―――とある公園


凛「――なんだか不思議な感じ。いつもハナコの散歩は、私一人だったから」トコトコ


泰葉「ふふ、そうなの? こうして話しながら歩くのも楽しいよね……」トテトテ



ハナコ「きゃんっきゃんっ」


凛「ふふ……ハナコも楽しそう」

泰葉「いい子ね……繋いでなくても傍で遊んでる……♪」

凛「うん。……自慢の家族、だからね」

2 : ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:46:49.89 ID:/5h2rxrKo
泰葉「ハナコちゃん、やっぱり可愛い?」

凛「もちろんだよ。ハナコなら目に入れても痛くないくらい」

泰葉「あ、凛ちゃんもそんなこと言うんだね……♪」クスクス

凛「っ! い、言わないでね? 特に未央と加蓮には……!」

泰葉「からかわれるから?」

凛「ん……いつまでもネタにしてくるんだもん……」

泰葉「ふふふ♪」

4 : ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:49:05.98 ID:/5h2rxrKo
凛「まぁ、でも……」

泰葉「?」

凛「そういうのも……悪くないかな、って。居心地いいよね、うちの事務所」

泰葉「……ええ。私も、あの場所が大好き」

ハナコ「くぅんくぅん」ペロペロ

凛「よしよし……。ねぇ、泰葉は……」

泰葉「なぁに?」

凛「アイドルになって、やりたいことって……見つかったの?」

5 : ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:50:34.36 ID:/5h2rxrKo
泰葉「やりたいこと……?」

凛「うん。私、アイドルになって……なにか、見つけたいと思ってる」

凛「夢中になれること……今までなかったから。だから、私は……」

泰葉「…………」

凛「……泰葉?」

泰葉「……私ね。昔は……子役として、芸能界に入っていたの」

6 : ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:53:01.25 ID:/5h2rxrKo
凛「そう、だったの?」

泰葉「ええ。といっても、大人たちの着せ替え人形みたいな……そんな役割で」

泰葉「楽しくないわけじゃなかったけど……今みたいに充実はしてなかったかな。ふふ」

凛「……うん」

泰葉「でもね……」

泰葉「今のプロデューサー……Pさんに見つけてもらって。『アイドルに興味あるなら、うちに来ないか?』って」

泰葉「今思うと、怪しげな勧誘だったな……。こんなこと言ったら、Pさん泣いちゃうかもしれないけど」

凛「…………」クスッ

7 : ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:56:10.84 ID:/5h2rxrKo
泰葉「それで、李衣菜や加蓮と出会って……色んなことを一緒に経験しているうちに――」


泰葉「『私、今……すごく楽しいんだ』、って気づいたの」


凛「……!」

泰葉「いつの間にか、私も知らないうちに……いつも笑顔を浮かべてる私がいて」

泰葉「……嬉しかった。私はもう、誰かの都合のいい人形なんかじゃないんだ、って思えたの」

8 : ◆/FlK6/6bHs 2015/04/30(木) 23:58:43.00 ID:/5h2rxrKo
泰葉「だから私は、みんなにもらった笑顔を……今度は届けたい。たくさんの人に……!」

凛「泰葉……」

泰葉「って、あっ! ご、ごめんなさい凛ちゃん……私ばっかり話しちゃって」

凛「ううん……泰葉、楽しそうに話してたから。止めるのもアレかなって」

泰葉「と、止めていいからね? はぁ、顔熱い……」

凛「……私も」

泰葉「え?」

凛「私も……泰葉たちみたいに後悔のないように。アイドル、やってみたい」

9 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:00:25.31 ID:pP3vRShCo
凛「今の私じゃ、なにが出来るのかまだまだ分からないけど……きっといつか……見つけられるように!」

泰葉「……うん。私たちも協力するね。凛ちゃんの、やりたいこと探しに」

凛「ありがとう……岡崎先輩」

泰葉「…………李衣菜か加蓮ね。凛ちゃんを唆したのは」ゴゴ…

凛「え? でも……先輩って呼ぶと嬉しそうにするって」

泰葉「ふふ、ありがとう凛ちゃん」ニッコリ

凛(……気のせいかな。ハイライトが消えてるような……)

10 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:03:22.51 ID:pP3vRShCo

―――


凛「――ハナコ。そろそろ帰るよ」

ハナコ「きゃぅんっ♪」トテテテッ

泰葉「ふふ、本当に凛ちゃんに懐いてる……♪ 凛ちゃんはわんちゃんが好きなの?」

凛「うん、わりと。……あ、でも」

泰葉「?」

ハナコ「?」


凛「最近は猫派かな」

泰葉「え?」

ハナコ「えっ」



やすりん編おわり

11 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:08:26.18 ID:pP3vRShCo

―――事務所


未央「もきゅもきゅ♪」


加蓮「はぐはぐ……んぅー、しあわせ……♪」


ちひろ「たまに食べるジャンクフードもいいものですねぇ♪」パクパク


加蓮「私は週7でも全然イケるけど♪」モグモグ

未央「あはは! ほーちゃん、それは食べ過ぎだってー☆」

ちひろ「うふふ♪」

12 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:09:53.40 ID:pP3vRShCo
未央「私月見バーガー好きでさー、毎年時期になると食べたくなるんだよねー」

加蓮「あ、分かる! 期間限定ってなんだか惹かれるよね」

未央「通常メニューにされると魅力半減、って感じ?」

加蓮「そうそう、いつでも食べられるならまた今度でいっか、ってさ」

未央「あるあるー☆」

ちひろ(……こ、これが現役JKトークなのね……!)

13 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:12:39.57 ID:pP3vRShCo
未央「ところで……」

加蓮「? どしたの?」

ちひろ「はい?」

未央「芸能事務所ってもっと堅苦しいイメージだったんだけど……案外ゆるいんだね?」

加蓮「あぁ、こうしてくつろぎながら、ポテトやハンバーガー食べてるのがってこと?」

未央「うん、なんか放課後に集まって……その、遊んでるって言ったら失礼かもしれないけどさ……」

ちひろ「……ふふふっ♪」

加蓮「ふふ、別に? 多分ここだけだよ、こんなゆるい事務所」

14 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:14:57.39 ID:pP3vRShCo
未央「そ、そうなの?」

加蓮「だって、こうしてテーブル囲んで事務員さんまで一緒に駄弁ってるとか、普通あり得ないよ」クスクス

ちひろ「ふふ♪ うちは自由にのびのび、がモットーですから♪」

未央「にしては自由すぎるような……」

加蓮「ちひろさんはのびのびしすぎだよ。コスプレ用のロッカー、いったいいくつ用意すれば気が済むの?」

ちひろ「え、いやっだって、みんなに着てもらいたい衣装を作ってたら自然と……!」

15 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:19:02.43 ID:pP3vRShCo
未央「こ、コスプレ? え、ちひろさん作ってるの!?」

加蓮「そうなの……もう、隙あらば着させようとするんだから」

ちひろ「ちひっ☆」キャピ


未央「ひぃっ」ゾワッ

加蓮「うわぁ……」

ちひろ「」

16 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:21:08.70 ID:pP3vRShCo
加蓮「と、とにかくね。事務所では『普通の女の子』、ステージに立てば『素敵なアイドル』……」

加蓮「これがPさん――プロデューサーの方針なの。だから私たち、いつも笑っていられるんだ」

未央「そうなんだね……。えへへ、なんかもっと好きになりそう、アイドル♪」

加蓮「ふふ、良かった♪ ……これでも私、ここに来るまではひねくれててさ」

未央「? うん」

加蓮「夢は所詮夢だ、って……諦めてた。でも――」

加蓮「Pさんや、李衣菜、泰葉、ちひろさん……。『ここ』が、私を変えてくれたの」

17 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:22:26.40 ID:pP3vRShCo
未央「……うん。ほーちゃん、すっごく楽しそうだもん」

加蓮「うんっ。夢は、きっと叶えられる。私がその証明だから……」

加蓮「それを、大勢の人に伝えたいの。みんなと一緒にね!」

未央「おお……おおおお!」ガタッ

加蓮「きゃ、急にどうしたの未央?」

18 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:24:16.86 ID:pP3vRShCo
未央「私! もっと色んな人と仲良くなりたいんだ!」

加蓮「あ……それが未央の『夢』?」

未央「うんっ! 叶えてみせるよ、私! いっぱいいっぱい、楽しんで!」

加蓮「そっか! 私たちと一緒に、頑張ろうねっ!」

未央「うんっ☆☆★」

19 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:25:06.62 ID:pP3vRShCo

ちひろ「コスプレ…タノシイノニ…キテホシイノニ…」ブツブツ


未央「ちひろさんは……ほっといていいのかな?」

加蓮「大丈夫、明日になれば元に戻るから」



みおかれん編おわり

20 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:27:39.09 ID:pP3vRShCo

―――レッスン場


李衣菜「――はい、もう少し押すよー」グググ


卯月「お願いしま――あううぅ!」


李衣菜「だ、大丈夫? うーん、硬いわけじゃないんだけどなー、体」

卯月「す、すみません……はぁ~、もっと頑張らないと……」

李衣菜「そんな、卯月ちゃん頑張ってるじゃん。養成所でも、アイドル目指してレッスンしてたんでしょ?」

卯月「うぅ、そうなんですけど……。こんなのでついていけるんでしょうか……?」

21 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:29:41.35 ID:pP3vRShCo
李衣菜「大丈夫だよ。私は養成所行ってなかったけど、今こうしてアイドルできてるし」

李衣菜「Pさんも言ってたよ? 卯月ちゃんは一番一生懸命だって!」

卯月「……プロデューサーさんが……?」

李衣菜「うんっ。『李衣菜や加蓮よりよっぽど真面目だ』って。……まぁ言い方はアレだったけどさ」ムス

卯月「ふふ、あはは♪」

22 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:32:06.87 ID:pP3vRShCo
李衣菜「あ、笑った。ほら、こんなに笑顔が可愛いんだもん。絶対卯月ちゃん人気出るよ!」

卯月「あぅ、恥ずかしいです……」カァ

李衣菜「……ね? そんな難しく考えることないよ。憧れてたんでしょ、アイドル」

卯月「……はい。ずっとずっと、小さな頃からの夢なんです。いつかなれたらいいなって……」

李衣菜「へへ、ちゃんとなれたじゃん。だから一緒に頑張ろ? 私たちでトップアイドルになろうよっ」

卯月「は、……はいっ!」ニパッ

23 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:35:39.55 ID:pP3vRShCo
李衣菜「……私はさ。アイドルに成り立ての頃は、自分の理想を追いすぎてて……空回りしてたんだ」

卯月「李衣菜さんが? ……前向きな今と比べると、ちょっと想像が……」

李衣菜「あはは……。分かりもしない、出来もしないことを大口叩いて……迷惑かけちゃった」

李衣菜「だから、変わろうって。一歩ずつ一歩ずつ、出来ることから始めようって」

卯月「一歩ずつ、一歩ずつ……」

李衣菜「うん。出来なくても、分からなくても……好きなものに、嘘はつきたくなかったから」

24 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:37:38.35 ID:pP3vRShCo
卯月「李衣菜さんの好きなもの……音楽、でしたよね」

李衣菜「そう。どんな壁にぶつかっても、これだけは諦めるもんか! ってね」

卯月「ずっと、挑戦し続けているんですね……」

李衣菜「うん。だから私は、歌を通じて『好きなことは諦めないで』って気持ちを伝えたいんだ」

李衣菜「――私自身ができたことだからねっ!」

25 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:39:27.69 ID:pP3vRShCo
卯月「……すごいですっ。李衣菜さん、すごいですっ!」

李衣菜「え、あ、いや! そんな褒められるようなことは……えへへ」

卯月「私、この事務所来て良かったです! 李衣菜さんみたいな、素敵なアイドルに私もなりたいです! いえっ、なります!」

李衣菜「ああぁ、だから私はそんなに尊敬されるような……!」アタフタ

李衣菜「あ、そうだ!」ティン

26 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:40:55.35 ID:pP3vRShCo
卯月「ふえ? どうしました李衣菜さん?」

李衣菜「それ、『李衣菜さん』!」

卯月「え?」

李衣菜「やめやめ、同い年なんだし。李衣菜って呼んでよ?」

卯月「えぇっ、で、でも先輩で……!」

李衣菜「芸歴で言えば泰葉がダントツ先輩だけど、関係なく接してるしさ。ほら、呼んでみてよ!」

27 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:43:02.24 ID:pP3vRShCo
卯月「え、えぇと……り」

李衣菜「り?」


卯月「李衣菜……ちゃん!」

李衣菜「あはは、うん。おっけー、卯月! これで友だちで仲間、上下関係はなし!」

卯月「わ、分かりましたよぅ……で、でも敬語は許してくださいね? 養成所からのくせで……」

李衣菜「へへ、いいよいいよ! 言いたいことをはっきり言えないより、ずっとマシだしねっ」

28 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:44:24.92 ID:pP3vRShCo
卯月「えへへ♪ それでは改めて……よろs」

李衣菜「柔軟の続きだねー。よいしょー」ググーッ

卯月「しいぃぃ!? いたいいたい痛いですぅぅ~!!」

李衣菜「我慢我慢、頑張れー♪」グググ…

卯月「が、がっ頑張り、ますー! ……うぁぁあああ~!」



だりうづ編おわり

29 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:45:47.31 ID:pP3vRShCo

―――その後


卯月「うぅ……筋がぁ」

李衣菜「慣れるまでの辛抱だよ……あ、そろそろかな?」

卯月「へ?」


がちゃ


P「おーす。お、頑張ってるか? 卯月、李衣菜」

30 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:46:57.95 ID:pP3vRShCo
卯月「あ、あれ? プロデューサーさん!」

李衣菜「へへへ、頑張って時間稼ぎという名の柔軟してましたよ」

P「はは、お疲れ二人とも」

卯月「ちょ、ちょっと待ってくださいっ。李衣菜ちゃん、時間稼ぎってどういう……?」

李衣菜「えへへ、ちょっとねー。Pさん、そっちの準備はどうですか?」

P「うん、ばっちり。あとは主賓を連れてくるだけだ」

31 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:48:00.32 ID:pP3vRShCo
李衣菜「そうですか! よぉし、じゃあ卯月、行こう行こう!」

卯月「え、ええ? なにがなんだか……準備? 主賓って?」

P「ほら、行くぞ主賓さん?」ポフ

卯月「わ、私が主賓なんですか? も、もう頭が混乱してます~!」

李衣菜「こっちだよ卯月! ほらほらっ」グイッ

卯月「り、李衣菜ちゃん~?」トテテー

32 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:48:53.74 ID:pP3vRShCo
李衣菜「はい、一名様ご案内~♪」

卯月「え――」


がちゃっ


凛「――卯月」

未央「しまむーっ!」

泰葉「誕生日、」

加蓮「おめでとう♪」


「「「「「おめでとーっ♪♪♪」」」」」


卯月「あ――!」

33 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:50:30.34 ID:pP3vRShCo
P「――ちょっと遅れたけどな。うちでは、どんなに遅れても誕生祝いすることにしてるんだ。びっくりしたか?」


P「なんにせよ――誕生日おめでとう、卯月!」


卯月「あ、……ありがとうございますっ♪ 嬉しいです……えへへへへっ♪♪」ニパーッ!



おわり

36 : ◆/FlK6/6bHs 2015/05/01(金) 00:52:48.62 ID:pP3vRShCo
というお話だったのさ
これからは後輩なNGが出たり出なかったりするかもしれないけど、コンゴトモヨロシク



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元スレ: モバP「だりうづやすりんみおかれん」
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