ヘッドライン

P「己の限界」

元スレ:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1369662418/

3 :代行ありがとうございます 2013/05/27(月) 22:48:39.95 ID:qvPZhSvQ0
自分の限界は分かっていたつもりだった。

しかし蓋を開けてみれば己の限界はすぐ目の間に迫っていたらしい。

その迫り来る限界を迎える前に俺は行動に移さなければならい。

人を傷付ける前に。

己を守るために。



「社長…大事なお話があります」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 22:52:06.60 ID:qvPZhSvQ0
俺は仕事が終わった時間を見計らい、帰り支度を始めていた社長に声を掛けた。

今となっては多忙を極めるこの事務所を総括する社長。

俺が一番尊敬する人間であり、俺を一人前のプロデューサーに仕上げてくれた恩人でもある。

「どうしたのかね改まって…まぁ、話は何処かへ入って聞こう」

何かを悟ってくれたのか社長は後ろに佇む事務所に戻って話をする事を避け、近所にある居酒屋へと俺を誘ってくれた。

内装は立派とは言えないが社長が勧めるお店だ、間違いはないだろう。
出来ればこの様な話とは別の機会にここへ来たかった。

しかしその後悔は後の祭り。

俺と社長はカウンターへと案内され、椅子へと腰を下ろした。

隣には若い男性が項垂れながら酒を飲んでいた。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 22:56:05.69 ID:qvPZhSvQ0
「店長いつものを二つくれないか」

その一言から社長がこの店へよく通っているという事が分かった。

店長はその声を聞くと黙って日本酒の徳利とお猪口二つをを俺達の目の前に置いた。

その速さから社長の姿が見えた瞬間に用意は済まされていたのを伺える。

そして社長はお猪口へ日本酒を注ぎ、俺の目の前に差し出した。

社会的にも会社的にも目上の人間に注がせるのはマナー違反と分かってはいたが、社長は俺の申し訳ないとう気持ちを包み込む様な優しい表情で乾杯のためにお猪口をゆっくりと突き出した。


「今日もお疲れ様」


その落ち着き優しい言葉に目頭が熱くなるのが分かった。

俺はお猪口を手に取り、社長が持つお猪口にゆっくりと当てた。


「それで…話とは何かね?」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 22:59:27.06 ID:qvPZhSvQ0
社長の表情は先程までの優しい表情とは打って変わって真剣な表情へと変わっていた。

俺はその顔を見て揺るいでいた決心を無理矢理支え、ゆっくりと口を開いた。



「実はですね…私…事務所を辞めようかと思ってまして…」



擦り切れそうな声を捻り出し、俺は視線を膝下へ落とした。

社長は分かっていたかの様にお猪口を口元へ運び、クイッとそれを飲み干した。

そうしてゆっくりと口を開いた。



「正直…君の様子がおかしかったのは気が付いていた。 それを腫れ物を触るかの様に接していたのも事実…先に謝らせてくれ。 すまなかった」



その謝罪の言葉で溢れ出しそうになった涙を堪えるべく俺は上を見上げ、共にお猪口の中に入っていた酒を喉へ流し込んだ。


喉の奥が熱くなったのが分かり、それと共に頭がクラっとなるのも分かった。

俺は酒が苦手だという事を忘れていた。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:03:09.77 ID:qvPZhSvQ0
「それで…改めて聞きたい。 辞めたい理由はなにかね?」



酒のせいか涙のせいか分からない視界の霞みが俺の思考もを霞ませた。



「…」



視界と共に俺は言葉さえも失ってしまった。

押し黙る俺を無視するかの様に社長は話しを続けた。


「君に辞められると困る…これが今の現状だ。 君が事務所に来た事によりアイドル達も機動に乗り、事務所が活気づいた…ハードワークというもの分かる。 しかし今は君が事務所の支えなのだよ…経営的な事だけではなく、アイドルの娘達にとっても」



社長の声には力が篭っていた。

視界がぼやけながらもその声を発する社長の姿が目の前に浮かぶ位にすんなり耳へ入って来た。



「給料面に話だったら幾らでも都合を付けよう…休みも都合を付ける…だから…事務所に残ってくれないか?」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:09:06.51 ID:qvPZhSvQ0
社長の言いたい事は分かった。

けれど俺が辞めるという本来の理由とは違い、俺は奥歯を噛み締めた。


働き過ぎで疲れが溜まったから辞めたい?

今の仕事には遣り甲斐を感じていて疲れなんか二の次だ。

だからこれは違う。


給料が仕事量に見合わないから辞めたい?

給料は十分と言う程貰っている。

だからこれも違う。


俺は限界なのだ。

そういった業務の中ではない、俺が人間で有るが故の限界。

その気持ちを伝えるべく俺は気力を振り絞り言葉を吐き出した。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:16:40.97 ID:qvPZhSvQ0
P「性欲の…限界…っ!」

高木「…は?」

P「だって…あんな可愛いアイドルの娘達に囲まれた職場ですよ!? 俺も最初の一年は耐えられました! だけど…! 最近あの娘達のアプローチは度が過ぎてます! 」

高木「ちょ、ちょっと」

P「美希に至っては事有る事に抱き着いてきて…春香も転ぶと見せかけて抱き着いてくる…おまけに亜美と真美に至っては俺の膝の上に座って正面から抱き着いてくるんですよ!?」

高木「お、落ち着き」

P「あずささんもです! 迷子になったとか言って俺を誘い出して…『また迷子になったら困るから…手…繋いでください…』とか言って俺の手を握ってくるんですよ!!?」

P「貴音も最近はあーんを求めてくる…雪歩は大丈夫だと思ってたのに最近お茶を持ってくる度に俺に擦り寄ってくる…」

高木「…」

P「千早に至っては俺の家に押しかけてくるんですよ!? 『優の事思い出したら…寝れなくなっちゃいまして…』とか上目遣いで! これなんて拷問ですか!!?」

高木「…」

P「他の娘達もです…真も響も伊織もやよいも…おまけに律子も小鳥さんもですよ!? なんですかこれ!!?」

高木「…」

P「もう…俺は限界なんです…!」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:24:53.61 ID:qvPZhSvQ0
『…分かる! わかるわ!』


高木「!!?」ビクッ

P「…あんたは…?」

?「俺は…シンデレラガールズプロダクションでプロデューサーをやってる…モバPと申します」

P「あ、どうも…」メイシワタシ

モバP「あ、ご丁寧にどうも…」メイシワタシ

P「…で、分かるとは?」

モバP「実は、俺が勤める事務所でもアイドルの娘達からのアプローチが激しくて…」

P「なんと…」

モバP「中高生の娘達から毎日の様にアプローチ…年少組の娘達も…おまけに年長組の人達も…婚姻届を持参する始末…!」

P「CGプロダクションさんは大所帯でしたね…」

モバP「はい…百人越えです…」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:30:15.51 ID:qvPZhSvQ0
P「さぞかし辛いでしょう…まぁ、どうぞ一杯…」トクトク

高木「それ私のお猪口…」

モバP「ありがとうございます…お互い辛いみたいですね…」グイッ

高木「あ、聞いてないね」

P「えぇ…童貞の俺には辛いですよ…」



『童貞の何が悪いんだよ!』



高木「!!!!?」ビクッ

モバP「あ…貴方は…!」

P「鬼ヶ島羅刹…!」

冬馬「羅刹じゃねぇよ! いい加減覚えろ! 俺は天ヶ瀬冬馬だ!」

モバP「けどあれ? …君って未成年じゃ…?」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:35:09.97 ID:qvPZhSvQ0
冬馬「今は黒井のおっさんと打ち合わせで来てたんだけどよ…おっさん酔っ払っちまってそこで寝てるんだ」

黒井「…ウィッ…」グー

高木「黒井…」

P「そうだったのか…ってかやっぱりお前って童貞だったのか?」

冬馬「ち、ちげぇし!」アタフタ

モバP「恥ずかしがる事ないんだよ冬馬くん…俺だってこの歳で童貞なんだから…」

P「モバPさんもでしたか…」

冬馬「お前ら全員…」

モバP「えぇ…童貞仲間です!」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:40:20.57 ID:qvPZhSvQ0
P「…」

冬馬「…」

モバP「…」


ガシッ


冬馬「強く…強く生きよう…!」

P「あぁ…世間の意見なんかに流されちゃ駄目だ…!」

モバP「童貞が悪い事の様に扱われるこの風潮なんて糞喰らえ!」

P・モバP・冬馬「「糞喰らえ!!」」

高木「私はもう帰ってもいいかねP君?」

P「あ、すみません社長…ちょっと話が逸れました…」

高木「大幅にね」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:47:16.88 ID:qvPZhSvQ0
P「申し訳ありません…それでは話しを戻させて頂きます…俺が取り返しの付かないスキャンダルを起こす前に…事務所を辞めさせてください!」

高木「…却下で」

P「な…なんでですか!!!?」

高木「要するに君はスキャンダルが怖いのだろう? なら小鳥君と付き合ってみたらどうかね? 話を聞く限り向こうもその気の様だし」

P「小鳥さんは…なしで」

高木「な、何故かね?」

P「だって俺若い子好きですし」

モバP「あ゛ぁ゛っ!!? お前小鳥さんdisってんのか!!!?」ドンッ!

P「なんでお前がキレんだよ!」

モバP「小鳥さんはあの聖母の様な寛容さがいいんだろうが! そしてあのグラマラスな体型…たまんねぇ!!」

冬馬「分かる…分かるぞ!」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:52:36.61 ID:qvPZhSvQ0
モバP「俺からしたらあんな事務員が居る事が羨ましいんだよ! あ~あ、うちの悪魔と交換したいくらいだわ~」

P「…あ? てめぇ…千川さんdisってんじゃねぇぞ!!!」ドンッ!

モバP「なんでてめぇがキレんだよ!」

P「辛い時にあんな眩しい笑顔…そしてタイミングのいい抜群の気遣い! あんな天使見た事ねぇ!!!」

冬馬「分かる…分かる…っ!」

P「あんな天使がいる職場なら多忙でも大歓迎だわ! あ~あ! 羨ましいわ~!!」

高木「もう帰っていいかね?」

P「あぁ! 何度もすみません! また少し話が逸れて…」

高木「もう別の車線を走ってたね」

P「…どうしても話を受け入れてくれませんか?」

高木「もう絶対に受け入れないと決めたよ私は」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:52:48.23 ID:EHpNYkGV0
これもうわかんねえな……

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/27(月) 23:58:24.12 ID:qvPZhSvQ0
P「…じゃあ俺はどうしたら…」

高木「…じゃあ律子君はどうかね? 同じプロデューサー同士なら問題はないだろう? 若いし」

P「律子ですか…律子って男を尻に敷くタイプじゃないですか? だからちょっと無理ですね」

高木「もう私は君が分からないよ」

冬馬「男を尻に敷くタイプの女…最高じゃねぇか! てめぇ我が儘言ってんじゃねぇよ!!」ドンッ

高木「今度はこっちかね」

冬馬「律子さんは才色兼備って言葉がぴったりじゃねぇか…あんなのが仕事終わりに家で待っててみろ! …俺残業とかしねぇ!」

モバP「分かるぞ冬馬君…!」

P「大体…お前にはそれがぴったりな女性が近場にいるだろが」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:03:36.22 ID:CVBJNvDI0
冬馬「は? 何処にそんな素敵な女性がいるんだよ!?」

モバP「もしかして三条馬さん?」

冬馬「あ~あいつはダメ、お節介のババアだもん」

モバP「てめぇ! 静さん馬鹿にしてんじゃねぇぞゴラァ!!!!」

冬馬「はぁ!? なんでてめぇがキレてんだよ!!!」

モバP「気配り上手で料理も出来る…最高の女性じゃねぇか!!」

P「そうだな、律子とは違う!」

冬馬「てめぇらは近場にいねぇからそう言えるんだよ!」

P「大体お前は春香が好きだったんじゃねぇのか?」

冬馬「ち、ちげぇし!」アタフタ

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:08:16.17 ID:CVBJNvDI0
モバP「あ~これだから童貞は」

冬馬「て、てめぇも童貞じゃねぇか!!」

P「童貞童貞うっせえんだよバーカ!」

冬馬「はぁ!? バカって言う奴がバーカ!!」

モバP「バーカ!バーカ!」

高木「子供か!!!」ドンッ

P「す、すみません…」

モバP「…申し訳ありません…」

冬馬「なんか…ごめん…熱くなっちまった…」

高木「はぁ…もういい…アイドルと恋愛しようが勝手にしたまえ…」

P「え? いいんですか!!?」

高木「もう私疲れた」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:08:46.62 ID:EdZLuedG0
折れるなよ社長

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:16:23.85 ID:CVBJNvDI0
P「そんな…いや…けど…若奥様…」ブツブツ

モバP「あ~…懐が広い社長で羨ましいわ~」

冬馬「お、おいっ! は、春香には…手を出すなよ!」

P「どうかな~春香も俺にべったりだからな~分かんないな~」

冬馬「てめぇ…もしそんな事あったら北斗にチャオ☆させんぞ!」

P「ふざけんな! 俺そっちの気はねぇよ!」

モバP「いいんじゃね? その方が去勢されて性欲落ち着くかもしれないし(笑)」ゴクゴク

P「あ、てめぇ一升瓶ラッパ飲みしてんじゃねぇよ!」

モバP「あ~うっせぇうっせぇ~これだから童貞は~」

冬馬「だからてめぇも童貞だろうが!!」

P「叫ぶな童貞羅刹!!」

モバP「童貞童貞うっさいんじゃボケ!!!」

高木「あ、すみませんお会計をお願いします」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:26:26.27 ID:CVBJNvDI0
ギャーギャー


グリP「騒がしいな…」

豊川「まぁまぁ一杯どうぞ~」

グリP「あ、どうも」

千鶴「わたくしと一緒にお酒を飲める事を光栄に思いなさいプロデューサー!」

グリP「はいはい」ナデナデ

馬場「むにゃ…もう飲めないよ~…」

グリP「初っ端から飛ばすからですよ…」セビロカブセ

百瀬「ふふ…私のお酒が飲めないっていうのかしら…」ズイッ

グリP「ちょっとまだ入ってるんで待ってくださいね」


ギャーギャー


グリP「平和だな~」


眠いからおわり

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:26:44.70 ID:q3Zw2GGt0
Pたちはともかくいいのか冬馬は……

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:28:17.01 ID:CVBJNvDI0
く~疲れましたwこれにて完結です!
これやりたかった

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/28(火) 00:32:44.26 ID:/UFYchSX0
結局解決しなかったけど乙




コメント
コメントの投稿





ページランキング
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://ssbiyori.blog.fc2.com/tb.php/769-971000ef