3 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:05:19.27 ID:
25R73aiOo
数日後
ちひろ「大変です!」
P「どうした!」
ちひろ「何かもうお決まりの展開でなんやかやあって、どうのこうのした結果に響子ちゃんが小さくなっちゃいました!」
P「そうか!」
ちひろ「こちらが小さくなった響子ちゃんです」
響子「……」チマッ
ちひろ「めっちゃ可愛いです」
P「性格変わってるな、大人しい」
ちひろ「ついでにさくらちゃんも小さくなりました」
P「ついでとか言うな」
ちひろ「あのザマです」
P「あのザマとか言うな」
さくら「ねぇー、テレビつけてよぉ」チマッ
P「いつもとあまり変わらんな」
4 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:06:56.33 ID:
25R73aiOo
ちひろ「じゃあ後はお願いします」
P「マジかよ」
ちひろ「では」
ガチャッ バタン
P「……」
響子「……」
さくら「テレビつけてよぉ」
P「はいはい、なに見るんだ」ポチッ
さくら「プリキュア」
P「やってないよ、あれ日曜だろ確か」
さくら「じゃあピタゴラスイッチ」
P「やってるかな……やってないな、始まるまで他の見てろ」ポチッ
さくら「はぁい」
5 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:08:26.97 ID:
25R73aiOo
響子「……」
P「響子もテレビ見ろ」
響子「……」タジ
P「怖くないよ、大丈夫」
響子「……誰ですか」
P「ん?」
響子「……」
P「俺? 響子のプロデューサーって言って、分から、ない、みたいだな」
響子「……」
P「まぁ、分かったら響子が俺を怖がるわけ無いか」
さくら「おじさん何するひと?」
P「おじさんじゃない」
6 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:10:06.90 ID:
25R73aiOo
さくら「何するひと?」
P「プロデューサー」
さくら「??」
P「お兄さんは、プロデューサーです」
さくら「ぷりょ……」
P「プロデューサー」
さくら「ぷりょりゅーさー」
P「惜しい」
響子「……プロデューサー」
P「おっ、響子はちゃんと言えるな、偉いぞ」ナデナデ
響子「……」
さくら「ぷぉにゅーさー」
P「言えてないけどさくらも撫でてやろう」ナデナデ
さくら「えへへー」
7 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:12:04.82 ID:
25R73aiOo
P「子供ってどう対応すればいいんだろう」
響子「……」
さくら「おやつ」
P「遊んでやればいいのか」
響子「……」
さくら「おやつ」
P「取りあえずおやつ食べるか」
さくら「たべる!」
響子「……」
P「ドーナツがあるな、これでいいか、後で買い直しておこう」
響子「ドーナツ……」
P「響子の分もあるぞ、おいで」
響子「……」テテテ
8 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:14:22.16 ID:
25R73aiOo
P「では、ちゃんと自己紹介できたらドーナツをあげよう」
さくら「じこ……?」
響子「……?」
P「じゃあ響子、お名前と歳を教えて下さい」
響子「あ……えっと、いがらし、きょうこ、5さいです」
P「ちゃんと言えて偉いから、ドーナツをあげよう」
響子「あ、ありがとうございます……!」
P「にしても、十歳も若返ってたか」
さくら「さくらにも聞いてー」
P「さくらにも聞こう、お名前と歳を教えて下さい」
さくら「さくらはぁ、さくらでぇ、5さいでぇす」
P「ふむ」
9 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:15:36.56 ID:
25R73aiOo
さくら「えらい?」
P「偉い、けど苗字は?」
さくら「みょーじ」
P「さくらは、何さくらちゃんですか」
さくら「……」
P「……」
さくら「……むだまつ」
P「無駄ではない、決して無駄ではない」
さくら「むだではない」
P「村松」
さくら「むらまつ」
P「よし、ドーナツをあげよう」
さくら「わぁい♪」
10 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:17:21.49 ID:
25R73aiOo
響子「……」パクッ
さくら「……」モグモグ
P「幼女が夢中でドーナツを頬張る姿……何だこれ可愛いぞ」
ガチャッ
法子「ただいまー!」
P「おかえり法子」
法子「うん! ……あれ!? ドーナツ無い!?」
響子「!」
さくら「!」ビクッ
P「ああ、すまん、後で買い直しておこうと思ったんだが」
法子「えー、楽しみにしてたのにー!」
響子「あ、あのっ……!」
11 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:19:26.23 ID:
25R73aiOo
法子「えっ?」
響子「あの……わたしが、ドーナツ食べちゃいました……」
法子「……」
響子「あの、ごめんなさい……べんしょうします……」
法子「……?」
P「響子です、色々あって縮みました」
法子「響子ちゃん!?」
響子「っ」ビクッ
法子「あっ、ごめんね、いい子いい子……超かわいい」ナデナデ
さくら「……」ソー
P「おい、さくら、なぜ俺のほうに使った皿を寄せるんだ」
法子「そっちはさくらちゃん!?」
さくら「ぷろゆーさーさんがドーナツ食べた」
法子「プロデューサーって言えてない! 可愛い!」
12 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:21:10.73 ID:
25R73aiOo
さくら「ぷろゆーさーさんが食べた」
法子「口の周りにチョコ付いてるよ」
さくら「ついてない」
法子「ドーナツ食べたでしょ」
さくら「しらないもん」プイッ
法子「ふてぶてしい! 超かわいい!」
さくら「さくら皆からかわいいって言われる」
法子「うん、可愛い」ナデナデ
さくら「えへへー」
法子「ドーナツ食べたでしょ」
さくら「……ほんとは食べた」
法子「美味しかった?」
さくら「ちょーおいしかった!」
法子「良かった! 正直に言えたから許してあげる!」
13 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:23:32.47 ID:
25R73aiOo
法子「うっ、ドーナツ分が切れそう……ミスド行ってくるね!」
P「あ、待て待て……これ、ドーナツ代」
法子「えっ、いいのに」
P「お詫びと手間賃いれて千円な」
法子「んー、じゃあ貰っちゃう、ありがとっ!」
P「気を付けて行っておいで」
法子「うん! 響子ちゃんもさくらちゃんも、またねっ」
さくら「またねー」パタパタ
響子「ドーナツ、ごちそうさまでした」フリフリ
法子「手ぇ振ってる! 超かわいい! またねっ!」
ガチャッ バタン
P「さくらおいで、口の周り拭いてやる」
さくら「えー」
P「動くな動くな……よしよし」フキフキ
さくら「んむー」
14 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:25:54.65 ID:
25R73aiOo
P「響子も拭いてやる」
響子「あ、だいじょうぶです……」
P「いいからいいから」フキフキ
響子「ん……」
P「よし、綺麗になった」
響子「ありがとうございます……」
P「どういたしまして」
響子「……ハンカチ、かして下さい」
P「ん? いいよ、はい」
響子「しゃがんで下さい」
P「しゃがむの? うん、はい」
響子「……」フキフキ
P「……あれ、俺も汚れてた?」
響子「少しだけ」
P「そっか、ありがとう響子」
響子「は、はい……どういたしまして」
15 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:29:09.19 ID:
25R73aiOo
P「何かして遊ぶか」
さくら「ピタゴラスイッチ!」
P「お前それ好きな」
さくら「じょうずに体操できるもん」
P「響子は何したい?」
響子「わたしは、なんでもいいです」
P「じゃあとりあえず体操するか」
さくら「やったぁ」
テッテテッテ テッテテッテテー
さくら「こっち向いて二人でまえならえー♪」
P「待て、三人いる」
~中略~
響子「手をよこにー あらあぶない♪」
さくら「あたまを下げれば ぶつかりません♪」ペチッ
P「身長差がありすぎて下がると顔面にぶつかる」
16 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:31:33.54 ID:
25R73aiOo
さくら「ぷよるーさーさんスイッチの つくりかた♪」
P「語呂が悪いな」
さくら「空きばこに ボタンを五つ描きまして♪」
P「空き箱? ちょっと待ってて」
響子「ひらがな五つ入れたなら」
P「待てって。ティッシュ箱でいいか」
響子「まがるストロー アンテナにして♪」
さくら「ぷよるーさーさんスイッチの できあがり♪」
P「出来てないよ、まだティッシュ裏返しただけだよ」
さくら「……」
響子「……」
P「ストロー……あったかな」
さくら「ぷよるーさーさんスイッチの つくりかた♪」
P「二回目? 待て待て待て、必要なもの準備するから待て」
17 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:33:33.18 ID:
25R73aiOo
さくら「ぷろうーさーさんスイッチ」
響子「おねえさんも可!」
さくら「いきますよー♪」
P「さくらは呼び方を統一しろ」
さくら「ぷろうーさーさんスイッチ『ぱ』」ポチッ
P「ぱ!?」
さくら「ぱ」
響子「がんばって下さい!」
P「……師よ、技を借ります。空まで飛んでけパラグライダー!」ピョーン
さくら「あははははっ!」
響子「ふふっ、あははっ」
P「尊敬する師匠の持ちネタだ、面白かったか」
さくら「まぁまぁ」
P「あんなに笑ってたのに……」
18 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:35:30.11 ID:
25R73aiOo
さくら「……ふぁ~」
P「眠いのか?」
さくら「ねむい」
P「じゃあお昼寝タイムにしようか」
響子「あっ……」
P「ん?」
響子「……なんでも、ないです」
P「言ってみろ言ってみろ」
響子「……わたしは、まだ平気です」
P「そうか、じゃあ取りあえずさくらだけ寝かせよう」
さくら「ねる」
P「ソファーまで頑張れ」
さくら「んー」
P「スイッチ持ったまま寝る気か、壊さないように置いとけ」
さくら「やだー」
19 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:37:17.30 ID:
25R73aiOo
さくら「……zzz……」スピー
P「すごい早さで寝た」
響子「毛布、かけてあげなきゃです」
P「その通りだ、響子は気が利くな」
響子「えへへ」
モフモフ
P「よし、と……それじゃあ、響子は何して遊びたい?」
響子「……」
P「ん?」
響子「……なんでも、いいです」
P「ふむ」
響子「……」
P「響子はもっと、積極的になっていい」
響子「えっ?」
21 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:39:54.38 ID:
25R73aiOo
P「やりたい事とか、どんどん言っていいぞ」
響子「でも……」
P「俺の知ってる響子は、もっとぐいぐい来る、強い」
響子「ぐいぐい?」
P「ぐいぐい来るのが響子の魅力の一つだ」
響子「みりょく?」
P「響子のそういう所が好きってこと」
響子「……」
P「さあ、何がしたい、何でもいいぞ」
響子「……でも、大人のひとには、多分つまんないです」
P「問題ない、俺はほら、ものを楽しむ達人だから」
響子「……」
P「……」
響子「……おままごと、したい」
P「よし! じゃあテーブル用意しよう」
響子「あのっ、わたしママやってもいいですか?」
P「いいよ、じゃあ俺パパね」
22 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:42:56.00 ID:
25R73aiOo
P「ただいまー」
響子「おかえりなさい!」パタパタ
P「いやー今日も仕事がんばった」
響子「お疲れさまです、かばんお持ちしますね」
P「ちょっと重いぞ」
響子「だいじょうぶです、よいしょ」
P「ありがとうママ」
響子「えへへ。ご飯できてますよ」
P「今日のご飯なに?」
響子「……なにが好きですか?」
P「んー、ハンバーグ」
響子「じゃあハンバーグです!」
P「あとオムライス」
響子「ハンバーグとオムライスです!」
P「レンコン好きだから、どっちかにレンコン入れてね」
響子「えへへ、わかりました」
23 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:45:48.72 ID:
25R73aiOo
響子「オムライスに、ケチャップでハート描きました」
P「やった」
響子「はい、めしあがれ♪」
P「いただきます。もぐもぐ、美味しい」
響子「えへへ」
P「ハートの所、食べるの勿体ないな」
響子「のこしちゃダメですよ」
P「ママはハートを描くのが上手いなぁ」
響子「……でもホントに描いたらへたっぴなんです」
P「ん? そんなことないぞ、いつも描いてもらってるけどかなり上手だ」
響子「……? じゃあ練習しておきますね」
P「うん」
響子「スプーンかして下さい」
P「はいよ」
響子「はい、あなた……あーん」
P「あーん」
響子「えへへ、いっぱいたべて下さい♪」
24 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:48:26.62 ID:
25R73aiOo
響子「お風呂にはいりましょう!」
P「わかった」
響子「お背中あらいますね」
P「頼みます」
響子「じゃぶじゃぶ」
P「綺麗になった?」
響子「なりました!」
P「じゃあママも洗ってあげよう。後ろ向いて」
響子「お願いします」クルッ
P「じゃぶじゃぶ」
響子「くふふっ、ちょっとくすぐったいです!」
P「……」
響子「……?」
P「えいっ」コチョコチョ
響子「きゃっ! あははっ! ダメです、お風呂であそんだら危ないですよっ、あははっ!」
25 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:52:10.67 ID:
25R73aiOo
P「明日も仕事だから寝ようか」
響子「はい」
P「じゃあ、おやすみ」ゴロン
響子「あっ、まって下さい」ヨジヨジ
P「……何故お腹の上に乗る」
響子「ええと、何だっけ……あっ、そうだ、マッサージです!」
P「寝る前のマッサージ? ママは尽くす人なんだな」
響子「ほしいものをお願いするマッサージです」
P「うん? よく分からんが、マッサージなら俺、うつ伏せの方が良くないか?」
響子「?? パパはいつもこっち向きです」
P「……待て、それはもしや」
響子「弟がほしいです!」ユサユサ
P「ゆさゆさするな」
響子「えっ、でも、こういうマッサージだってママが……」
P「……そのうち弟は生まれるよ多分」
響子「ホントですか!?」
P「うん、でもそのマッサージは大人がやるやつだから、響子はもう真似しちゃ駄目だ」
響子「あっ、そうなんですか、ごめんなさい……」
26 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:54:39.03 ID:
25R73aiOo
P「……すやすや」
響子「……」ツンツン
P「ん?」
響子「なんでもないです」
P「そう」
響子「……」
P「……すやすや」
響子「……ふふっ」ツンツン
P「なんだママ」
響子「え? なんにもしてないですよ?」
P「そうか」
響子「……」
P「……すやすや」
響子「……えへへ」ツンツン
P「捕まえた!」ガシッ
響子「わっ! あっ!」
P「イタズラする悪いママはくすぐりの刑だ」
響子「きゃーっ! ごめんなさいごめんなさい! あははっ!」
P「んー?」
響子「やだやだ! あははっ! ごめんなさい、やだー!」バタバタ
27 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:56:56.70 ID:
25R73aiOo
P「おやすみなさい」
響子「はぁ、はぁ……おやすみ、なさい」
P「……すやすや」
響子「……よいしょ」ギュー
P「ん?」
響子「えへへ」ギュー
P「……すやすや」
響子「……すやすや」
P「……」
響子「……ちゅんちゅん」
P「ん?」
響子「あなたー、朝ですよー」
P「寝た気がしないな」
響子「めだま焼きとたまご焼き、どっちにしますか?」
P「目玉焼きも玉子焼きの一種では?」
響子「??」
P「目玉焼きで」
響子「はーい、すぐに作りますねっ!」
28 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 19:59:59.12 ID:
25R73aiOo
響子「ネクタイ結んであげたいです」
P「そうか、じゃあお願いしようかな」シュルッ
響子「えっと……うしろに回して、かさねて」
P「ネクタイ結べるなんて凄いなぁ」
響子「えへへ、パパにやってあげたことあります……えっと、くるってして」
P「……」
響子「えっと……」
P「……」
響子「……あれ? ええと……」
P「輪っかにして、後ろから輪っかに通して」
響子「輪っかにとおして……」
P「細いほう持って、引っ張って」
響子「ひっぱる……できました!」
P「ありがとうママ、じゃあ会社に行ってきます」
響子「あっ、いってらっしゃいのチュウしなくちゃです!」
P「じゃあ、ほっぺにしてくれ」
響子「はい……ちゅっ♡ えへへ、いってらっしゃい」
29 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:01:55.14 ID:
25R73aiOo
P「ぴっぽっぱっ……もしもし、ママですか」
響子「もしもし、ママです」
P「今日の夕飯は何ですか」
響子「きょうはオムライスです!」
P「オムライス大好きです」
響子「ふふっ、レンコンも入ってます」
P「やった」
響子「はやく帰ってきて……あれ?」
P「ん?」
ピカー
P「何か光ってる」
響子「……?」
さくら「……zzz……」ピカー
響子「あかちゃんが光ってる!?」
P「赤ちゃん役だったのかさくら」
30 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:03:42.88 ID:
25R73aiOo
P「えっ、さくら何で光ってんの」
さくら「……zzz……」ピカー
響子「ど、どうしよう……」
P「俺が見てみるから、響子はちょっと離れてて」
響子「あ、あぶないのは、ダメですよ……」
P「大丈夫」
さくら「……zzz……」ピカー
P「……見事に光ってるな、何これ」
さくら「……zzz……」ピカー
キラッ
P「眩しっ、何だ……?」
さくら「……んー?」
響子「あかちゃん大きくなった!?」
P「……元に、戻ったみたいだな」
31 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:05:58.40 ID:
25R73aiOo
さくら「……なんですかぁ」
P「おはよう」
さくら「おはようございまぁす」
P「戻れて良かったな」
さくら「……? 変な夢みた」
P「ほう」
さくら「ちっちゃいイズミンとアコちゃんと遊ぶ夢みました」
P「いや、小さくなったのはさくらだよ」
さくら「……?」
P「……あれ? スイッチどうした?」
さくら「スイッチ?」
P「ぷよるーさーさんスイッチ、持ったまま寝てたろ」
さくら「??」
P「覚えてないのか?」
さくら「……ふぁ~、何か眠いですよぉ、もう一回ねよー」パタリ
32 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:07:39.43 ID:
25R73aiOo
響子「さくらちゃん、いっしょに遊んだの忘れちゃったんですか……?」
P「みたいだな」
響子「さみしい……」
P「うん」
響子「……」
P「……」
響子「……あの、ぎゅって」
P「うん」
ギュッ
響子「……」ギュー
P「……」
ピカー
P「おっ」
響子「……えっ」ピカー
P「まぁ、さくらが戻ったって事は、響子もそろそろだわな」
響子「あれ? 光ってる……あれ?」
33 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:09:36.68 ID:
25R73aiOo
P「大丈夫、元の大きさに戻るだけだから、怖くないよ」
響子「……もどるって、えっ……大きくなるんですか……?」
P「うん、まぁそんな感じ」
響子「……もどったら、さくらちゃんみたいに」
P「ん?」
響子「今日のこと、忘れちゃいますか……?」
P「……んー、どうだろ」
響子「……」
P「……」
響子「……忘れたくないです」
P「うん」
響子「……」
P「……」ナデナデ
響子「プロデューサーさんのこと、忘れたくないです……」
P「うん、まぁ分からん、覚えていられるかも知れないし」
34 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:11:36.18 ID:
25R73aiOo
響子「……あの」
P「うん」
響子「……プロデューサーさん、好き」
P「そっか、ありがとう、俺も響子のこと好きだよ」
響子「今日のこと、ぜったい」
P「うん」
響子「ぜったい、ぜったい忘れないので……」
P「うん」
響子「大きくなっても覚えてたら、プロデューサーさんの……」
P「……」
響子「……お嫁さんにして下さい」
P「……分かった、お嫁さんにする」
響子「やくそく、ですよ」
P「うん」
響子「ぜったい、忘れません、覚えてますから……」
P「うん」ナデナデ
35 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:14:14.15 ID:
25R73aiOo
P「大人になっても俺のこと好きだったら」
響子「……」
P「直接言うか、何かでちゃんとアピールしてくれよ」
響子「……」
P「俺、鈍感だから」
響子「……」
P「……」ナデナデ
響子「じゃあ……本物の、お嫁さんに、なれるように……」
P「うん」
響子「お料理も、ほかの色んなことも、いっぱいれんしゅうします……」
P「うん」
響子「それで、ハートも、じょうずに描けるようにして……」
P「うん」
響子「大人になったときに、まだ好きって伝わるように、オムライス――」
キラッ
P「……」
響子「んっ……」
P「……戻った」
36 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:17:35.63 ID:
25R73aiOo
響子「……あれ?」
P「おはよう」
響子「Pさん……わっ、わっ!」
P「どうした?」
響子「なんで、抱きかかえられて……わぁっ……」
P「……」
響子「あ、あの、ごめんなさい、寝ちゃってましたか、私」
P「……まぁ」
響子「ごめんなさい、重かったですよね! すぐ降りますので」ワタワタ
P「今日のこと覚えてるか?」
響子「今日の事、ですか?」
P「うん」
響子「えっと……急にピカッて、光って……気付いたら、今でした」
P「……」
響子「……悲しい感じの夢を、見てました」
P「夢?」
響子「はい。両親が、私のこと分からなくなっちゃうんです」
P「……夢の他には、何か覚えてないか?」
響子「……んー、ごめんなさい、覚えてないです」
P「……そっか」
37 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:22:39.50 ID:
25R73aiOo
また数日後
響子「はい、出来ました!」
P「やった」
響子「レンコンも入ってます。どうぞ、召し上がれ♪」
P「いただきます。今日のケチャップアートは……ネコ?」
響子「正解です!」
P「どんどん絵が上手くなってる。こっちのハートなんか最早プロの技だよ」
響子「……」
P「味もプロ並だ、美味しい」
響子「えへへ」
P「ネコとかハートとか、スプーン入れるのが勿体ない」
響子「残しちゃ駄目ですよ」
P「いや残さないけど」
響子「……」
P「勿体ない、こんなに素晴らしいハートなのに」
響子「……あの」
P「ん?」
響子「ハート……何か、思い出したりしませんか?」
P「ハート? んー……」
響子「……」
P「ハートを上手に……ん? オムライス、んん? 待てよ、響子」
響子「は、はいっ!」
P「やっぱりこの前のこと、覚えてるんじゃないか?」
響子「??」
38 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:25:14.99 ID:
25R73aiOo
響子「この前って、例の、小さくなっちゃったっていう日ですか?」
P「うん」
響子「んー……ずっと見てた夢は鮮明に覚えてるんですけど」
P「ああ、悲しい夢がどうのって」
響子「はい、夢の中では、パパもママも私のことを知らなくて」
P「ふむ」
響子「小さい私が居るらしくて、でもその小さい私が居なくなっちゃって」
P「居なくなった」
響子「そうなんです、それで、私も探すのをお手伝いしたんですけど」
P「見つかったのか?」
響子「見つからなかったんですよね……」
P「そうか……その後ちゃんと見つかってるといいけど」
響子「ですね……って夢の話ですよ、あははっ」
P「……小さくなってた時の記憶は無いと」
響子「……ごめんなさい」
P「いや、いいんだ」
39 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:28:57.35 ID:
25R73aiOo
P「ちょっとネクタイ結んでもらえるか」シュルッ
響子「ネクタイですか? はい、いいですよ」
P「じゃあ頼む」
響子「よいしょ」スルスル
P「……」
響子「後ろから、輪っかに……」スルッ
P「……」
響子「細いほうを持って、引っ張って……はい、出来ました!」キュッ
P「……じゃあ」
響子「?? 何ですか?」
P「じゃあ会社に行ってきます」
響子「ふふっ、ここがもう会社……あれ? 待って下さい……」
P「……」
響子「……っ! あっ、あ、ええと……」
P「……」
響子「あの、行ってきますの、チュウ……なんて」
P「じゃあ、ほっぺにしてくれ」
響子「……っ」
40 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:32:21.52 ID:
25R73aiOo
P「本当にこの前の事、覚えてないのか?」
響子「ご、ごめんなさい、この前のことは、思い出せないんですけど……」
P「ふむ……」
響子「……オムライス、冷めちゃいますよ」
P「うん、いただきます」
響子「……」
P「何度か響子にオムライス作って貰ったけど」
響子「……」
P「ハートの絵は、そういえば毎回描いてあったな」
響子「それは、描きますよ……」
P「……」
響子「Pさんの気持ちは変わっちゃってるかもって思って」
P「……」
響子「今さら迷惑かもって思って、言えませんでしたけど」
P「……」
響子「私は、ずっと……」
41 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:33:47.69 ID:
25R73aiOo
P「こっち来て」
響子「……はい」
P「……」
響子「……」
P「さっきの」
響子「さっきの……続き、ですか……?」
P「……」
響子「……ほっぺで、いいんでしたっけ……あの、それとも……」
P「……」
響子「……」
P「……」
響子「……」スッ
ガチャッ バーンッ
ちひろ「大変です!」
P「!!」
響子「……!」ササッ
42 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:36:04.33 ID:
25R73aiOo
P「ど、どうした」
ちひろ「……あ、何かお邪魔だったみたいですね」
P「いや……」
響子「……」
P「それより、何があった」
ちひろ「このザマです」
P「ん?」
さくら「……」チマッ
P「……」
さくら「ぷよるーさーさんスイッチ おねえさんも可!」
P「何でまた小さくなってんだよさくら……」
さくら「いきますよー♪」
P「スイッチあったのか」
響子「……さくらちゃん!?」
P「ああ、この前は響子もこんな感じだったぞ」
響子「わぁ! このスイッチ、わっ、懐かしい……!」
P「懐かしい、ふむ……」
さくら「ぷよるーさーさんスイッチ『ぷ』」ポチッ
P「ぷ!?」
さくら「ぷ」
43 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:38:41.18 ID:
25R73aiOo
P「ぷ、ぷ……」
さくら「わくわく」
P「プロデュース活動……?」
さくら「??」
P「……いや」
響子「……」
P「響子」
響子「は、はいっ」
P「響子は大学は行くのか」
響子「えっ? え、大学、ですか? はい、多分……」
P「アイドルをそれ以降も続ける気は?」
響子「えっと、高校生のうちは、続けようと思ってます」
P「ふむ」
響子「大学は分からないですけど、続けたとしても、卒業までかなって」
P「そうか」
響子「卒業したら、普通に就職とか……もしくは……えっと」
P「……」
響子「……」
ちひろ「何かピンク色な空気なんで、向こう行きましょうねー」
さくら「ピンク! さくらはぁ、ピンクが大好きぃ」
ちひろ「そうだねー」
44 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:40:48.92 ID:
25R73aiOo
P「響子」
響子「……はい」
P「七年、待てるか」
響子「……」
P「もし、その頃まで俺のこと――」
響子「好きに決まってます」
P「ん?」
響子「十年間もずっと好きだったんですから、七年後も好きに決まってます」
P「……そっか」
響子「約束、ですからね」
P「うん」
響子「私は、ぜったい覚えてますから、ずっと好きですから」
P「うん」
響子「Pさんも、今度は忘れたら駄目ですよ」
P「分かった」
響子「……えへへ」
P「じゃあ、七年後、大学を卒業したら」
響子「はい」
P「……」
響子「……」
P「……言うの恥ずかしい」
響子「そこははっきり聞きたいです!」
45 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:43:19.12 ID:
25R73aiOo
さくら「お姉さんスイッチ『あ』」ポチッ
ちひろ「あ、あ……甘いもの食べる?」
さくら「たべる!」
ちひろ「でも良い子にしかあげません」
さくら「ちょうだいっ、いい子にするから、ちょうだいっ」
ちひろ「それなら、はい、どうぞ」
さくら「わぁい♪」
ちひろ「やっぱりあーげないっ」ヒョイッ
さくら「……」ジワッ
ちひろ「わっ、ごめんなさい! はい、あげる、いっぱいあるから全部あげます!」
さくら「えへへぇ、やったぁ」
ちひろ「私も食べよ」
さくら「えー、さくらがぜんぶ貰ったのにぃ」
ちひろ「……」
さくら「えへへー」
ちひろ「分ーけーてっ」
さくら「もー、しょうがないなぁ……じゃあー、分けてあげるねっ」
ちひろ「うざ可愛い……」
46 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:46:24.61 ID:
25R73aiOo
以上です。
分かりにくかったら申し訳ありません。矛盾などは見つけても見なかった事にして下さい……。
ではHTML化の依頼を出して参ります。
47 :
◆J6sXPQ/xjk 2015/01/28(水) 20:50:42.70 ID:
25R73aiOo
村松を出したのは趣味です。
ご覧いただきましてありがとうございました。
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/28(水) 20:54:29.13 ID:TNXeDctfo
おつおつー
やっぱり響子は可愛い
元スレ:
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422439373/
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