SSびより

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ココア「君だけ見てるよー♪」チノ「お姉ちゃんの嘘つき」

1 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 23:14:55.82 ID:kRcaf0Xv0.net

ココア「え？」

チノ「君って、誰を指すんですか？」

ココア「えっと……」

チノ「私ですよね？　妹にするほど可愛がるほどですから」

ココア「うんと……そうだよ、チノちゃんだけ見てるんだよ？」

チノ「……お姉ちゃんの嘘つき」

ココア「だ、だから嘘つきってなんで？」

チノ「マヤさんやメグさんも妹にしようとする癖に、私だけを見てくれてないじゃないですか……」

ココア「ち、チノちゃん？」

チノ「……お姉ちゃんの嘘つきっ！」ﾀﾀﾀｯ

ココア「チノちゃん待ってっ！」

7 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 23:26:20.03 ID:kRcaf0Xv0.net

ココア「チノちゃん開けてー？」ｺﾝｺﾝｺﾝ

チノ「嫌です」

ココア「まずは落ち着いて話し合おう？　ねっ、チノちゃん」

チノ「そんなの無理です」

ココア「なんで？　落ち着いて話し合えばわかるから、ねっ？」

チノ「……ココアさんの前で落ち着いてなんて話せません」

ココア「どうして？　さっきまでは楽しく歌ったりして……」

チノ「歌ってたのはココアさんだけです、その時私がどうしてたかわかりませんか？」

ココア「えっと、チノちゃんは……歌ってる私を見てた？」

チノ「何を考えてたと思いますか？」

ココア「それは、えっと……何考えてたの？」

チノ「抱きしめられながら子守歌歌って貰ったら幸せなんだろうなって考えてました」

ココア「えっ、チノちゃん？」

13 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 23:37:17.29 ID:kRcaf0Xv0.net

チノ「口にするのが恥ずかしいだけで、私もココアさ……お姉ちゃんが好きなんです」

ココア「ち、ち、チノちゃんっ？　お、おね、お姉ちゃんって！？」

チノ「お姉ちゃんに甘えて、ぎゅってしたりしたいです、お姉ちゃんがぎゅってしてくれるといつも暖かくて、幸せなんです」

ココア「あわわ、チノちゃんが、チノちゃんがっ」

チノ「……そんな風にココアさんが反応するから恥ずかしいんですっ！」

ココア「え、あ、ごめん」

チノ「それでつい、冷たくしてしまうだけなのに、ココアさんは真に受けて……」

ココア「……そうだったんだ」

チノ「はい」

ココア「えっと、えっとねチノちゃ」チノ「ココアさん」

ココア「……なぁに？」

チノ「私だけを見てくれませんか？　マヤさんやメグさんにぎゅっしたりしないで、私だけが、お姉ちゃんの妹、それじゃあ駄目ですか？」

ココア「チノちゃん……」

15 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 23:47:15.26 ID:kRcaf0Xv0.net

ココア「チノちゃん、鍵開けて？」

チノ「……」

ガチャリ

ココア「ドア、開けるね？」

カチャ、キィ

チノ「……」ｼﾞｰｯ

ココア「チノちゃん……そんな風に思ってたなんて、お姉ちゃん知らなかったよ。ごめんね」

チノ「……」ｼﾞｰｯ

ココア「妹を寂しがらせるなんて、お姉ちゃん失格だよね……本当にごめんね」

チノ「……」ｼﾞｰｯ

ココア「チノちゃん、これからは妹はチノちゃんだけ、チノちゃんだけ見るよ。だから」
ぎゅっ

ココア「……チノちゃんのお姉ちゃんにしてくれるかな？」

チノ「……ふふっ」

ココア「？」

チノ「大好きです、お姉ちゃんっ」ｷﾞｭｯ

19 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 23:59:46.65 ID:kRcaf0Xv0.net

チノ「お姉ちゃん」

ぎゅっ

ココア「えへへ、なぁにチノちゃん？」

なでなで

チノ「お姉ちゃんって今まで呼べなかった分、これからはたくさん呼ぶんです。お姉ちゃん」

ココア「っ！　チノちゃんチノちゃんっ！」

ぎゅううっ

チノ「ココアお姉ちゃんっ」

ココア「～～っ！　心がぴょんぴょんするよチノちゃんっ！」

チノ「ふふっ、なんですかそれ」

ココア「あああチノちゃんが可愛いよぉっ！」

22 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/07(火) 00:14:10.72 ID:+dlwkKCg0.net

チノ「こうやって一緒に寝るのも、本当はずっと前からしたかったです」

ココア「私も、チノちゃんと一緒に寝たかったんだぁ♪」

チノ「ココアお姉ちゃん、歌を歌ってくれませんか？」

ココア「歌？」

チノ「お姉ちゃんの声、大好きなんです、お姉ちゃんに抱かれながら、声を聞いて、お姉ちゃんの匂いに包まれながら寝たいです」

ココア「えへへ、チノちゃんは甘えん坊さんなんだから」

チノ「お姉ちゃんだけにですからね」

ココア「も、もうっ、チノちゃん可愛いっ！」

チノ「ふふっ」

ココア「それじゃあそうだなぁ……ふーしぎなんですー気が付いたらー♪」

チノ「……」

ぎゅっ

23 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2014/10/07(火) 00:25:53.36 ID:4URywSXcO.net

チノ「ん……ふわぁ」

チノ「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

チノ「あれ、お姉ちゃん……？」

チノ「……夢？」

チノ「……」

カチャッ……トタトタトタ
トタトタトタ
カチャッ

チノ「……」ｿｰｯ

ココア「んへへぇ、もう食べられないよぉ♪」

チノ「……」

パタン、タッタッタッ
タッタッタッ
パタン、ボフッ

チノ「わ、私、なんて夢を……っ！」ｶｧｧ

おしまい