3 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/16(土) 16:31:50.72 ID:
az+VGr3zo
P「あ、ないない。そんな予定今んとこねぇよ。昨晩かー…ん? お前、聞いてたの?」
ありす「早く答えてください」
P「はいはい。…早苗さんにつられて行った居酒屋で二人で飲んでた。それだけ」
ありす「本当ですか!?」
P「あぁ。…あ、これやったぞ、これ。クーラー毛布」
ありす「えっ……。それだけですか?」
P「おう。しばらくして、あの人寝ちゃったし。寝落ちってやつだな。ちひろさん呼んで、連れて帰ってもらったよ。あっ、そうだ、ちひろさんに礼言っとかないと…」
4 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/16(土) 16:32:30.87 ID:
az+VGr3zo
ありす「Pさん」
P「はい」
ありす「今回は大目に見ますが、次からは――」
P「あ、そうそう。ありす、二酸化炭素は地球温暖化の原因の一つと言われているが、オゾン層破壊の原因ではないらしいぞ」
ありす「……えっ」
P「デマでも掴まされたか? やっぱ怖いな、インターネット」
ありす「…えっ…えっ……っ!」ダッ
P「お、おいありす! …えぇー」
5 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/16(土) 16:33:39.63 ID:
az+VGr3zo
輝子「……フヒ。Pは…ダメだな…」
P「机の下から顔だけ出した状態で言われても…」
輝子「じゃあ…Pの膝の上に行く…フヒ」
P「ん? おう。こいこい」
輝子「…うん。乃々ちゃんに聞いた通り…なかなか…フヒヒ」
P「だろ? 最高だよな!」
輝子「Pが思ってるのと…多分違うけど…いいか」
P「いや最高だろ、これ」
6 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/16(土) 16:34:17.84 ID:
az+VGr3zo
輝子「フヒヒ…最高…あっ、キノコたちも一緒に…」
P「やめて! キノコたちはあそこで十分に喜んでるから!」
輝子「…フヒ。P、キノコのことわかってきたな…」
P「うん、そうかもしれないね」
輝子「しかし…これ本当にいい…気に入った」
7 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/16(土) 16:35:39.28 ID:
az+VGr3zo
P「そうかそうか。しかし、これをしていると眠く…ふわぁ」
輝子「確かに…眠くなる…」
P「というわけで、これ! アイス! 食べることで、眠気よさらば!」
輝子「ありがとう…フヒ♪ おいしい」
P「お、これはなかなか…ハッ! これって…スッゲェ贅沢してるんじゃないか、俺たち!?」
輝子「フヒッ…そうかもしれない…フ…フハハハハー!!」
P「熱い! 熱いよ輝子! 暑くなる! 静まれ! 静まりたまえ!」
輝子「…フヒ。ごめん…」
P「テンション上がっちゃったんだよな、仕方ないよ」ナデナデ
輝子「フヒ♪ P,、わかってる」
P「俺もこの喜びを叫びたいよ。暑くなるからしねぇけど」
輝子「うん…そうだったな…」
8 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/16(土) 16:36:34.31 ID:
az+VGr3zo
輝子「…あっ、アイスが溶ける…ンッ。フヒ♪ セーフ」
P「おっと俺も…あっ」
輝子「ヒヤッ…アイス?」
P「すまん、輝子! すぐ拭くから!」
輝子「大丈夫…顔についたのは…食べれる」ヒョイペロッ
P「あーもう。ごめんな」フキフキ
輝子「……おいしい♪」
10 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:44:02.87 ID:
lrxgLUzoo
~翌日~
薫「せんせぇ、この部屋さむくない?」
P「わざとだよ」
薫「えー、どうしてぇ?」
P「それはな……こうするためだ!」ガバッ
薫「わっ!? …わー、あたたかい!」
P「だろー?」
薫「せんせぇ、これきもちいいね!」
P「あぁ! 俺も最高に気持ちいいよ!」
「P……」
11 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:44:46.54 ID:
lrxgLUzoo
P「……ん?」
巴「まさかPが薫と……見損なったわ、P!」
P「なんでだよ」
巴「なっ…この後に及んで、シラを切る気なんか! 大概にせぇや!」
P「えぇ…」
薫「巴ちゃんもいっしょにしよー?」
巴「薫……もうPに毒されてもうたんか……」
P「なんだよその言い方ー」
巴「事実じゃろうが!」
12 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:46:03.36 ID:
lrxgLUzoo
薫「怒っちゃダメだよー。ほら、巴ちゃんもしあわせ気分になろー!」グイグイ
巴「なっ、ちょっ薫!」
薫「せんせぇもきょうりょくして!」
P「ん? おう! よっ」グイッ
巴「なーっ!?」
P「はい、キャッチ&ラップ」バサッ
薫「せんせぇ。かおるたち、お料理じゃないよー?」
P「ラップは包むって意味だよ」
薫「へぇー! せんせぇはものしりだね!」
P「おう」
13 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:46:58.69 ID:
lrxgLUzoo
巴「……のぉ、P。なんなん、これ」
P「クーラー毛布」
巴「は?」
P「このキンキンに冷えた部屋の中! ブルブルと震える体! それを暖める――毛布! とういうことだ」
巴「……は?」
薫「これ気持ちいいんだよー! ふわふわって! ぬくぬくって!」
巴「気持ちいい……ハッ」
巴「……つまり、Pは…なんじゃ、薫に如何わしいことをしとったわけじゃないんじゃの?」
P「当たり前だ。あとが怖いからな」
14 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:48:13.52 ID:
lrxgLUzoo
薫「? せんせぇ、どうして震えてるの?」
P「薫…世の中には知らない方が幸せなこともあるんだ…」
薫「…? どういうこと? せんせぇ、寒いの? かおるがあたためてあげるー!」ギューッ
P「最高です」
巴「いやアウトじゃ、P」
P「違うぞ、巴。これは薫からやってきたんだ。俺は何もしていない」
巴「……はぁ。Pには何言ってもダメな気がするわ」
P「褒めるなって」
巴「…はぁ」
15 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:49:23.10 ID:
lrxgLUzoo
薫「どう? せんせぇ! あたたかくなった?」
P「あぁ。心までぽかぽかだ。えらいぞー」ナデナデ
薫「えへへーっ!」
巴「……しかし、こげなつまらんことよぉするのぉ」
P「だって最高ですし。それに巴だって、すぐに抜け出せるはずなのに、なかなか毛布から出ないじゃん。なんでかなー?」
巴「そ、それは……あれじゃ! 薫にPがなんもせんか、監視せんにゃあいけんけぇ…!」
P「しねえっつの」
16 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:50:32.87 ID:
lrxgLUzoo
薫「巴ちゃん、きもちよくないの?」
巴「ぐっ…」
P「素直になれよー」
巴「……あぁ! なかなかええと思うわ!」
P「よく言えましたー」ナデナデ
巴「っ! Pぃ……はぁ」
薫「よかったーっ!」
P「ほれ、巴ももっとくっつこうぜ」
巴「あ、アホ! こういうのは、生涯共にする者と…ええか」
P「いや~あったけぇな~」
薫「しあわせ~っ!」
巴「……そうじゃの」
17 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:51:20.78 ID:
lrxgLUzoo
~翌日~
P(しかし、早苗さんに続き、巴までも虜にしてしまうコイツ…恐ろしいな!)
P(…ん? 待てよ? これを使ったら、みんなを幸せにできるじゃねぇか!)
P「いざ参らん! 悲しい気持ちは俺が暖めるぞ!」バッ
杏「ねえ、プロデューサー」
P「お、なんだ、杏か。俺は今から」
18 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:52:33.28 ID:
lrxgLUzoo
杏「それ、なんで杏がプロデューサーに教えたか、わかってる?」
P「いいことは共有したいよな!」
杏「…はぁ。違うよ。杏は、プロデューサーに休んで欲しかったんだよ」
P「……えっ。杏、それって…」
杏「まあ、プロデューサーがそう言うなら、そうすればいいんじゃない? それと、毛布引きずってるよ。マントみたいにするのやめようよ」
P「うぃっす。…わるいな、杏」
杏「ううん。それがプロデューサーだもんね。杏は知ってた」
P「杏…!」
杏「それじゃあまず、杏を幸せにしてよ」
P「…へ?」
杏「杏が幸せになるまで、杏に尽くしてよ!」
P「いや、俺はみんなに…」
杏「第一ステップとして、杏を幸せにしてってことだよー」
P「なるほど。わかった! いくぞ杏ぅ!」ガバッ
杏「へへっ」
19 :
◆mTQtXPIEW. 2014/08/22(金) 23:53:15.72 ID:
lrxgLUzoo
おわり
元スレ:
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