1 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)22:47:17 ID:
a9tU
ーー事務所
ーー朝
巴「ふぅ、馳走になったのぅ」
そら「なんのなんの。福岡風お好み焼きもべりーないすだったよね」
巴「うむ、あぁしたマイナーソースが意外にはーもにーとなるとは」
そら「でしょでしょ。意外にぼりゅーみーだしね☆」
「巴ちんのお好み焼きもべりーおいしかったよ」
巴「うむ……あの味は昔からの……オヤジの代からの贔屓でな」
そら「すごーい!じゃあ広島に行ったら、ごーあうぇい!」
巴「そういえば最近寄っとらんかったのぅ」
「……今日でも帰ったら行ってみるか」
2 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)22:53:01 ID:
a9tU
そら「それにしても昔の巴ちんなら」
『そげんお好み焼きなど邪道じゃ!』
「とか言っていーといんしなかったのに?」
巴「これも千枝達の影響じゃな……所詮、流派は別れても元といえば江戸生まれじゃけ」
そら「つまり、まだとるーお好み焼きをのーいーと?」
巴「んー、現代のお好み焼きとはちゃうっちゅっとったからのぅ」
そら「だったら、菜々さんに…」
ガチャ
『あ……』
ーードアを開けてみたら
ーー足元には真っ暗な空間が広がっていて
ヒューン
3 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)22:56:12 ID:
a9tU
ーーそんなこんなで気がついたら迷い込んでいたこの世界
巴「ふむ……照和60年か」
そら「あわわ、たいむすりっぷ?」
巴「うむ……慌てていてもしょうもなか」
「芳乃かこずえ辺りどうにかしてくれるじゃけ……」
そら「なら、昭和のすとりーとをえんじょいなう!」
巴「じゃな」
4 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)22:58:34 ID:
a9tU
巴「そういえば、通過が違うんじゃけぇ……」
そら「電子まねーも通用しないね……」
巴「ま、ストリートパフォーマンスか?あれで乗り切るしかあるまいて」
そら「れっつしんきんぐ!!」
ら~
ららるぅ~
らりら~
5 :
あけおめ@メス吉 22/01/03(月)23:04:31 ID:
a9tU
ジャラジャラ
巴「ふむ……意外になんとかなるもんじゃのう」
そら「れーわのぱふぉーまんすがしょうわに通じるなんて、そらちんはっぴーすまいる!」
巴「とりあえず、一稼ぎはできたけ……」キョロキョロ
「ちょうど、向こうに屋台のお好み焼き屋があるけん」
そら「れっつごー!」
6 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:10:39 ID:
a9tU
屋台のオヤジ(以下オヤジ)「へいらっしゃい」
巴「すまんが……肉玉を二つ」
そら「べりーでりしゃすで!」
オヤジ「へいへい」
ジュージュー
そら「そーすのいい匂い……」クンクン
巴「まるで志希じゃのう。しかし、この香りどっかで嗅いだ気が……」
オヤジ「へい、お待ち!」
巴「お、できおったわ」
そら「それじゃあ」
『すべての食材に(ry
『いただきまーす!』
ハフハフッ
7 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:13:16 ID:
a9tU
巴「む……この味は……」
そら「でりしゃーす!」
「こんなに美味しいお好み焼きなんて、そらちんふぁーすとこんたくとだよ!」
巴「間違いなか……この味は」
(オヤジが贔屓にしたあの……)
(じゃけ……オヤジが贔屓にするぐらいだから昔から広島にあるんじゃなか?)
8 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:18:43 ID:
a9tU
そら「こんなにでりしゃすなてくにっくなんだから、屋台じゃなくてお店を構えればいいのに!」
巴「止めとけ。人にはそれぞれ事情がある」
オヤジ「ははっ……お客さんに言われちゃしかたがありませんね」
「実の所、自分はカタギの人でないんで……」
巴「……やはりな」
オヤジ「やはり……といいますと」
そら「ん?どういうこと?」
巴「小指じゃ」
そら「小指?んーん?ちゃんとあるよ?」
巴「あるように見えるが……足のを移植したのがわかる跡が見えるけぇ」
オヤジ「…………お客さんももしかして」
巴「あぁ……実家が……な」
オヤジ「そいつは失礼しました」
「では、半端者の情けない話でも……」
9 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:25:25 ID:
a9tU
オヤジ「で、惚れた女には家に近づけず、手は勝手気儘に動かないんで屋台がやっとなんですよ」
「笑ってくれますか?こんな」
巴「あほう」
そら「な?!」
オヤジ「ですよね……こんな」
巴「あほと言ったのはそっちじゃなか!惚れた女を幸せにでんと何が漢じゃ!」
「そんな女の腐ったやつなんぞ東京湾にでも突っ込んどけばええけ!」
「それがイヤなら、今すぐに女を誘拐って(さらって)でもモノにせんか!!」
オヤジ「し、しかし……」
巴「じゃかしい!しかしもヘチマもあらへん!」
「何なら、その誘拐」
「この村上巴とこっちの野々村そらが手助けするで」
オヤジ「ゴクリ……」
そら「え?!そらちんも?」
10 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:30:11 ID:
a9tU
ーー誘拐過程は省略
ーー東京駅
プワーン
女「ありがとうございます。なんて御礼を言っていいのか……」
巴「礼はええ。この男を一人前にしてやってくれればええのぅ」
オヤジ「お嬢様……申し訳ありません」
女「気にすることはありません。これからの人生、生きるも死ぬも最後まで一緒に……」
オヤジ「お嬢様……」ダキッ
そら「そ、そらちん、りあるでろまんちっくなしーんは(///)」
巴「なんじゃ、事務所に行けば夕美や藍子に愛梨辺りがやっちょろう」
そら「あ、あれは顔見知りだもん!」
11 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:33:15 ID:
a9tU
巴「それから、オヤジ。広島についたら村上組を頼れ」
オヤジ「村上組……ですか?」
巴「あぁ、今なら五代目辺りが幅を効かせとるけ。ヤツの昔の秘密をゴニョゴニョ」
オヤジ「なるほど……ゴニョゴニョと」ニヤリ
巴「そうじゃ」ニヤリ
そら「そ、そらちん、日本の政治を裏側を見た気分だよ……」
12 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:35:46 ID:
a9tU
オヤジ「それでは」
女「ありがとうございました!」
ブシュー
プワーン
巴「行ってしまったのぅ……」
そら「そうだね……って足元が!?」
芳乃「お迎えに参りましたー」
こずえ「かえろー……」
巴「じゃ」
そら「ぐっばい。ろすとわーるど!!」
13 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:37:30 ID:
a9tU
ーー現在
ーー広島
芳乃「ほー、巴殿ご推薦のお好み焼きでー?」
こずえ「おいしいのぉー?」
巴「それはバッチリじゃ」
そら「れっつなう!」
14 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:40:58 ID:
a9tU
巴「入るぞー」
「いらっしゃいませー」
「あらー」
女将「お久しぶりですねぇ、お嬢」
巴「久しぶりじゃ……うちの同僚も誘ったけぇ」
女将「はい、お任せを」
「あなたー、村上のお嬢さんですよー」
ガタガタ
オヤジ「お、お久しゅう」
巴「何じゃ、また太ったか?」
オヤジ「へへっ、幸せ太りってヤツっすよ」
巴「とりあえず、四人分できるか?」
オヤジ「へいっ!」
15 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:43:55 ID:
a9tU
そら「……」
巴「……どうじゃ?」
そら「面影があるよね……」
巴「うむ……やはりな」
芳乃「込み入った話でしてー?」
こずえ「おとことおんなのらぶげーむぅー……?」
巴・そら『まってちがう』
巴「……って言うほど違わないか?」
そら「だねー☆」
おしまい
16 :
あけおめ@凶吉 22/01/03(月)23:44:53 ID:
a9tU
HAPPY BIRTHDAY MURAKAMI TOMOE & NONOMURA SORA
17 :
◆Vysj.4B9aySt 22/01/03(月)23:45:50 ID:
a9tU
元ネタはよくあるタイムスリップモノです
では、読んでくださった方に福岡風お好み焼きを
おーぷん2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介です
元スレ:
【モバマス】どっきんタイムスリップ
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1641217637/
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS!!(アーティスト)