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【モバマス】ちびネネ「ﾃﾞｷﾙﾋﾄﾊﾁｶﾞｳ」つかさ「そんな褒めんなって」

439 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:03:57 ID:zFia

～事務所～

つかさ「うん、うん。……わかった、そっちはその通りに進めといて」

つかさ「大丈夫だって、アサインしたのはアタシだ、アタシはお前らの事信じてっから」

つかさ「ああ、何かあったら報連相な、了解、お互い気張って……いや、肩の力は抜いてこうぜ、その方が結果コミットすんだろ」

つかさ「おう、んじゃな」ﾋﾟｯ

P「社長業、順調みたいだな」ｶﾀｶﾀ

440 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:04:24 ID:zFia

つかさ「まぁな。そういうお前の方は……っと、聞くまでもねーわな」

P「もう直に師走だからな、年末商戦、忙しいのはどこも変わらん」ｶﾀｶﾀ

つかさ「そういう事だな。ああ、使ってない部屋のコンセント借りたいんだけど」

P「多分今なら面談室は誰もいないと思うぞ」ｶﾀｶﾀ

つかさ「把握。ノマド民の辛いトコだなーこういうの。PC繋げて、まぁでも、忙しいのは嫌いじゃねーからな、やってくわ、ガチで」ｽﾀｽﾀ

P「ちゃんと休息も入れろよー」ｶﾀｶﾀ

つかさ「お前もなー」ｽﾀｽﾀ

ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

441 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:04:41 ID:zFia

～事務所、廊下～

つかさ「さて、と……そいじゃ面談室は……」

ぷちゴロー「ｷﾘｭｰﾁｬﾝ!」ﾜﾀﾜﾀ

つかさ「ん、どした？また飴か？」

ぷちゴロー「ﾁｬｳﾜﾐﾃﾐｨ」ﾕﾋﾞｻｼ

ネネ「………ぐすっ」

ちびネネ「ﾅｸﾉﾁｶﾞｳﾖ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

つかさ「……予定変更だな」ｽﾀｽﾀ

442 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:05:07 ID:zFia

～仮眠室～

つかさ「……誰もいねーよな」ｷｮﾛｷｮﾛ

ネネ「あ、あの、私今日は帰りま……」

つかさ「帰さねえよ、少なくとも何があったか話してくれるまでは」

ネネ「……つかささん」ｸﾞｽﾞ

つかさ「ったく、しっかり者のお前の事だから、誰にも言わずにこっそり抱えようとしてたんだろ」

ネネ「……そんなこと…」

つかさ「あるだろ、どう見ても」

443 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:05:24 ID:zFia

ネネ「……実は、リハーサル中に倒れちゃって……」

つかさ「いつよ、その話」

ネネ「昨日です…」

つかさ「……で、今日事務所まで来たは良いものの、不安で泣けてきちまった、と。」

ネネ「……私、怖くて……」

つかさ「お前が元々身体弱かったのは知ってる。それを克服する為に色々やってきた事もな。」

ネネ「え……私、そんな事話したりしましたっけ…」

つかさ「仲間の事くらいちゃんと調べるだろ、少なくともアタシはそうするし」

444 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:05:49 ID:zFia

ネネ「……妹が、いるんです」

つかさ「……おう」

ネネ「私もそうなんですけど、妹はもっと身体が弱くて……私、それで一生懸命頑張ったんです。」

ネネ「私が頑張る姿を見せて、そうしたら妹も勇気が持てるんじゃないかって」

つかさ「ドリンクの研究とか、いつも熱心なのもそれでだよな」

ネネ「はい…」ｸﾞｽﾞ

つかさ「あー、ゆっくりでいいからな」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

445 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:06:11 ID:zFia

ネネ「……ねえ、つかささん」

つかさ「あん？」

ネネ「つかささんみたいに失敗しない様な人になるのって、どうしたらいいんでしょう」

つかさ「はは、失敗しない人間と来たか、ちょっとウケるなそれ」

ネネ「え…」

つかさ「失敗はするよ、アタシだろーがPだろーが、失敗はするし、ふて寝だってするし、アタマだって下げんだろ」

446 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:06:27 ID:zFia

ネネ「でも、つかささんはいつも完璧で……」

つかさ「そんな大層な人間じゃねえよ、アタシは……いつもいっぱいいっぱいだし、今日だってネット覗いたらちょっと燃えてたしな」

ネネ「そう、なんですか？」

つかさ「まぁアタシみたいのが生意気って奴はそりゃいるわな、JKでギャルで社長だろ？あざといよなぁ、実際」ｹﾀｹﾀ

ネネ「そんな、他人事みたいに」

447 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:06:43 ID:zFia

つかさ「社長業やってるとよ、クライアントにアタマ下げるし、そのラージマウスどうにかしろ、なんて言われたり」

つかさ「そーゆーの、しょっちゅうだし」

ネネ「辛くないんですか、つかささんは」

つかさ「つれーけど？」

ネネ「じゃ、じゃあどうしてそんなに強くあれるんですか……？」

つかさ「完璧でクールなギャル社長アイドル、ってのはまぁ言ってみればペルソナだよ」

ネネ「ペル……？」

つかさ「仮面ってコト。実際アタシだって、デカいヤマの前には緊張するし、プレゼンが上手くいかないとかしょっちゅうだし、これで結構タイトなんだぜ、わりといつも」

448 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:06:59 ID:zFia

ネネ「つかささん……」

つかさ「転ぶ事は恥ずかしい事じゃねえよ。転んだ後どうすっかだろ、人間ってのは」

ネネ「転んだ後、どうするか……」

つかさ「特にアイドルなんて転んでなんぼだろうが。例えあの天海春香だって無敵じゃねえんだぞ。誰だって、たった一人抱えられるほど強くねえよ、アタシも含めてな」

ネネ「つかささん、良いんですか、私なんかの為に、そんなに弱い部分曝け出したりして」

つかさ「ふっ、お前だからだよ。誰にでもは見せねーし。そんなの商売あがったりだからな」

449 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:07:17 ID:zFia

ネネ「……ふふっ」

つかさ「ん、どした」

ネネ「何だか嬉しくって、笑えてきちゃいました」

つかさ「そうか、そりゃ何よりだ、一度きりの人生、笑わないでどうすんのってな」ｽｸｯ

ネネ「あの……私、頑張りますから。……見てて、くれますか？」

つかさ「当たり前だろ、マストだ、そんなもん」ｽﾀｽﾀ

ネネ「……ありがとうございましたっ」ﾍﾟｺﾘ

つかさ「一旦そこで寝とけ、んで切り替えてからスタートだ、以上」

ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝ

450 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:07:42 ID:zFia

～廊下～

ちびネネ「ﾂｰﾁｬﾝ!」ﾄﾃﾁﾃ

ぷちゴロー「ﾅﾝﾔﾀｲﾍﾝﾔﾉｳ」

つかさ「ネネが心配で待ってたか？お前は飴だろけど」ﾊｲｯ

ぷちゴロー「ｱﾏｱﾏﾔｧ♪」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ちびネネ「ﾁｶﾞｳﾁｶﾞｳ」ﾌﾘﾌﾘ

つかさ「ん？何が違うって……アレ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

つかさ「ノートでやろうと思ってた仕事、片付いてるな……」

ぷちゴロー「ﾈｯﾄﾃﾞｼﾗﾍﾞﾃｵﾜﾗｾﾄｲﾀﾃﾞｪ」

ちびネネ「ﾎｶﾉﾋﾄﾄﾁｶﾞｳ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

つかさ「……はは、マジかよ、ちょっと時間空いちまったじゃん」

つかさ（何気に完璧な仕事だし…）

451 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:07:59 ID:zFia

つかさ「うし、ゴロ美、今日からお前はウチの社員見習いな」

ぷちゴロー「ｺﾞｯﾂｲﾉｫ!! ｷﾘｭｰﾁｬﾝ!!」ﾊﾞﾝｻﾞｲ

ちびネネ「ﾃﾞｷﾙﾋﾄﾊﾁｶﾞｳ」ｳﾝｳﾝ

つかさ「……っかし、どうすっかな…のんびりすんの苦手なんだよな」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ネネ「…一緒に寝ちゃいます？」ｷﾞｨ

つかさ「っと、聴いてたのか…つか悪いな、騒がしちまったか」

ネネ「いえ、楽しそうな声が聴こえたので、ふふっ」

つかさ「まぁ、たまにはそういうのもいいかもな。…何よりお前がいんのインセンティブだしな」

452 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:08:11 ID:zFia

ネネ「いんせ…何です？」

つかさ「ま、それはそのうちな、ふぁ…仮眠、15分だけな」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ……

※この日以来、つかさとネネの仲は急激に進展し、ぷちゴローは仕事ぶりを買われて副社長に昇進するのだが……それはまた、別のお話。

おわれ。

453 ： ◆6RLd267PvQ 21/11/26(金)11:09:57 ID:zFia

作中さらっと流してますが、ぷちゴローは以前つかさが飴をあげたら懐いた様です。描写を省略していますが、アメとムチ、大事。

つかネネ好きなのですが描くとなるとムズカシイ。

では、お目汚し、失礼をば。

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元スレ：中野有香「可愛さ十段…二人なら…！」ぷちなかの「おふこおす！」
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