ヘッドライン

モバP「また終電が無くなった…」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380443370/


3 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:31:54.02 ID:7oZtSHV70

あれ?上手く前スレが貼れてませんね?

基本的にPが終電を逃してアイドルと一夜を過ごす話です
それ以外のシチュは番外編として投下しています
(別スレの方がいいのかもしれませんが、一応設定のつながりがあるので)

以下前スレで1が勝手にした二次設定

1.Pがプロデュース開始から約1年経過
2.頼子さんが夏休みから一人暮ら+Pへのお弁当づくりしを始める
3.Pがマンションから焼け出され、新居はちひろさんの隣

なお、何かにつけて頼子さんが出てくるのは
1が頼子Pであるためなので諦めてください

5 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:34:08.55 ID:7oZtSHV70
第18話・南条光「遅れてきた英雄」

9月13日

美世のマンション

頼子「誕生日おめでとう、光ちゃん」

美世「おめでとう、光ちゃん」

光「あ、ありがとう、頼子さん、美世さん」

光「事務所で皆にお祝いしてもらったのに…こんなに」

美世「あたし達同期なんだし、これくらいさせてよ」

頼子「うん…私達がしたかったの……」

光「ほ、本当にありがとう」ウル

6 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:34:43.96 ID:7oZtSHV70
美世「新しい仕事も決まったし、良い事は重なるね」

頼子「地道なレッスンの成果だね…」

光「う、うん…でも、これはアタシだけの力じゃない」

光「頼子さんと美世さんと…それにPさんがいてくれたおかげだ」

美世「あたし達何かしたっけ?」

頼子「……はい?」

光「あ、ほら…あの時の…さ」

美世「あ…」

頼子「地獄…姉妹……?」

光「そ、その話は止めてくれー」

7 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:35:32.82 ID:7oZtSHV70
・・・

数ヶ月前

シンデレラプロ事務所

頼子「あ、美世さん、お疲れ様です」

美世「頼子ちゃん、お疲れ様!」

頼子「鎌倉のイベント、評判いいみたいですね…」

美世「うん、ありがと!頼子ちゃんも次のフェス出るんだって?」

頼子「はい、都さんと一緒です」

頼子「一緒に仕事はあったけど、一緒のステージは初めてですね」

8 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:36:00.39 ID:7oZtSHV70
美世「ツアーで海外続きかと思えば、休む暇もないね」

頼子「うーん…メインではないですし、最近笑美さんも頑張ってますし」

頼子「あ、でも…色んな国の美術館行けて楽しかったです」

美世「頼子ちゃんらしいね、ワタシはアウトバーンをかっ飛ばしたいな」

頼子「安全運転でお願いしますね……」

美世「わかってる、わかってる」

??「あんたには心底幻滅したわよ!」バァン

9 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:36:35.57 ID:7oZtSHV70
美世「な、何?」

頼子「…麗奈…さん?」

モバP「ど、どうしたんだ、すごい音がしたけど」

美世「あ、Pさん…怒鳴り声がした後、麗奈ちゃんが飛び出して行って…」

頼子「ど、どうしたら……」オロオロ

モバP「いるのは光か…、二人共、光を頼む」

美世「ま、まかせて」

頼子「…うん」

10 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:37:06.37 ID:7oZtSHV70
頼子「入るね…」

光「……」

美世「ど、どうしたの、光ちゃん、その顔」

光「ああ…美世さんと頼子さんか何でもないよ」

頼子「何でも無いようには見えないよ…」

光「どうせアタシなんか…いいよなあ、二人は…」

美世「ね、ねぇ、頼子ちゃん…もしかして…」ボソボソ

頼子「仕事が少ない事気にしてますね…これは」

11 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:37:46.62 ID:7oZtSHV70
光「……」ジー

頼子「わ、私だって、お月見イベントからメインのお仕事無いし」

光「海外ツアーに引っ張りだこの人がよく言うよ…」

美世「あたしは…何でもないです」

光「アタシさ…今度、恵さんとユニット組むよ」

光「地獄姉妹って名付けるつもりなんだ、ははは」

美世「ははは」

光「今、ワタシを笑ったかぁ?」

12 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:38:21.06 ID:7oZtSHV70
美世「ウッ…頼子ちゃん、これ何?」

頼子「少し前のあの番組じゃないでしょうか…比奈さんに教えてもらいました」

頼子「(それにしても…あやめちゃん並の影響のされやすさ…)」

美世「ああ…、さすが頼子ちゃん、何でも知ってるね」

頼子「知っている事だけです…うん」スッ

美世「頼子…ちゃん?」

光「何だよ、頼子さん…放っといてくれよ」

13 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:38:59.10 ID:7oZtSHV70
頼子「光さん」ギュ

光「な…」

頼子「捨て鉢にならないで…光さん」

光「……」

美世「頼子ちゃん…」

頼子「私、二人がいてくれなかったら…きっとデビュー出来なかった」

頼子「二人がいて…支えてくれたから…今の私があるの……だから」

光「でも…アタシ…」ウル

14 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:39:37.00 ID:7oZtSHV70
モバP「入るぞ」

麗奈「……」ムス

頼子・美世「Pさん」

モバP「光…これを読んでくれ」

光「これはファンレター?私宛…まだ来てたんだ」

モバP「いいから」

光「はいはい…、これはッ」

16 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:40:07.25 ID:7oZtSHV70
手紙『はじめて、おたよりかきます』

手紙『ぼくはひかるちゃんのファンです』

手紙『テレビではあまりみれないけど』

手紙『おとうさんがしらべてくれてステージにいってます』

手紙『さいきんのひかるちゃんはびょうきですか?』

手紙『ステージのうえでとってもつらそうです』

手紙『またぼくがあこがれたヒーローをステージでみたいです』

手紙『これからもがんばってください』

17 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:40:33.26 ID:7oZtSHV70
光「…プロデューサー…ワタシ……」

モバP「お前次第だぞ、光」

麗奈「正義の味方は挫けないんでしょうが」

美世「光ちゃん!」

頼子「光ちゃん」

光「プロデューサー…アタシ、やるよ!」

光「もう一度、皆の、この手紙の子のヒーローになるんだ」

18 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:41:40.57 ID:7oZtSHV70
モバP「わかった!そんな光に良い話がある」

モバP「今度のドリームLiveフェスティバルで麗奈とユニットを組んでもらう」

光「プロデューサー…」ウル

モバP「この子とご家族の分の招待状だ…返事書いてあげろ」

光「うん!」

19 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:42:17.12 ID:7oZtSHV70
・・・

美世「ああ、あの時は何が起こったのかと思ったわ」

頼子「私も同じ日に出演だったから、嬉しかったな…」

光「へへへ、二人共ありがとう」

光「頼子さんにぎゅっとされたの、すごく暖かかったよ」

頼子「う、うん…」カァ

光「頼子さんや美世さんって…お姉ちゃんみたいだ」

20 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:43:03.09 ID:7oZtSHV70
頼子「…うん、私も光ちゃんみたいな妹欲しいな」

美世「いいね、あ、Pさんにあたし達3人で姉妹ものの企画提案しようよ」

光「いいなそれ、三人の正義の味方だな」

頼子「ふふふ…三人でユニット組みたいね」

美世「よし、頼子ちゃんが長女役ね!」

頼子「美世さん…」キッ

美世「じ、冗談だって」

光「ははは、やっぱ三人一緒は楽しいや…あ、麗奈からメールだ」

21 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:43:54.12 ID:7oZtSHV70
美世「何だって?」

光「他の人には見せるなだって…ふふふ」

頼子「どんな文面かは…」

美世「想像できるね」

頼子「光ちゃん、実はお店取ってあるの…」

美世「あのヒーローのステーキハウスよ」

光「えっ、本当かッ!!」

美世「さ、あたしが車出すから、そろそろ行こっ」

頼子「安全運転でお願いしますね」

22 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:44:37.47 ID:7oZtSHV70
・・・

あるカラオケボックス

モバP「へぇ…事務所でお祝いした後、そんなことがあったのか」

光「ああ、憧れのあのヒーローの手料理も食べたし」

光「握手してもらって、写真も撮ってもらったんだ、ほら」

モバP「おっ、直立不動じゃないか…」

光「それはッ、憧れの人に会えたんだ…これくらい」

モバP「何だか、ちょっと悔しいな、ははは」

光「ほ、ホントか、プロデューサー」

モバP「あ、ああ、まあな」

23 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:45:09.20 ID:7oZtSHV70
光「ところで、プロデューサーさ…電車ないけど、どうすんのさ」

モバP「う…すまん、光がお手洗いに行ってる間につい…寝てしまって」

光「い、いいって、いつもアタシ達のために頑張ってくれてるんだから」

光「疲れたまって当然だよ…(アタシもちょっと期待してたし)」

モバP「光…?どうかしたか?」

光「な、何でも無いって」

モバP「もうこんな時間だから光も横になったらどうだ、子供は寝る時間だぞ」

24 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:45:47.77 ID:7oZtSHV70
光「…なぁ」

モバP「光?」

光「大人って…何なのかな、プロデューサー」

モバP「それは分別があってだな…うわッ」

光「大人って何だ、教えてくれよ、プロデューサー…教えて…」

モバP「…ッ(胸元が開いてて…み、見えた)」

光「なぁ…プロデューサー…こういうの恥ずかしいんだけど」

25 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:46:25.68 ID:7oZtSHV70
モバP「…(気づいてないのか…この背でこれだけあれば十分だよな)」

モバP「(もうちょっと背が伸びれば…将来有望だよな)」

モバP「(恥ずかしがる顔、もうちょっと見てようかな)」ニヤニヤ

光「な、なんだよ、プロデューサー、うん、何か当たって」

光「(え、え、えええ、何だこれ、頼子さんから聞いてたけど…えええ)」カァァァ

モバP「(さっきと様子が違う様な…)あああッ」

モバP「ち、違うんだ、これはあくまでも反応であって…」

光「そ、そうだよな」

モバP「俺、お手洗い行ってくるから、適当に歌っててくれ」

26 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:47:01.58 ID:7oZtSHV70
・・・

モバP「お待たせ…って光…寝たのか?」

モバP「やっぱり光はまだ子供だなって…こんな時間だもんな」

光「……」スースー

モバP「上着かけてやるか……ちょっと触るくらいいいよな」ゴクリ

モバP「……」ビービー

モバP「うわぁ、ごめんなさい」

モバP「メールか…ちひろさんだ…内容は」サー

モバP「俺も寝よう…」

27 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/29(日) 17:47:27.84 ID:7oZtSHV70
・・・

翌日Pは憧れのあのヒーローと写真を撮った時の光のように

ちひろの前で直立不動になるのでした

メールの文面は…

ちひろ「おしまいですよ」ニッコリ

44 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:32:33.01 ID:hCerHoLT0
第19話・古澤頼子・その2「本当の気持ち」

某県某所

モバP「お疲れ様、頼子、今日も良かったぞ」

頼子「はい、お疲れ様です」

モバP「新しい仕事も板についてきたな」

頼子「うん…Pさんのご指導のおかげですね」

モバP「ははは、照れるな。でも頑張ったのは頼子だから、胸を張ってくれよ」

頼子「うん、ふふふ」

45 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:33:02.25 ID:hCerHoLT0
モバP「ど、どうしたんだ、頼子?」

頼子「Pさんと出会った頃は猫背が癖だったけど…」

頼子「Pさんが『胸を張って、顔を上げろ』って教えてくれたから…」

頼子「ちゃんとアイドル出来るようになったのかなって」

モバP「頼子…ありがとう、俺も頼子のおかげで自信が持てたよ」

頼子「はい?…私が役に立ってますか?嬉しい…」

モバP「…頼子は初めてスカウトしたアイドルだったからな」

モバP「正直手探りだったよ…」

46 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:33:32.01 ID:hCerHoLT0
頼子「じゃあ、私達は二人三脚でここまで来たの…?…ふふ」

モバP「そうだな…、なあ、頼子」

頼子「は、はい」

モバP「まだ東京に戻る電車まで時間あるし…二人で食事に行かないか?」

頼子「……えっ」

モバP「結局、あの日の約束も闇鍋パーティーになったしさ」

頼子「あれはあれで楽しかったですよ」

モバP「まあな…途中の記憶ないけど」

47 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:33:57.27 ID:hCerHoLT0
モバP「頼子が良かったら是非」

頼子「うん…、断る理由なんてないよ…Pさん」

モバP「そうか、じゃあお店は…」

頼子「ゆっくり…お話出来る所がいいです」

モバP「そうだな、じゃあ……ああ、そうだ、頼子」

頼子「何ですか?」

モバP「闇鍋パーティーの時さ、俺が気を失ってる間、何があった?」

モバP「何だか、ずっと柔らかい感触が頭から離れないんだ」

48 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:34:30.81 ID:hCerHoLT0
頼子「え?えっと、うーん、何ででしょう?」

モバP「そっか頼子もわからないか…暖かくていい感触だったんだけどな」

頼子「ッッ……膝枕ならいつでもしますよ」ボソ

モバP「どうした頼子?あの店にしようか」

頼子「あ…はい」

49 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:35:06.77 ID:hCerHoLT0
・・・

ある居酒屋

モバP「結局居酒屋ですまんな…はは」

頼子「いえ…個室ですし…この時間ですから…あ、このお料理綺麗……」

モバP「だろ?都内にも店舗があってさ」

頼子「(どちらかと言うと…女性向けのお店…かな?)」ジト

モバP「か、楓さんに教えてもらったけど…一緒に行ったことはないぞ」

50 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:35:32.75 ID:hCerHoLT0
頼子「ふぅん…あ、このいちごのデザート、食後に頼んでいいですか?」

モバP「あ、ああ…なあ、その…酒…いいかな?」

頼子「はい…いいですよ、ビールですか?」

モバP「ああ、最初の一杯はそうだな」

頼子「じゃあ、注文しますね」

51 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:36:02.69 ID:hCerHoLT0
・・・

モバP「ああーやっぱり美味いなぁ」

頼子「本当に美味しそう、ふふ」

モバP「いつでも美味いってわけじゃないけどな」

頼子「同じお酒でも…ですか?」

モバP「どんな気分で飲むかや、誰と飲むかも大切だな」

頼子「あ、なるほど(それって私と一緒だと美味しいってことだよね)」ポッ

モバP「頼子と一緒だから美味しいのかな、ははは」グイ

52 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:36:29.63 ID:hCerHoLT0
頼子「Pさん…あ、どうぞ」

モバP「ありがとう、頼子、お酌上手だな」

頼子「そ、そうかな…(練習した甲斐があったの…)」

頼子「ねえ、Pさん…私が二十歳になったら…お酒教えてください」

モバP「ああ、喜んで」グイ

頼子「でも…もしかしたら引退してるかもしれませんよ」

53 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:36:59.10 ID:hCerHoLT0
モバP「頼子なら引退してても教えるよ…あ、変な意味じゃないからな」グビ

頼子「うん…楽しみにしてるね…あ、どうぞ」

モバP「おお、悪いな…」グイ

モバP「ああ、美味いなぁ」

54 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:37:56.34 ID:hCerHoLT0
・・・

モバP「でなぁ、頼子ぉ…俺はなぁ…」

頼子「酔ってる…?」

モバP「頼子…聞いてるかぁ」

頼子「はい、聞いてますよ、お酒はこれくらいに…」

モバP「ああ、いい酒は悪酔いしないから、らいじょうぶ」クイ

55 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:38:25.01 ID:hCerHoLT0
頼子「は、はぁ…(そんなに良いお酒には…?)」

モバP「頼子、もう一杯お注いでくれ」

頼子「はい…(大丈夫かな…うーん)」

モバP「大体、皆俺がどーいう気持ちでいるかわからっているのら?」

モバP「なぁ、頼子、わかるかぁ?」

頼子「は、はぁ…?(Pさん溜まってるのかな?)」

56 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:38:51.26 ID:hCerHoLT0
・・・

ある公園

頼子「Pさん、私疲れました…少し休みましょう」

モバP「う…すまん、肩貸してくれて…‥俺も少し座りたいな…うぷ」

頼子「飲み過ぎです、Pさん」ナデ

モバP「ううう、すまん…うっ」

頼子「私も注ぎすぎたと思うけど」

モバP「うっっ、オエエエエエ」

頼子「あっ、Pさん、ダメッ」

57 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:39:44.11 ID:hCerHoLT0
・・・

モバP「ううう、よ、頼子?」

頼子「Pさん、大丈夫ですか?」

モバP「ああ、頼子、その手…」

頼子「……足元に吐いたら服汚れるから」

モバP「いや、頼子の手が…それに袖とか」

頼子「洗ったら平気ですよ…あそこの蛇口でゆすぎますから」

頼子「Pさんも口…きれいにしよ?」

モバP「ああ……」

58 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:40:11.12 ID:hCerHoLT0
・・・

頼子「Pさん…楽になりました?」

モバP「ああ…だいぶ……な」

頼子「良かった…」ナデ

モバP「(闇鍋の時も頼子が膝枕しててくれたんだな…)」

モバP「(それにしても…幻滅されただろうな)」

頼子「Pさん…?」

モバP「頼子、俺は…」

59 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:40:51.81 ID:hCerHoLT0
頼子「何も言わなくていいです」

頼子「ちょっと嬉しいんです…」

頼子「いつもしっかりしてるPさんが、こんな姿を見せてくれたのが…」

モバP「いや…それは……」

頼子「私、Pさんと出会ってから、ずっと支えてもらってばかりでした」

頼子「デビュー前に…大泣きしたこともあったよね」

モバP「そんなこともあったな…」

頼子「プロデュサーがPさんがじゃなかったら…私、もうここにいません」

60 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:41:26.90 ID:hCerHoLT0
頼子「だから…私も貴方を支えたいの……」

モバP「ありがとう…頼子」

モバP「もっと色んな事、話すようにするよ」

頼子「はいっ」

頼子「ところでPさん…早速なんですが……」

モバP「な、何だ?」

頼子「終電が無くなりました…」

モバP「あ……」

61 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:42:03.33 ID:hCerHoLT0
・・・

あるビジネスホテル

頼子「やっぱりベッドは一つですね」

モバP「ああ、ダブルベッドの部屋しか無かったからな」

頼子「……」

モバP「……」

頼子「あの…」

モバP「頼子、シャワー浴びてこいよ」

62 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:42:34.42 ID:hCerHoLT0
頼子「ええっ」

モバP「ほ、ほら…俺のせいで臭いが…気分良くないだろ」

モバP「すっきりしてきたらどうだ…?」

頼子「ああ、そういう事ですか…じゃあ、お先にいただきます」

モバP「ああ、ははは(こういう状況だと…そうとるよな)」

頼子「うん…(そういう意味…なのかな)」

モバP「アイドルの前で嘔吐して…その上あんなことまで……」

モバP「俺は頼子に何をしてやれるんだ…?

63 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:43:17.62 ID:hCerHoLT0
・・・

モバP「ああー、すっきりした…待たせたな、頼子」

頼子「いえ…、私も髪の手入れしてましたから」

頼子「千秋さんに教えてもらったんですよ、ふふふ」

モバP「ああ、千秋に…確かにこのごろ髪綺麗だな」

頼子「ありがとうございます…明日始発ですよね……そろそろ、寝ましょう」

モバP「そ、そうだな…早く寝ないと明日に響くな」

頼子「はい、ではお休みなさい…Pさん」

モバP「お、お休み、頼子」

64 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:43:51.69 ID:hCerHoLT0
・・・

モバP「…ね、眠れん」

頼子「……」

モバP「頼子は…寝てるのか」

モバP「(手を伸ばせば届く距離に…薄布一枚の頼子が……うっ)」

頼子「Pさん……?」

モバP「よ、頼子!?お、起きてたのか」

頼子「はい……、ドキドキして眠れなくて…」

65 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:44:25.62 ID:hCerHoLT0
モバP「そ、そうだよな、ははは」

頼子「Pさんもですか……?ふふ」

モバP「……(頼子も寝れないってことは…そういう気持ちなんだよな)」

頼子「………?」

モバP「(俺が頼子にしてやれること…それは……)」ガバッ

頼子「……Pさん?キャッ」

モバP「頼子…俺は……頼子と…その…いいか?」

頼子「……うん」

66 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:44:54.73 ID:hCerHoLT0
モバP「…頼子?」

頼子「ダメです……Pさん」

モバP「どうしてっ、頼子だって……」

頼子「私…ずっと、貴方の事見てきました……」

頼子「今日のPさんは……無理をしています」

モバP「……ッッ」

頼子「私は…貴方の本当の気持ちが欲しいの」

頼子「だから…無理に私に応えようとしないで」ウル

67 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:45:22.32 ID:hCerHoLT0
頼子「私がこんな事言っても…説得力ないかな?」

モバP「ごめん…頼子」

頼子「いいの…でも、ちょっと嬉しかったです」

頼子「ねぇ、Pさん……その、固くなってません?」

モバP「あああッ…い、いや、これは反応であって、その…」

頼子「ふふふふ」

モバP「わ、笑うなよ、頼子」

68 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:45:59.09 ID:hCerHoLT0
頼子「お、収まらないなら…その……し、しますか……」

モバP「バカ言うんじゃない…しばらくすれば収まるから」

頼子「そうですか…?お休みなさい、Pさん」

モバP「ああ、今度こそお休み、頼子」

69 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 14:46:24.50 ID:hCerHoLT0
・・・

結局、その夜Pは収まらず、眠れない夜を過ごすのでした

東京に戻ったP達を数名のアイドルが出迎えたのですが

Pの憔悴した様子に勘違いし、またも事務所は荒れに荒れるのでした

おしまい

71 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 15:04:32.88 ID:hCerHoLT0
今までの投下履歴忘れてました

本篇

第1話 古澤頼子
第2話 片桐早苗
第3話 神谷奈緒
第4話 鷺沢文香
第5話 姫川友紀
第6話 浜口あやめ
第7話 黒川千秋
第8話 池袋晶葉
第9話 櫻井桃華
第10話 木場真奈美
第11話 北条加蓮
第12話 高峯のあ
第13話 橘ありす
第14話 原田美世
第15話 桃井あずき
第16話 水木聖來
第17話 新田美波
第18話 南条光
第19話 古澤頼子

72 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/05(土) 15:05:10.04 ID:hCerHoLT0
番外編

第1話 古澤頼子、佐久間まゆ、千川ちひろ
第2話 古澤頼子、池袋晶葉
第3話 渋谷凛、古澤頼子、神崎蘭子、神谷奈緒、北条加蓮
第4話  古澤頼子、和久井留美、鷹富士茄子、輿水幸子、橘ありす、水木聖來、佐久間まゆ
    浜口あやめ、櫻井桃華、姫川友紀、村上巴、相葉夕美、渋谷凛、社長
第5話 古澤頼子、佐久間まゆ、八神マキノ、池袋晶葉、大和亜季、和久井留美
    藤本里奈、向井拓海、千川ちひろ
第6話 古澤頼子、池袋晶葉
第7話 古澤頼子、安斎都
第8話 古澤頼子、藤本里奈
第9話 古澤頼子、塩見周子、小関麗奈、結城晴、川島瑞樹、遊佐こずえ
    和久井留美、三船美優、十時愛梨
第10話 古澤頼子、塩見周子、小関麗奈、結城晴、川島瑞樹、遊佐こずえ
    和久井留美、三船美優、十時愛梨、千川ちひろ

番外編は基本、頼子さんとの絡み編で
終電を無くした以外のシチュになってます
今後もどんどんリクいただきたいと思います

79 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 19:59:39.15 ID:6DhkboTb0
第20話・高垣楓「お薦めのお店」

シンデレラプロ・事務所

楓「失礼しまーーーす」ササ

モバP「……」カタカタ

楓「誰もいないのかな?」

楓「あ、プロデューサー、まだ仕事中だ…待たせてもらおう」

モバP「…ふぅ、もうちょっとだ、頑張ろう」カタカタカタ

楓「ふふふ…今のうちにお疲れ様の紅茶いれてあげよう」

楓「ロイヤルミルクティーにしよう…ミルクは…これは?」

80 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:00:35.07 ID:6DhkboTb0
・・・

モバP「よしっ、これで終わりだ」

モバP「思ったより時間かかったな、うーーん、疲れた」

モバP「置いといたビール飲んでから帰るかな、ん?」

楓「……」スヤスヤ

モバP「何で、楓さんが…ああッ」

楓「うーん、後五分」

モバP「俺の持ってきたビールが…1,2,3、4本……全部じゃないか」ガクッ

81 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:01:00.78 ID:6DhkboTb0
楓「あ、プロデューサー、おはようございます」

モバP「まだ、夜です…これはどういうことですか」

楓「プロデューサーを待ってたんですよ…紅茶いれようと思って…」

モバP「紅茶をいれようと思って、その後は?」

楓「えっと、ミルクを探して冷蔵庫開けたら…ビールがあって」

モバP「ビールがあって?」

楓「キーンと冷えて美味しそうなので、飲んじゃいました!」

82 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:01:40.63 ID:6DhkboTb0
モバP「飲んじゃいました!じゃないでしょうっ」

モバP「俺の仕事後の楽しみをとらないでくださいよ」

楓「あ、じゃあ、これから二人で飲みましょう」

楓「ビールの分、私が奢りますから」

モバP「こ、この時間からですか?」

楓「時間がないなら急がないと、ほら、早く行きましょう」グイ

モバP「待ってください、戸締まりとか…(胸…当たってる)」

83 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:02:13.80 ID:6DhkboTb0
・・・

都内・ある居酒屋

モバP「結局来てしまった…って、このお店ですか」

楓「もしかして…最近誰かと行きました?」

モバP「べ、別に頼子となんて行ってませんよ」

モバP「あっ…」

楓「やっぱり…」

84 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:02:53.77 ID:6DhkboTb0
モバP「(ハメられた…意外としたたかだな)」

楓「頼子ちゃんがいちごのデザートの話してたから、もしかしてって?」

モバP「チェーン店ですけど、イイお店ですね、あははは」

楓「お薦めのお店教えるのって…どういう意味かわかりません?」ムス

モバP「今日はご馳走させてください」

楓「やったぁ、さぁ、行きましょう」

85 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:03:27.10 ID:6DhkboTb0
・・・

楓「プロデューサーはビールにしますか?」

モバP「ああ、そうですね、飲み逃しましたから」

楓「うー、もうそれは忘れてください、しつこい人は、めっ、ですよ」

モバP「は、はい…(か、かわいい…)」

86 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:04:04.43 ID:6DhkboTb0
モバP「ああ、楓さんは日本酒ですか?」

楓「今日は梅酒にします、梅酒はウメエッシュですから」

モバP「………俺も次そっちにしようかな」

楓「これが売りのお店ですから、こっちも美味しいですよ」

モバP「じゃあ、お店の人呼びますね」ピンポーン

87 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:04:35.18 ID:6DhkboTb0
・・・

楓「はぁ…やっぱり美味しい」

モバP「ああ、やっぱり二人で飲むのはいいですね」

楓「誰でもじゃないですよ、プロデューサーと一緒だからです」

モバP「あはは、あのー、楓さん、俺そろそろ終電が…」

楓「えっ?私もっとプロデューサーと一緒にいたいです」

モバP「気持ちは嬉しいですけど、明日の仕事が…」

88 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:05:03.13 ID:6DhkboTb0
楓「私が教えたこのお店…頼子ちゃんと行きましたよね」

モバP「うっ」

楓「前にプロデューサーがお薦めのお店に連れて行ってくれたお礼だったのに」

モバP「は、はい……」

楓「せっかく、デート出来るようなお店だったのに…他の娘と…」プイ

89 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:05:28.41 ID:6DhkboTb0
モバP「わかりました、わかりました、今日は付き合いますから」

楓「本当ですかぁ、うふふふ」パァァ

モバP「はぁ…(また終電が無くなった…)」

楓「暗いですよ、プロデューサー、さぁ、飲みましょうか」

モバP「はい…」

90 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:06:00.01 ID:6DhkboTb0
・・・

モバP「もう…4時か……楓さんは…寝てるか」

楓「……」スヤスヤ

モバP「猫みたいに丸まって寝て……、かわいいな」

楓「……」ムニャムニャ

モバP「それにしても…綺麗な体だよな…」ゴクリ

モバP「このホットパンツから伸びる脚なんて反則じゃないか」

91 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:06:47.80 ID:6DhkboTb0
モバP「失礼します…楓さん……スベスベだ」

楓「うん」

モバP「ふくらはぎから…太ももに……はぁはぁ」

楓「…あん」

モバP「…はぁはぁ…あ、ホットパンツか……」

モバP「す、隙間から何か見えているような……ウウッ」

モバP「いや、さすがにこれ以上は不味いだろッ」

モバP「本当に…黙ってれば、文句なしに綺麗な人だな…」

92 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:07:32.42 ID:6DhkboTb0
モバP「このまま起きないと俺がキスして起こしちゃいますよ…うわっ」

楓「うーん」ギュッ

モバP「ちょっと、楓さん…うぷっ」

モバP(大きくないけど…柔らかい…あっ、でも酒臭いな)」

モバP「寝ぼけないでください、楓さん」

楓「うーーん、プロデューサー?」

93 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:08:09.73 ID:6DhkboTb0
モバP「か、楓さん、起きてくれましたか」

楓「あっ…私、襲われてますか?」

モバP「楓さんが寝ぼけて抱きついたんです」

楓「嘘ばっかり…私の脚触ってたのは誰ですか?」

モバP「え、いや…それは……」

94 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:08:35.71 ID:6DhkboTb0
楓「私…プロデューサーなら…いいですよ」

モバP「それは美味し…いや…ダ、ダメです」

楓「えっ…」

モバP「楓さんは今大切な時期なんですから…」

モバP「それにアイドルとプロデューサーですから」

楓「はい…」

95 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:09:14.99 ID:6DhkboTb0
・・・

楓「はぁ…この時間は辛いですね」

モバP「そ、そうですねぇ…・俺は2日連続だし」

楓「あ、プロデューサー、あそこで休憩しましょう」

モバP「き、休憩って、何を言ってるんですかっ」

楓「牛丼屋ですけど…うふふふ」

モバP「いいっ」

96 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:09:42.53 ID:6DhkboTb0
楓「あっちのホテルが良かったですか?」

楓「プロデューサーのキスで起こしてくれるんですよね」

モバP「ぎ、牛丼屋でお願いします」

楓「はーい、うふふふ」

モバP「はぁ…(でも、こういう奔放な所が魅力だよな)」

97 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/06(日) 20:10:09.19 ID:6DhkboTb0
・・・

その後、Pが楓の脚を触った件はかなり誇張されて広まり

ちひろにはみっちり怒られ、頼子には弁当に辛子を仕込まれ

こずえにはケダモノと呼ばれ、Pの精神はボロボロになるのでした

おしまい

108 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:46:47.30 ID:V4fnOxst0
番外編・第11話「双葉杏と古澤頼子誘拐事件」

シンデレラプロ・事務所

頼子「今日のお弁当、上手く出来た、ふふふ」パカ

頼子「前のお弁当は辛子入りだったから、今度は喜んでもらいたいな」バァン

頼子「えっ、な、何?」

杏「ハァハァ…、頼子だけか…良かった」バタ

頼子「あ、杏さん…?大丈夫ですか?」

109 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:47:28.08 ID:V4fnOxst0
杏「ああ…やっときらりんハウスから逃げてきたんだよ…ハァハァ」

頼子「えっと…前にも一度同じようなこと言ってなかった?」

杏「そうなんだけどさ…きらりが飴くれるって言うから…」

杏「着いていったら、この様だよ…ハァハァ」

頼子「……(少し…危なくないかな)」

杏「そ、そう言えば、きらりはいないよね」

頼子「きらりさんは…今日はお仕事でしばらく戻りませんよ」

110 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:47:54.76 ID:V4fnOxst0
杏「そっか、やっと落ち着けるよ、あー、もう一生分疲れた」

頼子「………」

杏「あ、何、このお弁当、いただきまーす」

頼子「あっ」

杏「お、美味しいっ!これ頼子が作ったの?」モグモグ

頼子「………」ポカーン

杏「こっちのも美味しそう、うーん美味だね」パク

111 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:48:23.90 ID:V4fnOxst0
頼子「……杏さん」

杏「ん、どうしたの、何か怖い顔してさ」

頼子「ヒドイです、杏さん…せっかく」

杏「えっ、頼子まだだったの?こんなに残ってるし、許してよ」

頼子「……あっ、ふふふ」

杏「ど、どうしたのさ、急に笑い出して」

113 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:49:30.92 ID:V4fnOxst0
頼子「いいえ、良かったら残りもどうぞ、うふふ」

杏「えっ、いいの?やったー、うーん美味しい」モグモグ

頼子「杏さん、良かったら今日はうちに泊まりません?」

杏「ホント?助かるよー、事務所にいたら働かされるからさ」

頼子「私のレッスンと取材が終わるまで待っててくださいね」

杏「早く帰って来てよ、杏を待たせないでね」

頼子「ええ、そんなに遅くはなりませんから…待っていてください」

114 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:50:09.81 ID:V4fnOxst0
・・・

数時間後・頼子のマンション

杏「うわぁー、頼子っていい所住んでるね」

頼子「そうですか?嬉しいな…」

杏「うん、二部屋もあるんだしんさ、杏を養ってよ」

頼子「それは…どうかな……晩ご飯まだだよね?」

杏「うん、お腹空いた、飴食べたい」

115 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:50:46.98 ID:V4fnOxst0
頼子「私のお手製で良かったらどうぞ…」

杏「うわぁ、何これ、綺麗ー、それに甘ーーーい」

頼子「ふふふ、喜んでもらえて嬉しいの…」

頼子「(本当はPさんがお疲れの時のために作ったの…)」

頼子「(楽しんでね、最後の晩餐を)」

杏「頼子、どんどん持ってきてよ」

頼子「はい、少し待ってください…ふふふ」ポチ

116 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:51:15.06 ID:V4fnOxst0
・・・

都内某所

モバP「頼子からメールだ……まだ怒ってるのかな?」

モバP「いや、俺は悪くないぞ、楓さんの脚が悪いんだ」

モバP「どれどれ…な、何だってぇ」

周子「どうしたん、ケダモノPさん」

モバP「周子…誤解を招く発言は止めてくれないか」

117 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:51:59.70 ID:V4fnOxst0
周子「事実じゃん、頼子とかいるのに楓さんの寝込み襲うなんてさ」

モバP「俺が触った時から、楓さん起きてたんだぞ」

モバP「それに、頼子とかって何だ、とかって」

周子「ケダモノPさん、あたしも食べてみる、きゃん」

モバP「悪ふざけはほどほどにしろ」

周子「また小突いた…」ブー

モバP「すまんが、今日はこれまでだ」

周子「えー、せっかくPさんと一緒に夜更かしするつもりだったのに」

118 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:52:32.05 ID:V4fnOxst0
周子「わかった、頼子のとこ行くんでしょ」

モバP「ち、違うよ」

周子「じゃあ、あたし、頼子と夜遊びしよー」ニシシ

モバP「わかったよ…これを見ろ」

周子「メール…やっぱ、頼子じゃん、んん?」

周子「あー、杏も年貢の納め時だね」

モバP「だろ、ふふふ」

周子「Pさん、何か怖いよ」

119 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:53:30.31 ID:V4fnOxst0
・・・

頼子のマンション

杏「あー、食べた食べた、頼子って料理上手だね」

杏「杏、毎日食べてもいいよ」

頼子「ふふふ、ありがとう…でも、これが最後かも…」

杏「えっ」ピンポーン

頼子「Pさん、お待ちしてました」

120 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:54:01.57 ID:V4fnOxst0
杏「頼子ッ、騙したね」

頼子「貴方がいけないんです、杏さん…」

モバP「杏、もうどこにも逃げられないぞ」

モバP「さぁ仕事だ、収録だ、レッスンだ」

杏「えー、杏、働きたくない」

モバP「駄目だ、今までさぼった分働いてもらうぞ」

杏「ならさ、晶葉に杏のロボ作ってもらおうよ」

121 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:54:37.47 ID:V4fnOxst0
モバP「ふざけるなッ」バァン

頼子「ッッ」

モバP「あ、すまん頼子…つい」

頼子「いいえ、手大丈夫ですか?」

モバP「ああ、すまんな…少し外してくれるか?」

頼子「はい…じゃあ、近くのスーパーにでも…夜まだですよね」

モバP「いいのか、悪いな」

122 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:55:39.24 ID:V4fnOxst0
杏「そーー」

モバP「杏ッ」

杏「ひぃ」

頼子「じゃあ、行ってきますね」

モバP「近くとはいえ、気をつけてな」

頼子「はい…」

123 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:56:07.97 ID:V4fnOxst0
・・・

最寄りのスーパー

頼子「これくらいでいいかな…」

頼子「ふふふ、お弁当の分もPさんに喜んでもらわないと」

頼子「ごめんなさい…杏さん、でも貴方が悪いんですよ」

??「今、杏ちゃんって言ったかにぃ」

頼子「えっ、貴方はッ」

??「大人しくするにぃ」

頼子「いやぁぁぁぁぁ」

124 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:56:45.46 ID:V4fnOxst0
・・・

頼子のマンション

モバP「頼子…遅いな」

杏「そ、そうだね…(もう、正座止めてもいいよね)」

モバP「ッッ」キッ

杏「うっ」

125 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:57:18.35 ID:V4fnOxst0
モバP「お、頼子からメールだ…ほっ」

モバP「なになに…んん?」

モバP『頼子ちゃんはあずかったにぃ』

モバP『頼子ちゃんを返してほしかったら、杏ちゃんをきらりに返すにぃ』

モバP『もし、杏ちゃんを返さない場合は』

モバP『頼子ちゃんをきらりんハウスにお迎えするゆ』

モバP『Pちゃんの懸命な返事を期待してりゅ』

126 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:57:50.83 ID:V4fnOxst0
モバP「…頼子が攫われたッッッ」

杏「ちょっと、どういうことだよ、頼子が攫われたって…」

モバP「これを見ろ…」

杏「えっ、きらりがこんな事を…」

モバP「………」

杏「い、嫌だ、杏はきらりんハウスには行かないぞ」

モバP「でも、そうすると頼子が…」

127 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:58:26.31 ID:V4fnOxst0
杏「プロデューサーは杏と頼子、どっちが大切なのさ」

モバP「ッッ」

杏「杏さ…養ってもらうのはさ……」

杏「きらりでも、頼子でもなくて、プロデューサーがいいんだ」ギュッ

モバP「おい、杏…」

杏「教えてよ、プロデューサー」

モバP「(当たってるけど…いや、これはこれで…)」

128 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:58:54.90 ID:V4fnOxst0
杏「ねぇ…」ウル

モバP「皆大切だよ、杏も頼子もきらりもな」

モバP「杏をきらりんハウスに戻させない」

モバP「頼子も連れ戻す、きらりは…さすがにお説教だな」

杏「プロデューサー……」

モバP「さあ、行くぞ杏…きらりをほっとけないだろ」

杏「う、うん…(ちょっと…かっこいいな)」

129 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:59:25.83 ID:V4fnOxst0
杏「上手くいったら、またお休みくれるよね」

モバP「……」バァン

杏「無言で机叩かないでよー」

モバP「…きらりの家……ここからだと乗り継ぎ大変だな」

杏「このままだと、今日中に着かないよ」

モバP「よ、頼子の一大事だ……タクシーで行こう」

杏「プロデューサー、リッチだねー。やっぱ養ってよ」

モバP「ま、まあな(きらりの家、都内だから大丈夫だよな……)」

130 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/08(火) 06:59:58.37 ID:V4fnOxst0
・・・

Pと杏はきらりに攫われた頼子を救い出せるのか

きらりんハウスに囚われた頼子の運命やいかに

Pの財布は大丈夫か、給料日はまだ先だ

番外編・第12話「諸星きらりと古澤頼子誘拐事件」に続く

141 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 22:57:15.00 ID:wmHf1zgU0
番外編・第12話「諸星きらりと古澤頼子誘拐事件」

前回のあらすじ

やっとの思いできらりんハウスから逃れた杏は頼子に匿われる

しかし、それは頼子の罠で、杏はPを自宅に呼ぶダシだった

そんな頼子も杏を取り返そうとするきらりに拐われてしまう

果たしてPの胃袋と財布は持つのか

142 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 22:57:50.38 ID:wmHf1zgU0
・・・

頼子のマンション

モバP「さあ、きらりの家に行くぞ、杏」

杏「それなんだけどさ、杏はお留守番するよ」

杏「めんどくさいからじゃないよ、ほら戸締まりとかさ」

モバP「ああ、それなら大丈夫だ…」ゴソゴソ

143 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 22:58:20.87 ID:wmHf1zgU0
杏「あれ、プロデューサー、何してんの」

モバP「おっ、あったあった、やっぱり合鍵はここのままか」

杏「えっ…、どうしてプロデューサーが合鍵の場所知ってんのさ」

モバP「べ、別にいいだろ、さあ、行くぞ」

杏「えー(お腹が痛くなったことにしたら良かった…)」

144 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 22:59:00.34 ID:wmHf1zgU0
・・・

数時間前

シンデレラプロ事務所

きらり「杏ちゃん、杏ちゃんがいないにぃ」ドンガラガッシャーン

ちひろ「ただいま、戻りました…ってあら?」

周子「あっ、ちひろさん良かったー、ずっときらりがあの調子でさ」

ちひろ「ああ…、あれは上手く行ってるみたいだけど…」

周子「事務所がもたないよねー」

145 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 22:59:31.02 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「周子ちゃん、Pさんの方は上手く行った?」

周子「もち、今頃よりこんハウスで杏と一緒かな、にしし」

ちひろ「ばっちりね(よりこん……よりりんといい勝負よ、周子ちゃん)」

ちひろ「じゃあ、次の段階に進みましょうか……きらりちゃん」

きらり「ちひろさん!杏ちゃんが杏ちゃんがー」

ちひろ「杏ちゃんなら、Pさんと一緒に頼子ちゃんの家よ」

きらり「どうして、その二人といるにぃ」

146 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:00:14.60 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「騙されて連れ去られたのよ、杏ちゃんを取り返しましょう!」

きらり「わかったにぃ☆杏ちゃんはきらりんハウスにいるのが一番だにぃ」

ちひろ「私達も協力するわ(…それもそれで困るんだけど……)」

きらり「よろしく頼むにぃ、ちひろさん、周子ちゃん」

ちひろ「もちろんよ、車を回すわ」

周子「えっ、あたしもっ?」

ちひろ「……」ジー

周子「わ、わかったって…面白そうだし、ま、いっか」

147 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:00:43.86 ID:wmHf1zgU0
・・・

頼子のマンションの近く

頼子「うふふ、Pさんに作りたての料理食べてもらえるの久しぶりだな…」

周子「頼子、発見!」

ちひろ「尾行開始ね」

きらり「頼子ちゃん、許さないにぃ」

148 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:01:24.60 ID:wmHf1zgU0
頼子「……?気のせい…じゃないよね」

周子「もしかして、気づかれてる?あ、スーパーに入ったね」

ちひろ「うーん、作戦変更ね、きらりちゃん、待ち伏せよ」

きらり「おっすおっすばっちし!きらりんパワーで頼子ちゃん、連れてくるにぃ」

ちひろ「(…頼子ちゃん、殺さないでよ)」

149 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:02:08.36 ID:wmHf1zgU0
・・・

頼子「これくらいでいいかな…」

頼子「ふふふ、お弁当の分もPさんに喜んでもらわないと」

頼子「ごめんなさい…杏さん、でも貴方が悪いんですよ」

きらり「今、杏ちゃんって言ったかにぃ」

頼子「えっ、貴方はッ」

きらり「大人しくするにぃ」

頼子「いやぁぁぁぁぁ」

150 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:03:02.82 ID:wmHf1zgU0
きらり「頼子ちゃん、確保だにぃ☆」

頼子「うっ、痛いッ…きらりさん、何を……」

きらり「頼子ちゃんが悪いんだにぃ!きらりと来てもらゆ」

頼子「杏さんの件には訳が……」キキッ

周子「きらり、早く中にッ」

きらり「わかったにぃ」グイッ

頼子「キャァァ」

151 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:03:30.60 ID:wmHf1zgU0
・・・

車内

頼子「何をするんですかっ…そっちは周子さんに…ちひろさん?」

きらり「杏ちゃんを騙した頼子ちゃんが言うことじゃないにぃ」

頼子「それはちひ……ンンッ」

周子「はい、頼子ちゃん、おしゃべりはそこまで」

ちひろ「周子さん、ボールギャグ用意してあるから使って」

頼子「ひっ」

152 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:04:08.04 ID:wmHf1zgU0
周子「すごいじゃん、何これ、ちひろさんが普段使ってるの?」

ちひろ「……」ジー

周子「ごめんなさい、冗談です…さぁ、頼子、咥えて…あーん」

頼子「んんんッ」

周子「あー、抵抗するんだ、いけっ、きらり」

きらり「きらりに任せりゅ☆」グイッ

頼子「んん、ぷはッ」

153 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:04:43.71 ID:wmHf1zgU0
周子「はい、あーん」

頼子「んんー」モゴモゴ

周子「外せないように後ろ手に…おっ、手錠なんてあるんだ」

きらり「手はきらりがやるにぃ、周子ちゃんは脚お願いすりゅ」

周子「オッケー」

頼子「ンー、ンーッッ」フルフル

周子「大丈夫だよ、頼子…すぐに気持ちよくなるから」

154 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:05:13.00 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「ふふふ、これでばっちりね…写真撮ってPさんに送ってあげて」

頼子「ンンンッ」モゴモゴ

周子「頼子携帯借りるよ、ほら、大人しくするっ」パシャ

頼子「ッッ」ウル

周子「あ、目隠しもいっとく?」パシャ

155 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:07:20.44 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「周子さん、目的忘れないでね」

周子「はーい、きらり文章よろしくっと」

きらり「わかったにぃ☆」

頼子「んんっ」

ちひろ「(ちょっとやりすぎてるかな…、ううん、これもお金のため…もとい仕事よ)」

ちひろ「(鬼、悪魔になるのよ、ちひろ)」

156 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:07:54.67 ID:wmHf1zgU0
・・・

タクシー車内

モバP「そう言えば…きらりはどうやって頼子を連れて行ったんだ?」

杏「そーいや、そうだね」

モバP「きらりの体格でも頼子が遮二無二抵抗したら人目につくぞ」

モバP「公共交通機関での移動は不可能だ」

杏「じゃあ、誰かが車出してるってこと?」

157 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:08:22.96 ID:wmHf1zgU0
モバP「ああ…本当にきらりが拐ったのならまだいいけど……」

杏「えっそれって…、大丈夫だよね…頼子」

杏「(あれ?こんな事になるはずじゃ)」

杏「ねぇ、プロデューサー…さっきのメール写真ついてなかった?」

モバP「ああ、そう言えば…こ、これはッ」

杏「え、何々、何で前かがみになってんの?」

158 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:09:03.66 ID:wmHf1zgU0
モバP「いや、何でもない…これは他人には見せられない」

杏「いーじゃん、ケチだな、プロデューサー」

モバP「どうしても見たいなら、明日から休み無しな」

杏「…やっぱりいいよ」

モバP「この頼子を抑えてるのどう見てもきらりだな、ちょっとだけ安心したよ」

モバP「とりあえず、きらりの家に行くか」

159 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:09:46.22 ID:wmHf1zgU0
・・・

きらりの家

きらり「さぁ、頼子ちゃん、きらりんルームへようこそ☆」

周子「おー、ここがきらりんルームか」

ちひろ「可愛らしい部屋ね」

頼子「……」

きらり「頼子ちゃん、元気ないにぃ」

周子「(家の中はカメラたくさんあるから、猿ぐつわにしたけど…まあ、無理ないか)」

周子「(涎垂らしたくなくて、ずっと顔上げてたし…健気だね)」

160 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:10:40.81 ID:wmHf1zgU0
周子「もうちょっとだけ…我慢してね」ボソ

頼子「ンー」ピンポーン

ちひろ「あ、Pさん来たのかしら?」

周子「じゃあ、あたしらは隠れてるから」

きらり「杏ちゃん、来てくれたにぃ」

161 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:11:21.41 ID:wmHf1zgU0
モバP『きらり、いるかッ、頼子は無事だろうな』

きらり「Pちゃん、頼子ちゃんは無事だにぃ…杏ちゃんはいるかにぃ」

杏『杏もいるよ…どうしてこんな事するんだよ』

きらり「杏ちゃん、どうしていなくなったにぃ…鍵は空いてりゅ…入るにぃ」

頼子「…(Pさん…来て…くれたんですね)」

162 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:11:59.31 ID:wmHf1zgU0
・・・

モバP「きらり…入るぞ」コンコン

きらり「どうぞだにぃ…杏ちゃん!」

杏「ううう」

モバP「頼子ッ、無事だったか」

頼子「(Pさん…嬉しい………)」ウル

きらり「頼子ちゃんは杏ちゃんと交換だにぃ」

163 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:12:29.13 ID:wmHf1zgU0
モバP「駄目だ…頼子も杏も連れて帰る」

きらり「Pちゃん、ふざけてるのかにぃ」

モバP「ふざけてなんかないッ!!」

きらり「っっ」ビクッ

モバP「なぁ、きらり…きらりが杏の事好きなのは知ってるよ」

モバP「でもな、きらり、好きなだけじゃだめなんだ…もっと相手の事考えないと」

モバP「きらりは杏を自分の思い通りにしたいだけ…じゃないだろ」

164 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:12:55.84 ID:wmHf1zgU0
きらり「きらりは…杏ちゃんに何不自由なく暮らして欲しかっただけだにぃ…」

モバP「二人でいるのはお互いがよければそれでいい」

モバP「でも、もっと杏の希望も聞いてやらないと、杏が嫌がるだろ」

モバP「人を好きになるって、相手の事を思いやることだと思うんだ」

杏「そうだよ、ちょっときらりは強引すぎるよ」

きらり「ごめんにぃ…杏ちゃん、うわーーーん」

杏「べ、別にもういいって…それより飴ちょうだい」

165 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:13:47.38 ID:wmHf1zgU0
きらり「うん、持ってくるから、待ってるにぃ☆」グス

モバP「…ふふふ、よ、頼子…その、大丈夫か」

頼子「フーフー」

モバP「今外すな…」シュル

頼子「ううう」

モバP「口の回り綺麗にしような」フキフキ

頼子「Pさん…」

166 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:14:29.51 ID:wmHf1zgU0
・・・

きらりの家の別室

ちひろ「ふふふ、Pさんの名演説がばっちり撮れたわね」

周子「そうだねー、けっこう恥ずかしいこと熱弁してたね」

周子「頼子のボーグギャグ姿をお茶の間に届けられないのは残念だけど」

167 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:15:17.18 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「さすがにあれは放送できないわよ」

モバP『なぁ、きらり…頼子をここまで運ぶのどうやったんだ』

きらり『それは…』

周子「やばっ、ちひろさん、早くいかないと」

ちひろ「ええ、急ぎましょっ」

168 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:15:45.13 ID:wmHf1zgU0
・・・

きらり「それは…ちひ……」ガチャ

ちひろ「ドッキリでーーーーす」テヘ

周子「だから、笑って許してねん」ペロ

モバP「…………」ブチ

169 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:16:12.99 ID:wmHf1zgU0
・・・

ちひろ「だから、これはお仕事で仕方が無かったんですって……」プルプル

モバP「はぁッ?」

周子「まさか、あたしまで正座させれるなんて…」プルプル

モバP「はぁ…結局きらりはちひろさんにそそのかされてたのか…」

きらり「でも、こういう事しちゃったのはきらりだにぃ…」

頼子「私も…仕事とはいえ、杏さんをだまして家に連れ込みました」

170 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:17:01.19 ID:wmHf1zgU0
杏「いいって…杏もほらさ、これ…楽な仕事だから不思議だったんだ」

モバP「ぬいぐるみにカメラ…ちひろさん……」

ちひろ「う……」

モバP「頼子はどこまで知ってたんだ……」

頼子「は、はい…ドッキリなのは知ってましたけど……」

頼子「私は杏さんを家に連れて行くだけのはずでした」

モバP「頼子にボールギャグとか使ったのはどうしてですか?」

171 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:17:35.40 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「それは…」

モバP「……」バァン

ちひろ「ヒッ」

ちひろ「きらりちゃんにはドッキリの事話してなかったので…」

ちひろ「頼子ちゃんからバレるのを防ごうと思いました…はい」

ちひろ「きらりちゃんは知らない方がうまくいくと思って…ごめんなさい」シュン

頼子「もういいですよ…ちひろさん」

172 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:18:07.58 ID:wmHf1zgU0
頼子「(Pさんに口の回り拭いてもらったの嬉しかったの…、ふふふ)」

頼子「でも、あれつけてる映像は無いですよね」

ちひろ「車のカメラならここです…」

頼子「………」ベキ

頼子「あら、壊れちゃいました…こういうのって壊れやすいんですね」

頼子「あ、メモリーカードも抜いておかないと、ふふふ」バキ

ちひろ「(…高かったのに)」

173 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:18:35.22 ID:wmHf1zgU0
周子「頼子もこう言ってるんだから…正座止めてもいいでしょ」プルプル

周子「ほら…あたしも手伝っただけなんだからさ」

頼子「そのわりには私にノリノリでボールギャグ咥えさせたの……」

周子「ウッ」

モバP「よし、周子は膝の裏にモップ挟もうか」

周子「じょ、冗談だよね…」

モバP「角材にするか?」

周子「モップ挟ませていただきます」

174 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:19:12.85 ID:wmHf1zgU0
きらり「きらりも頼子ちゃんに手錠はめたゆ…ごめんにぃ」

頼子「いえ…きらりさんは………いいんです」

きらり「うう…」

頼子「……これから、きらりちゃんって呼んでもいいですか?」

きらり「もちろんだにぃ☆きらりハピハピだにぃ」

モバP「うんうん…仲よき事は美しきかな」

175 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:19:53.65 ID:wmHf1zgU0
ちひろ「ッッッ」プルプル

周子「も、もうダメ」プルプル

杏「……ねぇ、プロデューサー、帰りどうすんのさ、もう電車ないよ」

モバP「あっ…」

ちひろ「僭越ながら…こ、このちひろめが皆様をお送りいたします……」プルプル

モバP「ほっ……じゃあ、それでお願いします」

きらり「……」

176 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:20:22.62 ID:wmHf1zgU0
・・・

翌日

シンデレラプロ事務所

頼子「おはようございます…」

モバP「ああ、頼子か…おはよう」

頼子「眠たそうですね…私もですけど」

モバP「昨日遅くなったからな…ふぁ」

177 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:20:49.60 ID:wmHf1zgU0
頼子「コーヒーでも淹れますか?」

モバP「いや、たまには俺がやるよ……手首とか跡ついてないか?」

頼子「はい…大丈夫ですよ……うん」

モバP「時間あるから少し横になっておけ、今日は遅いからな」

頼子「うん…ありがとう、Pさん」

モバP「コーヒーは起きたころにいれるよ」

頼子「じゃあ、少し…仮眠室に行ってきます」

178 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:22:01.68 ID:wmHf1zgU0
モバP「あ、そうだ…昨日のあの画像だけど……」

頼子「あ……」カァァ

モバP「ちゃんと削除しといたからな…その…気分よくないだろ」

モバP「あ、なんだったら、俺のパソコンも調べるか?」

頼子「い、いえ…Pさんを信?してます……でもお家には行きたい…かな」

モバP「ああ…それは…だな」

頼子「ふふふ…失礼しますね」

モバP「あははは」

179 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:22:49.50 ID:wmHf1zgU0
・・・

きらり「今日もー☆おにゃーしゃー☆」

モバP「お、おう、きらりか…元気だな」

きらり「うん、きらりはいつでもハピハピよ☆」

モバP「そっか…今日もよろしく頼むな」

きらり「はい、Pちゃんにこれあげゆ」

180 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:23:41.14 ID:wmHf1zgU0
モバP「ああ…これはきらりんハウス永久招待券?」

きらり「昨日のPちゃんカッコ良かったにぃ」

きらり「だから、きらりんハウスでは杏ちゃんとPちゃんと三人で住みたいにぃ」

モバP「ははは…、検討させてもらうよ」

きらり「良い返事を期待してるにぃ☆」

181 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/12(土) 23:24:19.07 ID:wmHf1zgU0
・・・

その後、Pの抵抗空しくドッキリ番組はオンエアされ

Pのちょっと恥ずかしい演説は全国中継されるのでした

なお、杏は今回のは仕事として、対価に有給を主張し、Pに怒られるのでした

そして、頼子の緊縛画像を確かに消去したPですが

その前にしっかりおかずにしていたのでした

おしまい

190 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:24:35.85 ID:Eimo122i0
第21話・脇山珠美「珠けがれなく剣けわし」

シンデレラプロ事務所

モバP「お疲れ様です」

ちひろ「お疲れ様です、Pさん」

モバP「あ、ちひろさん、お疲れ様です」

ちひろ「あ……脚が痛いです、うう」

モバP「あれはちひろさんが悪いです……」

ちひろ「はぁい」プイ

191 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:25:19.26 ID:Eimo122i0
モバP「アイドルはまだ誰か残ってますか?」

ちひろ「ああ…それが……」

モバP「えっと…あ、あの……すごく空気がどんよりしてる場所が…」

ちひろ「珠美ちゃん…部活でまた補欠の補欠だったみたいで」

モバP「…ちょっと、話してきます」

ちひろ「はい、お願いします」

モバP「ははは、大丈夫かな」

192 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:25:47.42 ID:Eimo122i0
・・・

珠美「珠美は…珠美は…」

モバP「お、おい珠美、部活で上手くいかなかったらしいな」

珠美「P殿…」ウルウル

モバP「な、なあ、珠美…諦めたら、そこで剣の道は終了だぞ」

珠美「珠美は諦めてなど……」ジュルリ

ちひろ「(Pさんもあの漫画好きなんだ)」

ちひろ「(でも……付き合うならバスケットより野球選手よね)」

193 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:26:14.52 ID:Eimo122i0
モバP「事務所の皆を見ろ…一年間まともに仕事が無くても…」

モバP「腐らないで、しっかりレッスンして、大きい仕事にチャレンジしてるぞ」

珠美「珠美は剣道部に入って一年半経ちました……」

モバP「あ………」

ちひろ「(Pさん…それはフォローになってません…しょうがないなぁ)」

ちひろ「珠美ちゃん、Pさん、ちょっといいですか」

モバP「は、はい」

珠美「どうされたのですか、ちひろさん」

194 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:27:20.38 ID:Eimo122i0
ちひろ「なんと、倉庫にPさんと珠美ちゃんのサイズにぴったりの防具と竹刀があります」

ちひろ「しかも、レッスンスタジオを貸しきってあるんです」

モバP「えっと…それで何をしろと?」

ちひろ「もちろん、特訓ですよ、特訓」

珠美「……」パァァァ

モバP「ちひろさん……どうして防具があるんです?」ボソ

ちひろ「ふふふ、今度剣道もののドラマのオーディションがあるんですよ」ボソ

195 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:27:54.37 ID:Eimo122i0
モバP「俺をアイドルの練習台にするつもりですね」ボソボソ

ちひろ「アイドル同士叩かせるのはちょっと…」ボソボソ

モバP「俺剣道の経験ほとんどありませんよ」ボソボソボソ

ちひろ「ちょっとあれば十分ですよ」ボソボソボソ

珠美「あの、お二人とも、何をお話なのですか?」

珠美「それより、早く特訓を始めましょう、さあ」キラキラ

ちひろ「あんなに期待してる珠美ちゃんを裏切るんですか?」

モバP「う……」

196 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:28:34.82 ID:Eimo122i0
ちひろ「それに脚痛いなぁ…カメラ高かったのになぁ」

モバP「カメラの修理は事務所の経費で落としましたよね」

ちひろ「えっーと」

珠美「P殿、まだでありますか?」

ちひろ「ほら、珠美ちゃんが呼んでますよ」

197 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:29:12.96 ID:Eimo122i0
モバP「わかりましたよ、じゃあ、行ってきます」

ちひろ「二人共頑張ってね、あ、防具はスタジオに置いて直帰でいいですから」

ちひろ「あ、そうだ、適当に負けてあげてくださいね」ボソ

モバP「はい、わかってます」

珠美「いって参ります、ちひろさん」

198 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:30:05.79 ID:Eimo122i0
・・・

レッスンスタジオ

モバP「おお、天井高いからちゃんと竹刀振れるな」ヒュッ

珠美「……」ポカーン

モバP「どうした、珠美…手が止まってるぞ?」

珠美「いえ…P殿の素振りが素晴らしかったもので…」

モバP「そうか!高校の時の体育以来なんだけどな」

199 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:30:52.91 ID:Eimo122i0
モバP「結構スポーツや武道が強かったから、体育とはいえしごかれたな」

珠美「そ、そうですか」

モバP「これでも筋が良いって剣道部に誘われたんだからな」

モバP「まあ、入部はしなかったけどな、ははは」

珠美「これはレベルアップのチャンス、よろしくお願いしますP殿!」

モバP「よしっ、始めるか」

200 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:31:36.17 ID:Eimo122i0
・・・

モバP「踏み込みが足りん!」バシ

珠美「うわ…」グラ

モバP「もらった」バシーン

珠美「ううっ」

モバP「あ……、し、しまった、つい……」

珠美「さ、流石、P殿です…」フラ

モバP「あ、いや、これは…」

201 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:32:10.58 ID:Eimo122i0
珠美「も、もう一本お願いします……」フラ

モバP「もうフラフラじゃないか…そろそろ電車無くなるし、次が最後な」

モバP「(しまった…つい熱くなってしまった)」

モバP「(素人相手にこれじゃ、自信喪失するよな…、どうしよう)」

珠美「行きますよ、P殿、いやぁぁぁぁ」ダン

モバP「お、すごい気迫だ……って飛んだぁ?」

202 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:32:41.48 ID:Eimo122i0
モバP「(えっ、剣道って上に飛んでいいのか…い、いや流石にくらうとまずい…)」

珠美「あああああ」スカ

モバP「へっ…?」キーン

モバP「ッッッッッ」バタ

珠美「……ハァ、ハァ、P殿、珠美はやりました」

珠美「……P殿ぉっ」

203 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:33:11.63 ID:Eimo122i0
・・・

モバP「俺の息子が、息子がぁ」ウーン

珠美「P殿、大丈夫ですか、P殿」

モバP「ううう、何だ、頭の良い感触が……」

モバP「もう少し、このままでいいかな…ふふふ」

珠美「変な事言ってないで起きてください、P殿」

モバP「う、うう、ああ、珠美か…玉は…ふう、無事か」

204 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:34:04.06 ID:Eimo122i0
珠美「P殿…大丈夫でしたか」

モバP「ああ…珠美が膝枕してくれてたのか」

珠美「はい、頼子さんが男性が気を失った時は膝枕が一番だと」

モバP「確かにあれは良かったな…ふふふ」

珠美「やはりはどこか……?」

モバP「ああ、大丈夫だ、ありがとう、珠美(おい、頼子…何教えてるんだ)」

205 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:35:10.55 ID:Eimo122i0
珠美「珠美はやりましたッ、ついにP殿から一本取りましたッッ」

モバP「あ、ああ、そうだな(確か面は空振ったよな…)」

モバP「(それで俺の息子が痛むってことは…ああ、床に当たって跳ね上がったのか)」

珠美「珠美もついに必殺剣を身に付けたのですね」キラキラ

モバP「(でも、この喜びようを見ると言えないな…はは)」

モバP「さっきからずっと膝枕されたままだけど、気持ちいいな」

珠美「………」カァァ

206 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:36:06.85 ID:Eimo122i0
モバP「あ、声に出しちゃった…アアッ!」

珠美「どうしたのですか、P殿?」

モバP「終電が無くなってる……」

珠美「えっ…」

モバP「どうしよう…」

珠美「どうしようと言われましても…」

モバP「……」

珠美「……」

207 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:37:14.23 ID:Eimo122i0
モバP「な、なあ、珠美…いつまで、膝枕してくれるんだ?」

珠美「え、えええ、い、いつまでと言わずいつまででも構いません!」

モバP「バ、バカな事言うんじゃない」

モバP「(この距離で見ると…この距離でも珠美の胸は無いな)」

モバP「(でも、健康的な色気というか…汗と混ざっていい匂いだなぁ…)」

珠美「P殿、どうされたのですか?顔がにやけていますよ」

モバP「ええっ、あははは(いっそ、太ももに顔を埋めてやろうか)」

208 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:38:12.60 ID:Eimo122i0
珠美「P殿…珠美は、剣以外の道も……ご指南いただきたいです」

モバP「……アイドルのレッスンのことだよな?」

珠美「……」フルフル

モバP「い、いや、それは…(本人がこう言ってるんだし、お尻くらい…)」そー

珠美「P殿?」

モバP「うわぁ…な、何でもない、何でもないぞ」

209 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:39:03.87 ID:Eimo122i0
モバP「な、なあ、珠美、俺は珠美とそういう事は出来ないよ」

珠美「P殿…どうしてですか?」

モバP「俺は……珠美の恋人役にはなれない」

モバP「こういう事はいつか珠美が本当に恋した時に大切にとっておくんだ」

珠美「P殿……珠美は」ウル

モバP「剣士に涙は似合わないぞ、膝枕ありがとうな」

珠美「わかりました、珠美はこれから剣士としてアイドルとして益々精進します!」

モバP「おう、その調子だ」

210 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:39:53.63 ID:Eimo122i0
珠美「では、珠美はトレーニングのために寮までランニングします」

モバP「お、おい、こんな時間に一人には…」

珠美「ほら、P殿、珠美を捕まえられますか?」

モバP「ああ、もう……仕方ないやつだな」

珠美「(ふふふ、P殿…いつか珠美があの人の様になった時…)」

珠美「(その時、珠美の本気を受け止めてもらいます)」

211 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/13(日) 17:40:36.83 ID:Eimo122i0
・・・

この日、Pはスタジオから寮、自宅と走ることになり

かつて無い筋肉痛に襲われるのでした

事務所内ではPは膝枕に弱いという情報が流れ

一部のアイドル達が事ある事に膝枕をしようとするのでした

おしまい

216 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:28:28.25 ID:R6h3pH/k0
第22話・荒木比奈「荒木比奈の誤算」

比奈のマンション

モバP「比奈のマンションに来るのも…あの時以来か……」

モバP「出来れば、オートロックのマンションにして欲しいが…」ピンポーン

荒木『…ああ、プロデューサー待ってたっス』

モバP「失礼するぞ…って、ヘ、部屋の中とはいえ、な、なんだその格好は…」プイ

比奈「何スか、その言い方は!今日はプロデューサーが来るからお洒落したのに」プー

217 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:29:17.57 ID:R6h3pH/k0
モバP「え…?いや……その…胸元……」チラ

比奈「わ、わぁぁぁぁ」カァァァ

比奈「スイマセン、暑くて、ついボタン余計に外してたっス」

比奈「あ、あれ、上手くはめらんないっス!プロデューサー、手伝って欲しいっス!」

モバP「任せろって、そんなこと出来るか」

比奈「ああ、そうっスねって…後ろ向いててくださいッ」

モバP「ご、ご、ごめん」

比奈「もう、いいっスよ」

219 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:30:34.74 ID:R6h3pH/k0
モバP「今日は仕事の打ち合わせの件、忘れてなかったな」

比奈「アハハ、もちろんっスよ、二度とあんな失敗はしないっス」

比奈「ちゃんとチェーンもしてるし、プロデューサーって確認してから出たっスよ」

モバP「当然の事…、なんだけどな」

比奈「褒めて欲しいっス…」ムー

モバP「早速、今度のお宅訪問企画の事なんだが」

モバP「おっ、部屋の中綺麗じゃないか」

220 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:31:07.55 ID:R6h3pH/k0
比奈「ふふん、事情を話したら頼子ちゃん、文香ちゃんが協力してくれたっス」

モバP「威張ることじゃない(頼子はともかく、文香は戦力になるのか?)」

比奈「由里子さんも来てくれたっスけど…私のコレクション読んでばっかりで……」

モバP「頼子と文香に問題のあるものは見せてないだろうな」

比奈「私はそんなにそういうのは持ってないっスよ」

モバP「本当だろうな…」

比奈「趣味趣向の問題っスね、あ、ここに座ってて欲しいっス」

221 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:31:34.57 ID:R6h3pH/k0
モバP「ああ、ありがとう…、これ原稿か?」

比奈「そうっス…ちょっと見て欲しいっス」

モバP「まあ、売り子やらなきゃ別にいいけど…」

モバP「うん…これは中々……面白いなって、ここで……終わりか?」

比奈「いやー、実は後ちょっとだけ、残ってるんスよ」

比奈「小一時間で終わると思うっスから、待っててくれないスか?」

222 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:32:16.26 ID:R6h3pH/k0
モバP「おい、比奈…まあ、今日はこれが終わったら直帰だからいいか」

比奈「助かるっス、特急で仕上げるっス」ぴゅー

比奈「あ、そこのジュース飲んでもいいっスよ」

モバP「あんなに早く動けるのか…休憩がてら待たせてもらうか」

モバP「ジュースって…間接キスじゃないか……ふぁ」

モバP「ああ、この所遅かったからな…マラソンもしたし……うーん」

223 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:32:44.12 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「プロデューサー、お待たせっス」

比奈「あれ?プロデューサー…?あ、寝てるんスね」

比奈「ちょっと悪戯するっス…ってあああああああ」

モバP「んん?どうした?比奈?」

比奈「どうしたじゃないっスよ、これッ」

224 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:33:25.71 ID:R6h3pH/k0
モバP「げ、原稿がジュースまみれに……」

モバP「ごめん…比奈」

比奈「今日中に出来ないといけないのに…大丈夫なのは……」ガク

モバP「な、なあ、比奈…そろそろ打ち合わせしないと俺終電が…」

比奈「何言ってんスか、さっさと手伝うっス」ギリ

モバP「は、はい…(そうだよな、ははは、また終電が……)」

225 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:34:01.46 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「はい!次は飛び上がるようなポーズっス」

モバP「こ、こうか」

比奈「もっと右手を上げるっス」

モバP「お、おう…」

比奈「よし、これでオーケーっス」

モバP「ふう、これで終わりか?」

226 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:34:37.54 ID:R6h3pH/k0
比奈「次はペン入れっス…ああ、プロデューサーは休んでていいっスよ」

比奈「あ…その前に……」ジッ

モバP「お、おい、比奈?」

比奈「目のアップのコマがあるんスよ…よく見たいっス」

モバP「お、おう(ち、近いぞ…あれ、またボタン外れてる)」

モバP「(み、緑か…こうやって見ると結構…気づいてないのか)」

比奈「ん、どうしたんスか?もうちょっとっスから」

モバP「ああ(せっかくいい眺めなのにな)」

227 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:35:11.89 ID:R6h3pH/k0
比奈「よし、出来たっス……ふぅ、何とかなりそうっス…んん」

比奈「あれ?変な感触が…ん、なんスかこれ」ギュッ

モバP「ううっ…比奈、手をはな…‥うっ」

比奈「プロデューサーどうしたんスかって…ッッッッ」

モバP「手を離してくれ…比奈」

比奈「スイマセン……(あれって、あれっスよね)」

モバP「(比奈にギュッと握られた……)」

228 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:35:45.82 ID:R6h3pH/k0
比奈「……」

モバP「…な、なあ」

比奈「私、麦茶飲んで、ペン入れするッス、さあ気合入れるっスよ」

モバP「ああ、俺はお手洗い借りるな」

229 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:36:30.63 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「…全然集中出来ないっス…こ、こういう時は…うんッ」

比奈「声出しちゃダメっス……ンンン」クチュ

比奈「ンンンンーーーッ……ああ」

モバP「比奈ー?」

比奈「なななな、なんスか、プロデューサー」

230 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:37:06.39 ID:R6h3pH/k0
モバP「いや、何か手伝える事あるかなって…」

比奈「ありがたいけど、ペン入れは無理っスね、帰っていいっスよ」

モバP「いや、打ち合わせが…出来るまで待つよ」

比奈「そうっスか、適当に時間潰しててください」

モバP「ああ、すまんな、撮影のためのチェックしておくよ」

231 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:37:43.48 ID:R6h3pH/k0
・・・

モバP「部屋のチェックは大体終わったな、これなら大丈夫そうだ」

モバP「それにしても、漫画が多いな…わかってたけど」

モバP「比奈は……」

比奈「………」カリカリ

232 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:38:09.78 ID:R6h3pH/k0
モバP「おお、すごい集中力…何かオーラが見えそうだ」

モバP「へぇ…比奈ってすごいんだな……」

モバP「…何かできることは…おお、そうだ夜食を作ってやろう」

モバP「比奈ー、キッチン借りるぞ」

比奈「………」カリカリ

233 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:38:47.65 ID:R6h3pH/k0
・・・

モバP「キッチンはさっき見たけど…やはりあまり使ってる感じがしないな」

モバP「冷蔵庫はさっき見てなかったな…どれどれ」

モバP「おっ、冷凍庫に作り置きの料理が残してある…やるな比奈」

モバP「まあ、使ってよさそうなのはここらへんか」

モバP「比奈の作業が終わる頃には朝食になりそうだな…」

234 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:39:14.49 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「出来たっスッッッ」

モバP「おお、終わったか」

比奈「いやー、何とかまにあったっス」ギュ

モバP「ひ、比奈、当たってるって…」

比奈「あわわ……今日は誰かのせいで大変だったっス」

235 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:39:58.87 ID:R6h3pH/k0
モバP「すまん……お詫びになるかわからんが、朝食を用意してある」

比奈「ホントっスか、ちょうどお腹減ってたっス、いだだくっス」

モバP「まあ、男の料理だから過度な期待はするなよ」

比奈「プロデューサーが作ってくれたものなら何でも美味しくいただくっスよ」

モバP「お、おい比奈…」

比奈「あ…(何言ってるんスか、私……)」カァ

236 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:40:32.04 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「ご馳走様っス、いやー、ホントに美味しかったっスよ」

モバP「そうか、ありがとう」

比奈「それにしても、朝チュン聞きながら朝食なんて、カップルみたいっスね」

モバP「へ、変な事言うんじゃない、今回だけだ」

比奈「私は何回でも食べたいっス」ボソ

モバP「ん?…そ、そういや、比奈も料理するんだな、ははは」

比奈「えっ……」

237 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:41:12.22 ID:R6h3pH/k0
モバP「ほら、冷凍庫に…」

比奈「ああ(あれは頼子ちゃんが追い込みの時用にって作ってくれたヤツっス)」

比奈「(私はあんなに上手に出来ないっスけど…いいカッコしたいっスね)」

比奈「そ、そうっスよ、何だったら食べていくっスか」

モバP「いやー、今からは無理だけど、お宅訪問企画のネタに使えるな」

比奈「(ええーーーー)」

238 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/14(月) 16:42:03.02 ID:R6h3pH/k0
・・・

後日お宅訪問企画の撮影が行われるが、幸い撮影中に調理する時間は無く

頼子の作り置きのおかげで、意外とマメで家庭的と好評価を得るのでした

その後、比奈はお料理番組の起用が決定するが、まともに作れないので

大慌てで頼子に料理を教わるのでした

なお、比奈が描いたハリケーン5の同人誌(全年齢向け)は

事務所内、即売会でも好評を得、幾人かを過った道へと誘うのでした

比奈「おしまいっス…トホホ」

241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/14(月) 17:38:27.77 ID:faDuKjQzo
おつおつ
荒木さんの防御力の低さ好き

244 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:24:28.58 ID:QEq+3msI0
番外編・第13話「月と太陽」

移動中の車内

モバP「…頼子…頼子」

頼子「う…Pさん…ごめんなさい、私寝てました?」

モバP「ああ、頼子の家近いから…今日は直帰でいいぞ」

頼子「うん、ありがとう……でも、今日は事務所に寄りたいな」

モバP「無理はするなよ……、事務所まで寝てていいぞ」

頼子「ううん、その…ごめんなさい、寝ちゃって」

245 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:24:56.00 ID:QEq+3msI0
モバP「いいさ、撮影で疲れてるんだ、気にするな」

頼子「でも、Pさんも運転やお仕事で疲れてるのに…」

モバP「俺は…ほら、頼子が作ってくれたレモンのハチミツ漬けがあるからさ」

頼子「本当に効いてますか…そうだといいんだけど」

モバP「ああ、いつもよりずっと楽だな、それに美味しいし」

モバP「事務所戻るなら、頼子も食べてみたらどうだ?」

頼子「…じゃあ、一つ…、うん……」パク

246 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:25:28.25 ID:QEq+3msI0

モバP「な、けっこう効くだろ?」

頼子「はい…ちょっと手前味噌かな?でも、役に立てて嬉しいです」

モバP「ははは、ありがとな、それに今日は雨も風も無いからな」

頼子「昨日はすごかったね…」

モバP「なあ、頼子…昨日少し怖がってなかったか?」

頼子「え…そんなことは……どうしてわかりました」

247 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:25:57.95 ID:QEq+3msI0
モバP「やっぱりな、顔には出てないけど、何となくな…付き合い長いしさ」

頼子「うん…本当は……でも、Pさんも一緒だったから……大丈夫だったよ」

モバP「そ、そうか…俺は事故起こして頼子に怪我させないようにって必死だったな」

頼子「Pさんの必死な横顔カッコ良かったよ」

モバP「…だから、そういう冗談は止めてくれ」

頼子「(冗談じゃないんだけどな…)」

248 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:26:30.19 ID:QEq+3msI0
・・・

シンデレラプロ事務所の駐車場

モバP「着いたぞ、頼子」

頼子「うん、ありがとう、Pさん」

モバP「俺は少し事務仕事と…明日の仕込みがあるから」

頼子「紗枝ちゃんとゆかりちゃんのお誕生日の…ですか?」

249 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:27:14.00 ID:QEq+3msI0
モバP「ああ、二人一緒だからな、しっかり祝ってやらないと」

頼子「そっちの方は私も手伝いたいな…」

モバP「ああ、頼むよ、周子や千夏もいるはずだから」

頼子「はい…あの、お仕事終わったら少しいいですか?」

モバP「ああ、今日はそんなに遅くならないと思うけど」

頼子「はい、私…待ってますから」

250 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:28:01.09 ID:QEq+3msI0
・・・

周子「飾り付けは大体こんな感じかな」

千夏「きっと二人共喜ぶわ」

奈緒「当日はレナさんやそらがパフォーマンスしてくれるってさ」

むつみ「本場ラスベガス仕込みですね、今からワクワクします」

頼子「……」

周子「頼子、窓から外見てどうしたん?」

251 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:28:47.99 ID:QEq+3msI0
頼子「あ、はい…いえ、何でも」

周子「そうなん?あ、これ、そこにつけて、頼子なら届くでしょ?」

頼子「はい…ん…」ペタ

周子「おーさすが、頼子」

頼子「周子さんでも届きませんでした?」

周子「うーん、まあね、でも頼子のピンと伸びた体のラインが見たくってさ」

頼子「もう…、変なこと言わないでください」

252 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:29:18.54 ID:QEq+3msI0
周子「頼子の体は誰でも見たいでしょ…特に男だったらさ、ほらPさんとか」

頼子「あの人はそういうのじゃ…」

周子「あれ?もしかしてPさんは見慣れてる?」

頼子「そういうことじゃありません…あ、私少し…出てきます」

周子「あ、うん、手伝ってくれてありがとね」

頼子「いえ…」

253 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:29:44.66 ID:QEq+3msI0
・・・

モバP「うーん、思ったより時間かかったけど終わったぞ」

モバP「さあ、誕生日パーティーの飾り付け手伝うぞ…あれ?」

奈緒「おせえぞ、もう飾り付けは終わった」

モバP「えっ、本当か?」

千夏「この人数だもの」

むつみ「途中から頼子さんも手伝ってくれて、楽ちんでした」

254 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:30:13.20 ID:QEq+3msI0
モバP「そうか…あ、その頼子は?」

千夏「ああ、そう言えばいないわね」

奈緒「さっきまでいたよな」

周子「はー、皆お疲れさん」

モバP「周子、頼子を見てないか?」

255 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:30:39.25 ID:QEq+3msI0
周子「頼子?ああ、確か外に出てったね」

周子「その前はずっと空み見てて変な感じだったよ」

モバP「こんな時間に一人でか?…千夏、周子、後頼むな」

モバP「俺は頼子を探してくるよ」

周子「はーい、いってらっしゃーい」


256 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:31:05.74 ID:QEq+3msI0
・・・

モバP「はぁはぁ…頼子、どこに行ったんだ」

モバP「近くのコンビニやお店にはいなかったし…」

モバP「帰ったのか…でも俺に用があるっていってたし」

モバP「そう言えば、周子が頼子が空を見てたって…」

モバP「月…今日は雲が多いなって…もしかして」

257 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:31:32.75 ID:QEq+3msI0
・・・

ある公園

頼子「………」

モバP「はぁはぁ…頼子、やっぱりここか」

頼子「Pさん…来てくれた……」

モバP「俺に用ってこの事だったんだな」

頼子「うん、今日は十三夜だから……」

258 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:32:09.99 ID:QEq+3msI0
モバP「そうだって言ってくれたら、一緒に行ったのに…」

頼子「ごめんなさい、でもPさんなら私を見つけてくれると思ったの……」

モバP「十五夜はここでお月見したよな、頼子らしいというか、ふふ」

頼子「……覚えててくれて嬉しいです」

モバP「それは俺も同じかな…ああ、隣いいか?」

頼子「うん…どうぞ」

259 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:33:05.46 ID:QEq+3msI0
モバP「失礼するよ…あ、頼子これ、敷いてくれ」

頼子「ハンカチ?いいの?じゃあ…」

モバP「雲一つ無い満月もいいけど、こういうのも悪くないな」

頼子「はい…雲間からちらっと見える時、すごく綺麗ですよね」

モバP「ああ…何だか、出会った頃の頼子みたいだな」

頼子「……えっ?」

260 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:33:32.78 ID:QEq+3msI0
モバP「いや…なんか、控えめに辺りを伺って顔を出す感じとかさ」

頼子「う、うん…あの頃は自信持てなくて…」

頼子「でも、私が変われたのは、貴方のおかげです、Pさん」

モバP「そうか?何だか、照れるな、ははは」

頼子「うん…(今の私があるのは貴方のおかげ…)」

頼子「(いつも優しくて…私を輝かせてくれる太陽のような人)」

頼子「(そんな貴方だから…私は……)」ブーン

261 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:34:29.41 ID:QEq+3msI0
モバP「あ、電話…周子から?………」パタン

頼子「出なくていいんですか?」

モバP「ああ、もう少し、頼子と月見たいかなって」

頼子「Pさん…」ピト

モバP「おい、頼子」

頼子「Pさん…貴方は私の太陽です…」

頼子「これからも私を輝かせてください」

モバP「頼子…」

262 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:35:05.26 ID:QEq+3msI0
・・・

シンデレラプロ事務所

周子「あれー、Pさん出ないか」

周子「せっかく、今日は十三夜だよって教えてあげようと思ったのに」

周子「電話出ないってことはちゃんと頼子見つけたのかな」

周子「このままじゃ、あたし負けちゃう?」

周子「…ちょっと本気出してみますか」

263 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:35:42.74 ID:QEq+3msI0
千夏「周子ちゃん、明日のケーキだけど…」

周子「それなら、明日あたしがとってくるよん」

千夏「じゃあ、それはお願いするわ…周子ちゃん?」

周子「ん、どうかしたの?」

千夏「いえ、すごく楽しそうだったから」

周子「楽しそう?そーかなー、ふふふ」

周子「(ああ、あたし、楽しいんだ、負けないよ、頼子)」

・・・

264 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:36:23.22 ID:QEq+3msI0
・・・

シンデレプロ事務所

モバP「ただいま戻りました」

頼子「ただいま戻りました」

周子「おー、Pさんに頼子じゃん」

頼子「ただいまです、周子さん」

周子「あれー、遅かったねー、皆は帰ったよ」

265 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:36:53.08 ID:QEq+3msI0
周子「あんまり遅いから、てっきり二人でしけこんだのかと思ったよ」

頼子「しゅ、周子さんッ」

周子「あー赤くなった…もたもたしてるとあたしがPさんとっちゃうぞ」

頼子「私…負けません」

周子「にしし」

モバP「おーい、二人共何話してるんだ?」

周子「何でもないよん」

頼子「はい…、ふふふ」

266 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:37:28.89 ID:QEq+3msI0
モバP「そうか、もう遅いから、そろそろ上がるぞ」

周子「うん、駅まで一緒に帰ろうよ」グイ

頼子「あ…」

モバP「当たってるぞ、周子」

周子「当ててんのよ…きゃん」

周子「また無言で小突く…訴えるぞー」

モバP「悪ふざけはほどほどにしろ」

周子「はーい(悪ふざけじゃないんだけどなー)」

267 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/18(金) 00:38:05.78 ID:QEq+3msI0
頼子「私も駅まで一緒に帰ります」グッ

モバP「おい、頼子…袖摘むなよ、ふふ」

モバP「(なあ、頼子…太陽が必要なのは俺のほうだよ)」

モバP「(俺も皆が…頼子がいてくれるから、俺も輝けるんだ)」

モバP「これからも一緒に頑張ろうな」

頼子「はい」

おしまい

275 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:39:14.96 ID:nzlDMEu00
第23話・黒川千秋その2「貴方だけに見せる私」

北海道某市

モバP「いやー、やっぱり北海道は食事が美味しいな」

モバP「都内であんな寿司を食べようと思うと確実に途方もない額になるからなぁ」

モバP「ははは、また終電が無くなった…」

モバP「東京に戻らなくていいのは幸いだけど、ホテルまでか…歩こう」キキッ

モバP「えっ…ち、千秋?」

276 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:39:45.26 ID:nzlDMEu00
千秋「私じゃなかったら誰なの?もう…」

モバP「こんな所で会うとは思ってなくて…里帰りしてたんだったな」

モバP「それにしても…ゴクリ」

千秋「ふふ、見とれているのかしら?」

モバP「ああ、すごく綺麗だよ」

千秋「…っ、そ、そういう事は口に出すものではないでしょう……」カァァ

モバP「うっ…しかし、冷えるな」ブル

277 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:40:23.65 ID:nzlDMEu00
千秋「東京と一緒に思っちゃダメよ…こっちで泊まり?ホテルは近いの?」

モバP「それが…かなり遠いんだ」

千秋「風邪引くわよ…送るわ…いいでしょう、父さん」

モバP「いいッ」

千秋の父「ああ、構わないよ、千秋」

千秋「ほら、父もこう言ってるわ」

モバP「うーん……」

千秋の父「いつも千秋がお世話になってるお礼もしたいので」

モバP「では、お願いします」

278 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:41:27.70 ID:nzlDMEu00
・・・

千秋の父「千秋はどうですか、プロデューサーさん」

モバP「ええ、仕事にもレッスンにも熱心で、他のアイドルにいい影響を与えてます」

モバP「学業も両立しているので、特に学生アイドルの良いお手本ですね」

千秋の父「そうですか…頑張ってるようだね、千秋」

千秋「もう…褒めすぎよ」カァ

モバP「事実じゃないか、それに向上心も高いですね」

279 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:41:57.91 ID:nzlDMEu00
千秋の父「ふふ…そうだ、プロデューサーさん」

千秋の父「この後、私の家で一杯いかがですか?」

モバP「えっ…?」

千秋「父さん、それは…」

千秋の父「今日は千秋とデートでしたが、運転があるので飲めなくてね」

280 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:42:43.92 ID:nzlDMEu00
千秋の父「千秋の事も色々伺いたいので、どうでしょう?」

モバP「よろしいんですか?」

千秋の父「是非」

モバP「ありがとうございます」

千秋「ちょっと、二人共…もう……」

281 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:43:13.24 ID:nzlDMEu00
・・・

千秋の実家

千秋「父さん、Pさん……ああ…」

千秋の父「……」

モバP「ああ…千秋か」

千秋「もう…二人共、私がお風呂に入ってる間にこんなに飲んで」

モバP「ほとんど、千秋のお父さんだけどな」

282 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:44:16.34 ID:nzlDMEu00
千秋「……お酒でこんなになる父は初めて見たわ」

モバP「千秋が里帰りしてよっぽど嬉しかったんだろう」

千秋「そう…」

モバP「どうした、千秋」

千秋「いえ…、里帰りするたびに白髪も増えて来て…」

モバP「こういう時は思い切り親孝行してあげるといい」

千秋「うん…厳しい父だけど、父のおかげで今の私があるのよね」ナデ

283 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:45:01.74 ID:nzlDMEu00
千秋「とても運べないから、毛布取ってくるわ」

モバP「ああ、俺はそろそろ…」

千秋「帰るつもり?少し私にも付き合ってよ」

モバP「う、うーん」

千秋「……」ジッ

モバP「わ、わかったよ」

284 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:46:05.23 ID:nzlDMEu00
・・・

千秋の部屋

千秋「さ、入ってPさん」

モバP「ああ、失礼するよ」

千秋「何?緊張しているの?」

モバP「マンションとかならともかく、実家はなぁ…」

千秋「別にそれも初めてじゃないでしょうに」

285 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:46:41.88 ID:nzlDMEu00
モバP「な、いつの事を言ってるんだ?」

千秋「ふふふ、桃華が得意げに離してたわ(その一度じゃないのね…)」

千秋「どうぞ、適当に掛けてちょうだい」

モバP「うーん、それにしても…(いい体だなぁ)」

千秋「…目が泳いでいるわよ」

モバP「ははは…(あの時は急だったけど…今回こういう格好なのは……)」

286 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:47:10.52 ID:nzlDMEu00
千秋「私そんなに強いのダメだから…シャンパンで良かった?」

モバP「ああ、飲みやすくていいな」

千秋「はい、どうぞ」

モバP「ああ、ありがとう…うう…見えるけど見えない……」

千秋「ッッ…、な、何が見えないのよ」

287 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:47:48.16 ID:nzlDMEu00
モバP「す、すまん…つい口に出してしまった」

千秋「もう…」

モバP「ああ、千秋にも注がないとな、ほら」

千秋「ええ」

モバP「乾杯」

千秋「乾杯」キィン

288 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:48:20.67 ID:nzlDMEu00
・・・

千秋「ねぇ、Pさん、注いでちょうだい」

モバP「ああ…」

千秋「ふふ、ありがとう」クイ

モバP「(もう結構飲んでるが…大丈夫か?)」

千秋「なぁに、Pさん…進んでないわよ」

モバP「ああ、貰うよ(火照ってる千秋…色っぽいなぁ)」ジー

千秋「どうしたの…ふふふ」

モバP「な、なんでもないよ(嫌な予感がするが…いい眺めだしいいか)」ジー

289 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:49:00.56 ID:nzlDMEu00
・・・

千秋「うう…」

モバP「千秋大丈夫か…シャンパンは酔いが回るの早いんだぞ」

千秋「普段はこんな飲み方しないわ…はぁ」

モバP「うん…わかってるよ」

千秋「ありがとう…Pさんは強いのね」

モバP「まあ、仕事の付き合いで飲むことが多いからな」

千秋「そう……ねぇ、横になりたいわ」

290 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:49:34.00 ID:nzlDMEu00
モバP「立てるか?」

千秋「ううん…その…だ……きゃあ」

モバP「お、おい、そんな声出すなよ」

千秋「きゅ、急に抱き上げられたら、誰だって驚くわよ」カァァ

モバP「ああ、すまんな」

千秋「うう…力あるのね……ふふふ」

千秋「王子様にエスコートされるシンデレラの気分よ…」

291 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:50:21.02 ID:nzlDMEu00
モバP「へ、変な事言うなよ…さ、ベッドにおろすぞ」ドサ

千秋「うん……ありがとう」

モバP「なあ、千秋……手、離してくれないか」

千秋「どうして?」

モバP「いや、だってこの姿勢結構辛いしさ」

千秋「貴方もベッドで横になれば?」

292 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:50:51.48 ID:nzlDMEu00
モバP「おおおお、おい、それは……」

千秋「どうぞ」

モバP「いいのか…じゃあ」

千秋「えっ…ちょっと…お、覆いかぶさるなんて…うん」

モバP「お、おい…(目閉じるなよ、ホントに止まらなくなるぞ)」

千秋「……(…Pさんの息遣いが聞こえる)」

モバP「はぁ…はぁ…(やっぱり綺麗だな…千秋)」

293 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:51:21.40 ID:nzlDMEu00
千秋「どうしたの…Pさん」

モバP「…ごめん、千秋、やっぱり、俺…」

千秋「待って…私、私…貴方じゃないと……だって…」

モバP「千秋…聞いたら、たぶん止まれなくなる…だから」

千秋「もう…そんなに困った顔しないでよ」

モバP「ありがとう、千秋でも…」

294 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:51:59.67 ID:nzlDMEu00
千秋「私のアイドルとしての今後を心配してくれてる…でしょ?」

モバP「ああ……」

千秋「もう…、空いてる部屋に案内するわ」

千秋「この状況、父に見られたら何を言われるか」

モバP「嫁入り前の大事な娘さんだからな」

千秋「ふふふ、責任さえとればいいと思うけど、ふふふふ」

モバP「それは…ははは」

295 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 15:52:34.30 ID:nzlDMEu00
・・・

翌朝、Pは千秋の運転する車で空港まで送られる

ペーパー丸出しのその運転はPの寿命を確実に縮めたのでした

おしまい

301 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:15:25.91 ID:nzlDMEu00
第24話・向井拓海「惚れた弱み」

神奈川県某所

モバP「ふふ、ははは、また終電が無くなってしまった」

モバP「ふう…笑ったらちょっと気が晴れたな…」

モバP「しかし、歩いて帰れる距離じゃないし、給料日前だし」

モバP「漫画喫茶でも探すか」

モバP「そうだ、この辺りは確か拓海の実家の近くか…」

302 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:16:00.21 ID:nzlDMEu00
??「おい、オマエ、ちょっと面貸せよ、オラァッ!!」

モバP「ッッッ」

??「何、ビビってんだよ、アタシだよ、ア・タ・シ!」

モバP「なんだ…俺にはアタシさんなんて知り合いはいないぞ、拓海」

拓海「くだんねぇ、冗談言ってんじゃねぇよ」

モバP「ああ、悪い悪い」

303 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:16:33.68 ID:nzlDMEu00
拓海「で、何してんだよ、あ、終電無いんだろ」

モバP「な、なんでわかった…」

拓海「そりゃ、都内に住んでるプロデューサーがこんなとこいたらわかるっての」

モバP「まあ…そうだよな、拓海はなんでこんな時間にうろついてるんだ」

拓海「美世達と走って、それから頼子んちでダベってたら遅くなっちまったんだよ」

モバP「へぇ、美世と…って頼子ぉ!?」

304 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:17:10.44 ID:nzlDMEu00
拓海「何だよ、アタシが頼子とつるんだら悪いのかよ」

モバP「いやー、そんなことは、ただ意外でさ」

拓海「まー、頼子は美世の後ろだけどな」

モバP「ははは、そう言えば、乗ったことあるって言ってたな」

モバP「でもやっぱり、パンツの頼子は想像しづらいなぁ」

拓海「……チッ」

モバP「な、なんだ、拓海」

305 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:17:39.38 ID:nzlDMEu00
拓海「電車無いんならよ、うち来いよ」

モバP「いや、アイドルの家に泊まるわけには…」

拓海「ああん、頼子んちには泊まれて、アタシんちには泊まれないのかよ」

モバP「いや……そんなことは」

拓海「じゃあ、決まりだな、面白いもんを見せてやるよ」

モバP「それは楽しみだな」

拓海「ほら、決まったらさっさと来いよ」グイ

モバP「お、おい、ひっぱるなよ(あまりにでかくて当たってる…)」

306 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:18:10.55 ID:nzlDMEu00
・・・

拓海の実家

拓海「さあ、上がれよ」ニー

拓海「おっ、待ってたぞー、おー、よしよし」

モバP「いいものってこの子か…大きくなったなぁ」

拓海「そうだろ、ほら、プロデューサーも抱けよ」

モバP「えっ、いいのかぁ、ふふふ」

307 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:19:11.08 ID:nzlDMEu00
拓海「気持ち悪い顔すんなよ…てっきり犬派だと思ってたぜ」

モバP「ははは、さっきの拓海も大概だから気にするな」

モバP「で、どうして俺が犬派だと…?」

拓海「そりゃあ…な、何でもねえよ、ほら」

モバP「ああ、ありがとう…って」フー

拓海「逃げたな」

モバP「ああ、逃げたな」

308 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:19:55.70 ID:nzlDMEu00
モバP「なあ、俺何かしたか?」

拓海「さぁな」

モバP「はぁ…」ガク

拓海「そんな、気を落とすなよ、ほら、もう一個いいもんあるからよ」

モバP「ああ……頼むよ」

309 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:20:31.89 ID:nzlDMEu00
・・・

拓海の部屋

モバP「おー、ここが拓海の部屋か、おー」

拓海「なんだ、その微妙なリアクションは」

モバP「いや、予想通りの部屋だったもんだから」

拓海「こういう時は、拓海も部屋は女っぽいんだなとか言うのが礼儀じゃないのかよ」

310 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:21:31.52 ID:nzlDMEu00
モバP「なんだ、拓海、俺に女っぽいって思われたいのか」

拓海「な…ち、ちげーよ、このバカ!」

モバP「いや、女の子っぽい部屋だと思うよ…そこに隠してるの猫の写真集だろ」

拓海「ッッッ」カァァ

モバP「ふふ、それにそこには…」

拓海「おおおおお、おい、もう止めろよ、見せねえぞ、面白いもん」

モバP「ああ、すまん、すまん」

311 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:22:46.24 ID:nzlDMEu00
拓海「チッ、ほらこれだよ」

モバP「おっ、アルバムか…どれどれ」

拓海「余計なとこを見るんじゃねえよ、ほらここだ」

モバP「おお、これは…」

拓海「アンタが見たいって言ってた頼子のパンツ履いた写真だよ」

モバP「ああ、確かにこの姿は新鮮だな…うん、今後こういう衣装もありかな」

312 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:23:12.82 ID:nzlDMEu00
モバP「それにしても、やっぱり頼子は腰から尻、太もものラインが最高だな」ニヤ

拓海「チッ、ニヤニヤして他の女の写真見てんじゃねえよ」

モバP「ははは、皆仲いいんだな、拓海に美世に頼子に夏樹に李衣菜に里奈か」

拓海「お、おう、たまに走りに行ってんだよ、頼子と李衣菜は後ろ専門だけどな」

拓海「でよ、プロデューサーはさ、やっぱ頼子みたいなんが好みなのかよ」

モバP「はあ?好み?うーん、ふふ」

313 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:24:27.21 ID:nzlDMEu00
モバP「そうだな、頼子に限らず仕事を嫌がらないでやる娘が好みだな」

拓海「あん、それはアタシが仕事より好みしてるって言いたいのかよ」

拓海「もっとアタシに合った仕事持ってきたらどうなんだよ」

モバP「そうか?今までのしごとも拓海にばっちり似合ってると思うけどな」ポチ

??『たくみせんせーのラヴラブスマイルであまーいチョコケーキ出来ましたよー☆』

拓海「ッッッ、テメ、それ」カァァァァ

314 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:25:08.98 ID:nzlDMEu00
モバP「どうした、拓海」ポチ

??『ウッフーン、ウッフーン、ウッフーン』

拓海「いい加減にしやがれッ!!」ガシ

モバP「おわッ、いきなりヘッドロックは止めろ」

モバP「い、いや、止めなくていい、全然効いてないぞ(ああ、すごい感触が…)」ムニュ

拓海「あん、効いてないだと、オラァッ」

モバP「うお、これはすごい…ッッッ」グタ

拓海「どうだ見たか…っておい、プロデューサー」

315 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:25:38.86 ID:nzlDMEu00
・・・

拓海「ったく、無理してイイカッコすんじゃねえよ」

モバP「ははは(イイカッコしたわけじゃないんだが、黙ってよう)」

拓海「でよ、寝るのはここでいいよな」

モバP「い、いや、それはまずいだろ」

拓海「アタシんちはそんなに広くないからよ」

316 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:26:19.49 ID:nzlDMEu00
モバP「う…」

拓海「なんだぁ、隣にアタシが寝てたら襲っちまうか?」

モバP「そんなことはないが…」

拓海「じゃ、決まりだな…アタシ、先シャワー浴びてくっからよ」

モバP「ああ…ははは」

317 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:26:54.07 ID:nzlDMEu00
・・・

モバP「お待たせ、拓海、シャワーありがとな」

拓海「……」スースー

モバP「って、なんだ、寝てるのか……寝相悪いな」

モバP「仕方ないやつだな、布団掛け直してやるか…」

モバP「それにしても…でかいなんてもんじゃないな…ゴクリ」

モバP「それにつけてないから…うっ、ぼっち」

318 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:27:50.65 ID:nzlDMEu00
拓海(チッ、何だよ、このやろ、寝たふりしたらいい気になりやがって)」

モバP「ちょ、ちょっとくらいいいよな…」スー

拓海「(お、おおおお、おい、マジかよ)」

モバP「い、いいいや、いかん、いかん」

拓海「(あんだよ、この意気地なし)」

モバP「拓海が家に上げてくれたのも、俺を信じてくれたからだからな」

319 : ◆0QVhFR5nW4fH 2013/10/20(日) 23:28:46.58 ID:nzlDMEu00
モバP「ちょっと残念だが、布団かけたら俺も寝よう」

モバP「お休み、拓海」

拓海「(……まったく、プロデューサーは…)」

拓海「(バカだけど、優しくて、アタシよりアタシを知ってて…チッ)」

拓海「(何でこんなヤツ……惚れちまったもんはしょうがねぇだろ、クソッ)」

拓海「(お休み、プロデューサー……今度の仕事はちょっとだけ可愛くしてやるよ)」

320 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:29:50.91 ID:nzlDMEu00
・・・

モバP「ううん、そろそろ、朝か…何だこれは……」

モバP「こ、これは拓海の…、こ、こか……んぷ」

拓海「ううーーーん」

モバP「こ、こら動くな拓海」

拓海「あ…プロデューサー、起きてたのか…ひゃん」

モバP「拓海…、だから、動く…うぷ」ピト

拓海「うん、変なとこ触んじゃ…この感触はぎゃああああああ」ガシ

モバP「……」ガクッ

321 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/20(日) 23:30:34.30 ID:nzlDMEu00
・・・

この日、Pの顔には大きな青あざを作って出社したが

事情を説明して頼子にメイクしてもらい、営業に支障をきたさずにすんだ

なお、数日の間、警戒した猫の様にPに接したのでした

おしまい


323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/20(日) 23:39:29.65 ID:VOCP6O1C0
おっつおっつ。
口とは裏腹にデレデレなたくみん可愛い。

325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/21(月) 13:05:27.55 ID:629Qk7z+0
Pの信頼はボロボロ

332 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:24:19.15 ID:eoFUpioh0
第25話・鷺沢文香その2「初めての…」

10月27日

都内某所

モバP「ふう、今日の仕事も終わりだな」

モバP「ちょっと遅いが…今日は文香の誕生日だからお祝いしないとな」

モバP「もう家に帰ってるかな…メールしてからいくか」ポチ

モバP「おっ、返事来た、家にいるみたいだな、よし、いくか」

333 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:24:55.59 ID:eoFUpioh0
・・・

文香のマンション

モバP「着いたか…前に来た時は……ひどい状況だったが…」

モバP「よし、心配しても始まらない、さあ、いくぞ」ピンポーン

文香『あ、Pさん……お待ちしてました、……どうぞ』

モバP「ああ、こんな時間にごめんな」

文香『いえ……』

文香「(本当に来てくれた……うん…)」

334 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:25:59.64 ID:eoFUpioh0
・・・

モバP「文香ー、来たぞー」ピンポーン

文香「こんばんは、Pさん…」ガチャ

モバP「こんばんは、文香」

文香「あの……こんな時間にどういったご用件でしょうか……」

モバP「どんな要件って…今日は誕生日だろ?」

モバP「おめでとう、文香」

文香「………」カァァ

335 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:26:27.80 ID:eoFUpioh0
モバP「どうした、文香?」

文香「…自分でも忘れていましたのに…事務所のみなさんも…Pさんも……」

モバP「文香…」

文香「その…あ、上がってください、お茶くらいだしますから」

モバP「ああ、じゃあ、ごちそうになろうかな」

モバP「お、綺麗…だけど何か違和感が…文香、あの大量の本はどうした?」

文香「え、本ですか?隣の部屋が空いたみたいので…」

モバP「まさか…借りたのか、本を置くために……」

336 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:27:08.20 ID:eoFUpioh0
文香「はい…、隣はワンルームで安かったですし…」

モバP「…引っ越したほうが安上がりじゃないか?」

文香「え?あ…はい、みなさんにも言われました」

文香「でも…、この部屋にも思い入れがあって…」

モバP「まあ……床が抜けるようなことはしないでくれよ」

文香「はい…」

モバP「(…そのうちビル一棟借りとかするんじゃないだろうな)」

337 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:27:48.89 ID:eoFUpioh0
モバP「お祝いがこんな時間になってごめんな、これ、ささやかだけど」

文香「い、いえ…ありがとうございます…開けていいですか?」

モバP「ああ、どうぞ」

文香「これ……大切にします………」ギュ

モバP「喜んでもらえて嬉しいよ」

文香「ふふ………」

モバP「(おっ、可愛く笑うようになったな…)ん、あれは)」

文香「はい?」

338 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:28:25.61 ID:eoFUpioh0
モバP「いや…あの酒の山は何かと思ってな」

文香「今日事務所で頼子さん達にお祝いしてもらって……その時に」

モバP「ああ、あの困った大人たちからのプレセントか」

モバP「日本酒は楓さん、焼酎は早苗さん、ワインは志乃さんか?」

文香「はい…事務所で飲酒は良くないので……それで」

モバP「(重かっただろうな……)」

339 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:28:56.79 ID:eoFUpioh0
文香「ふふふ、頼子さんからは栞を貰いました…これ」

モバP「おお、綺麗だな…何となく文香の雰囲気にも合ってるな」

文香「ですよね…私も一目で気に入りました」

モバP「頼子達は…ああ、明日の撮影のために移動か」

文香「はい…うちに来てくれるって言ってたんですけど…」

モバP「すまんな…どうしても、そういうスケジュールになって…」

文香「いえ…本当は今日も難しかったって聞いてますから……」

モバP「ああ、頼子に今日だけでも何とかって頼まれてな」

文香「頼子さん…」ウル

340 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:29:25.09 ID:eoFUpioh0
モバP「ほ、はら、今日は頼子の分も俺がお祝いしてやるから」

文香「ほ、本当ですか?」

モバP「ああ、何かしようか…部屋の掃除とか…」

文香「……」ジト

モバP「じょ、冗談だって…何かリクエストあるか?」

文香「じゃあ……お酒…教えてください」

モバP「酒?ああ…文香も二十歳だもんな」

文香「……みなさんにいただいたお酒もありますし…」

341 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:30:01.37 ID:eoFUpioh0
文香「ビールも冷蔵庫にありますよ…」

モバP「ビールも…友紀か?」

文香「それが…奈々さんです……17歳なのにお酒買えるんですか?」

モバP「(奈々さん…)い、いや、それはお母さんにお願いしたんじゃないかな?」

文香「ああ、わざわざ、そんなお手間を……」

モバP「ははは、せっかくだし、最初はビールにしようかな」

342 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:30:46.97 ID:eoFUpioh0
文香「最初は…ですか、そういう作法があるらしいですね、私も…プシュ」

モバP「別にそこまで厳密なものじゃないが…まあ……な」プシュ

モバP「乾杯」

文香「…乾杯」

文香「うっ……ビールって苦いですね」

モバP「ははは、それがいいんだけどな」グビ

文香「どうしたら、いい…ですか?」

343 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:31:20.39 ID:eoFUpioh0
モバP「今は二人だから飲みやすいのにしよう…ビールは俺がもらうよ」

文香「(…あ、間接キス……?)……ありがとうございます」

文香「……美優さんからいだたいた梅酒にします」トクトク

モバP「ああ…口当たりもいいしな…ってロック?」

文香「ええ…こうやって飲むものだと…美味しい…」

モバP「文香がお酒の味がわかるようになったか…嬉しいな」

文香「はい…美味しくて、何杯でもいけそうです……」グビ

344 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:31:53.34 ID:eoFUpioh0
モバP「お、けっこういける口だな…日本酒も飲んでみるか?」

文香「いただきます…確か一緒に……」

モバP「おお、徳利とおちょこが…こういう用意はいいな、楓さんは…」

モバP「熱燗がいい酒だから…レンジ借りるな」

文香「はい、すみません」グビ

モバP「ちょっと待っててくれよ…(文香、ペース早くないか?)」

345 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:32:36.72 ID:eoFUpioh0
・・・

モバP「(…どうしてこうなった)」

文香「…聞いていますか、プロデューサー」

モバP「き、聞いております、あの…そろそろ終電が……」

文香「…私は何度も言いました……人前は恥ずかしいと」

モバP{(俺の話しは聞いてくれないんだな)…はい」

文香「それなのに…前髪は上げさせる……トーク番組に出演させる」

346 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:33:17.72 ID:eoFUpioh0
モバP「(まさか文香が絡み酒とは…)」

モバP「で、でも頼子みたいな大人しめだけど、先輩もいるわけで…」

文香「…頼子さんはいい先輩です……」

モバP「そ、そうだろ、じゃあ、俺はそろそろ…」ギュ

文香「初めから芸能界に憧れてた頼子さんと……私は違うんです」ブンブン

モバP「それは…そうだけど……とにかく、離してくれ……」

347 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:33:47.60 ID:eoFUpioh0
モバP「(飲んでる人間の頭を揺さぶるな……でも、少し胸当たってる…)」

文香「私が聞きたいのは…頼子さんの事じゃなくて……」ブンブン

モバP「文香も…俺の大切な……アイ…ド……うう」グタ

文香「…責任取ってくれるんですか……って、えっ、Pさん?」

モバP「……」

文香「あ……」

348 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:34:29.90 ID:eoFUpioh0
・・・

文香「…すみません、Pさん」

モバP「……」

文香「……」グイ

文香「膝枕…ふふふ……」ナデ

文香「ごめんなさい…Pさん……」

349 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:35:11.27 ID:eoFUpioh0
文香「さっきはあんな事言ったけど…本当は感謝してます……」ナデ

文香「きっと…聞こえてないから……言います……ね」

文香「頼子さんを見てると………」

文香「恋愛は書を読むより…実際にする方が素敵だなって…思います」

モバP「………」

文香「頼子さんの気持ちは知って…ます……それでも」

350 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:35:53.99 ID:eoFUpioh0
文香「それでも…、わ、私も……貴方を好きになってもいいですか?」

モバP「………」

文香「聞こえてませんよね…」

文香「きっと聞いてたら、私と自分は…アイドルとプロデューサーって……」ナデ

文香「そう…言いますよね……でもいいです」

文香「そんなPさんだから…私は……」

351 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:36:26.33 ID:eoFUpioh0
・・・

モバP「ふわぁぁーーー」

モバP「うう、まだ頭クラクラするな…布団、文香が掛けてくれたのか…」

モバP「文香…せめて、ちゃんとベットで寝てくれよ…」

モバP「それにしても、言動からは想像できないわがままボディだよな…ゴクリ」

文香「………」

モバP「……」そー

352 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:36:59.19 ID:eoFUpioh0
文香「…………触らないんですか?」

モバP「さ、触るわけないだろ」

文香「……そうですか」

モバP「それに文香の信?に応えないとな……そろそろ始発動くから帰るよ」

文香「えっ……」

モバP「じゃあ、ちゃんとゆっくり休めよ」

文香「聞いて…くれてたんですね……」

353 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/10/27(日) 23:37:36.52 ID:eoFUpioh0
・・・

後日、文香の酒癖は事務所内に知れ渡り、酒の量を制限される

事務所の困った大人たちはPに不平不満をぶちまけるが

ちひろのひと睨みには敵わないのでした

おしまい

362 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:52:49.31 ID:vo4vD8PP0
第26話・塩見周子「二人のカンケイ」

都内某所

周子「あー、疲れたーん」

モバP「お疲れ様、周子。今日も良かったぞ」

周子「アリガト、じゃあさー、今日はちょっと付き合ってよ」

モバP「いやー、今日はこの後仕事が…」

周子「今日はこれであがりでしょ?ちひろさんに確認してあるよん」

モバP「う、嘘だ!今日はちひろさん休みだから確認できるはず…あっ」

363 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:53:37.85 ID:vo4vD8PP0
周子「次にPさんは…、謀ったな、周子…と言う」

モバP「言うか…バカ」

周子「えー、せっかく比奈さんとか奈緒ちゃんに教えてもらったのにぃ」

モバP「まあ…今日はこの後フリーだよ」

周子「そんなに遅くなんないしさ、ねぇ」

モバP「まったく…仕方がないやつだな」

364 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:54:11.46 ID:vo4vD8PP0
周子「よし決定、さぁ、いこー」グイ

モバP「おい、周子…、当ててるのか」

周子「そうだよん…キャイン」

モバP「悪ふざけはするな」コツン

周子「むー」

365 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:54:49.56 ID:vo4vD8PP0
・・・

とあるダーツバー

モバP「なぁ…周子、よく来るのか、この店」

周子「そりゃあ、よくわからない店に人を連れてかないでしょ」

モバP「う、うーん、こういう店はなぁ」

周子「あはは、一人で来ないって、奏とか頼子と一緒だよ…ありゃ」ポロ

モバP「…(奏はともかく…頼子?ああ、夜行性同士馬が合うのか)」

周子「Pさんさぁ、今ちょっと失礼な事考えたでしょ」

366 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:57:19.50 ID:vo4vD8PP0
モバP「…そんな事はないぞ」

周子「言っとくけど、ちゃんと個室使ってるし、夜明かしとかはしてないからね」ストン

モバP「当然だ」

周子「いやー、あたしは別にいいけど、特に頼子は真面目だからさ」ポロ

モバP「だから当然の事だって」

周子「あたしの言いたい事わかる?」

モバP「さあ、わからんな」

周子「今日は保護者同伴だから、朝まで飲み明かそー」

367 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:57:59.38 ID:vo4vD8PP0
モバP「おい、こら」

周子「よし、じゃあ、ここはダーツで勝負しよう」

モバP「おーい、周子」

周子「あたしが勝ったら、付き合ってもらうよん」

モバP「……(ダーツが趣味らしいが…さっきから見てると…下手の横好きだな)」

モバP「(きっちり勝って、納得させた方がいいか…よし)」

368 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:58:34.90 ID:vo4vD8PP0
周子「どうしたん、Pさん」

モバP「いいだろう、周子…その勝負受けて立つ」

周子「お、ノリいいねぇ」

モバP「その代わり、俺が勝ったらしばらく夜更かし禁止な」

周子「それでいいよ、始めよっか」

モバP「(フッ…その余裕も今のうちだ……)」

369 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:59:20.97 ID:vo4vD8PP0
・・・

モバP「な…何だと……」

周子「シューコの勝ちぃーー」

モバP「こんな…事が………」

周子「ほらほら、言うこと聞いてもらおうか」

モバP「周子…お前…」

周子「次にPさんは…、謀ったな、周子…と言う」

モバP「謀ったな、周子…ハッ」

370 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 17:59:51.20 ID:vo4vD8PP0
周子「はい、まいどありー、フフ、あたしは左利きだよ?」

モバP「うう……」

周子「そりゃ、ここに来てから右でしか投げて無かったけどさ」

周子「まさか、ここまであっさり引っかかるとはね」

モバP「ぐぬぬぬ」

371 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:00:17.95 ID:vo4vD8PP0
周子「さ、ドリンクとろ、Pさんはビールだよね」

モバP「あ、ああ……」

周子「カラオケにしよっか?あたし、頼子の新曲いれよー」

モバP「また終電が………こうなったら、今日はとことん楽しむぞ」

周子「そーそー、その方が楽しいよ」

372 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:00:45.63 ID:vo4vD8PP0
・・・

モバP「はぁー、美味いなぁ」

周子「本当に美味しそうに飲むよね…ちょっと頂戴」

モバP「ダメ」

周子「どうしても?」

モバP「どうしてもダメ」

周子「むー、ケチ」

373 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:01:15.61 ID:vo4vD8PP0
モバP「二十歳になるまではダメ……わかって言ってるだろ」

周子「はーい、でもさぁ…あと一月足らずで二十歳だよ」

周子「誕生日またいだだけで、そんなに変わるものでもないでしょ」

モバP「そういう屁理屈言うな…まあ、あと少しでおおっぴらに飲めるようになるんだ」

モバP「それに事務所の困った大人たちが嫌でも教えてくれるさ」

周子「そうだね…あの人達、事務所の二十歳になる娘リストアップしてるしね」

モバP「そんな事してるのか…はぁ」

周子「ははは、あたしはPさんに教えて欲しいなぁ…文香ちゃんみたいにさ」

374 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:01:51.88 ID:vo4vD8PP0
モバP「う…検討しておこう……」

周子「うふふ、よろしくねん…それにしても熱いねぇ」ヌギ

モバP「お、おい…確かにダーツやカラオケで汗かいてるけど……」ジー

周子「どこ、見てんの?やらしー」

モバP「若い男と二人の時にそんな格好する方が悪い」

周子「あー、開き直った」

モバP「それにしても…胸元も大概だが…下ショートパンツ履いてるよな」

周子「ん?履いてないよ」

375 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:02:34.35 ID:vo4vD8PP0
モバP「ッッッ、み、見えるだろ」

周子「何?外はコート着てるし………ムラムラしてきた?」

モバP「バカ言うな……うっ…周子、どこ触ってるんだ」

周子「どこってPさんの太ももやん」ナデ

モバP「それは見ればわかる…うっ」

周子「あー、内ももが弱いんだぁ…ねぇ、もっと色んなとこ触っていい?」

モバP「お、おい…体寄せるな(胸……わざと見せようとしてるのか?)」

周子「ねぇってば…」

376 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:03:28.24 ID:vo4vD8PP0
モバP「いい加減にしろ」グイ

周子「むぅ…」

周子「にしてもさ、Pさんとこんな時間にこんなとこに二人だと…」

モバP「ん、どうした?」

周子「いやー、スカウトされた時の事思い出すなって」

モバP「ああ、こんな感じの店だったな」

周子「そだね、あの時はナンパかと思ったよ」

モバP「ははは」

377 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:03:58.47 ID:vo4vD8PP0
周子「まあ、美術館とか古書店とか学校のプールでスカウトするような人だし」

モバP「う……」

モバP「でも、話聞くからなんか奢ってなんて返されるとはな」

周子「あーあー、あの時は実家追い出されて大変だったしさー」

モバP「……」ジー

周子「Pさんが大丈夫そうな人だからついて行ったんだよ」

モバP「大体あの日、俺がスカウトしてなかったらどうするつもりだったんだ」

周子「いやー、人との出会いには感謝しないとね」

378 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:05:01.80 ID:vo4vD8PP0
モバP「………」

周子「や、神待ちなんてしないよ、女友達の家に転がり込むつもりだったし」

モバP「ふむ…周子は意外としっかりしてるからな」

周子「意外ととは心外だなぁ」プー

モバP「ははは、すまん、すまん」

周子「いや、許さない」

モバP「そんなに怒るなよ……どうすれば機嫌直すんだ?」

379 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:05:34.57 ID:vo4vD8PP0
周子「昔の事思い出したら、あの時なんて言って口説かれたか、もう一回聞きたいなって」

モバP「さぁ…なんて言ったかな」

周子「あたしは覚えてるけどなぁ…」

モバP「さっさと忘れればいいものを」

周子「ふふん、確か、俺だけのアイドルになってくれないか、かな」

モバP「…何か変な単語がくっついてた気がするんだが?」

周子「……」

モバP「おーい、周……ッ」

380 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:06:14.26 ID:vo4vD8PP0
周子「あたしさ、Pさんがいいなら、Pさんだけのアイドルになるよ」ガバ

モバP「お、おい…」

周子「どう……なのさ」

モバP「……」

周子「女に恥…かかせるの……」

モバP「(いい…匂いだな……それに、柔らか…ハッ)」

モバP「周子……冗談にならない冗談はやめろ」グイ

周子「Pさん……(冗談じゃないのに……)」

381 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:07:06.03 ID:vo4vD8PP0
周子「ごっめーーーん」テヘ

モバP「まったく…いい加減にしろよな」

モバP「(冗談じゃ、すまなくなりそうなんだからな、こっちは)」

周子「はーい(まあ、今のこういう関係も心地いいし……)」

周子「じゃあ、飲み直そう」

モバP「そうだな、生一つ頼んでくれ」

周子「あたしはカシスオレンジね」

モバP「ダメ」

周子「ちぇ」

382 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:07:54.09 ID:vo4vD8PP0
・・・

周子「ううん…寝ちゃった……のか」

周子「Pさんは……寝てるか」

モバP「………」

周子「よし…悪戯しちゃおう」ニヤリ

周子「乙女に恥かかせたPさんが悪いんだからね」カチャカチャ

周子「うわ、けっこう…いや、かなり大きい…よね」

周子「ま、まあ……これで写メって、頼子に送信っと」ポチ

周子「頼子どんな顔するかなあ…しばらく海外だからわかんないのが残念だよ」

383 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/05(火) 18:08:20.86 ID:vo4vD8PP0
・・・

その後、Pは頼子にハバネロ弁当を完食させられ、トイレの住人となる

頼子の誤解はPの必死の説得で解け、二人で周子への仕返しを画策する

それを知らず帰国した周子にかつて無いピンチが訪れるのでした

おしまい

395 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:35:30.35 ID:vQ/2jcoC0
番外編・第14話「Pが静止する日」

都内某空港

周子「ああーーー、久しぶりの日本だーーー、飛行機疲れたーーん」

周子「ううーん、とりあえず事務所に向かいますか…夜になるかな」

周子「さ、携帯の電源いれてっと」

周子「お、頼子から…うわぁ、履歴埋まってるやん」

周子「まあ…しょうがないか、この数日は無いからほとぼり冷めてるよね」

・・・

396 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:36:10.30 ID:vQ/2jcoC0
シンデレラプロ事務所

周子「着いた着いた…あれ、私のパスカードで開かない?」

周子「故障かな…まあ、ベル鳴らせばいいか…って」

周子「あ、頼子だ!ちょうどいいから一緒に入れてもらおー」

周子「おーい、頼子、久しぶりん」

頼子「………」ペコ

周子「……えっ?」

頼子「………」ピッ

周子「あ、ちょっと待って一緒に…」

397 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:36:42.29 ID:vQ/2jcoC0
頼子「お疲れ様です」

モバP「お疲れ様、頼子」

ちひろ「お帰りなさい、頼子ちゃん」

周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」

頼子・モバP・ちひろ「………」

周子「え……って」

周子「あのー、周子ちゃんみおが帰ってきたんよー」

周子「お土産もあるし……」

398 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:37:25.26 ID:vQ/2jcoC0
頼子「あの…Pさん、明日の……お仕事」

モバP「ああ、少し待っててくれるか…これ終わったら打ち合わせような」

頼子「はい、何か飲み物淹れますか…?」

モバP「今日は紅茶がいいな、頼めるか?」

頼子「はい…お砂糖一本ですね」

モバP「ああ、頼むよ」

ちひろ「頼子ちゃん、私の分も一緒にいいかしら?」

399 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:37:55.23 ID:vQ/2jcoC0
頼子「はい、ミルクティーですか?」

ちひろ「さすが、頼子ちゃん、ありがとう」

頼子「いえ……」

周子「はい、はーーい、あたしはお砂糖たっぷりで」

頼子「………」プイ

周子「もう、なんなのさ……」

400 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:38:22.47 ID:vQ/2jcoC0
周子「ねぇ、Pさん、もしかしてあの写メの件で怒ってんのん?」

周子「ねぇねぇ…」

モバP「………別に」

周子「むぅ…」

周子「ちひろさんは…いいや」

ちひろ「……(えっ…?)」

周子「ねぇ、頼子、さっきから冷たいけど、どうしたん」

周子「あれはちょっとしたおふざけやん、許してよー」

401 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:38:51.37 ID:vQ/2jcoC0
周子「お、紅茶一個余分に…あたしの分淹れてくれたんや」

頼子「………邪魔」ボソ

周子「………ちょ、ちょっとッッ」

紗枝「お疲れ様どす」

モバP「お疲れ、紗枝」

ちひろ「お疲れ様、紗枝ちゃん」

頼子「お疲れ様です、紗枝ちゃん」

402 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:39:18.94 ID:vQ/2jcoC0
紗枝「頼子はん、お待たせして堪忍な」

頼子「ううん…私も来た所……、あ、紅茶あるよ」

紗枝「ほんま、おおきに、頼子はん」

頼子「そろそろ来る頃だと思って…淹れた所だよ」

紗枝「いただきます、うん、美味しいわぁ、うちの好みぴったりやわ」

頼子「ほんと?…嬉しい」

周子「あの……」

403 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:39:46.05 ID:vQ/2jcoC0
紗枝「やっぱり、頼子はんとうちの羽衣小町は息ぴったりやね」

頼子「うん…、明日のステージ、しっかり打ち合わせて頑張ろうね」

周子「ちょ…羽衣小町はあたしと紗枝の…」

紗枝「あんた、なんえ?…ああ、塩見さんやないの?」

周子「塩見さん?」

頼子「きっと荷物取りに来られたんですよ」

周子「は?ちょっと、あんた達ッ」

404 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:40:22.60 ID:vQ/2jcoC0
モバP「頼子、紗枝、二人共、お待たせ」

モバP「君は…塩見周子さんじゃないか」

周子「Pさんまで…どういうことなん、頼子と紗枝で羽衣小町って」

モバP「ああ…帰国早々すまないが、君は首だ」

モバP「事務所に置いている私物を引き上げたら帰ってくれるか」

モバP「それと女子寮の荷物は仮眠室においてあるから」

モバP「ああ、台車は持っていってくれていいので…では失礼します」

405 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:41:13.79 ID:vQ/2jcoC0
モバP「おーい、紗枝、頼子、会議室で打ち合わせするぞ」

紗枝「はい、うちら三人の羽衣小町で今日も頑張りますえ」

頼子「目指せトップアイドル……ですね」

周子「え…首ってどういう……、それにあたし寮ないと………」

モバP「それは私共には関係ありません」

周子「冗談…だよね」グス

ちひろ「塩見さん、早く出て行って」ニコ

周子「………‥うわぁぁぁ」

406 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:41:49.30 ID:vQ/2jcoC0
・・・

シンデレラプロ会議室

モバP「ふう…周子もこれでちょっとは懲りたかな」

頼子「ちょっと…やり過ぎた気もしましたが……」

紗枝「そんなことありませんえ、邪魔って言わはったんとか、うちもぞくってしましたわ」

頼子「……う、うん、喜んでいいのかな」

モバP「ああ、これから演技の仕事も増えるかもな」

407 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:42:20.53 ID:vQ/2jcoC0
頼子「そ、そうかな…ねぇ、そろそろ周子さんにドッキリだって言わないと…」

モバP「そうだな…そろそろ……」

紗枝「まだどす、もっと精神的に追い込まんとうちの気が済みません」

モバP・頼子「えっ………」

紗枝「さ、次の段階に進みましょ…行きますえ、お二人さん」

ちひろ「三人とも、大変です」バァン

モバP「ど、どうしたんですか」

ちひろ「周子ちゃんが、荷物持って飛び出してしまいました」

408 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:42:51.27 ID:vQ/2jcoC0
紗枝「ええええッッ」

ちひろ「すみません、私がちょっと目を話した隙に……」

モバP「まあ、あの荷物持ってですから遠くには…」

ちひろ「ですよね、ドッキリの対象者がいないと絵的にまずいです」

モバP「あ、そっちですか…」

紗枝「はよ、探しにいかんと、Pはん、頼子はん」

モバP「ふふふ」

409 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:43:22.35 ID:vQ/2jcoC0
紗枝「何笑ってますの、こんな時間なんえ、はよいかんと」

モバP「いや、すまんすまん(なんだかんだ周子が心配何だな)」

頼子「…はい」

ちひろ「気をつけていってきてくださいね…あ、カメラよろしくお願いします」

モバP「ちひろさん……」

410 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:43:57.75 ID:vQ/2jcoC0
・・・

ある公園

周子「あたしが首…どうして…どうしてって…あれのせいか」

周子「あははは、ほんの冗談のつもりだったのに」

周子「これから、どうしよっかな…実家帰ろうかな」

周子「…いやや……アイドル辞めたくない……」グス

周子「紗枝や……Pさんと離れたない………」ジュル

411 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:44:37.80 ID:vQ/2jcoC0
??「おやぁ、君はー?」

周子「なに、あんたは…ほっといて……あっ、貴方は」

周子「961プロの…黒井……社長?」

黒井「ほう、私を知っているか…シンデレラプロの塩見周子君だったね」

黒井「成り上がり者の集まりにしては、悪くないじゃないか」

周子「褒めてるのか、貶してるのか、どっちよ……それに元だけどね」

黒井「元…だって?」

周子「そーよ、ほっといてって言ったでしょ」ウル

412 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:45:05.59 ID:vQ/2jcoC0
黒井「…これで涙を吹き給え」スッ

周子「あ…ありがと(聞いてたのと何か違うな)」チーン

黒井「う……、ふん、前々からアイドルの素材は良くても…」

黒井「肝心のプロデューサーが無能では意味が無いと思っていたが」

周子「……」

黒井「君を手放すなど…無能の極みだな、あの男は」

周子「違う……あの人の事、悪く言わんといて…悪いのは……」

黒井「自分だとでも言いたいのか?アイドルを導くのがプロデューサーの勤めだ」

413 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:45:46.49 ID:vQ/2jcoC0
周子「……そんなにあたしを評価してるくれるんならさ」

周子「あたしを雇ってよ…行くとこないしさ」

黒井「ほう、それは願ってもない…だが、ノンだ」

周子「えっ……」

黒井「この黒井崇男が求めているのは自ら何かを掴もうとするギラギラした者だ」

黒井「以前、ステージで見た君からは感じられたがな」

周子「………」

414 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:46:14.56 ID:vQ/2jcoC0
モバP「周子ッ」

黒井「お迎えが来たようだな…この業界は流れが早い」

黒井「いつまでも立ち止まっている暇はないぞ」

周子「黒井さん………」

モバP「黒井…社長……、周子に何したんですか」

黒井「何をしたのかはこちらの台詞だ、この馬鹿者がッ」

モバP「ッッッ」

415 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:47:01.55 ID:vQ/2jcoC0
頼子「あの…Pさん?…大丈夫ですか?」

紗枝「961プロの黒井社長やね、Pはんの事よう知らんのに悪う言わんといてください」

黒井「よく知っているさ、この男の事ならな」

モバP「………」

頼子「……(Pさんと知り合い?)」ギュ

黒井「貴様はどこにいっても変わらんな(それでも相変わらずアイドルには慕われるか)」

黒井「これ以上、私を失望させるな」

モバP「黒井社長…」

416 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:47:43.55 ID:vQ/2jcoC0
黒井「アデュー、マドモアゼル」

周子「う、うん…」

モバP「…」

紗枝「もう…なんやの、あのお人は」

頼子「Pさん…(そう言えば、Pさんの昔の事何も知らない…)」

417 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:48:19.32 ID:vQ/2jcoC0
周子「あの、Pさん……あたし、ごめんなさい」

周子「何でもするから…あたしの居場所……無くさないで」

モバP「周子…いや、こちらこそすまない」

モバP「首の件は、その…ドッキリなんだ」

周子「へっ……」

418 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:48:58.10 ID:vQ/2jcoC0
・・・

周子「ふーん、そーなんだー、ドッキリなんだ、へー」

頼子「ごめんなさい、周子さん…」

周子「頼子は別にいいって、なんで、紗枝まで混じってんのさ」

モバP「それが…俺と頼子でドッキリの打ち合わせしてたらな…」

頼子「紗枝ちゃんが話を聞きつけて(せっかくPさんと二人きりだったのに…)」

紗枝「う、うちは謝りまへん…周子はんが子供扱いするんが悪いんや」

紗枝「周子はんが……周子はんが……」

419 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:49:51.27 ID:vQ/2jcoC0
周子「あー、もしかして、ダーツバーに連れていかなかったから?」

紗枝「……」ムス

周子「そういうことやったら、これから皆でいこ」

周子「お代はPさん持ちね」

紗枝「周子はん」ウル

モバP「あの…勝手に話し進めないでくれないか」

周子「こら、勝手に立って正座止めない」

モバP「は、はい…」

420 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:50:23.99 ID:vQ/2jcoC0
周子「どうしても嫌なら、あの写メ事務所の皆に送っちゃうよ」

周子「それとも、やっぱ961プロに移籍しようかなー」

モバP「是非、ごちそうさせてくださいッッ」

周子「うむ、素直でよろしい……あっ」ポチ

頼子「周子さん…まさか……」

紗枝「あの写メってなんやの?」

周子「…ごめん、Pさん、間違えて送信しちゃった」

モバP「な、何だと……だ、誰に送ったんだッッッ」

421 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:50:50.87 ID:vQ/2jcoC0
周子「えっと、それは……」ブーブー

モバP「まゆからだ………」

頼子「出なくていいんですか?」

モバP「しばらく電源は切っておく…まゆだけだろうな」

周子「いやー、それがさ、後凛ちゃんに、留美さんに、美優さんに…いっぱい、テヘ」

モバP「テヘ、じゃない」

紗枝「…大体、どんな写メか想像つきましたわ」

周子「ドッキリの事忘れたげるからさ、…ほら、あのお店で今日は飲み明かそ」

422 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:51:27.41 ID:vQ/2jcoC0
モバP「……まあ、今日は忘れたいな…行くか」

頼子「私も行っていい?」

周子「今更来ないなんてありえないでしょ」

紗枝「ふふふ(これで二対二やね)」

頼子「……うん(二対二…うふふ)」

周子「その前にPさんには事務所に荷物運んでもらおう」

モバP「おーい、本当に反省してるか、周子」

周子「してるしてる、さ、いこ、二人はもう動いてるよ」

423 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:52:00.52 ID:vQ/2jcoC0
モバP「ああ、けっこう多いから…ちょっと待ってくれよ」

周子「ねぇ、Pさん、これからもプロデュースよろしくね」

周子「Pさん以外のプロデューサーはあたしいやだから」

モバP「ああ、もちろんだ」

周子「さ、はよ、いこー」

モバP「待てよ、周子」

424 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/10(日) 00:52:27.50 ID:vQ/2jcoC0
・・・

この日、Pは例の写メによって起こるであろうトラブルから目を背けるため

浴びるように酒を飲み、またトイレの住人となる

頼子はこっそり介抱のために抜け出し、ポイントを稼ぐのでした

おしまい

430 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:43:26.26 ID:pWUtwcoN0
番外編・第15話「頼子の籠城/Pの燃え尽きる日」

頼子のマンション

頼子「…う…うーーん」ジリリリ

頼子「もう…朝?今日は…Pさんも私もお昼事務所にいるから…」

頼子「お弁当作っていって一緒に食べたいな……」ギュウ

頼子「…あ、周子さんからメール…こんな時間になにかな?」

頼子「これは…ッッッッ」カァァァ

431 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:43:56.02 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレラプロ事務所

頼子「お疲れ様です」

ちひろ「頼子ちゃん、レッスンお疲れ様」

頼子「はい……、あの、Pさんはいらっしゃいますか?」

ちひろ「ああ、朝は会ってないのね、会議室でオンエアチェックしてるわよ」

頼子「ありがとうございます…少しお話ししてきます」

ちひろ「う、うん…(あれ、頼子ちゃん、いつもと様子が…気のせいかしら)」

432 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:44:29.59 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデラプロ会議室

モバP「次は頼子と沙紀のトークパートだな」

○田『水戸のストリートアートの展示会で頼子ちゃんを見た』

浜○『その時頼子ちゃんはちゃらい感じのイケメンの男性と一緒でした』エエエー

○田『まさか、あの頼子ちゃんがと思い何度も見返しましたが、間違いありません』

浜○『二人は非常に仲の良い様子で、腕を組んで歩いたり』

○田『カフェでアイスの食べさせ合いをしたり、ラブラブでした』エエエー

433 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:44:56.60 ID:pWUtwcoN0
浜○『ただ、その男性、背が頼子ちゃんと同じくらいしかなく』

○田『頼子ちゃんがヒールの無い靴を履いていて』

浜○『相手より背が高くならないようにしていたのが印象的でした』

○田『おい、自分、これどういことやねん』

頼子『はい…水戸……展示会…ああ』

浜○『思い当たる節あるんかい』

松○『さぁ、これは面白くなってまいりましたよ』

434 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:45:32.39 ID:pWUtwcoN0
頼子『うーん、どうしましょう……ねぇ、沙紀ちゃん』

沙紀『……』

○本『お隣の方は俯いてますけど、お腹でも痛いんですか』

沙紀『いえ…その男性、アタシっす』エエー

頼子『私、美術館はよくいきますけど、ストリートアートは初めてで』

沙紀『それで、アタシが教えるってことになって…一緒に行ったっす』

○田『ほんまか、おい、ちょっと自分ら、靴脱いで背中合わせで立ってみぃ』

435 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:46:57.75 ID:pWUtwcoN0
頼子『はい…』

沙紀『はいっす』

松○『あー、確かにこれは同じくらいですねぇ』

○本『しかし、こんな乳のデカイ女を男と間違えますかね』

沙紀『その日は上下ダボッとしてたの着てて…』

モバP「よしよし、笑いも取れてるし、二人の良いPRになったかな」コンコン

モバP「はーい、どうぞ」

頼子「失礼します……」

436 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:47:24.12 ID:pWUtwcoN0
モバP「ああ、頼子か、どうした?」

頼子「(ふぅん、いつもどおりの態度とるんだ)…そろそろお昼ですよね」

モバP「そうだな…でもVTRも見ないといけないし…」

モバP「頼子が弁当作ってきてくれてると嬉しいな、なんて…」チラ

頼子「はい…ここに、一緒に食べましょう」

モバP「ほんとか、いつも悪いな…ああ、見ながらでいいかな」

頼子「……うん、これ、沙紀ちゃんと一緒に出たの?」

モバP「ああ、これなら評判良いと思うぞ」パカ

437 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:48:07.36 ID:pWUtwcoN0
頼子「残さず…食べてくださいね……」

モバP「頼子の弁当なら、喜んで」

頼子「嬉しいな…ふふふ」

モバP「いただきます…ん、これは…辛ぁぁぁッッッ」

頼子「どうしたんですか、Pさん?」

モバP「ッッッ、これはどういう…(ああ、この顔はわざとの顔だ)」

頼子「さあ、残さず食べるんですよね、どうぞ、遠慮なく」

438 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:48:44.96 ID:pWUtwcoN0
モバP「いや、頼子…すさまじい刺激臭がするんだが……」

頼子「何でもいいから、早く食べてください」キッ

モバP「お、俺が一体何をしたって言うんだ」

頼子「いちいち言わないといけませんか?」

モバP「いや…それは…(いつ、誰との事でこんなに怒ってるんだ)」

439 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:49:17.35 ID:pWUtwcoN0
モバP「(楓さんか?拓海か?周子とは…何もなかったぞ)」

頼子「………」ギリ

モバP「いただきます……ウゲ」

頼子「……」ジー

モバP「うう……(こんな頼子初めてだ…)」

440 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:49:44.16 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「はぁはぁ…やっと食べ終わった…ウッ」

モバP「早く、トイレに…(あれ、頼子は?)」

モバP「トイレ、トイレ、トイレ…一つは故障中?もう一つは…」コンコン

??「……」

モバP「(頼む…早く、出てきてくれ、ていうか社長は不在だし、誰だよ)」

頼子「………入ってます」

モバP「頼子ッッッ、ここは男子トイレだぞ」

441 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:50:22.78 ID:pWUtwcoN0
頼子「あれ…そうでしたか?ああ、でも、途中なので……」

モバP「座ってるだけだろ、おいっ、お願いだからっっ、変わってくれ」

頼子「どうしましょう…?」

モバP「いい加減にしろ、頼子ッッッ!!」

頼子「………私は、貴方の恋人じゃない……恋人じゃないけど」

頼子「でもッッ、あんな事までしてくれたのに……!!」

モバP「頼子……‥」

頼子「……」グス

442 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:50:59.32 ID:pWUtwcoN0
モバP「頼子…泣いてるのか?」

頼子「泣いてません…」グス

モバP「頼子…ごめん……」

頼子「泣いてなんかないから、謝らないで」

モバP「頼子、きっと…俺が悪いんだよな」

頼子「……うん」

モバP「この通りだ……謝って済むことでもないんだろうけど、頼む…頼子」

モバP「ごめん…本当に……ううう」ガチャ

443 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:51:32.24 ID:pWUtwcoN0
頼子「も、もう…止めてください……困ります…私…」

頼子「Pさん…どうぞ…私も何も言わずにあんな事して…Pさん?」

モバP「…ああ、し、白……か?」

頼子「え、あ、はい…い、いやぁぁぁ」

444 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:52:09.79 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「ふぅ…ちょっとすっきりしたな…それにしても、白か」

モバP「いくつになってもチラリズムには心踊らされるな」

モバP「ウッ……、ちょっと元気になってしまった」

モバP「しかし、どうして頼子はあそこまで怒ってるんだ」コンコン

頼子「Pさん…その、お腹の具合どうですか?」

モバP「あ、ああ、だいぶ良くなったよ」ガチャ

445 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:52:46.79 ID:pWUtwcoN0
モバP「まだ…怒ってる……よな?」

頼子「…はい、怒る要素はむしろ増えたと思いますけど」

モバP「すまん、このとおりだ」ガバッ

頼子「ひっ…」サッ

モバP「あの…頼子?スカート覗きたくてしてるわけじゃないぞ」

頼子「すみません…つい……立ってください」

446 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:53:18.77 ID:pWUtwcoN0
モバP「で…頼子……俺が何をしたんだ?」

頼子「……これを」ムス

モバP「携帯…えええええ」

頼子「どういうことですか、これ」

モバP「いや、これは周子と…俺だけど……身に覚えがないぞ」

頼子「たくさんお酒飲んで、勢いでして、お酒のせいで忘れたんじゃないですか?」

447 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:53:49.93 ID:pWUtwcoN0
モバP「うう……疑う気持ちはわかるが…」

モバP「俺を信じてくれ、頼子に迷惑かけた時以来大酒は飲んでない」

頼子「う、うん…ごめんなさい、私がPさんの事信じないとダメ……だよね」ニコ

モバP「お、やっと笑ってくれたな、いつもの頼子だ」

頼子「…まだ、全部許したわけじゃ……」

モバP「ははは(まあ、周子と夜明かししたのは事実だしなぁ)」

頼子「お腹、大丈夫……?」ナデ

モバP「ああ(うっ……女の子に腹さすられるって変な感じだな)」

448 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:54:22.99 ID:pWUtwcoN0
モバP「それにしても…周子のやつめ、俺が寝てる間にこんな写メを…」

頼子「悪戯って事ですか?」

モバP「ああ、頼子ならともかく、周子だからな」

頼子「(あれ、周子さんのお気持ち伝わってない?)」

頼子「それで…どうしますか?」

モバP「仕返ししよう」

頼子「はい…って、ええ?」

449 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:55:01.44 ID:pWUtwcoN0
モバP「仕返しだ!」

頼子「はぁ……」

モバP「幸い周子は三日間海外だからな…その間に打ち合わせしよう」

頼子「二人で…ですか?」

モバP「そりゃそうだろ…さすがに理由を皆に知られるのはな」

頼子「うん……(二人で…、嬉しいな……)」ポッ

450 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:55:36.99 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレラプロ会議室

モバP「ということで、第一回塩見周子被害者の会、会合をとり行います」

モバP「それでは皆さん、忌憚のない意見をいただき、周子を懲らしめよう、オー」

頼子「オ、オー(二人で皆さん?)」

??「お二人はん、なんか楽しそうやねぇ」

451 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:56:05.31 ID:pWUtwcoN0
モバP「さ、紗枝…か?ど、どどど、どうしたしたんだ?」

紗枝「周子はんに恨みなら、うちもあります…やから参加させてもらいます」

頼子「えっ…(せっかく二人きりだったのに…)」

モバP「紗枝は周子と仲いいじゃやないか、羽衣小町も人気だし」

紗枝「可愛さ余って、憎さ百倍どす」

紗枝「ほんま、事ある事にうちを子供扱いしはって……」

紗枝「頼子はんや奏はんとは火遊びすんのに、うちは誘ってくれへんし」

頼子「ご、ごめんね…(それは年齢の問題かと……)」

452 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:56:43.12 ID:pWUtwcoN0
紗枝「頼子はんはええんよ…あかんのは周子はんどすッ」

紗枝「さぁ、Pはん、仕返しの計画を立てましょか」

モバP「あ、ああ、お手柔らかに頼むよ」

紗枝「なんえ、Pはん、生ぬるおすなぁ」

頼子「……本当に…大丈夫かな」

紗枝「うち、ええ案思いつきました」

モバP「ど、どんな案かな」

453 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:57:15.18 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレララプロ事務所

周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」ガチャ

周子「お、頼子発見…おーい、頼子、久しぶりん」バン

頼子「えっ…キャア」どんがらがっしゃーん

周子「えっ…?ちょっと…大丈夫?」

頼子「ううう…」

454 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:57:43.68 ID:pWUtwcoN0
周子「ちょ、頼子…どうしたのさ、うずくまって?」

頼子「私の…赤……ちゃん」

周子「えっ…赤ちゃんって…?」

モバP「頼子ッ…どうした、大丈夫か?」

頼子「う、うん…私は……でも、この子が」

周子「え、ちょっと…あたしは……」

モバP「早く、救急車を…」

ちひろ「Pさん、この場所ならタクシーで病院に行った方が早いわ」

455 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:58:35.75 ID:pWUtwcoN0
モバP「ああ…そうか、頼子…すぐに連れて行くからな」

頼子「うん……」ヨロ

紗枝「うちも肩貸します…」

頼子「ありがとう…紗枝ちゃん」

紗枝「喋らんでよろしい」

モバP「早く、頼子が、俺の…俺達の子供が」

周子「いい…俺達の子供って…ええ」

456 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:59:12.19 ID:pWUtwcoN0
周子「頼子…Pさん…あたし……」

頼子「……」

モバP「………」

ちひろ「急いでPさん、病院には私が連絡いれておきますから」

モバP「ええ」

周子「あ…」

457 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 16:59:48.17 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「周子ちゃん…実は頼子ちゃん、Pさんの子供を妊娠してたの…」

周子「うそ…」

ちひろ「ホントよ…流石に問題になったけど……」

ちひろ「それでも、二人でやっていくって…私達も協力しようって……」

ちひろ「それなのに…あ、ごめんなさい、周子ちゃん…」

周子「…いいよ」

458 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:01:14.53 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「ごめんなさい…私、病院に連絡しないと……」

周子「うん…」

周子「Pさんと…頼子に子供?えっ、それって……」

周子「あれ、あたし、人の命より、二人の関係を気にしてる?」

周子「あたしってそんな人間だったんだ…あははは」

459 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:04:36.77 ID:pWUtwcoN0
・・・

紗枝「そして…病院からの連絡で、紗枝はんはさらなる絶望に…」

頼子「あの…紗枝ちゃん?」

紗枝「ああ、安心しよし、頼子はんまではリアリティないし、赤ちゃんだけの予定どす」

頼子「そうじゃなくてですね…」

モバP「さすがに周子再起不能になるだろ…」

頼子「あの…紗枝ちゃん……いくら仕事でもこんな事出来ないよ」

頼子「本当に同じような経験をした人がどう思うか…」

460 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:05:06.82 ID:pWUtwcoN0
紗枝「もちろん、冗談どす…うちかて女やさかい、それくらいは」

頼子「う、うん…」

紗枝「でもな、これくらい、うちが怒ってるいうんは理解してもらえたやろか」

モバP「あ、ああ……(紗枝も怒らせないようにしよう)」

モバP「(拗ねてるくらいならかわいいんだけどな)」

頼子「で、でも…Pさんと私の子供か……」カァァ

モバP「ははは…子供な……ま、まだ早いかな」

461 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:05:33.41 ID:pWUtwcoN0
頼子「そうだね…まだ……」

紗枝「お二人はーーん、お話戻しませんか」

モバP「お、おう…」

頼子「は、はい」

頼子「子供はちょっとって…思うけど………いい案があります」

モバP「へぇ、聞かせてくれ」

頼子「はい…では……」

462 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:06:10.28 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレラプロ事務所

周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」ガチャ

ちひろ「あ、周子ちゃん、おかえりない」

周子「ただいま戻りました、ちひろさん」

周子「あ、Pさん、おる?」

ちひろ「Pさんは…今、式の打ち合わせよ」

周子「式?始球式とか?」

463 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:06:49.09 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「あー、そうじゃなくて…結婚式よ」

周子「結・婚・式!?」

ちひろ「ええ…私も…ううん、皆驚いたんだけど」

周子「あ、相手は誰さ…まさか……」

ちひろ「……頼子ちゃん」

周子「あ……」

ちひろ「いい加減、腹を決めたって…」

周子「え……」

464 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:07:18.05 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「頼子ちゃんは引退して、うちの事務員しながら、主婦するって」

周子「嘘…だよね……」

ちひろ「嘘だったら、どんなにいいか」

ちひろ「頼子ちゃんはツアーにひっぱりだこだし」

ちひろ「将来も知性派としてやっていけるのに…事務所としては困ったものだわ」

ちひろ「でも、こればっかりは応援してあげないとね、周子ちゃん」

465 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:08:58.46 ID:pWUtwcoN0
周子「う、うん…そうだね」

周子「(嘘よ、嘘よ、嘘よ…)」ブーン

ちひろ「あ、頼子ちゃんからメールだわ、まぁ…」

ちひろ「ほら周子ちゃん、頼子ちゃんのウェディングドレス綺麗よ」

周子「ホントだ、ははは」

466 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:09:27.96 ID:pWUtwcoN0
・・・

頼子「それで…式もやって、誓いのキスの直前でネタばらし…するのは」

頼子「あ、何だったら…キスもして…本当に誓ってくれても…」チラ

モバP「いや、頼子…それは無理だ」

頼子「えっ…」

モバP「予算がさ…、式場抑えるのは無理だな」

頼子「あ、予算ですか、はい」

紗枝「それにこれやと、皆に事情話さんと……」

頼子「う、うん……」ムウ

467 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:10:04.12 ID:pWUtwcoN0
モバP「それにさ、頼子…周子にこれはどっきりにならないだろ」

頼子「え?」

紗枝「はぁ?」

モバP「だってさ、周子ならさっきみたいになっても俺達の事祝福してくれるだろ」

頼子「ッッッ(祝福?俺達?それって…)」ポッ

紗枝「(おいたわしや周子はん…ほんまに冗談や思われてるんやね)」

紗枝「(日頃の行いって大切やね…うちも気をつけんと)」

モバP「まったく、二人共…よし、ここは俺が」

468 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:10:31.59 ID:pWUtwcoN0
・・・

とあるダーツバー

モバP「という事がございまして…」

周子「ふーん」

頼子「……ごめんね、周子さん」

紗枝「何度も言うけど、悪いんは、周子はんどす」

469 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:11:13.77 ID:pWUtwcoN0
周子「それにしても…(まさか、ホントに通じてないとは…)」チラ

モバP「ど、どうした、周子」

周子「なんでも…」ブーン

周子「誰かさんが電源切ってるから、またメールきたよ…凛ちゃんからだ」

モバP「ッッッ」

470 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:15:07.04 ID:pWUtwcoN0
・・・

都内某所

凛「ふぅ…やっと仕事終わった……はぁ、ホント、疲れた…」

凛「けど、プロデューサー…頑張ったら褒めてくれる…よね」

凛「あ、周子からメールきてる…ッッッ」

凛「これ…プロデューサー?なんで周子と…嘘」

凛「嘘って言ってよ、プロデューサー、ああもう、電源切ってる」

凛「どういうつもりよ、私にはアイドルとプロデューサーだからって…」

凛「問いただしてやる…」

471 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:15:41.02 ID:pWUtwcoN0
・・・

周子「と、こんな感じが想像される文面だけど…読む?」

モバP「いや、止めとく…電話じゃないんだな」

頼子「仕事終わったころだから、タクシーに乗ってるんじゃ…」

紗枝「あら、Pはんよりリッチやね」

モバP「凛のは経費だ…」ブーブー

472 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:16:18.28 ID:pWUtwcoN0
頼子「あ…文香さんから電話が……」

モバP「出てあげろ…」

頼子「うん…」

文香『頼子さん……あの…メール…頼子さんも?』

頼子「うん」

文香『あ、あれはどういう…え、周子さんの悪戯?』

頼子「だから、安心して」

473 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:16:45.84 ID:pWUtwcoN0
文香『うん…ありがとうございます……お休みなさい』

頼子「お休みなさい」

周子「ふぅん、文香とも悪戯なら安心するような関係なんだ」

頼子「ねぇ…」

紗枝「ホント、不潔やわ」

モバP「うう…頼子ありがとうな」

頼子「いえ……これくらいは」

474 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:17:26.16 ID:pWUtwcoN0
・・・

文香のマンション

文香「悪戯なんだ…よかった…」

文香「でも、これどうしたら……」カァァァ

文香「一度…その…見てるけど………うん」

文香「これが………私に…ッッッ」

文香「ンンン」

文香「こんなの…書の中でも知らないッッッ」

475 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:17:56.26 ID:pWUtwcoN0
・・・

周子「いやー、文香は今頃悶々としてるだろうね」

周子「まだぎこちない手つきで…ってPさん、何前かがみになってんのさ」

モバP「い、いや…何でもない」

頼子「周子さん、紗枝ちゃんもいるんですよ」

紗枝「頼子はんまで、子供扱いしまはんの?」

頼子「ごめんね、そういうつもりじゃ…」

頼子「(もう、高校生だし…いい…のかな?)」ブーン

周子「Pさん、今度は美優さんからメールだよ、うわぁ」

モバP「読まなくていいからな」

476 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:18:33.04 ID:pWUtwcoN0
・・・

美優のマンション

美優「勢いで周子ちゃんにメールしたけど…」

美優「もう二人が付き合ってたら…どうしよう……」

美優「うん…それにしても……大きい……」

美優「あの子より…あああ」

美優「うんと、これくらいなら…ちょうどいいかな」

美優「うんッッッ」

477 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:19:02.95 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「周子…若い子には送ってないだろうな」

周子「そりゃあ、さすがにさ…あたしにだってそれくらいの常識はあるよ」

頼子「……(常識のある方はしない悪戯をしたのは誰ですか)」ブーン

頼子「あ、巴ちゃんからです…周子さん?ええ、一緒ですよ」

478 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:19:36.14 ID:pWUtwcoN0
周子「え、巴ちゃん?」

紗枝「周子はん、あんた?」

周子「あたしは送ってないよ、友紀さんじゃない?」

モバP「友紀め……」

頼子「はい、どうぞ周子さん」

479 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:20:15.60 ID:pWUtwcoN0
周子「はいはーい」

巴『何下劣な写真送っとるんじゃ、われッ』

周子「や、あたしが送ったわけじゃ…」

巴『出処が一番悪いに決まっとろうがッ』

周子「ははは…許してよ」

巴『許すか、ボケ、どう落とし前つけるんじゃ』

480 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:21:07.96 ID:pWUtwcoN0
周子「いずれ、見るんだからさ…そんなに怒らなくても」

頼子「(火に油注ぐような事言わないで…)」

巴『そういう事言っとるんじゃないわ』

紗枝「……」サッ

周子「紗枝、まだ通話中

紗枝「……ギャーギャーやかましいな」ブチ

周子「ギョ」

481 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:21:45.17 ID:pWUtwcoN0
紗枝「はい、頼子はん…お返しします」

モバP「だ、大丈夫か」

紗枝「いざとなったら、実家同士で話ししますから」

周子「紗枝の実家って確か…」

紗枝「そこまでどす、周子はん」

周子「は、はい……」

頼子「私がフォローしておきますね」

モバP「頼む…頼子」

482 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:22:15.19 ID:pWUtwcoN0
周子「それにしても、Pさんはもてますなぁ」

モバP「誰のせいだと思ってるんだ」

周子「そりゃあ、乙女の純真を傷つけたPさんでしょ」

モバP「ドッキリは悪かったと思うが…そもそもだな」

頼子「(きっとそういう意味じゃありません、Pさん」

周子「もうッ、わかってくれへん人やね」ムス

紗枝「こんな人ほっといて二人で楽しみましょ、周子はん」

モバP「お、おい…」

483 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:22:48.62 ID:pWUtwcoN0
モバP「そう言えばさ、頼子…まゆから連絡入ってるか?」

頼子「い、いえ…」

モバP「そうか、何か不気味だな…電源入れてみるか」

モバP「…って、うわッ、メールも電話もまゆからで埋め尽くされてる」

頼子「Pさん…対応しなくていいんですか?」

モバP「いや、いい、それより酒頼んでくれ」

頼子「ビールですか?飲みすぎないでくださいね」

モバP「ああ…でも今日だけはこの写メの事忘れたいな」

頼子「………うん」

484 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:23:15.77 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「……うう」

頼子「やっぱり……」

周子「Pさんが潰れた…今のうちにお酒…」

紗枝「あかんよ、周子はん」キッ

周子「わかってるって…」

モバP「ちょ、ちょっとトイレ……」

485 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:23:44.15 ID:pWUtwcoN0
頼子「私も付き添います……」

モバP「ありがとう、頼子…」

周子「あ、あたしも…」

紗枝「周子はんはうちと楽しみましょ」ガシ

周子「紗枝…離してよ」

紗枝「い・や・ど・す」

周子「うう…」ガク

486 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:24:36.68 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「ゲホゲホ」

頼子「もう…Pさん……はい、お水です」ナデナデ

モバP「ああ、ありがとう……」ブーン

頼子「あ、ちひろさんからです…Pさんは一緒かって…」

モバP「………」サー

頼子「……いないって言いますか?」ボソ

モバP「いや…でるよ…でます……」

487 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/16(土) 17:25:04.18 ID:pWUtwcoN0
・・・

その後、Pはちひろとの会話が進むにつれますます顔色が悪くなっていき

周子は今までの分、紗枝に思い切り振り回され憔悴する

後日Pはと周子は二人して、ちひろから盛大にお説教されるのでした

おしまい

494 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:38:40.84 ID:TMIEJ24e0
第27話・小日向美穂「パンツァーフォー」

茨城県大洗町某所

モバP「はぁー、今日はいい酒が飲めたなぁ」

美穂「はい!あんこう鍋とっても美味しかったです」

モバP「そうだろ、大洗の冬の名物だからな」

美穂「でも、ドラマの打ち合わせで私だけも皆に悪いかなって」

モバP「ははは、まあ美穂は主役だから気にするな」

美穂「でもでも、茨城の町興しのドラマですよね」

美穂「それだと頼子ちゃん達が主役の方が……」

495 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:39:16.80 ID:TMIEJ24e0
モバP「ああ、今回のドラマの原作アニメは確かに茨城が舞台だけど」

モバP「主人公は熊本出身だから…って何度も説明しただろ」

美穂「は、はい…でも主役は嬉しいけど……まだ実感湧かなくて…」

美穂「それに、熊本出身なら…蘭子ちゃんの方が人気が…」

モバP「美穂っ!」

美穂「は、はいっ」

モバP「誰が何と言おうと主役は美穂のものだ、だから胸を張れ」

美穂「はい!私、がんばります」

496 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:39:43.17 ID:TMIEJ24e0
モバP「そうだ、その意気だ、美穂」ナデ

美穂「あ…えへへ」

モバP「あああっ」

美穂「どどど、どうしたんですか?」

モバP「終電の時間間違えてたっ、走るぞ、美穂」

美穂「は、はい」

497 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:41:34.41 ID:TMIEJ24e0
・・・

大洗駅

モバP「はぁはぁ…酒飲んだ後はキツイな」

美穂「はぁ…はぁ…」

モバP「美穂…大丈夫か?」

美穂「はひ、何とか…きゃぁああ」」

モバP「危ないっ、美穂」ガシ

498 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:42:27.37 ID:TMIEJ24e0
美穂「Pさん…イタタタ」

モバP「美穂…大丈夫か?」

美穂「(Pさん…けっこう鍛えてるんだ…)」

美穂「はい…だ、大丈夫です、ううっ」

モバP「無理するな…美穂………終電、間に合わなかったな」

美穂「あ…ごめんなさい…私が、ど、ドジだから」

モバP「いや…俺が悪い……気にするな」

499 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:42:53.27 ID:TMIEJ24e0
美穂「これからどうするんですか?」

モバP「そりゃあ、野宿って訳にもいかないし…ホテル探そう」

美穂「ほ、ホテルですか?そんな、私にはまだ…」モジモジ

モバP「美穂…脱げ」

美穂「えっ…ぬ、脱げって…こんな所じゃ…私」

モバP「く、靴だよ、足首痛いんだろ(まさか美穂もあの写メを)」

美穂「あ、そうですよね(やっぱりあれは周子さんの悪戯なんだ…良かった)」

モバP「うん、ひねっただけ…だな、よし、これで」ビリ

500 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:43:38.64 ID:TMIEJ24e0
美穂「Pさん、ハンカチ…」

モバP「いいんだよ、これくらい、足上げて」

美穂「は、はい…(Pさんに素足触られてる…)」カァァ

モバP「これで…よし(もうちょっとで…なか…イカンイカン)」

美穂「ありがとうございます…Pさん」

モバP「ほら、美穂…おぶるよ」

美穂「ええ…そんなっ、肩貸してもらえれば…それで」

501 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:44:16.21 ID:TMIEJ24e0
モバP「俺と美穂じゃ背が違いすぎるだろ?ほら」

美穂「は、はい!」

モバP「おう(軽いな…美穂)」

モバP「よし、ここはドラマの主人公のつもりで掛け声だ」

美穂「えっ…は、はい、パ、パンツァーフォー!」

502 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:44:47.16 ID:TMIEJ24e0
モバP「(美穂の太もも…それに胸の感触が背中に…)」

モバP「(俺の全感覚…背中に集まれ)」

美穂「あの…Pさん」

モバP「なななな、何だ、美穂」

美穂「い、いえ…何でも(Pさんも私と一緒で緊張してるの?)」

美穂「えへへ(Pさんの背中…大っきい)」

503 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:45:35.47 ID:TMIEJ24e0
・・・

あるホテル

モバP「…なぁ、美穂」

美穂「はい…Pさん」

モバP「何で同じ部屋なんだろうな」

美穂「それはこのタイプしか空いて無かったからで…」

モバP「担当アイドルとホテルで一緒の部屋か…はぁ」

美穂「むぅ…」

504 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:46:03.26 ID:TMIEJ24e0
モバP「ん、どうした美穂?」

美穂「あずきちゃんや頼子ちゃんとは同じ部屋に泊まったじゃないですか」

モバP「な、何でそれを…いや、今はそういう話じゃないだろ」

美穂「そういう話ですよ…私だって…私だって……」ウル

モバP「ま、待て…美穂、俺は誰ともそういう関係になるつもりは無い」

美穂「頼子ちゃんともですか?」

モバP「何で頼子が出てくるんだ」

505 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:46:39.67 ID:TMIEJ24e0
美穂「だって…」

モバP「ふぅ…いや、これは俺が悪いな」

モバP「なぁ、美穂…今の自分の気持ちを本気にしない方がいい」

美穂「そんな、私は…」

モバP「俺の仕事は美穂を皆をアイドルとして成功させることだ」

美穂「だから…誰ともそういう関係にはならない、ですか?」

モバP「ああ…わかってくれたか」

506 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:47:11.15 ID:TMIEJ24e0
美穂「はい…迷惑かけてごめんなさい」

モバP「いや、いいよ」

美穂「わ、私…汗流してきます…」

モバP「あ、ああ…(美穂がシャワーか…ゴクリ)」

美穂「じゃ、じゃあ、いいい、行ってきます!」

美穂「(ちょっとは大人っぽく言えたかな?)」

美穂「(さっきのは…アイドルとして成功したら大丈夫ってことですよね、えへへ)」

美穂「(よーし、目指せトップアイドル!でも…自信ないよぉ)」

モバP「(美穂がシャワーか…美穂の裸……少し処理しとこう…ううっ)」

507 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:47:40.67 ID:TMIEJ24e0
・・・

モバP「…なぁ、美穂…もう寝たか?」

美穂「い、いえ…き、緊張しちゃって……」

モバP「ははは、まあ、俺もだな」

美穂「Pさんも?あわわわ」

モバP「明日も早いんだ、もう寝よう」

美穂「ちょ、ちょっとお話しませんか?」

モバP「ちょっとだけだぞ、美穂」

508 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:48:10.93 ID:TMIEJ24e0
美穂「は、はい…じゃあ、演技の練習を少し…」

モバP「演技か、よしこい」

美穂「す、好きですPさん!」

モバP「お、おい、美穂…」

美穂「れ、練習ですよ、練習…そう、練習です」ポッ

509 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:48:50.49 ID:TMIEJ24e0
モバP「そうだよな、練習だよな」

美穂「そうですよ!えへへ…」

モバP「まったく、美穂は…困ったやつだな」

美穂「じゃあ、続きを…」

モバP「さあ、どんどんこい」

510 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:49:21.13 ID:TMIEJ24e0
・・・

こうして、夜な夜な美穂の告白タイムは続いた

だが冗談は冗談としか受け止めないPに果たして効果があるのか

その後、ドラマ撮影は順調に進行する

511 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:50:09.55 ID:TMIEJ24e0
・・・

数日後

移動中の車内

モバP「頼子、美穂、二人共今日も良かったぞ」

美穂「はい、私がんばりました!」

頼子「はい…ありがとうございます」

モバP「それにしても頼子…同郷の皆みたいに里帰りしても良かったのに」

512 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:50:44.78 ID:TMIEJ24e0
頼子「今日は両親家にいませんから…一人はちょっと」

美穂「そうですね!一人より、二人の方が楽しいですね!」

頼子「うん…美穂ちゃん……」

モバP「ふふふ、仲いいな二人共…(この空気なら切り出せるな…)」ニヤリ

モバP「なあ、頼子、美穂…今回のドラマはアニメ原作な訳だが」

モバP「実は少し先だけど、もう一つアニメ原作のドラマ化の話を貰ってるんだ」

頼子「すごいですね…Pさん」

美穂「私たちにですか?がんまります!」

513 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:51:24.82 ID:TMIEJ24e0
モバP「(ふふふ、よしよし)」

モバP「こういう作品なんだけどな、知ってるか?」

美穂「え?ウィッチ?魔女ですか?」

頼子「確か今回の原作とキャラクターデザインが同じ方ですよね」

モバP「お、そうだ、さすが頼子、よく知ってるな(ま、まずいな…)」

モバP「(でも、この反応は…大丈夫かな)」

頼子「Pさんが取ってきてくれた仕事だから…内容まではわかりませんけど」

514 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:52:03.43 ID:TMIEJ24e0
モバP「よしっ」

美穂「えっ!?」

頼子「…はい?」

モバP「い、いや何でも…これキャラクターの資料だ」

頼子「セーラー服に…こっちの娘も制服みたい?」

美穂「学園ものですか?Pさん」

モバP「いや、戦争ものだ、それも1940年代」

515 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:53:01.67 ID:TMIEJ24e0
頼子「戦争…じゃあ、事務所の皆と…」

美穂「お仕事でも複雑です…」

モバP「あはは、まあ敵は未知の侵略者だよ」

頼子「そうですか…」

美穂「安心しましたぁ」

モバP「モデルは第二次世界大戦のエースパイロットでな」

モバP「役は魔法力で敵と戦うウィッチ、魔法使いなんだ」

516 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:53:58.97 ID:TMIEJ24e0
頼子「…面白そうですね」

モバP「だろ、曲もいいんだよ、頼子達にカバーしてもらう予定だ」君となら?

美穂「わぁ、元気になってきますね!」

モバP「だろ、ははは(よし、イケるぞ、イケる)」

頼子「ところでPさん…この設定画……下半身が見えてませんね」

モバP「えっ…たまたまじゃないかな……(頼子ーーー)」

モバP「まずい、まずい、まずい」

517 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:54:52.56 ID:TMIEJ24e0
頼子「何がまずいんですか、口に出てますよ」

美穂「携帯で調べてみましょう」

モバP「な、なあ、二人とも、これはチャンスだぞ、話受けよう」

頼子「ダメです…ちゃんと調べてから」

美穂「えっーと、ッッッッ」カァァ

頼子「どうしたの美穂ちゃん…こ、これッッッ」カァァ

518 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:55:44.58 ID:TMIEJ24e0
モバP「パ、パンツじゃないから恥ずかしくないもん」

美穂「……」

頼子「……」

モバP「ダメだよな…やっぱり」ガク

頼子・美穂「当たり前ですっ」

519 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:56:29.33 ID:TMIEJ24e0
・・・

モバP「はぁ…」

美穂「…私、Pさんを見損ないました」

頼子「……」ぷい

モバP「ああ……ごめん、二人共ほんの出来心だったんだ」

美穂「次のSAでアイスご馳走してくれたら、許しちゃいます!」

頼子「あ…、もう一つ次の方が美味しいアイスあるよ」

美穂「流石地元!じゃあ、そっちにしましょう!」

モバP「合点承知…はぁ」

520 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:57:39.58 ID:TMIEJ24e0
・・・

あるサービスエリア

モバP「着いたぞ、二人共…変装忘れるなよ」

美穂「はい、は、早くいきましょう!」

頼子「皆で食べると…きっと美味しいね」

モバP「ああ、待ってくれよ…美穂ー、頼子ー」

頼子「フフ……………」ボソボソ

モバP「なっ……」カァ

モバP「お、おい、頼子、今のはどういう、おいっ」

521 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/19(火) 01:58:30.69 ID:TMIEJ24e0
・・・

某戦車ドラマは好評のうちに放送終了しましたが

Pは己の欲望のためにアイドル二人の信用を失ったのでした

頼子がPにした耳打ちはPと頼子だけの秘密…

おしまい

528 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:15:55.99 ID:Xjd5F1WG0
第28話・大和亜季「私にできること」

Pのマンション

頼子「P上等兵、起きなさい、P上等兵」

モバP「う、うーん、頼子……なのか?」

頼子「そうです、私は頼子・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です」

モバP「ヴィルケ…って、おお、その服装は…下もか」

頼子「パンツじゃないから恥ずかしくありません」

モバP「頼子…わかってくれたんだな」

529 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:16:43.47 ID:Xjd5F1WG0
頼子「P上等兵、私は上官です、言葉遣いには配慮してください」

モバP「は、はい…」

頼子「さて、任務中に居眠りをした貴方には厳罰を下します」

頼子「私の足を舐めなさい」

モバP「えっ…」

頼子「早く」

モバP「は、はい…」

頼子「う、うん…もっと…」

モバP「(エ、エロイ…なんてエロさだ頼子)」

530 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:17:29.70 ID:Xjd5F1WG0
美穂「頼子中佐ばかり、するいです」

モバP「美穂?」

美穂「宮藤美穂、行きます」

モバP「こ、こら、どこを触って…うっ」

文香「……」

モバP「文香っ、助けてくれ」

文香「…私は文香マリーです」

531 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:19:16.81 ID:Xjd5F1WG0
モバP「おお、文香はハイデマリーか…性格的には頼子もと思っていたが…」

モバP「やはりマリーにはこのくらいの胸が最低ラインだよな」

頼子「……」ピキ

モバP「でも…マリーには雫クラスの胸が欲しいな」

文香「……」ピキ

頼子「P上等兵、貴方には軍法会議の必要もありません」チャキ

文香「ここで…死刑に処します……」チャキ

532 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:20:06.02 ID:Xjd5F1WG0
モバP「いやだ、助けてくれ、美穂」

美穂「私は少尉です、上等兵が馴れ馴れしく口を聞かないでください」

モバP「えっ…」

??「刑の執行は私にまかせてもらおう」

頼子「…亜季・イェーガー大尉」

533 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:21:12.61 ID:Xjd5F1WG0
亜季「中佐、P上等兵には胸窒息の刑がふさわしいと思うんだ」

頼子「いいわね、それでいきましょう」

モバP「何を言ってるんだ、亜季、バカな真似は寄せ、それに胸窒息ってなんだ」

亜季「私は大尉だ!」ギューーー

モバP「ウプッ…(こ、これが…亜季の92cm砲の威力か…)」

亜季「ほらほらーーー、どうだーーー!」

モバP「(これは別の意味で昇天しそ…うっ…乳圧で息が……)」ガクッ

534 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:21:57.63 ID:Xjd5F1WG0
・・・

ロケバスの車中

亜季「P殿…うなされて大丈夫でありますか?」

モバP「う……亜季?」ムニュ

モバP「うわぁぁぁ」

亜季「スタッフの方もご一緒です!騒いではいけません!」

モバP「ああ…だって起きたら…亜季の胸が…」

535 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:22:46.00 ID:Xjd5F1WG0
亜季「眠られたP殿が倒れこまれたであります…」

モバP「…その、す、すまん、亜季……」

モバP「それで…周りの目線が痛いのか…」

亜季「死ぬほど疲れているご様子でしたので…振り払うのも気が引けまして…」

モバP「そ、そうか…」

亜季「わかったら離れて欲しいであります…」

モバP「あ、ああ、す、すまん…つい」

亜季「P殿……」

536 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:23:23.69 ID:Xjd5F1WG0
モバP「(このせいであんな夢を…せっかくならもっと現実で味わいたかったな)」

モバP「それにしても頼子達のコスプレよかったなぁ」

モバP「出来れば恥じらう表情も見たかったが…あれはあれで」

モバP「そもそもあんな夢を見たのは頼子があんな事を耳打ちしたせいだ」

亜季「あの…P殿……途中から口に出てるであります」

亜季「一体頼子殿がどうしたのでありますか?」

モバP「いやー、何でもない、何でもないぞ」

亜季「そうでありますか…」

537 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:24:06.32 ID:Xjd5F1WG0
モバP「そ、そう言えば亜季は年下のアイドルも丁寧に呼ぶよな」

亜季「頼子殿は先任でありますから!」

モバP「あはは(話…そらせたかな)」

モバP「ところで今日は…本気なのか……」

亜季「今更どうしたでありますか、P殿」

モバP「いや、俺はサバゲーは初めてだしさ…亜季のチームレベル高いだろ」

亜季「誰にでも初陣はありますから大丈夫であります!」

モバP「それは…そうだが……」

538 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:24:36.73 ID:Xjd5F1WG0
亜季「百戦錬磨の私のチームです、サポートは万全であります!」

モバP「だから、不安なんだよ…足引っ張らないかさ」

亜季「いつか、サバゲーしたいと仰っていたではないですか」

モバP「う……、プライベートならいいが……」

亜季「それに人の胸を蹂躙した責任を取っていただきませんと」

モバP「はい、全力を持って取り組ませていただきます!」

亜季「ふふふ、私に任せるであります!!」

モバP「(それが不安なんだよな…)」

539 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:25:05.24 ID:Xjd5F1WG0
・・・

とある山林

亜季「ほら、P殿、先ほど教えた第一匍匐を!」

モバP「ああ、こう…だよな」

亜季「見事であります!中々筋がいいですね」

モバP「ははは、ありがとう(しかし…亜季の匍匐前進は最高だな)」

モバP「(今度、雫や愛梨をゲスト出演させて一緒に匍匐前進させよう)」

亜季「ほら、P殿、動きが止まってるであります」

モバP「あ、ああ…」

540 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:25:43.82 ID:Xjd5F1WG0
・・・

ある居酒屋

亜季「お疲れ様であります!乾杯!!」

モバP「ああ…お疲れ様、乾杯」キィン

亜季「ああ、正に勝利の美酒でありますな」グビグビ

モバP「……確かに美味いな」

亜季「P殿元気がないでありますな?」

モバP「見ての通りだよ……」フラ

541 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:26:29.11 ID:Xjd5F1WG0
亜季「P殿はそこそこ体力あると思っていたのでありますが…」

モバP「まだまだいけるつもりだったけど……うう」

亜季「日頃の疲れが溜まっていたのですか?」

亜季「しっかり栄養補給して、明日の仕事に備えましょう!」

モバP「あ、ああ…それもそうだな」

亜季「料理も来るであります、今日は食べて飲むであります!!」

モバP「飲む方はお手柔らかに頼むよ…」

542 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:26:56.12 ID:Xjd5F1WG0
・・・

亜季「もう11月なのに暑いでありますぅ…」ポチ

モバP「ああ…(さっき部屋の暖房強くして本当によかった)」

亜季「うん、P殿盃が空いてるでありますよぉ」トクトク

モバP「お、おいこら、亜季…そんなに前かがみになると…見え」

モバP「(いや、これは…一口飲むたびに亜季が酒を注いでくれて…)」

543 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:27:29.08 ID:Xjd5F1WG0
モバP「(その度に…亜季の92cm砲が……おちょこは手元に置いとこう)」

亜季「ほら、もう一杯いくであります」

モバP「あ、ああ、頼むよ…ふふふ」

亜季「(P殿は気づいていないようでありますな)」

亜季「(程なく終電が無くなる……作戦成功であります♪)」

544 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:28:02.44 ID:Xjd5F1WG0
・・・

モバP「うーん、亜季の谷間…胸元……」ウイ

亜季「もはや、口に出す事を躊躇しないのでありますか」

亜季「(いい具合で酒が回っているでありますな、そろそろ頃合い…)」」

モバP「す、すまん…つい」

亜季「困ったP殿でありますな、ところで」

モバP「ああ、ろうした?」

亜季「随分前に終電が無くなりましたが、いかがいたしますか?」

545 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:28:39.17 ID:Xjd5F1WG0
モバP「はぁ?な、なんで教えてくれなかった!!」

亜季「私はP殿の命令に従うだけであります」

モバP「こういう時は意見具申してくれてもいいだろ」

亜季「…私のどこかに目を取られていたので、てっきりそういう意図かと」

モバP「う…それぇはだな…(わざとだったのか…)」

亜季「もう諦めるであります」

モバP「良い思いもしたし…まぁいいかぁ」

亜季「ところでP殿、見るだけで満足でありますか」

546 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:29:37.92 ID:Xjd5F1WG0
モバP「んーー?」

亜季「こういう事でありますよ…って、きゃああ」ムニュ

モバP「何だ亜季…触っていいんだろぉ」グリグリ

亜季「ひゃ、ひゃああん」

モバP「ほらぁほらぁ、ろーした」グニュ

亜季「な、何をするでありますか」バッ

モバP「亜季が触っていいって、言ったんらろ」

亜季「ううう、こんな辱めを受けるなんて」

547 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:30:19.52 ID:Xjd5F1WG0
モバP「ははは、亜季が悪いんだからな」グビ

亜季「(このままでは引き下がらないでありますよ…)」

モバP「(まだ何か企んでいるな…)」

モバP「朝一で帰るんだからなぁ、俺はもう寝る」

亜季「な、なんですと!!」

モバP「お休みー」

亜季「あ……」

548 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:30:53.08 ID:Xjd5F1WG0
亜季「P殿ー、ホントに寝たでありますか?」

モバP「……」

亜季「はぁ…P殿は死ぬほど疲れていたでありますからな」

亜季「それも我々のために…私だけのために働いて欲しいでありますが…」

亜季「室内で暖房が効いてるとはいえ…もう11月も終わり……」

亜季「体調管理も仕事の内でありますよ…、座布団を…あっ」

亜季「周子殿のメールは私に閃きを与えてくれたであります!」ピト

亜季「二人で寝れば…暖かいであります!」

549 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:31:22.83 ID:Xjd5F1WG0
・・・

モバP「ふわぁー、もう朝か……」バサ

モバP「座布団…亜季が掛けれくれたのか…ははは、亜季らしいな」

モバP「しかし…この柔らかい感触は……、あ、亜季!!?」

亜季「P殿ぉ…早起きでありますな」

モバP「亜季、座布団ありがとうな……ッッッ」

550 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:31:59.03 ID:Xjd5F1WG0
亜季「どうしたでありますか、私はP殿の砲塔を見たくらいでは動じないでありますよ」

亜季「(しかし生で見ると…大したものでありますな!)」

モバP「なっ…こ、これは生理現象だ……」ガバッ

モバP「(気づいてないのか…ありがとうフロントホックの開発者…)」

亜季「私はお手洗いに行ってくるであります」

モバP「え…その格好で外はマズイ……待て、亜季」グイ

551 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:33:04.04 ID:Xjd5F1WG0
亜季「きゃっ、P殿」プルン

モバP「………ポッチ」

亜季「えっ………」

モバP「あっ………」

亜季「どうして言ってくれないでありますか!!!」バチーーン

モバP「(いや…言っただろ……)」ガク

552 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/24(日) 22:33:53.83 ID:Xjd5F1WG0
・・・

哀れPははむちうちになり、ちょっとだけアイドル達から同情される

しかし、調子にのったPは頼子や美穂に某アニメの実写化を再度打診し

ますますむちうちはひどくなるのでした

おしまい

554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/25(月) 10:27:25.17 ID:QtYz1Y0I0
とりあえずP爆発しろ

555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/25(月) 19:24:05.81 ID:K0EJLE0GO
おっつおっつ。
そろそろモバPは裁判やろなあ。

556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/25(月) 20:12:03.57 ID:7+luElyNo
乙。
Pのゲスっぷりが酷くなってきてるような

565 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:21:40.91 ID:NZClM4Oy0
番外編・第16話「二人のアニバーサリー」

とある美術館

モバP「ねぇ…君」

頼子「え、あ、はい…私……ですか?」

モバP「そう、君だよ」

頼子「あの…何か、御用ですか…?」

モバP「(警戒されてるかな…いや、まだだ)こういうものです」スッ

頼子「芸能事務所……?(あ…聞いた事ある……)」

566 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:22:26.40 ID:NZClM4Oy0
モバP「俺に君をアイドルとしてプロデュースさせてくれないか?」

頼子「私をプロデュース…貴方が…?」

モバP「ああ、君は絵画のモチーフにも負けないくらい素敵だよ」

頼子「いえ、私は…アイドルなんて柄では…絵画や美術が好きなだけで…」

モバP「ダメ…かな」

頼子「その…でも…アイドルって…華やかな世界なんでしょうね…」

モバP「え、ああ、もちろんだよ」

頼子「うん…楽しそうだな…って…」

567 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:22:54.85 ID:NZClM4Oy0
モバP「じゃ、じゃあ…」

頼子「お話…くらいなら……」

モバP「ありがとう…ああ、場所変えようか」

頼子「……うん、近くに喫茶店ありますよ」

モバP「へぇ、この辺りに詳しいんだね…ここよく来るの?」

頼子「はい…、学校からも近いので……」

モバP「そうか、俺の話も聞いて欲しいけど、君の話も聞きたいな」

頼子「う、うん…行きましょう」

568 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:23:20.61 ID:NZClM4Oy0
・・・

あるテレビ局

頼子「(あれから、もうずいぶん経ったな……)」ジー

モバP「うん?」

頼子「いえ…何でも(……覚えてくれてるかな)」

モバP「そうか?(何でも無い時の顔じゃないが…まあ、いいか)」

モバP「ディレクターに挨拶したらパーティー会場に行くぞ」

頼子「……うん」

569 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:24:01.11 ID:NZClM4Oy0
モバP「あ、いらっしゃるな」

ディレクター「おう、君らは確か…」

モバP「はい、シンデレラプロのプロデューサーです、よろしくお願いします」スッ

ディレクター「うん、もらうだけになるけどな」

頼子「(あ…あの名刺…)」ポッ

570 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:24:56.42 ID:NZClM4Oy0
モバP「これから是非よろしくお願いします」

モバP「それから、こちらは…」

頼子「は、はい……古澤頼子です、よろしくお願いします」

ディレクター「頼子ちゃんね、最近頑張ってるね」

頼子「ありがとうございます…」

571 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:25:45.24 ID:NZClM4Oy0
・・・

あるテレビ局の駐車場

モバP「ははは、あー緊張した、挨拶も上手くいってよかったよ」

頼子「私もです…でも…Pさんが一緒だったから」

モバP「あはは、俺も頼子がいないとどうなってたか」

頼子「ふふふ……ね、ねぇ、Pさん」

モバP「どうした、頼子」

572 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:26:27.59 ID:NZClM4Oy0
頼子「その、さっきの名刺だけど…」

モバP「ああ、これか?」

頼子「私の担当プロデューサー……」

モバP「ああ、ちひろさんが名刺に肩書を挿れないかって」

頼子「それで、私を?」

モバP「頼子がまったく関係ない仕事の時用に今までの名刺もあるけどな」

頼子「……はい」

573 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:26:56.13 ID:NZClM4Oy0
モバP「誰の肩書をつけるかって…正直悩んだけどな、頼子の肩書にしたよ」

頼子「うん……でも、どうして…凛ちゃんや蘭子ちゃんの方が…」

モバP「頼子は、俺が初めてスカウトしたアイドルだからさ」

頼子「うん…うん…」ツー

モバP「頼子…泣くことはないだろ?」

頼子「私、嬉しくて……」

モバP「頼子…」ギュ

頼子「あっ……」グス

574 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:27:43.66 ID:NZClM4Oy0
・・・

モバP「落ち着いたか、頼子?」

頼子「はい…ごめんなさい、Pさん」

頼子「でも…嬉しかったです」

モバP「あ、いや…、その、急に抱きしめて、すまん」

頼子「うん、ふふふ」

モバP「は、ははは、ついな…」

575 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:28:17.14 ID:NZClM4Oy0
モバP「さ、そろそろパーティー会場に行こう」

頼子「はい…パーティーに遅れて行くってシンデレラみたいですね」

モバP「そうだな…ガラスの靴は無いけどな」

頼子「普段通りの服だけど…大丈夫かな」

モバP「事務所の関係者だけだから…、さ、どうぞシンデレラ」ガチャ

頼子「ありがとう…あれ、いつもの営業車じゃないの?」

モバP「ああ、あれは事務所からの送迎用にな…これは俺の車だ」

頼子「じゃあ、これはかぼちゃの馬車?」

576 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:28:42.76 ID:NZClM4Oy0
モバP「おーい、やっと買えた新車だぞ、かぼちゃはちょっと…」

頼子「ごめんなさい…あまり詳しくないけど…素敵な車ですね」

モバP「ああ、そうだろ、そうだろ」

頼子「Pさん、本当に嬉しそう…」

頼子「(今度、車の事も勉強しよう…ふふふ)」

頼子「まだ新しいですね…新車の匂いって言うの?」

モバP「そうなんだ、まだそんなに乗れてなくてな…人乗せるのも初めてだよ」

頼子「……う、うん(嬉しい……)」

モバP「さ、出発するぞ」

577 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:29:15.05 ID:NZClM4Oy0
・・・

パーティー会場のホテル・駐車場

モバP「さ、着いたぞ頼子…って何だその本は?」

頼子「調べ物をしようと思ったのですが…」

モバP「仕事の下調べか?」

頼子「は、はい…」

モバP「没収!」

頼子「あ……」

578 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:30:09.55 ID:NZClM4Oy0
モバP「頼子…調べ物するだけで持ち込んだんじゃないだろ」

頼子「…う、うん…本当は今日あんまり話した事ない人も多いから…」

モバP「まあ、所属アイドルがこれだけいるとな」

頼子「………」

モバP「大丈夫だよ、皆頼子と話したいって思ってるさ」

頼子「でも、私学校でも友達多くなかったし…つまらないって思われるかも」

モバP「頼子も昔と違うだろ…大丈夫だよ」

頼子「そうだよね…これ、置かせてね」

579 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:30:49.09 ID:NZClM4Oy0
モバP「ああ、ただでさえ遅れてるんだ、行くぞ」

頼子「はい……(Pさんのエスコート……夢を見てるみたい)」

頼子「調べ物の事…せっかくだからPさんに教えてもらおうかな…」

モバP「ああ、俺にわかることならな」

頼子「頼りに…していますから」

580 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:31:29.61 ID:NZClM4Oy0
モバP「なあ頼子…今のは笑ったほうがいいのか」

頼子「えっ…はい?」

モバP「頼子が頼りにって…」

頼子「ち、違います…そんな楓さんみたいな事言いません」

モバP「そ、そうだよな、はははは」

頼子「もう…い、行きましょう」

581 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:32:06.63 ID:NZClM4Oy0
・・・

あるホテルのロビー

頼子「すごいパーティーでしたね…調べ物する余裕なんてありませんでした」

モバP「ああ…本当にちひろさんには頭が下がるよ」

モバP「あの人の方がプロデューサーとして有能じゃないかな」

頼子「で、でも…私は貴方にプロデュースされたいです」

モバP「ああ、ありがとうな、頼子」

モバP「さ、帰ろうか…家まで送るよ」

頼子「うん、ありがとう、Pさん」

582 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:32:38.31 ID:NZClM4Oy0
・・・

Pの車・車内

頼子「フフッ(Pさんの車…ドライブ…だよね)」ジー

モバP「………」

頼子「……どうしたのPさん?」

モバP「ああ、すまん…ちょっとな……」

頼子「いえ…」

583 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:33:09.62 ID:NZClM4Oy0
モバP「なあ、頼子…こんな機会だからちゃんと話そうと思うんだ」

頼子「う、うん…」

モバP「頼子…今の頼子の気持ち…本気にしない方がいい」

頼子「えっ…どうしてそんなこと……」

モバP「頼子達がシンデレラなら、俺はあくまでも魔法使いだ…」

モバP「シンデレラは王子様と結ばれるものだろ……」

頼子「……」

584 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:34:07.66 ID:NZClM4Oy0
モバP「いつか頼子にも…頼子だけの王子様が現れるよ」

頼子「Pさん……」

モバP「頼子が…頼子達が俺に好意を寄せてくれるのは嬉しいよ」

モバP「でも…一時の感情で後悔するような事は……な」

頼子「Pさんが…そう、だったの?」

モバP「さあ…な」

頼子「(Pさん……、悲しそう……)」

モバP「だから、アイドルとプロデューサーでいさせてくれ…」

585 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:34:48.97 ID:NZClM4Oy0
頼子「うん……Pさん、私も聞いて欲しい事があります」

モバP「何だ…?」

頼子「はい…シンデレラはね…王子様に、華やかな世界に憧れて…」

頼子「魔法使いの魔法で華やかな世界に行った…」

モバP「ああ」

頼子「私も…本当はずっと華やかな世界で自分を表現したかった」

頼子「でも、自信が持てなくて…勇気も無くて…」

モバP「………」

586 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:35:23.66 ID:NZClM4Oy0
頼子「そんな時、Pさんが声をかけてくれた…覚えていますか?」

モバP「あの美術館だったな」

頼子「うん…最初は華やかな世界の熱に浮かされてたと…思うの」

頼子「でもね、貴方と一緒にお仕事して、レッスンをして」

頼子「一緒に笑って…泣いて……(そして、私は貴方に恋をした…)」

モバP「そう、だな…」

587 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:35:53.86 ID:NZClM4Oy0
頼子「シンデレラは王子様と結ばれたけど…」

頼子「私はこれだけの時間を魔法使いと過ごしたんだよ」

頼子「シンデレラも同じ立場なら…王子様より……きっと…」

モバP「頼子……(俺もあの時そう思ってたよ、けれど…)」

頼子「(ダメ…今日はちゃんと伝えるの…私の本当の気持ち…)」

モバP「頼子?」

頼子「だから私…」

頼子「Pさんが好き……」

頼子「この気持ちまでは迷惑と思わないで」ツー

588 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:36:19.99 ID:NZClM4Oy0
モバP「頼子、俺は…(きっと…大丈夫…だよな)」

頼子「Pさん?」

モバP「なぁ、これからドライブ付き合ってくれないか?」

頼子「えっ…でも…いいの」

モバP「今日はもう時間外だ…どうだ?」

頼子「電車無くなりますよ?」

モバP「じゃあ、送っていくさ」

頼子「はい…喜んで」

589 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:37:08.60 ID:NZClM4Oy0
・・・

翌日

シンデレラプロ事務所

頼子「おはようございます」

ちひろ「おはよう、頼子ちゃん…早いわね」

頼子「ちひろさんこそ……」

ちひろ「ちょっと眠そうじゃない、頼子ちゃん?(やっぱり昨日…)」

頼子「ええ、実は少し…あの、それは?」

590 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:37:41.91 ID:NZClM4Oy0
ちひろ「ああ、これ?Pさんの新しい名刺よ」

頼子「(Pさん…私の肩書が入った名刺をこんなに…)」

頼子「あれ?…こっちは凛ちゃんに、蘭子ちゃん?」

頼子「肩書は私の担当のって…私を選んでくれたって…言ったのに…」

モバP「おはようございまーす」

ちひろ「あ、おはようございます、Pさん」

頼子「……」ムス

591 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:38:38.11 ID:NZClM4Oy0
モバP「…おはよう、頼子…ってどうした?」

頼子「知りません」プイ

モバP「お、おい頼子…ってちひろさん、これ何ですか?」

ちひら「ああ、前に言ってた肩書入りの名刺ですよ」

モバP「え、でもあれは頼子のだけって…」

ちひろ「それは試作品の話ですよ…早とちりなんですから」

モバP「え、いや…そう…でしたっけ」

592 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:39:30.24 ID:NZClM4Oy0
ちひろ「そうですよ…もう」

モバP「ははは」

頼子「………(そうだよね…フフッ)」

モバP「おい頼子、盗み聞きするんじゃない」

頼子「ごめんなさい、Pさん」

モバP「まったく…さあ今日も仕事頑張ろうな」

頼子「…はい、Pさん」

593 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/11/30(土) 20:40:34.24 ID:NZClM4Oy0
・・・

頼子の不機嫌モードは早期に解消され、仕事は無事に終えることが出来た

Pは所属アイドル全員の名刺を持たされることになり…

営業鞄とは別に名刺入れ入れを持つことになる

そして事務所の二周年の記念日はPと頼子の記念日にもなったのでした

おしまい

599 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:03:20.39 ID:IHGYgOSO0
番外編・第17話「遊びも勉強…?」

シンデレラプロ事務所

頼子「お疲れ様です…」

ちひろ「お疲れ様、頼子ちゃん」

頼子「あの…ありすちゃん、来てますか?」

ちひろ「ありすちゃん?Pさんじゃなくて?」

頼子「えっ…ど、どういう意味ですか?」カァ

ちひろ「ふふ、冗談よ、ごめんなさい」

頼子「もう…」

600 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:03:56.85 ID:IHGYgOSO0
ちひろ「少し前にありすちゃんも頼子ちゃんいるかって」

頼子「ありすちゃん…フフ」

ちひろ「何かの約束?」

頼子「はい、ありすちゃんにミステリー小説を貸す約束を…」

ちひろ「へぇ…、ありすちゃんなら休憩室よ」

頼子「ありがとうございます、じゃあ…いってきますね」

601 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:04:41.51 ID:IHGYgOSO0
・・・

シンデレラプロ休憩室

ありす「……」ピコピコ

ありす「……くっ」ピコピコ

頼子「失礼します…」

ありす「……ムムム」ピコピコ

頼子「(すごい…熱中してる…終わるまで待とう)」

ありす「………やった、新記録!」ガタッ

602 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:05:16.11 ID:IHGYgOSO0
ありす「……あっ、頼子さん」

頼子「お疲れ様、ありすちゃん」

ありす「お、お疲れ様です……」カァァ

頼子「ごめんね、静かに入ってきたから……」

ありす「す、すみません…私……」

頼子「いいよ、気にしないで…」

ありす「はい、あ、これ借りてた本です…ありがとうございました」

頼子「…うん、どういたしまして」

603 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:05:53.50 ID:IHGYgOSO0
ありす「探偵と怪盗が対決するシーン、すごく良かったです、それから…」

頼子「ふふ、楽しんでもらえて良かった、はい、続き…」

ありす「わぁ…ありがとうございます、帰ったら読もう…えへへ」

頼子「あんまり夜更かししちゃダメだよ」

ありす「はい、大丈夫です」

頼子「……ねぇ、さっきのゲームだけど…」

ありす「ええ、最近発売したレースゲームです」

604 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:06:41.35 ID:IHGYgOSO0
頼子「(レースゲーム…車関係だし、Pさんと話の種にもなるかな)」

頼子「(遊びも勉強…だよね)」

ありす「あの…頼子さん?」

頼子「あ、ごめん…よかったら、私にも教えてくれない?」

ありす「はい…構いませんけど、頼子さんゲームするんですか?」

頼子「電源がいらないのなら…少し…比奈さん達と……」

ありす「電源がいらない?トランプとか人生ゲームですか?」

頼子「ま、まあそんなところかな…」

605 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:07:40.96 ID:IHGYgOSO0
ありす「レースゲームなら私が教えてあげますよ」エヘン

頼子「よろしくね、ありすちゃん」

ありす「こっちがハンドルの代わりで、こっちが…」

頼子「うん…シンプルだね」

ありす「実際に動かすと大変ですよ!」

606 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:08:24.10 ID:IHGYgOSO0
頼子「そ、そうだね」

ありす「じゃあ、早速始めましょう」

頼子「え、もう?…大丈夫かな」

ありす「習うより慣れろといいますから」

頼子「う、うん…」ドキドキ

607 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:09:11.30 ID:IHGYgOSO0
・・・

頼子「……きゃあ」ドンガラガッシャーン

ありす「ああ、頼子さん、ちゃんとスピード落とさないと」

頼子「そうだね、美世さんでもそうしてるね」

ありす「(でも?美世さんの車には乗らないようにしないと……)」

頼子「え、えい」ググ

608 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:10:13.13 ID:IHGYgOSO0
ありす「頼子さん、体傾けなくても曲がれますよ」

頼子「えっ、体動いてた?気付かなかった…」

ありす「ふふふ、こんな頼子さんが見れるなんて」

頼子「ありすちゃん、ここ、どうしたらいいの」

ありす「あ、ここは…ふふふ」

609 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:10:53.09 ID:IHGYgOSO0
・・・

モバP「お疲れ様です」

ちひろ「あ、お疲れ様です、Pさん」

モバP「ちひろさん、ありすいますか?」

ちひろ「頼子ちゃんと一緒に休憩室じゃないかしら?」

モバP「ありがとうございます、ちょっと行ってきます」

ちひろ「私も用事あるからご一緒します」

610 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:11:48.77 ID:IHGYgOSO0
・・・

モバP「ありす、頼子入るぞー」コンコン

頼子「え、えい」グググ

ありす「ああ、だから体動かさなくても曲がれますよ」

頼子「うん…でも、つい」

ありす「(頼子さん、かわいい…)」

モバP「ちひろさん、あれは一体…」

ちひろ「さあ…ゲームしてるみたいだけど」

611 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:13:03.00 ID:IHGYgOSO0
モバP「ちひろさんもあんな風に体ごと動きますか?」

ちひろ「え…どうでしょう、ほとんどゲームしないし」

ちひろ「でも、あまりしない人はそうだって聞きますね」

モバP「あの音楽は確か最新のレースゲーム…」

モバP「レースゲームで曲がる時、体を傾けるなら…アクションは…」

612 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:13:56.60 ID:IHGYgOSO0
ちひろ「音楽でわかるって詳しいんですね」

モバP「まあ、業界人ですし、流行りモノは…まあ実際やる時間はありませんけど」

ちひろ「そうですよね」

モバP「(この手はいけるな、ふふふふ)」

ちひろ「(あ、これは良からぬこと考えてる……)」

613 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:14:44.20 ID:IHGYgOSO0
・・・

数日後

シンデレラプロ事務所

モバP「この日のために某国民的アクションゲームの最新作を手に入れたぞ」

モバP「さあ、だれで実験しようかなぁ…おっ、雫発見」

モバP「おーい、雫」

雫「あ、Pさん、どうしたんですかー」

614 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:15:18.27 ID:IHGYgOSO0
モバP「なあ雫、このゲームやってみないか」

雫「はい!あ、これ知ってますよ」ピコピコ

モバP「な、なあ雫…飛んだりしないのか?」

雫「え、どうしてゲームでそんなことするんですか?」

モバP「そうだよな…ははは」

615 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:16:00.71 ID:IHGYgOSO0
・・・

亜季「お疲れ様であります、P殿」

モバP「ああ、亜季か…ちょっとこれやってみないか」

亜季「ゲームでありますか…いいで…何か卑猥な事企んでいるのでは?」

モバP「おい、ゲームでどうやるんだよ」

亜季「そうでありますな、では!」ピコピコ

モバP「……」

616 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:16:29.37 ID:IHGYgOSO0
亜季「よし、もうひと息であります」ピコピコ

モバP「な、なあ亜季」

亜季「なんでありますか?」

モバP「いや、ゲーム中、飛んだりはしないのかなって……」

亜季「いくらなんでも、それはないでありますよ」

モバP「そ、そうだよな…」ガク

617 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:17:27.70 ID:IHGYgOSO0
・・・

モバP「だめだった…沙理奈もレナさんも未央も…」

モバP「……里美は絶対上手く行くって思ったのに」

頼子「お疲れ様です…Pさん、どうしたの?」

モバP「ああ、頼子か…俺はもう疲れたよ」

頼子「大丈夫ですか…またはちみつレモン作りますか?」シュル

モバP「いや、そういう意味じゃ…」

618 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:18:09.72 ID:IHGYgOSO0
モバP「(まだそこまで寒くないから…コート下は薄手のセーターか)」

頼子「それ…Pさんもゲームするんですか?」

モバP「ああ、ちょっとな……頼子はゲームするのか」

頼子「うん、少し前にありすちゃんに教えてもらって」

モバP「へぇ、ああ…あの時のか?」

頼子「はい、今日対戦する約束なんです、これ…」

モバP「へぇ…これの古いのやってたよ…おお、綺麗だな」

619 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:18:54.72 ID:IHGYgOSO0
頼子「(やった…ふふふ)」

モバP「昔はもっとカクカクしてたよな…そう言えば菜々さんも…」

頼子「菜々さん…ゲームされるんですか?」

モバP「いや、この話はいいや…ところで頼子」

頼子「はい、どうしました?」

620 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:19:35.68 ID:IHGYgOSO0
モバP「これ…やってみないか(こうなれば頼子でもいいか)」

頼子「ええ、お借りします、あ、知ってますよ、このキャラクター」

モバP「まあ、国民的ゲームだからな、こっちのボタンが…」

頼子「大体わかりました…アクションゲームですよね」

モバP「理解が早いな、さ、始めようか」

頼子「は、はい…」ドキドキ

621 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:20:18.80 ID:IHGYgOSO0
・・・

頼子「う、うん…」ピコピコ

モバP「(流石に飛んだりは……す、少し腰が浮いてる…)」ニヤリ

頼子「もう少し…、えい」ピョン、プルン

モバP「やった!!」

頼子「な、何がやったんですか?」

モバP「ああ、すまん、調子はどうだ?」

頼子「はい……え、えい……もう少し、もう少し…」プルン

622 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:21:14.43 ID:IHGYgOSO0
・・・

モバP「(ありがとうN社…、ありがとう薄手のセーター)」

モバP「(頼子じゃ少し物足りないけど、十分堪能したよ)」

頼子「Pさん…?」

モバP「ああ、頼子どうだった?」

頼子「はい、楽しかったです…最初のステージはクリア出来ました」

モバP「お、初めてでクリア出来るのはすごいぞ」

623 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:22:07.27 ID:IHGYgOSO0
頼子「それにしても…暑くありませんか?」

モバP「頼子がゲームしながら飛び跳ねてたせいだろ」

頼子「えっ…私また……」

モバP「ははは(半分くらいは暖房上げたからだけどな)」ジー

頼子「…ん、どうしました?」

モバP「いや、何でも…(汗で張り付いて体のラインが…こういう透けもいいなぁ」

頼子「あ、あの…Pさん」

624 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:22:54.10 ID:IHGYgOSO0
モバP「ああ、ほら、タオルだ」

頼子「ありがとうございます…」ムー

モバP「ははは…」コンコン

ありす「失礼します、頼子さん、あ…Pさんも」カァ

モバP「おお、ありすか、頼子と約束してるんだよな、じゃ、後は二人で」ピュー

625 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:23:40.57 ID:IHGYgOSO0
頼子「あ…逃げた」

ありす「あ……」

頼子「もう…ありすちゃん、今日は胸を借りるね」

ありす「このゲームは対戦して覚えるのが一番ですよ」

頼子「うん…、すごく楽しみ」

626 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:24:23.70 ID:IHGYgOSO0
・・・

モバP「はぁ…頼子は察しがいいから困る……」

モバP「もう少しでばれる所だった…」

モバP「そろそろ対戦終わってるかな…」コンコン

ありす「ッッッ」ウル

頼子「あ、ありすちゃん…これは……」

ありす「ッッッ」ダッ

627 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:25:57.04 ID:IHGYgOSO0
モバP「頼子、どうしたんだ?」

頼子「あ、その…私が勝ってしまいまして…」

モバP「ええ、本当か、さすがにそれは」

頼子「対戦するコースは事前に決めてたので…」

頼子「加減速のタイミングや効率のいいラインを覚えこんだら」

モバP「勝ってしまったと…」

628 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:26:46.03 ID:IHGYgOSO0
頼子「……はい」

モバP「頼子らしいアプローチだな」ナデ

頼子「うん、ありがとう」ポッ

頼子「他のコースならまだまだありすちゃんの方が上手いと思うけど」

モバP「ありすがどうして負けたか…理解して仕事に活かしてくれたらいいが」

629 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:27:48.99 ID:IHGYgOSO0
頼子「そうですね…」

モバP「頼子、フォローお願いしていいか、頼子には気を許してるみたいだし」

頼子「それはPさんのお仕事では?」ジト

モバP「むぅ…そうだな、行ってくるよ…」

モバP「おーい、ありす、どこに行ったー」

630 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/07(土) 17:28:39.16 ID:IHGYgOSO0
・・・

後日すっかりレースゲームにハマった頼子が文香、風香、沙織を誘い

シンデレラプロレースゲーム部を設立する

そして事務所のソファーで四人同時にコーナーで体を傾けるのを目撃されるのでした

なお、日常の活動は気がつけば読書会になっているのはここだけの秘密

おしまい

638 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:06:16.58 ID:dsmQkDaD0
最終話・モバP「頼子と付き合う事になったから思う存分イチャイチャする」その1

膝枕編

Pのマンション

モバP「なぁ、頼子…膝枕してくれないか?」

頼子「…はい?」

モバP「膝枕をしてくれ」

頼子「………Pさんが言うなら」

639 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:07:16.67 ID:dsmQkDaD0
頼子「……うん」ナデ

モバP「こうしてると思い出すなぁ」

頼子「闇鍋の時?」

モバP「あれは……俺は気を失ってたからな」

頼子「……?」

モバP「ほら、頼子の手に…」

頼子「ああ…」

640 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:07:52.67 ID:dsmQkDaD0
モバP「ごめんな、中々臭いとれなかっただろ」

頼子「いいの……フフ」

モバP「笑うなよ…ハハハ」

頼子「……」

モバP「……なぁ」ニヤリ

頼子「どうしました?」

モバP「ちょいさ」グル

頼子「え……きゃあ」

641 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:08:39.43 ID:dsmQkDaD0
モバP「ああ…いい感触だなぁ」スリスリ

頼子「私の太ももに顔埋めないで……」

モバP「いやだ、こっちもこうだ」ナデナデ

頼子「ううん…もう、これじゃ大きな子供です」

モバP「いいだろ、二人きりなんだから…」

頼子「それは…」

642 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:09:31.54 ID:dsmQkDaD0
モバP「いやならやめるぞー」

頼子「……いやじゃありません」

モバP「だろ?じゃあ、もっとだ」スリスリ

頼子「うん…もう、困った人……」

頼子「でも、かわいい…」ナデ

643 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:10:05.04 ID:dsmQkDaD0
・・・

衣装選び編

シンデレラプロ事務所

モバP「ほら、頼子、これが新しい衣装だ」

頼子「………」

モバP「どうした、頼子?」

頼子「いえ…あまりにも素敵で……声を失って…」

644 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:10:53.23 ID:dsmQkDaD0
モバP「ふふふ」

頼子「でも、いいんですか?」

モバP「んん?」

頼子「こういう衣装なら…もっと似合う娘が……」

モバP「……」

頼子「私よりかわいい娘…たくさんいるし……」

645 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:11:28.52 ID:dsmQkDaD0
モバP「そんなことないさ、頼子のための衣装だ」

モバP「それに頼子が一番かわいいよ」

頼子「えっ?」

モバP「頼子が一番かわいい」

頼子「……」カァ

モバP「ポーカーフェイスだが…耳が真っ赤だぞ頼子」

頼子「ッッッッ」

646 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:12:34.12 ID:dsmQkDaD0
モバP「頼子の照れた顔、かわいいなぁ」

頼子「……もう」

モバP「ハハハ」

頼子「ホント、困った人……」ムス

モバP「おいおい、そんなにふてくされるなよ」

647 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:13:09.74 ID:dsmQkDaD0
頼子「………さっきのもう一度言ってください」

モバP「んん?さっきのって?」

頼子「……ッッッ」

モバP「頼子が一番かわいいよ」

頼子「んん」プルプル

モバP「顔がにやけるの我慢してるだろー、ほら、良く見せてみろ」

648 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:13:59.34 ID:dsmQkDaD0
頼子「ッッッ」バァァァン

晶葉「私もいるんだが、お前たち」

頼子「晶葉ちゃん」

モバP「げぇ、晶葉」

晶葉「まったく…事務所でイチャつくのはほどほどにしろよ」

頼子「……うん」

649 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:14:34.27 ID:dsmQkDaD0
・・・

Pの部屋編

Pのマンション

モバP「なぁ…この部屋もずいぶん頼子の物増えたよな」

頼子「えっっ……う、うん、ごめんなさい」

モバP「謝ることじゃないさ…それだけ一緒にいるってことだしさ」

頼子「…そうだね」

650 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:15:05.37 ID:dsmQkDaD0
モバP「週に2回くらい、泊まってるとな」

頼子「うん」

モバP「ちょっと広い部屋にしておいてよかったよ」

頼子「……(実はお部屋探しに同行した時……ふふ)」

モバP「どうした、頼子」

頼子「ふふ…私達に隠し事は無しだよね…実は……」ゴニョゴニョ

651 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:15:41.37 ID:dsmQkDaD0
モバP「なんだ、そんな事か」

頼子「そんな事って…私はすごく……」ムー

モバP「それに二人なんだから、もっと大きい声で喋ればいいだろ」

頼子「二人きりでも言いづらいことは言いづらいの」

モバP「(頼子のこういう所、かわいいよなぁ)」ニヤニヤ

頼子「(いつか、一緒に暮らしたいな……)」

頼子「(でも、それはわがままだよね……フフ)」

652 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:16:49.98 ID:dsmQkDaD0
モバP「おーい、何考えてるんだ、頼子」

頼子「秘密です…フフ」

モバP「秘密は無しじゃなかったのか、こら」

頼子「これは別です」

モバP「き、気になる」

頼子「フフ、たった一言でいいんですよ」

モバP「絶対一言で済むことじゃないだろ」

頼子「どうでしょうか…」

653 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:18:37.96 ID:dsmQkDaD0
モバP「むう、気になる…」

頼子「そう遠くない内にお話します…きっと」

モバP「ああ、待ってるよ」ナデナデ

頼子「うん…」

モバP「(まだ早いよな…一緒に暮らそうなんて……)」

頼子「(今はもっとアイドルとして…それに…)」

モバP「……」ジー

頼子「(きっと同じ事考えてるよね、ふふふ)」ギュ

654 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:19:12.22 ID:dsmQkDaD0
・・・

初めての夜編

Pのマンション

頼子「お待たせしました…Pさん」

モバP「あ、ああ…」

頼子「バスローブありがとうございます……」

モバP「いや、いいよ」

655 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:20:25.17 ID:dsmQkDaD0
頼子「は、はい…お隣いいですか?」

モバP「ああ…ごめん、なんか緊張してさ」

頼子「私も…です」

モバP「大丈夫…俺に任せろ」

頼子「……はい」

モバP「かわいいぞ、頼子」チュ

頼子「…………うん」ギュ

656 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:21:04.00 ID:dsmQkDaD0

・・・

モバP「どうだった?」

頼子「少し怖くて…痛かったです」

モバP「そ、それは…最初はそんなもんで…」

頼子「でも……」カァ

モバP「でも…どうした?」

頼子「貴方に大切にされてるんだ…守ってもらってるんだって伝わりました」

モバP「は、はは、何か照れるな」

657 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:21:44.34 ID:dsmQkDaD0
頼子「あの…Pさん?」

モバP「どうした、頼子?」

頼子「そ、その……」ギュ

モバP「ん?」

頼子「えっと…も、もっと……ッッッ」カァァ

モバP「ふふ、この先は女の子に言わせることじゃないな?」

頼子「えっ……」

658 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/17(火) 04:22:56.55 ID:dsmQkDaD0
モバP「もっと…しよう」ギュ

頼子「あ……」

モバP「いいだろ?」チュ

頼子「はい…」

モバP「好きだよ、頼子」

頼子「私もです…Pさん」

モバP「何回も、何回もしような」

671 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:36:16.61 ID:vWnjHfs30
最終話・モバP「頼子と付き合う事になったから思う存分イチャイチャする」

月が綺麗ですね編

茨城県某所

モバP「今日の仕事もばっちりだったぞ、頼子」

頼子「うん…ありがとう、Pさん」

頼子「あ………」

モバP「どうした、頼子?」

頼子「ほら、あれ……」


672 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:37:00.73 ID:vWnjHfs30
モバP「ああ、月か…綺麗だな」

頼子「………うん」

モバP「周りに高い建物ないからか…絶景って感じだな」

頼子「ねぇ……少し、お月見したいな」

モバP「ん?ああ…ちゃんと暖かくしろよ」

頼子「……はい」

673 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:37:27.52 ID:vWnjHfs30
モバP「ほら、マフラーも…こうしたら暖かいぞ」

頼子「うん…(こ、恋人巻…だよね)」

モバP「別にいいだろ、付き合ってるんだしさ」

頼子「………」コクリ

モバP「ふふ、かわいいな」

頼子「……」ギュ

674 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:37:59.84 ID:vWnjHfs30
頼子「あ…その、月を見てると思い出しませんか?」

モバP「ああ…そう言えば頼子のアイドル活動には月に縁があるな」

頼子「うん、デビューの時も月をバックしたステージだったし」

モバP「お月見イベント、良かったよなぁ」

頼子「イベントの最終日の…お月見覚えてますか?」

モバP「ああ、本当に綺麗な月だったよな」

頼子「うん…(でも、Pさんと私の月が綺麗って…意味が違うよね)」

675 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:38:26.43 ID:vWnjHfs30
モバP「なあ、頼子…俺にもある程度の教養はあるんだぞ」

頼子「えっ?」

モバP「わかってないとでも思ってたのか」

頼子「う、うん…」カァァ

モバP「なかなか応えてやれなくてゴメンな」

676 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:38:56.89 ID:vWnjHfs30
頼子「いえ…今、こうしていられるだけで…十分です」

モバP「そうだな…明日も来月も…来年もずっと…」

頼子「うん、一緒に…こうして月がみたいな」

モバP「愛してるよ、頼子」

頼子「私も…です」

677 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:39:28.56 ID:vWnjHfs30
・・・

二人の食事編

頼子のマンション

頼子「そろそろ…かな」ピンポーン

頼子「お、おかえりなさい、Pさん」

モバP「ただいま……って、ええ?」

678 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:40:04.11 ID:vWnjHfs30
頼子「やっぱり、変…ですか」

モバP「い、いや…驚いたけど…嬉しいよ」

頼子「そう?…良かった」

モバP「でもな、頼子…こういう時は…」

モバP「ご飯にする、お風呂にする、それとも、わ・た・し?」

モバP「…くらいは言ってくれてもいいんじゃないか」

679 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:40:39.51 ID:vWnjHfs30
頼子「……」プイ

モバP「あ…」

頼子「……」

モバP「おーい、頼子」

頼子「……(せっかく…勇気出したのに)」

モバP「頼子…この通りだ許してくれ…ごめん」

680 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:41:12.53 ID:vWnjHfs30
頼子「……今日は何が食べたいですか?大抵のものは作れると思います」

モバP「頼子!」

頼子「はい?」

モバP「だから頼子!!」

頼子「え?」

モバP「頼子が食べたい!!」ガバ

681 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:41:47.59 ID:vWnjHfs30
頼子「きゃあ、何するんですか…Pさん」

モバP「頼子もこうして欲しいんだろ」

頼子「ちょ、ちょっと…やん、そんなところッ」

モバP「な、いいだろ…グハ」

頼子「あんまり調子に乗らないでください……」

682 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:42:35.56 ID:vWnjHfs30
モバP「イテテ…頼子、急にブツなよ」

頼子「…もう」

モバP「ご、ごめんなさい」

頼子「い、いいですよ…どうしてもっていうなら……」

モバP「本当か、じゃあ裸エプロンも…ガハッ」

頼子「この人は…本当に……」プン

683 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:43:12.36 ID:vWnjHfs30
・・・

シルエットクイズ編

シンデレラプロ事務所

頼子「失礼します…」コンコン

モバP「ああ、頼子か」

頼子「何見てるんですか?あ、お弁当食べますよね」

684 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:43:41.42 ID:vWnjHfs30
モバP「今回の出演者シルエットクイズのネット予想だよ」

モバP「弁当、いつもありがとうな」チュ

頼子「う、うん…あれ?涼さんのはずですよね」ポッ

モバP「ああ、ずいぶん頼子って予想してる意見が多いよな」

頼子「どうして…でしょうか」

モバP「それだけ頼子がメインの仕事を皆楽しみにしてるんだよ」

685 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:44:07.84 ID:vWnjHfs30
頼子「…私もまたたくさんのファンの方の笑顔を見たいな」

モバP「ああ…頼子なら出来るさ」

モバP「それにしても…腰まであるロングヘアはともかく…」

モバP「頼子はこんなに胸ないのになぁ」

頼子「えっ」

モバP「なぁ、頼子、ははは」

686 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:44:54.87 ID:vWnjHfs30
頼子「わ、私だって少し大きくなってます…」ムス

モバP「そうだな…そう思うと最近揉み心地が…」

頼子「ッッッ、そ、そういう事をすれば大きくなると言うのは」

頼子「そういう部分が成長する時期に男女でそういう関係になりやすいのであって…」

モバP「そういうじゃ…わからないなぁ、もっとはっきり言えよ」

頼子「ッッッ」カァァ

687 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:45:35.57 ID:vWnjHfs30
モバP「はっはっはっ(こういう頼子もいいなぁ)」

モバP「それにしても…頼子、実際少し大きくなったんじゃないか?」ジー

頼子「Pさん…ど、どこを見てるんですか?」ギュ

モバP「言わなくてもわかるだろ?」

頼子「ッッッッ…Pさんのえっち」ボソ

モバP「頼子だって好きだろ」

688 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:46:17.68 ID:vWnjHfs30
頼子「な、何を言うんですか……バカ」

モバP「夜まで待てないな…だろ、頼子」

頼子「えっ………はい」

晶葉「だから私もいるんだが」

P・頼子「ッッッッ」

晶葉「まったく…事務所でイチャつくなとあれほど」

689 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:46:47.03 ID:vWnjHfs30
・・・

二宮飛鳥登場編

シンデレラプロ事務所

モバP「なあ、頼子、パーティーの時にさ」

頼子「はい…?二周年記念の時ですか?」

モバP「本好きな新人が…って言ってたよな」

頼子「はい、二宮飛鳥さん…でしたか?」

690 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:47:49.68 ID:vWnjHfs30
モバP「ああ、仲良くしたいか?」

頼子「それは…本好きなら話しやすいと思いますし」

モバP「本好きか…本…好きなんだろうけど、飛鳥の場合は頼子が思ってるのとは違う気が」

頼子「えっ、そうなんですか?」

モバP「今日事務所に来るんだけどな、うーん」

頼子「歯切れが悪いですね…どうかしたんですか」

モバP「いや、ちょっと気難しい娘だからさ」

691 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:48:45.22 ID:vWnjHfs30
頼子「今の私なら…大丈夫、任せて」

モバP「まあ、頼子にはありすや蘭子も懐いてるから大丈夫か」

頼子「ありすちゃんも蘭子ちゃんもいい娘ですよ」

モバP「ああ、それは…そうだな」

頼子「フフ、何となくわかりました…私も経験ありますから」

モバP「えっ!?」

頼子「…はい?」

692 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:49:12.10 ID:vWnjHfs30
・・・

飛鳥「お疲れ様」

頼子「お疲れ様です…あっ」

飛鳥「ん、センパイかな?」

頼子「古澤頼子です、よろしくね」

飛鳥「ボクはアスカ。二宮飛鳥。こんごともよろしく…」

693 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:49:43.87 ID:vWnjHfs30
頼子「うん(あれ?たしか、比奈さんの言ってたゲームの…やっぱりそうなんだ)」

飛鳥「ねぇ、キミ、今ボクの事、痛いヤツだって思っただろ」

頼子「え?」

飛鳥「でもね、思春期の14歳なんてそんなもんだよ、わからないだろうけど」

頼子「フフ、私にも14歳の頃…あったんだよ」

飛鳥「へぇ…」

694 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:50:32.73 ID:vWnjHfs30
・・・

モバP「おーい、飛鳥いるか?」

飛鳥「ああ、キミか。ちょっと頼子さんと話しててね」

頼子「フフ、ね…飛鳥ちゃん」

モバP「(あれ…何か馴染んでる?頼子…お前もそっち側だったか)」

飛鳥「さぁ、行こうよ、ボクに新しい世界を見せてくれるんでしょ」

モバP「おいおい、新しい世界ってなんだよ」

頼子「美術館ですよ、ちょうどイベントやってますから」

695 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:51:00.91 ID:vWnjHfs30
モバP「あのなぁ、飛鳥はこれから俺と打ち合わせ、頼子は取材だろ」

飛鳥「そうだったかな」

頼子「あ…」

モバP「仲良くしてくれるのはいいけど、仕事はちゃんとしてくれよ」

飛鳥「わかったよ、仕方がないね」

頼子「フフ、待つ時間は思いを深めるよ」

飛鳥「そうだね、流石頼子さん」

696 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/22(日) 15:51:33.67 ID:vWnjHfs30
モバP「いやいや、まったく、その通りだな頼子」

頼子「あ…」

モバP「し、しまった…」

飛鳥「何でキミが共感するんだい」

モバP「いやー、これは…ははは」

頼子「二人共、打ち合わせしっかりね」

飛鳥「まあ、いいけどさ」

・・・

703 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:39:47.09 ID:jIPot7xa0
些細な喧嘩編

シンデレラプロ事務所

ちひろ「あ、もうこんな時間、そろそろお昼かな、Pさん一緒にどうですか?」

モバP「……ええ」

ちひろ「なーんて、Pさんは頼子ちゃんのお弁当ですよね」

モバP「いや…、今日は無いんです」

ちひろ「えっ、そうなんですか?」

モバP「はい…」

704 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:40:25.40 ID:jIPot7xa0
頼子「……」ジー

モバP「あ、頼子…」

頼子「……」ササッ

ちひろ「逃げ……ましたね」

モバP「……」ガクッ

ちひろ「喧嘩でもしました?」

モバP「そうなんですよ…実は…」

ちひろ「(えっ、私聞かないといけないの?お昼……あうう)」

705 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:41:03.16 ID:jIPot7xa0
・・・

昨夜

頼子のマンション

モバP「頼子、今日はどう、だった?」

頼子「……ん、その、すごく気持ちよかったよ」

モバP「そっか、よかった」

頼子「う、うん…」カァ

モバP「なぁ、頼子はさ…」

706 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:41:37.09 ID:jIPot7xa0
頼子「どうしました?」

モバP「いや…いつから俺の事好きでいてくれたのかなって」

頼子「えっ、いつからか…ですか?」

モバP「ああ」

頼子「うーん、いつのまにか気がついたらだと思うけど…」

頼子「デビュー決まって、初めての衣装貰った時くらいから…かな」

頼子「嬉しかったよ…すごく」

頼子「私の事…受け止めてくれて…私の知らない私を教えてくれて…」

707 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:42:30.81 ID:jIPot7xa0
モバP「そっか、じゃあ、俺のほうが先だな」

頼子「えっ、どういう…」

モバP「俺は初めて会った時からずっと好きだったよ」

頼子「は、はい?」カァ

モバP「アイドルのスカウトは一目惚れするような娘をって社長に言われたしな」

頼子「あ、それが私…なんですか、ふーん」

708 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:43:00.73 ID:jIPot7xa0
モバP「え、ふーんって…そこは」

モバP「嬉しくて…顔が緩んじゃいます…でも貴方ならいいかな」

モバP「ってなるところじゃないのか」

頼子「だって、その理屈だと美世さんや光ちゃんも好きってことですよね」

モバP「ええ、いや、それは…頼子は特別で…」

頼子「もういいです、お休みなさい」プイ

モバP「おい、頼子、頼子ーーー」

709 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:43:41.33 ID:jIPot7xa0
・・・

モバP「ということがありまして…」

ちひろ「………(こいつら…)」

モバP「ちひろさん、俺はどうしたら」

ちひろ「早く、頼子ちゃん抱きしめてきてください」

モバP「え、それ…大丈夫ですか?」

ちひろ「大丈夫です!…ほら頼子ちゃん、そこにいますし」

710 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:44:24.78 ID:jIPot7xa0
頼子「ッッッ…」カァァ

モバP「頼子…昨日はゴメンな」ギュウ

頼子「いえ…私こそごめんなさい…実はお弁当作ってきてて…」

ちひろ「私はお昼行ってきまーす」

モバP「いいのか、頼子」

頼子「………うん」

ちひろ「はぁ……」

711 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:45:00.32 ID:jIPot7xa0
・・・

コスプレ編

Pのマンション

モバP「頼子、そっちは片付いたか」

頼子「はい、終わりました」

モバP「じゃあ、休憩にしよう。頼子が手伝ってくれて助かったよ」

頼子「い、いえ…掃除や整理整頓は得意ですから」

モバP「飲み物取ってくるから、少し待っててくれよ」

712 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:45:35.82 ID:jIPot7xa0
頼子「はい…あ、そういえば机の周りはまだだったかな」

頼子「すぐ片付くよね…えっ…これは……女の人のDVD?」

頼子「……囚われた怪盗の卑猥な末路?……古河リコ?」

頼子「え、裏は裸、それに…ちょっと私に似てる?」カァァ

モバP「頼子お待たせ…ってあああああ」

頼子「Pさん、これは…」

モバP「いや、それは……頼子と付き合い出す前に」

頼子「帰らせていただきます」

モバP「頼子…」

713 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:46:09.76 ID:jIPot7xa0
・・・

数日後

Pのマンション

モバP「あれから、仕事が忙しくて頼子とは話せてない」

モバP「でもあっちから今日来ていいかって言ってきたんだから大丈夫だよな」

モバP「あれからあのDVD何回か見たけど」ピンポーン

モバP「ああ、頼子か…今開けるよ」ガチャ

モバP「なあ、頼子…その……うわぁ」

714 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:46:41.56 ID:jIPot7xa0
頼子「そんなに大きな声出さないで、近所迷惑ですよ」

モバP「ああ、すまん、でもその格好」

頼子「私のデビュー時の衣装ですよ」

モバP「いや、それはわかるが…どうしたんだ」

頼子「だってPさん、こういうの好きなんでしょ……だから」

頼子「ちひろさんにお願いして借りてきたの…」

モバP「頼子…わかってくれたか(ありがとう、頼子…)」ジーン

頼子「……(フフ、喜んでもらえたかな)」

715 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:47:29.03 ID:jIPot7xa0
・・・

モバP「で、だ頼子、なんで俺がベッドに拘束されてるんだ」

頼子「…はい?この手錠は私がちひろさん達に誘拐された時の…」

モバP「そうじゃないッッ」

頼子「だって、Pさんの欲望ばかりだと不公平だと思うの…」

モバP「頼子、お前は何もわかってないぞ」

モバP「怪盗頼子が捕まって乱暴される…そこに燃えるんじゃないか」

モバP「気情な頼子がやがて責めに屈していくという展開がだな」

716 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:48:19.08 ID:jIPot7xa0
頼子「ダメです、そんなの…ハート泥棒が実力行使で体も心も奪う展開がいいの」

モバP「こんなことしなくても俺の心は頼子のものだよ…だからッッ…フゴ」

頼子「このボールギャグもあの時のですよ、間接キスですね、フフ」

モバP「フー、フー」

頼子「フフ、かわいい人…それに私、明日撮影ですよ」

頼子「手を縛ったりして、跡がつくとダメなの」

モバP「ウー、ウー(それならせめてその格好のまま…)」

頼子「はい、目隠しもどうぞ」

モバP「ウウーッッ(頼子、お前は何もわかっちゃいない、わかっちゃいないぞーーー)」

717 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:48:55.35 ID:jIPot7xa0
・・・

頼子「……」スヤスヤ

モバP「結局、コスプレをやめるまで拘束は解かれなかった…」

モバP「まったく、頼子のやつめ…これじゃ頼子の欲求を満たしただけじゃないか」

モバP「でも…されるがまま…その、けっこう良かったな」

頼子「……(フフ)」

718 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:49:36.91 ID:jIPot7xa0
・・・

聖夜・心通わせて編

クリスマス

ある公園

頼子「いい…夜ですね、Pさん」ギュ

モバP「ああ、ホントだな、パーティーの片付けありがとな」

頼子「ううん、パーティー中にも片付けやすいようにしてたし…」

頼子「皆も気を利かせて、二人にしてくれたみたいだし…」

モバP「ああ、ちょっと歩いて帰ろうか」

頼子「……うん」

719 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:50:31.85 ID:jIPot7xa0
頼子「ねぇ、Pさん」

モバP「ん?」

頼子「みんな心に何かを秘めて…聖夜を迎えるんですね…」

モバP「頼子はどうなんだ?」

頼子「私ですか?…感謝の心を伝えたくて…貴方に…」

モバP「頼子、これ…ありがとう」ギュ

頼子「あ…嬉しい……」ギュ

720 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:51:04.02 ID:jIPot7xa0
・・・

Pのマンション

モバP「……ふぅ」

頼子「ぅぅん、ねぇ、Pさん」

モバP「どうした?」

頼子「Pさんが知らない私…きっとまだいっぱいあります…」

モバP「ああ…」

頼子「でも、こうして心を通わせてくれたら、いつかは…」

モバP「いつかは…なんだ?」

頼子「え、それは…い、言えません」カァ

721 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:51:54.69 ID:jIPot7xa0
モバP「ふふ、頼子…これ」パカ

頼子「えっ…これは、その…」ポッ

モバP「給料の三ヶ月分じゃないけどな…でもいつかは…な」

頼子「うん……」

モバP「でも、俺の知らない頼子かぁ…今年一年で結構色々わかったけどな」

頼子「えっ?」

722 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:52:33.97 ID:jIPot7xa0
モバP「例えば、夜は結構大胆だとか」

頼子「ッッッ、ス、ステージの上とかにしてください」

頼子「そもそも誰のせいだと思ってるんですか」ポカポカ

モバP「いてて、少食は確かだけど、けっこう食い意地張ってるよな」

頼子「そ、それは…Pさんが急に声かけるから」

モバP「クレープの時もそうだけど、お月見のお団子とかさ」

頼子「だって…あれは……」

723 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:53:14.84 ID:jIPot7xa0
頼子「Pさんだって、酒癖悪いじゃないですか」

モバP「ウッ」

頼子「私以外の娘にセクハラまがいの事するとそのうち捕まりますよ」

モバP「ウウッ…って頼子にならいいのか?」

頼子「え、えっと、それは…いいですよ」

モバP「頼子…」

頼子「…Pさん、愛してます」

モバP「俺もだよ」チュ

724 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:53:57.60 ID:jIPot7xa0
・・・

数年後

社長「まだこんな所にいたのか、君」

モバP「あ、社長…なんだか実感湧かなくて」

社長「花婿が花嫁を待たせるものじゃないぞ」バン

モバP「イテテ、わかりました、行きますよ」

社長「さぁ、胸を張りたまえ、君の大切な娘が待ってるぞ」

モバP「ええ(きっとこれからも大変な事がたくさんあるだろうけど)」

モバP「(二人ならきっと大丈夫だよな…)」

モバP「今行くよ、頼子」

おしまい

725 : ◆m1/9P3R/Ihfa 2013/12/30(月) 13:55:02.10 ID:jIPot7xa0
以上で最後の投下も終わりです
最後の頼子さんの艶姿を貼っておきますね

名前?知らんなぁ
今から老けてる…もとい落ち着いてる分数年だとそんなに変わらないかなと

頼子さんはいざ付き合うと割りと面倒くさいタイプかなぁと
Pが最期に渡してるのはペアリングですので悪しからず

今日の夜(日付変わる頃?)には誤字脱字修正したzipをうぷしてHTML化申請いたします
今まで本当にありがとうございました

727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 14:56:46.14 ID:P1sN0x6io
乙!

728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 17:05:03.99 ID:H0T2Kq5w0
自分の担当アイドルのそっくりさんAVはいかんでしょ



SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です

元スレ: モバP「また終電が無くなった…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380443370/


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