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アルミン「…エレン、なんでミカサの膝の上に座ってるの?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 21:41:59.39 ID:mO5HbUWh0
エレン「?」

ミカサ「?」

アルミン「いや、その『なに言ってんだこいつ』みたいな目やめて」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 21:50:05.37 ID:mO5HbUWh0
エレン「…いきなりそんな事言われたら、なぁ?」

ミカサ「言ってる意味がよくわからない。いつもの事だと思うけど」

アルミン「いやいやいや、だって二人とも昨日までは普通に隣り合って座ってただけだったじゃないか。

    二人ってその…いつの間にそんな仲になったの?」

ミカサ「黙っててごめんアルミン。実は昨日エレンから『オレの家族になってくれ』と言われて…」ポッ

エレン「いや、お前とは昔から家族だろ。っていうか昨日オレそんな事言ったか?」

ミカサ「昔から…!! それはつまりずっと前から私はエレンの嫁というこ(ry」

アルミン(あ、あれ…? おかしいな、いつも通りの二人だ。

    てっきり晴れてやっと恋人にでもなったのかと思ったのに…)

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 21:54:41.22 ID:mO5HbUWh0
エレン「まぁとにかく、俺達ずっと昔から一緒だったからな。

   別にこれが普通だと思うんだが」

ミカサ「そう、普通。別におかしなことはなにも無い」ギュウ

エレン「ひっつくなよ!お肌が荒れちゃうだろうが!」

アルミン(いや、明らかにどう見ても普通じゃないよ。

    昨日まではいくらミカサでもここまで積極的じゃなかったし

    エレンも口で言う割にはそれほど嫌がってるわけでもない…

    いったい何が二人に起きたっていうんだ?)

ライナー「よう、アルミン。何一人でぶつくさ言ってるんだ?」

ベルトルト「何かあったのかい?」

アルミン「ライナー、ベ……」



アルミン「なんで肩組んでるの?」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 22:07:34.90 ID:mO5HbUWh0
ライナー「ん?」ガッシ

ベルトル「肩がどうかしたの?」ガッシ

アルミン「……………」

アルミン「いや、なんか…そんなに引っ付いてて仲が良いんだなって」

ライナー「そりゃあ、こいつとはガキの頃からの付き合いだからな」ガッシ

ベルト 「そうだね。ライナーとは育ちが同じっていうのもあるけどなんだかんだで長い付き合いにはなるかな」ギュー

アルミン「う、うん。それはわかるんだけどさ…男同士なのにちょっと距離近くない?」

ライナー「……そういうものなのか?」

ベル  「さぁ…僕達ずっとこんな感じだったから、ほかの人がどうかはわからないなぁ」

アルミン(いやいやおかしいって!昨日までそんなにベッタリじゃなかったじゃないか!)

ライナー「いきなりそんな事聞いてどうしたんだ?」

アルミン「………怒らないで聞いてほしいんだけど」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 22:08:17.50 ID:mO5HbUWh0
アルミン「二人って、ホモなの?」

ライナー「」

ベ   「」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 22:27:20.62 ID:mO5HbUWh0
ザワ・・・ ザワ…

ウワァヤッパアノフタリッテ… アァソッチノヒトダッタカ… ライナーダモンナァ オサナナジミカプktkr!

ライナー「お、おい待てぇぇ!!なんでそういう事になるんだよ!?」

ベ  「そ、そうだよアルミン!ライナーはともかく僕はそんな趣味ないって!」

ライナー「ちょっ、てめぇぇぇ!! オレはともかくってどういう意味だぁぁ!!!」

エレン「あ、あぁ、お前らそういう仲だったのか…今度から対人格闘術訓練の相手変えるか……」

ミカサ「ライナー、貴方達の事は祝福する。エレンの目の届かない所で幸せになって」

ライナー「ちょ、ちょっと待て!だから俺はれっきとしたノンケ…」

クリスタ「そうだよ、みんな!寄ってたかってそんな言い方するなんて酷いじゃない!」

ライナー(クリスタ…! 流石はオレの天使!)

ベ   (女神様!)

クリスタ「そ、その……お、幼馴染の仲って素敵だと思うから!

    私は二人の仲を応援するからがんばってね!」

ライナー「」

ベ   「」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 22:39:39.50 ID:mO5HbUWh0
アルミン(訓練生ベスト3の二人をあっという間に撃沈させた…流石は女神様。

    って、そうじゃない。お、おかしい…エレンとミサカ、ライナーとベトベトン、

    確かにこの二人組は仲が良かったけどここまで密着度は高くなかった。)

アルミン(恋愛感情があるのかと思ったけどそうでもない。っていうかそっちの方が恐ろしい。

    待てよ、エレンとミカサでおひざ抱っこって事は…)チラ



ジャン「だから立体機動はガスの噴射させ続けるよりは初めの所だけ吹かした方が効率がいいだって」

マルコ「うーん、わかってはいるんだけどやっぱり難しいなぁ。

   でも、これ位は出来ないと王をお守りする事は出来ないんだよね。頑張らないと」

ジャン「おいおい、マルコ、マァールコッ!! いい加減素直になれよなぁ?

   王様の為とかいってホントは内地の安全で快適な生活をする為にがんばるってよぉ?」

マルコ「だ、だから!ボクは何度も言ってるけど本当に王の為に…」

ジャン「わかったわかった!そういう事にしといてやるよ!」



アルミン「テーブルの下で手ぇ握ってるぅぅぅぅ!?」ズガーン

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 22:54:09.10 ID:mO5HbUWh0
アルミン(そりゃ確かにマルコは僕らの中じゃジャンと仲が良いなと思ったけどさ!

    なんでそんな初恋の恋人同士みたいな手の握り方してんの!?その慎ましさが返って気持ち悪いよ!!)

ユミル「クーリスタッ!どこ行ってたんだ、探したんだぞぉ?」グイグイモンニュモンニュ

クリスタ「ちょ、ユミル…あん!もうちょっとみんなとお話ししてただけだって!」

アルミン(こっちは百合の花を開花させてたぁぁぁ!?

    あぁあ、ぼ、ぼくらの天使が汚されていくぅぅ!

   こ、これがおじいちゃんの本に載っていたNTRってものなの!?)ハァハァ



フランツ「あぁあ~、ハンナ!ハンナァァ!ぼくの巨人が進撃するのがわかるかい!?」パンパンパンパンパン

ハンナ「あっ、あっ、んぅっ、フ、フランツの大型巨人が私のウォールローゼを突破してるぅぅぅ!!」




アルミン「あの二人はほっとこう」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:04:33.66 ID:mO5HbUWh0
エレン「どうしたんだよアルミン。さっきからなんか顔色悪いぞ」ギュー

ミカサ「明日も訓練はある。無理はしないで早めに休んだ方がいい」ギューサワサワペロペロ

ライナー「オワッタ…オレノナカノ女神は死んだ・・・」ガッシ

ベ 「ボクガイッタイナニヲシタッテイウンダ・・・」ガッシ

ユミル「ほらほらクリスタ。

   こんなホモ二人と一緒に居たらお前まで脳内バラ色になっちまうから向こう行こうぜ?」モンニュモンユサワサワ

クリスタ「もうユミル!だから二人は真剣に愛し合っているんであってそれをバカにするのは良くないって!」

ジャン「ま、憲兵団に入ればくいっぱぐれもないだろうし結婚相手には最適だと思うんだどなぁ?(ミカサチラー」ぎゅっ…

マルコ「だから、入団式で言った王に身を捧げる覚悟で僕は憲兵団に…」ぎゅっ…

アルミン「………」



アルミン「………うん、ごめん。先に寝てるよ……」


ハンナー!
フランツー!

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:21:56.34 ID:mO5HbUWh0
トコトコ……

アルミン「………」

アルミン「なんでこうなったのかはわからないけど、この変な現象がなんなのかは大体わかった」

アルミン「ミカサとエレン、ライナーとベ(ry、ユミルとクリスタ。

    そしてマルコとジャン。あとバカ(夫婦)」

アルミン「間違いない。みんな仲が良い程ボディタッチが激しくなってる。

    ライナーはともかくミカサ一筋のジャンがホモなのは有り得ない」

アルミン「ユミルはクリスタの事をいつも気にかけてるしマルコは人当たりもいい。

    ミカサはわかりやすいし、エレンもなんだかんだ言ってミカサの事は家族として大切にしてる」

アルミン「昔はハグで親愛を示した人達がいた文化もあったみたいだし、たぶんそれと似た様な感じなんだろうな」

アルミン「けど、どうしていきなりこんな風に………」

アルミン「……あれ?」

アルミン「ライナーとベルトルト、ユミルとクリスタ、マルコとジャン、ハンナとフランツ。

    エレンと、ミカサ………」

アルミン「……………」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:26:36.96 ID:mO5HbUWh0
アルミン「僕は誰とも触ってない」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:29:48.54 ID:RDv+6otLO
アルミン……

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:42:39.88 ID:mO5HbUWh0
アルミン「いやいやいや、まさか僕だけそんな!」

アルミン「別に僕はホモ…じゃないしい、いくらエレンでも手をつないだりとか

    そんな事したいわけじゃないし!」

アルミン「エレンにミカサとはいつも一緒だし、マルコとは座学の時間にはよく喋るし」

アルミン「あとは…」

アルミン「あとは……」

アルミン「………」


アルミン「そういえば、僕……五年前もエレン以外に友達いなかったな」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:47:11.09 ID:mO5HbUWh0
『オラ、悔しかったらやり返してみろよこの異端者!』

『いつもいつも屁理屈ばかりこねて口だけのクセによぉ!』

アルミン『…僕は、ボク力は絶対に使わない!使ったら君たちと同じになっちゃうだろ!』

アルミン『君たちだって、ボクの言葉に何も言い返せないからそうやって

    暴力を使う事しか出来ないんじゃないか!』

『こ、この野郎…!』



『お前なんか、エレンとミカサがいなけりゃ何も出来ねぇクセに!!』



アルミン「………」

29 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/05/19(日) 23:50:08.35 ID:qhMwySFq0
コニーなら……コニーならなんとかしてくれる……

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:52:40.60 ID:aFxNJQtpT
悲しくなってくるだろ…

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/19(日) 23:58:08.02 ID:mO5HbUWh0
アルミン(そうだ……ボクはいつも、暴力をしたくなかったんじゃない。

    何も、出来なかったんだ。ボク一人だけじゃ。

    エレンはたとえ勝てなくても絶対に降参せずにガキ大将に立ち向かって

    ミカサはどんな相手でも難なく勝ってきた)

アルミン(強い者だけが生き残って、弱い者は踏みつけられる。

    ボクはただ……強い二人に寄り添ってただけだったんじゃないか)

アルミン(そうだよ、おかしな事じゃない。

    二人は強い。この残酷な世界で強くあろうとしてる。)

アルミン(二人にとって、僕は弱いから守る存在であって) 

アルミン(『仲間』じゃ、ないんだ)   

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 00:06:08.80 ID:Jd0LSafZ0
アルミン「………」

アルミン「はは……は………」

アルミン「なんだ、わかりやすい事じゃないか」

アルミン「死んでも足手まといにはならない?

    立体機動の訓練でついていくのがやっとのボクがどうやって?」

アルミン「エレンは壊れた機材で体制を立て直せる素質もあるし立体機動もメキメキ上手くなっている。

    格闘術だって男子の中じゃ一番だ」

アルミン「ミカサはなんでも卒なくこなせる。

    昔から格闘術だって誰にも適わないし座学だって吸収が早い」

アルミン「ボクなんかが一緒にいていい相手じゃないんだ。

    二人が一緒なのが、二人にとっての自然であって」

アルミン「ボクは…いなくても……」

アルミン「いなくて、も………」ポロポロ



エレン「おい、アルミン!どうしたんだ!?」
    

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 00:19:09.25 ID:Jd0LSafZ0
アルミン「!? エ、エレン…それにミカサも!どうして……」

エレン「どうしてって、お前の様子が変だから見に行こうとしたんだよ。

   部屋にも戻ってないから心配したんだぞ!」

ミカサ「何故あなたは泣いているの?…まさか、誰かになにかをされた?」

アルミン「!! (ぐいっ)い、いや……なんでもないよ。本当に、なんでもないんだ。

    ……だから、ボクの事はもうほっといてよ」

エレン「何言ってんだよ。お前やっぱりなんかおかしいぞ。熱でもあるんじゃないのか?」

ミカサ「何でもない様には見えない。一度、医務室に行った方が…」

アルミン「なんでもないったら!!お願いだから!ボクにはもう構わないで!」ダッ

エレン「!? お、おい、待て!アルミン!」ガシッ

ぐいっ

ピト

アルミン「 」

エレン「……」

アルミン「お、おでことおでこがぴったんこ!?」ズビーン

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 00:26:18.13 ID:Jd0LSafZ0
アルミン「え、ちょ、ちょ!?ちちち近いよエレン!何やっt」

エレン「お前……やっぱり熱あるじゃねぇか!しかもメチャクチャすげぇ熱だぞ!」

アルミン「え? いや、何を言って……」

ガシッ デコピタッ

ミカサ「…! 確かにすごい熱。どうして何も言わなかったの?」

アルミン「 」

アルミン(え?え?ちょ、ミカサ近い近い!下手すりゃ唇触れるって!!)

エレン「ミカサ!」

ミカサ「わかってる!」

グアッ

アルミン(お姫様だっこ!?)

エレン「がんばれよアルミン!今医務室に連れてってやるからな!」ズダダダダダ

ミカサ「アルミン…あなたを死なせはしない!」ズダダダダダダ

アルミン「ま、待って二人とも話を聞いて!っていうかおろしてぇぇぇ!!!」

ドドドド……

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 00:33:21.56 ID:Jd0LSafZ0
※ ※ ※

エレン「ただ疲れが溜まってただけだってよ、良かったなアルミン」

アルミン「う、うん…ありがとう」

ミカサ「一応、滋養強壮の薬は貰ったからそれを飲んで一晩ここで安静にしているようにって先生が」

ミカサ「大事じゃなくて、本当によかった」

エレン「あぁ、お前があんな事言うなんてマジでヤバイ病気じゃないかって焦ったぞ」

アルミン「………」

アルミン「ごめん、二人とも。心配かけて」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 00:44:07.58 ID:Jd0LSafZ0
エレン「水臭えな。俺達仲間だろ?」

アルミン「………」

アルミン「……でも、ボクはいつでも二人に迷惑ばかりかけてる。

    喧嘩だってボクが大抵いじめられてた時にエレンとミカサが駆けつけて…

    ボクはいつもそれをただ見てるしかなかった」

アルミン「訓練だって、座学は出来ても他はみんなについていくだけで手一杯」

アルミン「いつも迷惑ばっかりで、ボクは…二人に何かをした事なんて無かった」

アルミン「そんなの…仲間だなんて言えないんじゃないかな」

ミカサ「アルミン」

ミカサ「あなたは頭がいい。座学や知識は子供の頃からずっと優れている」

ミカサ「でもあなたはバカだ」

アルミン「え?」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 00:56:48.64 ID:Jd0LSafZ0
エレン「お前子供の頃に話してくれたよな?

   外の世界には、オレ達が知らないような物や文化がたくさんあるんだって」

エレン「その時までオレは壁の中で閉じ込められてずっとこのまま退屈な人生を送るのかって思ってた。

   けど、その話を聞いた時すげぇわくわくしたんだ。

   世界はこんな退屈なだけじゃない。残酷だけど、もっと美しいものもあるんだって」

エレン「お前が話してくれた夢があるから、オレはこの死ぬ程厳しい訓練にも耐えてこれたんだ」

ミカサ「子供の時にいつも大人に怒られる時もあなたがうまく言いくるめた時もあった」

ミカサ「五年前、巨人が攻めて来た時にあなたがハンネスさんを呼んでくれた。

   カルラは救えなかったけど、エレンと私はそのおかげで生きている」

ミカサ「私は力を振るうことしか出来ない。その力で相手を倒せても、それが正解じゃない時もある。」

ミカサ「けどアルミン。

   あなたの言葉や行動は、いつでも私達を正解に導いてくれた」

エレン「お前がいなけりゃ俺達はここに立って巨人に立ち向かう力を蓄えるどころか、

   母さんの前で悲鳴を上げる事すら出来なかったんだ」

エレン「迷惑なんてかけりゃいいだろ。それが仲間なんだからな」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 01:05:52.76 ID:Jd0LSafZ0
アルミン「………」

ミカサ「エレン、あなたの場合はいつも迷惑をかけっぱなし。

   座学の講座で追試を受ける時、夜遅くまでアルミンを勉強に付き合わせた」

エレン「な、なんだよ!?お前だってしょっちゅう陰でコソコソアルミンに相談事持ちかけてるだろ!

   アルミンが胃が痛いって胃薬貰ってるの知ってんだぞ!」

ソレハエレンガスナオナラナイカラ… ナンノハナシダヨ!?

アルミン(……ははっ、本当にバカだな。ボクは)

アルミン(二人がそんな事思うわけなんか、ないのに)

アルミン(本当に……僕は、本当に、バカだ……)

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 01:20:58.30 ID:Jd0LSafZ0
※ ※ ※

エレン「うわっ、やべぇもうこんな時間か」

アルミン「ごめんね、こんな時間まで。ボクの事はもう大丈夫だよ」

エレン「……本当に大丈夫か?辛いならマジでムリするなよ」

ミカサ「付き添いの許可は既に貰っている。消灯までまだ時間はあるからそれまでは看病する」

エレン「そういえばアルミン、お前風呂がまだだったな。体拭いてやろうか?」

アルミン「そ、そこまでしなくていいって!!寝てればたぶん明日には治るよ。

    だから、二人はもう帰っていいよ?」

エレン「そうか?…まぁお前がそういうなら」

ミカサ「寝るのが一番ならそうした方がいい」

エレン「そうだな。…じゃあな、アルミン。また明日」

アルミン「うん……あ、や、やっぱり待って!」

アルミン「そ、その……眠るまででいいから……」



アルミン「手、つないでて、くれないかな……?」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 01:25:54.20 ID:Jd0LSafZ0
エレン「………」

ミカサ「………」

アルミン「………」

アルミン(う、うわあああああああああああああああああ!??!

    何言ってんのボク!?ついさっきまでジャンとマルコの手つなぎにドン引きしてた癖に!!)

アルミン(二人とも思いっきり固まっちゃってるよぉぉぉ!!!

    これ絶対変に思われてるよね!?そうだよね!?)

アルミン(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!ライナーに続いてボクまで

    薔薇族の刻印を天使から授かる羽目になっちゃう!!!)

アルミン「ええええええととと、そ、そのアレだよ!

    今のはびょ、病気にはお肌で触れ合うセラピスト療法というのがあって

    決してそういう理由なき接触じゃないっていうか…」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 01:35:27.77 ID:Jd0LSafZ0
エレン「あぁ、なんかわかるぜアルミン。病気とかになるとなんか心細くなっちまうんだよな」

アルミン「え?」

エレン「いいぜ、アルミン。寝付くまで一晩中いてやるよ」

ミカサ「エレン、もうじき消灯の時間。

   そろそろ眠らないと明日の訓練にも差支えが出る」

エレン「なんだよミカサ、お前アルミンをほっといて帰れっていうのかよ」

ミカサ「そうは言っていない。私もアルミンの事は心配」

ミカサ「だから思いついた」

サッサッサ フトンメクリ

ミカサ「ん」ポンポン

アルミン「?」

ミカサ「三人で、寝る」

アルミン「」

52 :眠い 2013/05/20(月) 01:39:56.67 ID:Jd0LSafZ0
※ ※ ※

エレン アルミン ミカサ 「………」ギュウギュウ

アルミン「ね、ねぇ…一つのベッドで三人は、ちょっと無理があったんじゃ…」ムギュウ

エレン「あ、あぁ…流石にガキの頃とは勝手が違うか……スマン、アルミン……」ムギュウ

ミカサ「いい作戦だと思ったのに」シュン ムギュウ

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 01:58:05.78 ID:Jd0LSafZ0
アルミン「……けどこうしてると、子供の時の事を思い出すね」

エレン「あぁ、そういえばお前の親の都合で一度だけウチに泊まりに来た事があったな。

   その時もこうやって一つのベッドで寝てたっけ」

ミカサ「エレンの寝相が酷くて、端っこのアルミンが何度も蹴落とされたからアルミンが真ん中になった」

アルミン「アハハ、そういえばそうだったっけ」

エレン「お、お前らよく覚えてたなそんなの…」

ミカサ「そして、反対側の私は落とされないようにこうやってしがみついていた」ギュウ

アルミン「うわっ!?ミ、ミカサ、ちょ……」

エレン「あー…なんか思い出して来たな。確か俺もこんな感じで…」ギュウ

アルミン「!?!?!?」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 02:08:03.38 ID:Jd0LSafZ0
ミカサ「せまい、けどその分暖かい…」

エレン「確かに今日は冷えるからな…ふぁ……やべ、眠くなってきた」

ミカサ「アルミン、あなたは大丈夫?」

アルミン「………」

アルミン「大丈夫。

    とっても暖かいよ」

アルミン(暖かいなぁ。三人だから、なおさら……)

アルミン(ありがとう、エレン、ミカサ)

アルミン(ボクの、大事な親友)

アルミン(二人に連れられるだけじゃなくて)

アルミン(ボクも、自分から歩いてみるよ)

※ ※ ※

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 02:13:30.82 ID:Jd0LSafZ0
アルミン「おはよう、二人とも!」

エレン「起きたか、アルミン。その調子だと治ったみたいだな」

アルミン「うん、お陰でもう大丈夫だよ」

エレン「ミカサが馬鹿力で抱きついたお陰で体中痛いけどな」

ミカサ(久しぶりにエレンと一緒の布団で寝れた)ホッコリ

60 :正直ここから先雰囲気ぶち壊しの展開 2013/05/20(月) 02:23:55.61 ID:Jd0LSafZ0
エレン「結局そのまま寝ちゃったな。これって夜間の無断外出になるのか?」

アルミン「教官からはボクの方から説明しておくよ。元々ボクのせいでこうなったんだし」

エレン「す、すまん、アルミン…病み上がりだっていうのに」

アルミン「一つ貸しだよ、エレン。じゃあ先に行ってるから!」タタタッ

エレン「あ、おいアルミン!」



アルミン(今まではずっと、エレンとミカサの後をずっとついていってた様なものだった)

アルミン(子供の頃はそれでもよかったのかもしれない。でも、今のボクはもう兵士だ)

アルミン(いつまでも二人にベッタリじゃだめだ。自分から歩んでいかないと!)

アルミン(そ、そのためにはまず……)

アルミン(よし決めた!食堂に行って、一番先に目に入った人に声を掛けて)


アルミン(手を握ってみる!)

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 02:32:58.79 ID:Jd0LSafZ0
アルミン(だ、大丈夫だよね!ハグが当たり前の様な世界になってるんだし、手をつなぐ位なら、たぶん大丈夫!!)

※ ※ ※

ミカサ「エレン。ここ、寝癖がついてる。」ズイッ

エレン「うぉっ!?いきなり近づいてくんなよ!口で言えばいいだろ!」

ミカサ「寝癖が酷い。大変、ここにも。もっと近くで見ないとわからない」ズイー

エレン「ちょ、寄りかかってくんなよ!布団に倒れちまうだろ!」

ミカサ「大丈夫、エレンは何もしなくていい。私に任せて」ズズズイッ

エレン「バカッちょ、顔が近い近いちか……」

ア"-ッ

※ ※ ※

アルミン「うん、大丈夫。なに、なんてことはないさ!」

ガチャッ

ライナー「あっ…おい、アルミン!お前昨日のアレのせいで俺は……」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 02:34:43.32 ID:Jd0LSafZ0
終わり

思いつきで立ててまたこの時間だよちくせう
わかりにくかったらすまんぬ
もう寝ろよ

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 02:33:57.98 ID:WKXAIkcz0
ホモエンド

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20(月) 02:36:47.41 ID:VS43V9/c0
良かったよ乙



元スレ: アルミン「…エレン、なんでミカサの膝の上に座ってるの?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1368967319/

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