7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:38:29.14 ID:
ybgIhEAo0
あかり「じゃあ入っていいよ~!」
ガラッ
花山「………………」
結衣「――――」ピシッ
ちなつ「――――」カチーン
あかり「この人が花山薫さんだよ!」
京子「おぉ~……身長高いねぇ! 何センチくらいあんの?」
花山「………………」
京子「あれ? 聞こえなかったのかな?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:41:30.25 ID:
ybgIhEAo0
あかり「あはは、薫ちゃんは照れ屋なんだよね?」
京子「そういうことかぁ! あんま気兼ねしなくていいよ、薫ちゃん!」
花山「…………」
京子「ほら、結衣とちなつちゃんも何か言ってあげなって!」
結衣「い、いや……わ、私は……」
ちなつ「ご、ごめんなさい!」
京子「えっ、なんで……?」
花山「…………」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:45:37.82 ID:
ybgIhEAo0
あかり「結衣ちゃんの言ってた通り、おおらかな感じでしょ?」
結衣「う、うん……性格じゃなくて体格がおおらかだとは思ってなかったけど……」
花山「190.5cmだ」
結衣「ひいっ!?」ビクッ
京子「む~、結衣ばっかりズルいよ! 私だって薫ちゃんとおしゃべりしたいのにさ!」
結衣「ど、どうぞどうぞ!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:48:49.30 ID:PyCMKQAX0
バキのキャラが全然違う雰囲気の作品に乱入するの好きだ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:51:22.02 ID:
ybgIhEAo0
京子「じゃあ、今日は5人でごらく部の活動をやろう!」
ちなつ「えぇっ!? こ、この人も一緒に!?」
あかり「賛成~!」
花山「遊ぼうか」ガシッ
結衣「ヒィィィィッッ!!」ジタバタ
あかり「すごい……ッッ」
京子「結衣は全力を出しているのに、まったく逃げ切れていないッッッ」
結衣「解説してないで助けろ! どう見てもこの人、ヤ――」
花山「…………」ジロッ
結衣「うっ……な、なんでもないです……ごめんなさい……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:52:13.18 ID:SdRpzv1b0
>あかり「すごい……ッッ」
あかりがバキ側に引きずり込まれかけてる件
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:54:07.87 ID:
ybgIhEAo0
京子「じゃあ、手始めにババ抜きか七並べでもやる?」
あかり「わぁい七並べ! あかり七並べ大好き!」
結衣「…………」ズーン
ちなつ「…………」ドヨーン
京子「じゃあシャッフルを……」
花山「貸せ」
京子「おっ、薫ちゃんやってくれるの?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:59:18.24 ID:
ybgIhEAo0
花山「…………」サッサッ
あかり「薫ちゃん、シャッフルうまぁい!」
花山「…………」ピタッ
結衣「ん? 止まったぞ」
ブチッ!
結衣「~~~~~ッッ!?」
あかり「わぁ、束ねたトランプの一部分だけちぎっちゃった!」
京子「しかも力を込めた感じもなく、軽々と……やるね、薫ちゃん!」
あかり「でも、物を粗末にしちゃダメだよ?」
花山「ああ……」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:05:41.29 ID:
ybgIhEAo0
京子「予備のトランプなんてあったっけ、結衣」
結衣「あ、あはは……な、無かったと思うから、今日はもう解散で」
京子「じゃあ次は、ボードゲームでもやろっか!」
結衣「ですよねー……」
ちなつ「結衣センパイ、諦めましょう。もうこの空間からは逃げられないです……」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:10:11.26 ID:
ybgIhEAo0
ガラッ
綾乃「歳納京子ーッ!」
京子「あれ、綾乃じゃん。何しに来たの?」
綾乃「あなたが部外者を学校に連れ込んでいるって連絡があったのよ!」
京子「薫ちゃんのこと?」
綾乃「薫ちゃん?」
京子「この子」
花山「…………」
綾乃「ひぃ!?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:14:59.30 ID:
ybgIhEAo0
綾乃「ち、千歳! ヤの付く人が学校に……!」
千歳「あれぇ~? 薫ちゃんやん。どないしたん?」
花山「千歳の嬢ちゃん……」
千歳「まあ大方、歳納さんか赤座さんあたりに連れてこられたんやろうけど~」
綾乃「な、なに!? 千歳、この人と知り合いなの!?」
千歳「ウチの近くに住んではる、花山薫ちゃん。ええ子なんよ~」
綾乃「そ、そうなの……?」
千歳「お父さんのカタキ討ちに一人でカチコミかけたり、ライフル頭に食らっても死なへんかったり」
千歳「火薬が口で爆発しても生きてたり、死刑囚のノド潰したり、握力で腕破裂させたり」
千歳「すごい子なんやで~?」
綾乃「」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:19:49.76 ID:tlNa0GNk0
サメ素手で捕まえたりもしてたしな
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:20:51.02 ID:
ybgIhEAo0
京子「握力で腕破裂させられんの? 見たい見たい!」
結衣「!?」
綾乃「な、何言ってるの! そんなこと……」
京子「もちろん本物の腕じゃなくて、別の物でいいんだけどさ」
綾乃「あ……」
結衣「だ、だよな……そうだよな、うん」
ちなつ「じゃあ、この木刀を粉々にしてもらうのはどうですか?」
京子「おぉ~、ナイスアイデア! なぜか同じの2本あって困ってたしね~」
結衣「……ちなつちゃんが、普通に適合し始めた……」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:24:56.05 ID:
ybgIhEAo0
あかり「はいっ、薫ちゃん」サッ
花山「…………」
グチャッ...
あかり「……あれ? なんか変な音したよ?」
京子「こ……これはッッッ」
ちなつ「どうしたんで……あっ!?」
京子「握力が強すぎて粉々にならず、一部分だけマッチ棒のようになっているッッッ」
ちなつ「~~~~ッッ!?」
花山「まだやるかい」
結衣「いやいや、もういいです! 十分強いのは分かりました!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:30:26.60 ID:
ybgIhEAo0
花山「…………」ポイッ
京子「あ、やめちゃうの? 結衣の言うことばっかり聞いてもらって、やっぱりズルい!」
結衣「ありがた迷惑なんだけど……」
あかり「もっと見たかったなぁ~」
京子「じゃあずっと部室にいても何だし、次は外に行こっか」
綾乃「こ、この人を外に……?」
京子「薫ちゃんっていかにも強そうだけど、ケンカとかするの?」
花山「…………」
千歳「薫ちゃんは日本一の喧嘩師やで~。そんなん日常茶飯事やわ」
京子「喧嘩師!? じゃあケンカしてるとこも見たい!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:33:44.11 ID:
ybgIhEAo0
綾乃「いいかげんにしなさい、歳納京子!」
京子「へっ……」
綾乃「こんなのどう見てもヤクザじゃない! 学校に入れるどころか、一緒に遊ぶなんてどうかしてるわよ!」
結衣「あー……言っちゃった」
ちなつ「チーナ、知ーらないっと」
綾乃「……え?」
京子「薫ちゃん、綾乃にケンカ売られてるよ!」
あかり「わぁ~、なんだかワクワクするね!」
花山「…………」
綾乃「え……えっ?」
花山「嬢ちゃん、外に出な」
綾乃「」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:37:31.17 ID:cv6RfBLw0
南無三
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:41:05.81 ID:
ybgIhEAo0
ちなつ「青龍の方角! 日本一の喧嘩師、花山薫~!」
花山「…………」
あかり「わ~」パチパチ
ちなつ「白虎の方角! 学校一のツンデレ、杉浦綾乃~!」
綾乃「あの……さ、さっきのは言葉の――」
千歳「綾乃ちゃん、がんばってなぁ~!」
綾乃「」
京子「じゃ、戦闘不能かギブアップで終了。武器の使用以外のすべてを認めます!」
綾乃「や、やめ」
京子「はじめ!」ドドォン
結衣「どこから持ってきたんだ、その太鼓」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:44:33.29 ID:
ybgIhEAo0
~ 一年生、古谷向日葵の証言 ~
「ええ、確かにこの目で見ました。そこを通りかかったものですから」
「生徒会室に副会長がいなかったので、もしかしてごらく部にお邪魔してるのではと思いまして」
「私が見たのは、副会長と見知らぬ大男が立ち会っている姿」
「一目見て、只事ではない雰囲気が感じ取れましたわ……」
「ええ。勝負は一瞬でした」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:49:36.75 ID:
ybgIhEAo0
「後から聞いた話ですが……あの花山薫という男性、身長190.5cm、体重に至っては166kgもあるとか」
「その情報だけで、現場にいなかったあなたにも分かるでしょう。その体格の大きさが」
「まさか……その男が、いきなり空中に飛んで体を一回転させるなんて、思います?」
「1メートルとかそういうレベルじゃなく、明らかに自分の身長より高く飛んでいましたわ」
「……本当です! 嘘なんてついてませんわ!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:57:01.74 ID:
ybgIhEAo0
「……コ、コホン。失礼しましたわ」
「それで、まあ……その男は、副会長に踵落としを放ったのです。胴回し回転蹴り、と呼ぶそうですわね」
「直撃すれば、副会長の命も無かったかもしれませんが。どうやらあの男性、ああ見えて紳士らしく」
「……それは副会長の横をかすめ、地面に放たれたのです」
「その直後。硬直した副会長が、搾り出すような声で『ギブアップ』と小さく呟き、事は終わりましたわ」
「…………え? ど、どうしてその事を?」
「お、仰る通りですけれど……」
「その……副会長が恐怖のあまり、その場で……を、漏らしてしまったということは」
「あまり口外しないよう、お願いいたしますわ……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:03:38.41 ID:
ybgIhEAo0
京子「いやぁ、アレの後始末は大変だったよ~」
綾乃「うぅ……この歳になって、人前であんな姿を……」
千歳「綾乃ちゃん、大丈夫?」
綾乃「千歳……心配は、ノンノンノートルダム……はぁ……」
結衣「いや、さすがにその強がりじゃ私も笑えないよ……」
あかり「薫ちゃん、やっぱり強いんだね!」
花山「…………」
千歳「まあさっきので分かったと思うけど、薫ちゃんはケンカ売られへん限り、基本は手ぇ出さへんねん」
京子「超かっこいいじゃん! すげー!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:10:09.12 ID:
ybgIhEAo0
京子「ほら、綾乃も元気出せよ! 薫ちゃんと遊ぼうぜ~」
花山「…………」
綾乃「ひっ……あ、あれ?」
綾乃(な、なんか、自分から手出しはしないって聞くと、案外優しそうに見えるかも)
あかり「次は何で遊ぼっか?」
京子「薫ちゃんの傷の深さで、何年前につけられた傷か当てるゲームとかどう?」
結衣「バカやめろ!」
綾乃「それも面白そうね」
結衣「!?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:17:12.19 ID:
ybgIhEAo0
数時間後――
京子「いやー、遊んだ遊んだ!」
ちなつ「『薫ちゃんの握力にどこまで耐えられるかゲーム』はスリル満点でしたね」
綾乃「『凝縮されて固くなったタバコの箱を何分で開けられるかゲーム』も良かったわ」
千歳「ふふふ、みんな薫ちゃんの魅力に気付いてくれて何よりやわ~」
結衣「わ、私は違う!」
あかり「ええ~?」
花山「……京子、たびたびすまんが」
京子「おっけー! 結衣はまだそこらへん分かってないみたいだし、また一緒にゲームやろうぜ!」
結衣「……バカなッッッ」
終わり。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:18:30.53 ID:NCMNBoSS0
おつ
元スレ:
あかり「あかり、花山薫さんって人とお友達になったんだよ!」
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