2 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:44:28 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ふぁああ…。おはよう…。」
リビングでお母さんに挨拶する。
杏奈母「あら杏奈、一人で起きるなんて偉いわね」
そう、最近は一人で起きている。
この前までは夜遅くまでゲームをしていて朝起きられないことが多かったが、今は一人で起きられるようになった。
劇場でライブすることの他に、楽しみが一つ増えたからだ。
6 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:46:26 ID:
oW7VeTsB0.net
モグモグモグ…
朝食を食べ終え、身支度を済ませる。
鏡の前でビシッと決めポーズ。よし、今日もビビッと頑張ろう。
杏奈「いってきます!」
7 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:48:54 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 2
ガチャッ
劇場の扉を開けると、いつものみんながそこにいた。
百合子「あっ! 杏奈ちゃん! おはよう!」
P「おはよう、杏奈」
杏奈「ん…。おはよう、ございます…」
カバンを置き、百合子さんやプロデューサーさんとあいさつを済ませる。
10 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:51:17 ID:
oW7VeTsB0.net
劇場のみんなは、支え合い、高め合うことができる大切な仲間だ。
けれど、その中でもとびきり大切な人が一人だけいる。
杏奈「あっ…」
部屋の奥のほうで、ロコを見つけた。なんだか上機嫌で、髪の毛をぴょこぴょこさせている。
11 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:53:43 ID:
oW7VeTsB0.net
そう、劇場で今一番楽しみなのはロコに会うことだった。
みんなロコの魅力に気付いていないかもしれないが、ロコはふわふわで、ぷにぷにで、何とも言えない可愛さを持っている。
身体が勝手にロコのほうに吸い込まれる。ロコとおしゃべりができないと一日が始まった気がしない。
12 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:56:17 ID:
oW7VeTsB0.net
しかしロコに近づいていくと、誰かが既にロコの隣にいるのが見えた。
千鶴「ほらコロちゃん、リボンが曲がっていますわよ」
ロコ「あれ、そうですか? というか! コロちゃんじゃなくってロコですってば!」
楽しそうに会話するのが聞こえてくる。
今朝のロコは既に千鶴さんに取られていた。
というか、いつもそうだ。千鶴さんは世話焼きなんだけど、特にロコのことが気に入っているようでいっつもロコの隣にいる気がする。
13 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 12:58:33 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「……」
ロコの真後ろまで近づいて、服の裾をちょんちょんと引っ張った。
ロコ「…? あっ、アンナ! グッドモーニングです!」
杏奈「ねえロコ…こっち、来て…」
ロコ「アンナ? どうしたんですか?」
杏奈「いいから…はやく…」
14 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:00:57 ID:
oW7VeTsB0.net
特に何か用事があったわけではない。しかし、ロコが別の人と楽しそうに喋っているのを見るのが少しだけ不愉快だった。
ロコ「はぁ、まあノープロブレムですが…。えっ、あっ、アンナ! 引っ張らないでください!」
千鶴「あっ…! コロちゃん!」
そのまま二人で部屋を出る。廊下には誰もいなくて、ロコと二人っきりになれた。
15 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:03:11.677 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「……。えっと…」
ロコ「それで、どうしたんですか、アンナ?」
杏奈「あ…いや…。その…おはようって…」
ロコ「はい、グッドモーニングです! でも、それくらいならルームを移動しなくても大丈夫だったんじゃないですか?」
杏奈「あの、それは…その…だけど…」
16 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:05:39.652 ID:
oW7VeTsB0.net
だってロコが他の人と喋ってたから…とは言えない。
杏奈「えっと…今日のライブ…頑張ろうね…」
ロコ「はい、頑張りましょう! お互いファイトですよ!」
ロコはやっぱり可愛い。ロコの笑顔のおかげで体の底から力が湧いてくる。
杏奈「うん…ありがとう、ロコ…」
17 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:07:45.597 ID:
oW7VeTsB0.net
……。
その日のライブも無事に終わった。
ステージの上のロコも本当に可愛かった。それこそ、ファンのみんなに見せずに独り占めしたくなるくらい。
そんなことを考えていると、またロコと喋りたくなった。
更衣室を見渡す。ロコがいた。すぐに分かった。
その亜麻色の髪が、汗で湿っているせいなのか一段と輝いて見える。
18 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:10:07.032 ID:
oW7VeTsB0.net
今すぐ駆け寄ってお話ししたい。しかし、またそこには障害があった。
千鶴「今日のコロちゃんも一生懸命で素敵でしたわ!」
ロコ「サンクスです千鶴! でも、ロコはコロちゃんじゃなくてロコですからね?」
またロコが千鶴さんと喋ってる…。
うぅ…。どうしよう…。
20 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:12:05.313 ID:
oW7VeTsB0.net
でも、やはりどうしてもロコと話がしたくてそこに近づくことにした。
杏奈「あの…えっと…」
ロコ「あ、アンナ! 今日のライブも、ワンダフルでエクセレントでしたね!」
杏奈「あ…うん…そう、だね…」
千鶴「杏奈? どうしましたの?」
杏奈「えっと、その…」
千鶴「……」
21 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:14:39.536 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ロコ…今日、うちに…来ない…?」
突然のお誘いが口をついて出た。
急に何てこと言っちゃったんだろう…! 自分でも慌てて取り消そうとする。
杏奈「あ…いや…じゃなくて…」
ちょっと苦し紛れだったかもしれない。
ロコの目をちらりと見る。ドン引きされてないかな?
22 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:17:13.069 ID:
oW7VeTsB0.net
しかし、ロコから返ってきたのは意外な返事だった。
ロコ「アンナのハウス? いいんですか?」
えっ、来てくれるの?
杏奈「も、もちろん…いいよ…。一緒に…遊ぼう…?」
ロコ「サンクスです、アンナ!」
こういうのを、怪我の功名と言うのかもしれない。しかし、大変なことになってしまった。
24 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:19:55.105 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「あ、でもアンナに渡したいロコアートがあるので一旦ロコは帰ってもいいですか?」
杏奈「うん…いいよ…」
ロコ「サンクスです! とびっきりのロコアートを持っていきますね♪」
ロコがうちに来てくれる?! いやいやいや、友達を呼ぶなんてそんなの普通のことだ。
でも、ロコなのだ。大好きなロコがうちに来てくれる。
緊張と興奮で心臓が高鳴る。
どうしよう、どうしよう?!
26 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:23:12.931 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 3
ロコ「えっと…この辺りに置いてもいいですか?」
杏奈「うん、いいよ…ありがとう…」
ロコが持ってきたのは、そこそこの大きさのオブジェだった。
ロコ「このロコアートはですね、インスピレーショナルで、ダズリングで、イマジナティブで、まさにアンナにピッタリのアートなんです!」
杏奈「うん…すごいね…ありがとう、ロコ…」
ロコはやっぱりこういうのを作るのが上手だ。芸術はよく分からないけど、ロコの作るロコアートはいつだって輝いて見える。
27 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:26:00.146 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「あ、ちょっと…待って…。あの…おやつ…持ってくるね…」
お菓子を持ってくるのを忘れたので、今から取りに行くことにした。
……。
えっと…なんだっけ…。そうそう、インスピレーショナルで、ダズリングで、イマジナティブ。
言葉の意味はよく分からないけど、うん、すごく、いいと思う。
もっとほら…あの…ぬいぐるみくらいのサイズだったら、それでオナニーとかできたかもしれないけど。
でも、ロコから貰ったものなら宝物だ。壊しても困るから、触らないように大事にしておこう。
29 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:28:16.188 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「おまたせ…おやつ、持ってきた…」
杏奈「ロコ…?」
部屋に戻ると、ロコはロコアートとにらめっこをしていた。
気に入らない箇所があって手直ししているのだろうか。こちらに気が付いていないようで、よっぽど集中しているように思える。
こちらに気が付いていないロコ。部屋には二人きり。ごくり、と喉が鳴った。
31 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:30:37.289 ID:
oW7VeTsB0.net
そもそも、部屋に来ている時点で「合意」なのだ。これはもう、誘っているとしか思えない。
一歩、二歩とロコに近づく。
三歩、四歩…。あともうちょっと…。
ロコ「ア、アンナ! おかえりです!」
ガサガサッとアートを整えてこちらを振り返るロコ。
残念、気付かれてしまった。もうちょっとだったのに。
33 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:33:18.532 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「あ…うん…ただいま…」
触ることはできなかったけど、近づいただけでロコの匂いがした。甘くて、柔らかくて、大好きな匂い。
ともかく、持ってきたお菓子と飲み物を机に置く。
ロコ「あ、シフォンケーキ! ロコも大好きです!」
ロコがそれに手を伸ばし、美味しそうに食べ始めた。両手で持ってもぐもぐと食べる様子はどこか小動物のようである。
34 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:35:43.800 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「あの、それ…。杏奈が…作った…」
ロコ「ええっ?! そうなんですか?!」
三姉妹カフェの収録のおかげで、多少は料理の心得がある。
料理の腕を褒められて気恥ずかしいが、そんなことより、ロコが喜んでくれるなら何度だって…。
杏奈「それ…好きなら、いつでも…」
ロコ「アンナは良いワイフになれますね!」
35 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:38:21.058 ID:
oW7VeTsB0.net
……。
……え?
予想だにしていなかった言葉が飛び出してきて頭が真っ白になる。
ワイフ。妻。きっと遠い将来の話だけど、杏奈と誰かが結婚して、それはつまり、ロコと離れ離れ…。
あるいは、ロコも誰かと…。
杏奈「どうして…」
ロコ「...? どうしたんですか、アンナ?」
杏奈「どうして…そんなこと…言うの…?」
37 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:40:52.680 ID:
oW7VeTsB0.net
ふらりと立ち上がってロコの後ろに腰を下ろす。
ロコ「あの、アンナ?」
ロコを後ろからぎゅうっと抱きしめる。
ロコ「アンナ、どうしたんですか?」
杏奈「ロコ…」
ロコの髪に顔を押し付ける。優しくて甘い匂いが鼻腔をくすぐった。
ロコ「アンナ…?」
杏奈「どうして…」
杏奈「杏奈は…こんなに…好きなのに…」
38 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:43:44 ID:
oW7VeTsB0.net
耳たぶが髪の間から覗く。杏奈は吸い込まれるように顔を近づけ、そこをそっと噛んだ。
ロコ「ひゃっ! アンナ、何して…」
杏奈「ロコは…杏奈のこと…嫌いなの…?」
服の上から胸を優しくまさぐる。
ロコ「そんな、嫌いなんて…あっ!」
杏奈「ちゅっ…。ねえロコ…杏奈のこと、好き…?」
耳に優しくキスすると、ロコの身体がピクンと反応した。
39 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:46:16.793 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「杏奈のこと…。ちゅっ…。好きって…言って…?」
ロコ「アン…ナ…ぁああぁ…」
ロコの上着のボタンをプチン、プチンと外していく。
杏奈「ロコ…」
鼓動が高鳴る。息が荒くなってきた。
ここまで来たら、もう止まれない。ブラジャーのホックに手を掛け……
41 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:48:52.144 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈母「杏奈? お友達来てるの?」
杏奈「!!!!?!!」
ガタガタガタン!! 咄嗟にロコから離れる。
杏奈母「ちょっと杏奈、どうしたの今の音は」
ガチャッ。お母さんが部屋に入ってくる。
杏奈母「あら、ロコちゃん。いらっしゃい」
ロコ「えっと…ハローです…」
45 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:51:24.397 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈母「ロコちゃん暑いの? エアコンの温度、変えてもいいからね」
ロコ「あ、いやいやいや! ロコはノープロブレムですよ!」
ロコが慌ててはだけた上着を着直す。
杏奈母「杏奈? そんなところで何してるの?」
お母さんが部屋の隅でずっこけている杏奈を見つけた。
杏奈「えっと…あの…杏奈も…大丈夫…」
46 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:53:49.656 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「ああっ! そうでしたっ! ロコはそろそろゴーホームしなくちゃですっ!」
ロコがわざとらしくそう言って立ち上がった。
杏奈「あ…。う、うん…。」
杏奈母「あら、ロコちゃん帰るの? またいらっしゃいね」
ロコ「グッバイです!」
そう言ってロコはバタバタと玄関に向かい、そのまま家を出て行った。
47 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:56:01.459 ID:
oW7VeTsB0.net
行っちゃった…。
しばらく放心状態だったが、次第に現実感を取り戻してきた。
ロコにあんなことしちゃった……。
嫌われちゃったかもしれない……。
でももっとしたかった……。
48 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 13:58:04.891 ID:
oW7VeTsB0.net
いろんな気持ちがぐちゃぐちゃになって、突然涙が出てきた。
どうして泣いているのか自分でもよく分からなかったが、涙はどうしても止まらなかった。
一人になった部屋で泣き続ける杏奈を、ロコアートだけがただじっと見つめていた。
49 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:01:25.009 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 4
その次の日。杏奈は、劇場でまたロコを探していた。
昨日の今日だ。ロコには嫌われているかもしれない。
しかし、身体が勝手にロコを求めてしまっていた。
ガチャリ。控室の扉を開けると、キャンバスに向かって絵を描いているロコの背中が見えた。
51 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:03:54.575 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「……」
どうしよう。普通に声掛けてもいいのかな?
いや、ロコは集中してるかもしれないしやっぱりダメかな…
しばらく逡巡していたが、やはり我慢できなくなって声を掛けることにした。
杏奈「あの…ロコ…? おはよう…」
ロコ「はい! グッドモーニングですよ、アンナ!」
そう言ってロコは、いつもと変わらない笑顔を見せてくれた。
良かった、少なくとも嫌われてはいないようだ。
52 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:06:18 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「あの…えっと…ロコ…」
杏奈「いや…なんでも、ない…」
話をうまく切り出せなくてモジモジする。その時、隣で見ていたであろう千鶴さんが声を掛けてきた。
千鶴「杏奈、おはよう。今日も元気そうですわね」
杏奈「あ…はい…おはようございます…」
千鶴「それはそうと杏奈、ちょっとこっちに来て下さらない? 少しお話がありますの」
杏奈「え…。別に、いいけど…」
53 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:08:32 ID:
oW7VeTsB0.net
千鶴さんに連れられて廊下に出る。話ってなんだろう。
早く終わるといいな…なんて思っていると、千鶴さんが杏奈の目を真っすぐ見ながら話を始めた。
千鶴「杏奈。単刀直入に訊きますけど、あなた、コロちゃんのことが好きなんですの?」
杏奈「すっ?!」
本当に単刀直入に訊かれてびっくりした。上手く答えられなかったが、千鶴さんはそれを肯定と受け取ったらしい。
千鶴「はぁ…。全く、困ったものですわね。」
54 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:10:31 ID:1iPxupwc0.net
55 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:11:05 ID:
oW7VeTsB0.net
千鶴「コロちゃんのことが好きな気持ちはよ~く分かりますわ。でも、今のままではコロちゃんの心は杏奈から離れていきますわよ?」
何それ。何言ってるの?
杏奈「千鶴さんには…関係、無い…」
千鶴「関係あります。私たちは劇場の仲間ですのよ?」
杏奈「だからって…」
千鶴「杏奈がコロちゃんを好きな気持ちをとやかく言うつもりはありませんわ。でも、杏奈はコロちゃんの気持ちを考えたことがありますの?」
杏奈「うるさいよ…」
千鶴「杏奈!」
58 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:14:39 ID:
oW7VeTsB0.net
両肩を掴まれて無理やり正対させられる。
千鶴「相手の気持ちを思いやること、それがお友達で一番大切なことですわ! 今の杏奈はコロちゃんを困らせてばかり!」
千鶴「本当にコロちゃんのことが好きなら、コロちゃんの気持ちを最初に考えるべきですわ!」
杏奈「もう、いい…。離して…」
60 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:16:34 ID:
oW7VeTsB0.net
千鶴「離しませんわ。だってこれはコロちゃんのためだけじゃなくて、杏奈のためでもありますのよ? 二人にはずっと仲良くしていてほしいんですの」
杏奈「だから、なに…」
千鶴「今後、コロちゃんの嫌がることはしないこと。私と約束して下さる?」
杏奈「分かったよ…。分かったから、もういいでしょ…」
62 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:18:56 ID:
oW7VeTsB0.net
そうだ。千鶴さんはロコを杏奈に取られるのが怖いんだ。だから邪魔をしてくる。
千鶴「そう…。分かってくれたなら嬉しいですわ」
そう言うと千鶴さんは肩から手を離し、杏奈の髪をそっと撫でた。
千鶴「私も二人のことを応援していますの。頑張ってくださいまし」
どうせそんなこと思ってないくせに。嘘つきは、嫌いだ。
63 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:20:56.094 ID:
oW7VeTsB0.net
ともあれ、千鶴さんから解放されたので部屋に戻る。ロコはまだ、アートに夢中だった。
ロコ「アンナ!」
こちらを振り返って笑うロコ。可愛い。世界で、一番。
駆け寄って抱きつこうとしたが、後ろで千鶴さんが見ていたからできなかった。仕方なく、ロコの後ろのほうにある椅子に腰かける。
64 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:22:59.917 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「……。」
結局、その後はずっとロコを見ているだけで日が沈んでしまった。
ロコも気が済んだらしく一緒に帰ることにしたが、なんだか胸の中のわだかまりが気になって、少しだけ離れて歩いた。
どうして杏奈を邪魔するんだろう。ロコのことが好きなだけなのに。
ロコともっと一緒にいたい、それだけなのに。
65 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:25:29.957 ID:
oW7VeTsB0.net
そんなことを考えていると、ロコがくるりとこちらを振り向いた。
ロコ「ここでお別れですね。グッバイです、アンナ!」
お別れ。その言葉を聞いてきゅっと胸が締め付けられる。
杏奈「え、あ…」
ロコが帰り道の話をしているというのは分かる。明日またロコと会えるのも分かる。
それでも、ロコと別れるということ自体に言いようのない悲しみを覚えた。
67 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:28:06.992 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「シーユーです!」
手を大きく振りながら笑うロコ。杏奈はそれを、ただ呆然と見つめることしかできなかった。
……。
その日、その後のことはよく覚えていない。
多分、いつも通りにご飯を食べてお風呂に入って寝たのだろう。
でも、ロコとの別れをずっと考えていたせいで何もかもが上の空で、ゲームも全く集中できず、ベッドに入っても心が休まることはなかった。
68 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:31:30.477 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 5
決めた。ロコを監禁するしかない。
恋は戦争だって百合子さんが言ってた。戦争ってことは、何してもいいってことでしょ?
通販で睡眠薬を買って、逃げないようにロープで縛り付けておこう。
古典的な方法だけど、うまく行くと思う。多分。
69 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:33:41.727 ID:
oW7VeTsB0.net
あとは…この部屋で飼うのは難しそうだからどこかワンルームを借りないと。
あんまり人通りがない場所で…劇場からはちょっと離れてる場所がいいかな…カタカタカタ…よし、ここでいっか。
ロコと二人きりになれたら何をしよう…。そうだ、手料理をいっぱい食べさせてあげよう。
ああ、ロコとずっと一緒にいられるなんてすっごく幸せ!
70 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:35:07.087 ID:
oW7VeTsB0.net
……。
数日後、睡眠薬が届いた。
待ちきれなくて封を開ける。白い錠剤がいっぱい入っていた。ちょっとドキドキする。
ロコの寝顔! これでロコの寝顔をずっと見ていられる!
72 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:38:01.839 ID:
oW7VeTsB0.net
……。
更にその何日か後。ワンルームの鍵を手に入れて家具も運び込み、いよいよロコを連れ込むだけとなった。
ライブが終わった後、平静を装ってロコに話しかける。
杏奈「ねえロコ…あのね…今日、うちに来てくれる…?」
ロコ「アンナのハウスですか? うーん、ですが…」
杏奈「あの…今日は…絶対…えっちなこと、しないから…」
嘘はついてない。睡眠薬を飲ませてワンルームに運び込むだけだから。
73 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:40:13.597 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「うーん、アンナがそこまで言うなら…」
やった、やった!
杏奈「ありがとう…」
これでロコは杏奈だけのもの!!
杏奈「ふ、ふふ…」
杏奈「楽しみだね、ロコ…」
74 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:44:20.938 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 6
ロコ「……」
ほの暗い部屋の中。ベッドで寝ているロコ。
杏奈「ロコ…」
ロコ「…….」
手はベッドフレームに縛り付けた。ドアに鍵もかけた。
二人だけの世界。ロコと、杏奈だけ。
75 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:46:36.545 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ロコ…可愛いね…」
頬を突っついてみる。ぷにぷにして気持ちいい。
ロコ「ん…」
杏奈「あっ…」
ロコの目が開く。
杏奈「ロコ…おはよう…」
ロコ「んぐっ?! んんっ!」
目が合うとロコは身悶えを始めた。タオルを巻いて猿ぐつわにしているので、喋ることはできない。
76 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:48:47.545 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「んんーーー!」
杏奈「よく…寝られた…?」
ロコ「んーーー! んんーーー!」
杏奈「そっか…お腹、すいたんだね…」
ロコ「んんんん!!」
じたばたしているロコを尻目にキッチンに行き、スープを持ってベッドまで戻った。ロコに食べさせようと思って作っておいたやつだ。
78 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:51:18.914 ID:
oW7VeTsB0.net
タオルで作った猿ぐつわを外す。
ロコ「げほっ、げほっ…。ア、アンナ! このロープも外してください!」
杏奈「え…なんで…?」
ロコ「こんなイリーガルなこと、やっちゃダメです! はやくロコをリリースしてください!」
杏奈「そんなの…ダメ…」
ロコ「プリーズです! アンナ!!」
パァン
平手でロコの頬を張る。
杏奈「生意気、言わないで…」
79 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:53:37.186 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「そんな、生意気なんて…」
パァン
もう一度。
杏奈「ダメなものは、ダメ…」
ロコ「うう…アンナ…」
ロコがおとなしくなった。赤く腫れた頬をなでる。ほんのり温かい。
杏奈「言うこと…聞けて…偉いね…。ごめんね…痛かったね…」
少し涙が出ていたのでやさしく拭ってあげる。
80 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:55:44.954 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ごほうび、あげる…。これもね…杏奈が…作ったの…」
スープを再び手に取る。食べさせてあげようと思ったけど、寝たままだと難しそうだということに気が付いた。
そっか、じゃあ口移しにしよう。
スプーンですくって口に含む。具は少しかみ砕いておこう。むぐむぐむぐ…。
81 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:58:09 ID:
oW7VeTsB0.net
顔を近づけるとロコがうろたえた。
ロコ「ア、アンナ?! ストップです!!」
杏奈「ん…」
ここで止めるわけがない。ロコの首に抱きついて唇を重ねた。
杏奈「ちゅっ…んっ…」
ロコ「んっ! んん!」
82 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 14:58:36 ID:1iPxupwc0.net
闇だったかー
83 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:00:17 ID:
oW7VeTsB0.net
舌先をロコの口の中に差しこむ。舌と舌とが絡み合う。
杏奈「んん…っ、ちゅっ…」
唇が重なる度、頭が真っ白になる。
ロコ「んん!! んぐっ!!」
杏奈「ちゅっ…ちゅぱっ…んっ…」
85 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:02:12 ID:
oW7VeTsB0.net
その柔らかさと、ぬくもりと、甘い香りと微かな吐息と、とにかく全ての感覚が、ロコで埋め尽くされていく。
杏奈「んむっ、あふぁ…っ、ちゅるっ…」
溶けていく。心の中の、理性という名の檻が、溶けて無くなっていく。
杏奈「えへへ…ロコ…ロコ…」
86 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:04:22 ID:
oW7VeTsB0.net
もう止められない。もう一回。むぐむぐむぐ…。
杏奈「は…ぷ…、ちゅっ、れろ…っ」
ロコ「んっ、ぁふぁっ…!」
ロコの口にスープを流し込む。スープの味とキスの甘さとが溶けあう。
杏奈「ちゅぷっ、ちゅるっ…んぐっ…」
ロコ「んむっ…ふぁっ…」
87 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:06:37 ID:
oW7VeTsB0.net
唇が離れた時、ロコがふわりと吐息をこぼした。
その甘い香りに、頭がクラクラする。
ロコ「けほっ、けほっ…」
杏奈「ねえ、もう一回、もう一回…」
ロコ「ちょっ…ちょっと…ストップです…アンナ…」
スープをもう一度口に含もうとしたとき、ロコからストップがかかった。
89 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:09:17 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ロコ…どうしたの…? おいしく、ない…?」
ロコ「けほっ…あの、いや、その…デリシャスなんですけど…」
美味しいって言ってもらえた。良かった…。
ロコ「あの、ちょっとだけ、ウェイトです…」
あ、もしかして…。
90 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:11:47.764 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「もしかして…ロコも…初めて、だった…?」
ロコ「う、ううう…。それは、その…」
頬を赤らめて顔をそむけるロコ。
そっか…! ロコもファーストキスだったんだ…!
杏奈「嬉しい、嬉しいよ…ロコ…」
91 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:13:30.525 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコの味を知っているのは杏奈だけ。
そして、杏奈以外の人が知ることは無い。
杏奈「じゃあ…ゆっくり、していこうね…」
ロコはもう、杏奈だけのものだから。
杏奈「時間は…たっぷり…あるから…」
94 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:18:23.763 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 7
……。
ギィッ バタンッ
杏奈「ただいま…ロコ…」
杏奈「いい子に、してた…?」
ガチャリ
ロコ「んぐっ! んんん!」
杏奈「待たせて、ごめんね…」
ロコ「んん!! んんーー!!」
96 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:20:55 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「今日も…いっぱい、可愛がってあげるから…」
猿ぐつわを外してロコの髪を撫でる。
ロコ「ぷはっ…。げほっ、ごほっ…」
杏奈「ロコ…いい子だね…」
ロコ「あの…アンナ…。ちょっと、お願いが…」
下半身をモジモジさせながらロコがこちらを見つめてくる。
97 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:23:04 ID:
oW7VeTsB0.net
それが何を意味しているのかはだいたい分かっていたが、ちょっとだけイタズラをしてみたくなった。
杏奈「どうしたの…? ほら、言ってみて…?」
ロコ「あ、あぅぅ…。アンナはいじわるです…」
杏奈「言わないと…分かんないよ…?」
ロコ「う、ううぅぅ…。お、お…」
杏奈「お?」
ロコ「お、おトイレ、行きたいです…」
98 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:25:27 ID:
oW7VeTsB0.net
想像通りの答えが返ってきた。
杏奈「そっか…。トイレ、行きたいんだ…」
ロコ「は、早くしないと間に合いません…」
うるんだ瞳でこちらを見つめるロコ。
杏奈「えへへ…どうしよっかな…」
ロコのおしっこ。
ちょっとだけ嗜虐心が湧いてきた。
99 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:27:56 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「よいしょ…っと…」
ロコの下半身が目の前になるように体を動かした。
ロコのスカートをめくり上げ、無造作にストッキングとパンツを脱がす。
ロコの秘部があらわになる。汗で蒸れた濃厚な匂いが鼻を突いた。
ロコ「え?! えっ?! アンナ?!」
100 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:30:45 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコの脚をぐいっと開いて顔を近づけると、より一層ロコの匂いが濃くなる。
杏奈「ん…ちゅっ…」
ロコ「ひゃっ!! ア、アンナ?! 何をしているんですか?!」
杏奈「れろっ、れるぅ…」
ピンク色の割れ目を舌で舐め始める。
ロコ「い…いゃっ! アンナ!」
杏奈「れろっ…杏奈のこと、好きって…れるっ…100回、言ってくれたら…トイレ…行かせてあげる…」
101 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:33:32 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「えっ、100回…? あ、ああっ!」
杏奈「ぺろ、れろっ…んちゅう…れろっ、れりゅ、れろっ…ちゅぷ」
舌を突きだすと、大陰唇がピクリと反応した。
杏奈「れろれろれろ…れろろ…ちゅう、ちゅぱっ」
ロコ「や、ぁああああ…アンナ…ア、ンナ…!」
ちょっとしょっぱいような、不思議な味。
ロコの可愛らしい反応も相まって、杏奈はすっかり夢中になっていた。
102 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:35:53 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「じゅぱっ、んじゅるる…じゅぷ、じゅるっ、んじゅるぅ…」
ロコ「あ、ああっ! 好き、好き、好きですっ、好き好き好き好き好き!」
ああ、ロコが杏奈のこと好きって! 好きって言ってる!
やっぱりロコも杏奈のことが好きだったんだ!!
杏奈「杏奈も…好きだよ…。れろ…れろぉ、ちゅぷ…れろぉ、んむ…」
ロコ「あ、あ、あ、好き、好き、あ、あ、あああ!」
ロコの嬌声が部屋の中に溶けていく。
103 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:38:29 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「んむぅ…ちゅぱ、ちゅぷっ、ちゅぶっ…んちゅうぅ…」
ロコ「やぁ! ああああっ! す、好き! あっ…んああぁぁあっ!!」
その声をもっと聞きたくて、舐めるスピードを上げる。
杏奈「ちゅっ、ちゅ、れろぉ…れろ、れろっ…んむ、れろっ…はっ、はぁ…んちゅっ」
ロコ「あ、ああぁぁぁっ! らめっ、そこは、らめぇ! んあぁっ!!」
ロコの身体が小刻みに震え始めた。
104 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:40:54 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「じゅるっ、ちゅぱっ、ちゅうぅ、んちゅっ…ちゅ、んちゅっ、ちゅぱ、ちゅっ!」
ロコ「これ…だめっ…ですっ! んああぁぁぁっ! きっ…きちゃ、うのっ…あっ…ふあぁっ!!」
杏奈「大丈夫…大丈夫、だよ…。ロコの全部…解き放って…大丈夫、だから…」
杏奈「ちゅぱ、ちゅるっ…じゅぷっ! ぢゅっ、ぢゅるっ、ちゅぱっ、じゅぷぷ…んじゅうっ!」
ロコ「だっ…だめっ…だめっ…です…。アン…ナ…もう…でちゃう…からっ…」
力なく懇願するロコ。
105 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:44:08 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ほら、ロコ…。もっと…好きって、言わなきゃ…」
ロコ「そんな…そんなぁぁ…ああぁぁぁっ…好き、好き、好き好き好き!!」
小刻みだったロコの身体の震えは、今は大きくビクビクとロコの全身を襲い続けている。
杏奈「イキそう…? いいよ、ロコ…。可愛いところ…いっぱい、見せて…?」
杏奈「んじゅっ! じゅるっ! じゅぷっ、んじゅっ…れろろろ…れろっ、れろ、じゅるうっ!」
107 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:46:33.851 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「出ちゃう、出ちゃいます…あ、あああ…ふああぁぁっ…す、好き、好き…!」
杏奈「んぐっ…じゅるるっ…んぐっ! ちゅうぅ…ちゅるっ、じゅるるるっ!」
ロコ「あ、あ、あ、ああああ!!」
ロコ「あ、あああああああああああああああ!!!!」
ビクビクと、何度も痙攣して絶頂する。
108 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:48:52.408 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「あ、あああ…は、ぁぁああ…」
熱い吐息を吐きながら、ロコの全身の緊張が解ける。
杏奈「ほら、ロコ…。我慢、しないで…」
ロコに優しく語り掛ける。
ロコ「やぁぁぁ…出ちゃう、おしっこ、出ちゃいます…」
杏奈「大丈夫、大丈夫だよ…ロコ…」
ロコ「あ、ああ…! もうっ…! ダメです…! や、やああぁぁぁ…」
109 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:51:22 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「力、抜いて…。大丈夫、誰も…見てない…から…」
ロコ「あぁぁっ…アン…ナ…みなっ、みない、でっ…くださ…」
ロコ「あ、ああ、あああ…」
消え入るような声。
そしてついに、サラサラとした黄金色の液体が吹き出した。
プシャァァ…
110 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:53:54 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「ダメ、見ちゃ、ダメです…アンナ…。あぅ、うううう…止まら、ないです…」
湯気に交じって立ち込めるロコの濃厚な匂い。
ただ、言葉も無くロコの放尿を眺める。
ロコ「あ、ああ…ぁぁぁっ…見な、いで……」
言葉が消え入ると共に、その放物線も勢いを失っていった。
膀胱の黄金水を出し切ったロコの全身から力が抜け、ぐったりとベッドに沈み込んだ。
111 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:56:15 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「う、うう…だから…言ったんです…」
杏奈「すごく…きれいだったよ…」
そう囁いて、顔に付いたロコの尿を拭った。
ロコ「アンナ…ひどいです…こんな…こんなこと…」
112 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 15:58:27 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「大丈夫…大丈夫だよ…」
ロコの髪を優しく撫でる。
杏奈「何も…恥ずかしく…ないよ…。ロコの全部…杏奈に、見せて…?」
杏奈「これからは…ずっと…二人きりなんだから…」
114 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:03:08 ID:
oW7VeTsB0.net
Chapter 8
それから、また数日が経った。
劇場ではロコを心配する声がちらほら聞こえ始めたが、風邪で看病しているとか適当なことを言ってごまかしている。
杏奈「~~~♪」
今日もロコのためご飯を作っている。まずは野菜の皮を剥いて、刻んで、それから…。
ロコもお腹を空かしているだろうから、手早く作ってあげないと。
115 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:05:50.628 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「~~~♪」
好きな人のために料理を振る舞うのがこんなに素敵なことだなんて思わなかった。毎日料理するのも全く苦にならない。
上機嫌で料理をしていた、その時。
信じられない音が聞こえた。
コンコン
ドアを叩く音が聞こえたのだ。
117 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:08:24.160 ID:
oW7VeTsB0.net
宅急便? いやまさか。何も頼んでいない。
いやいや、大丈夫。帰ってきたときに鍵を閉めた。無視しておけばいいだけだ。
そう考え、気を取り直して料理を再開しようと思ったが。
追い打ちをかけるように、信じられない声が響いた。
千鶴「コロちゃん? 入りますわよ?」
119 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:10:53.879 ID:
oW7VeTsB0.net
扉を開けて千鶴さんが入ってきた。いるはずのない人がそこにいた。
何で? 鍵も閉めていたのに!
千鶴「コロちゃん?!」
部屋の一番奥、ベッドに縛りつけられたロコを見つけて必死の形相で駆け寄っていく。
千鶴「もう、こんなことになっているのならそう言ってくださいまし!」
120 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:13:27.529 ID:
oW7VeTsB0.net
焦りと動揺で、頭がうまく働かない。
なんでここにいるの?
どうしてここが分かったの?
頭はぐちゃぐちゃになっていたが、一つだけ明らかなことがあった。
千鶴さんは、ロコを奪いに来た。
杏奈は包丁を手に取ってロコがいるベッドに向かう。
ロコを守らないと…!
122 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:16:06.900 ID:
oW7VeTsB0.net
千鶴「これ…よいしょ…どうやってほどくんですの…!」
千鶴さんは紐をほどくのに必死になっている。
千鶴「これを…こうして…」
ひたり、ひたりと千鶴さんに近づく。
千鶴「あと、ちょっと…」
後ろなんか全く気にしていない。
千鶴「すぐ…助けてさし上げますわ…!」
だから、真後ろまで来た杏奈に全く気が付かなかった。
125 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:18:45.548 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「何、してるの…?」
千鶴「杏…」
ザクッ
千鶴「あああっ!!」
肩に向けて思い切り包丁を振り下ろす。千鶴さんは苦痛にあえぎ、ロコから手を離した。
126 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:21:29.004 ID:
oW7VeTsB0.net
髪を掴んでぐいっと後ろに引っ張ると、千鶴さんは簡単にバランスを崩した。そのまま引き倒して馬乗りになる。
杏奈「ねえ…何、してるの…?」
杏奈「どうして…ここが…分かったの…? 羨ましくて…ストーキング、してたんだ…」
千鶴「そんな、私はストーキングなんて…」
どうせ嘘だ。そうでもしないと、この場所が分かるわけがない。
何より、二人だけの世界を邪魔しに来た。それだけでもう許すつもりはない。
128 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:24:06.325 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「どうして…邪魔、ばっかり…するの…!」
肩の傷口にぐりぐりと包丁をねじ込む。
千鶴「あああああっ!!」
叫び声が大きすぎて、隣にいるロコが可哀想だ。別に訊きたいことも無いし、さっさと殺すことにした。
心臓はたしか…胸の真ん中辺り?
ガッ ガッ
力いっぱい振り下ろしてみたが、骨が邪魔で上手く刺さらない。イライラしてきた。
131 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:26:44.295 ID:
oW7VeTsB0.net
千鶴「ねえ、杏奈…、まだ間に合いますわ…。お願い、包丁を下ろして…」
千鶴「っ…。それは…ひとを傷つけるためのものではなくってよ…」
杏奈「うるさい!」
ガツン ガツン
血は出てくるが、なかなか死なない。
千鶴「杏奈、話を聞いてくださいまし…。大丈夫、大丈夫だから…」
132 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:29:19.481 ID:
oW7VeTsB0.net
もう面倒だから心臓じゃなくてもいいや。柔らかいところをいっぱい刺せば、すぐ死ぬだろう。
今度はお腹に向けて振り下ろす。
ドスッ
千鶴「あああああああっっ!!」
ちゃんと根元まで刺さった。
千鶴「杏奈……」
ドスッ ドスッ
千鶴「お願い……」
ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ
133 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:32:30.640 ID:
oW7VeTsB0.net
何度も何度も何度も何度も刺した。いろんな色の内臓といろんな色の体液が出てきて、それでも刺して刺して刺して刺して刺した。
千鶴「私............は………………………」
ブシャッ
お腹の真ん中の奥のあたりを刺したとき、ものすごい量の血が噴き出てきた。と同時に、千鶴さんの全身から力と血の気とが抜けていくのが分かった。
千鶴「……………………」
杏奈「……………………」
134 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:33:57.452 ID:NQXVdEky0.net
ヒィ…
135 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:35:22.729 ID:
oW7VeTsB0.net
疲れた。包丁を床に放り投げる。
カラン…
死体を改めて見つめる。胴体はボロボロだが、顔は血が多少飛び散っているだけで意外と状態がいい。
じっと見ていると、千鶴さんの白い顔に赤い血が映えていて芸術的な気がしてきた。
もしかしたら、ロコはこういうのが好きかもしれない。
136 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:38:17.417 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「よいしょ…」
死体はけっこう重かったが、ロコが見えるように頑張って抱き上げる。
ロコと目が合った。
これ、喜んでくれるかな?
杏奈「ねえ、見て…ロコアート…」
139 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:51:24 ID:6yZx4U1ia.net
杏奈ちゃんがロコアートになると思ったら
141 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:52:45.917 ID:
oW7VeTsB0.net
Final Chapter
……。
えっと、グッドモーニングです。ロコです。
いま、ちょっと事情があって監禁されています。
え? 監禁されているならグッドモーニングじゃなくてバッドモーニング?
ロコはそういうジョークも大好きですよ! でも、ドントウォーリーです。
142 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:55:09.521 ID:
oW7VeTsB0.net
アームがベッドに縛り付けられていますけど…よいしょ…っと…こんな感じで、ちょっとひねれば簡単に抜けます。
杏奈「どうして…ここが…分かったの…? 羨ましくて…ストーキング、してたんだ…」
千鶴「そんな、私はストーキングなんて…」
おっとっと、お取込み中の二人に見つかっては大変です。もとに戻しておきましょう。
そもそもロープで縛るのってそんなにイージーじゃないです。まあ、縛ったままのプレイもちょっとアブノーマルで楽しかったですけど。
143 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:56:37.001 ID:ffpvpW2ca.net
おや?
144 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 16:57:53.964 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「どうして…邪魔、ばっかり…するの…!」
千鶴「あああああっ!!」
アンナはロコのことになると、本当に一生懸命で、とってもキュートです。
アンナがロコのことを好きなのはずっと分かってました。
ロコもアンナのことが大好きです。でも、ちょっとだけ許せないことがありました。
アンナはロコのことが一番好きなのに、オーディエンスにも、シアターのみんなにも、同じスマイルを見せているんですよ?
そんなの、ロコは我慢できないです。だから、アンナにはアイドルをリタイアしてほしいなってずっと思ってました。
147 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:00:27.110 ID:
oW7VeTsB0.net
で、どうしたらいいかなって思ってた時に、アンナがワンルームを借りるのと、睡眠薬を買っているのを見たんです!
アンナからラインを越えてくれるならラッキーです! これを利用しない手はありません!
え? どうやって見たのか、ですか?
148 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:02:51.262 ID:
oW7VeTsB0.net
そんなの、監視カメラに決まってるじゃないですか。
ロコアートに隠して、アンナの部屋に置いたんです。コンピューターのモニターもしっかり映る場所に置いたので、ワンルームの住所もバッチリ見えました。
設置するときに手直ししていたのを見られてしまったんですけど、アンナにはバレてなかったみたいですね。
睡眠薬が届いたときのアンナのあのワクワクした顔、今でも思い出せますよ!
149 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:05:24.753 ID:
oW7VeTsB0.net
それで、アンナがロコを二回目に誘った日に、チヅルにメールをしたんです。
あ、いやいや、普通のメールじゃなくて、送信の日付をブッキングできるタイプのやつです。
そこに、「ちょっと悩んでることがあって相談したいからここに来て」って、住所も書いて送信を5日後にブッキングしました。
まさか、「監禁されてるからヘルプに来て」なんて書きませんよ。ポリスを呼ばれても困りますし、チヅル一人で来てくれないと。
チヅルが来る当日になったら、アンナがトイレに行ってる間にベッドを抜け出してドアのロックを開けたら準備完了です。
150 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:08:05.175 ID:
oW7VeTsB0.net
千鶴「っ…。それは、ひとを傷つけるためのものではなくってよ…」
杏奈「うるさい!」
それで、今はこんな感じになってるんです。
アンナはゲームとか好きだから、人を殺すのはイージーかなって思ったんですけど意外と苦労してるみたいですね。
まあでも、思った通りに動いてくれて良かったです。
ちょっとだけチヅルには申し訳なかったですが…でもロコはアンナが欲しかったからしょうがないです。
151 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:10:10.566 ID:
oW7VeTsB0.net
アンナはもうアイドルどころか表舞台には出られません。だって人殺しですから。
アンナはロコだけのものです。
誰にも渡しません。誰にも見せません。アンナはずっと、ロコだけのアンナです。
152 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:12:41.799 ID:
oW7VeTsB0.net
カラン…
おっと、アンナが最後のジョブを終えたみたいです。でもキッチンナイフは危ないので、後で片付けておいてほしいですね。
杏奈「よいしょ…」
これからは二人だけの世界で、毎日、ずっと、アンナはロコだけを見てくれる。この日が来るのをずっと待ってました。
153 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:13:49.572 ID:ffpvpW2ca.net
ロコ助ェ…
154 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:15:06.218 ID:
oW7VeTsB0.net
杏奈「ねえ、見て…ロコアート…」
ああ、アンナ! アンナがロコのことを見ています!
ついにアンナがロコだけのものになりました!
ちょっぴり息が上がってて、頬の赤いインクもキュートで、本当に…。
155 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:16:26.344 ID:
oW7VeTsB0.net
ロコ「アンナ…♪ ブリリアントで…オンリーワンで…グレイテストなロコアートです…♪」
おしまい
157 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:18:36.785 ID:1iPxupwc0.net
158 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:25:19.891 ID:VatI5gEpr.net
千鶴さん……
159 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:26:57.102 ID:W7RCoifz0.net
おつ
幸せな二人…
162 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:35:59.317 ID:KRABBivY0.net
まぁ…ハッピーエンドだな…
おつ
163 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 17:36:22.847 ID:c/k3t1ak0.net
千鶴さんかわいそう
169 :
以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/08/23(日) 18:17:52 ID:NQXVdEky0.net
乙
なかなかに肝が冷える作品でした
やはりあんロコは闇…
元スレ:
【ミリマスSS】杏奈「ねえ、見て…ロコアート…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1598154087/