4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:13:09.20 ID:
Da0Wi1g10
――――――
――――
――
―
伊織「オセロあるわね。というか、石が置きっ放し……。仕方ない片づけておきましょう」
パチパチパチ
伊織「よし、これでオッケーね」
やよい「ふぅ……おトイレに――――!?」
伊織「あっ、やよい。おはよっ」
やよい「オ、オセロが……くっ、謀ったな、このでこっぱち!!」
伊織「や、やよい?」
やよい「角を全部取らせて勝った対局だったのに!!」
伊織「あ……も、戻すわね、いますぐっ」
ガチャガチャ――――バシィ
やよい「醜いことはやめろ」
伊織「!?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:17:40.70 ID:
Da0Wi1g10
やよい「貴様はどれだけの罪を犯したか、わかっていないようだな」
伊織「ちょっと、やよい?」
やよい「本来ならばこの右手を引きちぎってやってもいいが、今日はもやしの日。気分が良い。
貴様を看過としてやろう。さぁ、今すぐ退け!! ここから立ちされ!!」
伊織「」
やよい「早くしろ!!」
伊織「は、はい!!」ダダダダ
やよい「ふぅ、またもや私のコスモがうずく――――あっ!! 伊織ちゃ~ん!!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:18:10.50 ID:zslqGYz/0
今日はもやしの日wwwwwwwwwwww
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:25:55.48 ID:
Da0Wi1g10
――――――
―――
――
―
やよい「ってことがあったです」
P「ま、まぁ。それぞれあるよ。うん……」
やよい「プロデューサー……私、オセロに触られると――――」
響「はいさーい。みんな!!」
P「ああ、おはよう、響」
響「プロデューサー。はいっ、これ」
P「サーターアンダギーか。ありがと、あとで食べるよ」
響「今食べて欲しいぞぉ」
P「いつ食べてもおいしいから大丈夫だよ」ナデナデ
響「うぅ……そ、そう言うなら――――って、オセロの石が一個だけ白だぞ」
バチッ
やよい「貴様」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:35:09.56 ID:
Da0Wi1g10
響「や、やよい?」
やよい「ホワイト イズ リバース」
響「へ?」
やよい「リバース」
P「(響。黒に戻せ)」
響「う、うん」
やよい「それでよし。これで貴様の臓物をぶちまけなくて済んだ。
――――って、また、私ぃ……」
響「? プロデューサー?」
P「まぁ、アレだ」
カクカクシカジカ
P「わかったか?」
響「なるほどぉ~」
やよい「ごめんなさい。響さん」ペコリ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:36:26.80 ID:58BTrn/s0
オセロ買ってくるわ……
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:38:26.14 ID:
Da0Wi1g10
響「だ、大丈夫だぞ!! ちょっと自分、びっくりしただけで、なんくるないさー!!」
バンッ
響「イテッ――――って、あっ!!」
P「オセロがデスクから落ちる!!」
ガチャーン!!
やよい「屋上に来い。そこで盛大な血祭りだ。もやし祭りに負けず劣らず盛上るぞ?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 10:52:07.90 ID:
Da0Wi1g10
P「ひ、響!?」
響「ぷ、プロデューサー!! やよい、痛い!! 引っ張らないで!!」
やよい「貴様は私の手によって嬲られ、辱められ、穢され、そして、その罪を贖うのだ」
P「くぅ――――わるい、やよい!!」バシィ
やよいの手から響が離される。
Pは咄嗟に震える響を抱き寄せ、不気味に笑う少女を見据える。
やよい「ふふっ。その罪人を護ると言うのか、貴様?」
P「やよい……なんで」
やよい「貴様は知らんのだ。闇と光は交わらんことを。
そう。人間、生まれ落ちたそのときから、その本分は決まっているのだ」
P「なにを……言ってるんだ?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:06:46.48 ID:
Da0Wi1g10
やよい「封印を解いたのだ。オセロ板に封じ込められた神を解き放ったのだ、貴様らは!!」
P「!?」
やよい「ふたたび封印を施すには、処女の凌辱が必用。
ならば、早急に悲嘆の雨を降らすまで」
P「なん……だと。響は処女だと?」
響「ち、違うぞ!!」
P「じゃあヤリマンなのか?」
響「ち、違う。自分が言いたいのはそこじゃなくて!!」
P「――――はっきりしてくれ!! 処女なのか、処女じゃないのか!?」
響「…しょ、じょ、だよ」
P「そうか」ホッ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:17:00.34 ID:
Da0Wi1g10
やよい「ならば。その小娘を渡せ。私は全人類のために―――――うっ!?」
P「やよい!?」
やよい「ははっ。そうか、憑代としては適当か。光の神よ」
P「何を言ってるんだ、やよい?」
やよい「……もう、封印は、できん。――――貴様らにすべてを託す!!」
響「プロデューサー……やよいの背中から」
P「羽根が」
やよいの背中から、一双の翼が生える。
やよい「ふっ。なまじ姿は美しいな。光の神よ」
P「やよい。……やよい!!」
やよい「最後の力で……貴様らを護ってみせる」
響「な、何をするんだ、やよい!?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:20:56.67 ID:
Da0Wi1g10
やよい「私は貴様らを――――ううん、私はみんな大好き。大切な家族だもん。だから、みんなを護る」
P「そんなこと言うなよ!! やよい!! ずっと一緒に頑張ろうって、トップアイドルになるって言っただろ!?
それは嘘だったのかよ!? なっ、やよい!? だって家族だろ!?」
やよい「うっう……。私、そのセリフはズルいってかなぁ……って」
輝きを増し、世界は白く染まる。
P「くっそぉぉぉぉぉぉ!! やよいぃぃぃぃ!!!!!!」
「好き、プロデューサー」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:23:04.72 ID:CikLHrnA0
なんだこれ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:32:33.66 ID:
Da0Wi1g10
白昼に上がった白い花火は、澄明な青空に大輪の花を咲かせた。
誰もが息を飲み、足を止める美しさであったが、それは混沌の時代の始まりであった。
世界から雲は排され、悪魔のような日差しが、須らく地面を照らした。
あの花火から一か月後。
水瀬家 地下
伊織「新堂!? 状況は!?」
新堂「水を求めて市民でいっぱいです」
伊織「どうしてこんなことに……どうしてやよいが。ねぇ、プロデューサー!?」
P「俺が悪いんだ。くっ、俺が無力だったあまりに」
響「…………」
伊織「……どうするのよ、ホントに」
春香「元気出そうよ、みんな!! こんなときこそ頑張らないと!!」
シーン
春香「ねっ、プロデューサーさんも」
伊織「こんな状況なのよ!? 市民は暴徒化して、政府機関も役に立たない。街に出たら、餓死者の死体が転がってる
それに……その犯人がやよいだって……うぅぅ」
春香「…………」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:33:40.05 ID:wZP7a6Vb0
どうしてこうなった…
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:40:38.01 ID:
Da0Wi1g10
響「あのとき、自分が死ぬべきだったんだ……」
春香「ひ、響ちゃん?」
響「そうすれば、みんな助かる」
春香「そんなこと言っちゃだめだよ!!」
響「だって、いぬ美もへび香もハム蔵も、みんな!! いなくなっちゃんだぞ!?
なら自分だけ生きてても仕方ない!! 全然意味ない!!」
春香「そんなことって……ないよ」
響「だから、自分、死ぬ――――」
バタン
響「プ、プロデューサー? いきなり押し倒して――――ぎゃ!!」
P「犯してやる。お前を犯してやる!!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:44:29.19 ID:
Da0Wi1g10
響「やめて、プロデューサー!!」
P「お前の処女を奪ってやる!!」
響「痛い!! 服を!! ……ん?」
ポタポタ
響「プロデューサー?」
P「くっ……処女じゃないと封印できないんだろ? なら、奪ってやる。
だから、死ぬなんて言うな、響……」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 11:53:43.41 ID:
Da0Wi1g10
響「プロデューサー……」
P「響……」
響「奪っていいぞ……初めて」
P「響……」
春香「ストォォォッォォプ!!」
伊織「…………」
春香「絶対ダメ!! 絶対ダメェ!! そんなことはさせません!!
だいたいこんなことをするなんて絶対に!!」ゴチャゴチャ
響「んっ、そこはまだ、あっ。」
P「そうか、胸が弱い――――」
――――バシン
P「」ガクン
春香「はぁ、はぁ、はぁ。絶対にさせない」
伊織「」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:07:16.26 ID:
Da0Wi1g10
路地裏。
真美「こちら真美。亜美隊員、そっちの状況はどう?」
亜美『まこちんと、食料を確保しにスーパーに忍び込んでる。もう少しで確保できそう』
真美「分かった。真美は引き続き、作戦を続行する」
亜美『待ってるよ。真美』
真美「うん。じゃあ、幸運を」
小鳥「ま、真美ちゃん? 大丈夫だって?」
真美「うん。それより、お姫ちんを探さないと」
小鳥「そうね。貴音ちゃんなら、この原因を知ってる筈だから」
真美「でも、女の勘だけど」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:15:47.29 ID:
Da0Wi1g10
小鳥「当てにならない訳じゃないでしょ? 女の勘」
真美「ピヨちゃんの勘だから――――」ガクッ
小鳥「はっ!? 真美ちゃん!? いきなり――――!?」
ガサッ
「さて、すこし来てもらおうか、2人とも」
水瀬家
伊織「りんご」
春香「ごりら」
響「らっぱ」
P「ぱんつ」
伊織「……しりとりも飽きたわね」
春香「だよねぇ~」チラ
P「響。そんな手を握るな」
響「……好き」
P「俺も好きだよ。だからそんな近づかないでくれ。暑い」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:22:22.68 ID:
Da0Wi1g10
春香「……あきらめた。私はあきらめた」
伊織「美希が居なくて良かったわね。ホント」
響「美希もだれでも関係ないぞぉ。ただプロデューサーは、自分の大事な人だから」
P「分かったから、暑い」
伊織「はぁ……どうしてこんなに―――――」
ブゥー
伊織「ん? 真美から電話?」
「はい、もしもし」
『双海真美は預かった。返してほしくば…………』
…………
……
…
黒井プロ
冬馬「これで役者はそろったな」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:37:55.45 ID:
Da0Wi1g10
美希「ハニぃぃぃ」
P「美希!!」
真「プロデューサー!!」
雪歩「プロデューサー!!」
P「真、雪歩!!」
亜美・真美「「兄ちゃん!!」」
小鳥・あずさ「「プロデューサーさん」」
律子「プロデューサー殿……」
P「よかった、生きてたんだ。それに千早も」
千早「…………はい」
P「それと貴音」
貴音「はい。私が皆を集めました」
春香「そうなんだぁ」
伊織「言ってくれれば良かったじゃない。はぁ……」
響「貴音ぇ……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:39:08.12 ID:
Da0Wi1g10
P「わざと誘拐したなんて言ったのか?」
冬馬「そんな所だ。まぁこのぐらいしないと来そうになかったからな」
翔太「ノリノリだったくせにぃ~」
北斗「ホントだよ。冬馬」
冬馬「うるせぇー。良いんだよ、過程なんて。
黒井のおっさんも上でそう思ってるんだろ」
P「し、死んだのか?」
北斗「…………まぁ、本題に入ろう」
P(っく、やっぱりそうなのか)
貴音「そうですね……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:49:15.15 ID:
Da0Wi1g10
……………
……
…
事務所前
P「真。行くぞ!?」
真「はい!!」
P「一気に階段を上がるぞ!!」
タタタタタ
P(あのとき貴音はこう言った)
貴音『光の神を封印するためには、再びオセロで勝たなければなりません』
P(そのため、俺たちはやよいのオセロ盤を取りに事務所に戻っている)
真「開けますよ、扉!!」
P「ああ、いけ!!」
バンッ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 12:56:37.52 ID:
Da0Wi1g10
P「くっ。言われた通りだな。真」
真「小さなやよいが……いっぱい」
ヤヨイ「ウッウー」
P「攻撃はできん。一気に突破するぞ!!」
真「はい!!」
場所が変わって、黒井プロ。
美希「じゃあ、響とハニーは恋人ってことなの!?」
響「う、うん」
亜美・真美「「じゃあ、じゃあ、キスした!? キスした!?」」
響「う、うん」
美希「ミキ……帰るの。もうおウチに帰るの」
春香「み、ミキ!! 私もそうだったから!!」
冬馬「ホント、罪作りな男だな」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:00:03.28 ID:2mU09FLB0
なんつー展開だ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:05:37.58 ID:
Da0Wi1g10
貴音「ええ。わたくしも……そう思う。すこし粗相を見せ……」
北斗「と、とにかくそれそろ準備を――――」
――――バーン!!
真「はぁ、はぁ、オセロ盤を……」
雪歩「真ちゃん!! なんでそんな!!」
P「すこし無茶したからな。くっ、いてぇ」
雪歩「ううう、2人とも……」
真「立ち止まってる暇なんかないよ、雪歩。ですよね、プロデューサー?」
P「ああ。このオセロ盤をもって行くんだろ? やよいのところへ」
貴音「ええ。わたくしが天へと橋を架けます」
P(もう何があっても驚かないな)
貴音「その前に1つ。あなた様にお願いしたいことがあります」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:12:14.72 ID:
Da0Wi1g10
P「おう。なんだ――――ん!?」
貴音「ん、ちゅ、ん。……口付けを」
P「」
響「貴音ぇぇぇぇぇ!!!!」
貴音「響」
響「それはダメだぞ!! それは!!」
貴音「ふふっ、これで『最後』なのです。
――――さぁ、わたくしが道を作ります。いきなさい、選ばれ者よ!!」
貴音(ふふっ。これでいいのですね、やよい?)
貴音「この面妖でありながら、素晴らしき世界を救うのです!!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:21:52.66 ID:
Da0Wi1g10
P(天へとつづく道を作ってくれた貴音を置いて、俺たちは天の世界に来た)
P(思いの外、難なく進み、そして、『やよい』の前にたどり着く)
天上の世界
やよい?「来たか、プロデューサーよ」
P「ああ。みんなでな」
やよい?「数で圧すというのか? 何人集まろうが、私には勝てん。
オセロで勝てるというのか私に?」
亜美「やよいっち、それは傲慢っしょ。亜美たちが団結すれば負けることなんてない!!」
やよい?「呆れるな」
千早「では、高槻さん。私たちと勝負しましょう」
やよい?「よかろう。引導を渡してやろう!!」
そして俺たちの戦いがはじまった。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:35:54.79 ID:
Da0Wi1g10
しかし、強い。いや強すぎた。
やよい?「私の勝ちだ」
千早「くっ」
やよい?「弱いな」
美希「なの!!」
やよい?「その程度か」
伊織「なんですって!? 私が負けるなんて!!」
やよい?「ふん。笑えるぞ」
亜美「ま、真美、頼んだよ」
そうやってここに居る、俺以外は負けを喫した。
だが俺は笑った。勝負はまだ終わってない。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:37:09.86 ID:
Da0Wi1g10
P「さぁ、やよい」
やよい?「最後だな、貴様が」
P「ああ。この戦いできっぱり白黒つけようぜ」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:45:12.01 ID:
Da0Wi1g10
対局
パチっ
やよい?「ふん。せいぜい頑張るがいい」
パチっ
P「ああ。アイドルのプロデューサーをなめるな」
パチっ
やよい?「ふん。アイドルごときが神に勝てるはずがない。アイドルの信仰が神の信仰に勝てるとでも?」
パチっ
P「ああ」
パチっ
やよい?「765プロのアイドル全員の力をもってしても勝てんのだよ、私には」
パチっ
P「言ってろ。俺たちはゼッタイに勝つ」
パチっ
やよい?「笑わせるな」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:50:30.47 ID:
Da0Wi1g10
パチっ
P「見ろよ、このオセロ盤。黒が多いだろ」
パチっ
やよい?「ふん。そうだな」
パチっ
P「なんだ。その笑みは」
パチっ
やよい?「地上でなにを学んだの。我那覇響と交わることしか能になかったのか?」
パチっ
P「やはり地上の様子は見えてるんだな。それでいて、人間を苦しめるのか?」
パチっ
やよい?「あの月の女が教えたのか。ふん、こざかしい」
パチっ
P「角を取らせてもらうぞ」
パチっ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 13:57:58.21 ID:
Da0Wi1g10
―――――
――
―
やよい?「さて、好きなところに置け」
P「置くところがない……だと?」
やよい?「教えてやろう。オセロの勝ち方は最初は相手に多くとらせるのだよ。
所詮、人間はクズだ。私には勝てん!!」
P「……くっそ」
やよい?「悔しがれ。悔しがるんだな、貴様は!!」
パチっ
P「……また」
やよい?「オセロには一発逆転はない。着実に策を練って、倒す。この光景を下界のものに見せたいがな」
パチっ
P「くぅ」
やよい?「これで最後だ。今頃、酷暑に苦しむ愚民はどうしてるだろうな? なぁ、プロデューサー?」
P「…………」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 14:05:45.28 ID:
Da0Wi1g10
やよい?「なにか言わないか、貴様」
P「見てみろよ。その下界とやらを」
やよい?「狂ったか、貴様。いや自暴自棄になったのか」
P「オセロ中は下を覗けないんだってな、やよい」
やよい?「それがどうした。四条の者に聞いたのか?」
P「いや……来たな」
やよい?「何が来たと……」
ダダダダダダダ――――ガチャン
やよい?「貴様は……」
冬馬「はぁ、はぁ、俺たちと勝負だ、神様」
やよい?「な、なんだ、なんだその人数は!!」
ジュピターの背後に付く数多の群衆。
P「アイドルを舐めるなよ、神様」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 14:13:57.06 ID:
Da0Wi1g10
やよい?「貴様、謀ったな!?」
やよい?(下界の様子は……誰もいないだと!?)
やよい?「わざと私と!!」
P「一度たりとも、俺たちは『765プロだけ』とは言ってないぞ」
やよい?「くそっ。この全員と!!」
P「最初に多く相手に取らせるんだろ? オセロだと」
やよい?「ふざけるな、ふざけるな!!」
P「さぁ俺を負かして、次の勝負だ」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 14:26:18.90 ID:
Da0Wi1g10
―――――――
――――
――
―
夜。どこかの屋上
貴音「……久しぶりの月。世界は救われたのですね。多くの犠牲を払いながら」
貴音「これで本当に『最後』に。否、天上で待っててくれるでしょう、皆は」
「貴音。ありがとう」
貴音「声が――――」クルン
END
真美「ってな感じでどう、兄ちゃん?」
P「滅茶苦茶だな。こんなもの次回映画にはできん」
律子「私たち出演してるし……」
小鳥「映画出演ですか。私、美人事務員って話題になるかも」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 14:31:11.59 ID:
Da0Wi1g10
真美「うそでしょ? だって、真美たちの出番をさぁ~」
響「……自分、恥ずかしいぞ。プロデューサーと……なんて」
春香「じゃあ、私がやってあげる」
P「俺、出ないし!!」
貴音「キスシーン……」
律子「……はぁ」
小鳥「でも、ほらっ、ちょうどここにオセロ盤あるし、一勝負しましょう?」
パチっ
やよい「私のオセロに触れるな!!」
P「!?」
おわり
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 14:34:20.98 ID:EPVy+R5N0
おつ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 15:16:13.06 ID:NdNDjP29P
乙
面白かった!
元スレ:
やよい「私のオセロに触るな!!」 P「!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1353805543/
アイドルマスター ミリオンライブ!(出演), アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ(アーティスト)