2 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 11:59:15.53 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「膀胱でお酒を醸造することだけですぅ~!」
ザラ「考え直しなさい!」
3 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 11:59:47.59 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「ポーラ、ずっと考えましたよ……」
ポーラ「胃腸でアルコールを醸造してしまう『自動醸造所症候群』という病気を知ったときは、目から鱗でした……」
ポーラ「でも、そのまま胃腸でアルコールを摂取してしまって、大事な場面で酔っぱらうわけにはいかなくて……」
ザラ「そこは耐えたのね! 偉いわ!」
ポーラ「だから、膀胱でアルコールを醸造した人のニュースを聞いたときは『これだ!』って思ったんですぅ~……」
ザラ「そこも耐えてほしかったわね! 偉くないわ!」
4 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:00:19.62 ID:
cCkAP6Op0
ザラ「ポーラ、よく考えなさい!」
ザラ「確かに世界には、膀胱でアルコールを醸造する人は存在するわ!」
ザラ「そのアルコールが体内に吸収される前に尿として排出されていたから、その人が酔うことはなかったそうね」
ザラ「でも、そんなことになった原因は、まだ分かっていないのよ!」
ザラ「そもそも、どうやって膀胱でアルコールを醸造するつもりなの!?」
ザラ「バカなこと考えるのはやめて!」
ポーラ「フフフ……」
5 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:00:51.72 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「『原因不明』だから『実現不可能』と言いたいつもりですか……?」
ザラ「そうよ! そんなの無茶に決まってるわ!」
ザラ「どうせろくな方法じゃないんでしょ!?」
ポーラ「ザラ姉様……どんな荒波も乗り越え、深海棲艦を討つことが、艦娘の本分です~」
ザラ「ぐっ……正論を交えて説得するつもりね……!?」ギリッ
ポーラ「原理は分からなくても、膀胱で醸造する夢を諦めるわけにいかない……!」
ポーラ「だから、この大きなたらいを使って……」
6 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:01:23.69 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「お股をワインに漬け込むんですぅ~!」
ザラ「やっぱりろくな方法じゃなかった!」
7 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:01:55.64 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「このたらいをワインで一杯にした後、お股を浸します」
ポーラ「すると、ワインの液体部分と膀胱の液体部分がみるみる馴染み……」
ポーラ「なんやかんやあってポーラの膀胱が醸造所になるんですぅ~!」
ザラ「なんやかんやって何よ!?」
ザラ「一番肝心な部分がモヤッとしてるじゃない!」
ポーラ「フフフ……なんやかんやとは――」
ザラ「『なんやかんやです!』でごり押しするつもりなら、あなたのお姉ちゃん止めるわよ?」
ポーラ「……」スン...
ザラ「考え直してくれたのね! 偉いわ!」
8 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:02:27.61 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「確かに、ポーラが間違ってました……」
ザラ「そうよ! 間違っているのよ!」
ポーラ「たらい一杯のワインがあるなら、間違いなくそれを飲み干すに決まってるのに……」
ザラ「うん、そういう意味では無かったけれど、ポーラが思い直してくれたから、本当に良かったわ!」
ポーラ「だからポーラはこれから……」
9 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:02:59.44 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「血がワインの艦娘になりますぅ~!」
ザラ「いい加減にしなさい!!」
おわり
10 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:03:31.21 ID:
cCkAP6Op0
おまけ
深夜――
ポーラ「ううう~……」
ポーラ「膀胱を醸造所にする作戦も、血をワインに還元する作戦も……」
ポーラ「全部失敗しましたぁ~……」
ポーラ「それどころか、完全にお酒を断つまで、独房から出さないって怒られるなんて……」
ポーラ「こんなに悲しい夜は、飲むしかないですぅ~」
ポーラ「でも、お酒がありませぇん……」
11 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:04:03.19 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「……でもぉ~……?」ガサゴソ
ポーラ「じゃあ~ん♪」
ビン「液体が入ってるよ!」タプン
ポーラ「えー、これはですねぇー……」
ポーラ「アメリカの某陸軍幼年学校の学生から偶然教わった、リンゴ酒のレシピなんです~」
ポーラ「そこの規則はかなり厳しいことで有名なんですけれどー……」
ポーラ「厳しい環境で採れるリンゴ酒は絶品だと、ポーラの中で大絶賛ですので~……」
ポーラ「ぜひ、美味しいリンゴ酒を密造しようと思いま~す♪」
12 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:04:34.96 ID:
cCkAP6Op0
ポーラ「これを窓辺に吊るして……よし!」
ビン「ぶら下がってま~す♪」ブーラブーラ...
ポーラ「これは毎朝、見張りに見つかる前に回収します~」
ポーラ「そのうち、中のリンゴエキスが、美味しいリンゴ酒に……ウフフフ」
ポーラ「おいしくな~れ~♪」ルンルン
ポーラ「……そういえば……」
ポーラ「これを作っていたら学校の大砲が爆発したって、あの学生さんたちが言っていたような……?」
ポーラ「まあ、そんな偶然が起こるわけありませんね~」
13 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:05:06.70 ID:
cCkAP6Op0
??「あら? 密造酒は禁止よ?」
ポーラ「ゲェッ! もう見張りにバレちゃいましたかぁ~……アハハハ……」クルリ
陸奥「もう……目を離すとすぐこれなんだから」
ポーラ「あっ(オチを察した顔)」
14 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:05:38.46 ID:
cCkAP6Op0
おわり
15 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:06:10.33 ID:
cCkAP6Op0
以上です、ありがとうございました。
16 :
◆ag9TZfREZs 2020/03/01(日) 12:06:42.18 ID:
cCkAP6Op0
膀胱で醸造していた女性のニュースを知った時、
『あっこれポーラで書かなくちゃ……』
と思いました。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/01(日) 12:22:11.09 ID:tmHSnqkTo
おつおつ
事実は小説よりも奇なり
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です
元スレ:
【艦これ】ポーラ「もう……この方法しか……!」プルプル
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1583031519/
でど 青嵐 中島 零
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そしてそんな事しか書けない奴の人生が一番つまんないのが笑えるネタかな?
ポーラのお股に浸したワインを頂こう