ヘッドライン

春香「あなたの声が聞きたくて」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:17:33.43 ID:6jxWmy9g0

みなさんこんにちは!天海春香です!
4月3日生まれの17歳。血液型はO型。スリーサイズはひ・み・つ♪
趣味はお菓子作り
特技は・・・

「きゃっ!?」

・・・何もないところで転ぶこと・・・かな

「あはは・・・また転んじゃった」

こんな私ですか、実はなんと765プロでアイドルやってます!


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:18:45.72 ID:6jxWmy9g0

今日は響とプロデューサーさんと三人で山奥の村でのお仕事です

「今日の仕事ってどんな仕事だろうね~」

「自分、動物と触れ合える仕事がいいさ~」

「響の今日の衣裳可愛いね」

「春香の着物も似合ってるさ」

そんなことを言いながら車は進んでいきます
もう何時間走っただろう。しかし、目的地には着きません


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:19:52.97 ID:6jxWmy9g0

「プロデューサー、まだ着かないの?」

痺れを切らした響が運転席のプロデューサーさんに問いただします

「もういい加減、着いてもいいはずなんだがな・・・迷ったかな。てへっ」

茶目っ気を出しながらの返答です

「そ、それって大丈夫なんですか!?」

「大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば軽くヤバいかな」

「え~っ!」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:21:01.21 ID:6jxWmy9g0

車内が少し騒がしくなるとほぼ同じくらいに外の景色にも異常が起こりました

「なんだかどんどん霧が出てきてるさ・・・」

「幸先不安ですよ・・・プロデューサーさん・・・」

「大丈夫・・・大丈夫・・・なんとかなるさ・・・ははは」

プロデューサーさんの頬を明らかに冷や汗が伝います
その直後・・・

ドンッ!

と車は大きな衝撃を受けました
プロデューサーさんは慌ててブレーキを踏み車は止まりました


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:22:36.16 ID:6jxWmy9g0

「ど・・・どうしたんですか!?プロデューサーさん!」

「なにかあったのか!?」

振り向くプロデューサーさんの顔は血の気が引いた色です

「・・・人・・・轢いちまったかも・・・」

そう言われたときは全然実感が湧きませんでした

「と、とりあえず様子見てくるよ」

「わ、私も行きます」

「いや、春香。大丈夫だ・・・俺一人で行くよ。だから二人は車から出るな」

「・・・・・・はい」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:26:38.39 ID:6jxWmy9g0

私たちは車の中から外の様子を伺いました
ギリギリ見えたのは白髪と着物・・・お年寄りでしょうか?

「プロデューサー・・・どうなっちゃうんだ?」

「わからないけど・・・わからないよ・・・」

私の頭は混乱して何を言っているのかわかりません

プロデューサーさんが携帯電話を出してどこかに連絡しようとしていますがすぐに悲嘆の表情に変わります

ドアが開きプロデューサーさんが私たちに言いました

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:27:50.61 ID:6jxWmy9g0

「轢いちゃった人は息が無かった・・・。多分即死だったんだろう」

「でも警察に電話しても繋がらないんだ。だから今はこのままやり過ごしてあとで連絡するよ」

私は軽く恐怖しました。人が死んでいるのにやり過ごそうと淡々と言うプロデューサーさんに

「やり過ごす・・・んですか?」

「ああ、今は早く現場に行かないと・・・」

「でもそのままにしておくのは・・・!」

道にそのままにしておいたら後続の車に轢かれかねません
後続の車なんて全然見えませんけど


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:29:11.99 ID:6jxWmy9g0

「でもだからってどうすればいいんだ?」

「たしかトランクにスコップがありました。それでせめて埋めてあげるくらいは・・・」

「そっか・・・」

プロデューサーさんはそう言うとトランクからスコップを取出し道の脇に穴を掘りはじめました

「勝手に埋めたりしていいのかな・・・?」

響が不安な表情で聞いてきます


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:30:32.44 ID:6jxWmy9g0

「よくはないと思うけど・・・そのままにしておくよりは・・・」

「それにあとで警察にも連絡するって言うし」

「警察に連絡するとプロデューサー・・・どうなっちゃうんだ?」

「あ・・・」

そうだ。人を轢いて、さらに埋めたなんてなったらもうれっきとした犯罪です
どうしよう!プロデューサーさんが捕まっちゃう!

すると車のドアが開きプロデューサーさんが入ってきました

「プ、プロデューサーさん・・・あの・・・」

「ああ、大丈夫だ。ちゃんと連絡が取れるようになったら連絡するさ」

いつもの笑顔でプロデューサーさんが言います


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:31:17.44 ID:6jxWmy9g0

「でもそうしたらプロデューサーが・・・」

「だからといってお咎め無しってわけにも行かないだろ。さ、早くしないと本当に洒落にならなくなるぞ」

言うと同時にプロデューサーさんは車を走らせました

それからの車内はとても気まずい空気です
響も私も俯いてなにも話す気なんて起きません

「もう少しで着くはずなんだけどな」

「この道かな」

「お、なんかそれらしい道になった」

ただプロデューサーさんの声だけが車内に響きます


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:32:51.60 ID:6jxWmy9g0

それから三十分、ようやく私たちはお仕事の現場である村に着きました

「ここで・・・お仕事ですか?」

「なにもないぞ・・・」

響の言うとおり、辺りを見回してもただ数軒の家が建っている程度です

「おかしいな・・・ここのはずなんだけど」

「間違えたんじゃないんですか?」

「それはない・・・と思う。道もここが一番それっぽかったし」

自身なさげにプロデューサーさんが言いました


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:33:56.47 ID:6jxWmy9g0

「とにかく俺は人を探してくるよ。今回のイベントを仕切る人はいるはずだ」

「じゃあ自分達はちょっと探険してくるさ」

達ってことは私もでしょうか

「あんまり遠くには行くなよ。何があるかわからないんだし」

「どんな動物が出てきてもなんくるないさー」

私はなんくるあるんだけどな・・・

「どうした?春香。元気無いじゃないか」

「い、いえ。ちょっと疲れただけですよ」

「ならいいけど。じゃあ三十分くらいしたら戻ってこいよ」

そして私達はプロデューサーさんと別れ探険に出かけました


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:35:00.32 ID:6jxWmy9g0

「響ぃ・・・大丈夫なの・・・」

「なんくるないさー。動物はどんなのでも自分の友達だ」

「それにもし危害を加えるようなのに出会ったら自分が追っ払うさ」

「でも・・・」

ガサッと木が揺れる音を聞いて私は飛び上がりました

「はぅ!?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:36:36.72 ID:6jxWmy9g0

「どうした?春香。ただの風だぞ?」

「あ・・・ああ・・・そうなんだ・・・」

ふぅ。と安堵のため息をついて辺りを見回すと若干の違和感に襲われました

「・・・・・・・・・・?」

「ん?春香?」

「あ、ごめん。なんか変な感じがしたから」

「こ、怖い話か!?」

「違うよ~」

響の反応に笑っていると違和感が無くなりました


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:37:54.79 ID:6jxWmy9g0

それからどれだけ歩いたでしょう。私には帰り道はわかりません

「ねぇ、響。もうそろそろ戻ろう。時間になっちゃうよ」

「うん、そうだな。じゃあ戻るか」

響が満面の笑みで私を見ます
ん?なにその顔・・・

「帰り道・・・わかるよね?」

「いや。まったく」

風の音しか聞こえない程の静寂が二人を包みました


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:39:22.83 ID:6jxWmy9g0

「どうするのぉぉぉ!?」

私の叫びが静寂を断ち切りました

「いや・・・ははは・・・」

「笑ってる場合じゃないよ!ていうか笑えないよ!」

どうしよう!どうしよう!完全に迷子だ!
このままじゃ遭難して衰弱死だよ!

「春香!大丈夫だ!」

「え?」

「まずは進んで林を抜けるさ。そうすればきっと道があるはずだぞ」

響が胸を前面に押し出して力説する


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:40:31.40 ID:6jxWmy9g0

その力説ぶりに呑まれ私は響に付いていった

林を抜けるのにそう時間はかかりませんでした

「見たか、春香。林を抜けたぞ」

「うん、そうだね・・・けど・・・」

崖です

覗き込めば地面は見えますが

崖です

誰が何と言おうと

崖です

「崖だよ!響!」

「あはは、おかしいな」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:41:51.76 ID:6jxWmy9g0

「笑い事じゃないよ~・・・」

完全に遅刻です。むしろ遭難です

「・・・あれ?」

ふと横を見るとなにやら獣道ですができているのがわかります

この道を進めば広いところへ出られるかも
私は響に提案しようと振り返ります

「うぎゃあああああ!!」

振り返ると同時に悲鳴が聞こえました
私はそこで見た光景に言葉を失います


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:43:20.05 ID:6jxWmy9g0

「あ・・・あう・・・」

「ウゥゥゥ!」

目を血走らせた人の形をしたものが響の肩を思い切り噛んでいました

「ウガアアァァァ!」

「うああああぁぁぁ!!」

その人の形をしたものは響の肩の肉を噛みちぎり、反対側の肩へ歯をたてます

「ああ・・・あ・・・」

私は言葉が出ませんでした。ただ響が噛まれているのを見ているしか

「は・・・はる・・・か・・・」

「たす・・・け・・・」

噛み付かれたまま響はヨロヨロと後ろへ下がります
このまま下がったら・・・


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:45:07.71 ID:6jxWmy9g0

「ひ、響!ダメッ!危ない!」

「あう・・・?」

コロコロッと小石が崖を落ちていきました
ここまで来るともう止まりません
響は尚も足を下げます
そして・・・

「あ・・・」

「うわああああぁぁぁぁ!!?」

私の視界から響の姿が消えました
少し遅れてドサッという音が聞こえてきます

「ひ・・・ひび・・・き・・・」

私は慌てて崖を見下ろすとそこには自身の血で作られた赤い池に頭を濡らす響の姿がありました


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:46:08.96 ID:6jxWmy9g0

「いや・・・いやああああ!!」

今まで生きてきた中での一番の泣き声です
目の前で仲間が死んだのだから当たり前ではあります

「響ぃ・・・響ぃ・・・」

あれ?
響をよく見ます。何かがおかしい。何かを忘れている気がします

ハァハァと崖下から聞こえてきます
そうだ!響を襲ったあの生き物!
バッっと私は崖下に目を向けるとそこには血走らせた目で崖を登る生き物がいました

「きゃあああああ!!」

それを見て私は腰を抜かしてしまいました
徐々に私の腰の辺りに水溜まりができていくのがわかります

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:47:30.95 ID:6jxWmy9g0

「ハァ・・・ハァ・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・」

呼吸が重なります
どんどん近づいてくる。ただそれだけがわかりました
あの生き物が登りきったら私はどうなってしまうのだろう
食べられるのか、ただ殺されるのか、そんなことで頭がグルグルです

ペタン。ついに手が見えました
逃げようにも腰が抜けて歩くこともできません
謎の生き物は手に力をいれ登りきる体勢に入りました

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:48:55.71 ID:6jxWmy9g0

「いや・・・いや・・・」

私は少しでも離れようと手の力でなんとか這いずります

「ハァ・・・ハァ・・・」

ついに登ってきました。髪はボサボサど目を血走らせた謎の生き物
しかし、なにかどこか懐かしい感じもします

「グルルルルッ・・・」

獣のような唸りをあげ、その生き物は私を見ます

「ひっ・・・」

もうダメだっ!私は覚悟を決めて目を瞑りました
プロデューサーさん!ごめんなさい!

「キャン!」

犬のような短い悲鳴が聞こえました
そしてあまりにも来るのが遅い痛みを不思議に思って目を開けます


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:50:12.13 ID:6jxWmy9g0

「春香!大丈夫か!」

「プ・・・プロデューサーさん!?」

プロデューサーさんです!プロデューサーさんが助けに来てくれました!
鉄パイプを手にプロデューサーさんが!
夢・・・じゃないですよね?

「なにやってんだ!早く立て!」

「ご、ごめんなさい・・・腰が抜けちゃって・・・」

「な・・・なんだって・・・」

ごめんなさい・・・だからそんな可哀相な人を見るような目で見ないでください

「じゃあここでなんとかするしかないのか・・・」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:52:03.15 ID:6jxWmy9g0

「グルルルルッ・・・!」

謎の生き物が威嚇をしています。少しでも隙を見せたら飛び掛かってくるでしょう
それに対抗するようにプロデューサーさんは鉄パイプを構えています

「ガァッ!」

先に動いたのは謎の生き物でした
プロデューサーさんめがけて歯を立てます
プロデューサーさんはなんとかこれをかわして鉄パイプを謎の生き物の頭にむかって

「ふんっ!」

と振り下ろしました


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:53:50.29 ID:6jxWmy9g0

「ウギャ!」

その一撃は見事に当たり謎の生き物は怯みます

「このっ!このっ!こいつっ!」

一回、さらに一回とプロデューサーさんは謎の生き物の頭を殴ります

「ガッ!ギャッ!ハムッ!」

「死ねっ!死ねっ!死ねっ!」

私を守ってくれるプロデューサーさん・・・わかってはいるのですが見ていて怖くなってしまいました


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:55:02.38 ID:6jxWmy9g0

そうこうしているうちに謎の生き物はぴくりとも動かなくなりました

「ふぅ・・・大丈夫か?春香」

全身返り血だらけのプロデューサーさんを見て私はただ首を縦に動かすことしかできませんでした

「立てるか?」

差し出された手も血だらけで私は掴むことができませんでした

「あ、すまん・・・」

「い、いえ・・・」

気まずい空気が流れます


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:57:13.94 ID:6jxWmy9g0

「ところでなんでここがわかったんです?」

「ん?ああ、村を見て回ったんだけどな。誰もいなかったんだ」

「そしたらなんか山の方に洞窟があるって看板があってな。行ってみようとしたわけだ」

「で、洞窟を見つけて戻ろうとしたら近くで叫び声が聞こえたから走ってきた」

「そうなんですか・・・」

「ところで、響はどうした?」

響・・・響は・・・

「響はさっきの生き物に襲われて・・・崖から・・・」

それを聞くとプロデューサーさんは崖を覗き込み、うっとした表情で帰ってきました


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:58:30.91 ID:6jxWmy9g0

「とりあえずここから離れよう。もうすぐ暗くなる」

よく見ると空はすでにオレンジ色に染まっていました

「今から林を抜けるのも山道を行くのも危険だから今日は洞窟に避難だな」

「・・・はい」

立ち上がろうとして思い出しました。私の下に水溜まりができていることを

「っ!?」

「どうした?」

「い、いえ・・・なんでも・・・」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 20:59:49.79 ID:6jxWmy9g0

「そうか?でも水溜まりで着物が・・・あれ?これ・・・」

「あわわっ!見ないで!見ないでください!」

「・・・いや、しょうがないさ春香。怖い思いしたんだから」

私の頭に手を置いてくれたプロデューサーさんの顔に私はどこか恐怖を感じました

「早く行かないと暗い中歩くことになるぞ。漏らしたことなんて気にするな」

「も、もう!プロデューサーさん!」

その時でした。ガサッと草がなったと思うと薄汚れた赤い固まりがプロデューサーさんに飛び掛かったのです

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:01:47.99 ID:6jxWmy9g0

「ぐっ!」

「プロデューサーさん!?」

「アゥゥゥゥゥ」

さっきの生き物のように目を血走らせた髪の白い、人の形をしたものがプロデューサーさんの脇腹にしがみ付いています

「ぐっ・・・一匹じゃなかったのかよ・・・」

「プロデューサーさん!プロデューサーさん!」

「大丈夫だ・・・この程度・・・ふんっ!」

プロデューサーさんはしがみ付いてきた生き物を振り払うと鉄パイプを握り締めた


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:03:24.44 ID:6jxWmy9g0

「はぁ・・・はぁ・・・来いよ、化け物」

「アゥゥ・・・アゥゥ・・・」

なんだろう・・・この生き物はさっきのと違うような

そんなことを考えていると

「ウァァァァ!!」

謎の生き物が飛び掛かりました

「こなくそっ!」

なんとか避けて体勢を立て直しますが今度の生き物はなかなか素早く、プロデューサーさんの腕に噛み付きました


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:04:41.77 ID:6jxWmy9g0

「がぁっ!」

「プロデューサーさん!?」

飛び散る血を見て私は思わず叫びます

「う・・・うざったいんだよ!!」

「アゥ!?」

プロデューサーさんは謎の生き物を投げ飛ばすと頭にむかって何度も何度も鉄パイプを振り下ろします

「クソがっ!クソがっ!イテェじゃねえか!クソがっ!」

いつものプロデューサーさんじゃない・・・そう思っても私はただ見ていることしかできません


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:06:44.75 ID:6jxWmy9g0

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「プロデューサー・・・さん・・・」

見ると謎の生き物は原型を留めていないほどグチャグチャにされていました

それを見て私は強烈な吐き気に襲われます

「さぁ・・・洞窟に急ごう。春香」

夕焼けを背にするプロデューサーさんに狂気を感じました


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:07:56.70 ID:6jxWmy9g0

「ここ・・・ですか?」

「ああ。中に焚き火の跡があったし一晩くらいは落ち着けるだろ」

中を見ると確かに焚き火の跡があります。しかしそれよりも気になるものがありました

「プロデューサーさん・・・あれ・・・なんですか?」

「あれか?あれは手枷じゃないかな。人を繋いでおく」

目線の先にあるのは手枷をかけられ壁に固定されている白骨。それに真新しい燃えカスのようなものが辺りに散らばっている

「なにかの罪で捕まっていたのかな」

「い、いやです・・・!私いやです!こんなところ!」

全力の拒否
しかしプロデューサーさんには届かなかったようです

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:09:08.56 ID:6jxWmy9g0

「でも他に行くところもないしさ。外はもう暗い」

「でも・・・」

「いいから。着物乾かしたら?下着も。今火を点けるから」

「あ、はい・・・。あっ!ダメダメダメダメ!これ脱いだら私、裸ですよ!下着も脱いだらなおさら!」

顔を真っ赤にして言います

「でも気持ち悪いだろ?俺のジャケット貸してやるから」

あぅぅ・・・たしかに気持ち悪いですけど・・・

「わ・・・わかりました」

なんとか着物を干し、焚き火を囲むように私たちは座りました


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:10:49.47 ID:6jxWmy9g0

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

再三訪れる気まずい空気です
この空気を打破するべく私は口を開きました

「あの生き物は・・・なんだったんでしょうね?」

打破できない!絶対打破できないから!

「さあ。わからないな。というかこの村はおかしいと思うんだ」

「なんでですか?」

「うん、よくは見ていないけど生き物がいないんだ」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:12:42.09 ID:6jxWmy9g0

「さっきも言ってましたね。人がいないって」

「人だけじゃないんだ。虫も動物も見当たらない」

そうか。林に入ったときの違和感はそれだったんだ
自然に溢れてるように見えたけど虫を一匹も見なかった

「それは結局どういう・・・」

「わからない・・・けど、今ここらへんにいるのは本当の意味で俺と春香だけってことだ」

そう言うとプロデューサーさんは立ち上がり、私の前に来ました

「え・・・きゃっ!?」

そして私の手を強引に掴み壁に叩きつけました

「プ、プロデューサー・・・さん・・・?」

「そう・・・今・・・ここには、俺とお前しかいないんだ・・・」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:15:33.34 ID:6jxWmy9g0

私の両手首をまとめて掴み、プロデューサーさんは空いた手を自分のズボンに持っていきます

「う・・・嘘・・・嘘・・・ですよね?プロデューサーさん?」

「嘘じゃないよ、春香・・・。そんな格好で俺を誘惑するからいけないんだ」

そんな格好って・・・これはプロデューサーさんが!
そう言おうと思ったがすぐに唇で塞がれた

「あ・・・んむっ・・・ん・・・ぷはっ!」

「お前は悪い子だ。悪い子にはおしおきをしないとな」

「いや・・・いや・・・!」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:17:36.17 ID:6jxWmy9g0

私は裸にされ手をベルトで後ろ手に縛られプロデューサーさんに抱えられました

「春香。悪い子がどんなおしおきをされるかわかるか?」

「わ、わかりません!わかりません!手、解いてください!プロデューサーさん!」

「そうか、わからないか。まずはそうだな・・・おしりペンペンでもしよう」

もう私にはプロデューサーさんが何を言っているのかわかりません

「ほら。まずは一回」

「ひぅ!?」

パシンッと言う音が洞窟に響きます

「二回」

「あぅ!?」

プロデューサーさんの叩く力は尋常じゃなくすぐにおしりは真っ赤になりました

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:19:26.99 ID:6jxWmy9g0

「五十!」

「ひぐっ!」

「どうした?まだまだおしおきはこれからだぞ?」

「ごめん・・・なさい・・・許してください・・・」

何が悪いのかわからないけど謝るしかない。そうしないともっとひどいおしおきが来るに決まっている

「そうか、わかってくれたか」

「プロデューサーさん・・・じゃあ・・・」

「ああ、それじゃあご褒美をあげるよ」

プロデューサーさんは私を放り投げて立ち上がりました
そこで目に映ったのはとても大きな男性器

「プ・・・プロデューサー・・・さん・・・」

「さあ、春香。おしりを向けて」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:21:32.33 ID:6jxWmy9g0

く、狂ってる!この人は・・・!おそらく・・・人を轢いたあの時から・・・

「さあ!早く!」

「いやぁ!」

洞窟を出ようと走りだした。だけど手を縛られバランスが取れず、尚且つ足場の悪い洞窟ですぐに倒れてしまった

「あぅ!?」

「お前、今逃げようとしたのか?」

「ち、違います!違います!」

目が座っている。ここで逃げようとしたなんて言ったら何をされるかわからない

「じゃあ早く尻を向けろ」

従うしかない。今は・・・

「は、はい・・・」

言われた通りに私はプロデューサーさんにおしりを向けた

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:23:12.17 ID:6jxWmy9g0

「いい子だ。じゃあご褒美をあげる」

グヌッと膜を破りお腹の中に異物が入るのを感じた

「あがっ!?」

「い、痛いっ!痛いです!プロデューサーさん!」

「はっ!はっ!はっ!はっ!」

プロデューサーさんは一切聞いていない。唯一の救いがおしりを叩かれたことによって多少なりとも濡れていたこと

「あぐっ!いだっ!あっ!ぐっ!」

「はぁ!はぁ!春香!春香!」

プロデューサーさんの腰がスピードを上げる

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:24:47.04 ID:6jxWmy9g0

「プロ・・・!デューサー・・・!さん!もっと・・・!優しく・・・!」

「あっ!あっ!あっ!出るっ!」

えっ・・・
一瞬何が起こったのかわかりませんでした
しかしすぐにお腹が熱くなるのを感じます

「あ・・・あ・・・中・・・に・・・」
「ふぅ・・・」

プロデューサーさんは満足したのか私の中から自分のモノを抜きました
抜かれたことにほっとしているとプロデューサーさんは私の頭を持ち上げ言います

「舐めろ」

「っ!?」

さっきまで私の中に入っていたもの・・・それが今、目の前にあります


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:26:11.00 ID:6jxWmy9g0

「い・・・いやっ!」

「いいから舐めろ」

私に拒否権はないのか。プロデューサーさんは持ち上げた私の頭を自分のモノの前に持ってきました

「う・・・うぅ・・・」

「綺麗にしろよ」

ピチャピチャと舌を使って舐めます。苦い。手が使えないのでだいぶ不恰好になってしまいました

「もっと奥まで・・・こう!」

「っ!?」

急にプロデューサーさんが私の頭を掴み腰を振りました
プロデューサーさんのモノが喉に当たります


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:27:38.78 ID:6jxWmy9g0

「もごっ!むぐっ!」

「気持ちいい・・・気持ちいいよ、春香」

どんどん腰の動きが速くなります。そしてまた・・・

「春香っ!出すぞっ!」

「ぶぉっ!」

私の口の中がプロデューサーさんの精子でいっぱいになりました

「げほっ!げほっ!」

「満足だよ。春香」

そう言うとプロデューサーさんは私の拘束を解いてくれました

「それじゃあ寝ようか」

満面の笑みで言うプロデューサーさんはやはり狂っているのでしょう


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:29:14.12 ID:6jxWmy9g0

外は雷が鳴りはじめました
パチパチと火の粉の飛ぶ洞窟では私とプロデューサーさんしかいません

ふと、私の中に疑念が生まれます。本当にこの人は私の知っているプロデューサーさんなのか?
まさか違う誰かなのではないか?

そう思ったら私はもう止まりませんでした

近くにあったベルトをこの男の首に巻きおもいっきり締め上げます

すると男は目を覚ましたのかベルトに手を掛け外そうとします
ここで外されてしまったら私が殺されてしまう
そう思うと一層力が入ります


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:30:42.73 ID:6jxWmy9g0

二分ほど締め上げると男はぴくりともしなくなりました

やりました。私の勝ちです

しかしまだ不安があったのでもしものことを考えて壁に付いている手枷を付けておくことにしました

手枷を外すとき白骨が崩れましたが気にしません

これで安心です

私はもう一眠りしようと横になりました

すると大きな雷が辺りを揺らします
それはこの洞窟も例外ではありません


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:32:10.59 ID:6jxWmy9g0

「きゃっ!?」

つい声をあげ光の方を見るとなにやら人影が見えます

誰?この辺りには人はいないはずです

私はすでに乾いた着物を纏いその人影に近づきました

「・・・・・・・・」

「あ、あの・・・誰ですか?」

尋ねても返事がありません

「あ、あの・・・」

ピカッ。と辺りが光ります
私がそこで見たのはとてもよく知る人物でした

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:33:19.06 ID:6jxWmy9g0

「ひ・・・響!?」

確かに響です。謎の生き物に襲われて崖から落ちたはずの響が目の前にいます

「大丈夫なの!?ひび・・・」

不用意に近づきすぎてしまいました
私の肩に激痛が走ります

「ひび・・・き・・・?」

響の目は血走り、ものすごい力で噛み付いてきます

「い、いやあぁぁぁ!!」

私は響をおもいっきり振りほどきました。その勢いで響は洞窟の壁に身体を打ち付けます

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:36:31.62 ID:6jxWmy9g0

それと同時に私は走りました

噛まれた!噛まれた!噛まれた!
あそこにいたら殺される!その二つの思いが頭を巡ったのです

響は意識を失ったのか追ってくる気配はありません
でも振り返る勇気もありませんでした

振り返ればそこにいるのではないかと考えてしまうから

私は山を林を駆け抜けます

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:38:02.24 ID:6jxWmy9g0

そんな逃亡劇から二日が経ちました
肩の痛みはすでにありませんがどことなく違和感があります

それにここに来てから口に含んだのはあの男の精液だけ。身体も限界です
恐怖とストレスで髪の色素も抜けました

でも足を止めることはできません
早くいつもの日常に帰らないといけませんから

林を抜けるとそこに大きな道路が現れました

ここにいれば誰か通るかもしれない
そう思って道路に近づきます


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:39:39.49 ID:6jxWmy9g0

すると神様が見ていたのでしょうか
一台の車が近づいてきます

これで帰れる。プロデューサーさんに会える
私は確信します

サッと車から見えるように道路に出ました
これで止まってくれるはずです

しかし次に来たのはとてつもない衝撃でした

地面と空が次から次に景色を変えます
息ができません

私はどうやら轢かれてしまったようです
口の中が鉄の味で気持ち悪い


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:40:49.28 ID:6jxWmy9g0

すると車から人が出てきました
あれは・・・プロデューサーさん!?

「大丈夫ですか!?」

会いたかったです、プロデューサーさん

「意識はありますか!?」

プロデューサーさんの手が私の顔を触ってくれている

「とりあえず警察に・・・」

プロデューサーさん・・・もっと・・・私を・・・

あれ・・・声が出ない・・・視界が・・・狭くなる・・・

あ・・・プロデューサーさん・・・が・・・行っちゃう・・・


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:41:56.30 ID:6jxWmy9g0

プロデューサーさん・・・プロデューサーさん・・・

あれ・・・?持ち上げてくれるのは・・・誰・・・?

プロデューサーさん!?プロデューサーさんが・・・お姫さま抱っこを・・・

嬉しい・・・プロデューサーさん

あれ?なんで下ろしちゃうんですか?
まだ物足りませんよ

なんか冷たい。な、なんで土を被せるんですか!?

プロデューサーさん!いやっ!プロデューサーさん!プロデューサーさんが見えなくなっちゃう!そんなのいやだっ!

あっ・・・完全に見えなくなった・・・


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:42:15.25 ID:zdkC5kMC0
なんと…

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/10(木) 21:43:36.55 ID:6jxWmy9g0

ううっ・・・
プロデューサーさんの姿が見えないよ・・・
声が聞こえないよ・・・
熱を感じないよ・・・

会いたい
会いたいよ
もっと
もっともっともっともっともっともっともっともっと
・・・・・・・・・・ん?

あれ?身体が動く・・・
なんでだろう・・・
あ、そうだよ。身体が動くなら会いに行けばいいんだ


マッててくだサイね、プロでゅーサーさン



いま アイに いきマスから


END



元スレ: 春香「あなたの声が聞きたくて」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1320923853/

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