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モバP「プロデューサーと」佐藤心「アイドル」

1 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:00:03 ID:0P9
アイドルマスターシンデレラガールズです

注意

この話は私が以前に書いていた
佐藤心「プロデューサーとアイドル」

(SS速報のスレです)
と世界観が一致しており、これらの話のその後のお話となっております。

白菊ほたる「アイドルと」佐藤心「アイドルと」モバP「時々新米プロデューサー」

モバP「新米プロデューサーと」結城晴「アイドル」

モバP「新米プロデューサーと」南条光「アイドル!」

モバP「新米プロデューサーと」佐城雪美「アイドル……」

佐藤心「プロデューサーと」安部菜々「お手伝いさん改め寮母さん……?」

モバP「新米プロデューサーと」ナターリア「アイドル!」

モバP「新米プロデューサーと」五十嵐響子「アイドル」

(全てSS速報のスレです)
モバP「新米プロデューサーと」白菊ほたる「アイドル」

モバP「プロデューサーと」安部菜々「アイドル」

モバP「プロデューサーと」ヘレン「アイドル!」


日高舞「プロデューサーとアイドル。始まりの物語」

以上、これら全ての続きで最後になります。
みんなまとめてアイドルマスターです。

2 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:00:38 ID:0P9
事務所

舞「おはよー」

ちひろ「おはようございます、舞さん」

舞「あれ? ちひろちゃんだけ?」

ちひろ「はい。みんなお仕事やレッスンですよ」

舞「この時間ってレッスン入ってたっけ?」

ちひろ「時間があるならレッスンしたいって要望を受けてです」

ちひろ「というか。一応は他社なんですからスケジュール把握しないで欲しいですね」

舞「私を雑用で雇ってるんだから堅い事言わないの。外部には漏らしてないし、社外秘は守ってるわよ」

ちひろ「それはそうかもですけど……」

舞「んー。それにしてもはぁとちゃんも彼も居ないんじゃダメね」

ちひろ「心さんとプロデューサーさんに用事だったんですか?」

舞「まぁね」

3 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:01:06 ID:0P9
舞「そろそろ宣戦布告しようと思って」

ちひろ「……宣戦布告ですか」

舞「えぇ。黒井さんと高木さん、石川さんのとこにはもう行ってきて色々な段取りはつけてきたわ」

ちひろ「今度はいったい何をするつもりなんですか……」

舞「どうせあなたのことだから全部知ってるんでしょうけど、まぁいいわ」

舞「私、日高舞はCGプロにフェスを申し込みたいのよ」

舞「三か月後のここ。みんな不自然にスケジュールが空いてるわよね。ここでどう?」

舞「ステージや機材、スタッフ、資金の問題は全部黒井さん達にお願いしてあるし、CGプロへのギャラも私がちゃんと支払うわよ」

ちひろ「私の一存では決めかねます」

舞「ま、そうよね。だからはぁとちゃん達に話しておきたかったのよ」

ヘレン「その勝負……受けて立つわ!」

ちひろ「あ、お帰りなさい。社長」

舞「おかえりー」

ヘレン「ただいま、ちひろ、舞」

4 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:01:30 ID:0P9
ヘレン「それよりもさっきの話、受けて立つわ」

舞「さすがヘレンちゃん。そう言ってくれると思ったわ」

ちひろ「いいんですか? プロデューサーさん達に相談もせずに決めて」

ヘレン「ちひろ。舞も全てわかった上で話をしているのよ。今更策を弄しても意味は無いわ」

舞「あ、やっぱり私が喧嘩ふっかけるの知ってたんだ」

ヘレン「えぇ。私を誰だと思っているのかしら」

舞「世界レベル、よね。さすが」

舞「でも、ヘレンちゃんが世界レベルなら私には勝てないわよ」

ヘレン「……へぇ。何故かしら?」

舞「だって舞ちゃんは宇宙レベルだもの!」

ヘレン「言うわね。日高舞」

舞「Sランクアイドル、舐めないでもらえるかしら?」

ヘレン「……」

舞「……」

ちひろ「ま、まぁまぁ。お二人共。落ち着いて」

5 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:01:56 ID:0P9
ちひろ「日高舞さん」

舞「ん?」

ちひろ「社長の言葉通り、私達CGプロは日高舞さんの申し出を正式に受けようと思います」

ちひろ「舞さん指定通り、約三カ月後の日曜日。場所は961プロ野外ステージで、時間は13時からでどうでしょうか?」

舞「あらかじめ決めていたかのようにスムーズね。ま、それでいいわ」

舞「じゃあ、私はその日までしばらく雑用はお休みさせてね? いくら私と言えども準備したいし」

ちひろ「えぇ、構いませんよ。ですよね、社長?」

ヘレン「えぇ。万全の状態の日高舞じゃなければ倒しがいがないもの」

舞「ほほう。万全じゃない私なら倒せると?」

ヘレン「もちろんよ。私達を誰だと思っているのかしら?」

舞「良い度胸ね。あとで泣いても許してあげないから」

ヘレン「泣いて謝るのが貴女じゃなければ良いわね」

舞「あ?」

ヘレン「なにか?」

ちひろ「はい、そこまででーす。戦いは三か月後ですよ。今始めないでください」

6 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:02:15 ID:0P9
ちひろ「では、三か月後。楽しみにしていますね♪」

舞「えぇ。じゃ、私も準備があるから帰るわ。じゃね~♪」

ヘレン「次に会う時はステージの上ね」

舞「楽しい戦いを期待してるわよ。CGプロさん」

ちひろ「……社長。場外乱闘はやめてください」

ヘレン「わかっているわよ、ちひろ。少し気分が昂ってしまっただけよ」

ヘレン「ちひろ! 皆に連絡よ!」

ちひろ「はい!」



7 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:02:42 ID:0P9


レッスンスタジオ

凛「うん。じゃあみんなにも伝えておくね」

みく「ちひろさん、なんだって?」

凛「舞さんとのライブバトルが正式に決まったって」

雪美「……舞と……勝負……楽しみ」

幸子「フフーン。このボクが居ますからね! 今度は大丈夫に決まっていますよ」

光「アタシだって居るぞ!」

凛「うん。みんなとなら舞さんだって倒せるよ」

ナターリア「でも……マイってテゴワイ……よネ?」

みく「まぁねぇ……。やっぱり舞さんってまだ最強だし」

幸子「それでも今のボク達なら良い勝負が出来ると思いますよ」

幸子「前回は惨敗でしたけど……」

8 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:03:01 ID:0P9
雪美「……みんな……一緒……だから」

幸子「えぇ。雪美さんの言う通りです。みんなで力を合わせれば舞さんだって倒せます!」

光「合体技だなっ!」

幸子「が、合体……?」

凛「合体技とはちょっと違うかもだけど、幸子や光の言う通り今の私達が全力でやればきっと舞さんだって倒せる。そうでしょ?」

ナターリア「ウン! ナターリア、全力で楽しむヨー!」

みく「にゃふふ。そうにゃ! ナターリアチャンの言う通り全力で楽しむにゃ!」

光「よしっ! じゃあみんなで円陣組もう!」

雪美「……掛け声……やりたい」

光「じゃあ雪美ちゃん! お願いするよ!」

雪美「……」

幸子「……雪美さん?」

ナターリア「どうしたんダ? ユキミ」

雪美「……みんな……頑張ろう……! おー……!」

「「「「「おー!!!」」」」」



9 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:03:25 ID:0P9


テレビ局

瑞樹「舞さんとのフェス正式に決まったらしいわ」

茜「そうなんですか!!!! いやー! 楽しみですね!!!!」

晴「うへぇ。本当に舞さんと戦うのかー……」

未央「お? どうしたんだいはるはる。怖いのかな~?」

晴「怖くない! って言うのは嘘になるけどさ」

晴「本当に勝てるのか自信はないんだよな」

響子「大丈夫だよ、晴ちゃん!」

響子「だって私達だよ! CGプロのみんなが力を合わせれば誰にも負けたりなんてしないよ!」

瑞樹「響子ちゃんの言う通りよ、晴ちゃん!」

瑞樹「何事も気の持ちようだし、舞さんに実力では劣るかもしれないけど気持ちだけは負けちゃダメ」

未央「うんうん。サッカーでも強敵と戦う時に『負けるかも』って思って試合なんてしないでしょ?」

晴「……それもそうだな! オレ、ちょっと弱気になってたかも知んないな!」

10 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:03:43 ID:0P9
瑞樹「えぇ! じゃああのその意気で今日のお仕事も全力でやっちゃいましょう!」

響子「はい!」

未央「うん!」

晴「……おう」

未央「なんだいなんだい。はるはる。元気ないぞー?」

晴「こんなヒラヒラフリフリのウエイトレスの格好でどう元気出せって言うんだよ!?」

未央「瑞樹さんを見るんだ。はるはる」

晴「……ぐっ」

瑞樹「さぁ行くわよ! 響子ちゃん! 私達の全力見せつけましょう!」

響子「はい! 頑張りましょうね、瑞樹さん!」

瑞樹「フレッシュミズキとして頑張っちゃうわよー!」

晴「ちくしょう……」

晴「……でもそうだよな。この仕事くらいでへこたれてちゃ舞さんになんか勝てないか」

晴「こうなったらヤケだ! ……オ、オレもフレッシュはるちんで頑張っちゃうぞ~!?」

未央「うん……強く生きるんだぞ、はるはる」



11 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:04:13 ID:0P9


ロケ先

卯月「わぁ! ほたるちゃん! ライブですよ!」

ほたる「はい。楽しみですね、卯月さん」

楓「思ったよりは猶予があるんですね」

早苗「まぁアタシ達的には助かったけどね」

早苗「一応の目星はつけてスケジュール調整したりレッスンはしてたけど、やっぱり余裕もって準備しときたかったしね」

楓「前回はバタバタしていたらあっという間でしたから」

卯月「菜々ちゃんが引き抜かれちゃって大変でしたもんね……」

早苗「いやー……。あの時期だけは警察官だった頃よりもしんどかったわー」

ほたる「そんなに大変だったんですか……?」

早苗「それはもう! だって菜々ちゃんが引き抜かれたと思ったら舞さんがドーン!よ?」

卯月「あはは……私なんか本番中に怖くて泣いちゃいそうでしたし……」

楓「目まぐるしく状況が変化していて着いて行くだけで精一杯だったのに。そこに舞さんっていう強敵ですから」

楓「でも、今回は大丈夫ですね。準備もしていましたし」

12 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:04:32 ID:0P9
早苗「ホントにヘレンちゃんには感謝よね。あの情報網はどうなってるのかしら」

卯月「ヘレンさんに黒井社長が教えてくれたんですよね?」

ほたる「そう言ってましたね」

楓「ヘレンちゃんが元961プロだったおかげね」

ほたる「私達って……色々な人に助けられているんですね」

卯月「そうですね……。きっと私達だけじゃここまでやってこれなかったですし」

早苗「はぁとちゃんかプロデューサー君の言葉を借りるのなら」

ほたる「?」

早苗「卯月ちゃんやほたるちゃん、楓ちゃんに私も。事務所のみんなが助け合って支え合っているからCGプロはここまでこれたのよ」

楓「早苗さんの言う通りです。誰か一人でも欠けていたら私達は走れないんです。絆の力が私達の武器なんです」

卯月「早苗さん……楓さん……!」

ほたる「……」

楓「だからね、ほたるちゃん」

ほたる「……はい?」

楓「あのライブの時みたいに私達の事も助けてね? お願い」

ほたる「……はい!」

早苗「よーし! じゃあほたるちゃんに笑顔が戻ったところで! ちゃっちゃと撮影終わらせて事務所に戻りましょう! 卯月ちゃん! 一発撮りでいくわよ! 良い笑顔でよろしくね♪」

卯月「はい! 島村卯月頑張ります!」



13 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:04:52 ID:0P9


961プロ レコーディングルーム

モバP(以下P)「お疲れ様でした」

心「さんきゅ☆」

心「どうよ?」

P「完璧で最高です!」

心「でっしょ~☆ もうまさしくスウィーティーって感じ♪」

心「……ここでアイドル候補生やってた時はこんなにスウィーティーな曲を歌わせてもらえるなんて思ってもいなかったな」

961スタッフ「心さん、961ではクール路線でしたもんね」

P「お疲れ様です! レコーディングにご協力くださって本当にありがとうございました!」

心「ありがとうございました!」

14 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:05:15 ID:0P9
961スタッフ「いやいや。お礼を言わせてもらいたいのはこっちですよ。こんなに素敵な曲に関わらせてもらえるなんて」

P「それでもこちらからの急な申し出にも関わらず快く協力してくれましたし、感謝させてください」

961スタッフ「あはは。俺らは黒井社長の命令で動いてるだけなんで。気にしないでください」

心「あれ? そういう黒井社長は? はぁとがレコーディングするなら見に来ると思ったのに」

961スタッフ「多分社長室だと思いますよ」

961スタッフ「黒井社長、俺らに『今の私は心ちゃんのファンに過ぎない。プロデューサーでもなければ関係者でもない。なら発表前の曲を耳にするなんてフェアじゃない。いいかお前ら。絶対に私の耳に入れるな!』って厳命してましたから」

P「ははっ……。黒井社長らしい、のかな?」

961スタッフ「冬馬くん達が315さんに移籍した時も似たような事言ってましたし、うちの社長は白黒きっちり分けてるんですよ」

心「だねー。公私をきっちりわけるのは黒井社長らしい☆ これが高木社長なら絶対に見に来てた☆」

961スタッフ「あ~、高木さんなら来てたでしょうね~」

P「じゃあ後でお礼しに顔だけ出しに行きましょうか」

心「うん☆」

P「これで……準備は整いましたね」

心「……うん。やっと必要なものは全部揃った」

心「あとは頼むぞ☆ プロデューサー♪」

P「はいっ!」



15 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:05:39 ID:0P9


居酒屋

菜々「小鳥ちゃんも舞ちゃんと一緒に出るんですか?」

小鳥「うふふ。ナイショ」

菜々「えー! ずるいですよー!」

小鳥「菜々ちゃんもあたし達と一緒にステージに立ってくれるなら教えてあげるんだけどなー」

菜々「それはできません!」

舞「あら、キッパリ言うのね」

小鳥「お疲れ様です、舞さん」

菜々「お疲れ様です! 遅かったですね?」

舞「これでも色々と根回しが必要なのよ。黒井さん達に押し付けっぱなしじゃ失礼でしょ?」

菜々「CGプロに振ってくれればこっちでもやりますよ?」

舞「私がふっかけた喧嘩よ。菜々達の手を借りるなんてみっともないでしょ」

舞「あ、生ひとつお願いします」

16 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:06:05 ID:0P9
小鳥「高木社長もとても忙しそうにあっちこっちに電話かけてましたよ」

舞「そんな忙しそうな社長をほっぽりだして唯一の事務員がこっちに居ても大丈夫なの?」

小鳥「大丈夫です! 美咲ちゃんにヘルプ頼んでおいたので! このみさん達も手伝ってくれるらしいですし」

菜々「765プロさんもスタッフ少なくて大変なんですねぇ」

小鳥「その分みんな仲良しで楽しいわよ。菜々ちゃんのところもでしょ?」

菜々「そうですねぇ~。もうみんな家族って感じです」

舞「家族ねぇ……」

菜々「舞ちゃん?」

舞「菜々がこっちに来てくれればはぁとちゃん達なんて簡単に倒せるんだけどなー」

菜々「さっきも言ったようにそれはできません」

舞「家族は裏切れないって?」

菜々「……違います。約束、ですから」

小鳥「約束?」

菜々「はい。あの日……舞ちゃんと小鳥ちゃんと一緒にステージに立ったあの日。はぁとちゃん達と約束したんです」

菜々「『今度こそ、一緒にステージでアイドルとして頑張りましょう!』って」

17 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:06:35 ID:0P9
舞「……そう」

小鳥「うーん……残念。また菜々ちゃんと一緒にステージに立ちたかったのになー」

舞「まぁ待ってるって言っときながら待ってなかった私も悪いし、仕方ないわね」

菜々「……ナナも舞ちゃんと小鳥ちゃんと一緒に立ったあのステージ、とても楽しかったです」

菜々「でも、今度ははぁとちゃん達みんなと一緒にステージに立ちたいんです」

菜々「舞ちゃんのライバルとして、舞ちゃんにナナ達の全力でぶつかってみたいんです!」

小鳥「菜々ちゃん……」

菜々「アイドルを諦めてしまったあの頃のナナとは違うんです。今のナナは舞ちゃんのライバルで、CGプロのアイドル『ウサミン』こと『安部菜々』です!」

菜々「だから、ナナと戦ってください! 舞ちゃん、小鳥ちゃん!」

舞「……」

小鳥「舞さん」

舞「はっ! 良い度胸じゃない! その言葉後悔させてやるわ!」

菜々「舞ちゃん。忘れちゃいました? ナナは一度舞ちゃんに勝ってるんですよ?」

舞「はぁ?」

菜々「小鳥ちゃんとナナが初めて舞ちゃんに会った日の事、覚えてますか?」

18 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:06:56 ID:0P9
舞「……あぁ。思い出したわ。うちの旦那が言ってた奴ね」

菜々「はぅっ!?」

小鳥「だ……だんな……」

舞「ん~? どうしちゃったのかな~? うちのダ・ン・ナがどうかしちゃった~?」

小鳥「う、羨ましくなんかないし……」

菜々「ナナはアイドル……ナナはアイドル……ナナはアイドル……」

舞「いやぁ~ごめんね~? 結婚……って良いものだからさー。つい自慢したくなっちゃった♪」

舞「聞く? うちの旦那の素敵なところ♪」

菜々「聞きません」

舞「あら。旦那の話が駄目なら子供の話はどう?」

小鳥「聞きません」

舞「なによ、ケチね!」

菜々「結婚とか子供とか……そういう言う話は……」

小鳥「アカン……!」



19 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:07:40 ID:0P9


CGプロ 深夜

P「お疲れ様でーす」

ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「電気が点いてたんでもしやと思ったんですが、やはりちひろさんでしたか」

ちひろ「はい♪ プロデューサーさんを待っていてあげたんですよ?」

P「ははは。そりゃ嬉しい」

P「でも待っていたのは俺じゃなくてこっちですよね?」

P「今日レコーディングしたばかりのデモです」

ちひろ「ありがとうございます。さっそく聴かせてもらいますね」

ちひろ「……確かに待っていたのはこのデモですけど、プロデューサーさんの事も待っていましたから」

P「嬉しい限りです」

ちひろ「……」

P「……良い出来栄えだと思いませんか?」

ちひろ「……はい。私がずっと待ち望んでいたものだと思います」

ちひろ「心さんの……。心さんのためだけのソロ曲。心さんの夢の欠片の一つ」

ちひろ「素敵な曲ですね」

P「はい。作曲家と作詞家の先生には感謝してもしきれません」

ちひろ「……ありがとうございました。お返ししますね」

20 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:08:12 ID:0P9
P「それはちひろさんの分ですよ」

ちひろ「え?」

P「『しゅがーはぁと』の初代プロデューサーである千川ちひろさんに、二代目プロデューサーの俺と心さん自身からのプレゼントです」

P「心さんから『宝物のおすそ分けだぞっ☆』との事です」

ちひろ「……心さんってば」

ちひろ「じゃあありがたく頂きますね」

P「あ、パッケージ出たらそっちも買ってくださいね」

ちひろ「もちろんです♪」

P「で、俺を待っていたってのは舞さんとのライブの方ですよね」

ちひろ「はい。私の方でも当日がどういう構成か把握しておきたくて」

P「黒井社長ともある程度詰めて来たので、ほぼ決定だと思ってくれていいです」

P「場所は前回もお借りした961プロ野外ステージですね。今回はメインステージとサブステージをひとつずつ使用します。メインは俺達CGプロが。サブは舞さんが使用する予定です」

ちひろ「残りのサブステージは今回も使用せずですか?」

P「はい。前回のほたる達の時みたいな事になっちゃまずいんで、サブステージは予備として稼働可能にはしておきます。最悪使ってるステージがなんらかの理由で使えなくなっても支障は出ません」

P「スタッフや機材に関しては黒井社長が引き受けてくれるそうです。宣伝等々は765プロを始め876プロや315プロも協力してくれる約束を取り付けてきました」

ちひろ「随分と多くのプロダクションを巻き込んじゃいましたね」

P「それだけ今回のフェスが注目されてるって事ですね」

21 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:08:32 ID:0P9
P「あと……どう考えても収支は赤になりそうです……すんません……」

ちひろ「……仕方がないです。今回ばかりは割り切りましょう」

ちひろ「それに今回が赤だったとしても、これ以降のお仕事で取り戻していけばいいんです。だから大丈夫ですよ」

P「……うす」

ちひろ「報告はこのくらいですか?」

P「そうですね。今日の打ち合わせではこんなもんです。本番までに変わるようなら逐次報告入れます」

ちひろ「はい。よろしくお願いします」

ちひろ「……さて。じゃあ私はそろそろ帰ろうかな」

ちひろ「プロデューサーさんはどうしますか?」

P「俺はもうちょっとだけ残ってきます。と言うかたぶん泊まります」

ちひろ「あんまり無理はしないでくださいね?」

P「了解です。無理しない程度に無理します」

ちひろ「まったく……。心さんもプロデューサーさんもワーカーホリックなんだから……」

P「あ」

ちひろ「はい?」

P「心さんで思い出しました。伝言預かってました」

P「『余計な事はしないでね』だそうです。何の事なんですかね?」

ちひろ「……さぁ? 心さんは不思議な人ですから」

ちひろ「じゃあお疲れ様です」

P「はい。お疲れ様です」

P「……」

P「やっぱりちひろさん何か隠してるな」



22 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:08:54 ID:0P9


三か月後 フェス当日 控室

P「さて。俺から言える事は特にない!」

晴「ないのかよ!」

P「今更言っても仕方ないだろ? 俺はお前らを信じてるからな。言葉はいらないさ」

光「うん! 任せてくれ、相棒! 期待に応えてみせるぞっ!」

P「さすがヒーローは頼もしいな」

P「んで、俺から言える事は特にないが。何か質問ある人ー?」

卯月「はい!」

P「はい、卯月。どうぞ」

卯月「ユニット名はどうするんですか?」

未央「結局、決まらないまま当日になっちゃったしね」

凛「色々な案は出たけどどれもしっくりこなかったし」

P「ユニット名……か」

P「ユニット名は必要ないな。うん」

卯月「え?」

23 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:09:16 ID:0P9
P「ここに居るみんなはシンデレラなんだ。舞踏会への招待状を手にした、輝くシンデレラ達」

P「シンデレラ達にユニット名なんて必要ない! みんなは『シンデレラガールズ』だ!」

ほたる「シンデレラ……」

雪美「ガールズ……」

P「さぁ! 誰よりも光っている所を見せてくれ!」

一同「はい!」

早苗「じゃあ気合入れるためにも円陣組みましょうか!」

楓「いいですね。円陣組んでエンジンかけましょう」

瑞樹「楓ちゃんはこんな時でも相変わらずね」

ナターリア「カエデはオオモノだからネ!」

菜々「はぁとちゃん。掛け声お願い出来ますか?」

心「うぇっ!? はぁとがですか!?」

24 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:09:37 ID:0P9
みく「そうにゃ。はぁとちゃんがやらずに誰がやるのにゃ」

幸子「そうですよ。この事務所ははぁとさんが大きくしたんですから。ボク達の代表ははぁとさんしか居ません」

ヘレン「えぇ。心が居なかかったらそもそも私が事務所を作ろうなんて思わなかったのだし」

響子「はぁとさん、お願いします!」

心「みんな……」

雪美「……心が……やらないなら……私が……やる……。掛け声……得意……」

茜「私でもいいですよ! 掛け声なら任せてください!!! 大きな声には自信があります!!!!」

光「アタシだって茜さんに負けないくらい得意だ! アタシでも大丈夫!」

心「ふふん♪ ありがとね、三人とも」

心「でも、これははぁとの仕事だから。はぁとがやるよ」

心「……じゃあ、いっくぞー!」

心「『シンデレラガールズ』……ファイトーっ!」

一同「おーっ!!!」



25 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:09:58 ID:0P9


メインステージ

全員『誰よりも光れ! この世界 ただ一つの MY STAR♪』

心、菜々『3、2、1、FIGHT!』

ヘレン『とめどないダンサブルで世界を広げていくわよ! イッツ・ショウタイム!』

ヘレン『さぁ、行くわよ! みんなも一緒にセイ!』

ヘレン、観客『「ヘーイ!」』



ステージ袖

P「お疲れ様です。ここに居たんですね」

ちひろ「……はい。このステージだけは近くで見ておきたかったので」

P「ついに辿り着きましたからね」

ちひろ「えぇ……。やっとです」

P「ところでサブステージはどうなってるやら……うげっ!?」



26 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:10:21 ID:0P9


サブステージ

小鳥『Ah ah マスト括目♪』

舞『ザ・ライブ革命でSHOW!♪』

舞『さて、私達も全力でいくわよ! ついてきなさい!』

観客「ワアァァァ!!!」



27 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:10:46 ID:0P9


ステージ袖

P「うへぇ……。まさか765の曲を引っ張り出してくるとは……」

ちひろ「音無先輩が居るなら高木社長も喜んで貸してくれるはずですから」

P「うーん。舞さんたちは持ち曲が少ないからセトリ読みやすいかと思ってたんですけど、765の曲まで使ってくるとなるとまったく読めないですね」

晴「ふー、あっちぃ……」

P「おう、お疲れさん」

光「舞さん達のステージ大盛り上がりだな!」

ちひろ「やっぱりすごい人達ですから」

晴「ま、オレらも負けてないけどな!」

雪美「うん……。私達も……すごい……」

P「もちろん知ってるし、期待してるぞ」

P「よし! じゃあそろそろ準備を頼む! もうすぐ心さん達終わるからすぐにな」

P「ほたるは『ハイファイ☆デイズ』の次もだけど大丈夫か?」

ほたる「はいっ! 大丈夫です……!」

ナターリア「ウンウン。ホタルなら大丈夫! ナターリア達も一緒だしネ!」

28 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:11:18 ID:0P9
P「まったくお前らは心強いなぁ。大人組にも見習ってほしいわ」

みく「そんなこと言ってるとまた楓さん達が拗ねるにゃ」

P「あはは。そりゃ困る」

P「さて。そろそろだ。じゃあ大人組と交代で頼むぞ、子供組の元気いっぱいのステージ見せて来い!」

凛「私達も子供組でいいのかな?」

未央「まぁ大人ではないしいいんじゃないかな?」

響子「未央ちゃんの言う通りだよ。せっかくなんだし目いっぱい楽しもう! ね、卯月ちゃん?」

卯月「はい! 島村卯月、みんなで頑張ります♪」



29 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:11:39 ID:0P9


フェス開始からしばらくして

サブステージ

舞『だーっ! これでもついてくるのね! まったくしぶといわ!』

小鳥『その割に嬉しそうな顔してますよ、舞さん』

舞『まぁ楽しいのは事実だから♪』

舞『んー。でもこのままじゃラチがあかないわね』

舞『というわけで……』

小鳥「あとは任せました、舞さん」

舞(本当はもう少し温存しておきたかったけど……!)

舞「本気でやらなきゃ菜々達に勝てないものね!」

舞『ひとつの命が生まれゆく♪

 二人は両手を握りしめて喜びあって幸せかみしめ♪

 母なる大地に感謝をする♪』



30 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:12:04 ID:0P9


ステージ袖

ちひろ「音無先輩が下がりましたね」

P「来ましたね。……日高舞最大の武器である『ALIVE』が!」

P「じゃあこっちも作戦通り行きますか。……菜々さん。お願いします」

菜々「はい!」

P「スタッフさん! 申し訳ないですが、この曲終わったら『メルヘンデビュー!』に変更してください!」

菜々「急にセトリ変えちゃって本当に大丈夫なんでしょうか……」

心「大丈夫ですよ☆ スタッフも最高ですし、何よりうちのプロデューサーは敏腕ですから♪」

菜々「……えへへ! そうでしたね!」

菜々「じゃあ、安部菜々。行ってきます!」



31 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:12:25 ID:0P9


メインステージ

菜々『そのとき空から、不思議な光が降りてきたのです』

観客「あれは誰だー! 誰なんだー!」

菜々『それは……ナナでーっす☆』





サブステージ袖

小鳥「やっぱりあたし達の最大のライバルは菜々ちゃんね」

小鳥(持ち歌も少なければ人数も少ないあたし達。でもそれをもろともしないくらいに舞さんは凄い)

小鳥(そんな舞さんに立ち向かうためにCGプロさんは曲数と人数で舞さんに届かない部分を補ってきた)

小鳥(向こうは複数ユニットにすることで常に全力のパフォーマンスを行える。疲れてきても交代する事が出来ないあたし達にはない強み)

小鳥(いくら舞さんと言えども今のCGプロさんの全力を相手し続けるのは辛い……)

小鳥「それでも……菜々ちゃんがここで出てくるなら、ここさえ超えられれば勝てるはず」

小鳥「舞さん、頑張ってください! きっとここがCGプロさんのピークです!」



32 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:12:49 ID:0P9


サブステージ

舞(さすが菜々ね。やっぱり瞬発力と爆発力は私より上みたい)

舞(『ALIVE』を歌ってるのにこんなに反応が少ないなんて予想外だわ)

舞(でも……! この菜々さえしのげば勝てる! 私とまともに張り合えるのは菜々だけだもの!)

舞(だから……大丈夫!)

舞『Hope your brightness 大丈夫 すべては光へ続いている♪

 Keep your dreams どんな想いも信じて居れば いつかは届く♪

 見守っててね 素敵な私が飛び立つまで♪』

舞(これが私の全力よ!)

舞『この地球(ほし)に標はないけど 素晴らしい世界がある♪』

舞「はぁはぁ……。よしっ……!」

観客「ワアアアァァァァ!!!!!」



33 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:13:07 ID:0P9


メインステージ

菜々(舞ちゃん……。やぱり舞ちゃんは凄いです! ナナよりもずっとずっと)

菜々(でも、今のナナは一人じゃないんですよ、舞ちゃん)

菜々『わーんつー! せーの! ハイ!』

菜々、観客『「ミンミンミン ミンミンミン ウサミン!」』

菜々、観客『「ミンミンミン ミンミンミン ウサミン!」』

菜々、観客『「ミンミンミン ミンミンミン ウサミン!」』


菜々『ウサウサウーサ ウーサミーン!』

菜々「あとは任せましたよ、はぁとちゃん!」



観客「「「ウーサミーン! ウーサミーン!」」」

観客A「ん? 次の曲なんだこれ?」

観客B「いや聴いたことないな……」

観客C「しゅー……がー……?」

観客「「「えっ!?」」」



34 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:13:28 ID:0P9
心『「甘い言葉には気をつけろ」

 なんて言うじゃん? マジでなんで?

 セチガライわ 人生♪」

心『あまやかしてほしいんだなぁ

 ほら!ほめて!もっと!アゲて!ちゃんと!

 そしたらすっごいぞ!♪」

心『スウィーティーっす スウィーティーっす スウィーティーっすハート☆♪』

心『シュガった シュガった シュガったスマイル☆♪ セイ!』

心、観客『「「「シュガった シュガった シュガったスマイル☆」」」』

心『革命的しゅがーはぁと☆

 みんなに届け! しゅがーはぁと☆

 肩こりにもグー

 あまくやまわくやさしいハートビーム!♪」

心『(使用者の感想です♪)』

心『せーので しゅがーはぁと☆

 合法が過ぎる脳内ドラッグ!♪』

心、観客『「「「スウィーティーっす スウィーティーっす スウィーティーっすハート☆」」」』

心、観客『「「「シュガった シュガった シュガったスマイル☆」」」』

心『フォー・ユー♪』

観客「ワアアアアアァァァァァァ!!!!」



35 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:13:54 ID:0P9


ステージ袖

茜、ナターリア、光「「「しゅーがーはーぁー! しゅがーはーぁー!」」」

早苗「ホント楽しい曲よね、これ」

瑞樹「えぇ。はぁとちゃんがまた楽しそうに歌ってるからこっちまでノリノリになっちゃうわ」

楓「はぁとちゃん、アオりも上手いですからね。ナターリアちゃんと光ちゃんもずっと楽しそうで」

凛「まさにはぁとさんのための曲だよね、これ」

P「だろう? 心さんの目指したアイドルの理想像をこれでもかって表現できる素敵な曲だ」

ちひろ「……本当に、ですね」

未央「お客さんも初めて聴くはずなのに今日一番で盛り上がってるね!」

卯月「はい! みんなとっても良い笑顔です!」

響子「やっぱりはぁとさんってすごいんだなぁ……。あの日に見た時よりももっとすごくてびっくりです♪」

ほたる「はぁとさんは……誰よりもアイドルを楽しんでますから。自分が一番楽しんで、みんなを笑顔にする」

36 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:14:12 ID:0P9
みく「それがはぁとチャンの目指した理想のアイドルだからね!」

幸子「フ、フフーン! さすがははぁとさんですね! でもボクの方がカワイイですし、ボクだって負けてませんよ!」

ヘレン「その意気よ! 幸子! この事務所のアイドルなら今の心くらいなら軽く超えられるわ!」

雪美「……ズルい」

晴「……だよなぁ」

P「ん? 何がだ?」

雪美「私も……ソロ曲……欲しい……。心みたいに……ステージで……キラキラする……」

晴「オレもソロ曲欲しい! こんなステージ見せられて我慢なんてできないし」

P「……おう! 任せとけ! このフェス終わったらちゃんとお前らにも、みんなに用意する! 約束だ!」

ナターリア「ナターリアにモ!?」

P「もちろんだ! 当然、光にもな!」

光「本当か!? くぅー……! 楽しみでウズウズしてきた!」



37 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:14:33 ID:0P9


サブステージ

舞(っ……! まさかここではぁとちゃんが出てくるなんて……! それもこんなソロ曲引っ提げてなんて聞いてないわよ!?)

小鳥「舞さん……どうしますか?」

舞「小鳥のソロの予定だったけど、変更するわ。今のはぁとちゃん相手にソロじゃ競り負ける。一緒に歌うわよ」

小鳥「はいっ!」

舞『みんなー! あっちがなんかすっごい盛り上がってるけど、こっちも負けないわよ! 次は小鳥がソロで歌う予定だったけど、曲を変更して私も歌うわ!』

舞、小鳥『「MUSIC♪」』



38 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:14:52 ID:0P9


メインステージ

心『カワイイでしょ?

 言って♪ 言えよ☆

 何度だって要求すんぞ♪』

心(ヤバい……! めちゃくちゃ楽しい! ソロ曲ってこんなに楽しいのか☆)

心『セクスィーでしょ?!

 うっふん♪ 見ろよ☆

 ちゃかさないで……ガチだぞ♪』

心(お客さんの反応も最初はポカーンって感じだったけど、今はすぐにコールも入れてくれるし、サイリウムの数もどんどん増えてきてるし♪ みんな気に入ってくれたみたい☆)

心(……やっとだもんね。やっとはぁとの歌がみんなに届けられたんだし☆)

心「長かったなぁ……☆」

心、観客『「「「しゅがは! しゅがは! しゅがは!」」」』



39 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:15:18 ID:0P9


ステージ袖

ちひろ「……素敵ですね、心さん」

菜々「はい……。さすがははぁとちゃんです。ナナのお友達でライバルってだけはあります!」

ちひろ「ふふっ、そうですね♪」

ちひろ(……これならもう悔いはないかな)

P「……」



40 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:16:06 ID:0P9


心『きらめく しゅがーはぁと☆

 ダイヤモンドみたいな この輝きが

 あわくもろくはかなくってもいいの♪』

心『せーので しゅがーはぁと☆

 何度でも さあ!しゅがーはぁと☆

 巻き起こすから

 あまくやわくやさしいラブのブーム!♪』

心『もいっちょ! しゅがーはぁと☆

 世界中 染まれ しゅがーはぁと☆

 スウィーティーっす スウィーティーっす スウィーティーっすハート☆♪』

心、観客『「「「スウィーティーっす スウィーティーっす スウィーティーっすハート☆」」」』

心『シュガった シュガった シュガったスマイル☆♪ セイ!』

心、観客『「「「シュガった シュガった シュガったスマイル☆」」」』

41 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:16:29 ID:0P9
心『ジョイフルでピースフルでユースフルでハートフルな

 スウィーテスト・ワールド・フォー・ユー!

 イッツ・ソー・スウィート☆♪』

心『スウィーテスト・ハート☆♪』

心、観客『「「「スウィーティーっす スウィーティーっす スウィーティーっすハート☆」」」』

心『フォー・ユー!♪』

心『ん~まっ☆』

観客「「「ワアアアアアァァァァァァ!!! しゅっがっはっ! しゅっがっはっ!!」」」

心『えへへ♪ みんなー! はぁとのソロ曲! 『しゅがーはぁと☆レボリューション』初お披露目だぞ☆ どうだった? 最高でしょ♪ 最高だろ☆』

観客「サイコー!」

観客「しゅがはー!」

心『ふふーん☆ ありがと☆ はぁとも最高に気持ちよく歌えた! みんなのサイリウムのおかげ☆』

心『本当に……。みんなありがとうー! せーのっ!!!』

心、観客『「「「スウィーティー☆」」」』



42 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:16:53 ID:0P9


サブステージ

舞(……これはダメね。あんなのやられちゃったら勝てないわ)

小鳥『奏でよう 夢のMUSIC♪ 音符の翼♪』

小鳥『どこまでも翔ばたいてゆけるPOWER♪』

小鳥「舞さん。まだステージの最中です。歌ってください」

小鳥「私達はアイドルなんですから。最後まで見てくれるファンの人達のためにも歌わないといけません」

舞「えぇ、わかってるわ」

舞『鳴らそう 好きなMUSIC どんなKEYだって♪』

舞(あー。きっと私とても悔しいんだわ)

舞『歌えばほら新しいDOOR♪』

舞(菜々と小鳥に負けたあの日に感じた気持ちと同じだもの)

小鳥『開いてく輝いて♪』

舞、小鳥『『始まる世界 LISTEN!!』

舞『私のMUSIC♪』

舞(そっか。負けたのか、私)

舞『あははは! いやー参った参った!』

小鳥「ま、舞さん……?」

舞『みんなここまで聴いてくれてありがとう!』

舞『どうも今回は私の負けみたいね。悔しい。とっても悔しいわ!』

舞『だから……。ちょっとだけ向こうにイジワルしにいっちゃうわね♪』

小鳥「ピヨっ!?」



43 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:17:16 ID:0P9


ステージ袖

P、ちひろ「「!?」」

P「えっ!? 何!? 今何て言ったあの人!」

ちひろ「イジワルしにくるって言ってたような……?」

P「はぁ!? えっ!? どうすんですか!? みんなアンコールでステージの上ですよ!?」

ちひろ「ど、どうしましょう……?」



メインステージ

未央『なんか今、舞さんとんでもない事言わなかった!?』

ヘレン『フッ! 舞がイジワルしに来たところで私達は揺るがないわ。そうでしょう?』

みく『当然にゃ!』

光『あぁ! だから舞さんにも見せてやろ……う!?』

雪美『……舞……こっちに来てる……』

ほたる『お客さんと一緒に……移動してますね』

楓『あら、小鳥さんも一緒ですね』

瑞樹『なんか小鳥さん見てると胃が痛くなってくるわね……』

早苗『あたし達も割と無茶苦茶だけど舞さんほどじゃないものね。振り回されるの大変そうだわ』

幸子『小鳥さんも苦労されてるんですね……』

晴『えっ、ていうかイジワルって物理的にか!?』

卯月『あわわわわ……ど、どうしましょう……!?』

凛『卯月、落ち着いて』

茜『ど、どうすればいいのでしょうか!!!?? あぁー!!! もう舞さんすぐそこに来てますよ!?』

44 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:18:06 ID:0P9
舞『よっと……! はい、お待たせ♪』

小鳥『お、お邪魔します!?』

ナターリア『ホントにステージまで来ちゃっタ! いいノ?』

響子『うーん……よくはないんじゃないかなぁ。だってスタッフさん達も固まってるし……』

舞『いいのよ。私ならこのくらいいつもの事だし』

心『胸張って言う事じゃない☆』

心『で! イジワルって何しにきたんですか?』

舞『負けた腹いせにちょっとね』

舞『その前に……』

舞『菜々。もう一度一緒に歌わない?』

菜々「え……?」

舞『私と小鳥だけじゃ今のはぁとちゃん達に勝つの無理なの。だからもう一度菜々と一緒にユニットが組みたい。ダメかしら?』

菜々『舞ちゃん……』

菜々『お誘い……ありがとうございます!』

菜々『でも、ナナはCGプロのアイドルですから! はぁとちゃん達みんなと一緒です! 私達はみんなで「シンデレラガールズ」なんです!』

45 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:18:32 ID:0P9
心『菜々先輩……!』

ヘレン『そうよ! よく言ったわ菜々!』

ヘレン『そういうわけだから、菜々の引き抜きは諦めることね、日高舞!』

舞『んー。やっぱダメかぁ。ま、仕方ないわよね』

小鳥『はい! だって菜々ちゃん、とっても楽しそうですから』

舞『じゃあ引き抜きは失敗したけど、菜々と一緒に……。いえ「シンデレラガールズ」のみんなと一緒に歌いたいってのは許してもらえるかしら?』

ヘレン『えぇ、もちろんよ!』

心『え? マジ? 大丈夫なんですか? 歌えます?』

舞『私と小鳥を舐めないでもらえるかしら。もちろん大丈夫に決まってるでしょう!?』

小鳥『いやぁ……あたしはあんまり大丈夫じゃないです……』

菜々『あはは……』

ヘレン『なら歌いましょう! この素晴らしいステージの締めくくりに相応しい歌を!』

心『じゃあ最後の曲は舞さんと小鳥さんも、みんなみーんな一緒に歌うぞ☆』

菜々『聴いてください! 「Take me☆Take you」!』

ヘレン『ヘーイ! ミュージック、カモン!』



46 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:18:57 ID:0P9


フェス終了後 CGプロ

ちひろ「……」

ちひろ(これで、私がやってきたことが全て報われる。あとは事務所に迷惑がかからないように姿を消して……)

心「なーにしてんのかなー?」

ちひろ「し、心さん……!?」

ちひろ「どうして……打ち上げは……?」

心「はぁとがどれだけちひろちゃんと一緒に居たと思ってんだ☆」

心「ちひろちゃんがやろうとしてることもやってきたことも全部お見通しだぞ☆」

ちひろ「……私は責任を取らなきゃいけないんです」

ちひろ「心さんにアイドルをやってもらうためとは言え、色々やってきましたから」

ちひろ「せっかくアイドルを再開してくれた心さんに迷惑はかけられません」

心「だから消えるって?」

ちひろ「そうです」

47 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:19:26 ID:0P9
菜々「待ってください!」

ちひろ「菜々さん……?」

P「だけじゃないです。みんな居ます」

ちひろ「……」

P「ちひろさん。全部チーフから聞きました。確かにあなたがやってきた事は責任を取らなきゃいけないと思います」

心「で・も☆」

菜々「CGプロの責任の取り方は『辞める』じゃないですよ」

ちひろ「え゛っ!?」

菜々「ちひろさんもナナ達のように馬車馬の如く働きましょうね♪」



48 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:19:50 ID:0P9


後日 ショッピングモール

心『よーし、ここらで新しい仲間を紹介すんぞー☆』

菜々『期間限定でアイドルになってくれた……千川ちひろちゃんでーす!』

ちひろ『み、みんなー! ちっひだぞ☆ キャハっ!』

ちひろ『無理無理無理無理無理! キツいですって! これ無理!』

心『無理じゃないって☆ 超かわいいよねー!?』

「かわいー! 天使ー! 女神ー!」

心『ほら☆』

ちひろ『……それでも無理です! 帰らせてぇ……!』

菜々『ちひろさん。忘れたんですか? これは「お仕置き」なんですよ?』

ちひろ『くぅ……!』

心『よし! じゃあちひろちゃんが大人しくなったところでいきますか!』

菜々『はい!』

ちひろ『あー! もうこうなったらヤケです! やってやりますよ!』

心、菜々、ちひろ『『『お願い シンデレラ 夢は夢で終われない♪』』』

『動き始めてる 輝く日のために♪』



49 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:20:13 ID:0P9


P「おはようございまー……ってなんですかこれ!?」

「「「おはようございます!!!!」」」

P「お、おはようございます……」

P「チーフ!? チーフぅー!!!」

心「遅いぞ! プロデューサー! 早くこっち来い!」

P「あ、すんません……。ちょっと通して……あ、はい。すみませんすみません……」

P「って、これなんですか!?」

ちひろ「……アイドル志望の方と、プロデューサーさんがスカウトした方たちです」

P「は……?」

心「いやー、うちももう有名事務所じゃん? だからアイドル志望の娘も一杯くるのよ」

ちひろ「それと、プロデューサーさんが前にスカウトして断られた人達が興味を持ってくれたみたいで」

P「えぇー……。マジすか……」

心「お陰でてんやわんや☆ 助けて☆ 助けろ☆」

P「助けてってどうすれば……」

50 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:20:34 ID:0P9
P「というか何人居るんですか……?」

ちひろ「えっと……今ここに居るのは172名ですね」

P「172……!?」

心「わーお……そんなに居るのか……」

ちひろ「……採用するにしてもオーディションしないとですね」

P「ははは……。あはははは!」

心「ど、どした……?」

P「やってやりますよ!」

ちひろ「な、なにをでしょうか……?」

P「172人ですよね! 今うちに居るアイドル18人も合わせて190人!」

P「全員トップアイドルにしてみせます!」

P「みんなまとめてアイドルマスターだ!」

End

51 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)00:26:21 ID:0P9
以上です。

佐藤心さん、お誕生日おめでとうございます。
ボイス実装おめでとうございます。花守ゆみりさん、心さんの声を担当してくれてありがとうございます。
ソロ曲「しゅがーはぁと☆レボリューション」おめでとうございます。作詞してくださった八代雄太さん、作曲してくださった山崎真吾さん、心さんに素敵な曲をありがとうございます。
心さんを応援してくださった、スタッフの皆様。そして同僚の皆様。本当に本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、心さんがこうしてキラキラと輝いています。担当プロデューサーとして深くお礼申し上げます。

2015年に始めたこのシリーズですが、約4年の歳月を経て全て終わりました。
書き始めた当初は心さんにソロ曲はおろか、ボイスすらありませんでした。
約4年でここまで来ました。あと残すは「シンデレラガール」です。
これまでも、これからも佐藤心を、しゅがーはぁとをよろしくお願いします!

それでは、長い間お付き合いくださり誠に感謝します。
お読み頂ければ幸いです。

52 :名無しさん@おーぷん 19/07/22(月)10:14:12 ID:gWj
放置で終わってもおかしくない掲示板の長編SSで
無事完結まで追うことができて
感動して涙がでそう



おーぷん2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介です

元スレ: モバP「プロデューサーと」佐藤心「アイドル」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1563721203/


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