5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 23:56:05.23 ID:
Tfo8qS180
カチュ「抱っこっていったらアレ(お姫様)に決まってるじゃない!」
ノンナ「はぁ…」
(アレ…?)
カチュ「そう、アレよ」
「もう、わかるでしょ!ほら!!」スッ
ノンナ「え、ええ…」
ノンナ「よっ…しょ」アゲ
後ろから抱える形。
カチュ「うわあ!高い!」キャッキャ
「ってちがうううう!!」ジタジタ
ノンナ「えぇぇ…?」オロシ
カチュ「んもー!!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/02(水) 23:59:31.02 ID:
Tfo8qS180
カチュ「ノンナってば(乙女心が)ほんとわかってない!」
「このカチューシャ様がおてほんを見せてあげるから」
カチュ「その身に叩きつけておきなさい!」ドン
ノンナ「わ、わかりました」
カチュ「じゃあ、ちょっと」
「しゃがんで」
ノンナ「これでいいですか?」シャガミ
カチュ「うん、良いわね」
「んしょ」
腕を背中に回し、もう片方の腕を膝の後ろに回す。
カチュ「せーの…」
「んーーーーーーーーー!!」プルプル
ノンナ「……」
カチュ「んいいいいいいいいいいいいいいいいいい」プルプルプル
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:03:18.41 ID:
t6dDA6L70
カチュ「はぁ…はぁ…」
ノンナ「あの…」
カチュ「何よ!」キッ
ノンナ「…いえ」
カチュ「んぐあああああああああああああああああああああ」プルプルプルプル
ノンナ(皮が挟まってちょっと痛いのですが…)
カチュ「はぁ、もう!!」
「重い!!」
ノンナ「えっ!」ガーン
カチュ「ノンナ重くなったでしょ!」
ノンナ「そんな!!」ガガーン
カチュ「プリャーニク食べ過ぎ!!!」
ノンナ「」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:09:41.34 ID:
t6dDA6L70
カチュ「でもわかったでしょ!」
「抱っこって、こうやるの!」
ノンナ「…」フラフラ
カチュ「分かったら今すぐ…って、ノンナ?」
ノンナ「…ちょっと…走ってまいります」
カチュ「えっ?抱っこ…」
「ノンナ!」
ノンナ「っ!」ダッシュ
カチュ「…」
カチュ「んも――――――――――!!」
「ノンナの馬鹿―――――――――――!!」
「今日はカチューシャ様の機嫌が特に悪いわ」
「ヘタに刺激するとシベリア送りにされてしまいますから射撃練習でもしておきましょう」
カチュ「…」グスン
「あぁ、泣いておられるわ…」
カチュ「泣いてない!!」ワーン
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:14:08.63 ID:
t6dDA6L70
カチュ「―――――――ってわけなの」
「まったく、ノンナってばおとめごころがわかってない!!」
みほ「は、はぁ…」
カチュ「ミホーシャもそう思うでしょ!でしょ!!」
みほ「えっ?あ、はい…」
カチュ「でしょう!」フフン
みほ「あの…それを言いにわざわざここまで?」
カチュ「うんっ」
みほ「…そうですか…」ニガワライ
カチュ「もう、子どもじゃないんだし、フツーわかるって」ブツブツ
みほ(ちっちゃいしこどもっぽいと思う…なんて失礼かな?)
みほ「ほしいも、食べますか?」
カチュ「たべる!」パァ
みほ(あぁ子どもっぽいかもやっぱり)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:19:31.09 ID:
t6dDA6L70
みほ「でも、なんでいきなり抱っこなんか」
カチュ「えっ…」
「そ、それはー…」
抱っこ騒動一時間前―――――――――
カチュ「んーつまんない…」
カチュ「テレビ…」ポチポチ
カチュ「…」ボー
「○○チャンガ、ケガシタゾ!」
「キャア!□□サマノオヒメサマダッコダワー!ステキー!」
「ダイジョウブカイ、○○」
「アッ、アリガトウ、□□チャン…」
「(ヤッパリ、□□チャンッテ、カッコイイナァ…ヤダ、アタシッタラナニヲ…)」
カチュ「…」ジィー
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:24:35.32 ID:
t6dDA6L70
カチュ「いったぁい!」
そど子「大変よ!カチューシャさんが怪我したわ!」
「っていうか麻子!なんでアンタはサボってるのよ!!」
ノンナ「大丈夫かい!?」
「す、すぐ保健室に連れて行かなければ…!」ダキ
カチュ「きゃあ!」
ケイ「ワオ!アメイジン!やっぱりノンナってばクールだわ!」
カチュ「の、ノンナ、悪いわ…」
ノンナ「でも、はやく処置をしなければ」
「その綺麗な肌に傷がついてしまっては困る」キリッ
カチュ「の、ノンナぁ…」キュキューン
カチュ「…」カァ
カチュ「抱っこしてもらいたい」
カチュ「ノンナー!!」バタバタ
カチュ(なんて言えない…)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:30:48.87 ID:
t6dDA6L70
カチュ「…!」
(でも待って)
カチュ(そう、あれのようにけがをすれば!)
(きっとノンナはお姫様抱っこしてくれるはず!)
みほ「あの、カチューシャさ」
カチュ「ミホーシャ!」
「今回ばかりは感謝しておいてあげるわ!」
みほ「へっ?」
カチュ「じゃあ、帰るわね!!」バタバタ
みほ「へぇ…?」
優花里「西住殿~」
みほ「あ、秋山さん」
優花里「今プラウダ高校のカチューシャさんとすれ違ったのですが~」
みほ「あ、うん、そうだろうね」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:36:41.49 ID:
t6dDA6L70
カチュ「思い立ったらすぐ行動!」
「寒いこの地ではのろまな行動は命にかかわるのよ!」バタバタ
カチュ「ノンナ!おかえ…うぇっ!?」
ノンナ「ハァー、ハァー」
カチュ「の、ノンナ、汗だくじゃない!!」
「それに、なんでそんな厚着してるのよ!!」
ノンナ「…あ、あぁ…お帰りなさい…カチューシャ」
カチュ「め、目が虚ろで怖い!」
ノンナ「はぁ、はぁ…」
「だっこ…」
カチュ「えっ?だっこ?」
ノンナ「抱っこ…させてあげられるように…痩せなくちゃ…」
カチュ「えっ…」
カチュ「私は別に抱っこなんてしたくないけど…」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:42:26.50 ID:
t6dDA6L70
カチュ「あのね、ノンナ」
「私は抱っこして!って言ったの」
「抱っこさせて!なんて一言も言ってないの!」
ノンナ「でも、さっき、重いって」
カチュ「体格差を考えれば当然じゃない!」
ノンナ「プリャーニク食べ過ぎって」
カチュ「あれは、事実だけど」
ノンナ「やっぱり」ズーン
カチュ「そんなことより、これ見て」
ノンナ「え、あ…はぁ」
カチュ「ん」
膝がすりむけている
ノンナ「―――――――――――――――――!!!!」
カチュ「さっき、帰ってくるときに転んd」
ノンナ「衛生兵!!衛生兵!!!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:47:05.22 ID:
t6dDA6L70
カチュ「ちっがーう!!」
ノンナ「で、でも、こんな、酷い傷」オロオロ
カチュ「すりむけただけでしょ!!」
(…まぁ、ちょっとだけ泣いたけど)
ノンナ「で、では、どうすれば」
カチュ「医務室に連れてって」
ノンナ「は、はい!!」
カチュ(きた!作戦成k)
おんぶ。
カチュ「」
ノンナ「では、医務室に向かいますね」
カチュ「んもおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「馬鹿ノンナ!!」
カチュ「ってか汗くさいしっ!!」
ノンナ「」
「」サラサラ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:51:23.33 ID:
t6dDA6L70
カチュ「――――――――――ってわけなの!!んもぉ!!」
「馬鹿でしょ!馬鹿でしょ!?」
みほ「…そ、そうでしょうか…」
カチュ「馬鹿に決まってるわ!」
「あんなに乙女心の一つもわからないなんてっ!!」ムキー
優花里(西住殿との時間が…)グス
カチュ「ちょっと、そこのもじゃもじゃ」
優花里「え?わ、私ですかぁ?」
カチュ「そうよ、そこの装填主よ!」
「抱っこ」
優花理「はい?」
カチュ「って言ったら、どういうものか」
「ミホーシャを使って示してみなさい!」
みほ「えっ!?」カァ
優花理「は、はぁ」
「わかりました…」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:55:47.34 ID:
t6dDA6L70
優花里「ちょ、ちょと失礼しますね」
みほ「えっ、ちょっと、わぁ!」
お姫様抱っこ。
優花里「こ、こうでいいでしょうか…」
カチュ「そうでしょ!!やっぱりそうなのよ!!」
「んもう!!ノンナだけがおかしいんだわ!」
優花里「あ、あはは…」
みほ「あの…」
優花里「?は、はい、どうしました?西住殿」
みほ「ちょ、ちょっとこの…は、恥ずかしいっていうか」
優花里「えっ…あ、あぁぁぁぁぁ!?」カァァァ
「わ、私ったら!な、なんてことを!なんてことをしてしまったんでしょうか…!!!」
みほ「い、べ、別に、良いけど…」カァ
ノンナ「…」ノゾキ
「なるほど…そういうことでしたか」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:01:07.18 ID:
t6dDA6L70
カチュ「はぁ、もう」
「なんだか、言ったらせいせいしたわ!」
カチュ「じゃあ、また来るから!バイバイミホーシャ!もじゃもじゃ装填主!」パタパタ
優花里「わ、わわわわ」
みほ「ちょ、ちょっとおち、落ち着いて」
「と、とりあえずおろして…」カァァァ
優花里「す、すみません、すみません!」
みほ「あ、謝らないで良いから、あの、おろしてほしいなぁ」
優花里「は、はぃぃ!!」
ベッドにおろし。
優花里「…」
みほ「…」
優花里・みほ(この体勢…なんか)
優花里・みほ(さっきより恥ずかしいかも)カァー
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:06:01.41 ID:
t6dDA6L70
帰宅後、お腹が空いていたカチューシャはご飯を食べることにした。
カチュ「ん」モグモグ
ノンナ「お口が汚れていますよ」
カチュ「ふん」プイ
ノンナ「…」
ノンナ(カチューシャは、私にお姫様抱っこを期待していた)
ノンナ(でも、私はカチューシャの期待に反するような行動ばかりをとってしまった…)
ノンナ(この反抗的な態度はしかるべきことね…)
ノンナ(しかしこのままではいけないわ、私)
カチュ「ごちそうさま」
ノンナ「カチューシャ」
カチュ「…何?」
カチュ「って、わぁ!!」フワッ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:10:53.26 ID:
t6dDA6L70
ノンナ「これで、よろしいですか?」
カチュ「わ、わっ、ちょっと!」ドキドキ
「い、いきなり持ち上げないでよ!!」
ノンナ「抱っこ」
カチュ「えっ?」
ノンナ「お姫様抱っこ、してあげられなくて、気付いてあげられなくて」
「申し訳ありませんでした」
カチュ「あっ…」
「ほ、本当よ!まったく!!」
カチュ「ノンナってば、本当にわかってない!」
「わかってなかった!!」
ノンナ「お姫様抱っこ、と言ってくださればよかったのに」
カチュ「だっ!そ、そんなの!!言えるわけないでしょ!!」
「…恥ずかしい」ボソ
ノンナ「ふふ…」
カチュ「なに笑ってんのよ!!」ムキィー
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:17:47.35 ID:
t6dDA6L70
ノンナ「いえ…」
「かわいらしいな、と思って」ニコ
カチュ「ふぇっ…」カァァ
カチュ「ば、ばかぁ!!いきなりなに言って!!」
「うぅ~~~~~~~~~~!!」
ノンナ「ふふふっ」クスクス
カチュ「も、もう!!」
「ばかノンナ…」
カチュ「そ、そんな奴には、罰としてっ!」
カチュ「歯をみがいてもらって」
「添い寝してもらうんだからね!!」ガーッ
ノンナ「はいはい」
ノンナ「お姫様の仰せとあらば」
Конец!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:19:44.69 ID:fh+OHqcA0
乙乙!
ニヤニヤできた
元スレ:
カチューシャ「ノンナ!抱っこ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357138352/
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