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大長編ぷちみお 未央と海底の眠り姫


295 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:21:43 ID:xF3
~とある岩浜~

ザザーッ………ザッパァアアン……ドドオ……


美波「お仕事が忙しくて久しぶりに帰ってきたけど……波が荒れてる……パパ、怒ってるかなぁ……」

美波「……うん、ここでためらっていても仕方ないわよね。美波、いきますっ」バッ

ザポーン……


ザバーン………ザバーン………

296 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:21:59 ID:xF3
~事務所~

ぷちみお「オワー……」

※食い入るようにテレビを見つめるぷちみお。

P「お、何だ何だ、何か面白いTVでもやってるのか?……ん?」

TV『皆の似顔絵で!負債100倍!カンパンマン!!』

ぷちみお「サンジョー!」キャッキャ!キャッキャ!

P「またお前かカンパンマン!!!!」

297 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:22:15 ID:xF3
カンパンマン『く……くそ……今日は工場の給料日だってのに……あの工場長給料を持ち逃げしやがった…!』

ダイキンマン『そんな時でも容赦しないよ!』

カキンちゃん『カキンちゃんもいまーす!』

カンパンマン『待ってくれ!払わないとは言ってないだろう!工場長を……工場長を探せ!』

カンパンマン『工場長ぉー!!!』


工場長のダフおじさん『さー今日もバリバリ転売して稼ぐぞー!』

ぷちみお「オワー……」キラキラキラ……

P「こんなん教育TVでやるなや」デンゲンオフ!

ぷちみお「オワー!ナンテジタイダー!」プンスコジタバタ

P「いや待てだってコレ明らかに教育に悪すぎるだろ!」

298 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:22:33 ID:xF3
みりあ「おっはようございまーす!」

P「リモコン、ちょ、いけませんったら!」

ぷちみお「カエセーイ☆」

ギャースカワーワー

みりあ「なになに、なんか楽しそうだねっ?」

みにあ「ミニアモヤルー!」ピョンコ

ぷちみお「リュセ!?」

P「うおわ!みにあ!?」

みにあ「フッフッフ……ミニアノモノダー」スイッチオン!

※リモコンを取られてしまいました。

再びオンになったTV『もうカンパン生活なんかこりごりだー!!!』

P「あ、終わった…」

ぷちみお「ウヘー…」

299 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:22:55 ID:xF3
TV『ニュースをお伝えします』

みりあ「あ、ニュース!みりあね、最近ニュースもちゃんと見るんだよ、えらい?」

みにあ「ミニアモミルー」

P「へえ、偉いんだなぁ。」

みりあ「えへへ、もう五年生だもん♪」フンス
 
ぷちみお「オオー…!」

P「ん、この映像……」

TV『連日の急激な気温の変化による異常気象が深刻な状況です。気象庁によりますと潮の流れも大きく変動しており、それによって……』

P「そういや最近春だってのに雪が積もった地方もあったらしいしな……」フム

TV『現場からの中継です。現場の幸子ちゃん?』

幸子『ハーイ!イマ ミナトニキテイマ…ウヒャアアア!!』

ザバーン ザバーン!

P「幸子……何故またあんな危険な場所に……」

300 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:23:23 ID:xF3
ぷちみお「リュセ……? リュセ!」ピョンピョコ

P「ん、何だどうした」

ぷちみお「リュセ リュリュセ リューセー!」ピョンピョコ

P「何かを伝えたがってるのはわかるんだが……何だ、映像がどうかしたのか……?」

みりあ「…あ……映像、画面のはじっこのほう!」

P「端…?」

※このシリーズのみりあはあらゆる言語を心で理解する能力があります。ぷちの言葉もお手の物。

※画面の端をよく見てみると……波が打ち寄せる中に小島のような岩が。

P「…んん………?…岩の上に……誰か……いる?」

※竪琴を持った女の子が映っています。
ですが、どうやら現場の幸子達は気付いていない様子。

みりあ「なんだろ……悲しそうな目……」

P「……経験上、こういう予兆みたいなのは放っておくと面倒なことになるんだよなぁ……例えば…」

幸子『オヤ……ムコウノイワカゲニオンナノヒトガ……?』

幸子『ソンナトコニイタラアブナイデスヨ フギャアアアア!』ザバーン!

みにさち『ブクガボゴボガボ!!』ザバーン!

※波にさらわれました。

P「そら見たことか!!!」

番組D『幸子ちゃん達はどうなってしまうのか!注目の結果はCMの後っ!!!』

P「言うとる場合かァ!」

※まったくブレない番組制作者の鑑、Dさん。

P「というかDさんアンタバラエティ担当だろ……」

※細かいことはさておき大変です。

301 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:23:40 ID:xF3
ぷちみお「リュセ!」ダダッ

P「あ、おいぷちみお!」

みりあ「みにあ、お願いっ!」

みにあ「ミニアモヤルー!」ダダッ 

~屋上~

ぷちみお「ミツボシー☆☆★」

ワープスター「シャララン」

ぷちみお「ヨイセーイ!」ピョーン

みにあ「ミニアモー!」ピョーン

ワープスター「シャララララララ…………!」

※海へ向かい飛び立つワープスター。
友達の危機は見過ごせないのでした。

302 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:23:56 ID:xF3
みりあ「ぷちみおちゃん一人で行かせるよりは……と思ったんだけど…大丈夫かな…」

P「この天気でそもそも事務所に来てるアイドルも少ないしなぁ……」

みりあ「みりあは来たよ!子供は風の子って言うし!」グッ

P「ああ、おかげで助かったよ…しかし、他に来てる面子は……とりあえず、レッスン中のアイドルに声をかけていくか…!」

みりあ「皆で救出作戦だね!よーし、みりあも頑張る!」フンス

P「まぁ、波にさらわれたくらいでどうにかなる幸子でもないとは思うが……昔なんて竜巻に飲まれても普通に生きてたしな……」

※シリーズ初期のお話ですね。

303 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:24:40 ID:xF3
~港・撮影現場~

番組D「幸子ちゃんならまぁ死にはしないだろけど……どうしたもんかなぁ……」ウーム

ぷちみお「リューセー!」シャラララララ

番組D「ムッ!?」

ぷちみお「ユクゾミツボシー!」ザボーン!!!

番組D「飛び込んでいっちゃったけど……アレは大丈夫なのかねえ…」


パパーッ!←クラクションの音

番組D「やや、プロデューサーちゃんじゃない、どうしたのこんなとこまで」

P「ワープスター追っかけてロケバス飛ばして来たんですよ…見失わないかヒヤヒヤだった……」

未央「プロデューサー、ぷちみーは!?」

P「おっとそうだ……Dさん、ぷちみお見ませんでした?ちっこい未央なんですけど」

番組D「ああ、見たよぉ…止める間もなく海に突っ込んでっちゃって」

未央「えっ」

P「あちゃー……」

未央「ぷ、ぷちみーっ!」ダダッ

P「待て待て待て待て!」ガシッ

未央「だってぷちみーが溺れちゃうよぉ!」

P「ぷちみおもだがそれ以前に幸子達がヤバイんだって…ちょっと落ち着け」

未央「あ……そっか…さっちーも」

P「とりあえず、風も強いしロケバスの中で方策を考えよう、中に何人かいるしな」

P「あと、気になるのは……」チラッ

P「Dさん、向こうの岩礁に人影とか見えませんでした…?」

番組D「人影……? そう言えば幸子ちゃんもそんな事を……」

P「映像に多分映ってるはずなんですよ」

304 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:25:02 ID:xF3
番組D「よしわかった、こっちでちょっと確認するから、Pちゃんは皆のとこ行ってやりな」

P「助かります!」


~ロケバス内~

P「というわけで、事務所に来ていたメンバーで即席救助隊を作ったわけだが…」

李衣菜「え、えーっと……まだ状況が飲み込めてないんですけど…」

ちーな「バッドウェザーダナー」

ユミラウネ「スゴイカゼダネー! ナミモスゴーイ!」

響子「海……お魚……今日の晩ごはん……いやいやいや……」

ぷちきょこ「カニカニカニカニカニカニ」

志保「あ、海鮮パフェってのがあるんですよ、海と言えば」

しほみに「パフェェェ……♪」キラキラ

みりあ「海鮮パフェ……美味しいのかなっ?」キラキラ

志保「いや、流石に今この場にはなくてですね……あ、釣ればいけるかな…?」

響子「釣りますか………!晩ごはん……」

ぷちきょこ「カニィ!」フンス

P「ええい纏まりのない面子め!!!」

未央「とりあえず状況説明するから座って座って!」

305 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:25:24 ID:xF3
~~~~~

ユミラウネ「オヤツニピッタリ ヒマワリノタネー!」ハイッ

ちーな「スナックダナー♪」ポリポリ

ぷちきょこ「タネタネタネ」モグモグ

しほみに「ツイカ ツイカ-♪」モグモグ

ユミラウネ「アルヨー」ハイッ

しほみに「パフェフェッ♪」ニコニコ

P(子守役にユミラウネがいて助かったな…)


未央「……ってわけなんだけど……お願い、よかったら皆の力を貸してほしいんだ…!」

李衣菜「未央ちゃん、水臭いよ」

響子「そうですよ、困ったときはお互い様、です」

志保「たまには頼ってください、こう見えて未央ちゃんよりお姉さんなんですから!」

未央「みんな……うんっ!」

P「話は纏まったみたいだな。後は…」

番組D「はいはい、お邪魔しますよぉ」

P「Dさん、それで……」

番組D「うん…確かに映ってるね……SNSなんかでもほら、話題になってるよ」

P「心霊映像扱いみたいな流れになってますね……」

306 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:25:44 ID:xF3
番組D「ホントのところどうなのかは、確かめてみなくちゃわからないわけだけどねぇ…で、行く方法なんかは?」

P「Dさん、仕事大丈夫なんですか、番組色々持ってるじゃないですか」

番組D「うん…でもね、仲間に無茶はさせてもその仲間を見捨てるようじゃテレビマン失格だと思ってるのよ、ぼかぁね」

P「Dさん」

番組D「まぁまぁいいじゃない、一緒に連れてってよ。そんで…幸子ちゃんに思いっきり怒ってもらわなくちゃさ」ハハハ

P「わかりました。皆もそれでいいよな?」

未央「うんっ! 皆でさっちーもぷちみーも助けに行こ!」

李衣菜「みにさちちゃんも、ですよね!」

響子「精一杯お手伝いします!」

志保「Pさんのご注文とあれば♪」

P「……よし……で、だよ」

番組D「うん」

P「どうやって行くんだ?」

皆「「「「「あ……」」」」」

307 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:26:05 ID:xF3
ユミラウネ「トビコメバー?」

未央「いやいやいや何をおっしゃるおユミ様」

李衣菜「この潮の流れじゃ加蓮ちゃんじゃなくても溺れちゃうよねえ…」

想像の中の加蓮『私の事はいいでしょバカりーな!』

李衣菜「う……相変わらずキツいなもう…」

志保「救命ボートとか…小型艇で乗り出して釣り竿でも垂らしてみます……?」

P「いやいや、危険だし非効率だろ…」

皆「「「「「うーん…」」」」」

「あの……」ポロン…

未央「ん?」

詩織「良かったら、私…力になれるかも…」ポロン…

P(長い濡れ髪……それに竪琴……)

番組D「ああ、この子だよPちゃん!」

響子「えと……どちら様でしょう?」

詩織「私は瀬名詩織…あなた達人間が『セイレーン』と呼ぶ種族の末裔よ。海は私の故郷……きっと力になれると思うわ」

未央「おお…おお、まさに渡りにセイレーンだよ!」

※そんなことわざはない。

308 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:26:28 ID:xF3
ザパーン……ドドオ……

李衣菜「うひゃあ……間近で見るとホントに凄い波と風……」

未央「あれ、でもせなしーは帽子とか飛ばされてないし…服も揺れてないよね?」

詩織「セイレーンの加護の力よ。私には荒れる波風は意味を持たないの」

P「マジか、凄いなセイレーン…」

詩織「けれど…今のこの海は泣いているわ」

響子「海が、泣いて…?」

ぷちきょこ「カニィ…?」

詩織「さざ波の音と…頬を撫でる潮風……それに、美しく燃えるように輝いて沈む夕日……」

詩織「今の荒れる海は、その全てを覆い隠して……本当は美しい姿を歪めてしまっている…」

響子「詩織さん……」

詩織「あの波にさらわれた子達は、少なくとも無事のはず…私が魔力を分け与えたから…」

番組D「魔力を、ねぇ」

詩織「セイレーンの加護を受けたものは…しばらくの間だけれど、溺れる事は決してない。潮流や水圧の影響も受けず、呼吸も陸上と変わらず行うことができる」

詩織「反面、セイレーン本人は泳ぐことを許されず…海に浮かんだ岩礁を砦にして、ただああやって海を見守るさだめを決められているの…」

309 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:26:49 ID:xF3
詩織「見て……私は波を歩けるけれど、海の中には潜れないの」テクテク

P「それはまた……便利なんだか不便なんだかわからんな……じゃあ、さっきまで姿が見えなかったのは…」

詩織「波と霧に隠れてしまっただけだと思うわ…この荒れ方は普通じゃないもの…」

P「ふむ…成程な」

未央「つまり、せなしーに魔力を貰って私達が海の中を探せばいいんだね!」

李衣菜「海中散歩かぁ……へへっ、なんかワクワクしてきちゃったかも」

響子「それに、もしかしたら詩織さんが困っている原因……海が荒れてる理由もひょっとしたらわかるかもしれませんしね!」

詩織「ありがとう…あなたは優しいのね」

響子「ふぇっ? そ、そんな事ないですよ、普通ですよ、普通っ」

詩織「そうかしら…? ふふ、若いのに慎ましやかで包容力もあって……なんだか海みたいな子……」

響子「ほ、褒めすぎです!」マッカッカ

未央「あー、きょーちゃんが顔真っ赤にしてるー」

みりあ「あはは、本当だ~♪」

響子「ふたりともっ!からかうとおやつ抜きにしちゃいますよ!」

310 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:27:04 ID:xF3
未央「えっ、おやつあるの!?」

みりあ「みりあの分もある?」

響子「あ……今日のメンバー、志保さんも李衣菜ちゃんも未央ちゃんもみりあちゃんも皆実家組ですもんね…? 寮で最近お菓子作りの練習してるんですよ、私」

P「ああ、そうそう。こないだくれたおはぎ美味かったなぁ」

響子「あ、ありがとうございます…あれはぷちきょこも手伝ってくれたんですよ、丸めるの」

ぷちきょこ「ハンゴロシ」フンス

P「物騒な方の呼び方で覚えたなおはぎ…」

響子「そもそも、私がお菓子作り苦手だから練習しなきゃって思ったのが事の発端で…」

李衣菜「え、意外だなぁ、響子ちゃん何でも作れるイメージなのに」

響子「だってお菓子ってお砂糖ドバーッて!!見るからにもう何か色々危ないじゃないですか!!!健康に!!!」

李衣菜「ああ……」

未央「納得の理由だねえ…」

311 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:27:26 ID:xF3
詩織「ふふっ…楽しそう…」

志保「えっと……詩織さん、ちょっといいですか?」

詩織「ええ、何かしら…」

志保「その……セイレーンって確か……人を襲うんじゃなかったです? 歌で誘惑してその……人を食べるとか……」

しほみに「パフェェェ…!? イタダカレチャウ……」

詩織「そう……あなた達人間にはそんな風に伝わっているの…」

志保「あ、その、私達がそう思っているとかじゃないんですけどね? ただ…念の為と言いますか…」

詩織「確かに、大昔、人を誘惑したセイレーンがいたのは事実よ。でもそれはほんの一面でしかない。」

志保「一面…?」

番組D「ボク達人間も同じ、って言いたいんじゃないかな」

志保「同じ、ですか……」

番組D「聞いたことない? 飢餓に苦しんでいた時代、日本なんかでも人が人の肉を喰って生き延びたって話。」

志保「あ……!」

詩織「伝承なんてあてにはならないわ。そういうセイレーンも確かにいたけれど…私達が皆、人との不和を望んでいるわけではないのよ」

志保「ご、ごめんなさい、私ったら中途半端な知識ばかりで……」

312 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:27:45 ID:xF3
詩織「いいの、気にしないわ。それにしても……詳しいのね、あなたは」

志保「えっ? えーと……それは……」

P「悪魔なんだよ、元だけど」

志保「わわ、Pさんっ!」

P「下手に隠すよりいいだろ、相手も正体を明かしてくれてるんだし」

詩織「ああ…それで……人間に化けるのが上手なのね」

志保「いえ…今の私は…人間なんです…はい」モジモジ

詩織「?」

番組D「あー…ボク外したほうがいい話?」

志保「あ…いえ…元はと言えば私の迂闊さが招いた話なので……」

未央「事務所の皆はもう知ってるんだけどね。しほっちも誘惑されちゃったんだよねぇ…」

詩織「誘惑…あなたが?」

志保「ええと……人間界にそれはそれは美味しいスイーツがあると聞いた私は…こっそり人間に化けてこっちにやってきたんです…」

313 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:28:04 ID:xF3
志保「そして、お目当てだったパフェを食べることができたんですが…あまりの美味しさに止まらなくなり…食べすぎて動けなくなりまして…」

志保「人間のお金なんて持ってなかったものだから、働いて返すことにしたんですけど……次から次へ新作パフェの情報が入ってきまして……あちこちで食べまわるうちに、働くお店も増えちゃいまして……」

志保「気がついたら悪魔の力は取り上げられて、多分魔界は永久追放……その証拠にほら…」

しほみに「パフェ?」

志保「人間の子にしか現れないはずのぷちが出てきちゃいましたもんね……ま、まぁ、後悔はしてないんですよ?」

P「実は油断するとツノやら羽根やら出てくるから、魔界側も情状酌量の余地はあるんだと思うけどな」

李衣菜「人外でありながらぷち持ちって……何か加蓮ちゃんみたいだね?」

※髪が竜巻になるだけで人間です。(第2話参照)
※一度死んでいますが人間です。(第60話参照)

ちーな「ロックダナー…」ホエー

314 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:28:34 ID:xF3
P「加蓮と最初に出逢ってから7年…あちこち周って、色んな子をスカウトしてきたけどさ」

P「人でも花でももぐらでも死神でも元悪魔でも人魚でもサラマンダーでも、例え事故で大怪我を負ったって……」

P「皆それぞれの形で自分と向き合って、それぞれの形で輝いてる」

未央「それに、皆がどんなだって、私達が仲間なのは変わんないもん!でしょ?」

志保「みんな…」

響子「もちろんです!皆で帰って、美味しい晩ごはん食べましょう!」

李衣菜「ま、これぞ私のロック道!って感じもするしね。アイドルリーナはどんな困難にも負けないんだから!」

みりあ「うんうん、皆仲良しが一番だよねっ♪」

詩織「……海みたいに大きいのは、あなた達の在り方かもしれないわね。」

P「全部が終わったら、キミも仲間になってくれると嬉しい。これ、名刺だからさ」

詩織「素敵な場所への招待状をありがとう。私も、私の役目を果たすわね。」コオオオ……

※詩織の体が青々と輝きだしました。

詩織「そよぐ海風……響く波音……優しき海の加護よ……この旋律に力を与えたまえ……」

未央(生詠唱……!)

P(蘭子とか喜びそうな……)

~女子寮~

蘭子「むっ!?」キョロキョロ

飛鳥「どうしたんだい蘭子。窓辺によると危ないじゃないか」

蘭子「今……何やら…魔力の高まりを感じたわ…」

らんまお「マナガアフレル……ナーッハッハッハ」

315 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:28:46 ID:xF3
ゴロピシャアアン!

蘭子「ひゃああああ!おへそ!おへそ隠さなきゃああ!!」

らんまお「ヒイイイイ!」プルプル

飛鳥「やれやれ……」ヨシヨシ

飛鳥(だが……確かに嫌な予感がするな………プロデューサー……それに…響子さんもいない……)

飛鳥「無事だといいが……春の雨にしては…」

ザアアアアア………

飛鳥「些か、荒れすぎている、な……」

316 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:29:02 ID:xF3
~~~~~~

~海中~

P「潮の流れが目にも見えるようだな……尋常じゃない荒れ方だぞ」ブクブク

夕美「Pさんっ、あそこ!」

※泳ぐのに不便だから変身した一輪の花、ユミラウネ。

P「なんだ、何か見つけたのか!?」

未央「お手柄だよユミラウネ!」

夕美「わーい♪」スイスイー

李衣菜「追いかけてみよっ!」

みりあ「みりあ、こんな深くまで潜ったの初めてだよ~、えへへ、なんだかワクワクするね♪」

317 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:29:26 ID:xF3
夕美「ほらほら!開けてない缶ジュース見つけたよっ!」ペカーッ

P「ユミラウネ!!!!!」

未央「おユミ様はぶれませんなぁ…」

※因みに。
本来のデレマスでは未央がつけた夕美のあだ名は「ゆーみん」ですが、ユミラウネには尊敬の念を込めて「おユミ様」と呼んでたりします。



番組D「しかし幸子ちゃん…どこまで流されていっちゃったのかねぇ……」カメラカマエ

P「え、Dさんそれ、カメラ大丈夫なんですか」

番組D「サガだねぇ、腐ってもテレビマンだから……まぁ大丈夫、水中用だから」

P「はぁ……この人もブレないなぁ……」

未央「それにしても……ゴミがいっぱいだね…」

響子「確かに……こうして見ると、本当に私達って海を汚してしまっているんですね…」

未央「いつかさ、せなしーに頼んでまた潜れるようにして貰ってさ、皆でゴミ拾いとかやってみようよ?」

みりあ「楽しそう!皆でどれだけ拾えるかな~」

318 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:29:43 ID:xF3
李衣菜「オタカラとか落ちてたりするかもよ?海賊が隠した埋蔵金とかさー」

志保「それならお弁当も作らないといけませんね!槙原志保はパフェだけの女じゃないってところを見せつけちゃいますよ♪」

響子「む。負けませんよっ!女子寮のお台所番は私達なんですからね!」

ぷちきょこ「カニカニ!」フンス

キャッキャキャッキャ

P「深刻な状況ではあるが、ムードメーカーがいると沈みすぎる事がないからいいなぁ……」

夕美「それに、皆溺れてないってわかってるしねっ。早く見つかるといいんだけど…あっ」ゴポポ

P「ユミラウネ? どこ行くんだ~?」

夕美「海藻さん、海藻さん、女の子が流れていくのを見なかったかなっ」

海藻「アラ アノコタチノ オナカマカシラ?」

P「でかした!!!」

未央「ああ!その手があった!!」

夕美「あっちー!」スイー

※植物の声が聴けるユミラウネ。
お手柄でしたね。

319 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:30:11 ID:xF3
~海底洞窟~


夕美「ぷはっ」ザバッ

P「ふう……こんな洞窟があるとはな」

未央「海溝の壁に穴があいてるなんて思わなかったよ~」ザバッ

番組D「さぁて……幸子ちゃーん、いないならいないって返事しな~」オーイ

李衣菜「そんな無茶な……」

未央「ぷちみー!」

みりあ「みにあ~!どこ~!」

ドコ~ ドコ~ ドコ~


P「響く…って事は……酸素があって、奥まで続いてる…って事か?」

ユミラウネ「イッテミヨッカ」ピョンコ

志保「あ、戻ってる?」

ユミラウネ「ツカレチャッタカラネ」ピョンコ

P「心なしか「ピョコンピョコン」にも勢いがないな……よいせ」ヒョイッ

※抱えられるユミラウネ。

320 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:30:34 ID:xF3
ユミラウネ「ミズハアルケド ヒカリガタリナイヨー」シュン

響子「うーん……アイス……も流石に今はありませんしね……」

みりあ「みりあのおやつ、これで元気にならないかな?」ハイッ

ユミラウネ「ビスケット!」パァァ

※ビニール個包装のビスケット。
もちろん濡れていません。

ユミラウネ「ンー♪」サクサク サクサク

P「食べたら寝てなよ、少しは楽になるだろ?」

ユミラウネ「ソウスルー♪」サクサク サクサク

みりあ「よかったー、えへへ、みりあえらい?」

未央「お手柄だよ~、よっ、みりあ大将軍!」

みりあ「うむ、たいぎである~♪」

番組D「和むねえ……わりとシリアスな状況なはずなのに」

李衣菜「私達、アイドルだからね」

響子「ですね♪」

ぷちきょこ「カニニ!」

321 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:30:51 ID:xF3
ちーな「ン?」テチテチ

P「ちーな?そっちに何かあるのか」

ちーな「ロックダナー……」ジーッ

※壁を見つめるちーな。

李衣菜「いやいや、ずっと岩壁だって、洞窟なんだから…」 

みりあ「あ、もしかして…!」

ポチッ


ゴゴゴゴゴゴゴ………ガコン!


李衣菜「い、岩がスイッチになってたの……!?」

未央「おおー、流石はりーなのぷち、岩に関しては誰にも負けないね!」

李衣菜「怒るよ未央ちゃん…」

未央「ごめんて」ペコリ

李衣菜「許す」

未央「うぃ」

322 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:31:10 ID:xF3
番組D「さて、気になる壁の向こうはCMの……」

P「いやいやそれはいいですから、露骨に編集のタイミング作らんでも」

未央「とにもかくにも、ここは突撃あるのみだー!」タタタ

志保「あっ、未央ちゃんっ、一人で行ったら…」

李衣菜「追いかけよう!」

P(小心者の癖にこういうとこは先陣切るんだよなアイツ……自分で気付いてるかはわからんが……損な性分だ)

響子「Pさん、私達も!」

P「あいよ、おーい未央…」


「あーっ!!」

未央「あーっ!!」


P「な、何だぁ!?」

323 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:31:30 ID:xF3
響子「行きましょ!」タッ

横歩きぷちきょこ「カニカニカニカニカニカニ!」スタタタタ



~~~~~

※で。

櫂「いやービックリしたぁ……一瞬あたしの偽物かと焦ったよ……」

ぷちかい「オマワリサーン オマワリサーン!」バタバタ

櫂「大丈夫だよ、この人達、人探しに来たんだって」

ぷちかい「キュー?」キョトン

李衣菜「イルカのぷちちゃんかぁ……何か可愛いなぁ…」

櫂「ちょうど外海に泳ぎに行こうとしてたんだけど、まさかここに人が来るなんてね…秘密の抜け道だったんだけどなー」ウーム

P「今更の話になるが、ぷちがいるって事はキミは人間…なのか?」

櫂「ん?うん、そうだよ、ここから先に行ったとこの街に住んでるの」

番組D「海底に、街……」

324 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:31:54 ID:xF3
櫂「あ、そうそう……そう言えば少し前にも何人か街に紛れ込んだとかで、多分今それこそお巡りさんの取り調べ受けてるんじゃなかったかな……?」

P「ナヌ!?」

未央「た、大変だよ!ぷちみーが捕まっちゃったら……あわわわわ」

李衣菜「映画とかでよくあるよね、不法入国で誤解されて捕まって……みたいなの」

みりあ「あ、みりあちっちゃい頃に見たかも!ネコ型ロボットのお話でね?」

響子「弟が読んでる海賊の漫画にもそんな話があったような……」

P「古今東西の王道パターンってわけだな……なら尚更急がないと」

櫂「んー……それなら、この子があたしの服を使えばいいんじゃないかな?怪しまれずに紛れ込めるかも」

未央「へ? 私?」キョトン

櫂「今から泳ぎに行くとこだから、見ての通りあたし水着だし。あっちに脱いだのが置いてあるよ、ほら」

未央「あ、ホントだ…………ん?」

未央「や、やけに装飾が豪華なんだけど、この服……マントに帽子に……」

響子「本当……何だか王子様みたいですね」

櫂「じゃ、そういうことであたしひと泳ぎしてくるからっ!」

李衣菜「いやいや、海は大荒れだしここどんだけ深いと思って……」

櫂「へーき、へーき!海底人1のスイマーを舐めないでよっ!」ザパーン

325 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:32:10 ID:xF3
李衣菜「いっちゃった……え、今サラッと凄いこと言わなかったあの人」

P「健康美………逸材だな!」

李衣菜「あ、この人はダメだ」

※Pさんのスカウト病。
ブレないのはこの人もでしたね。

~~~~~

未央「で………」

兵士「お帰りなさいませ!王子!!」

兵士「お連れの方はお客人ですか?ささ、どうぞこちらへ…」

未央「う、うむ、よきにはからえー」

番組D「あの子がまさか王子様だったとはねえ…」

326 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:32:35 ID:xF3
李衣菜「でも…どう見ても女の子だったじゃないですか」

みりあ「うんうん、お胸もおっきかったもんね」

志保「聞いたことがあるんですけど……男の人が生まれなくて跡継ぎがいないところは、家の当主を任せるために礼儀所作から言葉遣いから、男の子として育てるところがあるらしいです」

P「日本にも昔はそんな話があったな…にしても、未央が王子様かぁ……その路線に気付かないとは俺とした事が盲点だった……帰ったら企画しないと…」

未央「あのーお二人さん……」

響子「未央ちゃん、王子様なんですからもっとしゃっきりしなくちゃですよっ」テキパキ

響子「こことかシワになってますし!」テキパキ

ぷちきょこ「カニカニ!」テキパキ

未央「何でこんなノリノリなのさーもーっ!」

響子「はっ、私ったら条件反射でつい……」

ぷちきょこ「カニニ…」

壮年のメイド長「おや、新しいメイドの子かい?だめじゃないかメイド服も着ないでこんなところで!」

響子「え、いや、私はあのっ」

壮年のメイド長「あら、よく見たら新顔かい? 仕方ないね、丈を測るからほら、こっちに来な」スタスタ

響子「わわわ、すみませんちょっと行ってきまーす!」

ぷちきょこ「カニニー」スタコラヨコアルキ

327 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:32:53 ID:xF3
李衣菜「い、行っちゃったね……私達も変装とかしたほうがいいのかな…」

みりあ「みりあ達、お客さんなんだから堂々としてれば大丈夫だよ、たぶん」

李衣菜「あ、それもそっか。みりあちゃんはかしこいなー」

ちーな「ショウライビッグニナルナー」

みりあ「いやー、それほどでもあるよー♪」テレテレ

番組D「うんうん、撮れ高バッチリ……ん、ありゃ…?」

P「いやまだ撮ってたんですかアンタ」

番組D「いやいや、ここでカメラのバッテリーが切れちゃうとは…参ったねこりゃあ」

P「撮れ高バッチリなんでしょ、むしろここからはカメラ構えてたらマズイですって」

番組D「テレビマンとしては危険な場所でこそ燃えるもんなんだけど……まぁ、君達を巻き込むのは主義に反するなあ…仕方ないか……幸子ちゃん一人なら遠慮しないんだけどね」

P「幸子…………」

※ある意味愛されている「幸子ちゃん」。

328 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:33:14 ID:xF3
~応接室~

ユミラウネ「オキター」フワァー…

P「おはよう、もう大丈夫か?」

ユミラウネ「ココハアカルイカラ ダイジョウブミタイッ」

P「そう言えば…今が何時かわからんが…外は昼みたいな感じだな、海底なのに」

響子「あの……お待たせしました~…」ヒョコッ

未央「きょーちゃん、壁から顔だけ出してる…」

李衣菜「恥ずかしがってないでこっちおいでよ、メイドさんなんだから未央ちゃんに付いてなくちゃ」

響子「うう……恥ずかしい……」トテトテ

P「おお……」

番組D「ほお……」

志保「すごく似合ってますよ、響子ちゃん!」

カニを背負ったぷちきょこ「カニニーカニカニ-♪」チョキチョキ

みりあ「あっ、かにさんだ!」

P「海に来てからずっとかにかに言ってたが……とうとう本物のカニ見つけたのか…」

さわがに「チョキ-!」シャキン

329 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:33:30 ID:xF3
兵士「王子様、姫様がお呼びです。至急謁見の間まで…お連れの方も一緒にとの事です」

P「姫様?」

未央「ば、バレるよねやっぱり……」

志保「事情を話すしかないですよ、正直に話せばきっとわかってもらえますから!」

しほみに「パフェコミュ!」

P「うまいこと言いやがったな」


330 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:33:48 ID:xF3
~謁見の間~

美波「あ……やっぱり…!」

未央「み、みなみんだ~!?」

P「流石に俺も驚いたな…姫様ってのはまさか…」

美波「はい……この国に2人いる姫のうちの、一人が私、人魚の美波です」

※人魚姫・美波。
美波が人魚という設定は
第55話「ぷちかれ事務所の1日。」参照です。

未央「私、洞窟で王子様にあってさ…ぷちみー達を探しに来たんだけど…」

番組D「うん、そもそもは幸子ちゃんをね」

美波「わかってます。弟(櫂)がすみません………私の方で海底警察の方に事情を話して、今はお部屋で休んで貰ってますから」

P「そ、そうなのか……良かった、目的は無事達成できそうだな」

美波「でも……海が荒れた原因については……ごめんなさい、謝らなくちゃいけないんです…」

未央「一体、どういうことなの?」


~~~~~~

331 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:34:13 ID:xF3
海神ポセイドン(美波・櫂・もう一人の姫の父親)「むう………」ゴゴゴゴゴゴゴ

番組D「は、迫力のある御仁だなぁ…」

李衣菜「この海の神様……この人が…」

ちーな「トップダナー…」

響子「でも、何だか…怒ってると言うより…困っているように見えませんか?」

美波「そうなの……まさに今、パパ……父は困ってるの…」

P「事情を聞いてもいいか? 力になれるかもしれないし…」

ポセイドン「ニンゲンに何ができる……!」ゴゴゴゴゴゴゴ

P(うわあ神様にありがちな人間不信!!)

美波「パパ!パパのうっかりで幸子ちゃん達が波に呑まれちゃったのよ!? 神様だからって偉そうにしないで!」

ポセイドン「おお…そう言えばそうだったな……! それについては済まないことをした…!」ゴゴゴゴゴゴゴ

未央「アレ、意外と話が通じる…?」

李衣菜「って言うよりはたぶん……」

志保「うん……あれは普通に……」

332 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:34:25 ID:xF3
美波「だいたいパパは私がちょっと留守にしてるとご飯も好き嫌いばかりだし運動もしないしメイドさん達が困ってたんだから……聞いてるの!?」

ポセイドン「おお……ごめんよ愛しの我が娘……そんなに怖い顔で怒鳴らないでおくれ……!」ショボボボボボ…

(((((絶対親バカだー!!!)))))

※偉大な海の神様も、娘にはどうやら勝てない様ですね。

さて、そんな海神様の悩み事とは…。

333 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:34:44 ID:xF3
P「もう一人の姫が起きないだって?」

ポセイドン「そうなのだ……起きないのだ……」ショボボボボボ……

美波「私がアイドルとして留守にしてる間に、妹が眠ったまま起きなくなったらしいんです」

響子「出番ですよ未央ちゃん」

未央「ほえ?何が?」

響子「眠ってしまったお姫様……なら、王子様のキスで目覚めさせるに決まってるじゃないですか!」

未央「うぇえ!? それはちょっと違う気がするよきょーちゃん!?」

P「まぁ……本物の王子様ではないわけだしなぁ」

未央「って言うか私…初めてのキスはホントに好きな人とが良いっていうか……」モジモジ

ユミラウネ「ンー……♪」ピョンピョコ

P「ユミラウネ?」

ユミラウネ「ハルダナァ…ッテ! ホラ イイテンキ!」ペカーッ

P「あ、そうだ……気になってたんだけど、ここ…海底なのに何でこんなに明るいんだ?」

334 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:35:11 ID:xF3
美波「ママの……あ、母の力なんです。この海底に、地上と変わらない光の恵みをもたらした…母、アンフィトリテの…」

ポセイドン「その代償に、妻は目覚めることのない永劫の眠りに付いてしまったがな……今は、地上と変わらぬ光となって…昼を照らし、夜を輝き…この海底国を包んで、見守っているのだ…」

※地上と変わらず、昼も夜もあり、季節も巡る海底国。そんな理由があったのですね。

P「そうか……美波……お前は母親を…」

美波「寂しくなんてないんですよ? こうしてこの海で光に照らされていると、心の中が暖かくなる気がして…ママがそこにいるような気持ちになって……」

未央「みなみん…」

李衣菜「そっかぁ……それで美波さん、ここに帰ってきたんだね……そっかぁ」グスグス

響子「李衣菜ちゃん、おハナ出ちゃってますよ、ティッシュ使います…?」グス

番組D「皆純粋で、いい子だねぇ……」

P「ええ。自慢のアイドルですから」

志保「でも…それじゃ余計に心配ですよね、美波ちゃんの妹さんまで眠ったままだなんて…」

P「ああ、何とかできるといいんだが…」

335 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:35:27 ID:xF3

~眠り姫の部屋~

ぷちみお「リュリュリュ……リュリュリュリュリュ…」ファンファンファン ファンファンノファン……

みにあ「ミニアモテツダウー!」ムムー

幸子「うーん、見るからに寝顔は健康そのものですし、流星玉で回復させるのは違うんじゃないですかねぇ…?」

みにさち「フフン? フフーン!」ピョンピョコ

幸子「あ、ちょっとどうしたんですか、どこへ…」

ガチャリ

番組D「あぁ、いた…」

幸子「げぇっ!Dさん!!」

番組D「げぇっ!はないんじゃいの遥々来たのに」

336 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:35:41 ID:xF3
幸子「あ、すみません条件反射でつい」

未央「ぷちみー!」

ぷちみお「オワー! デカミー!」ワーイ

未央「うんうんでかみー……え、でか…?」

ぷちみお「プチミー デカミー……リュセ?」

未央「もう少しいい呼び方はなかったのかいぷちみーさんや…」ヨヨヨ

P(ネーミングセンスはどっこいだと思うぞ未央……)

337 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:36:02 ID:xF3
※無事、全員合流したところで本題へ。

幸子「全く起きない事はないんですよ」

P「ほう?」

幸子「いい天気ですよー、起きて散歩にでも行きましょうよー」ユサユサ

ゆかり姫「むにゃ……?」ボーッ

ゆかり姫「本当……うららかで…いい天気……」

ゆかり姫「お布団………しゅき……」スヤァ

幸子「ほら?」

P「普通に寝ぼけてるだけじゃねえの?」

美波「それが……聞いた話なんですけど、1ヶ月くらい前から急にぐっすり眠ってずっと起きないみたいで…」

未央「春眠暁を覚えず…とは言うけど…」

志保「暁と言うか昼も夜もないですよねソレは……」

P「美波、この光はお母さんみたいなものだとか言ってたよな?」

美波「はい、ママ、妹にはものすごく甘くて………あっ」

李衣菜「光になっても甘やかしてるって事…?」

響子「添い寝みたいなものでしょうか…」

P「はた迷惑な親子だなぁ!!!」

338 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:36:17 ID:xF3
番組D「神様って大体はた迷惑でワガママなのよねぇ…」

幸子「流石に偏見も偏見じゃないですか…?」

ワイプ芸加蓮「わかるわー」

P「おいこら加蓮」

ワイプ芸加蓮「いや、実際神様って私に言わせたらさぁ…」

P「わかったから、後でタップリ聞いてやるから今は自重しなさい、な」

ワイプ芸加蓮「はーい」プツン

李衣菜「やりたい放題やるよね加蓮ちゃんも…」

※このシリーズの加蓮はある意味神に逆らって寿命を得た様なモノなので、こと神様相手には強く出られたりします。奏(死神)とは仲良しですが。

339 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:36:38 ID:xF3
未央「ねえ、ちょっと考えたんだけどさ」

P「ん、どうした」

未央「ここにいる皆って、アイドルと、プロデューサーと、ディレクターさんまでいるわけでしょ?」

響子「あ、はい、いますね。」

李衣菜「番組とか即席で作れそうなメンバーだよね、そう言えば………」

ユミラウネ「ライブトカネッ!」

P「最低限のメンバーではあるが……やれなくはないな」

未央「私達はアイドルだもん、キラキラの輝きなら、神様にだって負けない!そうじゃない?」

ぷちみお「オオー!」キラキラキラキラ

ちーな「ビッグバンダナー!」キラキラキラキラ

志保「成程……キラキラにはキラキラで、って事ですね!了解です!」

しほみに「オーダーハイリマース♪」

みにあ「ミニアモヤルー!」

未央「よーっし、だったらもっと一杯お客さんを集めなくちゃ!ライブはファンがいなくちゃ始まらないもんね!」

みりあ「みりあ、大きな声なら得意だよ!お客さん集めればいいんだよね!」

李衣菜「だったら私も!ロックなアピールで大注目させちゃいますよ!」

340 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:36:54 ID:xF3
ポセイドン「話は決まったようだな…」ゴゴゴゴゴゴゴ…

P「ええ、あの…よかったらお城の皆さんも見に来て下さい。だって……」

美波「はい、美波、やっちゃいます!」

P「…って事なので。最高の輝きをお見せしますから!」

ポセイドン「うむ……ならば…」グググググイッ…

P「おわ……ゆかり姫ごとベッドを持ち上げて……」

幸子「見た目に違わぬ怪力ですね……!」

ポセイドン「楽しみにしている……そして……娘を頼む…」ゴゴゴゴゴゴゴ…

未央「……よーっし!やるぞー!!!」

全員「「「「「おーっ!」」」」」

341 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:37:18 ID:xF3
~~~~~

~中央広場・特設ステージ~

番組D「ライト準備OK…音源は?」

P「スコアデータを国の楽団に託しました。こういうのは意外とスカウトに役立ちますから、持ち歩いてるんですよ」

番組D「成程、流石に隙がないねぇ」

P「Dさんこそ。知ってますよ、ここだけは逃すまいと予備の電池、持ってるんでしょ、カメラ」

番組D「ははは、バレてたか」

番組D「絶対撮るべき場面が来ると……思ったんだよねえ、勘だけど」ガシャッ

P「バッテリー切れたーとか言いながら……全く抜け目がないんだから」

番組D「だってさ、これは…永久保存版だよ」

未央『お集まりの皆さん!!こんにちはー!!』

未央『本日のパーティー、主宰は本田未央とー?』

李衣菜『皆さんこんにちはー!同じく主宰の多田李衣菜でーす!!!』

未央『はいっ、てことでね、今回はこの二人が司会進行していくということですけども!!』

P「デレパじゃねえか!!!!!!」

※お約束である。

未央『それでは最初の一曲目!せーのっ!』


「「「「「ゴキゲンParty Night!!」」」」」


ワアアアアアア……  

342 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:37:39 ID:xF3
~~~~~


ゆかり「む……うう……?」パチクリ

櫂「おっ、起きたか妹よー」

ゆかり「ここは……あの賑やかな光は、一体……?」

櫂「なんだかわかんないけど……楽しそうだよね、すごく!」

ゆかり「……わぁ………」




未央「ミッツボシパッてはーじけてとーびのって りゅーせー!!」

ワープスターに乗って旋回するぷちみお「リューセー☆」シャララララ…


美波「溺れそうな時は そう 力抜いて…」

美波「君が助けを求めるならー 人魚にもなれるー………」


ゆかり「アイドル………」ハァ……

ポセイドン「ゆかり、目覚めたか……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ゆかり「お父さん……私……私も……」

櫂「うん、あたしも…!」

ポセイドン「皆まで言わずとも、良い」

ポセイドン「子離れの時が、来たのだ……なぁ……我が妻、アンよ………」

343 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:38:04 ID:xF3
ワアアアアアア…………


未央『だのじいぱーでぃーも、そろそろへいがいのおじがんでずー!!』グスグス

李衣菜『ううう~、ううう~!』グスグス

ちーな「クラシックダナー…」

※ザ・古典的。


P「あんなんでも盛り上がりはとんでもないんだから…アイドルだよなあ……芸人じゃなく……」

櫂「おーい!」

ぷちかい「キューキュー♪」バタバタ

P「お、キミは……そうか……!」

ゆかり「あの……おはようございます…私、ずっと眠っていたみたいで…」

P「ここに来たって事は…これを渡さなくちゃいけないよな、やっぱ。」

ゆかり「はい……? ええと、これは…」

櫂「なになに、この紙切れ、私もいいの?」

P「ああ、それはな……」

未央「わぁっ、プロデューサー、いいの!?」タタタ

P「おっと、未央……お疲れ様。」

未央「うんっ!でさ、でさ、それを渡したって事は…!」

P「ああ。お前から教えてやってくれ、未央」

ゆかり「?」

櫂「?」

未央「二人とも……!その紙はただの紙切れじゃないんだよ!何故なら……」

344 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:38:28 ID:xF3

~海上・岩礁~

ザザザ…ザザザ……


詩織「あら……波が……穏やかに……?」

ヒュウ……

詩織「気持ち良い潮風……あっ」

ヒラヒラ……ヒラヒラ……

詩織「えいっ」パシッ

詩織「……これは、大切なものだものね。」

詩織「そう、何故なら……」ヒュウウウ……






345 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:38:58 ID:xF3



未央「そう、皆の夢への、招待状だから!!」


346 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:39:16 ID:xF3
※新たな仲間と、新たな光へ会いに行こう。

誰も見たことがない、輝きが待っているから!


大長編ぷちみお 

おわれ。


そして、まだまだ次回も続く!

347 : ◆6RLd267PvQ 平成31年 04/19(金)15:40:35 ID:xF3
春の映画的なノリとスケールでお送りしました初大長編。

長くて読みにくかったらポテンナサイ。

次回からもまだまだ続きますよ。
では、お目汚し失礼をば!



おーぷん2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介です

元スレ: 未央「今日も事務所は波乱万丈!」ぷちみお「ナンテジダイダー」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1549942443/


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