3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:16:24.34 ID:
yTngWqf50
ギィ…バタンッ
鷺沢文香「あ…引きずられてる荒木さん、お疲れ様です…」ペコリ
比奈「あ~、お疲れ様ッス~」ズルズル
文香「これ…この間貸してもらった漫画です…。中々面白かったです、ありがとうございます…」ハイ
比奈「あ、どうもッス」ズルズル
P「おい比奈。文香に変な漫画貸したんじゃないだろうな」
比奈「いやいや、流石にそんな漫画を人に貸すわけ無いじゃないッスかー」ハッハッハッズルズル
文香「別に変ではありませんでしたが…あの漫画のオマケページは…その…、胸を…揉むのが普通なんですか…?」
P「セイッ!」チョップ!
比奈「あだっ!」ズビシッ
P「オイィ!文香になんてもん渡してんだぁ!」
比奈「誤解ッス!いやホントに!コレっすよ!コレ!」ハイ
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:21:12.77 ID:
yTngWqf50
P「…あー、これ?んー、ギリギリセーフかな…?うわー微妙なライン」ウーン
P「ってか比奈、もう自分で歩いてくれない?正直引きずるのはちょっとおm」
比奈「どぉりゃっ!」ガスッ
P「ってぇ!蹴るな!」スネ ガ ヤラレタ…
比奈「流石にその一言には足がでまス」スッ、スタスタ
P(あ、でも歩くんだ)
比奈「さぁ、やりまスか。文香ちゃんも一緒に!」
文香「あ…、これがこの間遊んでたゲームですね…。実はちょっと興味がありました…。」
P「へー、文香がゲームに興味を持つって意外だなー」
文香「本を読んでいると…、色んな想像が膨らむものですから…。」
比奈「でスよねー」ウン
P(この二人のイメージは微妙に違うんだろうなー)
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:26:07.37 ID:
yTngWqf50
P「なるほど、そういうことなら一緒にやるか」ヨシッ
P「…で?もうセット済みか?真尋」
北川真尋「待ってたよー!15分くらい待ったよっ!」メット装着済
比奈「準備万端の真尋さんじゃないでスか」
真尋「えー?なんで私のこと"真尋さん"って呼ぶの?呼び捨てでいいのに!マヒローでも可!」
比奈「あぁいや…そう呼ぶキャラクターが最近いたので…感化されたッス…」ニャル子サン…
真尋「?そう?まぁいいや!やろう!早く!」
P「いい元気だ、この人数なら今回も俺は実況に回ろう」
比奈「あ、じゃあ私も実況に行きたいでス」ハイ
P「ってことは文香と真尋の1対1になるな、それでもいいか?」
文香「お手柔らかに…。」カポッ
真尋「楽しもう!」
比奈「大丈夫みたいでスね、それじゃあやりましょうか」カポッ
P(文香って戦えるのか…?)カポッ
システム起動、ゲームヲ開始シマス…
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:30:45.82 ID:
yTngWqf50
仮想空間内(京都ステージ)
文香「実際に…触っているかのような感触ですね…、素晴らしいです…。」
真尋「いやこれ絶対触ってるって!すっご!」
(五重塔実況席)
P「うおー、次は京都かー!」
比奈「ここは五重塔でスかね?いい眺めでス!」
P「結構広いなー、これ全部がステージか!」
比奈「格ゲーとは違った自由な戦闘が楽しめそうでスね」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:35:40.80 ID:
yTngWqf50
P『さぁ!それでは始めましょう!実況はわたくしPと、』
比奈『荒木比奈でお送りしまス』
P『ではお二方、能力を決定して下さい、ガチャで』
比奈『あ、ところでプロデューサー』
P『うん?』
比奈『この能力決定って完全にランダムなんでスかね?』
P『いや、完全にランダムでは無いらしいぞ。"自分が知っている能力"が大前提だそうだ』
P『自分の頭の中にある程度やりたいことの優先順位があって、その中から1つをガチャで選ぶらしい。昨日晶葉に聞いた。』
P『前回の紗南の能力は、"この世界で格ゲーがしたい"って願望から来たそうだ』
比奈『なるほど、いいこと聞いたッス』フムフム
文香「…。」ガチャガチャ
真尋「おりゃー!」ガチャガチャ
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:38:09.68 ID:
yTngWqf50
P『さて、能力が出ました。どんな能力が出たか気になるところですが、今回はあえて能力を見せません』
比奈『え~、…まぁどうせ戦えば分かるんでスけどね。それに知らないほうが楽しめるかもしれませんし』
P『あ、でも途中で能力解説はするのでご安心を』
P『それでは、戦闘開始!』
イザ尋常ニ、勝負!
真尋「おぉっ!この能力かー!よーし!文香さんとバトっちゃうぞー!」腕グルングルン
文香「…よし、これなら…」
真尋「ふっふっふっ、くらえ文香さん!」グッ
文香「…ブツブツ」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:41:27.38 ID:
yTngWqf50
真尋「方囲!定礎!」ヴゥン
真尋「結!」スゥッ
比奈『こっ…これは!』
P『文香の周りを四角い結界が取り囲んだ!』
真尋「滅!」
バシィッ
比奈『結界が弾けたッス!!』
P『中にいる文香が消滅しちゃったんだけど…』
真尋「…え?あれ?もう終わり…?」エェ?
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:45:26.78 ID:
yTngWqf50
比奈(スピーカーモード)『ところがどっこい、そうはいかないんでスよね~』
P(スピーカーモード)『ダメージ判定もKO判定も出てないということは、文香本体はノーダメージってことだ』
真尋「…おぉー!」
比奈(スピーカーモード)『どうやって防いだかは知らないでスけど、今文香さんはこのステージのどこかに移動していまス』
P(スピーカーモード)『広いステージを使った戦闘ゲームだ!文香は手強いぞ!!』
真尋「なるほど!よーし!望むところだー!」ダダダダッ
比奈『こう広いと、力技より戦略が活きてきまスね』
P『多分、文香は能力が決定した時からこの展開にしたかったんだろう、どんな戦法で戦うかは分からんが』
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:48:48.02 ID:
yTngWqf50
真尋「うおー!文香さんはどこだー!」ダダダッ
真尋「右かッ!次は左!とりあえず右!」ダッ
真尋「まひろだーっしゅ!」ダダダダッ
比奈『すっごい元気に走り回ってまスね…』
P『いいことだ、いいことだ』ハッハッハッ
15分後…
真尋「んー、見つからないし…迷った!」アハハ
P『京都だからな』
比奈『京都は迷いやすいらしいッスね~』
真尋「…はっ!」ピコーン
真尋「そうだ忘れてたよ!今の私は結界師!相手を探すならっ!」
真尋「方囲!定礎!」ヴゥン
比奈『お、自分の足元に結界を張る気でスね』
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:51:39.64 ID:
yTngWqf50
真尋「結っ!」バィーン!
P『ほー、結界を柔らかくしてトランポリンみたいにするのか。』
比奈『あれ?プロデューサーってあの作品見たこと無いんでスか?』
P『昔アニメをちょっと見た、その程度の知識だ』
真尋「結!結!」スゥッ、スゥッ
P『今度は結界を足場にして階段みたいに、へー面白いなー』
比奈『結構高くまで登ったッスね』
真尋「おおーいい眺め!さってさて、文香さんはどこかなー?」キョロキョロ
ビュゥゥゥゥゥゥ
真尋「見つからないなー…おっと、風が強いや」ブルッ
ビュゥゥゥ…スパッ…スパッ…
真尋「…ん?」
スパパッザクッザクッ
真尋「ええええええ!」シュパパパパッ
ヒット!ダメージ!ヒット!ダメージ!
P『おおっとぉ!どういうことだ!?周りに何も無いのに真尋がダメージを受けている!!』
比奈『これは…!風でスね!鋭い風が真尋さんを切り裂いてるッス!』
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:56:10.28 ID:
yTngWqf50
真尋「うわっ!緊急回避っ!」ヒュゥゥゥ…
P『真尋、たまらず飛び降りた!』
比奈『文香ちゃんは風使い的な能力なんでスかね?』
真尋「うっわーどうしよう…ん?」ヒュゥゥゥ
文香「…。」
真尋「あ!いた!文香さんみっけー!」ヒュゥゥ
真尋「っと…着地着地」
真尋「結!」スゥッ ボヨヨォーン
真尋「…よしっ!勝負だっ!」グッ
真尋(あーでも普通に囲んでもさっきみたいに抜けられるのかな?よっし!頭使うぞー!」
P『途中から声出てるって』
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/13(日) 23:59:02.30 ID:
yTngWqf50
文香「…。」
真尋「これでどうだー!結界の槍!」
真尋「結!」ビシュッ!
比奈『結界を限界まで細くして相手に伸ばす、結界の槍でスね』
P『結界の使い方ってバリエーションがあるんだなぁ…』
真尋「いっけー!」
比奈『さぁ、文香ちゃんはどう出るッスかね?風で結界をスパッっといっちゃいまス?』
文香「…"壁"」ボソッ
ドカッ!
真尋「…おっ?あれ?壁ぇ!?」アリャ?
P『…壁が"出現"した!』
比奈『この能力は…あっ!』
P『知っているのか先生!?』
比奈『先生じゃないッス。いやー、文香ちゃんに貸した漫画に出てきた能力でスね多分』
P『あーあれか、ってことは…どの能力だ?』
比奈『これッス、これ』ベー
P『舌?…あーあれか』ナルホド
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:02:58.06 ID:
ExxXeG4Q0
真尋『んー?よく分からないけど、見つけたからにはどんどん攻撃だ!」
真尋「結っ!!」ズアァッ!
P『でかっ!結界でかっ!』デケー!
比奈『中に50人くらい入りそうでスね』
文香「…ショートカット、"かまいたち"」
スパッ!スパパッ!
スゥッ…
真尋「ああっ!結界が斬られた!!」エェー!
文香「…"鉄塊"」スッ
比奈『真尋さんの頭上に鉄塊が出現したッス!』
P『でかっ!鉄塊でかっ!』
文香「…これで終わり…、ですか…?」
真尋「うおおお!結!!重っ!!」ガシィッ!!
P『鉄塊を結界で囲んで受け止めた!』
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:06:16.98 ID:
ExxXeG4Q0
真尋「……解っ!」スゥ
比奈『えっ?結界を解いちゃったッス?落ちてくるッスよ!』
真尋「落ちてくる鉄塊を横から…結っ!」ビシュ!ボヨヨン!
P『おお!まるでビリヤードみたいに鉄塊を弾いた!』
比奈『そして弾いた先にはッ!!』
ヒューッ
文香「…くっ!」
ガスッ!ドスン!
文香「…やられました…。」ヒット!ダメージ!
比奈『肩に当たったッス!』
P『ああ、だが恐らくかなりのダメージだ!』
比奈『文香ちゃんは体力も防御も低そうでスし、早くも後1発ってところッスかね?』
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:08:53.80 ID:
ExxXeG4Q0
文香「…。」
真尋「よしっ!」ガッツ!
文香「………ふふっ。」
P『』ゾクッ
比奈『ん?プロデューサー、どうしたッス?』
P『ああ、いや…(すっげー嫌な予感)』
真尋「?」ポーズ決メテル
文香「ふふっ…ふふふふっあははははっ」
真尋「…!!!!!!!」ゾクゾクッ!
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:11:04.20 ID:
ExxXeG4Q0
比奈『プ…プロデューサー!!文香ちゃんが怖いッス!』ガタガタガタガタ
P『落ち着け比奈!誤解だから!あれは普通に笑ってるだけだ!いつも静かで真顔だから、笑うと怖く見えるだけだって!』
文香「ふふふっ…とても…面白いです…!」
文香「本を読んで、膨らんだ想像が…体験できるなんて…。」
文香「それだけで…、満足です…。ゲームって…、いいものですね…。」
文香「でも…、負けたくは…ありませんから…。勝ちます…。」
真尋「…私だって負けないよ!」
P『さて、いい空気になったところで能力解説と行きましょう』
比奈『空気ぶち壊しッスね!』
P『いやー、多分これ終盤的な流れじゃん?今やっとかないとバトル終わると思うんだ』
比奈『ソッスカ…』
比奈『…えー、それでは、お互いの能力を解説しまス』
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:14:00.85 ID:
ExxXeG4Q0
北川真尋:コミック『結界師』より、"結界術"を使える(絶界・真界は使用不可)
鷺沢文香:コミック『夜桜四重奏(ヨザクラカルテット)』より、"言霊使い"の能力を得る(辞書登録数は0からスタート)
比奈『真尋さんの能力は、"結界師"というコミックに登場する主人公の能力でス。
好きな場所に"結界"と呼ばれる包囲陣を展開して、足場にしたり、相手を結界の中に閉じ込めたりできまス。
主な攻撃方法は、結界の内側を消滅させる"滅"、結界を細く長く展開して相手を貫く"結界の槍"などがありまス。
他にも色々な使い方があって、かなりバリエーションに富んでる能力ッスね。』
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:16:44.17 ID:
ExxXeG4Q0
比奈『次に文香ちゃんの能力は、"夜桜四重奏"というコミックに登場する半妖の能力でス。
まぁ大雑把に言っちゃうと、"言葉を形にする能力"ってところッスかね。
"壁"と言えば壁が出てきまスし、"鉄塊"と言えば鉄塊が出現しまス、声の届く範囲なら好きな所に出現させられまス。』
比奈『あと、このコミックの言霊使いには"辞書登録(インストール)"という機能もありまス。
構造が単純では無いもの、例えば"絆創膏"を出すには「精選ゴム 樹脂類 酸化亜鉛 及び その他の物質を~(以下略
みたいに、とーーっても長い説明が必要でスが、一度言霊で出したものを辞書登録(インストール)することによって、
次以降同じものを出すときに省略できまス、それが"ショートカット"ッス。』
P『つまり、文香は"かまいたち"という現象を1度だけ"詳しく説明→出現"させて、2回目以降は"ショートカット"で済ませてるって訳か』
比奈『そういうことッス、この能力は時間を掛ければ掛けるほど強くなる能力と言えまスね、その分辞書登録できまスし』
P『ということは、最初に真尋が文香を見失ったあの時間は、かなりのアドバンテージってことだな』
比奈『他にどんなものを辞書登録したのか気になるところッス』
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:21:11.44 ID:
ExxXeG4Q0
真尋「ふっふーん、そろそろラスト的な雰囲気だね!」
文香「そうですね…、終わりにしましょう…。」
文香「ショートカット、"煙幕"」モクモクッ!
モワモワモワ…
真尋「っ!煙が!文香さんが見えない!?」
文香「ショートカット、"グングニル"」バチィ!
真尋「……へっ?」
文香「ショートカット、"フラガラック"」バチィ!
文香「ショートカット…、"勝利の剣"。…ブツブツ」バチィ!バチィッ!
…サァァァァァァ…
P『煙が晴れてきました…』
比奈『うわっ、またスゴイ物出したッスね…』
真尋「えっ、ちょ…」
文香「私だって…神話は結構読むんです…。北欧神話だって、ケルト神話だって…、例外ではありません…。」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:24:04.38 ID:
ExxXeG4Q0
P『…なんか文香がすっげえ物騒な物持ってるんだけど、何?神話の武器?』
比奈『えー、私がどうじ…後学のために得た神話知識から、文香ちゃんが出した3つの武器の説明をしまス』
P『あっはい、よろしくお願いします』
グングニル:投げれば必ず当たる槍
フラガラック:持てば勝手に戦ってくれる剣
勝利の剣:もう持たなくても勝手に戦ってくれる剣
P『なんだそれチートじゃん!!!』
比奈『神話ってそんなもんでス』
P『右手にグングニル、左手にフラガラック、地面に刺さる勝利の剣』
P(なんだろう…結構似合う…)
比奈(あれ…文香ちゃんの出した武器は3つだったッスか…ふぅむ…)
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:25:54.13 ID:
ExxXeG4Q0
真尋「そ…!その武器知ってる!グングニル!ゲームに出てた!そんなの出せるの!すっごー!」スゲー!
文香「…言葉として有る物は…、何だって出してみせます…、これが本を読んできた…私の武器です…。」
文香「さあ…、終わらせましょう…。…楽しかったけど…、決着です…。」
真尋「…よし!スゥー…ハァ~…。行くよ!!」
真尋「結っ!!!」スゥッ
文香「…甘い。」スパッ!
真尋「凄い切れ味!流石だね!結っ!」ズアァ!
文香「させません…。」
真尋「!!剣が勝手に飛んできた!!!あぶなっ!」サッ
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:27:41.08 ID:
ExxXeG4Q0
文香「よいしょっと…。」ブンッ ヒョロヒョロ…
真尋「槍投げっ…いや!そんな軌道じゃ当たらないよっ!届いてないしっ!」
ヒョロヒョロ…ビシュッ!
真尋「うおぅ!!」ヒット!ダメージ!
文香「当たったのは腕ですか…。そういえば、作る時に…どこに当たるのかまでは考えてなかったですね…。」
真尋「くっ!"結界の槍"!!結っ!」ビシュッ!!
文香「…」サッ!
真尋「避けられたっ!反応早っ!」
文香「これがフラガラックの力です…。この剣が私を動かしてくれます…。そして…、」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:29:22.11 ID:
ExxXeG4Q0
ヴゥン…、ビシュッ!
真尋「うわぁ!また剣!」ヒット!ダメージ!
文香「"決して近づかず安全に"…、"勝利の剣"に止めを刺してもらいます…。」
真尋「あっズルい!結っ!!」スゥッ
文香「…自分を結界で囲んでも…、無駄ですよ…?」
真尋「うおおおお!結!結!結!結ぅ!!」ズアァァァァ!
真尋「結界ガード5重層!!これでどうだぁ!!」
文香「…ダメですね…。5つ程度なら…、3秒あれば全部斬れます…。」
文香「…1。」スパッ!
文香「…2。」スパパッ!
真尋「結ぅ!」
文香(…!?…どこに…展開を…?)
真尋「滅っ!」
文香「…3。」スパパッ!
文香「…よし…、結界が解けました…。これで…。」
ザンッ!
真尋「回避ぃ!」ヒット!ダメージ!
文香(また腕…。それにしても…すごくタフですね…。)
文香「最後……何をしたのかは知りませんが…、そろそろ…終わり……ですよね…?」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:31:51.02 ID:
ExxXeG4Q0
真尋「…えっ!?」
文香「…?」
真尋「…何をしたのか、分からない?」ニヤッ
文香「…はい…、…時間稼ぎですか…?」
ゴゴ…
真尋「ここは京都!京都といえば!なんかお寺とか!塔とか!いっぱい!」
文香「…?そうですね…?」
真尋「文香さんを倒す前に、先に倒しとかないといけないものがあったなーって」
文香「…?何を…、言っているのですか…?」
ゴゴゴゴ
真尋「文香さんの後ろの五重塔を…"倒す"!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:33:42.67 ID:
ExxXeG4Q0
文香「……まさか!!!」クルッ
文香「塔が…、倒れてくる…!」
文香「そう…でしたか…。さっきの結界は…このために…。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
真尋「時間稼ぎは成功!逃げる暇なんて無いよっ!」
文香「しかしこれでは…、良くて相討…」
ゴゴゴゴゴ…ズズンガシャァ…ガラガラガラ…
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:35:18.02 ID:
ExxXeG4Q0
P『…えっと、凄いことになってるんだけど…』
比奈『2人とも埋まっちゃったッス…』
P『ジャッジが出てないけど…相討ちか…?』
比奈『…ちょっと待って下さいッス!』
…ガラガラ…パラパラ…
…ドゴォッ!!
真尋「…へへへっ!"結界術"っていうのは"守るための能力"なんだよっ!」ドンッ!
P『うおおおおおっ!結界で自分の身を守っていたぁ!!』
比奈『…と、いうことは?』
真尋「ぃよっしゃああああああ!!」
P『決まったーー!』
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:37:03.52 ID:
ExxXeG4Q0
ザクッ…
真尋「…へっ!?」ヒット!ダメージ!
P『えっ!?』
比奈『…まじッスか』
勝負アリッ!
勝者『鷺沢文香』!!
真尋「…ええええええええええええええええっ!!!」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:39:58.07 ID:
ExxXeG4Q0
P『こっこれは!どういうことだ!』
比奈『文香ちゃんの言霊で作り上げた"勝利の剣"が、まだ機能してたッス…』
文香「面白い戦法、いいえ…力技…でした…。」
文香「"あの場"にいたら…、確実に負けていましたね…。」
真尋「文香さん…あれ…?」
文香「言いましたよね…?"決して近づかず安全に"…。何が起きても決して負けないように…。」
文香「残念ながら…、あなたが戦っていたのは…私ではありません…。」
真尋「…え?」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:41:42.98 ID:
ExxXeG4Q0
P『生き埋めになったはずの文香が!?どういうことだ!?』
比奈『どうもこうも…埋まってなかったってことになるッス…』
真尋「文香ちゃん!?え!?倒れてくる塔を避けたの!?」
文香「いえ…。私はちゃんと…、あの塔の下敷きになりました…。」
真尋「いや、じゃあ…文香さんは…何で無事??え?え!?」ドユコト?
文香「分身…みたいなものです…。自分自身を…、"鷺沢文香"を"作りました"…。勿論、私に限りなく似せた人形ですが…。」
文香「自分自身と同じ形を作るのは…、結構簡単なんです…。毎日見てますから…。」
文香「大切なのは…、"どう言葉にするか"…。さほど難しいことではありません…。」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:44:34.06 ID:
ExxXeG4Q0
真尋「さっきのが人形!?でもさっきまでバリバリ動いて…うぅ…頭が混乱した…」ウァァ
P『お人形…アイドル…うっ、頭が…』ウァァ
比奈(以下スピーカーモード)『…えー、真尋さんとプロデューサーが混乱してしまったので、私が一部始終を解説するッス』
比奈『文香ちゃんが人形にすり替わったのは、恐らく神話の武器を出したときッス』
比奈『煙幕の中、3つの武器と一緒に人形を出現させて、自分は見えない所に退避ってとこッスかね』
比奈『武器を出すだけなら煙幕なんて要らないと思ってたんでスが…、こう考えれば納得できるッス』
比奈『そして、人形が何故動いたかでスが…これは"フラガラックの力"ってことでいいッスか?』
文香「はい…。"人形が持っても勝手に戦ってくれる"ように作りました…。」
比奈『…なんでもありって怖いッス』ヒエェ
比奈『あと、声に関しては、真尋さんと文香ちゃんとの距離は結構離れてましたし、微妙に違う場所から声がしても普通は気付かないと思うッス』
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:47:16.24 ID:
ExxXeG4Q0
真尋「…つまり、私はずっと人形と戦ってたってこと?」
比奈『…残念ながら、文香ちゃんに弄ばれてたッス…』
真尋「…ショック!」ガーン!
文香「ふふっ、でも…楽しかったですよ…。」
P『なんとまぁ予想外の幕切れ。正直、真尋のあれは決め手だと思ってた…』
比奈『二重三重に作戦を張り巡らせて勝つ、流石は文香ちゃんでスね』
比奈『真尋さんも勢いはあったんでスけどねー、…"念糸"とか"探査用結界"とかあったんでスけどね…』
P『なんじゃそら』
真尋「なんだっけそれ?」エ?
比奈『…詳しくは本編を御覧くださいッス』ハイ
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:49:00.05 ID:
ExxXeG4Q0
文香「さぁ、私の勝ちですし…、そろそろ戻りましょうか…。」髪サラッ
真尋「うぅ…。文香さんかっこいい…。勝ちたかったぁー!」
P『文香に自信がついてる…ってかなんかカリスマ出てる…』
比奈『このゲームって案外、人格矯正とかに向いてるんでスかね?』
P『そこっ、矯正とか言わない!文香はあの性格も魅力的なんだ!!』
比奈『正直スマンかったッス。』ペコッ
P『あっ、でも乃々とかにちょうどいいかも…』
比奈『ぅおーい!』バシッ!
P『いてっ!ロ…ログアウトォ!!』ログアウト
比奈『あっ、逃げられたッス!待つッス!』ログアウト
文香「今日はここまで…、ですね…。」ログアウト
真尋「次はあの能力がいいなー」ログアウト
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:51:35.47 ID:
ExxXeG4Q0
(事務所)
真尋「あー、やられた~!漫画を最後まで読んでないのが敗因なのかな?」
文香「ふぅ…、とても…楽しかったです…。」
P「おつかれー、二人とも格好良かったぞ」
文香「あ…、お疲れ様です…。」
市原仁奈「文香おねーさん!おつかれさまでごぜーます!」モフモフ
文香「お疲れ様…。」モフモフ
仁奈「ふっふっふっ、仁奈のモフモフは気持ちいいでごぜーますか?」モフモフ
文香「気持ちいい…。」ホゥ…
仁奈「文香おねーさんの戦い、とくと見させてもらったですよ!」モフモフ
仁奈「とってもカッコ良かったでごぜーます!負けそうになったあのとき!あの高笑いでごぜーます!」モッフモッフ
仁奈「あれこそくーる!ろっく!あくのおんなかんぶ!って、さっき李衣菜おねーさんが言ってやがりました…」モフーン
文香(悪の女幹部…?)モフモフ
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/14(月) 00:54:55.06 ID:
ExxXeG4Q0
仁奈「仁奈もやってみてーのでごぜーますが…プロデューサーが許してくれねーのでごぜーます…」
P「いやいや、流石にやらせちゃいけないだろ…年齢的に…」
P「まぁそれは置いといて…。さぁ乃々、一緒にあのゲームをやろう!!」
森久保乃々「む…むーりぃー…」
P「お前があのゲームをプレイして、ちょっとでもアグレッシブになってくれれば!」
真尋「私が相手するよー!!」
乃々「い…いぢめです…おそろしや…おそろしや…」
比奈(あ…そういえば、文香ちゃんは最初の攻撃をどうやって躱したんでスかね?)
文香「…ふふっ。」
---終わり---
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/14(月) 22:59:15.82 ID:yhpASmlFo
乙
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です
元スレ:
荒木比奈「超能力バトルゲーム!2ッス」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381673546/
V.A.
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