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雪歩「なでなで、されますぅ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 20:45:56.60 ID:Rx+agJgR0
雪歩です。
あの・・・ええっと・・・その・・・なでなでって、ステキですよね??
なでなでされると、みんなニコニコ幸せな顔になります。
その顔を見てると、私もニコニコしてきちゃいます。ふふっ//

みなさんは、天使は本当にいるって言われたら、信じますか?


これから私が勇気を出してみんなになでなでした後に起こった、
不思議なお話をしますね。

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 20:48:12.15 ID:Rx+agJgR0
最近の私、とても不思議です。

間違えて社長の頭をなでなでしちゃったら、黒かった社長が真っ白になっちゃいました!
社長はとってもお元気になって、外出されることが増えたので小鳥さんは忙しそうです。
でも、宙に浮いてふわふわしていたのは、きっと私の見間違えなんです!
だって、人間が空に浮くなんて、ありえませんから・・・


周囲からの言葉に悩まされて歌に集中できなかった千早ちゃんに
私がプロデューサーにしてもらったことを思い出してなでなでしたら
元気になってくれて、私のこと天使みたいって言われました。
千早ちゃんの言葉にびっくりしたけど、それは亜美ちゃん真美ちゃんが
私に天使セットをつけたイタズラのせいだったんです。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 20:51:00.01 ID:Rx+agJgR0
真ちゃんが私みたいなかわいい女の子になりたいって言ってくれたのは、
嬉しいんですけど、真ちゃんが持っている女の子らしさに気付いてほしくて、
伊織ちゃんにお願いして男の子に変装してデートして、なでなでしてみたり・・・
ちょっとだけ、エスコートする男の子の気持ちもわかったような気がします//


ジュピターとのフェスの後、天ヶ瀬さんの私達への誤解を解くために
ユニットのみんなの力を借りて天ヶ瀬さんと、半歩の距離まで近づいて
ジャンピングなでなでしようとして・・・あの・・・失敗しちゃって・・・
・・・うぅ・・・でも、なんとかわかってもらえたみたいです。



普段なら私からとてもできないなでなでですけど、ほんのちょっとの勇気を
出したことで、みんな幸せになってもらえたのはとても嬉しいです。
でも、この頃何だか体がつらくて、今日は早めにおふとんに入ることにしました。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 20:54:22.12 ID:Rx+agJgR0
第1話 雪歩となでなで

---翌朝 萩原家---

雪歩母「雪歩、朝ですよ」

雪歩「・・・」うにゃにゃ・・・

雪歩母「雪歩、朝ですよ。起きなさい」

雪歩「・・・ぅぅん、お母さん・・・」

昨日は早めに眠ったはずなのに・・・眠くて仕方ありません。

雪歩父「コラ雪歩! とっとと起きんか!! 早く起きねぇと箱作ってたたっ込んぞ!!」

雪歩「うう・・・お父さん・・・おはようございますぅ」

雪歩父「朝ぐれぇシャキっとしねぇか! ホレ! いつものやって飯だぞ!!」

雪歩「はいですぅ・・・」

お父さんの現場では毎日これから私とすることと同じようなことをして、
事故が起きないように気合を入れてるそうです。

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 20:58:12.17 ID:Rx+agJgR0
ふみゅ・・・まだ寝ぼけまなこですけど、お父さんの前に立ちます。
いつもの習慣のせいか、ちょっとだけ目が覚めました。


雪歩父「構えてェ!」

雪歩「よしぃ!」

すぅーっ!
すぃーっ!


雪歩父「安全第一!!」
雪歩「はぎわらぁ!」

雪歩父「メットは大切!!」
雪歩「いのちずなぁ~!」

雪歩父「モンキー片手に!!」
雪歩「あしばくむぅ~!」

父・雪歩「「ゼロ災で行こう!! ヨシ!」」
父・雪歩「「ご安全に!!」」

雪歩「・・・じゃお父さん、着替えてごはん食べてきます・・・」

パタン

これから私が着替えるので、お父さんたちは私の部屋を出て居間へ下りていきました。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:02:18.71 ID:Rx+agJgR0
---食卓---
雪歩父「おい雪歩、さっきの気の抜けたアレは何だ?
 あのヒョウタンにこき使われとるのか?! それとも今日はアノ
パコーン!!

雪歩母「はぁ、このスットコドッコイは・・・(後ろ手にへこんだひしゃく)」

雪歩「お、お父さん! 私そんなことないから・・・大丈夫だよ」

雪歩母「雪歩はもうお年頃、男と違って複雑なのですよ
 (でもどうしたのかしら雪歩・・・)」

誤解されないように言いますけど、うちはこれが普通なんです。
お父さんはその、ちょっと言葉が乱暴なんですけど、私にはとっても優しいんですよ。
お母さんは着物が似合うし私のスコップより大きなひしゃくをサッと出せて、素敵ですぅ。

雪歩母「雪歩や、学校やお仕事は楽しい?」

雪歩「う、うんお母さん。いつも通りで楽しいよ」

なんだかとっても体が重い。どうしたんだろう私・・・
学校もお仕事も楽しいのは本当なんです。

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:06:00.13 ID:Rx+agJgR0
雪歩母「あの方はお元気?」

雪歩「プロデューサーはいつも元気だよ。
 先週の収録の時なんか、転んじゃったとき私の手を
ガバッ!!
雪歩父「あのヒョウタン! ウチのゆき・・・
バキィッ!!

雪歩母「それ位でいちいち気を揉まないの」(後ろ手にゆがんだひしゃく)

雪歩父「・・・」モソモソ

雪歩母「雪歩、毎日頑張っているけど、あまり無理をし過ぎてはいけませんよ?」

雪歩「だ、大丈夫だよお母さん。私は、大丈夫だから・・・」

お母さんにも心配かけちゃってます。ごめんなさい。
でもお父さんもお母さんと同じくらい私のこと大事にしてくれます。
ちょっと考えが古くて、心配性かなって思うこともありますけど・・・

雪歩父「モグモグ・・・いてぇ・・・母ちゃんは相変わらず激しいなぁ・・・」

雪歩「お父さん大丈夫?」

お母さん、お父さんは強い人だけど、そんなに叩いたらかわいそうだよ

なでなで・・・

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:10:02.91 ID:Rx+agJgR0
雪歩父「おぅ雪歩? こんなのツバつけとけば治るってモンよ!
 ・・・?痛みが消えてくのは気のせいか?」

雪歩「ふふっ、よかったですぅ」

雪歩父「やっぱ誰かさんと違って雪歩の愛情は効くなぁ、母ちゃ・・・

雪歩母「・・・」スッ(後ろ手にオーラをまとったゆがんだひしゃく)

雪歩父「・・・さぁて今日も現場へ行くか・・・雪歩も遅れんなよ」

雪歩「はいお父さん。それじゃ行ってきますね」

ふふっ、お父さん元気になってよかった。

でも駅の階段、所々で休まないと上れない・・・心も体もどんより・・・
最近おかしいよ私・・・社長や千早ちゃん達をなでなでするようになってから?
なでなでってそんなに疲れることなのかな??

うぅ・・・今日の学校、二回も保健室で休んじゃいました・・・

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:11:07.84 ID:oHw9WUuA0
本物の天使だったか…

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:13:57.87 ID:Rx+agJgR0
---数日後 765プロ事務所---

雪歩「・・・おはようございますぅ」

今日はお気に入りの白いワンピースです。
何とか事務所までたどり着けましたけど、本当は家で休んでたいです。
迎えてくれたのはユニットメンバーのやよいちゃんと響ちゃんでした。


やよい「おはよーございまーっす! どうしたんですか雪歩さん? 顔色悪いですよー?」

雪歩「わ、私は大丈夫だよやよいちゃん。響ちゃんもおはよー」

響「はいさーい! ん?何だか元気ないぞ?
 そうだ! 自分が揚げてきたサーターアンダギー、食べるか?」

雪歩「ありがとう響ちゃん、それじゃお茶入れてくるね・・・けほけほ・・・」

響「どうしたさー雪歩? カゼでも引いたのか?」

響ちゃん達にも心配かけちゃってる私、リーダーなのにダメダメです。
給湯室に行こうとしたら、あれ?・・・めまいといっしょに手が透き通って
床がうっすらと見えたような気がして・・・

フラッ・・・ガタッ!!

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:16:57.65 ID:Rx+agJgR0
やよい「雪歩さん!!」

響「雪歩!! やよい、とりあえず雪歩をソファーに寝かせるぞ!」

やよい「わかりましたー!」

雪歩「・・・うう、うん・・・はぁはぁ・・・」

・・・

やよい「大丈夫ですか雪歩さん?」

雪歩「う・・・うん、響ちゃんやよいちゃんありがとう・・・けほけほ・・・」

響「病気でもしてるのか? 自分達『はいさい!朝ご飯』の仲間なんだから
 なんでも話してほしいぞ!」

雪歩「うん・・・病気じゃなくって、疲れてるだけだと思うんだ」
・・・
雪歩「・・・・・・話すね。でもお願いだからまだみんなには言わないで」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:20:57.75 ID:Rx+agJgR0
自分も何が何だかわかっていないけれど、そのまま話すことにしました。
変に気を遣ったりしたら、余計心配をかけてしまいそうな気がして───

・・・

響「気のせいだよ雪歩! 最近男の人が多い所の仕事が続いてるから
 疲れてるだけさー! それよりもプロデューサーが買ってきてくれた
 沖縄のさんぴん茶、うまいか?」

雪歩「うん、とってもおいしいよ響ちゃん」

響ちゃんの地元にあるさんぴん茶というのはわかりませんでしたけど、
どこかで味わったことのある素敵な香りでした。

やよい「雪歩さんのなでなですごいですー!! お母さんとか天使さんみたいですね!」

天使?・・・そういえば千早ちゃんからも言われました。
でもあれは、私が千早ちゃんを一生けんめいなでなでしていた時に、
亜美ちゃん達がいつの間にか私に天使セットをつけてた、イタズラだったんだよね?

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:22:18.53 ID:Rx+agJgR0
響「だけど、なでなでだけで雪歩が元気無くなるなんでおかしいな。
 それなら子供の頃から自分を撫でまくってたにーになんか、とっくに死んでるよ!」

雪歩「私もそう思うよ。だけどあのいつも黒い社長が、私がなでただけで
 真っ白くなるなんておかしいよ。でも、その頃からなんだ・・・」

やよい「社長が白くなっちゃったのは、雪歩さんのせいなんですか??」

雪歩「うん・・・たぶん・・・どうしてかはわからないんだけどね」

響「だけど社長が元気になったのはいい事なんだし、夜でも居ると周りが明るくなるから
 節電にもなるしカンペキさー! 気にすることなんてないぞ雪歩!」

雪歩「うん・・・その後、千早ちゃんや真ちゃんに、天ヶ瀬さんにはその・・・うぅ
 今朝はお父さんをなでなでしたんだけど、この頃早く寝るようにしているのに
 疲れが取れなくて、体も重くなってるような気がして・・・」

話してる私もわけがわからない。こんな変な話ばかりしてごめんね。
私、もしかして本当は重い病気なのかな・・・

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:25:00.65 ID:Rx+agJgR0
やよい「雪歩さん、私と元気が出るおまじないしませんか??
 まず、さいしょに右手を上げてください」

やよいちゃんのこの姿を見るだけで元気が沸いてきます。

雪歩「うん、こうだね?」スッ

やよい「それじゃ、いきますよー!!」

やよい「ハイ ターッチ! いぇぃ!!」パーン!

響「雪歩! 自分ともハイタッチするさー!」

雪歩「うん!」スッ

響・雪歩「「ハイ ターッチ! いぇぃ!!」」パチーン!

いつも何があっても元気印のやよいちゃんと、とても純粋で太陽みたいな響ちゃん
私一人じゃ落ち込むばかりだけど、二人がいてよかった───

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:27:58.26 ID:Rx+agJgR0
バタン!
「「話は聞かせてもらったぞ!!!」」

雪歩「ひっ!」ガタッ

思いがけない人達がやって来ました! しかも、男の人!!


響「なんだお前達! ここは765プロだぞ!!」

やよい「翔太君、こんにちわー」

翔太「こんにちわやよいちゃん。きょうボク達は萩原さんのことで来たからまた後でね!」

雪歩「ジュ・・ジュピターの人が大勢で、私に何の用ですか?!」

北斗「チャオ☆ いつかの子猫ちゃんが困ってると聞いて、僕達放っとけなくてね!」

冬馬「萩原・・・お前、なでなでのし過ぎで元気が無くなってるんだってな?
 今からお前を・・・

ドキドキ・・・私これからもしかして、どこかの山の中にでも埋められちゃうんですか?!


冬馬 ・・・なでなで、してやる」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:30:59.49 ID:Rx+agJgR0
雪歩「ひぃぃっ! 男の人じゃ無理ですよ無理無理!!」

響「雪歩は男の人が苦手なの知ってるだろ!! とにかくお前たち帰れ!!」

冬馬「あの時・・・勇気を持った一歩を見せてくれたお前のためだ。
 俺達はもう、引き下がらない」

響「お前、言ってることがムチャクチャだ!! とにかく・・・」

たしかにあのフェスの後、天ヶ瀬さんに私達の気持ちをわかってもらうために
親しくない男の人だけど、ユニットのみんなの力を借りて目の前まで歩み寄って、
ジャンピングなでなでしようとしました。でも、それがなんで?!

やよい「天ヶ瀬さん??」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:34:15.84 ID:Rx+agJgR0
ザッ

冬馬「あのフェスとお前の頭突きで吹っ切れてな・・・」シャキッ

失敗して頭突きちゃったこと、まだ覚えてるんですね??
うぅぅ、ごめんなさいぃぃ! 私、穴掘って反省を・・・

響「なんだその棒切れは!!」

えっ?

翔太「いつか萩原さんの力になれるようにと・・・」ジャキッ

やよい「なにか組み立ててますよ??」

北斗「エレガントなプレゼントを用意してきたんだ」ジャキーン!

ジュピターの三人がそれぞれ持ってる棒をつなぐと、
一本の大きな手の付いているマジックハンドになりました!!


冬馬「こいつでどうだ!! まさしく鬼に金棒、だぜっ!!
 こいつお前を・・・大股で三歩分の距離からなでなでだ!」

な、何ですか!? それで私をなでなで?! 鬼の金棒みたいじゃないですか!!

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:36:59.45 ID:Rx+agJgR0
翔太「これはすごく重くてしなるから一人では扱えないんだ。
 だからこそ、やよいちゃんに教えてもらったボクたち三人の団結と・・・」

北斗「冬馬の雪歩ちゃん等身大フィギュアで練習して身に付けた、
 おててオブザーバ制御がコラボするクールなテクニックさ☆」

雪歩「わわ私のととと等身大フィギュア?!
 そんなの見たことも聞いたこともありません!!
 そもそもどうやって作って、なぜ天ヶ瀬さんのところにあるんですか?!」

やよい「響さん、雪歩さんのとーしんだい・・・ってなんですか?」

響「や、やよいはまだ知らなくてもいいぞ・・・
 あいつら、あの棒持って変なポーズ取ってる!」

天ケ瀬さんを真ん中に、三人でマジックハンドを掲げてますぅ!

冬馬「俺はこの日を待っていた。萩原に報いるこの日を!」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:40:18.05 ID:Rx+agJgR0
雪歩「わ・・・わわわわ・・・・・」フルフルフルフルフル・・・


冬馬「行くぜ団結!! おててオブザーバ制御スタァァート!!」

翔太「マジックハンド、オートチューニング完了! 位置偏差はグリーンだよ!!」

北斗「しなりシミレーション in operation♪・・・コイツはもう、ボク達の右腕さ☆」


やよい「あ、ちょっとかっこいいかもーって」ワクワク

響「それどころじゃないさやよい! 雪歩にあの棒振り上げてる!!」

ブゥゥン!

彼らにはあの時のフェスで見せた以上の輝きがあります!
こ、怖いっ! 逃げなきゃ!!

冬馬翔太北斗「「やあぁぁぁぁぁってやるぜぇぇ!!」」
雪歩「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

ぽすっ

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:43:07.87 ID:Rx+agJgR0
雪歩 (ん!!)フルフルフルフル

私の頭の上にあのマジックハンドの手が乗ってきました!!
わ、私・・・このまま握りつぶされちゃうんですか?!

響「ゆ、雪歩!」

冬馬「・・・いくぜ」

なでなで・・・

やよい (三人で雪歩さんをグイグイっと・・・魚釣りみたいかなーって)

雪歩 (うぅぅぅ・・・ちょっと固くて変な感じです)フルフルフル

なでなで・・・

雪歩 (直接じゃないからまだ大丈夫だけど、やっぱり変な感じですよぅ・・・)フルフル

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:46:13.23 ID:Rx+agJgR0
冬馬「そして、これがバーストなでなでだぁっ!!」
クイクイッ・・・

わしわし・・・

雪歩「ふえっ? (わしわしされてますぅ//)」フル・・・

響「・・・何だか、すごく間抜けだぞ・・・」

やよい「でも雪歩さんの顔色、ちょっとだけよくなったかもですよ??」

わしわし・・・

そっか・・・私が男の人とは大股で三歩の距離を取らないと話せないことを
知ってるから、ここまでして私になでなでしようとしてくれたんですね。
天ヶ瀬さんたちの気持ち、少しだけ伝わってくる気がします。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:49:47.24 ID:Rx+agJgR0
雪歩 (うぅぅ・・・ ・・・えへへ//)

冬馬「どうだ萩原、少しは元気に、なってくれたか?」

北斗「震える子猫ちゃんの顔も魅力的だけど、やっぱり微笑みには勝てないよ、ね☆」

翔太「そうだね北斗・・・ふ、ふえっくしょん!!」

ズルッ

雪歩「?」

ふにふに・・・

響やよい「「!!」」

私の頭をわしわししていたはずのマジックハンドが
目の前をおちていった後、体をわしわししてます・・・そ、そこって・・・

雪歩「ひいっ!!」ビクッ!!

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:52:19.51 ID:Rx+agJgR0
冬馬「? なんだこれは?」

ふにふにふにふに・・・

全身を襲うめんよーな感覚・・・頭をゆっくり下に向けると・・・

!!


雪歩「そ、そこぉ! む、胸ですぅぅぅぅッ!! いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

やよい「は、はわわわわわっ!」
響「早くそれどけるさアホヶ瀬ー!!」

冬馬「え?? (この感触が女の・・・)」

ピカッ!
響 (?雪歩の後ろでなにか光った??)

雪歩「・・・!」グッ!

北斗「雪歩ちゃんの細腕で!?」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:55:37.64 ID:Rx+agJgR0
雪歩「・・・・・・穴掘って・・・」

グググ・・・フワッ

翔太「・・・ボク達、身体浮いてない?!」

ブォォォォーンッ!

冬馬「萩原のむ
雪歩「埋まってろぉ、ですぅぅぅぅぅぅぅッ!」

パリーン☆

冬馬翔太北斗「「ばいばいきーん☆」」キラーン☆

やよい「翔太君ばいばーい☆」パタパタ


響 (ん? さっきの雪歩ので、書類が落ちてる)
・・・ペラッ
響「小鳥の机からかな? 社長の字だぞこれ・・・天使と人間? 聞いたことない地名が
 いっぱい書いてあるけどなんだろ・・・うぎゃー!走り書きで汚くて読めないぞ!!
 とりあえず小鳥の机に全部集めておいてやるぞ。自分カンペキだからな!」


ザクッザクッザクッ・・・

雪歩「♪さわられちゃったーさわられちゃったぁ 私のひんそーさわられたぁ・・・」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 21:58:49.18 ID:Rx+agJgR0
ザクッザクッザクッザクッ・・・

雪歩「えぐっえぐっ・・・プロデューサー以外の男の人にさわられちゃいましたぁ」

やよい「雪歩さーん戻ってきてくださーい!」

響「あいつら、どうしようもないバカさー・・・って、うぎゃー!!雪歩がまた穴掘ってる!!
 今月も穴の修理代でいぬ美たちのエサ代無くなっちゃうよ!!
 あっ! ハム蔵どこ行くんだ! 戻って来るさ~!!」

ザクッザクッザクッザクッザクッ・・・

やよい「はわわわっ! 食費が、今月の家賃が、もやし祭が・・・こうしちゃいられません!!」

~ケータイ取り出しポパピプペ・・・お電話出てくれ ま・す・か??

  真@電話「ああ、やよい? こんな時間に珍しいね? どうしたの?」

  やよい@電話「雪歩さんが・・・私たちの生活費がピンチなんですー!!!!」


うぅぅぅ・・・男の人って、男の人って・・・けだものですぅ
こんな恐ろしい世の中では、私は穴掘って一生埋まっているしかありません・・・

ザクッザクッザクッザクッザクッザクッ・・・

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:01:19.17 ID:Rx+agJgR0
第2話 みんなとなでなで

真「やよいー! 来たよ~・・・これはまた深い穴だね」

響「あ、真だ、はいさーい!!
 あのさ、さっきジュピターのアホどもが来て雪歩を・・・」

真「えぇぇっ! まだボクもまだ触ったこと無いのに!」

響「真、怒る所が違うぞ・・・」

やよい「雪歩さーん、聞こえますかー? 真さんが来ましたよー!」

雪歩「ひぅっ・・・真ちゃん? 来てくれたの?」ザクッザク・・・

真「うん、また響とやよいの生活費が・・あぁ・・雪歩が大変だって聞いて飛んできたよ!
 今度はボクが雪歩を助ける番だね! まずはその穴から引き上げないと。
 響、やよいも手伝って!」

真ちゃん達が私を引き上げて、なぐさめてくれました。
あ、あと私が掘った穴の修繕費は、765プロとプロデューサーと私たちの
お給料からの折半で、時々お父さんたちも修繕を手伝ってくれるんです。
やよいちゃんと響ちゃんも手伝ってくれてるんですけど、だいぶ上手になってきて
時々お父さんがウチに来ないかって勧誘してます・・・

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:04:11.21 ID:Rx+agJgR0
・・・

真「雪歩、一体どうしたの?」

雪歩「けほけほ・・・朝からとても気分が悪いんだ。とってもつらいよ」

私は真ちゃんにも響ちゃん達と同じ話をしたような気がします。
さっきので気が動転したままだから、うまく話せなかったけど・・・
こんなダメダメな私はもう・・・ぐすっ

スッ・・・ぴとっ

真ちゃんが私のすぐ隣に座って肩を抱き寄せてくれました。
それだけで、とてもあったかいものが流れ込んできました。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:07:04.90 ID:Rx+agJgR0
雪歩「けほけ・・・真ちゃん?」

真「あの時雪歩に女の子らしさを教えてもらってから、ボクはもっと王子様に
 なろうと決めたんだ。女の子のボクが求める、最高の王子様をね!」

真ちゃんは女の子らしくなるために私のマネをする必要なんて、はじめから無いんです。
私と出会ったときからずっと、真ちゃんは私がマネできない女の子らしさを持っている
素敵な女の子です。フリフリの可愛らしい服も、いっしょに着ようね。

真「そしてこれも、雪歩が教えてくれた優しさだよ。今度は伊織と3人でデートしようね?」

そうでした。サラシを巻いて男の子になってなでなでするために真ちゃんとデートしたとき、
伊織ちゃんに素敵な彼氏さんってナンパされちゃってたんでした//

なでなで・・・

真「雪歩、もう大丈夫だからね」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:10:09.77 ID:Rx+agJgR0
なでなで・・・

あの時私が真ちゃんにしたなでなでは、優しくされる女の子の気持ちを
知ってほしかったから。真ちゃんが今してくれるなでなでも、同じです。
真ちゃんうれしいよ───おかげでけほけほが収まってきました。

なでなで・・・

雪歩「・・・// ありがとう、真ちゃん」

響「おお! さすがは真さー!」

真「へっへへ・・・雪歩が元気になってくれてよかったよ!
 なでなでされてる雪歩も、可愛いよねっ! まるで天使みたいだよ!」

雪歩 (そ、そんな、私がか、かわいいだなんて//)

真「そういえば最近社長と小鳥さん、天使と雪歩がどうとか・・・
ヂュッ、ヂュィィー!!

また天使?? 気になりますけどハム蔵ちゃんの鳴き声と
けたたましい足音が向かってきます!な、何でしょう??

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:13:46.30 ID:Rx+agJgR0
スウタタターッ! キュイーーーッ!
スウタタターッ! キュイーーーッ!


亜美真美「「ばばっと参上! あみまみ探偵だ~ん!!」」
ハム蔵「ヂュイッ!!(これでオレ達のエサ代は安泰だぜご主人!!)」

亜美ちゃんと真美ちゃんがぴゅーんと飛んできました!
ハム蔵ちゃんが呼んできたみたいです。

響「あ、亜美に真美とハム蔵・・・えっとだな、雪歩は真のおか
真美「亜美隊員! ゆきぴょんがエマージェンシーです!!」ハム蔵「ヂュイッ!!」

響ちゃんの言葉をさえぎって、ハム蔵ちゃんと真美ちゃんの指(?)が
びしぃっ!と私を指して続けました。

亜美「んっふっふー! こんなこともあろーかと
 真・スペシャルなでなでを開発しておいたのだよ→」

真美「さすがは亜美技士長です! Sir!!」

何が何だかわかりません・・・ところで、真・スペシャルなでなでって何?
今の私には悪い予感しかしないんだけど・・・

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:16:58.35 ID:Rx+agJgR0
響「スペシャル・・・なでなで?」

亜美「いくぞー真美大尉!! ゆきぴょんに真・スペシャルなでなでDA!」

雪歩「ひっ! 私に??」

私は怯えているだけで精一杯で、何をされるのか考えるのも忘れてました。
ハム蔵ちゃんは、いつの間に・・・?

真美「ぶ、ラジャー! んで亜美~、真美はどうしたらい→のさ?」

亜美「エージェント真美はスペシャルなでなでを一人でするのだ~」

真美「OK亜美名誉監督!! んで真・スペシャルなでなでとは!!」

真「いったい雪歩に何する気なんだい二人とも??」

雪歩「わ、私も知りたいですぅ・・・」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:20:11.48 ID:Rx+agJgR0
亜美「真・スペシャルなでなでとは!」


「「・・・」」ゴクリ


亜美「・・・同時に、お胸と頭をなでなですることだYO!」

亜美真美「「とぉつげきぃ→→!!」」

えーーーーっ!!
のどから悲鳴が飛び出すよりも早く亜美ちゃん達に抱きつかれました!!

亜美真美「「なーでなーでなーで!」」

雪歩「ん! あっ// 亜美ちゃん真美ちゃんくすぐったいよぅ! やん! どうして私なの~!!」

真「あ、亜美っ! 雪歩は調子が悪いんだから、そんなことしちゃダメだよ!!」

亜美「んっふっふ~! あみまみ探偵団をなめたらいかんぜYO!」

真美「この前真美たちが千早お姉ちゃんにしてた時、ゆきぴょん自分のムネムネ見てたもんね☆」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:23:26.15 ID:Rx+agJgR0
うぅ・・・あの時たしかに見てました。私は千早ちゃんに元気になってもらいたくて
なでなでしてたとき、真美ちゃんたちが千早ちゃんにスペシャルなでなでしてるのを・・・
でも、その時と今は状況が違います!

亜美「むむ・・・ゆきぴょんのたわわな果実がジューC!」

やよい「果実・・・じゅるっ・・・」

響「やよい、その果実は食べ物じゃないぞ・・・って、真美もやめるさー!!!」

真美「こ、交代だよ亜美! ゆきぴょんのさわりたーい!」

真「ボクにも・・・じゃなかった、やめるんだ二人とも!! 雪歩が苦しんでるじゃないか!」

響「亜美に真美ッ! フラーなことしてないですぐにやめるさーっ!!」(※「フラー」=「バカ」)

雪歩「やぁぁぁぁん!! 真ちゃん助けてぇ~~~//」

ヒョコッ!

真美「あれ、ゆきぴょんの背中からちっちゃなハネっぽいのが?」ナデナデ

雪歩「ひゃん!! 真美ちゃんのえっち!!」

パタン

千早「・・・(折角クラシックで集中していたのにやかましくて・・・)
 あなたたち、もう少し静かにしてほしいわ!・・・って、えっ!!」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:26:22.70 ID:Rx+agJgR0
千早「ちょっと、亜美! 真美! 萩原さんに何してるの!!」

やよい「だれか亜美と真美を止めてくださーい!」ワーッ!

亜美真美「「なーでなーで!!」」

雪歩「ひゃん! やぁぁぁぁん! もうやめてぇ~~//」ジタバタ

亜美真美「「なーでなーでなーで!!」」

千早「萩原さんを苦しめるだけじゃなく、高槻さんを困らせるなんて!
 亜美に真美・・・いい加減にしなさいッ!」

千早 (た・・萩原さんのために、あの時を思い出すのよ・・・『くっ・・・72が壁よ!』)カッ!

やよい「千早・・・さん?」
響 「うぎぃっ!! 千早どうした!?」

スゥゥゥ゙ゥゥ゙ゥ゙ゥ゙ーーーッ!

千早「♪~ぬぅや゛ーん どぅわーーってぇ ちィィィィかたない!!
   ♪~む゛ぁ すぉぉんな ときぃも あるぅ゛さぁ あすぅたはつぅがるSA!!!」

ギリギリギリミシ・・・ッ!!

亜美真美「「うわぁぁぁぁっ!!千早お姉ちゃんキター!!・・・きゅう」」ピヨピヨ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:29:28.67 ID:Rx+agJgR0
千早「はぁはぁ・・・萩原さん大丈夫?」イマノハポジティブヨ

響「うぅ・・・千早~、いきなりはひどいぞ~
 ―――雪歩っ! 大丈夫かーっ!!」タタタ・・・

雪歩「・・・うぅん・・・小鳥さんが・・・いっぱいみえますぅ」ピヨピヨ・・・

やよい「亜美と真美は今晩ご飯抜きにしないといけませんねっ!」

亜美真美「「・・・」」ピヨピヨ

スッ・・・

千早 (萩原さんの背中が、光ってる・・・?)


ようやく亜美ちゃん真美ちゃんの真・スペシャルなでなでから解放されました。
ボ・・ボリュームアップできたかどうかなんて、考える余裕なんかありませんよぅ・・・

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:33:06.65 ID:Rx+agJgR0
千早「亜美、真美、もうイタズラはダメよ?」

亜美真美@正座「「・・・はーい」」

雪歩「・・・うぅーん・・・けほっ・・・けほっ・・・」

響「雪歩、しっかりするさー!」

雪歩「あ、ありがとう千早ちゃん。今日の私とても調子が悪くて・・・」

千早「亜美達のイタズラで髪が乱れているわ」

スッ

雪歩「ん・・・」

千早「大丈夫だった?」

スィッ スィ・・・

響ちゃんに抱き起こされたまま、千早ちゃんが私の髪をなでて整えてくれています。
私髪短いから、千早ちゃんの手がほほによく当たります。
なでなでされているみたいで、ちょっとだけ気持ちいいです。

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:36:32.90 ID:Rx+agJgR0
スィッ スィッ・・・

千早「・・・」

なでなで・・・

雪歩「・・・//」

千早ちゃんは私に、この前私がしてあげたプロデューサーからのおまじない
―――なでなでをしてくれてます。

千早「この前、萩原さんになでなでしてもらったときの事を思い出すわ」

雪歩「・・・うん」

さっきの千早ちゃんの歌も思い出しました。
ちょっと前の千早ちゃん、周りの悪口で心を閉ざしてて
その苦しみをぶつけるかのように蒼い鳥歌ってて・・・
―――私を助けるために、辛いこと思い出させちゃってごめんね。

なでなで・・・

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:39:58.21 ID:Rx+agJgR0
千早「あの時の私、周りが気になり過ぎて自分が見えなくなってた。
 萩原さんのおかげで、大切なものをたくさん思い出せたの」

なでなで・・・

時々ささやかれる千早ちゃんへの無神経な言葉。
私達はアイドルだから仕方ないのかもしれないけれど、年頃の女の子です。
いくら歌への情熱に満ちあふれてる千早ちゃんでも、つらすぎます。

あの時の千早ちゃんは一人で、大切なものを忘れてしまうほどに冷たい北風を
じっとこらえているように見えました。

もし私が陰でたくさん『ひんそーでちんちくりん』なんて言われていることを
知ったら、もう穴の中から出てこられなくなってしまいますよ・・・

雪歩「・・・そうだったね。うん、私もうれしいよ」

千早「優がいなくなってから、母さんは私を撫でてくれた手で暴力を振るうようになって
 それから私は人の手が怖くなった。でも・・・母さんも辛かったんだと思う」

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:43:26.74 ID:Rx+agJgR0
千早「だけど、母さんに撫でてもらったことや私が優にしてあげたことも思い出したわ。
 撫でてもらうととっても安らぐ。撫でる方もとても幸せな気持ちになれる」

なでなで・・・

千早「だから私も、萩原さんに元気になってほしいから、なでなでする」

なでなで・・・
♪~

小さい声でなつかしい感じの歌声が聴こえてきました。子守唄みたい・・・

なでなで・・・
♪~

千早ちゃんは口数が少ないから誤解されやすいんですけど、
本当は繊細で優しい人なんです。

雪歩「千早ちゃん・・・とってもポカポカしてきたよ。ありがとう」

やよい・響 (♪~、お母さんみたいだなーって)(アンマァ・・・いい気持ちだぞ・・・)

千早 (・・・萩原さんの背中、さっきのは気のせい、よね?)

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:47:02.98 ID:Rx+agJgR0
第3話 なでなでと天使

千早ちゃんのおかげで落ち着いて、床から立ち上がると、涙が。
こんなにたくさんなでなでしてもらったの初めてで・・・

雪歩「うぅっ・・・みんな、ひっく・・・ひっく・・・ありがとう」

真「わわわっ雪歩!、泣くことなんかないよ! ボク達、仲間なんだからさ!」

スーッ

やよい「?! 雪歩さん! さっきよりビョーンと羽出てますよー!」

雪歩「? 羽って、なに?」

亜美「ホントだ! 真美、ゆきぴょんにまだ天使の羽つけたままだっけ??」

真美「んなワケないっしょ亜美!、天使セットはあの壁にあるし!
 それに今のゆきぴょんの、スケスケだもん!!」

亜美「じゃ・・・なにこれぇ~????」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:50:31.74 ID:Rx+agJgR0
スーーーッ・・・

真「・・・雪歩? 羽が大きくなるにつれて、薄くなってない??」

雪歩「真ちゃんまで・・・私って影の薄い子だから・・・」

響「ちがうぞ雪歩!、ホントに雪歩が消えてなくなりそうなんだ!!」

雪歩「え・・・また私の手が透けて、床が見える・・・!」

さっきからやよいちゃん達に言われてる羽、よく見えるようになりました。
なぜかというと、私の腕が、肩が、体が・・・透き通っていくからです!!
どうして!! 私このまま消えちゃうの!?

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:53:56.97 ID:Rx+agJgR0
ガチャン!

社長「はぁはぁ、間に合ったか! 萩原君のその羽・・・
 もはや一刻の時も待てない事態になってしまったようだね!!」

社長が事務所でお休みだった時、毛布をかけてあげようとして
頭をなでちゃってから黒いお体が真っ白のままなんです。
天にも昇る気持ちでお体も軽くなったとか・・・
私、この時から魔法使いにでもなっちゃったんですか?

響「社長、何か知ってるのか?! どうしたらいいのか教えてよ!!」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 22:57:23.90 ID:Rx+agJgR0
真美「亜美さ、もしかして・・・」ワナワナ

亜美「ゆきぴょんにあんなイタズラしたから?」ソワソワ

亜美真美「「わぁわぁどうしようーー!!千早お姉ちゃん!!」」

千早ちゃんは今にも小さい子供のように泣きだしそうな二人を、
そっと抱きかかえて落ち着かせていました。

千早「二人とも落ち着いて。とにかく社長のお話を聞きましょう」

私も、これからどうなっちゃうのかわからなくて、怖くて・・・

社長「うむ。おそらく萩原君は、私に触れた時に偶然にも力が
 働いてしまって・・・私に天使の力を与え過ぎてしまったのだ」

響「え・・・天使の・・・力?? 雪歩が?」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:00:35.63 ID:Rx+agJgR0
社長「そうだ。そして彼女は人間としてこの世にとどまりきれなくなって
 天使へ戻ろうとしている」

雪歩「ど・・・どういうことですか社長?! 私が、て・・・天使? ですか?」

天使っていうのは、童話や絵本に描かれてあるもので・・・それが・・・なぜ、私?

真「社長! ボクその話わかりません! 雪歩は、雪歩は助かるんですか?!」

社長「菊地君の気持ちもようくわかる。しかしだな・・・若い頃世界を回っていた時に、
 この世に人間に姿を変えて暮らしている天使がいるという伝承を思い出して、
 私なりに調べてみたのだよ」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:03:53.38 ID:Rx+agJgR0
・・・
社長「あの時は、ただの作り話だと思っていたのだがね・・・
 だがあの時、萩原君の力を私の身体で感じてしまった以上、
 天使の力だと認めざるを得ない」

やよい「雪歩さんは天使さんなんですかー? うっうー!すごいですー!!」

社長「ところがだなやよい君、その話には続きがあるのだよ。
 天使の力を使いすぎて、天使に戻ってしまった後で
 再び人間になってこの世に現れる時は、赤ん坊の姿らしい。
 つまりは、一度天使に戻ってしまうと・・・元の萩原君には戻れないのだ」

やよい「・・・それって、雪歩さんが、いなくなっちゃうってことですか?」

社長「そうだ」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:07:02.26 ID:Rx+agJgR0
やよい「そ・・・そんなのイヤです! そんなの絶対ダメですよ!!
 どうして雪歩さんが・・・雪歩さんがいなくなっちゃうんですか?!」

響「社長! 自分達どうしたらいいんだ!? お願いだから教えてよ!」

どこまでが本当なのかわかりませんが、私が今夢うつつな感じがして
身体がだんだん透き通っていくのは事実です。
なんだか消えてしまいそうな気がして・・・

雪歩「もし私がその、天使に戻ったら・・・今までの事ぜんぶ忘れちゃうんですか?」

社長「今の君が天使だった時の記憶が無いのならば、おそらくは・・・」

天使だったときの記憶なんて、ありません。
私は、生まれた時からずっとお父さんとお母さんの娘の萩原雪歩です!

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:10:26.14 ID:Rx+agJgR0
真「ボクさっき雪歩をなでなでしたけど、まだ返し足りないんですか!?
 社長のお話、まだよくわからないですけど、雪歩のためなら何だってしますよ!!」

千早「あの時の力が天使の力? 素晴らしい力だと思います。
 でも・・・萩原さんが私達と一緒にいられるのならば、私はまた元に戻っても構わない。
 私ももっと返すわ!」

社長「いや、萩原君の力はおそらく私にしか使われていない。君たちが与えられたのは
 萩原君の真心からくる優しさなのだ。天使の力などではないのだよ」

亜美「千早お姉ちゃんやまこちんが社長みたく白くなってないから?」

千早「・・・そういう、ことみたいね。社長のこのお姿、まだ信じられないけれど・・・」

良かった・・・千早ちゃんや真ちゃんを助けられたのは、
よくわからない天使の力のせいなんかじゃなかったんだ。でも・・・

雪歩「うっ・・・ひっく・・・でも、私・・・これからどうなっちゃうんですか・・・」

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:13:53.67 ID:Rx+agJgR0
社長「萩原君。君はとても心の優しい子だ。私は君にこの力を返す方法を
 昔の記憶を辿って調べて、ようやく見つけてこれたのだよ。
 良かった、まだ間に合いそうだね!」

真「社長、そのぬいぐるみは?」

社長「これは、その天使伝承を受け継ぐ占い師に作ってもらったもので
 彼女を元に戻すために必要なのだ。萩原君、これを持っていてくれたまえ」

そのぬいぐるみは、おかっぱの頭と同じくらいの大きさの身体の女の子で
白い服を着てて、タヌキみたいな尻尾が付いてます。
社長から両手で受け取って、そっと抱えます。

社長「今こそ君にこの力を返すときが来た。萩原君、こっちに来なさい」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:16:58.91 ID:Rx+agJgR0
雪歩「はい・・・でも、いいんですか?」

社長「大丈夫だ。私は元々黒かったのだからね。それに、君たちがいる限り
 私の姿は黒くとも心まで961男にはならない。辛い思いをさせてしまったね」

雪歩「社長・・・ううっ」

社長「萩原君、君はわが765プロにとってかけがえの無い、
 天使のような大切な女の子なのだよ。
 そして、強く願うんだ。君が望む姿を」

なで・・・なで・・・
なで・・・なで・・・


社長の手、大きくてあたたかいです。
こんな優しい手があって、みんなの手も優しくて、
私もみんなのために優しくできる手があって

雪歩「私・・・みんなといっしょがいいです!!」ぎゅっ!


「ぽえー」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:19:45.48 ID:Rx+agJgR0
ぬいぐるみから声が聞こえたかと思うと、あたたかくなって体のふわふわと
今にも消えてしまいそうな恐怖は無くなっていきました。

亜美「真美、スケスケになっちゃったゆきぴょんと、まっちろな社長が・・・」

社長が私をなでなでしている間、みんなになでなでした時としてもらった時の
ことを思い出していると、心の中の夢うつつな霧は晴れていって、
あたたかな日差しが差しこんでくるようでした。

真美「うん・・・少しずつ、元に戻ってるっぽいよ?」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:21:08.94 ID:Rx+agJgR0
しばらくして目を開けると、透き通りかけていた私の手や体は元に戻っていました。
目の前の社長は前と同じ、真っ黒いお姿に戻っていました。
ぬいぐるみはやっぱり、物言わぬぬいぐるみのままでした。

千早「萩原さん・・・また私たちと一緒にいられるのね。おかえりなさい」

やよい「ゆ、雪歩さん、元に戻ってよかったですー! せーのっ!」

やよい雪歩響「「「ハイ ターッチ! いぇい!」」」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:24:54.78 ID:Rx+agJgR0
社長「うむ・・・天にも昇るような軽やかさも良かったが、やはり社長たるもの
 ずっしり構えていなければな! はっはっはっはっは!!」

よかった、いつもの真っ黒くてもおおらかな社長に戻りました。

社長「萩原君は、どうだね?」

雪歩「あの・・・私さっきまで空っぽになって消えてなくっちゃいそうで怖かったですけど、
 心が、とっても、あったかいです。もう、怖くありません!
 社長、ありがとうございました! あ、あのこれはお返しします!」

社長「それは君にあげよう。お守りだと思って持っていてくれたまえ」

雪歩「あ・・・ありがとうございます!!」

ちょっと私に似たかわいらしいお守りをきゅっと抱きしめて、なでなでします。
えっと、大丈夫だよね??


・・・


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:29:06.41 ID:Rx+agJgR0
私、信じられないことに実は天使だったみたいですけど、今は人間として
みんなと一緒に暮らして、学校行って、アイドルしてます。

社長からいただいたあのぬいぐるみ、たまに夢の中に出てくるようになりました。
いつも私の周りを動き回ってて、なでなですると、ぽえーって声を上げて喜んでくれます。
とってもかわいくって、この子に名前をつけました。『ゆきぽ』と。

ところで天使になってもお茶は・・・ううん、天使のことを考えるのはもうやめましょう。
私なんかでよければ、またいつか誰かのためになでなでしたいし、
してもらえても、その・・・うれしいです//


それではみなさんごいっしょに・・・


なでなでですぅ!

「ぽえー」

おわり

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/23(木) 23:33:27.40 ID:L5WK0DT/0



元スレ: 雪歩「なでなで、されますぅ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1345722356/


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