15 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 18:49:47.48 ID:
qmpEt93rO
あみ聖雅「…………!!」バチバチッ
パワプロ「ちょ、ちょっとみんな、そんな火花散らさなくても……」
あおい「パワプロくんは誰と行きたい?」
パワプロ「えっ」
みずき「もちろん私よね?」
聖「みずき、自意識過剰も大概にしろ。私とに決まっている」
雅「じょ、女子よりもボクと行く方が気楽だし……ね?」
パワプロ「う、うーむ……」
安価>>17
4人以外だと安価st
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/25(水) 18:51:50.65 ID:Xe4I77rU0
あおい
19 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 18:59:39.62 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「うーん、残りの3人には申し訳ないけど……」
あみ聖雅「??」
パワプロ「一番付き合いの長い、あおいちゃんにするよ」
あおい「!!//」
みずき「えええぇぇ!!」
聖「なー!なー!なー!?」
雅「そんな、ボクだってパワプロくんと同級生だし、付き合い長いじゃん!」
パワプロ「いや、でもさ……」
パワプロ「雅ちゃん、こんな可愛いけど、結局は男じゃん?」
雅「え゙っ」
パワプロ「やっぱりせっかくのクリスマスは、女の子と過ごしたいな~…なんて」テヘペロ
20 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 19:04:14.45 ID:
qmpEt93rO
雅「うぅ……パ、パワプロくん!」
パワプロ「ん?」
雅「実は私、女の子なの!」
みずき「うぉぉ!?」
雅「今まで隠してたけど、女の子なの!だから良いでしょ?」
聖「おい雅先輩!往生際が悪いぞ!」
パワプロ「そんなぁ、ウソはダメだよー」
雅「ホントだよ?私、毎月ちゃんと生理来るもん…//」
聖「なー!//」
みずき「あ、あれぇ?雅ちゃん、さっき食べたパフェに入ってたリキュールチョコのせいで、酔いが回ってるのかな!?」
21 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 19:08:43.80 ID:
qmpEt93rO
雅「もう、どうして私の邪魔をするの!」コソコソ
みずき「だって、女の子だってことを卒業するまでバラさないでって頼んだの、雅ちゃんだよ?」コソコソ
雅「そ、そうだけど!でももうそれはいいってば!」コソコソ
聖「まぁ当たり前だが、雅先輩は男であるからな。ただ冗談をついてみただけらしい」
パワプロ「だ、だよね?」
聖「そ、そうだ」
雅「うぅ……」
29 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 19:45:21.80 ID:
qmpEt93rO
あおい「ね、ねぇパワプロくん?」
パワプロ「ん?」
あおい「本当に、ボクなんかでいいの?//」
パワプロ「うん。高校最後のクリスマスだし、制服姿のあおいちゃんとデートしてみたかったからね」
あおい「嬉しい……//」
みずき「なーにイチャイチャしてるんだか」
聖「クリスマスの日のデートなんだ。雰囲気とかちゃんと考えて行動するんだぞ」
雅「あおいちゃん悲しませたら、ボク怒るよっ!」
パワプロ「わ、分かってます……」
32 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 19:55:00.52 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「じゃあ、あおいちゃん。帰ったら明日の連絡するね」
あおい「うん、分かった!……じゃあ、そろそろボク帰らなきゃ」
みずき「私たちも帰ろっかー」
聖「そうだな、もうこんな時間だ。父さんに心配をかけてしまう」
雅「じゃあね!メリークリスマス!」
パワプロ「うんみんな、バイバイ!」
33 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:00:36.25 ID:
qmpEt93rO
・・・・・・・
パワプロの部屋
パワプロ「はぁ~づがれだー。やっぱりオレは甘いものを食べ過ぎると苦しくなるなぁ……」
パワプロ「あ、あおいちゃんに連絡しないと」
『明日の遊園地についてだけど、何時に○○駅に集合ね。一緒に楽しもうね』
パワプロ「なんか味気ない文だけど、くどいよりは良いよね」
パワプロ「いやぁ、あおいちゃんとデートするのかぁ……」
パワプロ「いまの高校に入学したときは、あおいちゃんとクリスマスを過ごせるなんて思わなかったけどね」
34 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:05:40.45 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「いつも練習では真面目なあおいちゃんが…」
パワプロ「遊園地では制服姿で楽しそうにはしゃぐのかなぁ……?」
パワプロ「…………ヤヴァい、萌える」
パワプロ「どうしよう……明日、あおいちゃんを見てムラムラしないかなあ?」
パワプロ「………念のために、抜いておくかな……」
シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコウッシコシコシコシコシコシコシコシウッコシコシコシコウッシコウッシコシコシコシコシコシコシコシコシコウッ
パワプロ「はぁ……はぁ……こんだけ出しておけば……明日は、大丈夫だrグーーーー」zzz
35 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:09:26.88 ID:
qmpEt93rO
・・・・・・・
翌日(25日)
パワプロ「……うぅん…」
パワプロ「…はぁーあ、下半身丸出しのまま寝ちゃってたよ………」
パワプロ「いま何時だろ………」
『夕方5時』
パワプロ「」
37 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:15:16.16 ID:
qmpEt93rO
・・・・・・・
駅
あおい「はぁ…………」
あおい「(ボク、もう何時間待ってるんだろ……)」
あおい「(ボクと制服姿でデートしたいっていうから、ちゃんとその格好で来たのに……)」
あおい「クシュン!」
あおい「うぅ……体も心も寒いや……」
「……あおいちゃーん……」
あおい「ん?誰かボクの名前呼んだかな?」
パワプロ「…ハァッ……ハアッ…あ、あおいちゃん!!」
あおい「パワプロくん!?」
38 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:18:42.72 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「本っっ当にごめんなさい!!」
あおい「ちょ、パワプロくん……」
パワプロ「オレから誘っておいて、大遅刻するなんて……!なんて最低なんだ、オレって……」
あおい「ホントだよ……。どれだけ待ったと思ってるの?」
パワプロ「ごめん……!何でもするから、許して!」
あおい「ん?」
40 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:22:57.24 ID:
qmpEt93rO
あおい「…いま、何でもするっていったよね……?」
パワプロ「うん!何でもするから許して!」
あおい「……分かった。じゃあ、ボクが今から言う命令に従ってね?」
パワプロ「うん!何ですか?」
あおい「パワプロくん。きょう一日……ボ、ボクの恋人に、なってくれる……?//」
パワプロ「へっ?恋人?」
あおい「そ、そうだよ。恋人……//」
あおい「(ちょっと!いくらなんでも、ボク大胆すぎるよ!//)」
42 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:30:10.44 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「でも、恋人になれって言われても、なにをすれば……」
あおい「て、手出してよ……」
パワプロ「え、握手しろってこと?」
あおい「もう、違うよ!ボ、ボクと手を繋いでってこと!」
パワプロ「え!?……いいの?」
あおい「ボクが命令してるんだよ?……良いに決まってるじゃん……//」
パワプロ「……分かった…//」
ギュッ
あおい「!!」
パワプロ「(うぅ……なんか恥ずかしい……//)」
43 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:36:14.69 ID:
qmpEt93rO
あおい「パワプロくんの手、冷たい……」
パワプロ「えっ、あ、ごめん!いまポケットに突っ込んで温めるよ」パッ
あおい「ちょ、ちょっと!」グイッ
パワプロ「ぅえっ!?どうしたの?」
あおい「……誰が、ボクの手を離していいって言ったのさ……」
パワプロ「えっ」
あおい「ポケットに入れるときは、繋いだままそうしてよ……//」
パワプロ「わ、分かりました……//」
あおい「……ボクたち、今日は恋人なんだから……//」
あおい「(いくら恋人でも、さすがに繋ぎっぱなしにしないでしょ!ボクどうしたの!?)」
44 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:40:15.15 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「ねぇ、今からでも遊園地間に合うけど、行く?」
あおい「うん、当たり前でしょ!待たせておいて行かないのは無しだよ」
パワプロ「ごめんごめん、じゃあ行くよ、あおいちゃん」
あおい「はい、もう一つ命令します」
パワプロ「はい!?」
あおい「きょう一日……ボ、ボクのことを、呼び捨てで呼びなさい!」
パワプロ「呼び捨て?」
あおい「うん……//」
パワプロ「……分かったよ、早川」
あおい「おいコラ」
46 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:45:39.40 ID:
qmpEt93rO
あおい「誰が苗字を呼び捨てと、言ったかな……??」ギュウウウ
パワプロ「ぎゃあああ!手を握り潰さないでくださあああい!!」
あおい「もうっ、どこまで鈍感なの?単なるバカなの?」
パワプロ「うぅ……辛辣……」
あおい「……『あおい』って呼んでよ」
パワプロ「え、そっち?マジかよ」
あおい「……」ギュウウウ
パワプロ「イダダダァァァ!!分かりました呼びます!あおいあおいやめて、あおいいい!!」
あおい「……も、もう……」
47 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:49:43.19 ID:
qmpEt93rO
あおい「あーあ、こんなことしてる間に、もう日が沈んじゃったよ」
パワプロ「あ…ホンマや……。じゃあ、急いで遊園地行こうか!……あ、あおい」
あおい「うん…//」
49 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 20:57:15.54 ID:
qmpEt93rO
みずき「はああ、美味しかった!」
雅「うぅ……もう食べられない……」
聖「2日続けて甘味食い道楽とは……。ちょっとは太ることを気にした方が良いんじゃないのか?」
みずき「うっさいわね!クリスマスぐらい良いじゃない!」
雅「今ごろ、パワプロくんとあおいちゃんは何してるのかな?」
みずき「たぶん、パワフルランドのイルミネーションでも見ながら、良い雰囲気にでもなってるんじゃない?」
雅「あそこ、イルミネーションで有名だもんね……。私もパワプロくんと見たかったなぁ…」
54 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 21:26:53.62 ID:
qmpEt93rO
聖「なんだ、雅先輩はまだ引きずっているのか」
雅「まあ、さすがに聖ちゃんほどじゃないけどね」
聖「な、何を言うんだ」
みずき「確かに。いろんな店めぐってたら」
聖『む、この店は以前、パワプロ先輩と来たドーナツ屋だな』
聖『む、ここのきんつばも旨いな。今度こういう味付けのを作って、パワプロ先輩にあげよう』
聖『む!?……なんだ、パワプロ先輩のそっくりさんか』
みずき「って、ずーっとパワプロくんのこと考えてたじゃない!」
聖「な…//」
雅「しかも、そこらの人をパワプロ先輩と間違えるのも、今日だけで32回だよ?」
みずき「ちょ、そんなに!?どんだけ想い寄せてんのよ!」
55 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 21:32:49.82 ID:
qmpEt93rO
聖「だ、だまれだまれ!!考えることくらい、自由だろ……//」
みずき「素直じゃないわよね~。ホント、聖ってかわいい♪」
聖「むぅ……」
聖「(そのセリフ、パワプロ先輩に言ってほしかったぞ……//)」
雅「……あ、あれ?」
みずき「どったの?」
雅「ほら、あそこ……」
パワプロ「今からパワフルランドまでどのくらいかかるかな?」
あおい「さぁね。とにかく、ボクは早く遊びたいよ」
パワプロ「……ねぇあおい、繋いでる手が蒸れてきたんだけど、一回離していい?」
あおい「何か言った??」
パワプロ「いいえ何でも……」
56 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 21:36:58.01 ID:
qmpEt93rO
みずき「え!?あれ、パワプロくんとあおい先輩!?」
聖「何やら、今から向かうようだな」
雅「さっき集合したのかな?」
みずき「にしても、もう17時過ぎよ?いくらなんでも遅くないかしら?」
聖「しかも……て、手を繋いでるぞ……」
みずき「えっ!?あ、ホントだ!何で!?」
雅「まさか……もう、デキてるの!?」
みずき聖「なんやて!?」
雅「ふ、二人ともなんかキャラ違うよ……」
57 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 21:42:44.24 ID:
qmpEt93rO
あおい「あ、もうすぐ電車来るみたいだよ!行こう!」グイッ
パワプロ「わっ、ちょ!」
雅「わ、あおいちゃん、パワプロくんの手を引いたよ!」
聖「う……うらやましいぞ……!」
みずき「……よし、尾行するわよ」
聖雅「えっ」
みずき「ここで見かけたが余の運命!どんなデートするか、覗き見しようじゃないの!」
聖「だからみずき、ストーカー行為はまずいと昨日言ったじゃないk」
雅「うん、行こう!」
みずき「よっしゃ!はい、無条件でアンタも連れてくわよ!」グイッ
聖「なー!?」ズルズル
58 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 21:53:05.57 ID:
qmpEt93rO
プシュー ガーダッドン←ドア開いた
パワプロ「ゲッ!乗る人も降りる人も多すぎて混雑してる!」
あおい「こ、これ乗れる……?」
ピロロロロロロロ
京急っぽい車掌「発車しいぇーーす!!」
パワプロ「ちょ!車内に押し流される!」ギュムギュム
あおい「手離さないでよ!?」ギュムギュム
パワプロ「分かってるよ!ほら、こっち来て!」ギュムギュム
あおい「うん!」ギュムギュム
ダァァァァァ三( ^o^)シエエエエリ三( ^o^)エェェェス三( ^o^)
プシュー ガーダッドン ブリッ←ドア閉まった
59 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 21:58:16.77 ID:
qmpEt93rO
ガタンタタン ガタンダダン ボヨヨン
パワプロ「(うう、人口密度が凄い……)」
パワプロ「(よ、よく考えてみれば、オレ、あおいちゃんとめっちゃ近い……)」ムニッ
パワプロ「(ファッ!?)」
あおい「ち、ちょっと、あまり身動き取らないでよ……」
パワプロ「ご、ごめん!?」
パワプロ「(あおいちゃんの胸、ごっつぅ当たってる!//)」ムニムニッ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/25(水) 21:59:13.87 ID:ZbnDOwAw0
これは弾道upやろなぁ
62 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:02:27.31 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「(ヤバい……。手で触れてないのに、感触が柔らかいのが分かる……っ!!)」ムクムク
パワプロ「ちょっ!?」
あおい「??」
パワプロ「(アカンて!いま勃っちゃったら、あおいちゃんに当たって気づかれちゃうって!)」
パワプロ「(な、なにか、興奮を治めるためには……)」
デブス男「…………」
パワプロ「(あ、あそこに、名前の通りのデブスな男が!よし、アイツでエロい妄想を……!!)」
63 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:04:35.30 ID:
qmpEt93rO
5秒後
パワプロ「吐き気がする……」
あおい「え、ちょっと、大丈夫?」
パワプロ「だ、大丈夫だよ……二次被害起きたけど……」シナシナ
弾道が1になった
パワーヒッターが消えた
65 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:10:55.65 ID:
qmpEt93rO
みずき「ちょっとぉ……何なのこの満員電車……」
聖「仕方がないだろう。クリスマスでも、今日は平日。ましてや今は帰宅ラッシュの時間帯だからな」
雅「うぅ……身動きとれない……」
みずき「!? ちょっと、後ろのオヤジ!いま、私のおしり触ったでしょ!」
オヤジ「ば、バカ言え!まだ触ってねぇよ!」
ザコリーマンA「おい、痴漢未遂か!!」
ザコリーマンB「あ!コイツ、先週も痴漢で駅事務所に連れてかれたやつだ!」
ザコリーマンC「次で下ろせ!駅員に突き出すぞ!」
オヤジ「ご、誤解だぁぁぁぁ!!」
聖「乙だな」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/25(水) 22:12:17.95 ID:Aa2vxXos0
おやじwwww
67 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:17:47.95 ID:
qmpEt93rO
車掌「次ゃー、パワフルランド前ー。山手線埼京線湘南新宿ライン中央線総武線東急線京成線東武線西武線小田急線京王線阪急線地下鉄丸ノ内線千代田線銀座線日比谷線その他60路線はお乗り換えでーす」
パワプロ「よ、ようやく着く…」
あおい「多分、降りる人多いよ。はぐれないようにしないとね」
パワプロ「いや、もう乗客全員降りる気がする……」
68 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:24:09.27 ID:
qmpEt93rO
プシュー ガーダッドン←ドア開いた
パワプロ「げっ!?また押し流されるううぅぅ」ゾロゾロ
あおい「いたっ!ちょっと、なにぶつかってきてんのよ!」ゾロゾロ
パワプロ「言ってる場合じゃないって!なんやねんこの駅!?」ゾロゾロ
あおい「て、手離れちゃう!」ゾロゾロ
パワプロ「大丈夫だよ!離さないから!」ギュッ
あおい「ぁ……うん……//」
みずき「聖ー!雅ちゃんどこー!」ゾロゾロ
聖「こっちだぞ!……わっ、パワプロ先輩!?」ゾロゾロ
雅「聖ちゃん!その人もそっくりさんだってば!」ゾロゾロ
みずき「何なのよ、聖はもう……!」ゾロゾロ
69 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:27:22.39 ID:
qmpEt93rO
・・・・・・・
改札口
パワプロ「はぁ……何とか改札口まで来れた……」
あおい「ここまで来るだけで、すごい疲れちゃったね……」
パワプロ「大丈夫?ちょっとベンチに座る?」
あおい「うん、そうしよっか……」
パワプロ「あそこにあるよ、行こっか」グイッ
あおい「あっ、うん」
あおい「(いつの間にか、パワプロくんがリードしてくれるようになって、嬉しい……//)」
73 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:33:47.11 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「よっこいしょういちっと……ふぅ、疲れたぁ……」
あおい「言っておくけど、ボクなんて7時間も待ったんだから、キミ以上に疲れてるよ?」
パワプロ「うぅ……だからごめん……」
あおい「寝坊するなんて、まったくドジだよね」
パワプロ「でも、まさかあおいちゃんが帰らずに、オレが来るまで待っててくれるとは思わなかったよ」
あおい「当たり前でしょ。たとえどのくらい遅れたって、パワプロくんなら絶対来てくれると思ったからね」
パワプロ「そうだったんだ……」
あおい「それに……」
あおい「パワプロくんとデートするの、夢……だったから……//」
パワプロ「えっ」
74 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:39:12.16 ID:
qmpEt93rO
パワプロ「本当に……?」
あおい「……えへ、なーんちゃって♪」
パワプロ「え、冗談なの!?」
あおい「こんな恥ずかしいこと、例え思ってても口に出すわけないでしょ」
あおい「(好きだってこと、バレちゃうもん……//)」
パワプロ「そ、そうだよね……」
あおい「よし、休憩おわり!ほら早く行こうよ」グイッ
パワプロ「おっと。そうだね、時間もないし行こっか」
77 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 22:48:05.84 ID:
qmpEt93rO
聖「むぅ……また手を繋いで……」
雅「やっぱり本当に、もう付き合って……?」
みずき「そ、そんな裏切り、あおい先輩がやるわけないじゃない!」
聖「あおい先輩に、メールで聞いてみたらどうだ?」
雅「うん、いまパワプロくんとどんな感じですか?って訊いてみてよ」
みずき「そうね、ちょっと待ってて……」
「だから、まだ何もやってないっての!」
聖「ん?」
オヤジ「確かに前科はあるけどよ、今回は本当にまだやってないんだって!」
駅員「うるせ!そもそもお前の顔が汚くて、ドスケベにしか見えないんだよ!二つの意味で顔洗ってこい!」
警察「カモン」
オヤジ「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!」
聖「乙だな」
80 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 23:01:17.11 ID:
qmpEt93rO
みずき「はい、送信した」
♪オ--ウオ--ウオウオ---ウ ハ----ンシ----ンタイガ-----ス!!!!!
パワプロ「ん?」
あおい「あ、メールだ」
パワプロ「(着メロが……)」
あおい「(みずきからだ……)」ポチポチ
みずき『デート中失礼♪
どうですか?いま、パワプロくんと手繋いだりしてますか??
何なら、もう恋人にでもなっちゃいましたか??www』
あおい「なっ……//」
パワプロ「誰から?」
あおい「えっ?いや、お母さんからだよ……?」
83 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 23:19:53.20 ID:
qmpEt93rO
みずき「お?メールを見て焦ってるぞぉ?」
聖「返信が怖いな……」
ピロリン
みずき「あ、返信きたわ」
雅「見せて見せて?」
あおい『別に何ともなうよ!?ても繋いだないし、恋人になんかなったないし!』
聖「な、なんだこの色々とややこしい回答は!?」
雅「焦って返したのかな、文章めちゃくちゃだね…」
みずき「これは何か怪しいわねぇ……。引き続き、後を追うわよ!」
85 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/25(水) 23:28:55.47 ID:
qmpEt93rO
あおい「(みずきったらもう……!どこか近くでボクたちのこと見てるのかな…?//)」
パワプロ「どうかしたのあおいちゃん?」
あおい「ふぇ!?な、何も問題はないよ?」
パワプロ「そうかい……あ、もうすぐ着くみたいだよ」
あおい「あ、ホントだ!ここから観覧車が見えるよ!」
パワプロ「よし、じゃあこのフリーパスで……あれ?」
あおい「えっ」
パワプロ「あれ…?ちょっと……あれ!?」ガサゴソ
あおい「ちょっと……この流れってまさか………!?」
97 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:08:53.48 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「…ふふ、なーんちゃって」ピラッ
あおい「もぉ……ホントにビックリしたんだから……」
パワプロ「さっきの冗談返しだよ。じゃ、中入ろっか」
あおい「うんっ!」ギュッ
聖「おいみずき、ここまで来たということは、私たちも中に入るんだよな?」
みずき「あったりまえでしょ。ほら、カネを用意したした!」
雅「でも、さっきの食い道楽でお金使っちゃったよ……」
聖「同じくだ。……ということでみずき」
みずき「はい?」
雅「言い出しっぺだし……ね?」ニコッ
98 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:14:16.64 ID:
L5bRCHN8O
店員「アランドロン オダイバナーウ(ありがとうございまーす)」
みずき「うぅ……カネが……ゼニが……」
聖「まぁまぁみずき。夜割で安かったしいいじゃないか」
雅「そ、そうだよ!それに、パワプロくんたちを尾行して同じ乗り物乗れば、楽しめるし良いじゃん!」
みずき「……まぁいいわ。とりあえず追跡よ!」
聖「み、みずき……」
みずき「んぁ?」
聖「まず最初に、ジェットコースターとやらに、乗ってみても良いか?」
みずき「はぁ?」
99 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:17:49.57 ID:
L5bRCHN8O
聖「いや……家庭の仕事柄、あまり遊園地に来たことが無くてな…」
みずき「アンタ、ジェットコースター乗ったことないの?」
聖「…う、うむ」
みずき「でも聖、今日はパワプロくんたちのデートを覗き見しにきたのよ?遊びに来たんじゃないんだから」
聖「……そうか…」シュン
みずき「うぅ……まあ、あの二人がジェットコースターに向かえば、話は別だけど……」
雅「あれ、パワプロくんたち、ジェットコースターの方へ向かってるよ?」
聖「本当か!?」キラッ
100 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:21:37.34 ID:
L5bRCHN8O
みずき「え、マジで?」
聖「み、みずきっ!ジェットコースターに乗るみたいだぞ!私たちはそれを追跡するのが目的であるからにしてっ!」
みずき「…わ、分かったわよ。行きましょ……」
聖「や、やったぞ……♪」
雅「あれ?みずきちゃん、もしかしてジェットコースター苦手?」
みずき「あひゃ!?そ、そんなわけないじゃない!」
雅「そうだよね。いかにも好きそうな性格だもんね♪」
みずき「うぅ………」
101 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:25:15.67 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「あおいちゃん、一発目からジェットコースターは、刺激が強いというか……」
あおい「えー、遊園地といったらジェットコースターでしょ?」
パワプロ「もっと他にもあるじゃん?コーヒーカップとか……」
あおい「コーヒーカップはあと!ボク、好きなものは先に食べておきたいタイプなんだ」
パワプロ「そうですか……」
あおい「ほら、行くよっ!」グイッ
パワプロ「え、えぇぇぇぇぇ…………」
105 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:31:26.66 ID:
L5bRCHN8O
・・・・・・・
ジェットコースター乗り場
係員「前から詰めてお座りくださーい」
あおい「わー、楽しみー!」
パワプロ「あ、あおいちゃん?乗るときも手を繋いだままなの?」ギュッ
あおい「もちろん。恋人は、たとえ命の危険に曝されたときにも、お互いを守りあうものなんだよ?」
パワプロ「聞いたことないなあ……」
あおい「だから、ボクにとってパワプロくんの手は命綱なの!」
パワプロ「え?」
あおい「離しちゃ、ダメだからね……?」ギュウゥ
パワプロ「(か、かわえぇ……!!)」
107 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:37:48.92 ID:
L5bRCHN8O
あおい「……あと、パワプロくん?」
パワプロ「なに?」
あおい「……ボクのこと、呼び捨てにしなさいと言うたろうがっ!!」ギュウウウ
パワプロ「アダダダダ!!すみません!ホントに忘れてました!次から気を付けるから発車前に命綱潰さないでえええぇぇ!!」
108 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:45:44.89 ID:
L5bRCHN8O
雅「あらら、イチャついちゃってる……」←並んでる
聖「うぅ………羨ましいぞ…」←順番待ち
みずき「にしても、バレ防止のための帽子も買わされるなんてなぁ……」←やる気どん底
雅「しょうがないよ、バレたら元も子もないからね」
聖「初めてハットというのをかぶるが……似合うか?」
雅「うん!想像つかなかったけど、実際見てみるととても可愛いよ!」
聖「むぅ……悪い気がしないな」
みずき「そういやアンタ、今日着物じゃなくて洋服なのよね。珍しい」
聖「そ、そうか??」
聖「(いつかパワプロ先輩からデートに誘われたときのために用意したのだが………たまには着てみたくなるものだな)」
110 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:51:52.81 ID:
L5bRCHN8O
係員「まもなくスタートしまーす!」
あおい「来るよ!」
パワプロ「うう……」
GO!
ガガガガッ
パワプロ「わぁ!あ、上がってる!!」
あおい「上がったくらいで騒がないでよ!意気地無し!」
パワプロ「だって、ジェットコースターにはトラウマが……」
あおい「なにがあったの?」
パワプロ「小さい頃、乗ってる最中にベルトの固定が外れちゃって、マジで落ちるんじゃないかとおm
ビューーーーーーーン
あおい「わあああぁぁぁ!!」
パワプロ「」
113 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 00:56:17.47 ID:
L5bRCHN8O
・・・・・・・
キキーッ
あおい「はあぁぁ……楽しかったー!」
パワプロ「し、タヒぬかと思った……」
あおい「でも、ちゃんと約束通り、手を離さないでくれたね」
パワプロ「あ、当たり前じゃん……命綱なんでしょ…?」
あおい「うん、そうだよ……//」
パワプロ「じゃあ、そろそろ別のアトラk」
あおい「よーし、もっかい乗ろー!」
パワプロ「ファッ!?(裏声)」
115 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:03:19.81 ID:
L5bRCHN8O
係員「お次のみなさんどうぞー」
聖「ワクワク……!」
雅「聖ちゃん、嬉しそうだね」
聖「そうだな、昔からの夢だったからな!」ウキウキ
みずき「なんで私まで~……」
係員「まもなくスタートしまーす!」
聖「おお!」
GO!
ガガガガッ
聖「なるほど、まずは傾斜を上るのか」
雅「そうだよー。それで、一気に下りるの」
聖「た、楽しみだ……!」ワクワク
116 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:06:20.78 ID:
L5bRCHN8O
ガガガガッ
みずき「うう……ジェットコースターにはトラウマが……」
雅「なにがあったの?」
みずき「小さい頃、乗ってる最中にテンション上がっちゃって暴れてたら、ベルトの固定が外れちゃって、ホントに落ちるんじゃないk
ビューーーーーーーン
雅「きゃあああぁぁぁ!!」
聖「なーっ!?あーっ!わーっ!!」
みずき「」
117 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:09:32.09 ID:
L5bRCHN8O
キキーッ
聖「す、凄かったぞ……!!」キラキラ
雅「いやぁ……すごい叫んじゃった……。みずきちゃん、大丈夫?」
みずき「……も、もっもっ、もう乗りたくn」
聖「よし!もっかい乗るぞ!」キラキラ
雅「うん!パワプロくんたちもまた乗るみたいだし、いいよね?」
みずき「いっそ殺して(裏声)」
118 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:11:53.63 ID:
L5bRCHN8O
2回目
GO!ビューーーーーーーン
あおい「わあああぁぁぁ!!」
パワプロ「これアカン(低音)」
GO!ビューーーーーーーン
聖「なーーーーーーー!!」
雅「きゃあああぁぁぁぁ!!」
みずき「南無阿弥陀仏南無三南無三」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 01:12:49.78 ID:LR8QYuXz0
みずカスwww
120 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:16:47.60 ID:
L5bRCHN8O
係員「ありがとーごさいましたー」
あおい「う~ん、楽しかった!」
パワプロ「もうジェットコースターへの悔いや未練は無いよ……いや、もとから無いよ……」
あおい「面白かったけどなぁ」
パワプロ「ねぇ、次はゆったりとしたものに乗らない?」
あおい「じゃあ、コーヒーカップに乗る?」
パワプロ「うん!そうしよそうしよ!これなら安泰だわ」
122 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:21:28.11 ID:
L5bRCHN8O
係員「ありがとーごさいましたー」
聖「やはり凄いな!ジェットコースター!」キラキラ
雅「あれ、好きになったんだ?意外だなぁ」
聖「次来たときは、5連続くらいで乗りたいぞ!」
雅「ふふ、良かったね」
みずき「もう乗らん、一生乗らん、神に誓う」
雅「あ、パワプロくんたち、今度はコーヒーカップに向かうみたい」
聖「そうだな、激しいあとはゆったりとしたものに乗りたくなるな」
みずき「よし、コーヒーカップへレッツゴー!」
雅「いきなり素に戻った!」
123 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:28:30.48 ID:
L5bRCHN8O
・・・・・・・
coffee cup
パワプロ「…これは流石に、手を離さないと回すことできないよ?」
あおい「うーん、確かに……。じゃあ代わりに、ボクの隣にくっついてよ」
パワプロ「え?」
あおい「だ、だって、恋人って、互いの体温をいつも感じ合う存在でしょ?//」
パワプロ「そ、そうなのかな……?」
パワプロ「(表現がエッチぃぞ……!)」
あおい「…もう!いいよ、ボクが隣にいく!」ガタッ
パワプロ「え、ちょ!」
あおい「……//」ピタッ
124 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:33:11.01 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「あ……う……//」
パワプロ「(めっちゃ近い……!)」ドキドキ
あおい「な、なに恥ずかしがってんの//」
パワプロ「あ、あおいだって、顔赤いよ?」
あおい「そ、それは……//」
あおい「(となりにくっつくだけで、ドキドキが止まらないよ……//)」
あおい「(なんか……すごいデートになっちゃったな……//)」
134 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:49:18.76 ID:
L5bRCHN8O
みずき「くぁー!なんてイチャつきっぷりかしら!」
雅「あれは誰が見ても恋人同士にしか見えないね……」
聖「むぅ……」
係員「まもなくスタートしまーす!」
みずき「こうなりゃヤケよ!酔うまで回し続けようじゃないの!」
雅「えぇっ!?」
聖「みずき、被害がこっちにも及ぶのだが……」
スタート!
パワプロ「わっ、動き始めた」
あおい「よし、まわそっ!」クルクルクル
ギュルンギュルンギュルン
パワプロ「ちょ、ちょっと待てよ、回転が激しすぎやしませんか?」
136 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:53:36.18 ID:
L5bRCHN8O
あおい「あははっ!楽しいね!」クルクルクル
パワプロ「いや、まあ楽しいけどさ、どんどん回転は」
ギュルギュルギュルギュルッ
あおい「ちょっと回しすぎたかな……?」
パワプロ「えらい前から回しすぎてたよ!?」
ギュルギュルギュルギュルガコッガタガタ
あおい「ひゃっ!」ギュッ
パワプロ「謎の振動がああああ!!」ガタガタッ
パワプロ「(腕に抱きついてきたあおいちゃんの胸がああああ!?)」ムクムクッ
137 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 01:58:14.39 ID:
L5bRCHN8O
みずき「へーい!へーい!www」クルクルクル
ギュルギュルギュルギュル
聖「み、みずき!?明らかに回しすぎだ!」
雅「回転が速すぎだよぉぉぉぉ……」
みずき「なーんのこれしき!!へいへーい!www」クルクルクルスポッ
雅「えっ」
聖「スポッ?」
みずき「ハ、ハンドル外れちゃった……アハハ♪」
ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルガタガタガタガタ
雅「か、回転と振動ががががが!」
聖「なーっ!?ふり落とされそうだああ!?」
138 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:02:37.29 ID:
L5bRCHN8O
キュルンキュルン…キュル……
係員「お疲れさまでしたー」
あおい「はあぁ……何だかんだで、ジェットコースターより怖かったかも……」
パワプロ「オレは、あおいの行動に恐怖を覚えたよ……」
パワプロ「(いろいろ危ないときに胸当ててこられたら……どうしたらいいか分かんないよなぁ……//)」
あおい「ほら、パワプロくんっ」スッ
パワプロ「ん?」
あおい「手!」
パワプロ「あぁ、分かった」ギュッ
あおい「えへへー//」
140 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:06:04.54 ID:
L5bRCHN8O
聖「め、目が回るぞ……」フラフラ
みずき「オエエェェェ………!!」
雅「ああもう、自分であんだけ回しといて……」フラフラ
みずき「も、もうコーヒーカップにも乗らないわ……!」
聖「みずき、それは自業自得だろ……」
雅「何事もヤケはダメだよね……」
みずき「はぁ……クリスマスの夜に何してんだか……」
141 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:11:30.94 ID:
L5bRCHN8O
あおい「わぁ……ここのイルミネーションが綺麗だね……」
パワプロ「あ、ホントだ!クリスマスイルミネーションだね」
あおい「これ、空の上からなら、もっと綺麗に見えるかな?」
パワプロ「どうだろうね……。観覧車乗ろっか?」
あおい「うん!」ギュッ
雅「あ、観覧車に乗るみたいだよ」
聖「よし、行くぞみずき」
みずき「うっ……吐きそ……」
聖「えっ」
みずき「オロロロロロロロ……」
聖「なーーっ!!!」
―しばらくの間、美しい映像を想像しておいてください―
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 02:12:55.35 ID:LR8QYuXz0
今日のみずカスは最低やなwwww
144 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:18:09.46 ID:
L5bRCHN8O
・・・・・・・
観覧車
係員「オ乗りクダサーイ」
パワプロ「気を付けてね」
あおい「うん」
係員「それではゴゆっくり、オ楽しみクダサーイ!!」バタン
あおい「わぁ、徐々に上ってるね」
パワプロ「うん。この観覧車は、8分経ったあたりで頂上に着くみたいだよ」
あおい「そうなんだ……」
パワプロ「……16分間、二人きりだね……」
あおい「……うん……//」
146 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:24:29.72 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「あっ、もうイルミネーションが上から見えるよ!」
あおい「ホントだ……綺麗だなぁ……」
パワプロ「…あ、あおい」
あおい「ん?」
パワプロ「……隣においで?」
あおい「……うんっ//」ガタッ
グラッ
あおい「きゃっ!」ヨロッ
パワプロ「わ、あぶない!」ギュムッ
あおい「!!」
パワプロ「あ………//」
パワプロ「(前に倒れてきてあおいちゃんを、とっさにハグしちゃった……)」
あおい「こ、このままでいさせて……//」
パワプロ「え?」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 02:25:37.39 ID:LR8QYuXz0
係員、ダイジョーブ臭いぞ…?
149 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:31:21.04 ID:
L5bRCHN8O
あおい「こ、恋人なんだし、これくらいふつうだよ……//」ドキドキ
あおい「(ボ、ボクの心臓、バクバク鳴っちゃってる!)」
パワプロ「…そう、だね……//」
パワプロ「(あ、あおいちゃん、良い匂いがする……//)」
パワプロ「あおいって、いい匂いがするね……」
あおい「えっ?//」
パワプロ「(なぜ口に出したんだオレはあああ!?)」
あおい「…パワプロくんに言ってもらえると……うれしい……//」ギュウゥ
パワプロ「(や、やばい……変な気分になってきたかもしれない……!!)」
151 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:37:01.16 ID:
L5bRCHN8O
みずき「はぁー、スッキリした!」
雅「一回吐いて、元気取り戻したみたいだね……あはは…」
聖「嫌なものを見てしまった……」
みずき「さて、後を追って観覧車に来たはいいものの……」
雅「なんか、並ぶ時間長いね?」
聖「さっきから空席のやつをちらほら見かけるのに、案内されないな」
みずき「ちょっとおっさん!いつまで待たせるのよ!」
係員「オーゥ!言葉遣い悪いデース!」
みずき「んなこたどーでもいいわい!私たちも早く乗りたいんですけど!」
154 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:45:04.90 ID:
L5bRCHN8O
ピコンピコン
み聖雅「??」
係員「オーゥ!予想通り、末永く爆発しろレーダーが吠えていマース!」
聖「な、なんだそれは?」
係員「もうすぐ頂上に着く観覧車に乗っているカップル候補に、あるサプライズをするだけのことでーす!」
雅「サプライズ?」
係員「それは見てのお楽しみデース!」
みずき「ちょ、ちょっと待って、その観覧車に乗っている人の特徴ってなに?」
係員「野球帽をかぶったオトコと、緑色のおさげのオンナデース!」
み聖雅「なんですってーーー!?」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 02:52:08.59 ID:LR8QYuXz0
やはりダイジョーブかww
158 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 02:57:53.49 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「(あおいちゃんの体温を感じる……//)」
あおい「(ずっと……こうしてたいなぁ……//)」
プツッ
パあ「!?」
パワプロ「え……停電!?」
あおい「いやっ!怖いよ、パワプロくん……!」ギュウゥ
パワプロ「だ、大丈夫だよ!じきに復旧するよ!」ギュッ
パワプロ「(遊園地全体の照明が消えた……なぜ……?)」
160 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:08:01.08 ID:
L5bRCHN8O
パッ
パワプロ「…ん?下から光が……」
あおい「え……?」
パワプロ「わぁ………」
そこには、何色ものLEDによって表された『LOVE』という文字が輝いていた。
そしてその『LOVE』の文字は、赤色に光る、大きなハートで囲まれていた。
あおい「わぁ……綺麗……!」
パワプロ「すごいね……。あの光が、オレたちを照らしているよ」
あおい「素敵……//」
パワプロ「(あおいちゃんの輝く目が………)」
パワプロ「(いや、あおいちゃんそのもの、存在すべてが、かわいい……)」
パワプロ「(愛しい……)」
162 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:11:22.00 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「……あおい」
あおい「ん?」
パワプロ「こんなとこで、こんなこと云っていいのかわからないけど……」
あおい「?」
パワプロ「……オレは、あおいのことが好きです。」
あおい「え……?」
パワプロ「……好きです。あおいのことが大好きです!」
あおい「……ウソ…//」
パワプロ「本当だよ」
164 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:17:31.03 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「きょう一日、あおいと恋人ごっこしてて思ったんだ」
パワプロ「あおいの元気なところ、あおいの笑顔、いつもは強気なのに、不安になると甘えてくる……そういう、あおいの可愛いところ」
パワプロ「全部、オレが一人占めしたいと思ったんだ」
パワプロ「大好きなんだ、あおいのことが」
あおい「………う、嬉しくて、おかしくなりそう……///」モジモジ
パワプロ「…そういう、もじもじしているあおいのことが、大好きだよ」
あおい「……///」キュン…
167 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:23:38.69 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「……素直な気持ちを伝えたつもりなんだけど、クサい台詞になっちゃった……」
あおい「ふふっ、パワプロくんはいつもクサいこと言うじゃん……」
パワプロ「そ、そうかな……?」
あおい「だから、クサい台詞の方がパワプロくんらしいよ。それに……」
パワプロ「?」
あおい「どんなに伝え方が下手でも、ボクの気持ちも、返事も同じだもん」
パワプロ「え?」
169 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:29:04.77 ID:
L5bRCHN8O
あおい「…ボクもパワプロくんのことが好き。大大だーい好きだよ!!」
チュッ
パワプロ「んむっ………//」
あおい「////」チュウゥ…
パワプロ「(あおいちゃんと、キス、してる……//)」ギュウゥ
あおい「(ん……苦しいよ……。でも、いっかな……//)」
あおい「(だって……それ以上に、幸せなんだもん……//)」ギュッ…
170 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:34:22.16 ID:
L5bRCHN8O
『ピピッピーピピッピー』
係員「オーゥ!成功したようデース!」
みずき「ということは……」
聖「パワプロ先輩は、あおい先輩を選んだということ、だな……」
雅「なんだろ……悲しいはずなのに、祝いたくなっちゃうなぁ…♪」
みずき「まぁ、2人の後をつけて分かったわよね」
聖「あぁ……2人はお似合いだ」
雅「良かったね、あおいちゃん!」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 03:39:10.46 ID:LR8QYuXz0
イイハナシダナー
172 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:39:26.25 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「ねぇ?」
あおい「ん?」
パワプロ「やっぱり、『あおいちゃん』って呼び直しちゃ、ダメかな?」
あおい「んー?どうして?」
パワプロ「オレには、呼び捨て呼ぶのは似合わないと思ってさ……」
あおい「…そうだね。ボクが命令しておいてなんだけど、ぎこちなかったもんね」
パワプロ「あはは、やっぱり?」
173 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:43:30.14 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「だから、これからも今まで通り『あおいちゃん』って呼ぶね?」
あおい「……高校卒業しても?」
パワプロ「うん」
あおい「プロに入っても?」
パワプロ「もちろん」
あおい「…結婚、しても?」
パワプロ「……うん//」
あおい「…ボクがおばあちゃんになっても?」
パワプロ「当たり前だよ」
あおい「ボクがお墓に入っても、恥ずかしがらずに『あおいちゃん』って呼んでくれる?」
パワプロ「……約束するよ」
あおい「えへへ……大好き……///」ギュウゥ
パワプロ「オレもだよ。あおいちゃん……」ギュッ…
176 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:48:54.98 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「……あ、もうすぐ地上だよ」
あおい「ホントだ。なんか、特別な16分だったね……//」
パワプロ「うん……//」
ガチャ
係員「ハーイ!おかえりなサーイ!」
パワプロ「素敵な時間でした」
係員「それはよかったデース!」
パワプロ「じゃあ、あおいちゃん」スッ
あおい「うん!」ギュッ
パワプロ「(これからも、ずっと手を繋ぎつづけよう……)」
係員「末永く爆発しやがれデース!」
パワプロ「あはは……どーも…」
179 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 03:56:52.79 ID:
L5bRCHN8O
みずき「なんか、諦めついたわ!」
聖「うむ、これほどまでに気分の良い失恋など、さぞないだろうな」
雅「私もいつか、運命の人が現れればなぁ……」
みずき「次は誰をマークしようかな?友沢あたりかな?」
聖「むう……残りの候補といえば、鈴m
雅「わ!聖ちゃん、見て!きんつばみたいな壁!」
聖「む……んん?きんつばに見えるか??」
雅「(セーフ!)」
181 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:00:25.10 ID:
L5bRCHN8O
パワプロ「あ、そういえば……」
あおい「どしたの?」
パワプロ「まだ言ってなかったね」
あおい「?」
パワプロ「メリークリスマス!!」
♪誰かに愛されながら
僕らは生まれ
誰かを愛するために
僕らは生きてく
182 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:05:14.63 ID:
L5bRCHN8O
・・・・・・・
1年後
♪Merry Xmas 今夜ボクは
キミのとこへ走ってく
パワプロ「……よし、今年はなんとか遅刻しなそうだ」
パワプロ「うーん……どこにいるのかな?」
パワプロ「あっ!」
♪Merry Xmas キミが見えたなら
思いきり手を振る
パワプロ「あおいちゃん!」
ノシ
あおい「!」
183 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:09:21.07 ID:
L5bRCHN8O
♪あたりまえと思ってたもの
もう一度確かめてみる
パワプロ「待った?」
あおい「ううん、さっき来たよ」
パワプロ「いやぁ、ホントにクリスマスの日に、あおいちゃんと会ってるよ……」
♪誰かがいて この街があって
今はそれが嬉しい
あおい「ふふっ、なに確認するみたいに言ってるの?」
パワプロ「いや、クリスマスの日は、特別だからさ……」
あおい「そうだね。……去年と変わらないね、この街のイルミネーション」
パワプロ「うん……」
185 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:21:35.50 ID:
L5bRCHN8O
♪いつもならてれくさくて
きっと言えないことも
口にできてしまいそうな
Silent Night,Holy Night,
We're in Xmas Night!
パワプロ「ねぇ」
あおい「ん?」
パワプロ「……今年のクリスマスもオレとずっと、手を繋いでくれる?」
あおい「…もちろん。言われなくてもそうするよ//」
パワプロ「……ありがとう!」
186 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:23:57.51 ID:
L5bRCHN8O
♪誰かに愛されながら
ボクらは生まれ
誰かを愛するために
ボクらは生きてく
空から眺めた街の
あらゆる人が
みんなでおんなじ時に
笑顔になれたら―――
パワプロ「……メリークリスマス!あおいちゃん!」
みずき「アンド」
聖「ハッピー」
雅「ニューイヤー!」
あおい「えっ!?どっから出てきた!?」
♪Song of X'smap/SMAP
おしまいだよ
188 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:25:26.34 ID:
L5bRCHN8O
うわ、やばい
くぅ~疲みたいな終わらせ方にしてしまったww
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 04:26:28.51 ID:LR8QYuXz0
乙!
素晴らしかった
やっぱりあおいちゃんが一番なんだなぁ
191 :
◆UYOMNZkX3A 2013/12/26(木) 04:29:05.00 ID:
L5bRCHN8O
昨日書いたやつを分けるとすると、
調子に乗りすぎて今月だけで、6本くらいパワプロSSを書いたという……
毎度毎度疲れるのに、なんで書いてしまうんだろえ…
今年はこれを最後の作品にしておきますね
そいではまた来年!
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/26(木) 04:31:45.86 ID:LR8QYuXz0
まあ若干のくぅ~疲感は否めないな
でも俺は好きだぜ
元スレ:
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1387963588/
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