SSびより

ヘッドライン

P「いおりっち」

1 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 17:23:44.22 ID:d0DwEdLk0

P「いおりっち？　何ですかそれ」

小鳥「携帯型のゲームですよ」

小鳥「いおりっちって言う架空のキャラクターを育成するんです」

P「へぇ～」

小鳥「これがなかなかかわいくてはまるんですよ」

P「そうなんですか？」

小鳥「ええ。ごはんをあげたりおトイレを掃除してあげたりするんです」

小鳥「そうやって少しずつ育てていくと…」

P「いくと…？」

小鳥「何かに成長します！」

P「何か…て何ですか？」

小鳥「実は私も始めたばかりなのでよくわからないんです…」

小鳥「ただ、愛情をより多く注ぐほど良い結末を迎えられると説明書にありますね」

P「なるほど…」

5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 17:42:22.19 ID:rRqohYSpO

小鳥「プロデューサーさんもやってみますか？」

Ｐ「え、いいんですか？」

小鳥「２つ持ってるのでプレゼントしますね」

Ｐ「ありがとうございます」

小鳥「いえいえ」

小鳥（これで共通の話題ができたわ…プロデューサーさんとお近づきになるチャンス！）

7 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 17:48:41.43 ID:rRqohYSpO

自宅

Ｐ「いおりっちか…ゲームなんて久しぶりだな」

Ｐ「へぇ…この女の子を育てて立派なレディにするのが目的なのか」

Ｐ「ご飯をあげたりトイレの世話をしたりお散歩したり会話したりお風呂にいれたり添い寝したり…」

Ｐ「よくできてるなぁ。コマンドが多すぎて少し難しそうだけどやりがいはありそうだ」

Ｐ「よし、起動っと」ﾋﾟｯ

いおりっち「むにゃむにゃ…」

Ｐ「寝てる…かわえぇ」

8 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 17:54:09.38 ID:rRqohYSpO

Ｐ「えーと…まずは起こしてあげるのかな」ﾋﾟｯ

ﾁｮﾝﾁｮﾝ

いおりっち「むぅ…なによぉ…ふぁぁ…」

Ｐ「おお起きた。これからお前を立派なレディへとプロデュースするＰだ。よろしくな」

いおりっち「なによあんた。いおりっちになれなれしくしないでくれる？」ﾌﾟｲ

Ｐ「うっ…嫌われてるみたいだな」

Ｐ「まぁこれから徐々に仲良くなっていけばいいか」

9 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 17:54:27.59 ID:OXWL6Wr20

かわええ

10 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 17:58:44.30 ID:rRqohYSpO

いおりっち「むー…」

Ｐ「機嫌が悪そうだな…お腹すいてるのか？」ﾋﾟｯ

いおりっち「なによこれ！いおりっちこんなのたべない！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

Ｐ「えぇ？ご飯といえばおにぎりだろ？」

いおりっち「ジュースとプリンがいい！」

Ｐ「おいおい、ちゃんと栄養あるもの食べなきゃ…」

いおりっち「うるちゃい！」

Ｐ「わ、わかったよ。はい、ジュースとプリン」ﾋﾟｯ

いおりっち「にひひっ♪」

11 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:01:52.01 ID:rRqohYSpO

いおりっち「ぱくぱく♪」

Ｐ「なんとか機嫌はとれたみたいだな…」

いおりっち「おなかいっぱい」ﾑﾌｰ

Ｐ「そりゃよかった」

いおりっち「……！」

いおりっち「……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

Ｐ「ん、どうかしたか？」

いおりっち「な、なんでもないわ！」

Ｐ「そうか？ならいいけど」

いおりっち「……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

15 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:06:17.92 ID:rRqohYSpO

いおりっち「……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

Ｐ「さっきからどうしたんだよ？顔色悪いじゃないか」

いおりっち「なんでも…ないんだから…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

Ｐ「嘘つけ。熱でもあるんじゃないのか？」ﾋﾟｯ

ﾁｮﾝﾁｮﾝ

いおりっち「ちょ…おでこさわらないでよ！」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

Ｐ「熱はないみたいだけど…」

いおりっち「あ…い、いや！あっちむいて！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

Ｐ「え？」

いおりっち「こっちみないで！はやく！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

Ｐ「ど、どうしたん…だ…あ」

ｼｬｧｧｧ

18 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:13:40.98 ID:rRqohYSpO

いおりっち「うぅ…ぐしゅっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「あー…そういえば俺がトイレにつれてってあげないと駄目だったんだっけ…」

いおりっち「うぇぇぇぇん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「ご、ごめんな？でもトイレならトイレって言ってくれないと…」

いおりっち「しょんなの…いえるわけないじゃない…ひっく…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「そ、そうだよな。恥ずかしかったんだよな？本当にごめんいおりっち」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「うぅー…なでなでなんかでいおりっちのきげんとろうったって…」

いおりっち「そうは…いかないんだから……」

Ｐ「泣き止んだな」

21 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:17:48.24 ID:rRqohYSpO

Ｐ「もういいか？」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「だめ。もっとなでなでしてなさい」

Ｐ「でも…」

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「もっとなでなでしないとゆるさないもん…」

Ｐ「わ、わかった」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「…………♪」

Ｐ（いおりっちの機嫌は直ったみたいだけど…お風呂につれてった方がいいんじゃ…）

22 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:23:13.51 ID:rRqohYSpO

翌日

いおりっち「けほっけほっ」ﾌﾗﾌﾗ

Ｐ「ど、どうしたんだいおりっち！？」

いおりっち「なんか…ふらふらするの…」ﾌﾗﾌﾗ

Ｐ「これは…病気！？」

Ｐ「そういえばご飯は甘いものばかりだしトイレも失敗しちゃったし…」

Ｐ「結局お風呂にいれないまま寝ちゃったし…俺がいおりっちの機嫌ばかりとろうとしたからだ！」

いおりっち「はぁ…はぁ…」ﾌﾗﾌﾗ

Ｐ「ごめん！今看病するから！しっかりしてくれいおりっち！」

23 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:28:11.28 ID:rRqohYSpO

Ｐ「おはようございまーす…」ｶﾞﾁｬ

小鳥「おはようございますプロデューサーさん…ってどうしたんですか？なんだかやつれてますけど…」

Ｐ「ちょっとですね…いおりっちが…」

小鳥「あらら…そういうことですか」

Ｐ「とりあえず寝かせてますけど…どうすればよかったんでしょうか…」

小鳥「いおりっちは少々あまのじゃくなところがありますからね。ちゃんと言うことを聞くようにしつけなければいけません」

小鳥「いおりっちが可愛いのはわかりますけど、時には厳しくしないと」

Ｐ「なるほど…」

24 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:31:13.61 ID:rRqohYSpO

Ｐ「ゲームだからといってテキトーに育てちゃ駄目ってことですね」

小鳥「はい。我が子のように接してあげてくださいね」

Ｐ「ありがとうございます。勉強になりました」

小鳥「いえいえ。わからないことがあったらなんでも聞いてください！」

小鳥「なんなら…プロデューサーさんの家で付きっきりで教えてあげても…」ﾁﾗｯ

Ｐ「それでは失礼します！」

小鳥「え…あ、はい…」

25 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:34:14.22 ID:rRqohYSpO

自宅

Ｐ「具合はどうだ？いおりっち」

いおりっち「だんだんらくになってきたわ…」

Ｐ「よしよし…今日はずっと面倒見ててやるからな」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「ん…」

Ｐ「これからはちゃんとお前のことを考えるからな」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「…………あ、ありがと…///」

28 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:39:02.81 ID:rRqohYSpO

翌日

いおりっち「おきなさーい！プロデューサー！」

Ｐ「ん…おはよういおりっち」

いおりっち「わたしよりおねぼうするなんていいどきょうね！」ﾌﾟﾝｽｶ

Ｐ「あれ？病気…治ったのか？」

いおりっち「もうげんきいっぱいよ！」

Ｐ「よかったぁ…よく頑張ったないおりっち」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「ん…べ、べつにすーぱーびしょーじょいおりっちにかかればびょうきなんてへっちゃらなんだからね！」

いおりっち「それよりおなかすいた！」

29 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:43:59.48 ID:rRqohYSpO

Ｐ「そうだな。じゃこれを食べな」ﾋﾟｯ

いおりっち「なによこれ！いおりっちはあまいのがたべたいの！」

Ｐ「わがままいうんじゃないの。ちゃんとお米食べないと大きくなれないぞ？」

いおりっち「！！」ﾋﾞｸｰﾝ

Ｐ「お魚も一緒にな」ﾋﾟｯ

いおりっち「うぅ…わかったわよぉ…」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

Ｐ「よしよし。ちゃんと食べれた子は誉めてあげるぞ」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「……///」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

30 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:49:40.28 ID:rRqohYSpO

いおりっち「けぷっ」

Ｐ「残さず食べたな。ごちそうさまは？」

いおりっち「ごちそうさま！」

Ｐ「素直だないおりっちは」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「んー…♪」

いおりっち「……っ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

Ｐ（きたか）

Ｐ「いおりっち、トイレいこうか？」

いおりっち「にゃっ…！べ、べつにわたしはおトイレなんて…」

Ｐ「ほらいくぞ」ﾋﾟｯ

いおりっち「む、むぅ～…///」

31 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:50:21.56 ID:hgq/qpsK0

いおりっちかわいい

33 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:52:45.49 ID:rRqohYSpO

いおりっち「いい！？ぜったいこっちみないでね！？」

Ｐ「わかってるよ」

Ｐ（ゲームだから見ようと思っても見れない設定だけどな）

いおりっち「ん…」

ｼﾞｬﾊﾞｰ

いおりっち「……ふぅ」

Ｐ「すっきりしたか？」

いおりっち「そ、そんなこときかないでよっ！へんたいっ！」

Ｐ「おぉふ」

34 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 18:58:04.36 ID:rRqohYSpO

Ｐ「じゃあお外に遊びにいくかー」

いおりっち「えー…わたし、おうちでおにんぎょうさんとあそびたい」

Ｐ「でもずっと家にいるのは不健康だ。少しだけ外で遊ばないか？」

いおりっち「…いっしょにあそんでくれる？」

Ｐ「もちろん」

いおりっち「…な、ならおそとであそんであげる。かんしゃしなさいっ」ﾋﾞｼｰ

Ｐ「…………」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「あっ…にひひっ♪」

Ｐ（可愛い）

35 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 19:02:02.77 ID:rRqohYSpO

Ｐ「いっぱいあそんだなー」

いおりっち「もうつかれちゃったわ」

Ｐ「ならもうお風呂入って寝ようか」

いおりっち「お、おふろ…？」

Ｐ「お風呂」

いおりっち「まさかいっしょにはいるつもりじゃないでしょうね…？」

Ｐ「だってお前、一人で頭洗えないじゃん」

いおりっち「む、むぅ～！」

Ｐ「俺がいおりっちを洗ってやるよ」

いおりっち「へんたいっ！へんたいへんたいっ！」

Ｐ「おぉふ」

36 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 19:06:14.50 ID:rRqohYSpO

いおりっち「……///」ﾎｶﾎｶ

Ｐ「気持ちよかったか？」

いおりっち「あ、あんなのできもちよくなるわけないじゃないっ」ﾌﾟｲ

Ｐ「気持ち良さそうだったのに…」

いおりっち「もうそのはなしはおしまい！もうねるんだから！」

Ｐ「おやすみ、いおりっち」

いおりっち「…………」

いおりっち「きょうは…そいね、してくれないの…？」

Ｐ「かわえぇ…」

40 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 19:12:06.52 ID:rRqohYSpO

Ｐ「じゃあ隣に横になるぞ？」

いおりっち「……」ｺｸﾝ

Ｐ「いおりっちが寝付くまでは添い寝しててやるからな」

いおりっち「…なでなでしてくれたらはやくねむれそう…」

Ｐ「いおりっちは撫でられるのが好きなんだな」ﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「ふぁ…ん…」ｽﾘｽﾘ

Ｐ（頬擦りしてきた…可愛すぎるだろこれ）

いおりっち「わたし…おっきくなってりっぱなれでぃーになったら…」ｽﾘｽﾘ

いおりっち「あ、あんたのおよめさんになってあげてもいいわよ…？」ｽﾘｽﾘ

Ｐ（っっっ）

43 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 19:17:44.45 ID:rRqohYSpO

いおりっち「///」

Ｐ（耳まで真っ赤になってるいおりっちかわえぇ…）

Ｐ「お、おう！俺がちゃんと立派なレディになるまでプロデュースしてやるからな！」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

いおりっち「ひゃぁぁ…///」

翌日

小鳥「プロデュースさん！いおりっち、どうでした？」

Ｐ「いやぁもう最高ですよ。俺は初めて恋をしましたよ」

小鳥「……ピヨ？」

Ｐ「２次元もいいもんですね…」

小鳥「ピヨーー！？」

終わり