2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:04:47.49 ID:
XyBWAoCqo
P「顔が真っ青じゃないか。ちょっと待ってろよ。人を呼んでくる」
貴音「・・大丈夫です。」
P「とても大丈夫そうには見え
(グオオオオオオン
貴音「少々お腹が減って・・」
P「(今の腹の音か)そ、そうか。ここらへんなら食べる所いくらでもあるだろうに」
貴音「今、もちあわせがなく・・」
P「はぁ・・仕方ない。ついてこい」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:05:39.29 ID:
XyBWAoCqo
P「どうだい」
貴音「これは、なんでしょう」
P「なんだ、あんたラーメンも知らないのかい」
貴音「なんと面妖な・・・しかしこの臭いはそそられるものが」フンス
P「まぁ、いいから食べてみろって、味は保証するよ。量はちと女性には多いかもしれんが」
貴音「はぁ・・ズッ・・んっ!これは!・・ズゾゾゾ!」
P「ははは、おいしいか」
貴音「ズゾゾゾゾ!ズゾゾゾゾ!!」
P「おいおい、そんな慌てて食べなくてもラーメンは逃げないよ」
貴音「おかわり」
P「えっ」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:07:00.93 ID:
XyBWAoCqo
貴音「本日はありがとうございました。命を助けていただきました。」ツヤツヤ
P「大げさだな。き、気にするな。」サイフスカスカー
貴音「えぇ、まことに助かりました。」
P「しかし、なんだってあんな所いたんだ」
貴音「わたくしは古都から飛び出して来たものの、路銀はすぐに底をつき」
P「食費だろ」
貴音「お恥ずかしい話ですが・・(///)」
P「そこであんな所にうずくまっていたのか」
貴音「えぇ」
P「ふむ。あんたみたいな子はアイドルにいたっておかしくないが。」
貴音「あいどる・・?」
P「そう、アイドル。もしあんたが良ければ」プルルルルル
P「もしもし、どうしました音無さん、えぇ。はい。」
P「えっ!春香がずっこけて、スタジオを爆破!?・・わかりました。すぐ向かいます。」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:08:23.35 ID:
XyBWAoCqo
P「すまんな、すぐに行かなくてならなくなった」
貴音「えぇ、わたくしは大丈夫です。本日の御恩は決してわすれません。」
P「そんなたいそうなものじゃないさ。じゃあ俺はここで」スタコラサッサ
貴音「はい。ありがとうございました。」
貴音「・・・あいどる」
P「しまった、名刺を渡しておけばよかった。」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:09:53.33 ID:
XyBWAoCqo
それからわたくしは、あいどる事務所について調べ、961プロなるものに所属いたしました。
961プロに所属してからは瞬く間にデビュー。あっという間に売れっ子アイドルとしての人気が出ました。
それから。。
夜、駅のホームにて
P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」
貴音「お待ちしておりました。」
P「おぉ、あんたはあの時の」
貴音「その節は大変ありがとうございました。」
P「なに、気にするな。ところで、こんな所で何してるんだい。売れっ子アイドルの四条貴音さん」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:10:52.74 ID:
XyBWAoCqo
貴音「ここで待っていれば貴方様に会えるかと思いまして。」
P「・・・」
貴音「あの時のお礼をいたしたくて。」
P「いいさお礼なんて。そんな大それたことしていない」
貴音「いいえ!それではわたくしの気持ちが納まりません!」
P「それじゃあ、あそこのラーメン屋で一杯おごってくれるだけでいいよ」
貴音「貴方様はわたくしを馬鹿にしてるんですか!今やわたくしは人気あいどるです!」
貴音「お金だってたくさん持ってます!もっと高価なものを頼んだって!」
P「それはあんたの力じゃない。961プロによるものだ」
貴音「まぁ!わたくしをどこまで愚弄する気ですか!」
P「あんたがかわいいから、961プロがゴリ推しして売れてるだけだ」
貴音「もういいです!わたくしはとんだ思い違いをしていました!」スタスタ
P「やれやれ」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:11:48.81 ID:
XyBWAoCqo
数ヶ後、、961プロが不祥事で事務所存続の危機に危ぶまれました。
なんでも多額の脱税をしていたとのことです。
そこでわたくしは事務所移籍を考えておりましたが、どこも良い返事は受けられませんでした。
この時初めてわたくしが売れていたのは、事務所の力によるものだと知ったのでした。
あっという間にわたくしは契約を来られ、また路頭に迷うことになるのでした。
それから。。夜、駅のホームにて
P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」
貴音「・・・お待ちしておりました。」
P「おや。あんたは」
貴音「また、無一文になりました」
P「・・・」
貴音「961プロがなくなってわたくしは初めて気づきました。売れていたのは私の力ではなかったと。」
P「・・・」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:12:40.38 ID:
XyBWAoCqo
貴音「ただ、わたくしにとってあいどる活動はまこと充実したものでした。」
貴音「いまは細々とですがまたあいどる活動をはじめております。」
P「・・・」
貴音「歌唱力、ダンス、ヴィジュアルレッスンどれも厳しいですが、非情に充実した日々を送っております」
P「そうですか。」
貴音「あの時の貴方様の言っていたことは正しかったのです。」
P「いえいえ、あの時は失礼なこといってしまって申し訳なかった。」
貴音「いえ!貴方様は気づかせてくれました。やはり、あの時のぜひお礼がいたしたくて」
貴音「ラーメン一杯程度しかごちそうできませんが。(///)」
P「いいですね!行きましょう!やすいラーメン屋知ってますよ!」
P「あぁ、それとあのとき言いそびれました。私、こういうものです。ぜひ四条さんがよければ・・・」
おしり
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:14:03.36 ID:DkEXKp/EO
ブラックジャック?
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/12(木) 23:15:18.08 ID:
XyBWAoCqo
>>12
せやで。あの話が好きやったんや。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/13(金) 00:18:11.03 ID:ODVmjsExo
おつです
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元スレ:
P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。」
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如月千早、秋月律子、菊地真、四条貴音、我那覇響
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