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【モバマスSS】お題は星の数だけ お試し


1 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)13:46:51 ID:WhS
SS書こうと思います
グロ、エグイもの等はご勘弁を
まずは>>3あたりで
お題を頂戴します

3 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)13:54:29 ID:9pb
楓さんの夏

5 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)14:14:46 ID:WhS
夏真っ盛りという天気

「よいしょっと」

うっすらと汗を浮かべながら、男性物と女性物の洗濯物を干している

スレンダーなスタイルで、飾り気のないワンピースがとても映える

鼻歌を歌いながら慣れた手つきの彼女は、

まるでダンスのステップのように、次々と干していく

「ふぅ……これでおしまいっと」

楓は額の汗を拭いながら、最後の洗濯物を干し終えた

6 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)14:26:13 ID:WhS
止まることのない汗を気にせず、楓は空を見上げた

水色の空に、白い雲がゆっくりと流れていく

ブルーキュラソーにメレンゲを乗せたらこんな風になるのかしら?

そんなことを考えていると、何だか無性にアイスが食べたくなった

楓はいそいでリビングへと向かうと、冷蔵庫を漁り始めてた

そして、冷凍庫をがさがさとしているとお目当てのものを探し出し、ぱあっと顔を輝かせた

7 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)14:40:32 ID:WhS
「やっぱり夏はこれですね」

一度はたべたことがあるだろう、夏の風物詩

坊主の子供がパッケージを飾るアイスを楓が齧る

冷たさと共に、わざとらしいソーダ味が口の中に広がる

「んん~」

縁側で足をぶらぶらとさせながら、アイスを頂く

とても熱いのだが、それがアイスの冷たさを引き立てるようで

あっと言う間にアイスが無くなった

8 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)17:18:57 ID:WhS
洗濯物が乾くまでどうしようかしら

アイスの棒を名残惜しそうに舐めて、楓がぼーっとしていると

お隣さんの奥さんから声をかけられた

「あの、これよかったらどうぞ」

渡されたのはたくさんの夏野菜

トマトにきゅうり、そして茄子

きらきらと輝いていて、実に美味しそう

9 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)17:26:01 ID:WhS
「いつもすみません、ありがとうございます」

楓が言うと、お隣の奥さんは照れたように言う

「いえいえ、良いんです! 食べきれないので……」

この奥さんにはいつもお世話になっている楓は申し訳なさそうに頭を下げる

「あ、あの! 頭を上げてくださいっ」

照れたように、顔を真っ赤にしながら奥さんが慌てて言う

10 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)17:29:01 ID:WhS
「お礼はいつかまた」

精一杯の笑顔で楓が言うと、奥さんはどもりながら

「は、はい! わかりましゅた」

噛んだ……言葉にしないけれど楓は思った

けれど、いつもお世話になっている奥さんにはお礼をしなければならない

結局いつも通り、言葉だけでのお礼になってしまった

今度はちゃんと相談しないと、ぐっとポーズを取りながら楓は思った

12 :再開します 2017/07/29(土)18:26:58 ID:WhS
時計を確認すると、もう午後を回っている

先ほど軽い昼食をすませたのでお腹は空いていない

そろそろお買い物に行こうかな

なじみの商店街まで自転車を走らせることにした

ペダルを回すごとに汗をかいてしまうれけど、仕方ない

夏は暑いものだし、そのぶんビールが……ごほんっ!

うん、頑張りましょう

13 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)18:32:02 ID:WhS
「楓ちゃん! 今日も良い魚入ってるよ」

「あらあら、こっちも良いお野菜あるわよー」

商店街に着くとあちこちから声をかけられる

こっちに来た時、おろおろしている私を気にかけてくれた優しい人達

だから、ついついここに買い物にきちゃう

「じゃあこれとこれを……」

おまけしてくれるのも、その要素かもしれない

14 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)18:40:10 ID:WhS
どっさりと買った(おまけも)買い物袋をかごに入れ帰路につく

今日はどんなご飯にしようかな、暑いからさっぱりしたものがいいかな

大切なあの人の事を思うと、少し暑さが和らぐ

あ、ビールも冷やしておかないと

暑い中、頑張ってお仕事してるんだからこれくらいはね

私だけ飲みたいわけじゃないからセーフ

15 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)18:49:43 ID:WhS
家に着くと洗濯物が良い感じなので取り込む

お気に入りの洗剤とお日様の匂いがして気持ち良い

麦茶を飲みつつたたんで、夕飯の献立を考える

暑い時には熱いもの、そして辛いものがいいんじゃないかしら

ちょっと茜ちゃんが思い浮かんだけど、関係ないよね

楓はぶんぶんと頭を横にふった

16 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)19:25:50 ID:WhS
空がオレンジ色に染まり、蝉の鳴き声が響く

楓は夕食の支度の為にエプロンをつけ、キッチンに立っている

まだまだ熟練とは言えないけれど、様になっている

料理は愛情! と誰かが言っていたから、その辺りは抜かりないはず

美味しくなぁれ、美味しくなぁれ

響子ちゃんから教わった呪文がここでいきるはず

鼻歌まじりに夕食を作る楓の姿はとても楽しそうだ

17 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)19:31:02 ID:WhS
夕食を作り終えた楓はあの人の帰りを待つ

自分の元担当プロデューサーであり、今は旦那様の帰りを

今日もへとへとになって帰ってくるはずだ

それを癒してあげるのは奥さんである私のはず

あ、そういえば新しいユニットを担当するとも言っていたっけ

しゅんとした楓は、嫌な考えを振り切るように頭を横に振る

そして、何とも良いタイミングでスマホが振動した

18 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)19:44:08 ID:WhS
『事務所を出ました、快速に乗れれば後少しでつきます』

もう少しであの人に逢える

いや、訂正するといつも逢ってはいるけれどそれはそれだ

まるで恋する乙女のように頬を染めて、楓が返事を返す

『わかりました、気を付けてくださいね』

短い文章だけれど、精一杯の気持ちを込めて

19 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)19:46:58 ID:WhS
あれから30分ほど経った頃だろうか

楓はまだかまだかとそわそわしていた

早く帰ってこないかな、早く私のご飯を食べてほしいな

アイドルになってから歳はいくつか重ねたけれど

あの人の前ではいつでも若くありたい

ああ、こんなに夢中にしてどうするつもりなのかしら

楓は1人でくすりと笑い、旦那様の帰りを待つ

20 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)19:53:38 ID:WhS
誰かの来訪を告げるチャイムが響き

楓はスリッパをぱたぱたと鳴らしながら玄関へと向かう

「どちら様ですか?」

いつものように声をかける

「自分です、楓さん」

愛しい旦那様の声

きっとしっぽがあったら振り切れてしまうほど振っていることだろう

楓は笑顔のまま玄関のドアを開ける

「おかえりなさい、あなた」

待ち人も笑顔のまま返す

「ただいま、楓さん」

いつ聞いても嬉しくて、恥ずかしくて

けれど、私だけの特権だと楓はくすりと笑う

そして、こうも思うのだ

私だけ独り占めをして、ばちがあたらないように

そして、貴方にとって、良き妻であるように

さて、ここからは夫婦水入らずの時間なので邪魔はしないようにしよう

言えることは一つだけ

まるで少年と少女のように

お互いを大切にした時間が流れるだけだ




おしまい

23 :再開します 2017/07/29(土)20:45:23 ID:WhS
次のお題は>>25です

25 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)20:45:41 ID:b9P
志希「ほたるちゃんとユニットを組むと不運とかトラブルが起きてすっごく楽しい!」

28 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)20:52:09 ID:WhS
「ほたるちゃ~ん」

「きゃあっ」

後ろから抱きしめて、思いっきり匂いを吸い込む

ハスハス……んー良い匂い

和風というか、こう、おじいちゃん家の匂いと言うか

とっても落ち着く匂い

でぃすいずじゃぱにーずすめる

29 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)20:57:23 ID:WhS
「し、志希さんっ……離れたほうが」

んー、もう少し待って欲しいかな、この匂いがたまんないんだよねーっと

ほたるちゃんの匂いを堪能していると、近くのロッカーがぐらつきだす

お、そろそろかな

匂いを嗅ぎながら、いつでも体をうごかせる準備をしておく

あたしぐらいのほたるニストになるとこんなの朝飯前

「あ、あぶな……」

ほたるちゃんが言い終わる前に、さっと移動して事なきを得た

30 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:00:19 ID:WhS
「志希さん、大丈夫ですか?」

大丈夫もなにも、あたしはほたるちゃんの匂いでどうにかなりそう

「にゃはっ、あたしは大丈夫だからハスハスさせて」

すぴすぴと鼻を鳴らすとほたるちゃんは仕方ないといったふうにほほ笑む

「私の匂いを嗅ぎたいなんてかわってますね」

くすりと笑うほたるちゃん

そんな表情見せたら、もっとハスハスしちゃうぞー

31 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:04:11 ID:WhS
あたしとほたるちゃんがユニットを組んだのは最近のこと

第一印象はぱっとしない子だなーとか思ったっけ

けれど、ほたるちゃんを知っていくうちにそんな考えは払拭した

もうね、なんかすごいの!

日本語は表現力豊かなほうだと思うけれど、それでも表現できない

とにかく、ほたるちゃんといると退屈しない

ううん、退屈できないって言ったほうが良いかも

32 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:07:51 ID:WhS
あたしの分野ではないけれど

ほたるちゃんは不幸体質ってやつらしい

自分でもそれは自覚しているみたいだけれど

とにかく、想像した以上のことが身に起こっちゃうみたいな感じ?

あたしも学者のはしくれだから、理論的なもの以上のことは信じないけれど

ほたるちゃんに関しては別物、というか、化学とかそんな言葉では片付けられない

33 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:12:17 ID:WhS
だってね、さっきもあったけれど

ロッカーが急に倒れるとか経験ある?

あたしは無いなぁ、と言うかあっちゃいけないんだ

職人さんが丹精こめて作ったものがこんな簡単に揺るぐわけがない

もう、これは普通以上のことが起こっているわけ

何かそれって凄くない? 今まで経験がなかったことがこんなにも簡単に起こってしまう

あたしは一種の運命的なものを感じたんだ

34 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:16:29 ID:WhS
「いいじゃん、ほたるちゃん良い匂いするんだから」

それは事実だけど、あたしは次に何が起こるかわくわくしてる

事務所が爆発したりするかな? それともプロデューサーが倒れたりしちゃうかな?

……やっぱりそれはやめておこう

プロデューサーに何かあったら悲しむ人がた~くさんいるし

うん、あたしも例外じゃないしね

35 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:25:35 ID:WhS
「なんか面白がってません?」

ほたるちゃんの一言にどきりとしたけれど

「そんなことないよ~」

ハスハスして誤魔化した

だって、こんなに面白い実験対象はそうそういないもの

36 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:30:25 ID:WhS
ユニットを組むってことはお互いの仕事が増えるってわけで

そうすると、怪奇現象も起きるのが当たり前になる

ある日は花が倒れたり、歌っている途中で音楽が消えたり

それはミスと言えばそれまでだけれど、そうとは言えない部分もあった

「志希さん、お話があります」

ほたるちゃんが真剣な面持ちで話を切り出してきて、あたしもおふざけはしちゃ駄目だって思った

「実は……」まるでテンプレみたいにほたるちゃんが話を進めて

そして、あたしは首を縦に振らなかった、……絶対に

37 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:33:39 ID:WhS
「なんでですか!? このままだと志希さんだって」

ほたるちゃんが言いたいことはわかるけれど

それがあたしにとってマイナスだとは言えないんだよ?

「私とユニットを組んでいるだけで、志希さんにも……!」

うんうん、キミが言いたいことはなんとなくわかるにゃー

でも、あたしは納得してあげられないよ?

38 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:41:12 ID:WhS
「難しいことは言葉じゃ伝わらないよー」

そう言って、相方の細い肩を抱きしめる

んーほたるちゃんはもう少し食べたほうがいいかな

そう思うほど、ほたるちゃんは細くて、儚い印象を受けた

けれど、問題はそれじゃない

あたしの印象がほたるちゃんにどう思われているのか

それが解消する問題であって、それ以外は些細なこと

対するほたるちゃんは曖昧な微笑をしているけれど

あたしが望むのはもっと、深い……なんて表現したらいいんだろう

39 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:44:41 ID:WhS
日本語は細かく表現できるけれど、それ以上のことはできない

だから、すれ違ったりしてしまうわけで

シンプルなことを望むなら、その場で言葉にしてしまったほうが良い

あたしみたいに、あーだこーだ悩むならそのほうがずっと良い

ギフテッドだかなんだか知らないけれど、その言葉を表現できるのならば

そのほうがギフテッドだと思うけどねー

40 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)21:48:37 ID:WhS
「にゃはー、ほたるちゃん良い匂い」

ちっちゃいほたるちゃんを抱きしめながら(あたしもちっちゃいけれど)

パートナーとの親睦を勝手に深めて

可愛い女の子同士の会話で締めようとしたけれど

ほたるちゃんがそれを許してはくれなかった

41 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)22:03:55 ID:WhS
「志希さんは違うんですね……}

嬉しいような悲しいような表情でほたるちゃんが続ける

「私が思ってることなんてまるで気にしないで……」

しまった、失敗しちゃったかなって思ったけれど

「ううん、これは私の想像かもしれないですね」

えへへ、とほたるちゃんが笑う

42 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)22:09:34 ID:WhS
「私の言う事なってまったく気にしないで」

これは良い意味でだよね?

違ったらさすがの志希ちゃんも泣いちゃうからね?

「私にはない輝くような笑顔で……」

あ、駄目だあたし……ほたるちゃんの言う事に納得できない

43 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)22:14:45 ID:WhS
「私なんて、やっぱり……」

「ほたるちゃんは考えすぎじゃないかにゃー」

ほたるちゃんの言葉を遮るように続ける

「あたし、ほたるちゃんの声もっと聴きたいな」

これはきっと本心

ほたるちゃんの声、笑顔、もっと見たい

ほたるちゃんの可愛い笑顔をもっと見たい! 

あたしの願望だとしても、これは譲れない

46 :再開します 2017/07/30(日)09:55:39 ID:zCC
「ねぇ、ほたるちゃん」

一歩前に踏み出す

「キミのパートナーは誰?」

さらに一歩

「一ノ瀬志希じゃ物足りないかな?」

最後の一歩

あたしとほたるちゃんの距離は正に零距離

さぁさぁ、インファイトといこうじゃないの

47 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:03:27 ID:zCC
「志希さん? ち、近いです……」

目を逸らそうとするほたるちゃんの顔を両手で固定した

「きゃ……志希さん?」

「逃がさないよ、ちゃんとあたしの眼を見て」

わお、こんなに真面目な声が自分から出るなんて驚き

シリアスなのは疲れちゃうけど、ほたるちゃんのためなら頑張っちゃう

「それで、ほたるちゃんはあたしと一緒にいるの嫌?」

よーし、ジャブなんてかったるいから大振り右ストレートをお見舞いしちゃう

48 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:18:14 ID:zCC
「そんなことないです、志希さんと一緒だと楽しいです」

だよね、嫌です! なんて言われたらどうしようかと思っちゃった

「ほたるちゃんはあたしのこと好き?」

とどめのアッパーカットはほたるちゃんに届くかな

「……好き、だと思います」

いつものように困った笑顔で

あたしを上目使いで覗き込むように

ほたるちゃんのカウンターで、あたしノックアウト寸前

49 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:22:37 ID:zCC
きっと男の人がこれやられたら惚れちゃうだろーなー

同性のあたしでもドキドキしちゃうもん

今すぐぎゅーってしてハスハスしたいけど我慢我慢

「じゃあ最後に……あたしが好きものを当ててみて?」

「志希さんの好きなもの……」

わかるかなー、ヒントは今までたくさんあげたんだけどね

50 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:35:11 ID:zCC
うーん……と悩むほたるちゃん

うずうずしてきた、早く正解言いたい

けれど、悩んでるほたるちゃんをもっと見ていたい

二つの欲求がぶつかって爆発しちゃいそう

「志希さん?」

おっといけない、あたしも自分の世界に入っちゃってたみたい

そろそろほたるちゃんの答えを聞いておかないと

51 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:47:23 ID:zCC
「それでは発表してもらいましょ~♪」

へたっぴなドラムロールでほたるちゃんの答えを待つ

「えっと……わかりませんでした」

ごめんなさいっとほたるちゃんが頭を下げる

まぁいいんだけど、志希ちゃんちょっとショック

だから

「ほたるちゃんには罰ゲーム」

意地悪そうな笑顔を作って

「ば、罰ゲームですか? 痛いのとかは嫌です……」

あーもう! いちいち可愛いなこの子は

52 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:50:12 ID:zCC
「あたしの好きなものはねー」

もう止められないし、我慢もできない

本能のおもむくままにいっちゃうよー

考えるな、感じろってやつ

「ほたるちゃんでしたー♪」

びくびくしてるほたるちゃんをぎゅって抱きしめた

53 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)10:58:16 ID:zCC
「きゃあっ! え、私? え、えっ?」

驚いているほたるちゃんはとりあえず置いておいて

ハスハス……

あーほたるちゃんの匂いさいこー

抱き心地も素晴らしい

我慢してたぶん、この感動はヤバいね

ほたるちゃん成分の補給が終わるまで説明はいっか

54 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)11:02:21 ID:zCC
どれくらいそうしてたんだろ

体感的には一分もないけれど、もしかしたら数十分かも

ほたるちゃんにはちょっと悪い気がしたけれど

自分のこと悪く言って困らせるような子には罰ゲームが必要なのだ

ま、ほたるちゃん成分も補給できたし

そろそろエンディングに向かっちゃおうか

55 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)11:11:38 ID:zCC
「あたしね、ほたるちゃんのこと大好き」

びくりとほたるちゃんが反応する

「ほたるちゃんといると飽きないし、面白いこといっぱい」

ほたるちゃんは気にしてるけど、あたしは真逆なんだー

「ほたるちゃんの匂いも、ほたるちゃんの笑顔も」

あたしの中で殿堂入りが決まっているくらいだもん

「ぜーんぶ好き、ううん……大好き」

きゃー! 志希ちゃん大胆っ

56 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)11:22:03 ID:zCC
「だから、これからもほたるちゃんの傍にいる」

「志希さん……」

嫌って言われても勝手に着いていっちゃうからねー

「湿っぽいのはこれでおしまい、仲直りのハスハスしよう」

「もう……ちょっとだけですよ」

志希ちゃんのシリアスモードもおしまい

2人のハートフルストーリーはここからはじまるのだー、わーパチパチ




おしまい

58 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)12:50:37 ID:zCC
それでは再開します
次のお題は>>60です

60 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)12:50:58 ID:DrC
>>26

26 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)20:45:45 ID:jOz
光「ヒッピーについて調べてみたら」柑奈「?」

62 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)13:03:16 ID:zCC
光「見損なったよ柑奈さん」

柑奈「いきなりどうしたの?」

光「だ、だって……ヒッピーはえ、えっちなことが好きだって」

柑奈「ちょっと待って!」

光「ひゃっ! 急に大きな声出さないでよ」

柑奈「ごめんね……て違うの光ちゃん!」

63 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)13:08:15 ID:zCC
柑奈「そこがイコールになるのはおかしいんじゃないかな?」

光「でもそう書いてあったんだ」

柑奈「そっか、でもね、なんでも信用しちゃうのはよく無いと思うよ」

光「それはそうかもしれないけど……」

柑奈「例えばだよ、ヒーローと悪役がいるとする」

光「うんうん」

64 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)13:25:17 ID:zCC
柑奈「悪役はヒーローにやっつけられるわけだよね?」

光「もちろんだよ! ヒーローは正義の象徴なんだから」

柑奈「そう思うよね、でもだよ、悪役が実は正義だったら?」

光「悪役が正義? 悪いことしてるのに?」

柑奈「それは理由を知らないから」

光「悪いことをする理由ってこと?」

65 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)13:28:59 ID:zCC
柑奈「そう、理由……家族を守るために仕方なくだったりするかもしれない」

光「家族を守る……」

柑奈「それに、ヒーローだから正義ってわけじゃないかもしれない」

光「えっ?」

柑奈「もしかしたら裏で悪いことしてるかもしれないよ」

光「柑奈さん、少し考えさせて」

66 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)13:34:11 ID:zCC
柑奈「(話題を変えようと思ったけど、こんがらがっちゃった……)」

光「……わかった! 柑奈さんわかったよ!!」

柑奈「わかってくれたんだね」

光「うん、どれが正しいかは自分で判断しないといけないんだ」

柑奈「うんうん」

光「イメージだけじゃなくて、自分で見て考えて」

柑奈「うんうん(このまま誤魔化せそう)」

67 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)13:36:55 ID:zCC
光「だから、そ、その……」

柑奈「うん?」

光「柑奈さんがえっちなのか、自分で判断する」

柑奈「えっ?」

光「こういう経験ないけど、頑張るから」

柑奈「光ちゃん? や、やめて……手をわきわきしながら近づかないで」

光「大丈夫、痛くしないから……」

柑奈「きゃあああっ!」



おしまい

69 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)14:50:59 ID:zCC
再開します
次のお題は>>71です

71 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)14:52:27 ID:6Tq
>>24

24 :名無しさん@おーぷん 2017/07/29(土)20:45:40 ID:4sB
早耶「事務所のお引越し」

74 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:02:10 ID:zCC
「この事務所とも今日でさようならですねぇ」

何年もいたわけじゃないけど、思い出は少なからずある

初めてここに来た時は右も左もわからなかったっけ

プロデューサーさんに千川さん、優しい人にたくさん助けられた

そんな事務所とも今日でさよなら

あ、泣いちゃいそう……

75 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:08:12 ID:zCC
「早耶、準備できたか?」

突然声を掛けられて、びくりとしちゃう

「はぁい、大丈夫です」

すぐに笑顔を作って振り返る

「そっか……ん? 何かあった?」

「いいえ、何もないです」

相変わらず鋭くてびっくりしちゃう

あ……それとも、ちゃんと見てくれてるってことなのかな

76 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:12:16 ID:zCC
「ならいいんだ、じゃあ五分後には出るぞ」

「わかりましたぁ」

荷物の確認はもう終わっているので

あとは出発の時間を待つだけ、かな

あ、そうだ、最後はやっぱり挨拶しておかないと

姿勢を正して、ゆっくりとおじぎする

今までありがとうございましたぁ

77 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:25:23 ID:zCC
「シートベルト大丈夫か?」

「はぁい」

「よし、じゃあ行こう」

社用車がゆっくりと進みだす

見慣れた風景が流れるように切り替わっていく

車内は適度な温度になっていて心地いい

78 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:29:33 ID:zCC
「今度の事務所はどんな所なんですかぁ?」

そういえば場所も何も教えられていなかった

「ここからそう遠くはない所だよ」

「そうですかぁ……近くにいっぱいお店があるといいなぁ」

カフェだったり雑貨だったり、可愛いお店がいいな

「時間があったら散歩でもしてみるといい」

散歩……ちょっと日差しがきついし、夕方からなら……

79 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:49:33 ID:zCC
「早耶、着いたぞ、おーい」

「ん……あれ? もしかして寝てましたかぁ」

「そりゃもうぐっすりと」

涼しさと車の揺れが心地よくていつの間にか寝ちゃってたみたい

「恥ずかしい姿をお見せしましたぁ……」

「可愛い寝顔だったぞ」

……プロデューサーさんのかたを軽くつついておいた

80 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)15:57:10 ID:zCC
車のドアを開けるとむわりとした熱気

さっきまでの涼しさが嘘みたい

「鍵開けてくるから待っててくれ」

「わかりましたぁ」

ここが新しい事務所になる、んだよね

コンクリート造りの二階建ての建物

言葉が悪いかもしれないけど、ちょっと年代を感じる

81 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:02:20 ID:zCC
さーて、近くにお店はあるのかな

ぐるりと周りを見てみる……見て……

なにこれ

さびれた商店街みたいなのしかない

ちょっとがっかり……

これじゃ時間潰したりするのも大変そう

82 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:05:47 ID:zCC
「お待たせ、じゃあ荷物を運ぼうか」

「はぁい」

プロデューサーさんに適当に返事をして、荷物を運ぶお手伝い

はぁ、何だか憂鬱

「ははぁ、近くになにもないって思ってるんだろ」

「そんなんことないですよぉ」

大正解、ですけどそんなことで不機嫌になったって思われたくもないかな

83 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:07:59 ID:zCC
「……うわ」

建物……新しい事務所に入って、またテンションが下がる

き、きたない……

蜘蛛の巣はってるし、ボロボロだし

「早耶、帰っていいですかぁ」

「1人で帰れるか?」

……意地悪な質問ですねぇ

84 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:10:27 ID:zCC
「ほらほら、簡単な掃除すれば少しはマシになるって」

そう言って手渡されたのは、三角巾とマスクと雑巾

三角巾なんて久しぶりに見た気がする

「おー、良く似合ってるじゃないか」

にやにやしたプロデューサーさん

「プロデューサーさんも良くお似合いですぅ」

85 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:14:24 ID:zCC
あまりお掃除は得意じゃないけど

少しずつ綺麗になっていくのが楽しくて、つい没頭しちゃった

「そろそろ休憩しようか」

「そうですねぇ」

うん、だいぶ綺麗になった気がする

この一室だけだけど……

86 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:18:43 ID:zCC
やってきたのはちっちゃい商店

おばあちゃんとおじいちゃんがやってるみたい

「おや、こんにちは」

「こんにちはぁ」

人が良さそうな笑顔につられて、早耶も笑顔になる

「あそこに引っ越してきたのかい?」

「はい、そうですぅ」

お家じゃない引っ越しですけどねぇ

87 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:21:00 ID:zCC
「そうかい、じゃあ、これ持っていきな」

お店に置いてあった綺麗な丸いスイカを渡された

ちょっと重い

「えっ、流石にこれはもらえないです」

「いいのいいの! 引っ越しのお祝いだよ」

むむむ……このおばあちゃん押しが強いですねぇ

88 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:27:04 ID:zCC
「ありがとうございましたぁ」

「ご近所さんだから、また来てね」

話し込んでる間にお茶やらお漬物やら頂いちゃった

それにしても、飲み物を買いにきただけなのに、荷物がいっぱい

おもにこのスイカのせいだけど……

スイカを叩くとぽんっと良い音がなった

89 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:37:55 ID:zCC
事務所に戻ると、スイカを見たプロデューサーさんが驚いてた

立派なスイカだ、なんて言いながら早耶みたいにスイカを叩いてる

早耶はスイカ運びで疲れたので休憩します

「良い人だったろ、あそこの人たち」

スポーツドリンクを一口のんでこくりと頷く

「またおいでって言われましたぁ」

あのおばあちゃんは良い話し相手になってくれそう

90 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:42:17 ID:zCC
イメージをは違う所だけど、退屈はしなそう

窓の外を見てみると、さっきのおばぁちゃんが畑仕事をしてる

今だとどんなお野菜が取れるのかな?

今度おばあちゃんに聞いてみよう

あ、スイカのお礼にお菓子でも持っていこうかな

「朝と違って上機嫌だな」

また意地悪な顔してる

91 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)16:53:28 ID:zCC
「退屈しないで済みそうって思っただけですぅ」

「そりゃ何よりだ」

違うお店に行ったら新発見があるかもしれない

若い人向けのお店じゃないけど、ちょっと楽しそう

今度はプロデューサーさんも連れて荷物持ちにしよう

よし、今はお掃除とお片付けを頑張らなくちゃ








おしまい

94 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:07:52 ID:zCC
再開します
次のお題は>>96を頂戴します

96 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:09:10 ID:ko7
あずき「ハートドリンク大作戦」

98 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:16:32 ID:zCC
あずきはこんな噂を聞いたんだ

プロデューサーたちに支給されるハートドリンクっていう飲み物があること

そして、それを飲むとあずきたちアイドルの親愛度が上がるんだって

なにそれって思ったけど、ちょっと心当たりがあるんだっ

プロデューサーさんにもらったドリンクを飲んだ後に、ちょっと気分が高鳴るっていうか

プロデューサーさんともっと仲良くなりたいなってなった時がある

これはもう決定的だよねっ!

99 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:22:40 ID:zCC
「私に用ですか?」

真相を確かめるべく、あずきはちひろさんのとこにやってきたのだ

「うんっ、ハートドリンクについて知りたいの」

「ハートドリンクについて……ですか」

プロデューサーさんたちはちひろさんからドリンクを渡されてた

という事は、ちひろさんなら何らかの情報をもってるはず

うーん、今日のあずきは冴えてるっ!

100 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:27:44 ID:zCC
「あれはただのおまじないみたいなものですよ」

くすりと笑うちひろさん

「えー? あれを飲むとアイドルの親愛度が上がるって聞いたよっ」

「ただの飲み物でそんな効果あるわけないじゃないですか」

―――そんな飲み物はもうオクスリのレベルですよ?

うっ……なんかちひろさん怖い

でもでも、あずきは詳しいことを知りたい

101 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:33:51 ID:zCC
「お願いちひろさんっ!」

とにかくお願いして、ちひろさんに教えてもらうんだ

「……はぁ、わかりました、私の負けです」

や、やったっ! これで本当のことが聞けるんだねっ

「ありがとう、ちひろさんっ!」

「ただし、何個か条件がありますからね」

ちひろさんが机の下に誰もいないか確認したあとに、部屋の鍵を閉めた

103 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:38:47 ID:zCC
ちひろさんから出された条件は

1 ハートドリンクの存在はアイドルたちに言わないこと

2 ハートドリンクの中身の詮索はしないこと

3 約束を破った場合、あずきの身の安全は保障しないこと

「これを守れるというなら、あずきちゃんに全てをお話ししますよ」

あずきはごくりと唾を飲んで、ゆっくり頷いた

最後の条件が怖いけど、ここまで来たら進むしかないよねっ

104 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:43:39 ID:zCC
「では、ハートドリンクについてお話しましょうか」

どきどきしてきたっ

「確かにハートドリンクは親愛度を上げる効果があります」

「あの噂は本当だったんだ」

すごい飲み物なんだねっ! ハートドリンク

「中身については社外秘なので言う事はできません」

「ただ、非合法なものはつかってはいませんので」

105 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:46:03 ID:zCC
「それと、ハートドリンクの存在を隠す理由についてですが」

あ、それはすごく気になってた

「あずきちゃんはそんなドリンクがあると知ったうえで、それを飲めますか?」

中身は秘密で、親愛度が上がるなんて飲み物

あずきは怖くて飲めないかも……

106 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)20:51:18 ID:zCC
「そんな得体のしれないものは飲めないですよね?」

「うん……」

「安全性は治験できちんと確立されていますが、やっぱり怖いものは怖いです」

あれ? じゃあ何でハートドリンクなんてものが必要なのかな

「ちひろさん、じゃあハートドリンクなんていらないんじゃないの?」

それなら普通に時間をかけて仲良くなれば良いんじゃないのかなっ

107 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:05:00 ID:zCC
「プロデューサーさんたちには時間が限られているんです」

時間? うーん、よくわかんないな

「たくさんのアイドルを一人で受け持つなんてよくあるケースです」

「確かにあずきのプロデューサーさんもいっぱい受け持ってるかも」

「そうです、その中で時間をかけてコミュニケーションをとるのは至難の技ですよね?」

108 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:11:34 ID:zCC
「そっか、ちょっとわかったかもっ」

アイドルたちと早く仲良くなるためのものってことだよねっ

「あずきちゃんは賢いですね」

そっか、ハートドリンクって凄いものだったんだ

プロデューサーさんも仕方なくこういうのを使ってるんだろうなぁ

「ちひろさん、色々ありがとっ!」

「どういたしまして、くれぐれも約束は守ってくださいね?」

笑顔で手を振るちひろさんに、あずきも手を振りながら部屋をでた

109 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:19:36 ID:zCC
ハートドリンクのことはよくわかった

そして、あずきは一つの作戦を考えたんだっ!

それも『ハートドリンク大作戦』

今回の作戦は実にシンプルだよっ

ターゲットはプロデューサーさん

作戦内容は、プロデューサーさんにハートドリンクを飲ませる事

110 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:31:45 ID:zCC
あずきたちが飲むと親愛度が上がる

じゃあ、プロデューサーさんが飲んだら?

親愛度が上がるのかな? それとも……

わくわくしてきたっ! 早くプロデューサーさんの所に行かなくちゃ

今日のスケジュールだと、そろそろ事務所に帰ってくるはずだから

あずきはただ待っているだけでオッケー♪

111 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:37:10 ID:zCC
はーやく帰ってこないかなーっと

「お疲れ様です、戻りました」

待ち人きたっ!

「お疲れ様、プロデューサーさんっ!」

「お疲れ様、あずき。ちひろさんは?」

「用事があるって出かけたよ」

嘘なんだけどね、今回はごめんちひろさん

112 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:48:50 ID:zCC
「外は暑かったでしょ? はい、冷え冷えの麦茶だよっ!」

中身はハートドリンクが混じった麦茶のカクテルだけど

「ありがとう、喉カラカラだったんだ」

麦茶を受け取ると凄い勢いで飲み干した

「ぷはっ! やっぱり夏は麦茶だな」

良い飲みっぷりだね、それにばれてないみたい

よーし、後はプロデューサーさんがどうなるか観察してみようっ!

113 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:55:25 ID:zCC
「……何だかやけに暑いな」

プロデューサーさんがシャツのボタンを1つ開けて、手で扇ぎ始めた

ハートドリンクが効いてきたのかな?

あずきは暑くなったりはしなかったけど、どうなってるんだろう

そんなことを考えてると、プロデューサーさんがこっちを見てるのに気付いた

「お前、やっぱり可愛いな」

おお? いつものプロデューサーさんと違うっ

114 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:01:08 ID:zCC
「あずきはいつでも可愛いよっ!」

「そうか、それもそうだな」

ふっと笑って、プロデューサーさんが立ち上がる

一歩、また一歩ってあずきに近づいて……

あ、あれ? ちょっと近すぎないかなっ!?

吐息が聞こえちゃいそうな距離だよっ!

115 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:11:39 ID:zCC
「ど、どどどどうしたのっ?」

「もっと近くであずきの顔を見たいと思って」

うわわ……どうしよう、予想外かも

明らかにプロデューサーさんがおかしい

これがハートドリンクの効果なの? あずきたちとはこんなに違うの?

「あずき」

プロデューサーさんの手があずきのあごをくいっとやった

116 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:15:10 ID:zCC
「まずは落ち着こうっ? 深呼吸大作戦だよ」

あずきが深呼吸が必要なほど、心臓がばくばくしてる

あずきピンチっ! ピンチ大作戦!?

「あずき、俺もう……」

眼をつぶったプロデューサーさんに顔が近づいてきて……

「わわわっ! ま、まだ早いからっ! あ、あれ?」

あずきの顔を通り過ぎて、ソファに倒れこんだ

117 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:21:37 ID:zCC
「プロデューサーさんっ! ねぇ、大丈夫っ?」

あずきの声にも全く反応が無い

体を揺さぶっても反応なし……まさか

ううん、呼吸はしてるし脈もある

1人じゃ対応できないと思って、急いでちひろさんに連絡をすることにした

118 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:24:34 ID:zCC
「あずきちゃん、プロデューサーさんはどこです?」

少し焦ったような顔でちひろさんが部屋に入ってきた

「ちひろさん、プロデューサーさんが……」

「話はあとです、ちょっとどいてください」

ちひろさんは手慣れたように、プロデューサーさんの体を調べ始めた

うう……どうしよう、あずきのせいだよね

119 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:30:55 ID:zCC
「……あずきちゃん、プロデューサーさんに飲ませましたね?」

何を? なんて聞ける雰囲気じゃなかった

「はい……つい好奇心で」

「やっぱり……プロデューサーさんの容態は少しすれば回復します」

「良かっ「ただし!」」

ひっ、ちひろさん怖いぃ……

「今日は仕事ができる状態ではないはずです」

ちひろさんが今まで見たことのない笑顔になった

120 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:33:19 ID:zCC
「プロデューサーさんのお仕事をやってもらいますからね」

あずきのしたことを考えれば当然だけど

……ちひろさんってこんな顔する人だったの!?

「さて、まずは」

どうしよう、どんなことをさせられるのかな……

「プロデューサーさんを見てあげていてください」

へっ?

121 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:35:55 ID:zCC
「膝枕でもしてあげれば喜ぶんじゃないですか」

急かされるように、強引に膝枕をさせられる

「それじゃ私は仕事に戻ります、あずきちゃんはまた後で」

ぱちりと可愛らしいウインクをして、ちひろさんが部屋から出ていった

……本当にもう大丈夫なのかな、ねぇプロデューサーさん?

全く反応はないけど、さっきより顔色が良いみたい

122 :名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)22:42:21 ID:zCC
今回の作戦は大失敗だったなぁ

後できちんと謝らないと……

今は膝枕大作戦を最後まで実行してからって感じかな

そういや、あずきはハートドリンクを飲ませた後、何をしたかったんだっけ?

……まぁいっか

こうしてるのも悪い気はしないし

何より、プロデューサーさんを独り占めだしねっ♪



おしまい

126 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)19:01:19 ID:m37
こんばんは、限定しゅーこ……
さて、次のお題は>>128を頂戴します

128 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)19:07:56 ID:o2d
博士の異常な愛情~または彼女は如何にして心配するのを止めてアイドルを愛するようになったか

135 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)19:49:57 ID:m37
ぜーんぜんダメなアイドルがいましたとさ

その子はあたしの同僚なんだけど

もうね、ほーんとダメダメ

ダンスはへたっぴだし、歌も音痴

ただ、笑顔だけはいっちょ前

こーいう時に人が感じる感情は、きっと二つ

見下していじめちゃうか、面倒を見ちゃうか

残念ながら、この子はあたしの実験対象に選ばれましたー、わー♪

136 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)19:58:26 ID:m37
ダンスのレッスンが終わってへとへとになっているあの子に声をかけた

お疲れ様ー、今日も疲れちゃったね、そこでこれ! じゃじゃーん

取り出したのは秘密のオクスリ、なんと、ダンスも歌も上手くなっちゃ逸品

「なに、これ?」

さっき説明したとおりのオクスリだよ、ご機嫌になっちゃうやつ

ただし、副作用もあるかもしれないけどねー

137 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:01:29 ID:m37
「くれるの?」

うん、キミが悩んでると思ってねー

「そっか、ちなみに何味?」

ミロ味だよ、いかしてるでしょ?

「あははっ、素敵なフレーバーだね」

軽いやり取りだけど、あたしにはわかる

きっとこの子はこの薬をのむ、うん、間違いないにゃー

138 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:09:11 ID:m37
「じゃあさっそく頂きます」

お? いきなりなんてやるね

いいの? どんな副作用あるかあたしは確認してないよ

「もう飲み終わっちゃったし、美味しいから良いよ」

ふぅん……思ってたより意思が強いみたいだけど

それは勇気か無謀かはわかりかねるかなー

139 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:16:56 ID:m37
どうどう? どこか変わったところはある?

「んー? そんなすぐにはわかんないんじゃない」

ちぇー、すぐには駄目か……んじゃ明日だね、ばいばーい

「うん、またね」

ふりふりと手を振って部屋をあとにする

明日はどうなってるかな、すんごい楽しみ

140 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:22:42 ID:m37
【投薬一回目】

おはよー、体の調子はどう?

「おはよう、何かね……凄い」

その場でステップを踏んで、くるりとターンを決めて見せる

おおー! 綺麗なステップとターンだね、やるやるー

思ったよりも薬が体になじんだみたい

これは想像以上の結果が得られるかも

141 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:26:18 ID:m37
「ねぇ、聞いて聞いて!」

随分とご機嫌だねー、何か良いことあった?

「うん、今度デビューが決まったの」

うん、それはめでたいねー、おめでとう

「それでね……その、あの薬もう少し欲しいんだけど」

んー、やっぱりそうきたか、でもなー

142 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:29:30 ID:m37
これは本来一回こっきりなの

それだけで十分に効果が得られるように調合してる

これから先は本当に何が起こるかわからないよ?

これは同僚としての心配でもあるけど、どうするかはキミ次第

「私は大丈夫、だからお願い」

そっか……てーれってれー! ご機嫌なオクスリー

143 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:34:19 ID:m37
「ありがと……ぷはっ、んん? これ何味?」

ミルクセーキ味、こってり濃厚でしょ?

「喉が渇いちゃいそうだけど、美味しいよ……っとと」

ぐらりと体制が揺れるけど、それは一瞬

「ちょっときついかな……」

ほらねー、無理しちゃだめだよ

144 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:37:56 ID:m37
大丈夫かな、体が拒絶反応でちゃうとそれでおしまいになっちゃう

トイレで吐かせて、胃を洗浄したほうがいいかもしれない

「ふぅ……ちょっと楽になったから今日は帰るね」

ちょっとストップ、やっぱりやめよう

無理やりな手段をとろうとしたけど

「平気、だから安心して」

なんでこんな時に笑うかなー、悔しいけど可愛いし

145 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:40:01 ID:m37
何かあったら連絡してね?

「ありがとね、じゃあまたね」

いつかと同じ光景

ふらふらと体を揺らしながらも可愛らしい……あれ?

あの子が可愛い? うーん……あたしもちょっと変になっちゃったかな

146 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:43:25 ID:m37
【投薬二回目】

おはよう、調子は?

「ダンスと歌は前より良い感じ……だけど」

前よりも綺麗なステップをぴたりと決めて、しばらくするとあの子の体が震えだす

「これが副作用ってやつかな」

そうだね、これ以上はもう限界だねー

「そっか、残念だな」

つうっと鼻から一筋の血を垂らしながら、あの子が笑う

147 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)20:49:53 ID:m37
「あーあ、アイドルの鼻血とか……」

あはは、と力なく笑うあの子

みっともないはずなのに、あたしは目を離せなかった

……てぃっしゅてぃっしゅー! ほらほら、アイドルがみっともないよー

みっともないなんて、あたしが言えるような言葉じゃないけどね

さっきもあの子に言ったけど、もう体が限界みたい

これ以上はもう、あの子がいなくなっちゃうかもね

148 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:01:55 ID:m37
あの子をテレビで見る日が多くなった

雑誌でも取り上げられて、人気急上昇中! とか言われてる

なーんかつまんないなー

もう少しこう……手がかかったほうが良いと言うか

データも不十分だし、もうすこし欲しい

あ……大きなイベントがあるのかー、そうかそうかー

じゃあ、きっと、あの子はあたしを頼りにくるに違いないね

149 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:04:13 ID:m37
「おはよう、調子はどう?」

おはよーって、それあたしのセリフ

「たまにはいいじゃない……で、貴女のことだからわかってるんでしょ」

とうぜんだよー、だから用意もちゃんとしてあるよ

やっぱりあの子はあたしの元に来た

予想通りなんだけど、とても嬉しい、にやけちゃう

150 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:06:34 ID:m37
「そう、ちなみに何味?」

今回はノンフレーバー、最後のオクスリだから

「えー……ちょっと楽しみにしてたのに」

水みたいにするって体にはいって、それはもうすんごいよー

「すんごいか……どれだけすんごいの?」

ふっふっふー! それはもう……さいきょーてきな?

151 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:09:54 ID:m37
「さいきょーか……良いね、良い響き」

そうでしょー、キミがさいきょーになっててっぺんになれる

「そう……あのさ、あのね……」

なになに? なんでも聞いて? なんでも教えちゃうよー?

「あー……ううん! なんでもない、それじゃ頂きます」

こくこくと小さな喉を鳴らして、薬を飲んでいくあの子

152 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:14:09 ID:m37
「うわ……ほんとに何の味もないや、不思議」

凄いでしょーっ! おおっと、倒れるのはまだ早いよー

「ご、ごめ……目が回って」

いいのいいの、気にしないで

少しすれば動けるようになる、そしたらキミはさいきょーだ

あたしとキミとでさいきょー……うーん、武者震いしちゃう

それに、弱ってるキミ見てたら興奮してきちゃった

153 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:16:53 ID:m37
「ふぅ……うん、これなら動けそう」

うん、じゃあ頑張ってきてねー

「色々ありがとね」

いいのいいの、じゃあばいばーい

「……うん、ばいばい」

いつか見た笑顔にあたしも笑顔で返す

うーん、これで良いデータが取れるね

あとはあの子しだいだけど、いつまで持つかな?

154 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:21:39 ID:m37
ぜーんぜんダメなアイドルがいましたとさ

その子はあたしの同僚なんだけど

もうね、ほーんとダメダメ

ダンスはへたっぴだし、歌も音痴

でもね、笑顔がすごいかわいーの、とってもキュート!

こーいう時に人が感じる感情は、きっと二つ

見下していじめちゃうか、面倒を見ちゃうか

あたしはこの子のことをもっと知りたくなって、声をかけたんだー

ねぇねぇ、キミの匂いかがせてよー! ハスハス……良い匂い♪

あー、もっと仲良くなりたいな

155 :名無しさん@おーぷん 2017/07/31(月)21:24:02 ID:m37
あれ? キミは違う

あれれ? この子も違う

あの子がいない……どこ行っちゃったのかなー

あ、そういえばいなくなっちゃったんだっけ

ちぇ……つまんないのー

さよーなら、ばいばーい



おしまい

158 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)20:58:25 ID:EM9
こんばんは、凄い雨でまいりますね……
最後のお題は>>161を頂戴します

161 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)21:00:33 ID:3QS
頼子「共依存」

164 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)21:16:00 ID:EM9
線引きで乱暴に書きなぐったような雨

あの人は大丈夫でしょうか? 雨でびしょびしょになっていないでしょうか?

ああ、心配になってきました……

心がそわそわして、もう我慢できそうにありません

「戻りました、いやぁ、突然の雨でびっくりしましたね」

待ち人は、やはりびしょびしょの恰好で戻ってきました

165 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)21:22:26 ID:EM9
おかえりなさい、これを使ってください

雨が降るからと天気予報で聞いたので、タオルを用意していて正解でした

「ありがとう、頼子は頼りになるな」

もう、またそうやって調子の良いことを言うんですから

でも……悪い気はしないですけれどね

あ、じゃけっとをそんな風に置いていたら皺になっちゃいますよ?

166 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)21:33:52 ID:EM9
この人は良い大人なのに、子供みたいな笑顔を見せてくれます

ふふっ……年下の私がまるでお姉さんみたい

「どうしたんだ? そんなに俺をじっと見つめて」

いいえ、拭いてあげようかと思っただけです……

「おいおい、大人を子供扱いすんなって」

わかってます……ちょっとした冗談です

167 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)21:38:20 ID:EM9
「そういや頼子はオフじゃなかったか?」

事務所に忘れ物をしてしまったので、取りに来たんです

そうしたらこんな雨に降られてしまったので、雨宿り兼、○○さんを待っていたんです

「そうか、こんな雨の中帰るのも大変だろうから送っていくよ」

俺の仕事が終わってからになるから、と付け足して

私にとって、何も都合が悪くないので、こくりと頷きました

168 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)22:01:14 ID:EM9
事務所の中の音は私が本をめくる音、そしてタイピングの音だけ

いつもはにぎやかな事務所がまるで嘘の様です

まるで時間がとまっているみたいに静かで、思わず息をするのも忘れてしまいそう

窓の外を見てみると、雨足が弱まるどころか強まっているように感じました

あ、そういえばさっきから仕事ばかりで休憩をしていませんね

○○さん、コーヒーでも飲みませんか?

「ありがとう、頂くよ」

はい、ちょっと待っていてくださいね

169 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)22:08:28 ID:EM9
コーヒーをもっと美味しく淹れるようにするのはどうしたらいいんでしょう?

できればインスタントじゃなくて、きちんとしたのを飲んでもらいたいです

どなたか詳しい人はいませんかね……

1人で悩んでいると、やかんのしゅんしゅんと沸く音で我に返りました

今は仕方ないので、気持ちを込めて淹れましょう

角砂糖はおひとつで……

170 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)22:15:39 ID:EM9
「美味しいよ、ありがとう頼子」

いいえ……どういたしまして

「ところで、帰るのが遅くなりそうだから、ちひろさんに送ってもら……」

待てますので、大丈夫です……

「そうか、わかった」

こうやって待っているのも楽しいです……なので問題ありません

171 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)22:27:18 ID:EM9
「お疲れ様です、ってあら? 頼子ちゃんは今日お休みだったはずじゃ」

お疲れ様です、千川さん

「あ……まさかプロデューサーさんが呼び出したんじゃないですよね?」

じとりとした視線で○○さんを睨み付ける千川さん、そこで私は助け舟を出す

違います……ここにきたのは私の意思です、それに、忘れ物を取りに来ただけです

なので、○○さんは悪くはありません

172 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)22:41:41 ID:EM9
「う……それなら良いんですが……あまり遅くならないようお願いしますね」

はい、わかりました

「ごめんな、頼子」

いいえ、私は大丈夫ですから

……なぜ謝られたのかわかりません、それに悪いのはあんあ顔をしてまくしたてた千川さんです

私のことは気にしないでいいですから、お仕事を続けてくださいね

「ああ……ありがとう」

173 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)23:03:32 ID:EM9
ふふ……お仕事してる○○さんはとても絵になりますね

真剣な面持ちでパソコンに向かう様は、とても素敵です

……ふぅ、冷房がききすぎているのでしょうか……少し寒気が

ソファで姿勢を楽にしていれば大丈夫でしょう……そう、きっと大丈夫

眼を閉じて、呼吸を楽にして……ゆっくりゆっくり

174 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)23:12:31 ID:EM9
「頼子? おい、頼子!」

ん……騒がしいですね

「大丈夫か頼子?」

ちょっと質問の意味がわかりません……私は大丈夫です

「お前……すごい熱があるじゃないか、なんでこんな状態で……」

そんなのは大した問題じゃないんです……お仕事は終わりましたか?

175 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)23:15:33 ID:EM9
「頼子……お前」

まずはお仕事を終わらせちゃいましょう?

私は大丈夫です……ちゃんと待てますから……

「……」

○○さんは私の心配ばかりで仕方のない人ですね

もう、お仕事を早く終わらせて帰りましょう

176 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)23:24:39 ID:EM9
ふぅ……ようやくお仕事に戻ってくれましたね

あ、どこまで本を読んだか忘れちゃいました

確か良い所だったと思うんですよね

2人の男女の物語なんですけど、女性が男性に依存しちゃう物語

私にはこういう感情は全く分かりませんが、物語はとても面白いですね

ああ、そうそう……男性がこの関係に気付いた所からでした

この物語はどういう展開になるのか……とても気になります




おしまい

177 :名無しさん@おーぷん 2017/08/01(火)23:27:23 ID:EM9
これにて【モバマスSS】お題は星の数だけ お試しをお開きとさせて頂きます
読んでくれた方に心からの感謝を
そして、たくさんのお題ありがとうございました

次のお題スレはどちらに立てるかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします



おーぷん2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介です

元スレ: 【モバマスSS】お題は星の数だけ お試し
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1501303611/


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