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千早「起きてください、プロデューサー」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 02:05:46.88 ID:/OELsDPS0
P「…zz」

千早「困ったわ、起きないなんて。……ん?」

千早「これは目覚まし。そうだ、タイマーを5分後にして」

千早「いくら私でも、これくらい」

5分後

PiPiPi!

P「ん」

千早「……」ジィ

P「んぅ」

Pi……

P「…zz」

千早「……」

千早「まさか、自分で止めてしまうなんて」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 02:12:16.60 ID:/OELsDPS0
千早「手の届く場所に置いてはダメ……なら」

千早「もう一度、セットして」

5分後

PiPiPi!

P「んぅ……ん」スカッ

千早「……」ジィ

P「んぅ」スカッスカッ

千早「ふふっ、プロデューサー。そこに時計はありませんよ」

P「ん……うるせぇ」

千早「やっと起きたましたか」

P「……」

P「んあ……なんで千早が?」

千早「おはようございます、プロデューサー」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 02:27:59.42 ID:/OELsDPS0
千早「プロデューサー、休みの日だからって寝すぎですよ。今日は歌についてお話する約束だったじゃないですか」

P「いや、そうじゃなくてさ」

千早「……鍵、あいてましたよ」

P「ああ……昨日、社員さん達と飲んだから。そのまま」

千早「不用心すぎます」

P「……悪かったよ。いま、何時だ」

千早「11時です」

P「だったら……千早、財布とってくれるか? 机の上にあるから」

千早「あっ、はい。どうぞ」

P「3000円、金おろすついでにいいか。千早、昼はまだだよな?」

千早「ええ」

P「それじゃあ、歌の話は昼食ってからでいいよな」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 02:52:32.59 ID:/OELsDPS0
昼食後、P宅

P「ここは柔らかく歌うべきじゃないか?」

千早「でも、それだと歌詞の登場人物の心情が」

P「う~ん、それなら」



P「ふう、これでいいか?」

千早「はい、とても参考になりました」

P「相変わず熱心だな」

千早「すみません、ご迷惑をかけて」

P「そういうのは言いっこなしだ。頼られるのは、悪い気しないし。必要なことさ」

千早「プロデューサー」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 03:28:20.72 ID:/OELsDPS0
P「それにしても新曲ならともかくわざわざ昔歌った曲までにも話し合うのはどうしてだ?」

千早「色々と経験を積めば、それまで見えてきたものがまた違ってきますから」

P「なるほどな。機会があったら、再収録するのも面白そうだな。アレンジ版のCDとか出したりさ」

千早「そう……ですね」

P「どうした、千早?」

千早「私は、自分の歌をたくさんの人に伝えるためにアイドルになりました」

P「ああ」

千早「ですが、私の歌を聞くためにはお金が掛かってしまいます」

P「……」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 03:50:16.22 ID:/OELsDPS0
P「千早。でも、それは」

千早「わかっています。私の言っていることはただの綺麗事です」

千早「私は765プロのアイドル。そう言えば聞こえはいいですが、要するに商品です」

P「そういうひねた考え方はあまりするもんじゃない」

千早「でも、事実です」

P「……」

千早「私は応援して下さるファンだけでなく、私を見出してくれた社長、支えてくれる社員の方、そして私を育ててくれたプロデューサーに何かを返さなければいけません」

千早「プロデューサーも、そういう側面はありますよね?」

P「まあ、社員である以上は会社の歯車ではあるからな。千早をいかに売るかという部分は考えるさ。自分の生活もあるし」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 04:19:48.61 ID:/OELsDPS0
P「アイドル活動、嫌になったのか?」

千早「そういうわけじゃありません。ただ、自分のやっていることに疑問が出てきてしまっただけです」

P「千早、しばらく活動は」

千早「止めてください、そういうの」

P「……やれるのか?」

千早「大丈夫です」

P「わかった。なら……信用するよ」

千早「ありがとうございます」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 04:46:06.83 ID:/OELsDPS0
765プロ

P「千早、次の仕事が決まったぞ。チャリティーコンサートだ」

千早「チャリティー、慈善事業……プロデューサー、私の疑問を安易に受け取っているならすぐに断ってきてください」

P「広報活動の一環だよ。それに」

P「千早の歌を求めている人がいるなら、行って聞かせてあげる……間違ってはいないだろ?」

千早「……わかりました」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 05:01:13.42 ID:/OELsDPS0
コンサート当日

千早「随分と小さいですね、会場」

P「パイプ椅子の数からして、100人かそこらが限界だろうな」

千早「観客の方は来るのでしょうか?」

P「さあ、そればっかりは……さて、開演時間までに調整すませておけ」

千早「はい」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 05:24:04.03 ID:/OELsDPS0
P「時間だ。動員数は、6、70って辺りか。意外に暇な人が多いんだな」

千早「満席にすらならないなんて……くっ」

P「まあ、千早が歌うということも特に宣伝されてないしな」

P「普段は数千単位のファン相手に歌う千早も……ネームバリューっていうのは凄いもんだな」

千早「……」

P「そうしょげるな……ほら、観客が待ってるぞ」

千早「はい……行ってきます」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 05:55:25.08 ID:/OELsDPS0
コンサート後

P「お疲れ様、どうだった?」

千早「どうと言われても、私はいつも通りです。もしかして、何か問題ありましたか?」

P「いや、全然。ちゃんと自分をコントロールできていたみたいだし、流石だよ」

千早「小さな会場もいいですね。きてくれた観客の方全ての顔がしっかり見えるっていうのは安心します」

P「……だが、765プロにとっては大した商売じゃなかったけどな」

P「せいぜい、この後うちの公式サイトで今日の出来事をアップして広報するくらいだ」

千早「そこまで分かっているなら、どうしてこの仕事をとってきたんですか?」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 12:08:22.98 ID:/OELsDPS0
P「千早が言ってた問題って、簡単に答えが出るものじゃない」

千早「ハッキリ言ってくれますね」

P「だって、実際にそうだろ?」

P「それとも、千早の歌はお金を出してでも聞く価値があるって言えば良かったか?」

千早「いえ、そういうのは言葉で誤魔化されてしまっているような気がして嫌です」

千早「プロデューサー、私はこれからも自分の中にある問題に悩み続けなければいけないんですね」

P「ああ、そうだ。千早は一生かけて、その問題の答えを探すんだ。もしかして、見つからないかもしれないがな」

千早「……本当にハッキリ言ってくれますね」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 12:31:46.61 ID:/OELsDPS0
千早「答えを探し続ける。プロデューサーは私にそれを教えるために」

P「そういう部分もあるけど、やっぱりメインは広報活動だ。イメージはいいに越したことはないしな」

千早「プロデューサーって、冷めているというかドライっていうか……あれですね」

P「割り切っていると言ってくれよ」

千早「プロデューサー」

P「ん?」

千早「私の出す答え、一緒に探してくれませんか?」

P「嫌だよ。そういうのは自分一人で見つけてくれ」

千早「……」

P「だけど、待っているよ。いつまでもさ。千早が答えをみつけるその時までさ」

千早「それなら、これからも私のことしっかりお願いします」

P「ああ、任せてくれ。千早の出す答え、聞いてみたいしな。ほら、帰るぞ」

千早「はい、プロデューサー」


fin



元スレ: 千早「起きてください、プロデューサー」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1368551146/

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