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あかり「昼夜問わずだよぉ」【後編】


2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:09:29.307 ID:ecj1SfjAd.net
攻勢干渉公式は主に時間次元への作用が大きかった

その理由の一つは空間次元が三つの次元から構成されてるのと違い

時間次元は一つの次元から成り立ってるため

脆弱性が空間次元より大きかったからだ

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:13:09.070 ID:ecj1SfjAd.net
また空間次元はある程度その領域を変化させることに長けたが

時間次元のみは相対性を用いて理論を作る事が出来ても

基本的に柔軟性がない次元のため

干渉による大規模な崩壊の要因となったのだ

あかり「まだ火星につかないよぉ」

既にあかりちゃんがロケットに乗ってから1300年が経っていた

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:15:23.284 ID:ecj1SfjAd.net
あかりちゃんの腕時計は2871と3万8549分の1単位で

時を刻んでいた

あかりちゃんはとんでもない腕時計だと思って

直そうと叩くと分割が5万9000ほど増えた

あかりちゃんは「あっかりーん」とショックを受けた

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:17:41.717 ID:ecj1SfjAd.net
蟻さんたちはなおも

敵対勢力に対して核シェルターから

次元に攻勢をかけていた

幾多の数学の天才蟻たちが伝説的次元干渉公式を書き上げて

英雄的な戦果をあげていた

蟻さんたちが逃げ込んだ核シェルターは

防御機構を兼ね備え

地球唯一の知の宝庫となっていた

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:18:55.162 ID:ecj1SfjAd.net
蟻さんは次元のほとんどを

掌握していた

敵対勢力を追い詰める過程で

幾つもの次元を崩壊させて

多次元の生命体を

絶滅においやった

蟻さんたちは情け容赦がなかった

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:19:55.614 ID:ecj1SfjAd.net
あかりちゃんは

やっと火星に到達した

あかり「一面の砂漠だよぉ」

そこに地球文明の名残はないかのように思えた

京子「おーい!そこにいるのはあかりかー!」

あかり「京子ちゃん!」

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:21:44.912 ID:ecj1SfjAd.net
京子「地球から数万年ぶりに人工体が飛翔してきたから驚いたぞ」

あかり「わわ!もうそんなに時間が経ってたのかよぉ!」

京子「といっても乱れた時間次元の話だけどな。こっちおいで。みんないるよ」

あかり「わぁ!結衣ちゃんやちなつちゃんにまた会えるんだねぇ!」

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:23:16.659 ID:ecj1SfjAd.net
火星の地下では文明が保たれていた

というよりも街がそのまま造り上げられていた

京子「ここには蟻さんもいないしアルコール中毒者もいないんだよ」

あかり「まるでユートピアだよぉ!」

京子「あかり、こっちにみんながいるぞ」

あかり「わぁい!」

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:24:39.897 ID:ecj1SfjAd.net
京子ちゃんは街の最深部へと

あかりちゃんを連れていく

やがて赤色灯で照らされた

空洞の中を通っていって

あかりちゃんは少しの不安を抱えてしまった

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:28:12.009 ID:ecj1SfjAd.net
あかり「結衣ちゃんたちはこの奥で何をしてるのぉ」

京子「取り戻そうとしてるんだよ」

あかり「なにをだよぉ」

その答えを京子ちゃんはあるドアの前で立ち止まって

あかりちゃんを振り返って言った

京子「私たちの時間だ」

開かれたドアの向こうでは無数の機器が

数値やグラフをリアルタイムで表示し

軍服姿の職員が絶えず往来する施設があった

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:32:25.531 ID:ecj1SfjAd.net
京子「ここで蟻さんの攻勢を食い止める研究をしてるんだ」

あかり「ぶっひぇーすごいよぉ」

京子「既に研究成果によって蟻さんたちの攻勢を留めてもいるんだよ」

あかり「とんでもないお話だよぉ」

結衣「あかりじゃないか!」

あかり「結衣ちゃん!」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:35:27.992 ID:ecj1SfjAd.net
結衣「あかりも火星に辿り着いたんだね」

あかり「地球からは最後の便だったよぉ」

結衣「あかりがそれに乗れて良かった。地球はもうアルコール中毒者によって崩壊したからな」

あかり「まったくもって悲惨な状況だよぉ」

結衣「今はここから蟻さんたちを食い止めて私たちの時間を取り戻そうとしてるんだよ」

あかり「結衣ちゃんは頭良かったものねぇ尊敬するよぉ」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:40:11.908 ID:ecj1SfjAd.net
蟻さんたちは突如として介入してきた

妨害干渉に対して怪訝な面持ちとなった

特に高位な干渉公式ではない

蟻さんたちと敵対勢力は既に第38世代の攻勢数式を使って戦っており

第39世代完成も目前だったのだ

しかし妨害干渉はたった8世代型の

旧型公式でしかなかった

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:46:33.788 ID:ecj1SfjAd.net
蟻さんたちは適当に封じ込めの干渉を行った

あくまで主敵は次元生命体だったのだ

しかしその封じ込めは10-^23秒で覆された

妨害干渉のレベルが一度に跳ね上がったのだ

蟻さんは急遽そのレベルがどの世代に相当するか解析を始めた

攻勢干渉を受け持つ蟻さんはおおよそ18~最悪20世代後半にも及ぶと

想定した

そうなると封じ込めは片手間ではすまなくなる

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:52:38.489 ID:ecj1SfjAd.net
京子「わずか10秒で我々は49世代相当まで理論を跳ね上がることができた」

京子「我々の勝利である」

あかり「わぁ!結衣ちゃんの理論が役に立ったんだねぇ!」

結衣「不安定な時間次元を利用しての最短進化」

結衣「おそらく到達可能なレベルの上限値のはずだよ」

あかり「わぁい!あかり結衣ちゃんだぁいすき!」

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/01(火) 23:56:08.470 ID:ecj1SfjAd.net
それは虐殺とよぶにふさわしかった

第49世代の数式は速やかに蟻さんの領域を奪取し

蟻さんたちの次元防御機構を打ち破って

時間次元と空間次元を圧縮し

核シェルターごと蟻さんたちを葬った

それは宇宙のインフレーションで起きた奇跡的な出来事の数々よりも

なお速やかな一瞬だった

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/02(水) 00:02:05.008 ID:AY03NoXid.net
あかり「時計が12にもどったよぉ」

あかり「蟻さんたちは死んだんだねぇ」

心優しいあかりちゃんは悲しくなった

もとはと言えばあかりちゃんの蟻さんだったのだ

しっかりとしつけておけば

こんなことにはならなかった

蟻さんをこんなにしたのは

蟻さんをあかりちゃんたちが支配することを是とした

社会が悪かったのだ

ブルジョワジーが

人間さんを奴隷にして飼っているのを非難されないために

蟻さんを飼うことを是としたのだ

それは大きな大きな

間違いだったのだ

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/02(水) 00:04:19.114 ID:AY03NoXid.net
あかり「あかり蟻さんたちに謝りたいよぉ」

ちなつ「じゃあ謝りにいこうよ、あかりちゃん」

あかり「ちなつちゃん!」

ちなつ「おいで、今時間は逆行も可能な状態なんだよ」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「謝ろう、あかりちゃん。そして私たちの時間を取り戻すの。本当の意味で」

あかり「うん!」

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/02(水) 00:06:50.255 ID:AY03NoXid.net
ちなつちゃんはあかりちゃんの手を引いて

あかりちゃんと一緒に過去へ飛び立った

向かう先はあの日の教室だった

蟻さんたちがあかりちゃんの机の中で

社会を築き上げていたあの日だった

まだ蟻さんたちがあかりちゃんの机の中から航空技術を開発して脱出する前に

蟻さんたちを自由にすることが

唯一の救いだった

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/02(水) 00:14:40.528 ID:AY03NoXid.net
あかり「蟻さんたち、許してくれるかなぁ」

あかりちゃんは不安そうに呟いた

ちなつ「きっと大丈夫よ」

過去へ向かいながらちなつちゃんは励ました

あかり「あかりは取り戻せるかな、あかりたちの時間を」

ちなつ「きっとそれは、あかりちゃん次第ね」

あかり「蟻さんたちが納得してくれるのはあかり次第ってこと?」

ちなつ「ううん。蟻さんたちに許して貰って、次の一歩はあかりちゃん自身が踏み出すんだよ」

ちなつ「その一歩があかりちゃん次第でどうとでも変わってしまうということ」

ちなつ「私たちの未来はこれからだよ」

あかり「うん…そうだよね。あかりはあかりたちの時間を取り戻して大切にするよぉ!」

ちなつ「それでこそ、あかりちゃんだよ」

ちなつちゃんはあかりちゃんの手を引いて過去へと遡る

蟻さんたちはきっと納得してくれるだろう

だけど未来はまたどうなるのかわからない

あかりちゃん次第で良くもなるし悪くもなる

だけど繋いだ手の先にちなつちゃんがいることを思うと

あかりちゃんはきっと良くなると思えた

だからあかりちゃんは決意を固めて過去へと進む

未来を取り戻すために

おわり

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/02(水) 00:17:09.304 ID:zCII4N7F0.net
乙!感動した



元スレ: あかり「昼夜問わずだよぉ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1501596414/

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