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モバP「素足のシンデレラ・一ノ瀬志希」

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2 : ◆Freege5emM 2017/05/05(金) 18:09:16.22 ID:MmjkMp4zo
※登場キャラ
モバP、一ノ瀬志希

※一ノ瀬志希






※3行あらすじ
足(脚ではない)
五十嵐響子「掃除ってのはですね! 一言でいえば、愛なんですよ!!」
総選挙は志希に投票をお願い致します。

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/05(金) 18:09:55.90 ID:MmjkMp4zo
もし誰かから『一ノ瀬志希の自宅で寝起きドッキリを企画したい』と持ちかけられたら、
俺は担当プロデューサーとして『キケンです。ナニが起きるか分からないですよ』と返すだろう。

爽やかな朝の日差しが降り注ぐ一ノ瀬邸を前にして、
俺はそんな益体もないことを考えながら、志希の携帯電話を鳴らした。

4 : ◆Freege5emM 2017/05/05(金) 18:10:24.66 ID:MmjkMp4zo

『……うーん……プロデューサー? どしたのー……』
『仕事の時間だ。直行だから、迎えに来たぞ』
『……あいてるよー? どーぞー……ふにゃぁあ……』

志希は一方的に通話を打ち切った。

5分ほど待ったが、家に動きがない。
窓のカーテンも開かないし電灯もつかない。
俺は“意を決して”一ノ瀬邸へお邪魔することにした。



一ノ瀬邸は“ナニが起きるか分からない”見た目で、
その敷居をまたぐのに“意を決する”必要があった。

門には表札の代わりに『キケン! 許可無き立ち入りを禁ず』
というポップなフォントの注意書きが張られている。

その向こうに見える庭は、毒々しい植物のプランターや、得体の知れない廃液が詰められたドラム缶、
LPガスボンベ(ただし印は何もついていない)、稲妻の警告マークが貼られた発電機らしき機械、
その他は用途の想像もつかない容器や器具が並んでいる。



最初に志希の家を訪れた時に、この有様をとがめたことがあったが、志希からは、
『実験の副産物をセキュリティ設備として活用してるだけだよー♪』と丸め込まれた。

俺は志希から教えられた安全地帯を頼りに、
慎重に庭をかき分けて、ガレージの扉までたどり着いた。
家主の宣言どおり、鍵は開いていた。

5 : ◆Freege5emM 2017/05/05(金) 18:11:17.93 ID:MmjkMp4zo

志希は自家用車を持っておらず、ガレージを実験場として改造している。
そして志希が寝坊する理由は、実験に没頭して夜更かししてしまった……と決まっている。
だから俺は家の寝室ではなくガレージを開けた。その選択は正しかったようだ。

「むにゃぁ……いらっしゃーい、プロデューサー、どーぞごゆっくりー……」

志希は、フラスコやシャーレや乳鉢を載せた机のそばで、
マットレスを床に直敷きしてピンクの毛布にくるまっていた。

「お前、そんな寝床じゃ寝付き悪いだろうが……とにかく、目を覚ませ。時間だ」
「……wake up(覚醒)してるよ……get up(起床)してないだけで……」



そうして志希が毛布の中で体をもぞつかせると、毛布から両足がこちらに向かってはみ出た。
足は何もつけていない素足。志希は横寝しているのか、足の甲と足の裏が両方見えた。

6 : ◆Freege5emM 2017/05/05(金) 18:12:47.15 ID:MmjkMp4zo

先に目に飛び込んできたのは志希の足の甲。
曇りガラスを薄塗りしたような、ぼやっとした肌色が伸びやかに盛り上がっている。

その薄皮の下一枚に、静脈が何筋かクロスしているのと、
足指に連なる腱とがわずかに浮いているのが見える。

俺の視線で少し力が入っているのかもしれない。
柔らかい肉と腱が織りなす曲線の表情に、思わず息を呑んだ。

それらは、これから咲き誇らんとする蕾にしては、ひどく完成された美と力を孕んでいた。



「寝冷え、あっためてくれる~? 今なら、触り放題……かも?」

足の指は外反母趾も内反小趾もなく、指と指の間は整えられた歯並びのように隙間がない。
おのおのの指の先端だけは、薔薇じみた血色に染まっている。

足指のツメは指に大して横一文字に切りそろえられ、丈は指の頭に届きそうな程度。
ペディキュアもカラーもついていないケラチンの結晶は、滑らかに薄紅色だった。
志希の生活も多少は改善したと見える――爪は露骨に健康状態が出るところだから。



「にゃは……コーフン、しちゃってる……? キミには、もっと見せたげよっか……」

志希がさらに毛布を肌蹴て、膝上から腿までを露わにすると、俺は一瞬気を取られた。
が、さすがに気まずく目をそらす。
すると志希の足裏が目に入り、俺は思わず苦笑した。

「志希、水道は? ガレージなら、洗車用のがあるだろう」
「……扉開けて、すぐだよ……まさか、水ぶっかけたりはしないよね……?」
「さすがにそれはないよ」



俺はポケットから薄い化繊のハンカチを取り出して水道で濡らしてしぼると、
毛布からはみ出している志希の足に添えた。

7 : ◆FreegeF7ndth 2017/05/05(金) 18:15:42.05 ID:MmjkMp4zo

「ひゃっ!? ぷ、プロデューサーっ……」
「そんなに足を見せつけられると、つい汚れが気になって……」

志希の足の甲は、血色も形も申し分なかったが……足の裏はいただけない有様だった。

趾球(足の指の付け根)とカカトは黒ずんで汚れている。
ダンスレッスンを重ねてついたであろう硬い角質は、
その過程を思えば微笑ましくあったが、見るとヤスリで整えたくなる。

「ふゃっ、く、くすぐったい……足拭いてもらうなんて、子供の時以来だよー……」



とはいえ手に持っているのは濡れハンカチのみ。
俺は黒ずんだ志希の足裏をこすってやる。
志希のコロコロした含み笑いが毛布から聞こえてくる。

濡れた志希の足の指は、空をつかむように曲げ伸ばしさる。
それに合わせて、深くくぼんだ土踏まずのアーチが波打つ。
もぞつく感触を手と腕で抱えてやると、志希は物分りよく俺の手に足を委ねた。

二度三度ハンカチでぬぐってやると、志希の足裏はピンとした肌ツヤを取り戻した。



「ほら、こっちの足も。ちゃんと掃除しないまま、裸足で歩くから……」
「……実験に支障が出るし、ホコリぐらいは払ってるよ」
「畳じゃないんだから、水拭きかけないと汚れが落ち切らないんだよ」

志希の足を拭くためにあちこち触れると、志希の足は饒舌だとわかった。
内くるぶしに触れると、向こうずねに絡みつく肉が忍び笑いのように揺らぐ。
アキレス腱をつまむと、ふくらはぎがイタズラをとがめるように緊張してふくらむ。

8 : ◆Freege5emM 2017/05/05(金) 18:17:42.52 ID:MmjkMp4zo


「も、もういいよプロデューサー……あとは、あたしが自分で……」
「まぁまぁ。灰被り姫をキレイキレイするのは、魔法使いの役目と決まっているじゃないか」

なんだか俺は、の世話をしている気分で志希の足を撫で清めていた。

ただ、マグダラのマリアはイエス・キリストの足を洗ったように、足を洗うのは古来従者の役目だ。
となれば、俺はこの奔放なシンデレラを舞踏会へ連れて行く従者なのか。



「志希も、子供の頃は手足を汚したまま家に上がって、怒られたりしたのか?」
「……ちっちゃい頃のあたしは、今よりもアクティブで、外遊びで虫やお花を追っかけまわしてた、ね……」

けれど一方で、この両足は志希をいつもどこかへ失踪させてしまう。
それを今の俺がほしいままにしていると見れば、むしろ俺が主と思えなくもない。



そんな空想を働かせながら、足の汚れをすっきり落としてやると、俺は妙な満足感を覚えた。
志希の足はほんのりと温かくなっていた。これなら寝冷えもとれたに違いない。

「硝子の靴は、この足に履かせてやりたいなぁ」
「シャルル・ペローの採ったバージョンだと、シンデレラの靴は硝子じゃなくて毛皮だけどね」
「それもいい。今回の仕事は、革のブーツを履くから……」



俺が濡れハンカチをたたんでポケットに戻そうとすると、それを志希に奪われた。

しばらくの間、志希はガレージの外でシャラシャラと水音を立てていた。
俺が『時間に余裕がない』と告げると『あとでちゃんと洗って返すから!』
と返され、やむなくハンカチは預けっぱなしにした。

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/05(金) 18:19:42.48 ID:MmjkMp4zo


それからしばらく経った年末、俺が久しぶりに志希のガレージを訪れると、俺は驚愕に襲われた。
あの志希の――響子に『掃除って必要?』とまで言ってしまった――ガレージが、ちゃんと掃除されている!

「きょ……お母さんに、みっちり教え込まれちゃって……『掃除、タイセツ。整理整頓、ダイジ』って」



はにかみ笑いを向けながら、
志希は炬燵ふとんの端から素足をぴょこんと出して見せた。



(おしまい)




●あとがき

【素足のシンデレラ】は、卯月の異名というイメージかもしれませんが、
今や彼女にはガラスの靴があります。

だからこ、今こそ【素足のシンデレラ】は志希だと主張したい。

なぜならモバマスの中で、裸足について台詞で言及し、
(志希の場合はデレステ版パフュームトリッパーの「スリッパいらなーい。裸足が気持ちいー♪」)
かつカードで素足をさらしてるのは志希だけ(※)だからです。



※うそです。
 >>1調べではほかに由愛ちゃん、さとみん、はすみんがいます。裸足いいよね!


以下ダイマ

【楽曲試聴】「秘密のトワレ」(歌:一ノ瀬志希)
https://www.youtube.com/watch?v=wD3olymAvN0

【楽曲試聴】「女の子は誰でも」(歌:一ノ瀬志希)
https://www.youtube.com/watch?v=QMtlK6yj5f8

10 : ◆Freege5emM 2017/05/05(金) 18:20:46.18 ID:MmjkMp4zo

一部、選挙活動にふさわしくないものもありますが
志希SS(非R18)の過去作もよろしければ(ほぼ一話完結です)

城ヶ崎美嘉「新しいiPhoneをもらったら、志希が入ってた」

一ノ瀬志希「橘ありすちゃんの変身実験」

一ノ瀬志希「フレちゃんは10着しか服を持たない」

アーニャ「シキハジメとは、何ですか?」未央「志希初め!?」

一ノ瀬志希「うえきちゃんがしゃべった?」市原仁奈「本当でごぜーますよ!」

北条加蓮「ねぇ、志希。失踪、しちゃおうか」

一ノ瀬志希「夕美ちゃんと咲かせたつぼみを」

一ノ瀬志希「あたし、早苗ちゃんの衣装を着てみたいな」

一ノ瀬志希「できたよ! 惚れ薬♪」佐久間まゆ「待って下さい」

一ノ瀬志希の飼い方

モバP「志希が風邪を引いた」

志希「ねぇ、助手くーん」晶葉「Pは私の助手なんだぞ!?」※百合注意

志希「あたしのヒミツ?」フレデリカ「暴露しちゃうぞ♪」

文香「もしも美嘉さんが」志希「あたし達のおねえちゃんだったら!」

一ノ瀬志希「こんなの、ひどすぎるよ!」

志希「今日はシューコちゃんのニオイで過ごす」周子「えっ」

一ノ瀬志希「ねぇ」【モバマス】

周子「5月30日は」フレデリカ「シキちゃんのお誕生日♪」

志希「ねーねーフレちゃーん」フレデリカ「うーん?」

一ノ瀬志希「桜のじゅうたんで見た、シンデレラの夢」

志希「アイドル辞めちゃったら、どうしようかなー」泰葉「えっ」

志希「プロデューサーのキモチ、分からなくなっちゃった」マキノ「……」

志希「プロデューサーと、つきあうんじゃなかったかなぁ?」文香「……」

一ノ瀬志希「キミに惚れ薬を試してみたい」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/05(金) 18:51:37.58 ID:LccktYSAo
乙あんたのSS好き



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元スレ: モバP「素足のシンデレラ・一ノ瀬志希」
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