2 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:14:16.67 ID:
pA3S6ExOO
加蓮「こういうのはとりあえずやっとかないとね。李衣菜にも言わなきゃ」
泰葉「李衣菜は……どうかな。真に受けちゃったりして」
加蓮「えー、流石にないでしょ。いくらあの李衣菜でも」
泰葉「ふふ、よね。じゃあ挨拶代わりにウソつきましょうか♪」
加蓮「なによ、泰葉だってノリノリじゃない♪」
がちゃ
李衣菜「ふあああぁ……おはよーございまー……」トテトテ…
3 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:17:26.19 ID:
pA3S6ExOO
泰葉「噂をすれば。おはよう李衣菜、大きなあくびだね……また夜更かし?」
李衣菜「おあよやすはぁ……。うん、ちょっとハイラルにね……くぁ、ねむぅ」
加蓮「李衣菜」
李衣菜「んあ、かれんもおは――」
加蓮「アンタ今日朝からレッスンだって分かってるよね? なんで夜更かしなんてするの? 私、李衣菜のそういうとこ嫌い」
李衣菜「」
泰葉(それはリアルすぎじゃない……?)
加蓮(やば、言いすぎたかも)
李衣菜「……ふえ。ご、ごめっ……わたしっ、ごめんかれんん……!!」ポロッ…
((って泣いたあああああ!?))
4 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:19:06.60 ID:
pA3S6ExOO
李衣菜「う、うぅぅ……! もうしない、よふかししないからぁ……!」メソメソ
加蓮「ちょっ待ってごめん李衣菜ウソ違うからごめんごめんごめんね!?」
泰葉「李衣菜、李衣菜! 今日エイプリルフールだから! ね、加蓮が李衣菜のこと嫌うわけないじゃないっ」
李衣菜「うえ、でも、でもぉ……よふかししたのはほんとだしぃ……!」
加蓮「いいの、大丈夫だって! 李衣菜って本番になるとキリッとするでしょ、私そういうところ大好き!」
李衣菜「だいす、……うえぇぇウソなんでしょそれもぉぉ……!」
加蓮「だから違うってば!?」
泰葉「ちょ、ちょっと落ち着こう、ねっ?」
5 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:20:15.91 ID:
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加蓮「――このっ。バカっ。にわかっ!」ポコポコ
李衣菜「いててっ……やー、うん。眠くて頭働かないことあるじゃん?」
泰葉「あるけど……。急に泣き出したからビックリしちゃった」
李衣菜「ご、ごめんって。ある意味エイプリルフールっぽかったでしょ?」
加蓮「マジ泣きだったくせに」ジトッ
泰葉「もう。ほんとに嫌いになっちゃうよ?」
李衣菜「あ、あははー……」
6 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:22:14.89 ID:
pA3S6ExOO
加蓮「あぁ疲れた……。李衣菜アンタ、ほんと夜更かし禁止っ。ちゃんと寝なよね?」
泰葉「そうね。新年度になったんだし、少しでも意識変えないと」
李衣菜「ぎ、ギターの練習もしたいし……ていうかそれもあって寝不足なんだけど」
「「返事は?」」
李衣菜「……ふぁい」
泰葉「しばらく強制的に私の家に泊まらせる?」
加蓮「李衣菜の家に泊まりに行くのもいいかもね。見張っとかないと」
李衣菜「ほ、本気かウソか分からない相談やめて……?」
7 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:25:40.90 ID:
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泰葉「どうせ朝ご飯もまともに食べてないんでしょう」
李衣菜「う。それはそうなんだけど……」
加蓮「どうせPさんに起こしてもらってるんでしょ」
李衣菜「も、もう起こしてもらってないよ! ない、ないない! あれから一度もないからっ!」
加蓮「……必死。ウソっぽい」
李衣菜「ウソじゃないって! ね、泰葉なら信じてくれるよねっ?」
泰葉「ん? んー……うん。リイナハホントノコトイッテルヨ」
加蓮「お話しよっか李衣菜ちゃん♡」
李衣菜「やすはーーー!!??」
泰葉「ふふ、あははっ♪♪」
8 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:28:54.72 ID:
pA3S6ExOO
―――
がちゃっ
P「おはようございます……っと、みんな揃ってるな」
李衣菜「――Pさんっ! Pさんからも言ってください、全然信じてくれないよー!」
P「え、はぁ? ど、どうしたんだ李衣菜」
加蓮「Pさん、どっちなのっ? 李衣菜んち何度も行ってるの? ほんとかウソか分かんないんだけど!」
P「わっ、加蓮。……李衣菜の家? いや、前に一度行ったっきりだけど……」
李衣菜「ほらっ、Pさんもこう言ってるでしょっ?」
加蓮「……口裏合わせてるんじゃない?」
李衣菜「えええ!? いい加減信じてよぉ!」
泰葉「ふふ、あぁ可笑しい……♪」クスクス
9 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:31:43.55 ID:
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李衣菜「そもそもどうやってPさんと口裏合わせるの! 今までずっとここで話してたのに!」
加蓮「前々からそういう約束してたのかも……! なにもかも信じらんない、本当のこと話してよ!」
李衣菜「もうどうすればいいの私!?」
P「……なにがあったんだ泰葉」
泰葉「えへ。エイプリルフールですから、私もちょっとウソ……というか、冗談を」
P「冗談? んー…………ん、なんとなく分かった。あとで謝っとくんだぞ?」
泰葉「ふふふ、はい♪」
10 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:33:25.73 ID:
pA3S6ExOO
P「はいはい、いつまでも喧嘩しない。ミーティングしたらすぐレッスンだぞー」ポフポフ
加蓮「待ってよPさん、疑惑晴らしてからにしてっ!」
李衣菜「だから疑惑もなにもないんだってば、一回きりだって起こしに来てくれたのは!」
泰葉「加蓮、加蓮。さっきのはウソだよ。李衣菜は最初から本当のことしか話してないから」
加蓮「え……?」
李衣菜「言うの遅いしなんでウソついたの泰葉!?」
泰葉「えへへ……♪」
P「ふふ、エイプリルフールってそういうものだろ?」
加蓮「…………」
加蓮「……ウソ。ウソっぽい。もう時間だから適当言ってるだけなんでしょ。騙されないからね」
11 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:35:08.77 ID:
pA3S6ExOO
泰葉「え。あ、あれ?」
李衣菜「ちょ……加蓮?」
加蓮「絶対なにかある……! 李衣菜とPさん、なにか隠してる……内緒にしてることあるんじゃない? ううん、あるよね。絶対ある」
P「か、加蓮? なにも隠してないぞ、泰葉がちょっといたずらで」
加蓮「ほんっとうのこと言って。エイプリルフールとかそういうのいいから。ウソじゃなくて本当のこと」
泰葉「だ、だから加蓮、李衣菜は始めからほんとのこと――」
加蓮「 ウ ソ 。……ほんとは違うんでしょ? ね、話して?」ニッコリ
泰葉「目が、目が据わってるよ加蓮……!?」
李衣菜「疑心暗鬼になっちゃった……!」
P「あーあ……。俺知らないからな……」
12 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:37:16.24 ID:
pA3S6ExOO
加蓮「泰葉、李衣菜に弱み握られてるんじゃないの? だから庇おうとしてるとか。そうなんだよね」
李衣菜「あ、あのね加蓮? 一旦落ち着こう、ほんとに。ね、ね?」
泰葉「加蓮ごめんなさい、謝るからっ。だから信じて、ねっ?」
加蓮「うん、信じてるよ2人のこと。落ち着いてもいるし。……だからちゃんと本当のこと話してよ♪」ニコニコ
李衣菜「う、うわぁ……! や、泰葉のせいだからね!?」
泰葉「ごめんなさい、ごめんなさいっ! あぁどうしよう、加蓮が……なんて言ったっけ、ひなみ……なんとか症候群みたいに……!」
13 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:40:58.21 ID:
pA3S6ExOO
加蓮「Pさん、ミーティングちょっと待ってて。2人が正直に話してくれるまで、ね♪」
P「……うん、分かった。ウソは良くないよな」
加蓮「だよねー♪ さ、ほら。私ちゃーんと分かってるよ、李衣菜も泰葉も優しいから絶対話してくれるって!」
李衣菜「Pさーん!?」
泰葉「無理です、私たちには止められませんっ!」
14 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:41:56.84 ID:
pA3S6ExOO
P「ウソついたのは泰葉たちだろ? しっかり弁明しなきゃなー、あはは」
李衣菜「まず私ウソついてないんですけど!?」
泰葉「こ、こんなことになるなんて……!」
加蓮「……ね、2人とも?」ポフ
「「ひぅっ……!」」
加蓮「 も う ウ ソ 言 わ な い よ ね ? 」
きゃあああああああ……!!
P「ウソついたらダメだなぁ、やっぱり」
おわり
15 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:42:28.81 ID:
pA3S6ExOO
というお話だったのさ
あぎょうさん、さぎょうご、いかに?
16 :
◆5F5enKB7wjS6 2017/04/01(土) 23:43:04.41 ID:
pA3S6ExOO
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元スレ:
モバP「だりやすかれんの4月バカ」
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歌:多田李衣菜(CV:青木瑠璃子)、木村夏樹(CV:安野希世乃)
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