http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472901389/
1 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:16:30.09 ID:
LPaFlPFN0
春香「ただいまもどりましたー!」
千早「おかえりなさい」
雪歩「あ、千早ちゃん。ただいま」
春香「ただいま~」
真「プロデューサーと小鳥さんは?」
千早「プロデューサーは高槻さんたちの送迎で、音無さんは買い出しよ」
真「そっか」
春香「あれ? 千早ちゃんがパソコン使ってるなんて珍しいね」
真「なにしてるの?」
千早「写真を少し整理しようと思って」
雪歩「千早ちゃんが撮った写真?」
千早「ええ」
春香「すっかり写真が趣味になったみたいだね」
千早「ふふっ、そうね」
真「この『765』ってフォルダ、ボクたちの写真?」
千早「ええ、まだ整理中だけど」
春香「私たちも手伝おうか?」
真「うん、面白そうだし」
千早「そうね、お願いするわ」
雪歩「じゃあ、私お茶を淹れてくるね」
2 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:17:14.35 ID:
LPaFlPFN0
3 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:19:49.60 ID:
LPaFlPFN0
真「おお、思ったより枚数多いね」
春香「わかりやすいようにファイル名も変えておいたほうがよくない?」
千早「?」
春香「あ~……私がやるから、変わってもらっていいかな」
千早「そう? よろしく」
真「じゃあ、上から確認していこうか」
春香「そうだね」
春香「……」
真「……」
千早「どうしたの、二人とも?」
真「ぐ、偶然こういうのが撮れることもあるよね」
春香「そ、そうだよね」
千早「春香らしくて、我ながらいい写真だと思うけど」
春香「あ、私のイメージこんなのなんだ」
真「あはは……。まあ、間違って流出とかしなければ」
春香「それは困るよ。せめて私だとわからなければいいけど」
千早「こういうこと?」
4 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:21:58.13 ID:
LPaFlPFN0
春香「隠すならせめて目にしようよ!」
千早「え?」
真「それもどうかと思うけど……」
春香「真、千早ちゃんを押さえておいて」
真「う、うん」
千早「なにを……」
春香「……デリート(Shift+Del)っと」
千早「な、なにするの春香!?」
春香「それはこっちのセリフだよ、千早ちゃん?」
千早「くっ……」
5 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:23:50.74 ID:
LPaFlPFN0
雪歩「おまたせ~……って、みんなどうしたの?」
真「な、なんでもないよ」
雪歩「そう? はい、お茶どうぞ」
春香「ありがと、雪歩」
千早「いただきます」
真「次は?」
春香「うん、これかな」
雪歩「真ちゃんだね」
真「これはまた……」
春香「きわどいのがきたね」
千早「きわどい……って?」
春香「……ほんとに悪気ないのかな?」ヒソヒソ
真「千早だからね……」ヒソヒソ
千早「?」
雪歩「?」
7 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:26:10.54 ID:
LPaFlPFN0
真「ボクも、これはちょっと困るかなぁ」
千早「そう? 私としては真の魅力を表現したいと思ったんだけど」
真「え?」
雪歩「わ、私もなんとなくわかるよ」
千早「萩原さんならそう言ってくれると思ってたわ」
真「ボクの魅力?」
春香「真らしい(イケメンな)写真だとは思うけど」
真「ん?」
春香「ううん、なんでも」のヮの
千早「それだけじゃないわ。普段見せない一面……」
千早「女性としての真の魅力も写し出してみたかったの」
真「女性としての!?」
千早「おかしいかしら?」
真「そうじゃなくて、ええと……」
真「やだな、照れちゃうじゃないか。あはは///」
千早「ふふふ」
春香「……」
雪歩「……」
春香「……真ってチョロいよね」
雪歩「うん……」
9 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:30:06.38 ID:
LPaFlPFN0
春香「次いこうか」
雪歩「そ、そうだね」
真「あ、雪歩か。……って」
雪歩「」
春香「なんで穴の中から撮ってるの!?」
千早「臨場感があったほうがいい写真になるかなって……」
春香「なにそのムダなこだわり」
真「撮られてるの気がつかなかったの、雪歩?」
雪歩「穴掘ってるときは夢中だから……」
千早「わかるわ」
雪歩「え?」
千早「萩原さん、とてもいい表情をしてるもの」
春香「うん、アイドルとしてはアウトだけど」
雪歩「」
真「あはは……」
10 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:32:59.08 ID:
LPaFlPFN0
春香「次を開くのが怖いんだけど……」
真「といっても、このまま放置するわけにも」
千早「なにが?」
春香「……」
真「……」
雪歩「」
春香「千早ちゃんには期待できないから、私たちが頑張ろうね!」
真「うん! ボクたちのアイドル生命はボクたちが守らないと!」
春香「雪歩もしっかりして」
雪歩「う、うん」
春香「よかった。亜美と真美は健全だね」
真「さすがに千早でも、最年少コンビに無茶なことはしないか」
雪歩「そ、それは言いすぎだよ、真ちゃん」
千早「もっと攻めたほうがいいかしら?」
春香「ダメ! おまわりさん的にアウト!」
千早「そ、そう」
11 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:37:33.42 ID:
LPaFlPFN0
春香「次は……」
雪歩「あ、やよいちゃんとかすみちゃんだね」
真「かすみちゃんたちが事務所に遊びにきたときかな?」
千早「ええ」ハァハァ
春香「……」
雪歩「ふふっ、二人とも可愛くて、見てるだけで幸せな気分になってくるね」
千早「ほんとにそうね」ハァハァ
春香「……」
真「少し不安だったけど、やよいもセーフか」
千早「どういう意味かしら? ふふっ」ハァハァ
春香「千早ちゃん、口を開く前に深呼吸しようか?」
千早「?」ハァハァ
真「ほ、ほら、深呼吸深呼吸」
春香「やよいのフォルダは……って、重っ!」
雪歩「な、何枚あるの?」
千早「ええと、たしか5900……」
真「あ~……桁が違ったかぁ」
春香「うん、わかってたけどね」
千早「あ、ごめんなさい。昨日で6000超えてたわ」
春香「ごめん、やよい。私にはどうすることもできないよ……」
12 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:39:35.51 ID:
LPaFlPFN0
春香「じゃあ次だね」
真「これは? 顔が写ってないけど」
雪歩「野外のイベントみたいだけど……誰だろ?」
千早「水瀬さんよ」
春香「どんな露光で撮ってるの!?」
千早「不思議ね」
春香「一言で片づけちゃったよ」
真「補正できないほどの照り返しって……」
春香「この日は特に日差しが強かったんだよ、うん」
雪歩「それで納得するのは、伊織ちゃんに失礼だと思うよ……」
春香「こんなの伊織に見られたら大変だよ」
真「あはは、たしかに」
千早「そうね、今度からは気を付けるわ」
雪歩「……」
13 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:41:16.99 ID:
LPaFlPFN0
春香「次いこ、次」
真「またボク?」
雪歩「と、美希ちゃんだね」
千早「ふふっ、とても微笑ましかったから撮らせてもらったわ」
真「ははっ、なんか恥ずかしいな」
雪歩「うふふ」
春香「……ん?」
真「?」
雪歩「どうしたの春香ちゃん?」
春香「不正発見!」
千早「え?」
春香「美希と真を比較して、明らかにおかしい部分があるよね?」
真「ボクと比べて?」
雪歩「たしかに美希ちゃんの……小さくなってるね」
真「ボクと比べて?」
雪歩「え、いや……」
14 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:43:44.58 ID:
LPaFlPFN0
千早「よくわからないけど……成長期だから、そういうこともあるんじゃないかしら?」
春香「そんな都合のいい成長期はないよ!」
千早「そうかしら? だって、ほら」
三人「「あ……」」
三人「「……」」
千早「ね?」
春香「いやいや! 3cmぐらいは誤差だよ誤差!」
雪歩「それはそれでひどいと思うよ、春香ちゃん」
真「あはは……」
千早「ふふっ、きっと光の加減か角度の問題よ」
三人「「……」」
千早「……」
春香「画像処理なんて高等技術をいつの間に……」
千早「春香ったら、私がフォト●ョップなんて使えるわけないじゃない」
三人「「……」」
千早「……」
春香「そうだよね。機械音痴の千早ちゃんがフォ●ショップなんて知ってるわけないよね」
千早「そ、そうよ。ふふふ」
16 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:45:21.55 ID:
LPaFlPFN0
春香「響ちゃんはこれだけなんてことは……」
千早「そんなことないわ。ほら」
雪歩「ぎゃぁぁぁぁ!」
真「ゆ、雪歩! キャラ的にそれはダメだよ!」
春香「なんかいろいろ憑いてるよ!?」
千早「ええ、どんな動物にも懐かれるなんて、さすが我那覇さんね」
春香「いやいや」
真「動物霊って、ヤバいんじゃ……」
雪歩「」ガクガクブルブル
千早「霊だとしても、動物には違いないでしょ?」
真「えぇ……」
千早「我那覇さんなら大丈夫よ」
春香「響ちゃんでも、これ見たら泣くと思うよ……」
17 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:47:54.49 ID:
LPaFlPFN0
春香「とりあえず、今日はこれで最後にしようか」
真「そうだね、なんか疲れたし」
雪歩「音無さんと律子さんで料理?」
春香「小鳥さんが律子さんに料理を教えてたときだよね」
千早「ええ」
真「二人ともエプロンが似合って羨ましいなぁ」
千早「ふふっ、律子は少しぎこちないけど」
春香「花嫁修業、みたいな?」
真「ボクたちの中で一番早く結婚しそうなのって、やっぱりあずささんかな?」
千早「意外と萩原さんとか」
雪歩「わ、私なんてありえないよ!」
アハハ ウフフ キャッキャ
春香「……」
真「やっぱり女の子はこういう話題は盛り上がるね」
千早「ふふっ、そうね」
雪歩「どうしたの、春香ちゃん?」
春香「いや、こと……」
三人「「え?」」
春香「ううん、ナンデモナイヨ……」
18 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:49:29.23 ID:
LPaFlPFN0
雪歩「あれ? あずささんと四条さんは?」
真「そういえば無かったね」
千早「無いわ」
雪歩「え?」
千早「無いわ」
春香「……」
真「……」
雪歩「……」
春香「一枚も?」
千早「一枚でもあったら無いとは言わないでしょ」
春香「え……うん」
千早「もちろん他意はないけど」
春香「そうなんだ……」
真「……」
雪歩「……」
千早「もちろん他意は」
春香「いや、もういいよ……」
19 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:51:11.72 ID:
LPaFlPFN0
真「ん? このフォルダ……」
春香「『P』……?」
千早「あ、それは……」
春香「真、お願い」
真「うん」ガシッ
千早「な、なんで羽交い絞めにされてるのかしら?」
真「なにかやましいことは?」
千早「覚えがないわ」
真「ほんとに?」
千早「……ねえ、真」
真「なに?」
千早「当たってないんだけど?」
真「……」
春香「……」
雪歩「……」
真「千早にだけは言われたくないよ!」
千早「なっ」
20 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:53:09.16 ID:
LPaFlPFN0
─ 30分経過 ─
雪歩「と、とりあえずお茶でも飲んで落ち着いて?」
真「う、うん」
千早「いただくわ」
春香「確認してみたけど……」
雪歩「プロデューサーの写真だね」
春香「うん、おかしなところは……」
千早「もういいでしょ?」
雪歩「でもこれ、事務所じゃないよね……?」
真「プロデューサー、私服でくつろいでるし……」
雪歩「カメラにも全然目線が合ってないね」
真「撮られてるの、気付いてない?」
千早「……」
春香「これ、プロデューサーさんの自宅だよね、千早ちゃん?」
千早「プロデューサーの?」
春香「違うの?」
千早「あ……プロデューサーより私のほうがお部屋にいる時間が長いから、もう自分の部屋だと思い込んでたわ。ふふっ」
真「さらっと怖いこと言ってるし……」
雪歩「うん……」
春香「……どこに潜んでるんだか」
千早「私なら狭い隙間に入り込めるとでも言いたいの?」
春香「自分で言っちゃったよ」
───
──
─
21 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:55:49.95 ID:
LPaFlPFN0
本当にあった都市伝説!?
─ No.72 すきま女 ─
その夜はとても寝苦しく、なかなか寝付けずにいた報告者の男性は、
深夜2時を過ぎたころ、部屋の片隅に何者かの気配を感じ取った。
心霊現象など信じていない彼がまず疑ったのは、生きた人間の不法侵入者だ。
恐怖を押し殺し、恐る恐る薄目で気配の正体を探ると……
家具と家具の隙間に潜むように、それはいた。
長い黒髪と整った顔立ちで、暗闇の中でも一見して少女とわかる。
知人に似ているようにも見えたが、そこまで確認することはできなかった。
彼女は、とても心霊の類とは思えないほど生々しく存在しており、息遣いすら聞こえてくるほどである。
身に覚えはないが、ストーカーの類だろうか?
いや、それはありえない。
そこは、到底常人が入り込めるような隙間ではないからだ。
立体感が狂っているかのように、その少女は薄く平らかだった。
必死に悲鳴を飲み込みながら、少女から目を離すこともできずにいると……
唐突に男性を強烈な閃光が襲った。
それは、カメラのフラッシュのような現象だったという。
そこで男性の記憶は途絶えている。
あまりに恐怖に意識を失ったか、それとも……。
真実は、男性にも誰にもわからない。
ただひとつ、B72程度であったという。
(東京都在住・Pさんの体験談より)
おわり
22 :
◆PQxO3wwU7c 2016/09/03(土) 20:56:53.43 ID:
LPaFlPFN0
おまけで露光補正したいおりんと、出番の無かったあずたかを。
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 21:05:55.84 ID:P/7Iodeco
乙
伊織は眩しいなぁ
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です
元スレ:
千早「765ポートレート」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472901389/
歌:萩原雪歩、三浦あずさ、四条貴音、秋月律子
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