2 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:41:42.99 ID:
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裕美「うえきちゃん風うえきさんは見ものだよ」
千鶴「裕美ちゃんは何の話をしてるの?」
ガラガラ
岡崎泰葉「こんにちは……、会議って、ここであってるかな……?」
千鶴「あ、泰葉さん、おはようございます」
裕美「おはようございます」
泰葉「うん、おはよう。でもこの部屋は……?」
千鶴「やっぱりびっくりしますよね?」
裕美「私の目つきに?」
千鶴「言ってないから。リアクションに困るセリフやめよう?」
3 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:42:16.84 ID:
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泰葉「まるで撮影のセットみたいだね……? えっと、私の席はそれかな?」
千鶴「いえ、そこは"ほたるちゃん"って書いてあるので……」
泰葉「あれ? でも、確かにこの部屋って言われたんだけど……」
ガラガラ
野々村そら「はろー! うぇるかむとぅまいれっすん!」
泰葉「そ、そらちゃん!?」
千鶴「まいれっすんって……、そらちゃんが先生?」
そら「いぐざくとりー!」
泰葉「えっと、何を教えるの?」
そら「よくぞくえすちょんしてくれた! そらちんが教えるもの……、それはー……」
裕美「株式売買?」
泰葉「アイドルが!?」
千鶴「今日の裕美ちゃん、自由すぎない?」
そら「惜しい!」
千鶴「惜しいの!?」
4 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:42:51.92 ID:
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そら「ちょうど黒板があるから書いちゃうね!」カッカッカッ
そら「そい!」
『すまいる!!!』
泰葉「スマイル……、笑顔?」
そら「いえす! がーるずびーのみんなが笑顔に悩んでるってうわさが、このそらちんずいやーに飛び込んできたからね☆」
千鶴「そらちゃん……」
裕美「わぁ……、人を笑顔にすることに関してはこの世に右に出る者がいないそらちゃんのとっても面白いお話が聞けるんだ……!」
千鶴「ハードル」
5 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:44:03.34 ID:
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そら「じゃあさっそく……あれ? ほたるちゃんは???」
千鶴「あ、到着が遅れてるみたい……? ちょっと連絡を……」
裕美「じゃあ電話してみるね?」
そら「おねがいぷりーず!」
プルルルルルルル
裕美「あ、ほたるちゃん、ミーティングの時間だけど……」
裕美「うん、うん、そうなんだ……、それは大変だね……」
泰葉(何かトラブルかな……?)
裕美「うん、植木鉢が……、上から、下から、左右から……」
泰葉「ほたるちゃん!?」
裕美「えっ!? 前からも!?」
千鶴「それ誰かに投げつけられてない!?」
裕美「楽しそうだね……!」
泰葉「感想がおかしくないかな!?」
6 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:44:52.72 ID:
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裕美「大丈夫? 避けられる?」
千鶴「それ聞いてどうするの?」
『ガシャァァァァァァァン!!!!!!!!!』
泰葉「電話の向こうからすごい音が聞こえるよ!?」
裕美「うるさい!」ピッ!!!
千鶴「切っちゃった!!!!!」
裕美「えっと、もうすぐ着くみたい」
泰葉「本当に!?」
7 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:45:44.84 ID:
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~~5分後~~
ガラガラ
白菊ほたる「すみません……、遅れてしまって……」
そら「どんとうぉーりー! のーぷれのーぷれ♪」
泰葉「た、大変だったね……?」
ほたる「大変? えっと、なんの話でしょうか……?」
千鶴「いや、ここに来るまで……」
ほたる「あ、ダンプカーに轢かれたの、見られてたんですか? 恥ずかしいです……」
千鶴「いや、そっちは知らな……ダンプカー!?!?!?」
ほたる「当たり所がよかったので……」
泰葉「そのレベルだと当たり所もなにもないんじゃないかな……!?」
そら「ちなみにだんぷかーは和製英語! 正しくはだんぷとらっくなんだよ!」
泰葉「その豆知識は別に言わなくても……」
裕美「4へぇ」
千鶴「厳しっ!」
8 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:46:46.85 ID:
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そら「はいはい! 全員揃ったとこで、れっすんをすたーとするよ!」
泰葉「あ、あの、そらちゃん」
そら「どーしたの?」
泰葉「私の席がないみたいなんだけど……」
そら「わお! 言い忘れてた! 泰葉ちゃんは副担任だから、こっち側だよ! かむかむひーあ!」
泰葉「ふ、副担任!?」
千鶴(そらちゃんが担任なのもちょっと不安だけど……)
裕美「そらちゃんが担任なのもちょっと不安だね」
千鶴「心を読まないで!? ……声に出てなかったのに!」
9 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:47:33.31 ID:
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泰葉「あ、ほたるちゃんは内容を聞いてないよね?」
ほたる「あ、はい。雰囲気的には、笑うことが苦手な私たちに、そらさんが笑顔のレッスンをしてくれる感じがするんですが……」
千鶴「理解力」
そら「ぱーふぇくと☆」
裕美「うん! なんと、あのそらちゃんが教えてくれるんだよ! 感動だよね!」
泰葉「さっきからそらちゃんに恨みでもあるの……?」
10 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:48:10.50 ID:
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そら「れっすんの前に、1つ、注意事項があるからちゃんと聞いてね!」
泰葉「注意事項……?」
裕美「ここで起きたことは他言しないようにとか……?」
千鶴「今から何が起きるの」
そら「このるーむの中では、"わたしなんて……"みたいな自虐は禁止! みんな、とらすとゆあせるふ! 自分をびりーぶすることだよ!」
泰葉「なるほど……!」
ほたる「わかりました……!」
裕美「……うん!」
千鶴「が、頑張ろう……!」
そら「じゃあれっすんすたーと! 泰葉ちゃんをくすぐろう!」
泰葉「どうして!?!?!?」
11 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:49:06.89 ID:
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泰葉「ち、ちょっとそらちゃん!」
そら「おーけーおーけー! 言いたいことはわかるよ!」
裕美「"年下なんだからさんを付けろよそら助野郎"とか……?」
泰葉「思ってない!!!」
裕美「誰がデコ助野郎なんですか!?」
千鶴「誰も言ってないでしょ!?」
そら「すまいるのお手本を泰葉ちゃ……さんには示してほしいのさ!」
泰葉「ほらなんか気を遣われてる!!!」
12 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:49:56.58 ID:
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泰葉「え、じ、冗談だよね……?」ジリジリ
そら「ふふふー♪ がーるずびーのみんなのために、ぎせ……お手本になってもらうよ!」ジリジリ
泰葉「今犠牲って言いかけた!!!」
そら「ほたるちゃん!」パチン
ほたる「ご、ごめんなさいっ!」ガシッ
泰葉「わ! は、羽交い絞め!? 離し……ほたるちゃん力強いね!? ピクリとも動かないよ!?」
13 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:51:10.87 ID:
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千鶴「え? ……え? ど、どうすれば……?」アタフタ
そら「かかれー♪」
千鶴「ええ!?」
泰葉「う、動かない……!」
ほたる「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
泰葉「言ってることとやってることが反対だよ!?」
裕美「あ、そんなにほたるちゃんと密着してると……」
ミシミシミシミシ……
そら「?」
泰葉「あれ? 何の音……?」
バリバリバリバリ!!!!!!!
ほたる「あ、床が……!」
泰葉「え!? ちょ、きゃぁぁぁぁぁ……」
ほたる「きゃぁぁぁぁ……」
千鶴「床が抜けて2人が!!!!!」
裕美「ボッシュートしたね!」ニコニコ
千鶴「そういうのいいから!!! ってかいい笑顔!!!」
14 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:51:53.52 ID:
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そら「この下のるーむ、なんだったっけ???」
千鶴「た、確か……衣装室?」
そら「とりあえずれっつごー!」テクテク
裕美「御意」テクテク
千鶴「裕美ちゃん、キャラがブレてるってレベルじゃないけど!?」テクテク
15 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:52:41.55 ID:
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~~数分前・衣装室~~
森久保乃々「うぅ……、これが次回のライブの衣装……」
乃々「キラキラでかわいいぃ……。でももりくぼになんて似合いませんし……」
乃々「この服さえなければ……!」
乃々「で、でも、作ってくれた人とか、トレーナーさんは悲しむかも……」
乃々「ううぅ……もりくぼはどうすれば……」ウロウロ
ミシミシミシミシ……
乃々「……? 何の音でしょうか……?」
バリバリバリバリ!!!!!!!
乃々「!?」
乃々「う、上!?」
ほたる&泰葉「きゃあぁぁぁぁぁ!!!」ヒュー
ドーン!!!!!!!!!!!!
乃々「ひゃぁぁぁぁぁ!?!?!?」
16 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:53:22.02 ID:
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泰葉「いたたた……。あ! ほたるちゃん! ごめん! し、下敷きに!!」
ほたる「あ、乃々さん、こんにちは」スック
泰葉「なんでなんともないの……!?」
乃々(もりくぼの目が正しければ、空中でほたるさんが下側に体を入れ替えてたんですけど……)
ほたる「今朝轢かれたダンプカーよりはマシですね……」
乃々「ふ、2人共、ケガは……ダンプカー!?!?」
泰葉「そのリアクション見るのは2回目かな……」
17 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:54:10.93 ID:
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乃々「えっと、何をしてるんですか……?」
泰葉「私が聞きたいよ!!!」
乃々「ちょ、お、抑えてください!」
ほたる「そらさんが、笑顔について教えてくれるらしいんです」
乃々「いや、そらさんどこから出てきたんですか」
そら「よばれてとびでてじゃじゃじゃじゃーん!」ガチャ!!!!!
乃々「ひぅっ!!!」
千鶴「そんな勢いよく開けなくても……あ、乃々ちゃん」
乃々「あ、こ、こんにちは……」
泰葉「あれ? 裕美ちゃんは?」
そら「じゅーすをどりんくしに行ったよ!」
泰葉「自由か!!!」
千鶴「や、泰葉さん! 口調がどんどん雑に!!!」
18 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:54:48.77 ID:
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乃々「すみません……状況が呑み込めないんですけど……」
千鶴「大丈夫、最初からいる私もよくわかってないから」
そら「じゃ、れっすんの続きをすたーとするよ!」
泰葉「ここで……!?」
そら「乃々ちゃん!」
乃々「は、はいぃ……?」
そら「じょいなすじょいなす☆」
乃々「え? い、いや、もりくぼはべつに……」
裕美「だめ、全部参加して」ガシッ
乃々「ひ、裕美さんはいつの間に……!?」
千鶴「今日の裕美ちゃん、ある意味そらちゃんより読めないから」
乃々「慣れてきてる千鶴さんもどうかと思うんですけど……」
19 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:55:37.94 ID:
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そら「……と思ったんだけど、今日はもういいや!」
泰葉「えぇ……」
そら「だって、やっぱりてぃーちゃー気分になるならすくーるのせっとがいちばんだもんね!」
千鶴「まったくもう……」
そら「そーりーそーりー! あ、次は乃々ちゃんのてーぶるもせっとしておくから!」
乃々「いや、だからもりくぼは……」
裕美「……」ガシッ
乃々「ちょっ……無言で掴まないでほしいんですけど……」
裕美「仲間だもんね!」ニコッ
乃々「押しつけがましいぃ……というか笑顔が普通に素敵ぃ……」
20 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:56:14.82 ID:
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そら「じゃ! せっかくだから、6人でらんちでもどうかな?」
ほたる「いいですね……!」
千鶴「ま、まあいいけど」
乃々「……」
裕美「……」ガシッ
乃々「い、行きますから……!」
泰葉(ふふふ……。まあいろいろあったけど、そらちゃんもみんなのためにやってくれたんだもんね)
ピピピピピピピピ
泰葉「あれ?」
そら「あ! そらちんずすまーとふぉんだね! うぇいとありとるぷりーず!」ピッ
そら「もしもしー! そらちんだよ!」
そら「あ! ちひろさん! はろー! どうかしたのー?」
そら「うん! うん! ……うん」
泰葉(……?)
そら「天井……、修繕費……」
千鶴「うわぁ……」
そら「いえ、あれは白菊さんが」
千鶴「最低!!!!!」
21 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:56:47.84 ID:
CbpdSBbs0
みんなのお給料で折半になりました
乃々「なんでもりくぼまで……」
おわり
22 :
◆i/Ay6sgovU 2016/09/24(土) 19:57:17.76 ID:
CbpdSBbs0
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/24(土) 20:17:49.81 ID:jPHpyGyQ0
そらちんのSSはありがたい。面白かった
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です
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野々村そら「がーるず・びー・すまいる!!!」
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