2 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:31:11.31 ID:
iG+Gd2MP0
事務所
翠「では...いただきます」アムッ
翠(...これはかにの味、なのでしょうか)モグモグ
翠(かにぱん、というだけあってかにの味はするはずです。...ですがそれにしてはあまりに薄い、ような)モグモグ
翠(...いえ、これからはかにの味はしません。私にはわかります)ゴクン
翠「つまりこれは...可愛いかにの見た目をした、普通のパンであると。そういうことですか」
翠「悪くはありませんが...やはり口が寂しいですね」ガチャ
美由紀「おはようございまーす!」
翠「美由紀ちゃん、おはようございます。...それは、もしや」
美由紀「うん!かにが実家からおくられてきたの!いっしょに食べよ?」
翠「......これはまさしく、運命ですね」
美由紀「?」
3 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:34:02.34 ID:
iG+Gd2MP0
●
商店街
美由紀「...それで翠ちゃん、ついに目玉焼きが作れるようになったんだよ!」
ありす「では次は...そうですね、以前は失敗したカレーなんていいんじゃないでしょうか」
美由紀「カレーかぁ...でもまだ、包丁持たせたくはないかなあ」
ありす「でも、いずれは通る道ですから...やはり、一度試してみるべきかと」
美由紀「うーん...それもそうだね!」
ありす「...あ、美由紀さん、これって次のライブのポスターじゃ」
美由紀「そうだよー!からぱれのライブで、すーっごく楽しみなんだ!」
ありす「私も見に行きますから、最高のライブを楽しみにしてますね」
美由紀「まかせといてー!...あ!翠ちゃんも行くって言ってたよ!」
ありす「翠さんが...これはますます、張り切らないといけませんね?」
美由紀「うん!...あれ?」
ありす「どうしました?」
4 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:35:08.44 ID:
iG+Gd2MP0
美由紀「あの後ろ姿...まちがいない、翠ちゃんだ」
ありす「翠さんが?どこですか?」
美由紀「ほら、あのお店でおかいものしてる...」
ありす「...ああ、本当ですね。いつもと違ってサイドテールにしてるせいか、気が付きませんでした」
美由紀「うーん、いったいなにやってるんだろ?」
文房具屋
翠「あの、すいません」
店員「はい、いかがなされましたか?」
翠「ペンライト、を探しているのですが...この店にはないのですか?」
店員「えー...と、ペンライト、ですか...」アセアセ
5 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:37:35.42 ID:
iG+Gd2MP0
●
???
渚「あれ、ここは...何か見覚えが」
ユカリ「我が名はユカリ・フェアヘイレン」
渚「ま、またこれ!?」
ミドリ「そして我が名はミドリ・ウンシュルド」
渚「ふ、増えてる!?翠ちゃんまで!?」
ミドリ「ユカリちゃん、ここは私が...渚さんには『一生パスが五回に一回必ず外れる』という微妙な呪いをかけてあげましょう...!」ビビビビ
渚「や、やめてー!」
ユカリ「では私は、以前と同じものを...!」ビビビビ
渚「う、うわああああ!」
6 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:38:26.20 ID:
iG+Gd2MP0
事務所
渚「あああああ!」ガバッ
渚「こ、ここは事務所...また、変な夢みちゃったな」ガチャッ
渚「ん?」
翠「この杖...なかなか、本格的ですね」
ゆかり「良く似合ってますよ、翠さん」
渚「う、うわああああああ!!の、呪いがーーー!!」ピュー
翠「おや?」
7 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:40:12.42 ID:
iG+Gd2MP0
●
事務所
翠「......」スラスラ
モバP(翠、相変わらずすごい集中力だな)カタカタ
珠美「ていやー!」
あやめ「うりゃー!」
翠「......」スラスラ
モバP(遠いけど、あの二人があんなにはしゃいでるのに全く動じない)カタカタ
モバP(うーん、俺もあれだけの集中力があればなあ。もっと仕事も効率的にいくのになあ)カタカタ
モバP(...そういえば、翠は何を書いているのだろうか)カタ
モバP(勉強はもう終わってるって言ってたし、気になるなあ)
8 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:41:26.04 ID:
iG+Gd2MP0
モバP(うーん...なんだろう)
ちひろ「プロデューサーさん?」
モバP(お、美由紀がかにかまを持ってきたぞ)
美由紀 スッ
翠 パク モグモグ
モバP(集中してても、かにだけはちゃんと食べるんだなあ)
ちひろ「...プロデューサーさん?」
モバP(今度また、なにかかに成分の強い仕事でも持ってこよう)
ちひろ「プロデューサーさん!」
9 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/15(木) 21:42:33.92 ID:
iG+Gd2MP0
モバP「ああ、ちひろさん。どうしました?」
ちひろ「二回ですよ、二回!呼んだんだから早く気づいてください!」
モバP「いやあ、ごめんなさい。どうしても気になっちゃって...ほら、あの二人」
ちひろ「翠ちゃんと美由紀ちゃんですか?...まあ確かに、気になりはしますが」
モバP「でしょう?」
ちひろ「でしょう、じゃありませんよ~!プロデューサーさん、いいですか...」ガミガミ
翠「......ふう、もう少しで完成しそうです」カタッ
美由紀「おてがみ、かきおわりそう?」
翠「ええ、おかげさまで」ニコッ
美由紀「翠ちゃんのおかあさん、きっと喜んでくれるね!」
翠「ふふっ、きっとそうですね」
11 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 01:41:09.86 ID:
8Q9E8IW90
●
事務所
翠「......」スッ スッ
千鶴(...翠さん、流石の集中力だな...)
千鶴(前から興味があったみたいだけど、こんなに熱心にのめり込むなんて...)
翠「......」スッ
『不動心』
翠「よし...次ですね。...千鶴ちゃん、いかがでしょうか?」
千鶴「あ、はい。悪くないと...思います」
翠「ありがとうございます。では...次に移りますね」
千鶴(翠さん、本当に向上心が強いなあ...ん?)
12 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 01:42:10.16 ID:
8Q9E8IW90
モバP「......」コソッ
千鶴(...ん?プロデューサー?いったい耳元で何を...)
モバP「...かに~かに~」ボソボソ
千鶴(ほ、本当に何をしてるの!?気を散らせようと...してるのかな。...でも)
翠「......」スッ スッ
千鶴(やっぱり、翠さんは全然動じない...)
モバP「よし」スタスタ
千鶴(なんでそんなにしたり顔なの...全然効いてなかったのに)
翠「......」スッ
『かに道楽』
千鶴(え、影響されてるー!)
13 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 01:43:42.46 ID:
8Q9E8IW90
翠「ふう...千鶴ちゃん、これはいかがですか?」
千鶴「え、あ、はい...ちょっと、不安定なようにも見えますね」
翠「成程...わかりました。では...」
翠「......」スッ スッ
千鶴(ど、どうしよう。プロデューサーのせいで方向性が明後日の方向に...)
千鶴(...うーん、でもただ書いてることが変わっただけだし、いいのかな...)
翠「......」スッ スッ
翠「...」スッ
『かにすき』
千鶴(...どうしよう、やっぱり止めた方がいいかも...ん?)
14 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 01:44:53.62 ID:
8Q9E8IW90
美由紀「......」テクテク
千鶴(今度は美由紀ちゃん?何しに来たのかな...)
美由紀「...えび~えび~」ボソボソ
千鶴(も、もしかして修正!?あれで修正できるの!?)
美由紀「ふー」スタスタ
千鶴(み、翠さんは...)
翠「......」スッ スッ
千鶴(相変わらず、動じてない...ように見えるけど)
翠「...」スッ
『心技体』
千鶴(も、もうわかんない...)ガクッ
15 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 12:25:59.90 ID:
8Q9E8IW90
●
コンビニ
飛鳥「...おや?」
翠「あら、飛鳥さん。こんにちは」
飛鳥「ああ、どうも、翠さん...意外だね、翠さんをこういうところで見るなんて」
翠「コンビニには、求める物がほぼありますので...便利なのでつい」
飛鳥「それで、今日はどうしたんだい?翠さんがココを選んだ理由、聞かせてくれないかな」
翠「今日はカレーの材料を買いに...ここなら最近よく来ていますし、戸惑うことはないと思って」
飛鳥「成程、カレーか...」チラッ
飛鳥(美由紀から頼まれて来てみたが...買っている物に奇妙な物はないようだね)
飛鳥(じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、肉...うん、問題はなさ...ん?)
飛鳥(お酢...?即席カレー...?これは報告すべきか、いや...)
飛鳥「...翠さん、そのお酢は一体何に使うつもりなんだい?」
翠「お酢ですか?これは隠し味に使おうかと...」
飛鳥(...カレーにお酢が合うらしい、ということは知っているが...果たして、これを見過ごしていい物だろうか)
飛鳥(いや、野暮なことは言うものじゃないな。時には流れに任せる事も必要だろう)
飛鳥(例えどんなカオスを生み出すことになったとしても...ね)
飛鳥「...いい考えだね、翠さん」
翠「ふふっ、ありがとうございます」
飛鳥「でも、ルーはどうするんだい?見たところ、買ってはいないみたいだが」
翠「? これ、ですよね?」つ即席カレー
飛鳥「...さて、どう説明したものかな」
16 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 23:34:15.97 ID:
8Q9E8IW90
●
事務所
美由紀「おつきさま、きれいだねー!」
翠「ええ、中秋の名月ですね」
モバP「ほら、だんごも用意してあるからな」ドスッ
美由紀「わー!いっぱい!」
翠「Pさん、ありがとうございます」
モバP「まあ、作ったのは俺じゃあないんだが。菜帆が作ってくれたんでな」
美由紀「菜帆ちゃん、さすがだねー!」
翠「そういえば、菜帆ちゃんはどこへ?」
モバP「なんか用事があるってんで、遅れてくるって。のあさんと一緒に来るってさ」
翠「でしたら、来るまで食べるのは待っておきましょうか」
美由紀「はーい♪」
モバP「うんうん、仲が良いのはいいことだ」ハハハ
17 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/16(金) 23:36:01.06 ID:
8Q9E8IW90
翠「しかし、本当に...美しいですね。普段意識していないからより一層感じるのかも」
美由紀「たしかに、いつもはじーっと見ないもんね!」
モバP「うん、たまにはこうやってじっくり見るのも悪くないな」
翠「ええ...」ボー
モバP「? おーい翠?」
翠「......」ボー
モバP「まいったな、集中モードに入っちゃったよ」
美由紀「PさんPさん!ほら、あそこ!」
モバP「ん?...おっ、菜帆とのあさんか。よし、迎えに行ってくるわ」スタスタ ガチャ
美由紀「みゆきもー!」スタスタ バタン
翠「......」ボー
翠(...本当に、月は綺麗ですね...)
翠(私も、今輝いているあの月の様に美しく輝くことが出来るでしょうか)
翠(...いや、出来ます。私にはPさんや頼れる仲間たちがいますから)
翠(今は難しいことは考えないようにしましょう。せっかくこんなにきれいな景色を...)
ガチャ
タダイマー モドッタヨー!
翠(大好きなみなさんと一緒に、楽しむことができるのですから)ニコッ
18 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/17(土) 21:07:24.40 ID:
LxlVk4jL0
●
事務所
美由紀「くぅ......」スヤスヤ
翠「ふふっ、美由紀ちゃん、ぐっすりと寝ていますね」
モバP「もうすぐライブだーって、張り切ってるからなー。まあ今は、ゆっくりさせてやろうか」カタカタ
翠「はい...しかし、いつも元気な美由紀ちゃんでも、こんなにぐっすりと...」
モバP「...美由紀もな、今回は特に気合いが入ってるみたいなんだ。誰かに下手なとこはみせられない!って」カタカタ
翠「え...?」
モバP「誰にとは聞いてはいないけど、さあ誰にだろうなあ」ニヤニヤ
翠「......そ、その、なんだか恥ずかしい、です...」ニヤニヤ
モバP「おっ、照れてる照れてる」カタカタ
翠「もう!Pさん、やめてください...」ニヤニヤ
モバP「...さてと、もうそろそろ二人とも門限だな。寮まで送ってくよ」
翠「あ、はい...美由紀ちゃん、寮に帰りますよ...」ユサユサ
美由紀「...う~、おねえちゃん、おにいちゃん、おはよ...」ムニャムニャ
翠「お、お姉...!?」
モバP「ははは、俺はお兄ちゃんか。じゃあ翠姉さん、戸締りだけ確認よろしくな」
翠「ぷ、Pさんの方が年上ですよ!」
19 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/17(土) 21:46:34.91 ID:
LxlVk4jL0
●
ファミレス
千秋「メイドのお仕事?」
翠「はい。次のお仕事はメイド体験、ということでして...何かアドバイスを頂ければ」
千秋「そうね...まず、メイドに大切なのは奉仕の心だから、それを忘れないことかしら」
翠「奉仕の...」
千秋「相手の...この場合は来てくれるお客様ね。...その気持ちがあると、意外と見えなかったものが見えてくるものよ」
千秋「例えば...テーブルの些細な汚れ、誰かが注文したがってる様子などね」
翠「なるほど、勉強になります」
千秋「あとは...そういえば、一緒に誰とお仕事するのかしら?」
翠「美由紀ちゃん、ゆかりちゃん、法子ちゃんです」
千秋(...私の時は、皆で佐城さんをフォローしてあげたけど...)
20 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/17(土) 21:47:42.67 ID:
LxlVk4jL0
翠『ご主人様、オムライスのご注文ありがとうございます。では、ケチャップを...』
美由紀『わー!翠ちゃんそれソース!』
ゆかり『ご主人様、コーヒーが入りました。...お砂糖いっぱい、ですか?では...』ゴソッ
美由紀『ゆかりちゃん、いっぱいじゃなくて、一杯!えーと、スプーンいっかいだけってほうの一杯!』
法子『ご主人様、そのドーナツおいしそうだね!...え、くれるの?ありがとー!』
美由紀『法子ちゃん、もらっちゃだめー!』
千秋(...逆どころか、柳瀬さんが苦労する未来が...)
翠「どうされました?」
千秋「...とにかく、ケチャップとソースは間違えないようにね?」
翠「えっ!?」
21 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/18(日) 01:10:02.51 ID:
RyHA5XZu0
●
事務所
翠「......」ペラ ペラ
翠(今日もいい天気ですね...気分が晴れます)ペラ
翠(Pさんとちひろさんがコンビニに行き、誰もおらず寂しいですが...たまにはこうやって一人でいるのも、悪くありませんね)ペラ
カサッ
翠(...そうだ、お茶でも淹れましょうか。ちょうど新しい物が...)
カサカサッ
翠(...? 台所に何か...?)
G <やあ カサカサ
翠「」
キャアアアアア
22 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/18(日) 01:11:42.78 ID:
RyHA5XZu0
翠(ご、ごき...どうして、今まで出てこなかったのに...)グスッ
翠(掃除は完璧に、食べ物もそんなにおいてるはずはないのですが...しかし、出てしまったものは仕方がありません)
翠(今、事務所は私以外いません...どうしましょう、恥ずかしながら...視野に入れるのもつらい...)
翠(...いっそのこと、このままいなくなるのを待つ、というのは...はっ!)
翠(もしここで、美由紀ちゃんが来てしまったら...?)
美由紀『おはようございまーす!ふう、のみもののみもの~♪』
G <おいすー カサカサ
美由紀『わ、わあああああああ!!!!????』
美由紀『だ、だれかぁ~』シクシク
翠(美由紀ちゃんは北海道出身...こうなることは、十分に想像できます)
翠(...やはり、ここは私があのごき...む、虫を何とかせざるを得ませんね)
23 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/18(日) 01:14:18.17 ID:
RyHA5XZu0
翠(しかし、どうしましょうか...殺虫剤はこの事務所には置かれていません)
翠(叩くと、どうなるか...想像するだけでも、身の毛がよだちます)ブルッ
翠(...なんとかして、逃がす方向にもっていかなければなりませんね。...何か役立ちそうなものは...ん?)
翠(これは...おもちゃの弓矢ですね。これで虫を威嚇すれば、あるいは...)
翠(よし、窓を開けて...)ガラッ
窓 G <あついわ
翠(...水野翠、集中するのです。当てずに近くのところを...)グイッ
ピンッ
窓 G三 <コッチジャ
翠(よし、うまくいきました!これを繰り返していけば、その内...!)
24 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/18(日) 01:16:56.58 ID:
RyHA5XZu0
翠(...いけない、油断は禁物です。最後の一瞬まで、気を張り詰めて...)
翠(...もう一度、よく狙うのです。再び、同じところを...)グイッ
ピンッ
窓 G三 <踏み込みが甘い!
翠(よし!これはもう一度撃てば、逃がすことができますね)
翠(次が最後の一発です...あれ?)
翠(な、ない...もう矢は残ってないのですか?)
翠(と、なると...撃ったものを取りに行くか、別の物を用意するしかないのですか)チラッ
窓 G <さて、どうする
翠(ううっ、近づくのはこわい...)ブルッ
翠(で、あれば...何か別の物で逃がすのが良いのでしょう。しかし、どうすれば...)
翠(...恐れてはいけません、もうあそこまで来ているのですから、後は私が勇気を出すだけ...)
翠(近くで音を出せば、きっと逃げてくれるでしょう。...では、行きます!)ドンッ
窓 オメガ11、イジェークト!>三G ブーン
翠「」
25 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/18(日) 01:20:33.99 ID:
RyHA5XZu0
数分後
ガチャッ
モバP「ただいま戻りまし...うおっ」ドンッ
翠「Pさん...こわい...」シクシク ギュー
モバP「お、おちつけ翠。一体何が...」
翠「うぅ...ひっく、うえぇ...」シクシク ギュー
27 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/19(月) 01:39:23.82 ID:
8cGNIpi70
●長め
事務所
美由紀「う~~あついよ~~」パタパタ
翠「このタイミングでエアコンが壊れるだなんて...流石に、汗が...」
モバP「すまんな、ちょっと働かせすぎたみたいで...一応明日には修理してもらえるぞ。...でも」
ちひろ「...あ、あつい......」グデー
モバP「ちひろさんもこんなになっちゃってるし...うん、これは今すぐなんとかしないとな」スタスタ
翠「ふう...Pさん、何を...?」
モバP「ほら、冷えピタだぞー」ワサッ
美由紀「冷えピタって、かぜひいた時につかうんじゃないのー?」
モバP「いやいや、こういう時にも使っていいのよ。ほら美由紀もつけときなさい」ペタッ
美由紀「うひゃっ、つめたーい♪」
モバP「ほら、翠にもつけてあげよう」ペタッ
翠「きゃっ!あっ、ひんやりして気持ちいい...」
28 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/19(月) 01:40:27.54 ID:
8cGNIpi70
モバP「あとは...」チラ
ちひろ「うあぁ...」グデー
モバP「よし、二人とも手伝ってくれ」ペタペタ
美由紀「ぺたぺたー♪」ペタペタ
モバP「そらそらそらそら」ペタペタ
翠「い、いいのですかこんなに...?」ペタペタ
モバP「いいのいいの、ちひろさんも喜んでるよ」ペタペタ
ちひろ「」ペタペタ
美由紀「あはは、ちひろさんまっしろ!」
ちひろ「」ムクッ
翠「ど、どうしましたか?ちひろさん」
ちひろ「今の私はただのちひろではありません」
美由紀「な、なに...?」
ちひろ「マミーちひろです!がおー!」ワシャワシャ
美由紀「わー♪」ワシャワシャ
モバP「おお、蘇った」
29 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/19(月) 01:41:31.44 ID:
8cGNIpi70
翠「しかし、それでもやはり暑いですね...」
モバP「まあそうだよな。二人とも、これでアイスか何か買ってきなさい」チャリーン
美由紀「ありがとー♪」
翠「Pさん、ありがとうございます」
ちひろ「気を付けて行ってきてくださいね」マッシロ
美由紀「はーい!いってきまーす!」
モバP「あ、近くのコンビニにしとけよー」
翠「はい、わかりました」
30 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/19(月) 01:42:23.87 ID:
8cGNIpi70
コンビニ
翠「美由紀ちゃん、何がお好きですか?」
美由紀「えっとね、ソーダ!」
翠「では、私はこちらの...チョコにしましょう。Pさんはレモンですね」
美由紀「ちひろさんはメロン!」
翠「ふふ、そうですね。...では、お会計を済ませましょう。すいません」
店員「はい、いらっしゃ...」
店員(なんでこの二人、冷えピタを...?)
31 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/19(月) 01:44:38.70 ID:
8cGNIpi70
事務所
ガチャッ
翠「ただいま戻りました」
美由紀「ただーいまー!...あれ?」
ちひろ「」グッタリ
モバP「ちひろさん、冷えピタが切れたらまたダウンしちまったよ」
美由紀「ちひろさん、アイスだよー」ピトッ
ちひろ「あぐ」ゴロッ
翠「ゾンビ顔負けの演技、お見事です」
モバP「褒めてる...んだよな、わかり辛いけど」
翠「はい、Pさんの分ですよ」スッ
モバP「おう、ありがとう。...ああ、おいしいなあ」
美由紀「Pさん、おつり!」チャリン
モバP「おお、えらいぞー美由紀」
美由紀「えへへー♪」
モバP「ほら、そんな美由紀にプレゼントだ。新しい冷えピタだぞ~」
美由紀「もう、そんなにいらないよ~♪」
モバP「なあ翠、アイスおいしいか?」
翠「ええ、とっても」ニコッ
モバP「うん、そいつはよかった」
美由紀「おいひいー♪」パクパク
モバP「おいおい、そんなに一気に食うと腹壊すぞー」
翠「..こうやって楽しくすごせるなら.、エアコンが壊れるのも案外良かったかもしれませんね」
モバP「ははは、まああんまり壊れすぎるのも良くないけどな。...まあたまには、こうやって夏を楽しむのもいいなあ」
翠「ええ。...夏は、いいですね♪」
ちひろ「うええ」グラグラ
美由紀「ちひろさーん、おきてー」ツンツン
32 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/21(水) 19:53:43.97 ID:
3dftSPw4O
●
控え室
翠「......むぅ」ジー
美由紀「翠ちゃん、どうかした?」
翠「美由紀ちゃん...これを、見てください」スッ
美由紀「えーと...?『純真アイドル、水野翠』...翠ちゃんのページだー!」
翠「これ自体は、とても嬉しいことです...ファンの方が私のために作ってくださったのですから」
美由紀「?」
翠「問題はここの一部です...」スッ
『...また、翠ちゃんはちょっと天然である。よく仲の良い美由紀ちゃんに助けてもらっているが、そこがまたかわ...』
美由紀「あー...」
翠「これは由々しき事態です...どういうわけか、私が天然であると知れ渡ってしまっています」クッ
美由紀(お料理番組であれじゃあ、ばれてもしょうがないような...)
翠「今回はちょうどいい機会です。ここでファンの皆さんには私が天然ではないと、主張しておかねばなりません」キリッ
美由紀「うーん...そうなのかなあ」
翠「つきましては、この私の主張をまとめた書を...」パラパラ
美由紀「それはぜったいだめー!」ガシッ
翠「あっ!か、返して下さい!」
美由紀「こんなのMCで話したら、みゆきの方が恥ずかしいよー!」
翠「で、ですがそれでは!」
美由紀「とにかく、だめなものはだめなのー!」
翠「...こうなっては仕方がありません。美由紀ちゃん、お許しください!」
33 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/21(水) 19:55:36.62 ID:
3dftSPw4O
数分後
ガチャ
モバP「そろそろ時間だぞー。...ん?」
翠「」チーン
美由紀「翠ちゃん、翠ちゃんは強かったよ」
美由紀「ただし間違った強さだった」
モバP「いったい何が...」
美由紀「はいPさん、これもってて!」
モバP「おう?...ふむ......おう、まかせろ」
美由紀「おねがいねー!じゃあ翠ちゃん、行くよー!」グイグイ
翠「...はっ!?」
モバP「ほら、行くぞ行くぞ」グイグイ
翠「ま、待ってくださいPさん!それが、それがないとわた」バタン
ちょっと後/事務所
ちひろ 「」ドキドキワクワク
ミナサン、ホンジツハヨロシクオネガイシマス
ヨロシクー!
ちひろ「あっ、始まった!」
♪~
ちひろ「初めは...Pa曲ですね」
ちひろ「...翠ちゃん、こんなにふっ切れたようにも歌えるんですね、感心しました」ウンウン
34 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/22(木) 12:19:51.77 ID:
X+vBs380O
●番外編
千秋「ふぅ...」
雪美「......千秋......たいへん.........?」
千秋「ふふ、ありがとう佐城さん。大丈夫よ」ナデナデ
雪美「......だめ.........ペロ.........おいで.........」
ペロ「ンニャア」
雪美「......もふもふ......ね......?」
千秋「佐城さん......ふふ、ありがとう。じゃあ遠慮なくもふもふさせてもらうわ」ダキッ
ペロ「ニャー」ペロッ
千秋「きゃっ、この子ったら...♪」ウリウリ
雪美「......」
ペロ「ナァー」ゴロゴロ
千秋「ふふっ、ここは気持ちいいかしら?」ナデナデ
雪美「.........」
ペロ「ニャニャー」
千秋「はあ、可愛いわね.........」スリスリ
雪美「............」
ペロ「...ニャー」
千秋「...? 佐城さんが、寂しいって?」
雪美「......ペロ......おしずかに......」
ペロ「ニャーァ」
千秋「......ふふっ、佐城さん、ほら」
雪美「.........」ギュー
モバP「二人は仲良しだなあ」ハハハ
ちひろ(ナチュラルに千秋ちゃんがペロちゃんと会話してるのはスルーですかそうですか)
35 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 00:45:20.29 ID:
WzLnt0mh0
●
ビーチ
美由紀「うみだー!」
翠「ええ、なんてきれいな砂浜...」
美由紀「翠ちゃん、こっちこっちー!」
翠「ふふっ、急いでも海はにげま...」
美由紀「えいっ!」パシャ
翠「きゃっ!もう、美由紀ちゃんったら!」
美由紀「あははー♪」
モバP「うん、楽しそうで何よりだ」
美由紀「Pさんもこっちー!」
モバP「ははは、今行くぞ」ジャバジャバ
美由紀「えーい!」バシャ
モバP「うわっぷ」ステーン バシャーン
翠「だ、大丈夫ですか?」
モバP「ちょっとビックリしたけど、大丈夫だよ」ハハハ
翠「ふふ、頭に海藻がついてますよ」スッ
美由紀「たのしーね!」キャッキャ
客(...なんであの人スーツで...?)
36 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 00:47:24.42 ID:
WzLnt0mh0
ビーチ:グラビア撮影
パシャパシャ
翠「♪」
カメラマン「はーい、いい感じですよー!」
モバP「うん、翠は水着姿も映えるなあ」
美由紀「うん!翠ちゃん、とってもセクシーだね!」
翠「//」
カメラマン「あっ、その表情いいですね!」パシャ
モバP「おっ、照れてる照れてる」
美由紀「翠ちゃん、かわいー!」
翠「」スゥー ハー
翠「...」キリッ
カメラマン「凛々しいですね!」パシャパシャ
モバP「あ、戻った」
美由紀「翠ちゃん、かっこいいね!」
翠「//」
カメラマン「いいですよー!」パシャパシャ
モバP「うーん美由紀、そろそろ次の仕事の準備しとこうか」
美由紀「はーい!」
モバP(これ以上はカメラマンさんも困っちゃうからなあ)ハハハ
翠「」シュン
カメラマン「哀愁ただよう表情、いいですよ!」パシャパシャ
37 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 00:48:35.21 ID:
WzLnt0mh0
海の家
ザワザワ
翠「みなさん、こんにちは!」
美由紀「こんにちはー!」
ワー キャー
美由紀「きょうは、みゆきたちのお仕事体験にきてくれてありがとー!」
カワイー
翠「私たちの考えたオリジナルメニューもありますので、どうかよろしくお願いします」
38 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 00:51:43.66 ID:
WzLnt0mh0
女客「すいません、美由紀ちゃんオリジナルメニューひとつ!」
翠「承りました。美由紀ちゃんオリジナルをおひとつですね。...美由紀ちゃん、お願いします」
美由紀「はーい!すぐできるからちょっとまっててねー!」
女客(翠さんが接客で、美由紀ちゃんがシェフなんだ。なんだか意外)
美由紀「...できあがり!翠ちゃん、お願いね!」
翠「はい。...お待たせしました、かにさんアイスクリームになります」
女客「わー!...おいしい!」
翠「ふふっ、ありがとうございます」
男客「すいませーん!」
翠「はい。...ご注文お受けいたします」
男客「えっと、翠ちゃんオリジナルを一つで!」
翠「私の...ですか。ありがとうございます、すぐにお持ちしますね」スタスタ
男客(翠ちゃんのことだから、きっとお酢を使った何かなのかな...お酢かき氷とか)
翠「...お待たせしました。生姜かき氷になります」
男客「しょ、生姜!?」
翠「夏の海は暑く、体温が上がりやすいので...体温を冷やすものを合わせてみました」ニコニコ
男客「な、なるほど...」
男客(こ、これはありなのか?えっと...)チラ
美由紀「ふんふんふふーん♪」ジュー
男客(美由紀ちゃんが何も言ってないってことは...だ、大丈夫なんだよな?)パクッ
翠「どうでしょうか?」ニコニコ
男客「い、意外とおいしい!」
翠「...ありがとうございます。自分の作った物が褒められると、心地よいですね」クスッ
男客「」ドキーン
男客「も、もう一つお願いします!」
翠「はい、すぐにお持ちしますね♪」スタスタ
美由紀(翠ちゃん、よかったね♪...もし一作目のあれをそのまま売っちゃってたら...まあ、今はいいや)ジュー
39 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 10:00:39.19 ID:
WzLnt0mh0
●
事務所
美由紀「菜帆ちゃん、はーい!」パコン
菜帆「は~い♪」パコン
モバP「うむ、なんとまあふわふわした空間なんだろうか」カタカタ
ちひろ「なんだか、親子みたいにみえますね」クスッ
菜帆「ちひろさん、私はお母さんじゃありませんよ~」プンプン
美由紀「すきあり!」パコン
菜帆「きゃ~♪」ポテン
美由紀「菜帆ちゃん、罰ゲームだよ!」
菜帆「う~ん、やさしくしてくださいね?」
美由紀「えーと、どうしようかな...あ!これ!」スッ
40 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 10:01:57.14 ID:
WzLnt0mh0
菜帆「これは...ねこみみ、ですか~?」
美由紀「うん!今から菜帆ちゃんはねこ菜帆ちゃんだよ!」
菜帆「うふふ、ねこさんで~す♪」ニャー
モバP「うん、かわいいぞ菜帆」
菜帆「どうも~♪ぷにぷにします?」ニャーン
モバP「しません。......よし、ひらめいた」カタカタカタカタ
41 :
◆Xz1yv1fzOo 2016/09/24(土) 10:02:59.13 ID:
WzLnt0mh0
ガチャッ
翠「おはようございます」
美由紀「おはよー!...翠ちゃんも、はい!」スッ
翠「ねこみみ、ですか...にゃん♪」スッ
菜帆「翠ちゃん、と~っても似合ってますね~♪」
モバP「」カタカタカタカタカタカタカタ
ちひろ「プロデューサーさん、落ち着いて!」
モバP「はっ!...いや、落ち着いてますよ?平常心平常心」カタカタカタカタ
菜帆「ぷにぷにねこさんですよ~」プニャーン
美由紀「みゆきもねこさんー!」カニャーン
翠「にゃんにゃん♪」スニャーン
モバP「」バタッ
ちひろ「プロデューサーさん?プロデューサーさん!ちょっと!」
モバP「はい?」ガバッ
ちひろ「うわっ、ビックリした!もう、嬉しすぎて気絶したのかと...!」
モバP「まあ、感動したのは確かですが。それで気絶はしませんよ」ハハハ
菜帆「ちひろさんも、はいっ♪」スッ
ちひろ「えっ!?...ち、ちひにゃんですよ~」テレッ
モバP「」バタッ
ちひろ「ちょっ、プロデューサーさん!起きてください!起きてくださいったら~!」
終
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元スレ:
翠「美由紀ちゃんと 二杯目」
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