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いつき「肇ちゃんの下着ってさぁ」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:24:50.58 ID:mEAfQUfu0
まだ暑さの残る秋口の午後。
ダンスレッスンが終わり、更衣室で着替えていると、ふといつきさんがこちらを見ながらつぶやいた。

肇「な、なんですか……?」


いつき「なんか、地味じゃない?」


肇「!?」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:25:16.50 ID:mEAfQUfu0
紗枝「ん~~、せやなぁ。」


聖來「確かに、質素なのを着けてるのが多いよね。」


先に着替えを終えて待っていてくれた二人も、うんうんと頷いている。

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:26:51.72 ID:mEAfQUfu0
肇「……そ、そうなんでしょうか?」

思わず、汗を拭いていたタオルで身体を隠してしまう。

いつき「そうだよー。なんかいつも見ても、白ばっかりじゃない?私もスポブラとか多いし派手なのはつけないけど、それにしたって地味だよー。」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:27:18.39 ID:mEAfQUfu0
聖來「まぁ、肇ちゃんの場合は素朴な感じもするから、そういう路線なのかなーって思ってたんだけど。」

紗枝「素朴、どすか?」

肇「あっ、いえ、そういうことは、考えてなくて…」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:27:59.26 ID:mEAfQUfu0
あまり、意識したことはなかった。

確かに聖來さんや、年上のアイドルの人たちは、おしゃれなものをつけていて。

何度か、羨ましく思ったことはあったけれど。

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:28:40.29 ID:mEAfQUfu0
肇「動きやすければいいかなぁって……。」

ごにょごにょと、尻すぼみになる。

だんだん恥ずかしくなってきて、俯いてしまった。

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:29:08.29 ID:mEAfQUfu0
聖來「そんなことない!そんなことはないよ肇ちゃん!」

突然、ガシッと肩を掴まれる。

驚いて顔を上げると、目の前に聖來さんが。

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:30:21.81 ID:mEAfQUfu0
聖來「確かにね、下着っていうのは服の下に隠れちゃうし、人に見せるものでもないよ。でも、だからって手を抜いちゃいけないの!」

肇「で、でも、大人っぽいのって、私にはまだ早いんじゃ…」

聖來「なに言ってるの!アイドルでしょ!?女の子でしょ!??」

掴まれた肩が、前後にガクガクと揺さぶられる。

かつてないほど真剣な眼差しがまっすぐにこちらを見ている。

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:31:11.58 ID:mEAfQUfu0
聖來「そんなんじゃ、いざって時に困っちゃうよ!?」

肇「いざって時ってなんですか!?」

聖來「Pさんもガッカリしちゃうよ!?」

肇「どうしてここでPさんの名前が出てくるんですか!?」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:31:45.61 ID:mEAfQUfu0

いつき「あれ?Pさんと付き合ってるんじゃないの?」

紗枝「あらまぁ、うちらはてっきり…」

肇「違います!全然、ほんと、そんなんじゃなくて!」

いつき「ありゃ、まだ片想いだったかー。」

紗枝「肇はん、うち応援してますえ!」

肇「だから違くて!」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:32:13.32 ID:mEAfQUfu0
聖來「だったら余計に大事じゃない!!」

肇「あーーもーー!!!」

収拾がつかない。

どうしてこうなっちゃうんだろう。

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:32:39.13 ID:mEAfQUfu0
結局その後、ヒートアップした聖來さんに「こうしちゃいられない!」と押し切られて、買い物へいくことに。

いつきさんと紗枝ちゃんも一緒にくることになったけど、この二人は絶対に面白がっているだけだ。

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:33:14.58 ID:mEAfQUfu0
いつき「そういえば気になってたんだけどさ。」

道中、いつきさんが思いついたように口を開く。

いつき「紗枝ちゃんも、下着つけてるんだね。」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:34:08.40 ID:mEAfQUfu0
そういって紗枝ちゃんを見る。

視線が胸にいっているような気が、しないでもない。

紗枝「……いつきはん?それ、どういう意味なんやろか?」

にっこーっと、とっても良い笑顔で聞き返す紗枝ちゃん。

あ、まずい。

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:34:55.39 ID:mEAfQUfu0

いつき「ち、違う違う!紗枝ちゃんって和服よく来てるじゃん!?和服って下着つけないって聞くし!ほんと!それだけ!」

聖來「あ、それあたしも気になってたんだー。」

両手をぶんぶん振るいつきさんに、聖來さんがさらっとフォローを入れる。

ふーっと息をつく紗枝ちゃんを見て、二人でほっと胸を撫で下ろしている。

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:35:45.83 ID:mEAfQUfu0
紗枝「和服かて、下着は着けますえ。そら、昔は着けへんかったみたいやけど、今やとそれはご年配の方くらいやろか。」

そう教えてくれる紗枝ちゃんは、今は制服姿だ。

紗枝「それにうち、制服はせーらー服やし。」

そういって胸のスカーフをひらひらさせる。

確かに、セーラー服で下着を着けないのは色々と問題があるだろう。

紗枝「だから、うちもちゃあんと、かいらしいの持ってますえ~。」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:36:16.71 ID:mEAfQUfu0
―――――――

そんなやりとりをしつつ、お店に到着。

入ったことのない雰囲気に思わず後ずさりしそうになっていると、

聖來「なにしてるの。さっさと行くよー!」

いつき「ほーら、観念しなー。」

紗枝「おひとり様、ごあんな~い♪」

と、聖來さんに引っぱられ、いつきさんと紗枝ちゃんに背中を押されて、連れ込まれてしまった。

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:37:36.98 ID:mEAfQUfu0
可愛らしい内装に色とりどりの下着が並んでいる店内。

その中を、聖來さんを先頭にずんずんと奥へ進んでいくと、そのまま試着室へ放り込まれる。

聖來「さぁ、覚悟しなさい!」

肇「お、お手柔らかに……」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:38:22.05 ID:mEAfQUfu0
いつき「とりあえず、どうする?」

聖來「似合いそうなのを、片っ端から!紗枝ちゃん!」

紗枝「はいな~♪」

応じた紗枝ちゃんの手には、いつの間にやら、ブラが一杯。

ほんと、どうやって持ってきたのその量。

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:39:32.93 ID:mEAfQUfu0
紗枝「これなんかいかがやろか?」

聖來「うーん、ちょっと派手すぎないかな?」

いつき「えー、そうかなぁ?冒険してみるのもありじゃない?」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:39:58.99 ID:mEAfQUfu0
紗枝「ほんなら、こっちは?」

聖來「あっ、いいかも。」

いつき「落ち着きすぎな気がするけどー?」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:40:42.46 ID:mEAfQUfu0
紗枝「ほんなら……これ?」

いつき「わーぉ……」

聖來「……意外と、イケる、かも?」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:41:09.88 ID:mEAfQUfu0

数々のブラを試しながら、あーでもない、こーでもない、と言い合っている。

私はもう着せ替え人形状態だ。

まぁ、私のためにやってくれていることなので、大人しくすることにした。

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:41:46.68 ID:mEAfQUfu0
紗枝「肇はん、お次はこれやでー。」

肇「はーい……って、何コレ?!ほとんど紐じゃないですか!?」

聖來「あっ、気づいた。」

肇「こ、こ、こんなの着られるわけないじゃないですか!!」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:43:47.37 ID:mEAfQUfu0
手渡されたのは、紐の様な細い布が1本。

これは下着と言えるのだろうか。

いや、言えるとしてもこれはさすがに着けられない。

恥ずかしすぎる。

というか、こんなものまで売ってるの?!

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:44:16.35 ID:mEAfQUfu0
いつき「いやー、されるがままになってるからさー。つい。」

肇「つい、じゃないです!」

紗枝「似合うと思たんやけどなぁ。」

肇「本気で言ってるの!?」

前言撤回、やっぱり、遊ばれてるだけかも。

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:45:46.65 ID:mEAfQUfu0
―――――――

その後も何度か、アブナイものを着せられそうになりつつ、何とか一組、選んでもらった。

聖來さんが勧めてくれた、水色に白のフリルがついたブラ。

胸元には、ワンポイントに小さな紺のリボン。

ショーツは、お揃いの水色のレースのもの。

なぜか買うだけで緊張してしまい、お店を出た時にはすっかり疲れ果ててしまった。

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:46:12.78 ID:mEAfQUfu0
肇「はぁ~~~~~~~……」

聖來「お疲れさま♪」

肇「ほんと、こんなに疲れるとは思いませんでした…」

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:46:40.85 ID:mEAfQUfu0
いつき「いやー、ファッションショーみたいで面白かったね!」

肇「おかげさまで……」

紗枝「ひも……」

肇「紗枝ちゃんまだ言ってるの…」

なぜか名残惜しそうな紗枝ちゃんを引っ張って、四人で事務所に戻る。

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:47:10.15 ID:mEAfQUfu0
着いた頃には、もうすっかり日も傾いて綺麗な夕焼け空だった。

遊ばれはしたものの、またこの3人にはお世話になってしまった。

ちゃんと、お礼は言わないと。

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:47:56.93 ID:mEAfQUfu0
肇「あ、あの、ありがとうございました!」

いつき「いいよいいよー、楽しかったしねー。」

紗枝「またお買い物、いきましょな~。」

二人がひらひらと手を振って、先に事務所に入っていく。

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:50:00.32 ID:mEAfQUfu0
肇「あの、聖來さんも、色々と、教えてくれて…」

聖來「いいよいいよー。いつきも言ってたけど、あたしたちも楽しかったし。あ、でもちゃんと大事な時に着けるんだよ?」

肇「???」

聖來「だってその色、Pさんが好きな色だから♪」

そう告げて、足早に事務所へ駆けていく。

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:53:40.73 ID:mEAfQUfu0
一瞬、何を言われたのかわからず立ち尽くしてしまう。

ドウイウコト?

コレ、Pサンノスキナイロ……?

思わず、紙袋を持った手にキュッと力がこもる。

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:55:21.09 ID:mEAfQUfu0
肇「~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!」



言われた意味を理解した途端、ボッと顔が赤くなる。

今なら多分、夕日にも負けてない。

熱くなりすぎて、焼き物も焼けるんじゃないか。

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:55:48.28 ID:mEAfQUfu0
入り口のドアで待っていた聖來さんは、いたずらっぽくニッと笑う。

聖來「たっだいま戻りました~!あ、Pさん、聞いて聞いて~!」

肇「あああああ!!だ、ダメですーっ!聖來さん!Pさんも聞かないでくださいーー!!」

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:59:18.54 ID:mEAfQUfu0
大慌てで追いかける。

まだしばらくは、聖來さんには頭が上がらないことになりそうだ。

でも今は、とにかくあの口を塞がせないと。

何を言おうとしたのかのフォローも考えなきゃ。

様々なことを考えながら、私も事務所に入っていった。

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/11(日) 21:59:59.38 ID:mEAfQUfu0
以上になります。

ありがとうございましたー。



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元スレ: いつき「肇ちゃんの下着ってさぁ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473596666/


コメント
5742: 2016/09/13(火) 10:59
着物にも昔から襦袢っていう下着があるんやで。
この下着がパンツとかブラって意味やとそもそも日本には無かったから、そう意味では下着を履かないって言えるかもしれんけどね
5743: 2016/09/13(火) 12:47
つーか普通に着物用下着ってのもあるしな
撮影の時はそっちなんじゃない
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