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凛「一緒にいるために」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:15:10.56 ID:pMCXnP7d0
凛「おはようございます」ガチャ


P「ああ、おはよう凛」ドタバタ

凛「……今日はまた一段と忙しそうだね」

P「まぁ、色々とな」

桃華「遅いですわっ! 早く行きますわよ!」


P「わかったわかった。それじゃあ凛、いってきます」

凛「うん。いってらっしゃい。桃華も頑張ってね」

凛(…………初めは小さかった事務所も、今では大勢の人が集まるようになって)

凛(仕事が安定してきた私は、必然的にプロデューサーと一緒にいることが少なくなった)

凛「……まぁ、仕方ない、か」

凛(寂しくないっていうと嘘になる。けれど――)

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:19:17.06 ID:pMCXnP7d0
卯月「おはようございまーす!」ガチャ


凛「おはよう、卯月」

卯月「あれ? 凛ちゃんだけ?」キョロキョロ

凛「うん。……プロデューサーなら丁度出て行ったところだよ」

卯月「そっかぁ……ってべ、別にプロデューサーさん探してたわけじゃないよ!?」

凛「はいはい、そうだねー」

卯月「うぅー…………私ってそんなに分かりやすいかなぁ……?」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:25:15.08 ID:pMCXnP7d0
                        
凛「大丈夫大丈夫、プロデューサー鈍いから」

卯月「それじゃ他の人にはバレバレってことなの!?」

凛「いやまぁ……ほら、卯月って素直で分かりやすいところが良いとこでしょ」

卯月「それ褒められてるのかどうかわかんないよ……」

凛「あはは、まぁ大丈夫だって……私もそろそろレッスンだから行くね」

卯月「いってらっしゃーい……」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:27:53.26 ID:pMCXnP7d0
                  

凛(……卯月や他の人たちが羨ましくなることがある)

凛(彼女たちみたいに、もっと素直に自分を表現できたのなら、もう少しプロデューサーに近づけるのだろうか)

凛(プロデューサーにもっと自分を見ていて欲しい)

凛(だけど、自分の我が侭のためにプロデューサーに迷惑をかけることはできない)

凛(この思いは秘めておくことしか出来ないのだろうか?)

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:30:00.71 ID:pMCXnP7d0
――――――――――――――

凛「ただいま戻りました」ガチャ

P「おかえり、凛」カタカタ

凛「プロデューサーだけ?珍しいね」

P「ああ。今日の予定は終わってな。後はちょっとした事務仕事だけだよ」

凛「そっか。……コーヒーでもいれようか?」

P「うーん、じゃあお願いしようかな」

凛「わかった、じゃあ淹れてくるね」


凛(二人きり、か)

凛「ふふっ……」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:33:16.54 ID:pMCXnP7d0
    
凛「はい、どうぞ」コトッ

P「おお、ありがとう」ズズッ

P「……おいしいよ、凛のコーヒーは旨いなあ」

凛「誰が淹れても一緒だって」フフッ

P「いやいや、俺が淹れるよりは格段に旨いよ。それより、そっちも今日の仕事は終わりだろ? 珍しいな事務所に戻ってくるのは」

凛「まぁなんとなくね。まだ5時だし、家に帰るのは惜しい気がして」

P「そうか。あー、でも今日は多分誰も戻ってこないぞ? 今日仕事の奴らは皆もう家に帰ってると思う」

凛「別にいいよ。プロデューサーともお話したかったし。最近全然話せなかったしね」

P「そーいやそーだなぁ。……こうやって2人で過ごすのも久しぶりだな」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:37:22.05 ID:pMCXnP7d0
    
凛「うん……最近は、皆忙しいもんね」

P「まぁ、な」

P「卯月や未央もCDデビューが決まって、他のみんなもやっと仕事が増えてきたところだしな」

P「本当は凛にもついてやりたいんだけど……どうしても今付いてやらなきゃならない子が多くてな」

凛「……仕方ないよ。それに私なら、1人でも大丈夫だよ」

P「凜がそういってくれるのはありがたいけど、無理はするなよ?」

P「なんでも相談してくれよな。俺は凛のプロデューサーなんだから」

凛「……ありがと、分かってるよ」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:39:21.43 ID:pMCXnP7d0
    

P「でも、こうしているとなんだか懐かしいな。なんだか初めの頃を思い出すよ。最初はアイドルも凜だけだったのになぁ」

凛「……そうだね」

P「その後に卯月や未央が入ってきて、時間が経つ内にいつの間やら大所帯になっちまった」

凛「賑やかでいいんじゃないの?」

P「まぁそりゃそうなんだけど。ただその分1人1人にかけられる時間が減ってしまったのも事実だしな」

P「しかし人を増やすって言っても、俺は皆をプロデュースしたいし……困ったもんだよ」

凛「ふふ。贅沢な悩みだね、プロデューサー」

P「あはは、確かに贅沢な悩みだな……っと、これで終わりか」

凛「仕事、終わり?」

P「あぁ……そろそろ帰るか?なんだったら送っていくぞ」

凛「それじゃ、お願いしようかな」

P「りょーかい」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:42:13.66 ID:pMCXnP7d0
    
ブロロロロロロ……

P「……さっきも言ったけど、もし仕事とかでなんかあったら言ってくれよ?
最近は特に凛とは離れがちになってるしな」

凛「うん。今のところは大丈夫だよ」

P「凜はいつもそう言うからな……まぁ凛なら大丈夫だと思うけど」

凛「もしかして、信頼してくれてるの?」

P「当たり前だろ。むしろ信頼しすぎて放置しちゃうレベル」

凛「そっか……ふふふ」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 21:47:55.17 ID:pMCXnP7d0
   
P「ん? どうした?」

凛「ううん、なんでもないよ」

P「ならいいけど……よしっ、到着」

凛「ありがとプロデューサー。それじゃあ、おやすみなさい」

P「ああ、おやすみ凛。じゃあまた明日な」

凛「…………ねぇ、プロデューサー」

P「なんだ?」

凛「…………ううん、また明日ね」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 22:50:19.05 ID:pMCXnP7d0
  
次の日

凛「…………ん…………うぅ…………」

凛「…………あさ、か………………今日は朝から仕事だったっけ…………」

凛「………………ふぅ」フラッ

凛「あ……れ…………?」

凛(…………力が入らない…………すごく体がだるい。頭も痛いし、寒い)

凛「……風邪かな……熱はかろ」

ピピピピッピピピピッ

凛「……40度とか、久しぶりにみたよ……でも、今日は午前中に仕事がはいってるし……」

凛「……薬飲めば、半日ぐらいは持つよね?」

凛(プロデューサーに心配かけるわけにはいかない、頑張って行かなきゃ……)

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 22:55:58.99 ID:pMCXnP7d0
―――――――――――

卯月「Go!もうくじけない♪ もっと光ると誓うよ♪」

卯月「――ずっと Smiling!Singing!Dancing!All my love!♪」



卯月「っふう……」

スタッフ「はーい、お疲れ様ー! とりあえず休憩挟みましょうか!」

卯月「はい! ありがとうございます!」タタタッ

P「卯月、お疲れ様。……すごく良かったぞ」

卯月「本当ですか!? えへへっ」

P「ああ、文句なしの出来だと思うぞ」

卯月「えへへー、プロデューサーさんに褒められちゃいましたー!」

P「いや、そんなにはしゃがなくても…………ん、ちひろさんから電話?」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:02:56.60 ID:pMCXnP7d0
  
P「はい、こちらPですが……」

ちひろ『もしもし、プロデューサーさんですか!?』


P「ちひろさん、どうかされましたか?」

ちひろ『どうもこうもないですよ! 凛ちゃんが現場で倒れて……』

P「凜が!?」

ちひろ『はい、それで今病院にいるんです! 一応ただの風邪のようですけど…』

P「……わかりました、すぐにそちらへ向かいます。ご両親に連絡は?」

ちひろ『済んでいます。もうこっちに……ア、ハイ、ワカリマシタ、イエイエ、ホントウニモウシワケアリマセンデシタ……ソレデハ……すみません、ええっと、ご家族と一緒にもう家に帰るみたいです』

P「そうですか……わかりました、ありがとうございます。……はい、では」ピッ

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:06:00.67 ID:pMCXnP7d0
  
卯月「……凛ちゃん、どうかしたんですか?」

P「ああ……ちょっとな、現場で倒れたって」

卯月「そんな……!」

P「落ち着け卯月。……ただの風邪らしいから、そんなに心配することはない」

P「凛のことが気になるのは分かる。けどその前に卯月は目の前の仕事をしっかりこなせ。
それが一番重要だ」

P「今すぐに見舞いに行ってやりたいのは俺だって同じだ。でも、卯月はプロなんだ」

P「だから、今はこの仕事に集中しよう」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:17:50.18 ID:pMCXnP7d0
  
卯月「……プロデューサーさん、凛ちゃんの所へ行って下さい。私は1人でも大丈夫ですから」

P「……それはできない。今は卯月の方が大切だ」

卯月「……でも、プロデューサーさん……」

P「…………さあ、休憩が終わるぞ」

卯月「………………プロデューサーさん、行ってきてください」

P「なにを言ってるんだ、仕事にもど……」

卯月「今のプロデューサーさんなら、いない方がマシです。心ここにあらずって感じですし、ダメダメです」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:22:11.61 ID:pMCXnP7d0
   
卯月「それにさっきの言葉だって、私に向けてっていうよりも自分に言い聞かせてましたよね?」

卯月「プロデューサーさんが凛ちゃんを大切に思っているのは知っていますし、凛ちゃんもプロデューサーさんのことを
大切に思っています。今凛ちゃんにはプロデューサーさんが必要なはずです」

P「卯月……」

卯月「私だって、一人前のアイドルなんですからっ!もう1人でも大丈夫ですよっ」

P「…………ごめん。これじゃプロデューサー失格だな」

P「ありがとう卯月。……じゃあ行ってくるな。後のことは頼んだ」

卯月「はいっ!」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:29:22.40 ID:pMCXnP7d0
   
凛「……う……ん……」

凛(あれ……じぶんの……へや……?)

凛(現場にいって……それから…………そっか倒れたんだ、私……)

凛(プロデューサーに、迷惑かけちゃったかな……)

P「凛、起きたか?」

凛(ああ、プロデューサーが見えるなんて……どうかしちゃったのかな)

P「おーい。凛?」

凛「………………あれ?」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:35:29.26 ID:pMCXnP7d0
    
P「よかった、やっと起きたか。ああ、まだ動くなよ」

凛「……あれ、プロデューサー……?」

P「いやまぁ、一応プロデューサーだけど」

凛「なんでプロデューサーが私の部屋に……」

P「あー、勝手にあがって悪かったな。いや、見舞いに来たら凛のお母様がな……?」

凛「いやいやいや、そんなこと言われても……」

P「まあそれは置いといて。まだ辛いだろ、あまり無理して起きていなくても大丈夫だぞ。熱はあるんだから」

凛「……うん」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:39:18.78 ID:pMCXnP7d0
  
凛「………………プロデューサー、ごめんなさい」

P「なにがだ?」

凛「仕事……休んじゃったし、迷惑かけたよね」

P「……そんなことないさ。凜は悪くない……悪いのは俺のほうだよ。凛、すまなかった」

P「俺がもっと凛を見ていてやればこんなことはおきなかった。俺の責任だ」

P「だから、凜はちっとも迷惑なんてかけてないよ」

凛「プロ、デューサー……」

P「だから、今はゆっくり休んでおけば良い。頑張るのはまた後だ」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:47:23.20 ID:pMCXnP7d0
   
凛「……でも、最近はなんだか調子も悪いし……」

凛「今日だって、私がしっかりしていれば……」

P「凛。お前はもう十分頑張っているよ。頑張りすぎなくらいだ」

P「事務所の中でも、文句なしに凜はトップだよ」

P「そりゃ焦る気持ちは分かるけど……それで体壊したら元も子もないだろ?」

P「無理はしなくていいんだよ。今まで通り、凜は凛のペースでやっていけばいい」

凛「そう……かな……」

P「そうだ。だからこれからはこんな事無いようにしてくれよ? 俺本当に焦ったんだからな」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:51:25.07 ID:pMCXnP7d0
   
凛「……うん。…………ねぇ、プロデューサー」

P「どうした?」

凛「私、すごく怖かったんだ……」

凛「なんだか、プロデューサーが私からどんどん離れていっちゃう気がして」

P「…………」

凛「……プロデューサーと一緒にいることも少なくなって、私以外の人とずっと一緒にいて」

凛「だけど、私はアイドルで、プロデューサーはプロデューサーで」

凛「迷惑かけちゃ駄目って、そう思っていて」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/17(月) 23:55:52.40 ID:pMCXnP7d0
P「…………凛」

凛「ごめんな、さい…………プロデューサー……」ポロポロ

凛「こんなこと言ったって、しょうがないよね…………迷惑だよね…………」

凛「でも…………わたしから、はなれないで…………」



P「………………」

P「凛」

凛「……………………」

P「俺は、凛から離れないよ」

P「確かに最近はちょっとあれだけど……それでも俺はずっと凛のプロデューサーのつもりだ」

P「俺が凜を見捨てるなんてことは、ありえないから」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:04:07.81 ID:iMc3BwmN0
P「……たくさんの人をプロデュースしているけど、一番はお前だよ、凛」

P「お前がトップアイドルになるまで、ずっと傍で見ていたい。俺はそう思ってる」

P「だから、なにがあろうと最後まで俺は凛の味方だ」

凛「プロ、デューサー…………」

P「大丈夫、俺を信じろって、な?」

凛「……………………うん」

凛「………………あり……がと……」スゥ

P「…………寝ちゃったか」

P「……俺が必ず、トップアイドルにしてみせるからな」ナデナデ

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:08:39.43 ID:iMc3BwmN0
凛「……というわけで、皆様大変お騒がせしました」ペコリ

卯月「凛ちゃーん!よかったよー!」ダキッ

未央「いやーっ、無事に戻ってきて何よりだよ!」


「ほんとだね」
「ほんとですわ」
「記念に飲みにでもいきましょうか」ワイワイ

凛「あはは…………あ、プロデューサー」

P「おかえり、凛」

凛「うん、ただいま」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:14:06.27 ID:iMc3BwmN0
     
P「もう体のほうは大丈夫なのか?」

凛「うん。これからバリバリ働くよ?」

P「まぁ、無理しない範囲で頼むぞ。あ、今日の仕事には俺も付いていくことになってるからな」

凛「本当に?」

P「ああ。他の子の仕事も少しは落ち着いてきたしな。しばらくは凛を見てやれそうだ」

凛「そっか。まぁ、別にどっちでもいいけど」

P「手厳しいなぁ、凜は」

凛「ふふっ。それじゃあいこっか、プロデューサー」

P「おう」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:18:06.59 ID:iMc3BwmN0
   
凛(やっぱりプロデューサーは私を見てくれる)

凛(…………プロデューサーは、私を――――)

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:21:17.04 ID:iMc3BwmN0
――――――――――――――――
  
凛「お疲れ様でした」

オツカレサマデシター
オツカレサマー

P「お疲れ、凛」

凛「プロデューサー。お疲れ様……どうだった? 今日の仕事は」

P「…………んー、いや良かったぞ」

凛「……なにその間」

P「いやいや、他の事考えててな。本当に良かったって」

凛「それならそれでいいんだけど……。そういえば、明日ってプロデューサーもオフだよね?」

P「あぁ、一応な」

凛「じゃあ、ちょっと一緒に出かけない? たまには気分転換にどうかな」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:24:21.57 ID:iMc3BwmN0
    
P「あー、すまん。明日はちょっと先約があってな」

凛「……そっか、それなら仕方ないよね」

P「悪い、埋め合わせはまた今度するから、な?」

凛「……きっとだよ?」

P「ああ、約束するよ」

凛「うん……それじゃ、今日は帰るね、じゃあ、また」

P「おう、また今度な」

P(…………凛の見ている方向が、最近なんだか変わった気がする)

P「………………まぁ、気のせい、だろ」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:29:57.73 ID:iMc3BwmN0
   
凛「まさか友達にもみんな予定が入ってるなんて……」

凛「結局1人で街に来てしまった……」

凛「まぁ適当に見てまわろうかな…………ん? あれは……」



卯月「プロデューサーさん! これなんかどうですかこれっ!」

P「ん、いや良いと思うぞ?」

卯月「ぶー、女の子に対してそれだけですかー?」

P「いやいや……卯月は可愛いから何着ても似合うって」

卯月「え!? え、と……その……」

P「? どうした? 顔真っ赤だけど」


凛「プロデューサーと卯月……。そっか、先約ってこのことだったんだ」

凛「………………」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:37:15.58 ID:iMc3BwmN0
   
   
   
凛(……2人はすごく楽しそうな様子で、様々な店を巡っていく)

凛(仲の良い2人は、まるで――――)
――――――――――――

―――――――

―――

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:40:02.99 ID:iMc3BwmN0
P「ふー、もう夕方か。そろそろ帰るか?」

卯月「…………」

P「卯月?」ピトッ

卯月「ひゃっ!?」

P「大丈夫か? なんかさっきから様子変だけど」

卯月「え!? ああ大丈夫ですよ!? 絶好調ですよ!」

P「いや、それならいいんだけど……」

凛「……………………」コソコソ


卯月「…………プロデューサー、ちょっと付いてきてくれますか?」

P「構わないけど、何処にだ?」

卯月「……取り敢えず、来てください」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:44:14.38 ID:iMc3BwmN0
  
―――――――――――――――
P「ここは確か……卯月と出会った場所か……」

卯月「……はい。私、プロデューサーに言いたいことが……」


凛(2人が来た場所は、何の変哲も無い、ただの公園)

凛(けれどもお互いに、向かい合って真剣な顔をしている)

凛(会話の内容は聞き取れない。けれど、まるでこの雰囲気は――)

凛「告白、か……」

凛(卯月はここでプロデューサーに思いを伝えるのだろう。叶うはずのない思いを)

凛(アイドルとそのプロデューサー。その壁が崩せないことぐらい、彼女も知っているはずなのに)

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:48:36.45 ID:iMc3BwmN0
   
卯月「――――――、――――――」

P「―――――」

凛(けれど、ふいに)

卯月「――――」チュッ

P「―――――」

卯月「―――――――」

凛(なぜか彼女はプロデューサーにキスをしてそのままプロデューサーの体に抱きついてなぜか微笑んでいて)

凛(ずっと一緒にいると約束をした私ではなくなぜかプロデューサーの隣にはあの女がいて)

凛(なんで)

凛(どうして)

――――――――――――

―――――――

―――

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 00:56:28.21 ID:iMc3BwmN0
     
凛「………………………………」

凛(気付くと、自室に帰っていた)

凛(頭の中はなぜか澄んでいて、落ち着いていた)

凛(私は、プロデューサーのことが好き)

凛(プロデューサーに私だけを見ていて欲しい)

凛「そのためには…………ふふっ…………」



凛「待っててね、プロデューサー」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:03:20.88 ID:iMc3BwmN0
   

凛「プロデューサー」

P「ああ、凛か。どうした?」

凛「いや、ちょっとね。今日の仕事はもう終わり?」

P「ん、ああ。もう終わりだけど、なにか用事でもあるのか?」

凛「ちょっとプロデューサーに見せたいものがあって。一緒に来てくれる?」

P「別に構わないけど。見せたいものってなんだ?」

凛「ふふっ……見てからのお楽しみだよ」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:06:34.18 ID:iMc3BwmN0
   
P(そういって凜に連れて来られたのはどこかのマンションだった)

P「凛……こんなところに本当に見せたいものがあるのか?」

凛「うん。ここにあるよ」

P「そうか……もしかして新しいアイドル候補生とかか?ははっ」

凛「…………違うよ」

P「そ、そうか……じゃあ一体なんなんだ?」

凛「……それはね」バチバチ

P「!? ぐっ…………り、ん…………?」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:09:33.04 ID:iMc3BwmN0
  
P「…………ここ、は…………?」

凛「あ、目が覚めた?」

P「……凛、一体何がどうなってる? なんで俺は縛られてるんだ? それにこの部屋は何処なんだ?」

凛「えっと、私がスタンガンでプロデューサーを気絶させて、新しく借りたこの部屋に連れて来たんだよ。
縛られてるのは、そうしないとプロデューサー逃げちゃうでしょ? だからだよ」

P「…………なんでこんなことを。凛、一体どうしたんだ」

凛「別にどうもしてないよ。ただ、自分の気持ちに正直になっただけ」

P「……どういうことだ? 仕事が嫌になったのか?」

凛「そうじゃないよ。ただ……ただ、プロデューサーに私を見ていて欲しいだけだから」

P「俺に見ていて欲しいって……それでこんなことを……」

凛「馬鹿げてるかな? でも、仕方ないよね。そう思ってるんだから」

P「凛……?」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:12:58.28 ID:iMc3BwmN0
   
凛「前にさ、卯月と遊びに行ったことあるよね?」

P「っ……あぁ……」

凛「それ、私偶然見かけてね。見てたんだ」

P「そう……か……」

凛「プロデューサー、卯月に告白されたよね? そしてキスした」

P「あれは……! いきなり卯月からされて、これで諦めますからって……」

凛「知ってるよ。卯月から直接聞いたから」

凛「でも、そのとき気付いたんだ。プロデューサーは人気があるし、私がどれだけ頑張っても色んな人が寄り付いてきちゃう」



凛「だったらもう、こうするしかないって」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:16:30.29 ID:iMc3BwmN0
   
凛「……本当はね、こんなことをしても意味が無いってことは分かってるんだ」

凛「私たちが消えたらすぐに皆探すだろうし、仮に警察が役に立たなかったとしても、事務所の子たちが必死に探すと思うし」

凛「でも、仕方ないよね」

凛「プロデューサーに、私を、私だけを見ていて欲しいから」

P「でも凛だけを見る、なんてことは……」

凛「うん。プロデューサーはプロデューサーだから。無理だってことは分かってるよ」

凛「それでも……もう、他の人と一緒にいるところを見てるだけなんて耐えられない」

凛「だったら、一緒に暮らせばいい。こうやって2人きりで。終わりが来るまでずっと、ずーっと」

凛「前に約束したよね? ずっと私を見ていてくれるって」

P「あれは…………確かに約束はした。だけどこんなやり方許されるわけが」

凛「もう関係ないよ、他の人なんて」

凛「ここには私とプロデューサーしかいないんだよ? もうプロデューサーは他のことを考える必要なんて無い。
私だけを見ていてくれればそれで良いんだよ」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:19:34.13 ID:iMc3BwmN0
   
P「………………」

凛「大丈夫だよ。プロデューサーの世話は私がちゃんとするから」

凛「プロデューサーは何も考えなくていいよ。ただ私のことを見てさえいればいい……」

P(あぁ、凜に感じていた違和感の正体がやっと分かった)

P(もう凜は誰のことも見ていなかったんだ)

P(ただ、俺一人を除いては)

P「凛…………ごめんな」

凛「謝らなくていいよ、私はプロデューサーがいるだけでいいんだから」

P「ごめん……本当にごめん……」

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:23:18.19 ID:iMc3BwmN0
    
P(……凜に監禁されてから3日が過ぎた)

P(ただ凛と一緒にいる。それだけの日々が過ぎていく)

P(部屋から出ることも無く、ただ俺に寄り添っているだけの凛)

凛「ぷろでゅーさー……ふふふ」スゥスゥ

P「…………どこで……間違えたのかな……」

P(もう、アイドルとして輝いていた頃の凜は、何処にもいない)

P(俺は……どうすればいいんだ……?)

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:28:16.93 ID:iMc3BwmN0
   
凛「んん……」ムクッ

P「おはよう。凛」

凛「……おはよう、プロデューサー」

凛「まっててね、朝ごはん、用意するから」

P「……なあ凛。この縄、解いてくれないか?」

凛「うーん……とってもいいけど、逃げるでしょ」

P「いや……もう、逃げないさ」

凛「…………まぁ、いいよ」シュル

P「悪いな……なぁ、一緒に朝飯作らないか?」

凛「一緒に? …………うん。いいね」

P「よし、じゃあちゃっちゃと作るか」

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:30:22.22 ID:iMc3BwmN0
   
「「ごちそうさまでした」」

凛「……おいしかったね。プロデューサーと一緒に作ると、おいしい気がする」

P「そりゃよかった。また一緒作ろうな」

凛「うん、ふふふ……」

P「…………凛。今、凜は幸せか?」

凛「……うん。プロデューサーと一緒にいられて幸せだよ」

凛「他のものなんてどうだっていい。プロデューサーさえいれば、私はそれでいいよ」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:33:59.47 ID:iMc3BwmN0
   
P「………………」

凛「…………ねぇ、プロデューサー」ギュッ

P「……いきなりどうした」

凛「ふふっ。やっぱり、プロデューサーの体は暖かいね。すごくいい気持ちになる」

P「そうか」

凛「うん。ふふふ……こうしているだけで、すごく幸せだよ」

P「…………なあ、凛。俺はどこで間違えたんだろうな」

凛「別にプロデューサーは間違ってなんかいないよ」

凛「これが、一番いい方法だったんだよ、きっと」

P「…………それでも、俺は……」

凛「他のことなんて考えなくて良いってば。私だけを見ていてくれれば、それで良いんだから」

P「……………………」

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:36:44.34 ID:iMc3BwmN0
  
P(…………縄はもう解かれている。逃げ出すチャンスはいくらでもあった)

P(だが、俺は逃げなかった)

P(凜がこうなってしまったのは、俺が原因だ)

P(俺が、彼女を道から踏み外させてしまった)

P(全ては、俺の責任だ)

P(だったら、それを元に戻すのもまた俺の役割なんだ)
  
  
  
P(……だって俺は、凛のプロデューサーなんだから)

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:38:49.82 ID:iMc3BwmN0
   
凛「あぁ……プロデューサー……愛してるよ……」

凛「ずっと、ずっとこうしてようね……」

P「……………………」

P「凛」

凛「何?」

P「こんなこと、もうやめよう……事務所に戻ろう」

凛「…………なんでそんなこというの? プロデューサーは私だけを見ていればいいんだよ」

P「凛っ!」

凛「…………」

P「あの頃に戻ろう、凛。2人で一緒に頑張ってた、あの頃に――――」

凛「もう、無理だよ」

凛「もう…………遅いんだよ」

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:41:04.17 ID:iMc3BwmN0
   
P「遅くなんてない、まだ間に合うさ……。なぁ、凛。俺は、アイドルとして輝いていた頃の凜が好きだったよ」

P「そのときの凜は、もっとキラキラしていて……なんていうか、本当に惹かれるものがあったんだ」

P「確かに、仕事ですれ違うこともあったけど……、それでも凛と2人で話をしたりしていた時間は俺にとって本当に大切なものだった」

P「俺は凛と一緒に仕事をしていて楽しかったし、幸せだった。凛、お前はどうだった? やっぱり、今の方が幸せなのか?」

凛「……それは」

P「なぁ、一緒に戻ろう、凛。今からでもやり直せるさ」

P「大丈夫、俺は絶対に凜を見捨てたりしない。最後まで、お前と一緒にいる。約束する」

P「凛。こうやっていることが凛の本当の望みだったのか?」

凛「…………これが私の望みだよ。プロデューサーとふたりで、ずっと過ごす。それが望みなんだよ」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:43:48.59 ID:iMc3BwmN0
   
P「じゃあ、一緒にトップアイドルを目指そうって約束したのも、アイドルが楽しいって言ってくれたことも、
ランクが上がって一緒に喜びあったことも……。2人で過ごしてきた今までも、全部嘘だったのか? 凛の本当の思いじゃなかったのか?」

凛「それは……嘘なんかじゃ……」

P「だったら」

凛「っ…………」

凛「…………私だって……」

凛「私だって、こんなこと本当はしたくなかった! 皆と一緒に笑って、歌って、踊って、アイドルとして輝きたかった!
私と、プロデューサーとで一緒に頑張っていきたかった!」

凛「こんな方法じゃなくて、昔みたいにプロデューサーと笑いあっていたい!」

凛「でも、もう間に合わないよ…………もうどうしようもないんだよ……」

P「まだ間に合うさ」

凛「でも……!」

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:45:55.44 ID:iMc3BwmN0
   
P「大丈夫。皆に一緒に謝ろう、な? 皆、俺たちを迎えてくれるさ」

P「凛。俺と一緒に、また2人で歩んでいかないか?」

凛「プロ……デューサー……」

凛「………………まだ、やり直せるのかな?」

P「ああ、俺が保障する」

凛「また……一緒に……」

P「だから、2人で戻ろう」

凛「……う、ん」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:53:05.94 ID:iMc3BwmN0
   
P「……よし。じゃあ、さっそく――」

ピンポーン

凛「っ!」

P「っ!?」

「プロデューサーさん、いるんですか!?」
「プロデューサー! 居たら返事してよ!」
「Pちゃまはここにいるはずだわ!早く扉を壊してでも!」
「プロデューサー!」「プロデューサーさん!」

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:55:56.41 ID:iMc3BwmN0
   

凛「…………………………」

P「……なあ……り、ん………………」

凛「…………………………やっぱり、もう戻れないよ」



凛「もう、どうしようもないんだ」

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 01:59:27.47 ID:iMc3BwmN0
   
凛「ふふっ…………ふふふふふふふ……」スッ

P「凛……どこへ……」

凛「……プロデューサーと、ずっと一緒にいるために……ふふふふふふ…………」

P「……凛……なにを……なんで包丁なんか……」

凛「ごめんね。プロデューサー」

凛「やっぱり、もう遅いみたい」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 02:01:47.64 ID:iMc3BwmN0
    
凛「こんな方法をとっちゃうけど……一緒にいるためは、仕方ないよね」

凛「大丈夫。なるべく痛くないようにするし、私もすぐに後を追うから」

凛「死ぬまで……ううん、死んでからもずっと一緒にいようね、プロデューサー」

P(…………あぁ)

P(………………俺は…………駄目だったのか…………)

凛「それじゃあ、また後でね」







凛「おやすみなさい。プロデューサー」

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 02:03:51.28 ID:iMc3BwmN0
おわり

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 02:06:23.90 ID:UJsS+FTQ0

ハッピーエンドだと思ったのに

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/18(火) 02:23:13.51 ID:HYX3VOza0
おつおつ
ヤンデレ凛もかわいい



元スレ: 凛「一緒にいるために」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355746510/


コメント
4574: 2016/04/23(土) 01:16
ずいぶん古いssやなこりゃまた
あと凛と凜間違えすぎやろ
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