3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 03:23:11.13 ID:
7RgAA5Reo
裕子「プロデューサー、竹はないんですか?」
P「さすがに事務所に竹担いではこねえよ」
菜々「えーっ! ナナ、短冊書きた~いっ」
みちる「竹よりパンがいいですね!」
小梅「じ、字を書く、こ、ことによる…じ、呪法…?」
美玲「はッ! バッカじゃないのッ!」
P「よーしそれじゃあ各自出かける準備しろよー」
美玲「ムシすんなよッ!」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 03:28:28.19 ID:
7RgAA5Reo
P「ほら美玲も行くぞー」
美玲「手を掴むな、ガルルーッ!」
P「はいはい怖い怖い」
小梅「く、車で、い、行くの…?」
P「ああ」
裕子「いっちばんのりー!」
菜々「はーい美玲ちゃんはナナと乗りましょうね☆」
みちる「じゃあフゴフゴあたしはフゴフゴ席で」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 03:36:36.90 ID:
7RgAA5Reo
裕子「プロデューサー! どこに行くんですか?」
P「ちょっと行ったところでさ、自治体で七夕行事やってるところがあるんだ」
菜々「えっもしかして本物の笹ですか!?」
P「うんそう。忘れ物ないな? しゅっぱつー」
裕子「おー!」
小梅「わくわく…」
みちる「フゴフゴ」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 03:41:18.62 ID:
7RgAA5Reo
菜々「わぁーっ本物の笹に短冊かけるなんて小学校以来かも♪」
P「俺もだ。ずいぶん昔の話だけどな」
菜々「そうですねー…ってナナはここここの前みたいなもんですけどね!」
小梅「か、書く呪と、い、いえば、み、耳無し芳一が、ゆ、有名かな…」
みちる「あっパン屋さんですよプロデューサー!」
P「また今度な」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 03:49:24.80 ID:
7RgAA5Reo
美玲「…なんでそんなことしなきゃいけないんだよ」
菜々「美玲ちゃん、七夕きらいなの?」
美玲「だって、星がお願いを聞いてくれるわけないだろ。あんなのムダだッ」
裕子「えっ」
小梅「ほ、星といえば、や、やっぱり占星術だよね…」
みちる「パン食い術?」
P「頼むからあんまり零さないでくれよ、みちる」
みちる「任せてフゴフゴ!」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 03:58:35.84 ID:
7RgAA5Reo
裕子「そういえば菜々さん! ウサミン星は織姫と彦星と近いんですか!」
菜々「えぇっ! あーうーえーと、う、うんっご近所さんですっ♪」
小梅「お、織姫は25光年…、ひこ、彦星は、16.8光年の、き、距離があるけど…」
みちる「あははー! 近いのか遠いのかよくわかりませんねー!」
P「みちる零すなって!」
美玲「フンッ!」
P「まぁ気にすんなよ美玲。ちょっとした遊びだ。紙を笹にくくるだけだよ」
美玲「仕事じゃないならオマエのいうことを聞かなくてもいいだろッ」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 04:02:12.16 ID:
7RgAA5Reo
菜々「ち、ちょっと美玲ちゃんっ?」
美玲「そうだろ! ウチはウチの好きなようにやるッ」
P「まぁそれもいいけどな。でもさ、たしかに仕事じゃないけど、みんなこういうことも体験しておくといいと思うんだ」
小梅「た、体験…?」
P「そう。だからさ、みんなでやってほしいし、みんな連れてきたんだ」
美玲「……」
みちる「フゴフゴですよね!」
P「みちる食べてるときは喋らない」
みちる「フゴ」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 21:34:08.34 ID:
0afD9nPvo
P「そういえばみんなお腹すいてないか?」
みちる「すいてます!」
P「嘘だろ…」
裕子「ご飯ですか? いいですね!」
菜々「ナナはもう食べちゃいましたねー」
小梅「ごはん…た、たべたい…」
P「うっし、どっか寄るか。美玲は飯食った?」
美玲「…食べてない」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 21:50:32.75 ID:
0afD9nPvo
みちる「パン屋さんがありますよ!」
P「んーどこにしよっか」
裕子「あっ! プロデューサープロデューサー!」
菜々「ゆっ裕子ちゃん座席叩かないでっ」
P「どうした裕子」
裕子「あそこ! 冷やし中華! 食べたいです!」
P「ただのファミレスだけど、まぁいいか。じゃあ入るわ」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 22:06:18.01 ID:
0afD9nPvo
「いらっしゃいませー! 何名様でしょうか?」
P「6人で、禁煙で」
「はい、こちらのお好きな席にどうぞ!」
P「ほら、座った座った」
菜々「あの『いらっしゃいませ』っていうのに反応しちゃうんですよねぇ」
小梅「ど、ど、どうして…?」
菜々「えへへぇ、メイド喫茶時代の癖が残っちゃってて」
みちる「むう、パンがないなんて!」
裕子「念力でボタンを押すっ! むむむむっ」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 23:37:30.28 ID:
0afD9nPvo
P「わかった、わかったよ。あとでパン屋に寄ろうな、みちる」
みちる「ほんとですかっ! やったー!」
菜々「小梅ちゃんは注文するもの決めた?」
小梅「ぷ、プロデューサーさんと、お、同じの…」
P「ん、小梅も冷やし中華か」
裕子「私も! 私もですっ!」
菜々「美玲ちゃんは?」
美玲「ウチは…、オムライス」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 23:42:54.96 ID:
0afD9nPvo
P「えぇーと、冷やし中華がみっつと、このオムライスひとつと、菜々はなんだっけ?」
菜々「パンケーキをひとつお願いします♪」
P「以上で…」
みちる「あと、ハンバーグとエビフライのBセット、シーフードピザ、マカロニグラタン、杏仁豆腐をひとつずつ!」
P「……」
「以上でよろしいでしょうか?」
みちる「はいっ!」
P「はい…」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/07(日) 23:49:06.36 ID:
0afD9nPvo
裕子「いただきまーす!」
P「裕子、店のスプーンは曲げるなよ」
小梅「えへへ…ぷ、プロデューサーさんと、い、一緒…」
菜々「パンケーキとか見ると『LOVE!』とか書きたくなっちゃいますね! キャハッ」
P「おらタバスコ使えよ菜々」
みちる「ばりばりがぶっこれはなかなかフゴフゴむしゃもしゃですね!」
裕子「冷やし中華おいしーっ!」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:00:31.33 ID:
Xg7KQ2HGo
P「美玲、それ美味いか?」
美玲「なんだよ、あげないかんなッ」
P「一口くれよ。冷やし中華あげるから」
美玲「しッしかたないな! ほらッ」
P「おぉ。んむっ、美味いな!」
小梅「あ、わ、私も…」
菜々「小梅ちゃん、プロデューサーと一緒だから…」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:08:26.59 ID:
Xg7KQ2HGo
みちる「あれ? まだ食べてるんですか?」
小梅「う、うん…」
P「やっぱり小梅にはちょっと多かったか」
裕子「ごちそうさまでーすっ!」
美玲「はあ、美味かった…」
菜々「もしかして、みちるちゃん…」
みちる「はいっ! あたしに任せて頂ければ!」
P「お前腹の中どうなってんの?」
みちる「あははー! 幸せーっ!」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:15:32.13 ID:
Xg7KQ2HGo
P「みちる連れて行くと食費が2倍だぞ」
みちる「プロデューサー! 2倍ですよ、2倍!」
P「なんだそりゃ。そんじゃ会場の公園に向かうぞー」
みちる「えぇっパン屋さんに寄ってくれるって言ったじゃないですか!」
P「まだ喰うの!?」
菜々「小梅ちゃんだいじょうぶ?」
小梅「う、うん…お腹いっぱい…」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:21:46.17 ID:
Xg7KQ2HGo
P「3倍だったわ」
裕子「私の超能力でプロデューサーの持ってる紙幣をぜんぶ消して見せましょうか!」
P「やめてください」
菜々「みちるちゃん、恐ろしい子…っ!」
美玲「ふあぁ…ねむ」
みちる「やっぱり焼きたてのパンは最高ですねーっ!」
小梅「あんなに、た、食べられるなんて、す、すごい…」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:27:22.24 ID:
Xg7KQ2HGo
P「はい着いたぞー。なんだ、美玲寝てんのか?」
美玲「むぐ…ね、寝てないッ」
P「よだれ垂れてんぞ」
美玲「っ!」
P「ははは、嘘だよ」
美玲「なッ! このォーひっかくぞッ!」
P「いいからさっさと降りろ。後ろの二人が降りれんだろ」
25 :
七夕終わってんじゃん… 2013/07/08(月) 00:36:16.88 ID:
Xg7KQ2HGo
裕子「見てください! あの竹! おっきいです!」
みちる「おぉっけっこうもう短冊下がってますね!」
菜々「ふわー、これは大掛かりですねぇ」
P「竹林から切り出しただけらしいけどな。はい、短冊とペン」
小梅「じ、呪文を、と、唱えながら、書く…?」
美玲「呪文ってなんだよ…」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:47:11.25 ID:
Xg7KQ2HGo
美玲「ん…どうしようかな…」
小梅「え…? そ、それはちょっと、は、恥ずかしいような…」
菜々「小梅ちゃんは誰とお話してるのかな…?」
裕子「目指せ! トップサイキッカー!」
みちる「あっ屋台がありますね! 行きましょう!」
P「書いたら結んでけよー」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 00:53:07.45 ID:
Xg7KQ2HGo
裕子「よっと!」
P「裕子はなんて書いたんだ?」
裕子「もちろん、スーパーなトップサイキッカーになれますように! です!」
P「おいおい…」
裕子「プロデューサーは?」
P「俺はもちろん、みんながトップアイドルになれますように、だよ」
裕子「おおーっさすがですね! 忘れてました!」
P「忘れんなよ!」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:02:20.44 ID:
Xg7KQ2HGo
みちる「あれ、まだ書いてないんですか?」
菜々「なんかさっきも聞いた気がする…」
美玲「なんだよ! 見んなよッ!?」
みちる「フゴフゴ、あははー、見てもお腹は膨れませんからねー!」
菜々「それじゃナナも結んでこよーっと♪」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:10:22.20 ID:
Xg7KQ2HGo
小梅「んっ…」
P「どうした小梅。結びにくいか? やってやろうか」
小梅「あ、だ、だいじょうぶ…あっ!」
P「おっと! 今日は風が強いな」
小梅「あ…み、見ちゃだめ…!」
P「あ、すまん。…だいじょうぶだよ小梅。俺はちゃんと小梅のそばにいるから」
小梅「あっ…そ、それ、あ、あの子が、そ、そう書くといいって…だ、だから…っ」
P「そ、そうか」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:21:53.95 ID:
Xg7KQ2HGo
P「最後はこの竹を運んで、川に流します」
美玲「へえ、流したりするのか」
小梅「な、流しちゃうの…」
みちる「さよーならー!」
裕子「私の野望よ海へと届け!」
菜々「ナナ、燃やしたことしかないですね」
P「さー帰ろう!」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:28:58.09 ID:
Xg7KQ2HGo
P「…菜々、うしろはどうなってる?」
菜々「あは、みんな寝ちゃってます♪」
小梅「すぅ…すぅ…」
みちる「フゴ…フゴ…」
美玲「むにゃ…んむ…」
裕子「…えすぱあ…むん…っ」
P「なんかハンドルの調子悪いな…」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:36:30.41 ID:
Xg7KQ2HGo
菜々「プロデューサーさん、美玲ちゃんがなんて書いたか、知ってますか?」
P「いや? かたくなに見せようとしなかったからなー」
菜々「ふふっ、『ずっとみんなといられますように』って書いてあったんですよ♪」
P「へえ?」
菜々「可愛いですよね♪」
P「ああ、まったくだな」
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:39:27.15 ID:
Xg7KQ2HGo
P「ちなみにみちるは『パン』と大きく書いてあったんだが」
菜々「あはは、みちるちゃんはブレないですね」
P「菜々はなんて書いたんだ?」
菜々「ふふ、秘密っ、です! ピピッ!」
―――
――
『プロデューサーさんと一緒に、アイドルを楽しめますように☆』
おしまい
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 01:40:25.84 ID:
Xg7KQ2HGo
ありがとござましたー
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 12:40:26.04 ID:gB/oDl/h0
乙
パンキチはいつだってパンキチかわいいww