1 :
名無しさん@おーぷん 2018/09/23(日)10:30:56 ID:
83a
※地の文の話です。
一部キャラ崩壊してます。
2 :
名無しさん@おーぷん 2018/09/23(日)10:31:49 ID:
83a
季節は秋で、秋霖の合間を縫うような、空気の澄んだ晴れの日だった。
「……え、なに?」
そんな金曜日の羽丘女子学園の教室で、あたしは幼馴染のモカに言われた言葉が上手く頭の中に入ってこなくて、そう聞き返す。
「だからキャッチボールだよ、蘭~」
「…………」
間延びした声が鼓膜を打つ。
なるほど、キャッチボール。野球のグローブを付けて、ボールを投げ合うというよくある遊びだ。うん、やっぱりあたしの聞き間違いじゃなかったんだ。
それはいいけど、とりあえず。
「……なんで?」
「んー、なんとなく?」
「はぁ……そう」
理由を聞いてみたけど、思った通りの言葉が返ってきた。多分、スポーツ漫画か青春漫画でも読んでやってみたくなったんだろう。モカのことだから。