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以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/08/17(土) 06:24:26.15 ID:
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「じゃんっ♪ どうですか、プロデューサー?」
夜十時、都内のホテルでのこと。
二日前に清良がメインのライブイベントが無事成功し、今日はその慰労会をしようということになっていた。
もちろん打ち上げ自体はイベント当日にも行われたのだが、今日は改めて、プロデューサーのおれと二人きりで。
ファンや事務所のみんなにも秘密裏に付き合っている恋人同士としてイチャイチャしようというのが本当のところだった。
先にシャワーを浴びてきてくださいと言われたのでひとりで軽く汚れを流し、交代で清良が浴室に入った。
その間おれはバスローブだけ羽織って壁際のチェアセットで手持ち無沙汰にしていた。
壁は面積の大半がガラス張りの窓になっていて、都会の夜景が見渡せる。
人の営みを光という形で見ていると、この部屋が外界から切り離されたように錯覚する。
そんなロマンチックな気分に浸りつつ、部屋に来た目的が目的だから、否応にも気持ちが高ぶってしまう。
聞こえてくるシャワーの音もそれに拍車をかけ、音が止まった時には浴室を出た直後のように体が火照っていた。
しかしなかなか清良は出てこず、おれをヤキモキさせた。
様子を見に行くべきかと思い始めた頃、脱衣所のドアが開き、ようやく清良が出てきたのだが――
目を丸くするおれに向かっていったのが、先のせりふだ。