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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/27(日) 23:27:49.81 ID:
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電「失礼します、朝風さんの来週の遠征シフトの件で……って、今は松風さんだけなのですか」
松風「お疲れ様だね秘書艦、姉貴ならまだ輸送任務から帰ってないんだ。おかげで相部屋の僕はこうして一人で暇潰しさ」
電「暇潰し? 何もしていないように見えるのですけど」
松風「動かずにできる暇潰しなんていくらでもあるよ。例えば……仮説的推論、とかね。結果から仮定を推理する遊びだ」
電「でも、推理のためには事件が必要なのです。動かないと事件は……いえ、こんな寂れた港町の鎮守府じゃ、動いたって見つからないですね」
松風「推理小説の探偵じゃないんだ、別に殺人事件が起きてなくてもいいんだよ。ただちょっとした謎があって、原因がわからない。どんな仮定を置けば成り立つか考えるだけだから、正解だってどうでもいい」
松風「それから事件でさえ自分で探しに行く必要もない。こうして座って、何か面白い謎を持ってきてくれる誰かを待ってるだけでも楽しいんだ」
電「はぁ……」
松風「そんなわけで、君もよければ遊びに付き合ってみないかい」
電「その、いくら大規模作戦が終わったばかりだといっても、まだ業務中ですし……」
松風「ほんのちょっとした息抜きさ。なんでもいいよ、不思議に思ったことを教えてもらえれば原因を仮定してみよう」
電「……そうですね、でしたら少しだけ」