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1 :
◆JfOiQcbfj2 2017/05/07(日) 01:00:29.39 ID:
upUN87ha0
R-18なきょうさきです。
書き溜めを投下しますので、よかったらお付き合いください。
2 :
◆JfOiQcbfj2 2017/05/07(日) 01:01:32.67 ID:
upUN87ha0
「あの、沙紀、さん……」
いつものベッドの上で響子は仰向けの姿勢で寝ていた。寝慣れた環境であるはずなのに彼女の身体は何故かガチガチに強張っていた。
「なんすか?」
響子の呼びかけに割と淡白な返答が真上から返ってきた。
「いえ、あの、お願いしたのは私なんですけど、これは……」
呼ばれた沙紀は響子の上に馬乗りになって見下ろしていた。彼女の緊張の最たる原因はそれに違いない。
そんな響子は両腕を沙紀に柔らかく抑えられていた。決して振り解けない強さではないが、彼女は抵抗することをしなかった。
「嫌っすか?」
沙紀の表情は変わらない。対する響子はその真逆で恥ずかしそうに顔を赤らめたり、おどおどと慌てたりとにかく忙しそうにしていた。
「そ、そんなことは、んぁっ……!」
突然、響子の甘い声が寮の部屋に響いた。彼女の首筋に沙紀が軽く唇をつけたからだ。
沙紀はそのまま特に何かするわけはなく、只々堪能するようにそのまま止まってしまう。
たまらないのは響子のほうであった。首を中心に弱い刺激が徐々に広がりながら身体は痺れていくし、気まぐれに沙紀が首筋を弱く吸うとピクンと無意識に身体は跳ねてしまうなど、とにもかくにも出来ることなら布団を頭まで被り丸まりたいと心の底から思っていた。それが叶わぬ願いだとわかっていながらも。
「響子ちゃん……」
沙紀はゆっくりと唇を離して、響子の瞳をじっと見つめた。彼女の戸惑いと僅かに情欲の混じりあった色に少しだけ申し訳なさそうに目を伏せる。が、すぐに再び見つめ直すと今度は首ではなく響子の顔、さらに詳しく言えば唇に顔を寄せていく。
「…………」
響子は何も言わない。ただ静かにゆっくりと目を閉じた。それを確認した沙紀は胸の高鳴りが大きく早くなるのを制御できずにいた。
「んっ」
柔らかい唇同士が重なった。一瞬、響子の身体がピクリと反応する。接吻を落とした沙紀の身体は溶けるような熱さの興奮に襲われていた。