1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 22:17:33.25 ID:
2J7jtcxm0
会社を出て、騒がしいネオン街を歩く。
今日は友人と飲む予定だったので、なるべく仕事を長引かせないように前日からできることはやっておいた。
そのおかげで、久しぶりに残業せずに退社することができた。
女子社員達がさっそうと帰宅する中、痛む腰を叩きながら仕事をしなくてもいいのだ。
会社から100メートルほど歩くと、よく使用するコンビニがある。
ここのホットメニューは中々気に入っているのだが、若者がたむろしているので夜に入店しようとは思わない。
今日もまた、大きな声で笑う茶髪の集団がいる。
チャラチャラとアクセサリーを鳴らし、聞き慣れない若者言葉を交えながらしゃべっている。
「そんなとこにいないで親孝行の一つでもしろ」
などと、心の中で吐き捨てるのだが、実際はなるべく目を合わせないように恐る恐る側を通る自分がいた。
そんな時に俺は、「大人が子供に委縮する時代になってしまったんだなぁ」なんて、
いかにもおじさんが言いそうなことを考えてしまう。
そして同時に、俺もそんな年齢になったんだな、と苦笑いするのだ。