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五更瑠璃「それで、飲むの? 飲まないの?」高坂京介「わかった……頂くよ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/24(月) 21:33:09.87 ID:tDpFUbRvO
高坂京介は高坂桐乃の兄である。

兄弟仲は京介が高校2年に上がるまでは最悪で、ひょんなことから妹の桐乃のオタク趣味が発覚して兄妹のわだかまりは薄れた。

そもそも桐乃は実の兄である京介に異性としての好意を抱いており、そうとは知らずに京介は才能溢れる妹に劣等感を抱き、距離を置いて接していて、その兄のよそよそしい態度に桐乃は反感を抱き、兄弟仲は拗れていた。

どちらが悪いということはなくどっちもどっちという長い兄弟喧嘩を続けていた2人の関係は一見複雑なようでその実、簡単だった。

単純にコミュニケーション不足だったのだ。

見た目は全然似ていない癖に、変なところで似通っているのは流石兄弟というべきか。

何はともあれきっかけは何でも良く、適度に言葉を交わしてお互いを知ろうとする努力をすればいずれ分かり合えるのは必然である。

「まさかお前がそんなことを言うとはな」
「私だって、少しは人間的に成長したわ」

不敵に笑うと彼はさも嬉しそうに破顔した。




高坂桐乃「黒猫とより戻したら?」高坂京介「は?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/22(土) 21:34:22.59 ID:h16Rbuf2O
"出来る妹"を持つと苦労するなんてことは、今更わざわざ言うまでもないが、実際のところは少し意味合いが違ったりする。

そもそもどうして苦労するのかについて説明すると、兄貴であろうとするからだ。

生まれた順序ってのは選べるわけじゃないし、当然、あとから変えることも出来ない。
だからまあ、当事者としてはそういうものだと受け入れるしかないんだが、周りは違う。

お兄ちゃんなんだから、とか。
お兄ちゃんの癖に、とか。
あれがお兄さん?、とか。

とにかく、妹よりも出来て当然と思われる。

もちろん俺もそんな兄貴を目指したさ。
けど、幼馴染みの助言もあってやめた。
俺は兄貴である前に俺なんだと考え直した。

しかし、それは単なる逃げとも言える。
妹だって初めから出来ていたわけじゃなくて、それなりに苦労して出来るようになっていったにも関わらず、その努力を放棄した。

情けない兄貴だと思われても仕方がない。

もちろん、俺だって頼りにされたほうが嬉しいし、そうあるべきなんだろうとは思う。
けれど、無理してそうなる必要はないのかも知れないと、なんとなく悟る瞬間がある。

つまり、"苦労"ってのはそうした葛藤だ。

「バカじゃないの?」

少なくとも、考えなしってわけじゃない。
妹に比べれば随分と冴えない頭脳かも知れないが、それなりに考えて導き出した結論だ。

「ま、どうでもいいけど」

妹モノのエロゲーをやりながら、桐乃はそんな俺のどうでもいい話を聞き流した。




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