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◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 14:49:41.93 ID:
Mjy+h/L90
北方棲姫が重巡棲姫と接点をもったのは、人間どもが捷四号と呼称する作戦の折である。
並の戦艦を上回る火力、かの戦艦水鬼をも超える装甲、新型魚雷を搭載し、夜戦をこなす準備も万全。
さらには護衛に戦艦棲姫二隻と空母棲姫一隻がつくという徹底ぶりは、彼女の艦娘を『役立たず』と断じる気勢もあって、上からの期待は大変厚いものと伺えた。
だが結果は惨憺たるもので、鎮守府全戦力の約六割超を突破させると言う始末。
その六割のなかでも最高の態勢を整えた重巡棲姫を正面から打ち破る者が最も多かったという。
こうして『艦娘は役立たず』の気勢を上げた重巡棲姫は、被弾の奇声とともに『役立たず』の烙印を自身に押されてしまったのである。
作戦終了の後、艤装を損傷した重巡棲姫は北海道沖からAL方面へと撤退。
北方棲姫の膝下で修理とこれからの処遇のお沙汰を待つ身となった。
修理中しきりに「ニクラシヤアアアア!」と叫ぶ重巡棲姫を白い目でみるタ級たちを横目に北方棲姫は思った。
ほっぽ(艦娘がそんなに憎いのならこんな無様を晒さないはず)
ほっぽ(なにか他に憎いものがあったに違いない)