ヘッドライン

ボンドルド「少し、席を外しますよ」ベル・クラネル「え?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1638538428/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/12/03(金) 22:33:48.09 ID:itDB2ts2O
「やあ、遠路遥々よく来てくれました」
「あ、どうも。ご丁寧に……」

南海べオルスカの孤島。
そこにアビスと呼ばれる縦穴が発見されたのは1900年前の大昔。当時の英雄達は探窟家としてアビスの全容解明に乗り出したが最深部まで潜った者は誰一人帰っては来なかった。

アビスの底には何があるのか。
それを知るべく迷宮都市オラリオの新鋭冒険者に白羽が立った。ベル・クラネルである。

「流石は神々が降臨せり冒険者が集う街、オラリオの冒険者。このアビスの五層まで軽々下りて来られるとは……本当に素晴らしい」
「そ、それほどでも……」

深界第五層、なきがらの海。
ベル・クラネルは''白兎の脚"の二つ名が示すようにあっという間にアビスを駆け抜けた。
道中、見たことがない原生生物やショタコンの大女に出くわし苦戦を強いられたが彼のポテンシャルは深界まで通用するものだった。

「ああ、そう言えばまだ名乗っていませんでしたね。私はボンドルド。アビスの探窟家、『黎明卿』と人は呼びます」
「黎明卿……良い二つ名ですね」
「はい。その名にそぐわぬよう、日々探窟に勤しんでおります。あらゆる犠牲を捧げて」
「っ……!」

ゾクリと、戦慄が走る。ボンドルドと名乗ったその男の言葉に滲み出る"狂気"を敏感に感じ取ったベル・クラネルは腰のナイフに思わず手を伸ばしかけたが、思い留まった。




ナナチ「ちょっと席を外すぜ」ボンドルド「おやおや……うんちですか?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1588769252/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 21:47:32.58 ID:cyYcc38fO
「ナナチはかわいいですね」
「オイラはかわいくねーっての」

あれはまだオイラが『成れ果て』になる前の、人間だった頃の話だ。
とある国のスラムで生まれ育ったオイラはゴミ漁りをして暮らしていた。
もちろんひでー暮らしで、なんでこの世に生まれちまったのか後悔する毎日だった。

「ナナチは探窟家になりたいのですか?」
「あたぼーよ!」

ゴミ漁りをしている時に見つけた、アビスと呼ばれるでっけー大穴について書かれた本はオイラの宝物で、いつの日かその大穴を探険してみてーと夢を見ていた。

「素晴らしい。ナナチならなれますよ」
「オイラを探窟家にしてくれんのか!?」
「探窟家とはアビスの最深部を目指す気持ちさえあれば、誰にでもなれるのですよ」
「ほんとうか! ボンドルド!」

その言葉に無邪気に喜んだことを覚えてる。

「ええ。ナナチならきっと、なれますよ」

その道が血塗られた茨の道だとは知らずに。




[ 2020/05/07 06:55 ] その他 | TB(0) | CM(3)

オーゼン「少し席を外すよ」ボンドルド「おやおや、素晴らしい。うんこですか?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580386707/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/30(木) 21:18:27.57 ID:7R3ITGP6O
本作品は現在公開中の【劇場版 メイドインアビス- 深き魂の黎明- 】の内容が含まれておりますので、まだ観ておられない方はくれぐれもご注意くださいませ

それでは以下、本編です




[ 2020/01/30 22:55 ] その他 | TB(0) | CM(0)

【メイドインアビス】ナナチ「いいか? オイラの言うことは絶対だぜ?」レグ「わ、わかった」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1558963975/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/27(月) 22:32:55.02 ID:hLTkM85AO
「おいてかないでぇぇええええっ!!!!」

アビスの深層に悲痛な叫びが響き渡る。

「リコォォォォォォオオオオオッ!!!!」

まだ声変わりもしていない、澄んだ声音。
彼は必死に少女の名を呼ぶが、返事はない。
少年の大切な宝物は沈黙したまま、動かない。

「うわぁあああああああああああん……!」

一緒にいこうと約束したのに。
リコは独り、先に行ってしまった。
取り残された自分は、独りぼっち。

寂しくて、悲しくて、怖くて。

「うわああああああああああああん!!!!」

広大な地下空間を震わせる、慟哭。
その嘆きがあまりにも、不憫で。
ポロポロと大粒の涙を流す少年が、可哀想で。

「……そいつ、まだいってないぜ?」

つい、声をかけてしまうのは、己の弱さか。
それとも、その身に残る人間性によるものか。
ナナチには、その感情すらも、罪に思えた。




[ 2020/01/28 13:25 ] その他 | TB(0) | CM(0)

【メイドインアビス】ナナチ「んなぁ~にぃ~? やっちまったなぁ!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517650006/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 18:26:46.95 ID:ababHuGA0


ナナチ「行くぞ!」

ボンドルド「オッス!」

ナナチ「おいさ!」

ボンドルド「おいさ!」

ナナチ「おいさ!」

ボンドルド「おいさ!」

ナナチ「よーし、今日もいっちょ、突いて行くか!」

ボンドルド「へい、ナナチ師匠、お願いします」




[ 2018/02/04 10:25 ] その他 | TB(0) | CM(0)

【メイドインアビス】ナナチ「ボンボルド」 ボンドルド「…」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507797876/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/12(木) 17:44:37.27 ID:v890pDBA0
ナナチ「…」

ボンドルド「…」

ナナチ「おい、ボンボルドってば」

ボンドルド「…ふむ」

ナナチ「ボンボルド、聞いてっかー?」

ボンドルド「…実に興味深いですね」




[ 2017/10/13 10:25 ] その他 | TB(0) | CM(0)

【メイドインアビス】オーゼン「千人楔」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502700435/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/14(月) 17:47:15.16 ID:O2qgAIKjO
 昼下がりのシーカーキャンプ。食事を済ませ一息ついた時、手袋に染みが付いているのに気付く。汁物が跳ねたのだろう。

 手袋を脱ぎーー自分の手が露わになる。

「…………」

 千人楔ーー遺物が無数に埋め込まれた醜い手。手の甲の楔をゆっくりと撫ぜる。

 最初に千人楔を打ち込んだのはいつだっただろうか。余りに遠い過去で、もうよく思い出せない。

 ただ、最初の一本目はアビスへの探究心がそうさせたのは間違い無い。これがあれば、より深く潜れる。深淵に近づく事ができる。そしてーーーー傷ついた。

 そうこれは傷跡。アビスからの消せない傷なんだ。我ながら異形だな、と思う。捻れた頭皮に醜い体。喪失した心の何か。白笛と引き換えに失ったーーーー。


 ーーその傷は、心折れようと奈落に挑み続けた不屈の証だ。

「……フフフ」

 そういえば可笑しな事を言う奴もいたな。思わず笑みが漏れる。

「お師様……?」

「…………」

 気付けばマルルクが不安そうな顔で私を見ていた。そりゃ1人で笑っていたら不安にもなるか。
 




[ 2017/10/09 17:55 ] その他 | TB(0) | CM(0)

【メイドインアビス】ライザ「オーゼンは好きな人いないのか?」オーゼン「は?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502562463/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/13(日) 03:27:43.00 ID:t/GksMRTO
オーゼン「今、何て?」


ライザ「いやだから好きな人とかいないのかなって」


オーゼン「……師匠をからかうなんて良い度胸してるねぇ」


ライザ「別にからかってないよ。ふと思ってさ」


オーゼン「お前さん、私が幾つだか知ってる筈だが」






[ 2017/10/07 17:55 ] その他 | TB(0) | CM(1)
ページランキング