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キョン「よう」長門有希「……やっほー」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1612793692/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/02/08(月) 23:14:52.32 ID:QpWAPgXRO
涼宮ハルヒが物憂げな表情を浮かべている時は大抵何かしらの面倒ごとを引き起こすと相場は決まっているものだが、ならば反対にやたらと上機嫌な場合はより一層の危機感を抱かざるを得なくなるなんてことは、今更忠告するまでもないことだろう。

とはいえ、そうした経験則に基づいてこちらが身構えられるという点においては、わかりやすいことはそう悪いことではないのかも知れない。

前置きが長くなってしまったが今から俺が語る話題に涼宮ハルヒは一切登場せず、まるで話のダシに使ってしまったようで僅かながらも申し訳なさを覚えるが、ダシとしてこれ以上ないくらい良い働きをしてくれた団長様に感謝しつつ、我がSOS団の無口キャラについて語らせて貰おうと思う。

それが誰か、などと今更説明は要るまい。

静かなる元文芸部員、長門有希の秘話だ。




[ 2021/02/09 11:55 ] その他 | TB(0) | CM(0)

佐々木「クリスマスだね」キョン「そうだな」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1608815333/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/24(木) 22:08:53.43 ID:MFd4PAJFO
「そろそろクリスマスだな」
「おや? 君がクリスマスの話題を出すとは思わなかった。どういう風の吹き回しだい?」

どういう風の吹き回しも何も、近頃めっきり冷え込んだ原因であるシベリア寒気団に俺のほうが文句を言いたいくらいだ。

「サンタクロースをいつまで信じていたかなんてそんな他愛もない世間話にもならないくらいのどうでもいい話がしたくてたまらないという顔をしているように見えるよ」

どんな顔だそれは。やれやれと口にするのも億劫である。俺は顔面を外気に晒さないようマフラーをずり上げて、ひとこと尋ねた。

「そう言うお前はいつまで信じてたんだ?」
「無論、今でも信じているとも」

正気か? いや、さすがに冗談だろう。

「世界中の子供たちにプレゼントを配ってまわるご老人が本当に存在するかについてはともかく、それを居ないと声高に主張する必要性を僕は感じない。実在しないとは限らないし、実在したほうが都合が良いからね」

それは果たして誰の都合だろうか。
少なくとも、俺にとっては困る問題だ。
もしもクリスマスの日にだけ働く赤服じいさんが実在するなら、俺だけがその恩恵に預かれていないことになってしまうではないか。




[ 2020/12/25 11:55 ] その他 | TB(0) | CM(0)

キョン「9マイルは遠すぎる」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1607236690/

1 : ◆copBIXhjP6 2020/12/06(日) 15:38:11.38 ID:/JAVxUrS0
それはどんよりとした雲が立ち込め、降りしきる雨が今にも雪になりそうな寒い冬の日。
定期テストが午前中に終わり、谷口と虚しく慰め合いながら迎えた放課後。
普段のように旧校舎の片隅へ特に目的もなくやって来た俺が、普段のように古泉の玉将に詰めろを掛けた瞬間だった。

ハルヒ「キョン、ちょっと電器屋行ってきて」

キョン「.........は?」

虚を突かれて将棋盤から顔を上げると、そこに広がっていたのは普段通りの部室。
長門は定位置のパイプ椅子に座って人間を撲殺できそうな分厚いハードカバーに目を落としているし、
お茶くみを終えたメイド服の天使は微笑みを浮かべながら何か編み物をしている。朝比奈さん、今日も変わらず素敵です。
悪びれもせず人に指図するこの女――――涼宮ハルヒについても、いつもと変わった様子はなかった。

ハルヒ「だから電器屋に行ってこいって言ってるのよ」

キョン「いや、唐突すぎて訳がわからないぞ。どこへ?どうして?」

ハルヒ「映画でCM打ってもらったところからこの前ストーブを貰ってきたでしょ?えーっと......」

キョン「大森電器のことか?」

ハルヒ「そうそう。そのストーブの調子が最近悪いのよねぇ」ガンガン

誰かさんがその熱源を独り占めするせいで俺たち廊下側はその恩恵に全くあずかれていないわけだが、それは一旦置いておこう。
曲がりなりにも貰い物であるストーブをハルヒが叩きつけるが、確かに動作していないようだ。

ハルヒ「だから、そのなんちゃら電器で直してもらってきなさい」

キョン「なんで俺が?!お前しか使ってないんだからお前が行けばいいだろ」

キョン「第一この雨の中そんなもん持ったら傘がさせねーだろうが」

ハルヒ「却下。雑用としての責務はちゃんと果たしなさいよ」

キョン「あそこじゃないとダメなのか?そんなに遠出しなくても、修理してくれる店くらい近場にもあるぜ」

ハルヒ「だーめ。スポンサーとは良好な関係を築いておかなくちゃね」

キョン「はぁ」




キョン「少し席を外すぞ」涼宮ハルヒ「あんたは私を楽しませてくれないの?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1606124940/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/11/23(月) 18:49:00.81 ID:A+4cVPJUO
「お前はいつも憂鬱そうだな」
「ほっといてよ」

あれはまだ俺が涼宮ハルヒと知り合って間もなかった頃の話だ。
振り返るとそこにいたどえらい美人はいつもしかめ面で現状を憂いているように見え、それが俺には勿体ないと思えてならなかった。

「少しは笑ってみたらどうだ? せっかくの整った顔立ちが台無しだぜ」
「ふん。意味もなくケラケラ笑うほど私は暇じゃないし頭からっぽでもないのよ」

恐らくこの時、ハルヒはどうすればこの退屈な世の中を変えられるかを暗中模索していたのだろう。それにしても愛想のない女だ。

「いいか、涼宮。頭からっぽの方が夢や希望を詰め込めるという利点があってだな……」
「じゃあ、頭からっぽのあんたの頭蓋骨の中にはどんな夢や希望が詰まってるわけ?」
「それは……」
「ふん。どうせ、いやらしいことでいっぱいに決まってるわ。わざわざ外科手術するまでもなく丸わかりよ。手の施しようもないわ」

人間とは理性ある獣である。
高度な知性によって律している本能の中には当然、三大欲求のひとつである『性欲』も含まれており、つまり脳内の3分の1がピンク色だとしても何らおかしな話ではないわけで。

「うるさいわね。ロボトミー手術でそのピンク色の部分を切除すればいいじゃないの」
「恐ろしいことを言うなよ」
「晴れて改造人間になれたら少しは見直してあげるわ。だってその方が断然、今の平凡なあんたよりも夢や希望があるもの」

このように涼宮ハルヒとの会話は果てしなく不毛であり、到底建設的なものとは言えなかったが、それでもわりと俺は楽しんでいた。




佐々木「君は優しいね」キョン「炭治郎には敵わないさ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1604228213/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/11/01(日) 19:56:53.71 ID:eKWbNwFOO
「やぁ、キョン」

過ごしやすい秋の休日は惰眠を貪るのに最適な環境であるが、そんな日に限って来客が訪れるのがこの世の常であり、その日、寝ぼけ眼を擦りながら呼鈴に応じて玄関の扉を開けた俺は、清々しい秋晴れを背景に佇む友の姿に違和感を覚えた。

「なんだ、佐々木か」
「なんだとは随分なご挨拶だね」
「気持ちよく寝ているところを起こされたら誰だって文句のひとつくらい口にするさ」
「やれやれ。どうせそんなことだろうとは思っていたが、顔ぐらい洗ってから出迎えて欲しかったものだよ。あと、その寝癖もね」

いつものように男みたいな口調で俺に接する佐々木であったが、その装いは近頃めっきり涼しくなってきた気候に合わせて、柔らかなアイボリーの色合いの少し丈の長いワンピースの上に、茶色いカシミヤのカーディガンを羽織っていて、なんだか大人びて見えた。

「とりあえず、上がれよ」
「おっと。その前に、今日の僕を見て何か思うところはないかい? よく観察したまえ」

立ち話もなんだから家に上がるように促すと待ったがかかった。たしかに違和感はあった。
大人びた私服は常日頃の落ち着いた佐々木のイメージとマッチしている。では、なんだ。

「うーむ……さっぱりわからん」
「まったく、君は本当に女泣かせだね」

そう言う佐々木であったがさほど傷ついた様子が見受けられなかったので別に聞き流しても良かったのだが、一応、こう返しておく。

「前髪上げて丸見えのおでこが、見ていてとても寒そうだ。風邪を引いちまうぜ?」

すると佐々木は上げた前髪の髪留めを弄りつつ、くつくつと喉の奥を鳴らして嬉しそうに笑った。やれやれ。嬉しそうでなによりだ。




[ 2020/11/01 20:55 ] その他 | TB(0) | CM(0)

キョン「一緒に風呂でも入るか?」長門「……入る」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1600954712/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/24(木) 22:38:32.43 ID:wccLzonZO
長門有希に対して特別な感情を抱いているかと問われれば、答えは特に考えるまでもなく"YES"である。

とはいえ、それだけだと多大な語弊や誤解を招きかねないので、少々補足しておこう。

もはや今更言うまでもないが、俺にとって長門は恩人であり、それもただの恩人ではなく命の恩人である。

命の恩人。
そんな大層な存在がそんじょそこらに転がっている筈もなく、事実、俺は頭のイかれた優等生の朝倉涼子の凶刃から命を救われた。

つまり、長門は狂人の凶刃から身を呈して守ってくれたわけで、そう書けばなんだか笑い話や駄洒落のように聞こえるかも知れないが、当事者にとっては笑い話などでは済まされず、当然、洒落になっていなかった。

命の危機なんてものは普通に暮らしていればまず感じることはなく、無論、俺も生まれてこの方経験がなかったため、そんな絶対絶命の窮地を打破する術など持ち合わせてはいなかった。

そんな中、颯爽と現れた長門に救われた。
長門が居なかったら、俺はお陀仏だった。
今の俺がこうして呑気に息を吸い、そして吐いているのはひとえに、長門のおかげだ。

「頼みとやらを聞かせてくれ」

そんな恩人に頼まれ事をされたならば、ひと肌と言わずふた肌だって脱いでやりたいと思うのは人として当然の帰結だと、俺は思う。




[ 2020/09/25 11:55 ] その他 | TB(0) | CM(2)

キョン「俺だって嫌われたくないさ」佐々木「へ? じゃあ、キミは僕のことが……」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1599222603/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/04(金) 21:30:03.41 ID:PmfM16hRO
約9年半ぶりの新刊、『涼宮ハルヒの直感』の発売決定、誠におめでとうございます!

本作品はその嬉しいニュースとは全く関連性がなく、主に平成ガメラ・シリーズの3作品ついての考察がメインであり、落語家の林家しん平が自主制作した『ガメラ 4 真実』並びに、角川が2015年に制作した全編フルCGで構成された『GAMERA』の内容は含まれておりませんので、その点をどうかご理解頂ければ有り難いです。

それでは以下、本編です。




[ 2020/09/04 22:55 ] その他 | TB(0) | CM(2)

みくる「ナイショですよぉ♪」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1335906234/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) 2012/05/02(水) 06:05:24.01 ID:KtDbDKgO0
 それは突然の出来事であった。

「えっ?」
「んっ?」

 な、何で俺の部屋に朝比奈さんがいるんだ?

「…………」
「…………」

 しかも……なんですかその格好。

「あっ朝比奈さん?」
「ひっ! ひぃぃえぇぇ~~~~!」

 バスタオル……一枚だと?

「な、何ですか? 何なんですか? 何であたしは……こんな場所に、キョンくんの部屋にいるんですかぁ!」 
「って、ちょっと落ち着いてください!」

 とかいいながら落ち着いていないのは俺も同じである。しかも朝比奈さんを見たのはごく一瞬で……って一瞬ではないな。つまり非常事態が起こっているにもかかわらずその状況が全くつかめなかった結果、俺は朝比奈さんを思いっきり凝視してしまっていた。それもそのはず、その朝比奈さんは産まれたままの格好にバスタオル一枚という、一般男子高校生なら十分致死量に当たるであろうその姿で俺の部屋にイキナリ現れたのであった。




佐々木「今度、洗いっこしようか?」キョン「は?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1595764189/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/26(日) 20:49:49.78 ID:I1wck53cO
「やぁ、キョン」

午前の授業を終えて、お袋謹製の弁当を食いながら窓の外を眺めていた俺の元に、既に自前の昼食を食べ終えたと思しき佐々木が寄って来て尋ねた。

「何を眺めているんだい?」

教室の窓から見える風景はいつもと変わらず、別段空に未確認飛行物体が浮いているわけでもましてや超人が飛翔しているわけでもなく、ただひたすらに雨が降り注いでいる。

「ああ、雨を見ていたのか。不思議だよね」

はて、雨が不思議とはどういう意味だろう。
この地球上において降雨など珍しいことではなくありきたりな自然現象に過ぎないのに。

「地上、または海上で蒸発して気化した水分が上空で冷やされて雲となり、再び液化して雨となって降り注ぐ。そんな風に科学的に説明すれば簡単に感じられるかも知れないけれど、それらのサイクルは極めて絶妙なバランスの上に成り立っている。だから僕は、自分が生まれた惑星がたまたまそのような仕組みを備えていることを不思議に思うのさ」

長々と解説ご苦労さん。流石は薀蓄博士だ。
一介の中坊に過ぎない俺はその仕組みとやらについて専門的な知識など持ち合わせてはいないが、この惑星に生きるひとつの生命体として本能的にこれだけはわかる。必然だ。

「俺たちが生きてるんだから当たり前だろ」

俺たちが今この惑星で生存していること。
それこそが不思議を解明するに足る根拠。
雨が降るからこそ、俺たちは生きている。




[ 2020/07/27 09:55 ] その他 | TB(0) | CM(2)

国木田「カンタンなんだよ、こ・ん・な・の」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1594472708/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/11(土) 22:05:08.35 ID:5HEO7PNvO
「ねえ、キョン」
「ん? どうした、国木田」
「もしかして、涼宮さんと付き合ってる?」
「はあ?」

ある日の帰り道。
同級生の国木田からおかしな質問をされた。
これまで国木田のことを谷口と違ってわりとマシな部類の人間だと思っていたのだが、どうやら認識を改める必要があるらしい。

「どうしてそうなる?」
「だってこの前、涼宮さんと一緒にダンスを踊っていたじゃないか」
「ダンスって?」
「あれだけバズっておいてとぼけるのはよしなよ。ハレ晴レユカイに決まってるだろ」

いや、別段とぼけているわけではなく、あれはあくまでも俺とハルヒの中の人が勝手にやったことであり、いくら公式に公認されているとはいえ、それを物語の中にまで持ち込むのは如何なものかと思うのだが。

「細かいことはどうでもいいからYESかNOかで答えてよ。涼宮さんと付き合ってるの?」
「NOだ」

まったくもってアホらしい。
だいたい、ちょっと仲良くダンスを踊ったくらいで交際関係になるのなら、EDを同じフレーム内で踊っている時点で俺とハルヒは出来てるってことになるだろうが。




[ 2020/07/12 13:25 ] その他 | TB(0) | CM(0)
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