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小日向美穂と冬夜の温もり

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2 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/12/16(日) 23:37:04.61 ID:Wi4dcB/qO


 12月16日。

 既に夕陽は沈んで空は黒く、辺りは夜に染まる頃。

 都内某所に存在する女子寮の入り口付近に、小日向美穂は立って居た。
 関東でも雪が降った日の夜風は余りにも寒く、ほんの数分前に部屋を抜け出したばかりなのに既に指は悴み切っていて。
 それを温める為に吹き掛けた吐息の白さが、その寒さを更に主張している。
 スマホのバッテリーも消費が早く、あっという間に半分を下回ってしまっていた。

「……まだかなぁ」

 約束の時間まで、おそらく後十分ほど。
 今か今かと、まるで恋人を待ち焦がれるかの様に空を見上げる。
 雲に隠れた月は、綺麗に半分。
 幸い雨はあがってくれたが、この雲ではまた降り出してもおかしくは無かった。

 焦りは無かった、絶対時間ピッタリに来てくれると信じていたから。
 今から出掛ければ寮の門限ギリギリとなってしまう事は分かっていたが、それでもこれからの事へのワクワクが上回り。
 一応窓の鍵は開けて出て来たから、最悪の事態は回避出来る様になっている。
 もっとも、いざとなったら他の子の部屋に窓から入れてもらうだけだけれど。

 約束の時間まで、あと一分。
 寮の前の道路が、ライトに照らされた。
 少しずつ車が近付いてくる音がする。
 その音源の接近はだんだんゆっくりとなり、そのまま入り口の前で五回ブレーキを踏んでから通り過ぎて行った。

 ……通り過ぎて行った。

「……あ、あの……っ! 此処です! 此処ですよーっ!!」






まゆ「明日は美穂ちゃんの」加蓮「誕生日!」

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2 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/12/16(日) 00:01:14.24 ID:1A5suEAO0



~12/15(土)、都内某所のアイドル事務所~

まゆ「……本日、皆さんに集まって頂いたのは他でもありません」

加蓮「さっさと本題言えば良いのにわざわざ持ち出されて否定された他の気持ち考えた事ある?」

まゆ「えー、明日に迫った美穂ちゃんの誕生日ですが」

加蓮「ねぇちょっと! 無視しないでよ!!」

智絵里「プレゼントなら、用意してあります……!」フンスッ

まゆ「よろしい」

加蓮「よろしくないよろしくない!」

李衣菜「で、サプライズだから内緒にしとくんだっけ?」

まゆ「はい、明日朝一で女子寮に押し掛けます。プレゼントはみくちゃんや輝子ちゃんの部屋に隠させて貰うと良いでしょう」

加蓮「あーもー私帰る! 無視するんだっら帰る!」

まゆ「るっせぇですよぉ! 小学生ですかぁ?!」

智絵里「ばいばい、加蓮ちゃん」

加蓮「…………止めないの? 私本当に帰っちゃうよ?」

李衣菜「……ま、まぁまぁ」

加蓮「まぁ? みんなにそこまで謝られたら私も自己中でごめんね、って感じだし」

智絵里「…………ダルい……」





まゆ「チャックが開いてます……」

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2 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/11/30(金) 19:40:36.69 ID:9b7hUkKd0

P「………………」カタカタカタ

ちひろ「………………」カタカタカタ

P「………………」カタカタカタ

ちひろ「………………」カタカタカタ

P「…………ッターンッ!」ッターンッ!

ちひろ「あ、終わりましたか?」

P「はい、まぁひと段落ですけど。ちひろさんは?」

ちひろ「私も丁度終わったところです。コーヒー淹れましょうか?」

P「ん、お願いしていいですか?」

ちひろ「一杯302円になりますっ!」

P「おかわり自由っぽい値段ですね」

ちひろ「……あら、切れてる……すみませんプロデューサーさん、缶コーヒーでいいですか?」

P「ん、なら俺が買って来ますよ」

ちひろ「いえ、ついでに書類も出してきちゃいたいので」

P「んじゃお願いします」

ちひろ「ブラックで良いですか?」

P「この事務所の話ですか?」

ちひろ「コーヒーの話ですけど……」

P「ま、ブラックでお願いします」

ちひろ「了解です!」

バタンッ





北条加蓮と過ごす夏

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2 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/11/26(月) 17:58:54.99 ID:KHJaryQg0



 炎天下、つんざくような蝉の声。

 意図せず短歌となってしまった景色の向こうには、照り返された陽射しに溶けるコンクリートの群れ。
 ビルの窓が、道路が、そして何より遮る物なく降り注ぐ夏の化身が、ただひたすらこの一日を暑くしている。
 路上を走る車達も、心なしこの暑さにイラついている様に見えて。
 そんな、絵に描いたような夏の始まり。

 七月十二日、俺はポツリと呟いた。

「…………あっつ……」

 言ったところで涼しくなる訳では無いが、一言くらい愚痴ったって許されるだろう。
 それ程の暑さと、それ程の熱さと、あとそれ程の心地悪い汗。
 こんな事なら事務所の冷房が効いた部屋で麦茶片手にパソコンとにらめっこしていれば良かったと後悔する事約二秒。
 まぁそんな事アシスタント兼事務員の千川ちひろさんが許してくれなかっただろうなと内心で納得(諦念)してしまうまで後0秒。

 芸能事務所に勤めている俺は、二時間ほど前からこのクソ熱い炎天下の中をアリの様にひたすら歩き回っていた。
 目的はとても単純、スカウトである。
 ある程度の見た目の基準を満たしてそこそこ育ちの良さそうな女の子に声を掛けるお仕事。
 ぶっきらぼうにあしらわれたり警察を呼ばれかけるお仕事とも言う。

「そこのキミ、可愛いね。アイドルに興味あったりしない?」
「今時間ありますか? 私、アイドル事務所の者で今スカウトやってるんですが」
「アイドルどう? テレビ出れるよ?」

 実際自分の娘が見ず知らずの男にそんな風に声を掛けられていたら迷わず警察を呼ぶと思う、まだ未婚だが。
 警察が来るのを待っている間に罵詈雑言フルコースのおまけ付きだ。
 一応俺の勤めている事務所は業界内でも最大手クラスの、おそらくテレビを見ていれば一度は耳に挟んだ事くらいはあるであろう事務所なのだが。
 問題は、殆どの場合きちんとした自己紹介まで漕ぎ着けて名刺を渡すところまで辿り着けない事だ。

 更に言っておくと、俺もここまで砕けた口調のスカウトはしていない。
 今回は普段の『取り敢えず人数を増やす、手持ちの卵を増やす』為のスカウトでは無い。
 『新規ユニット(予定)のメンバーを確保する』為のスカウトなのだ。
 ならば事務所に既に所属しているアイドルに声を掛ければいいものを、と思ったし言ってはみたがどうやらそれは専務直々の意向という事で。

 と、言う訳で。
 今こうして、この暑い夏のど真ん中でせっせと自分内の基準をクリアする女の子を探しては、声を掛けて追い払われるのループを繰り返していた。
 ちなみにだが、ユニットの最終的な人数は四人又は五人。
 現時点では二人が確定していて、そのうちの片方である女の子は……




フレデリカ「ハロウィン通販ごっこ」

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2 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/28(日) 23:29:37.67 ID:e2ne6aahO

杏「さっむ……最近寒くない?」


肇「ふふ、東京の子供は軟弱ですね。私の故郷は」


杏「杏北海道出身だしなんなら肇ちゃんより年上なんだけど」

肇「……昨夜の通販番組は何を見ましたか?」

杏「逸らし方雑過ぎるし選択肢狭過ぎるでしょ、フローリングクリーナー」

肇「勝ちました、私は家庭用肉切り包丁セットです」

杏「基準どこ」

肇「今なら陶芸セットが付いてくるらしいので」

杏「あまりにも分かりやすい」

肇「…………」

杏「…………」

肇「……部屋、入らないんですか?」

杏「肇ちゃんが先に入ったら?杏の方が年上だから先譲るよ」





幼馴染でクラスメイトな小日向美穂

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1 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/21(日) 21:29:10.26 ID:ueo6A56r0

これはモバマスssです
かなりの独自設定があります

2 : ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/21(日) 21:30:36.21 ID:ueo6A56r0

 幼馴染

 幼い頃に親しくしていた友達の事。 英語で書くと old playmate
 同性・異性を問わない「友達」を指す。
 けれど一般的には幼馴染という単語を聞くと異性の相手を思い浮かべる人が多く。
 まぁ僕も異性の事を指す意味として使っている。

 なぜ僕が月曜日の朝っぱらに布団から抜け出すよりも早く幼馴染について語っているのかと言えば。
 それはもちろん、それに関するお話しをしようとしているからで。
 で、今回もまた例に漏れず異性としての幼馴染の話になる訳だけど。

 さて……と、本題。

美穂「……ぅうぅん……Pくん…………寝てません……寝てま……」

 幼馴染である小日向美穂が、今日も今日とて僕の布団に潜り込んで眠っていた。

 高校も二年生にあがりそこそこ慣れて来た五月の頭、第一週目の月曜日。
 本日も当然の如く学校があって七時に掛けたアラームで目を覚ませば、隣には毎日見ている幼馴染の顔。

P「……まぁ、慣れてるけどさ」

 小学校よりも前からの付き合いであるこいつは、朝に弱い。
 なのに、何故か毎日朝早く僕の家に来る。
 そしてバスが目の前で出発してしまうくらいの頻度で、僕のベッドで寝落ちする。
 なぜ来る、ほんと、なんで来るんだろう。

P「……家で寝てればいいのに……」

 かなり昔になんでくるの? と尋ねたところ、起こしに来てあげてるんですっ! とふんすふんすしながらドヤ顔で答えてくれたけれども。
 小日向がその役目を果たしてくれたのはおそらく片手以上両手未満の回数と記憶している。
 確かに中学あがりたての思春期入った頃はドキッとして目がぱっちり覚める事はあったが。
 もう、うん、慣れた。




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