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◆eAB23W1ius 2016/09/14(水) 12:58:49.19 ID:
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「まだまだ暑いなぁ……」
電車から降りた私は無意識にそんなことをつぶやいていた。
暦の上ではそろそろ夏も終わり秋に入ろうかというのにも関わらず、東京はまだ秋の気配を感じさせないような暑さだ。
「そろそろかぁ、どうしようかな……」
そしてこの季節は私にとって勝負の季節でもある。
私がアイドルとしての活動を始めた当初から私は一人のプロデューサーさんと二人三脚で頑張ってきた。
プロデューサーさんはデビューしたてで歌もダンスもあまり上手じゃなかったときから私を傍でずっと支えてくれている。
そんな彼に私が特別な感情を抱いてしまうのも仕方ないわけで……
そしてプロデューサーさんの誕生日がもう少しでやってくる。
私
はアイドルだからこの気持ちを彼に伝えるわけにはいかないけれどちょっとくらいならアピールしても許されるだろう
ということでなにかプレゼントをあげたいと考えているのだ。
でも私は今までお父さん以外の男性にプレゼントをあげたことはなく、何をあげればいいのかとずっと悩んでいる。
1ヶ月くらいずっと悩んでいたらとうとう誕生日がすぐそこまで迫っていたのである。