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岡崎泰葉「魔物はそこに居た」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/10/23(金)17:53:36 ID:tZL

~20時15分/女子寮・関裕美ルーム前~


泰葉「裕美ちゃーん(ノックノック)裕美ちゃんいるー?」

裕美「はーい?(ガチャ)あ、こんばんは泰葉ちゃん……って、え、なにそのおっきな袋」

泰葉「こんばんは裕美ちゃん。なんとこれ、中身はリンゴなんだ(カパッ)」

裕美「ほんとだ、袋の中いっぱい全部おりんごだ……! え、どうして」

泰葉「実は出先の駅で、リンゴ満載の大八車を牽いた辻野さんに出くわして」

裕美「なにしてるのあかりちゃん……!」

泰葉「売れないと大変だって言うし、モノも良いかなら買ったんだけど、この量抱えてマンションまで戻るのはちょっとキツいかなあと」

裕美「それで寮に来たんだ。泰葉ちゃんのマンション、ちょっと遠いもんね」

泰葉「うん。それでお裾分けついでに今日は裕美ちゃんの部屋に泊めてもらえたらなあって」

裕美「そういうことだったんだ」

泰葉「そういうことだったんだよ。ね、お願い」

裕美「いいけど、ちょっと狭いかも」

泰葉「散らかってるの? 気にしないよちょっとぐらい」

裕美「散らかってないもん! まあ、上がって?」

泰葉「うん、おじゃましまーす」




【モバマス】本田未央「私達の5分前仮説」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/09/03(木)20:10:50 ID:cO5

:~ある夜/某芸能プロダクション~

未央「(ガチャ)プロデューサー、たっだいまー!」

P「おう、帰り……って、あれ?」

未央「あれ? はこっちだよ。可愛いアイドルがお仕事終えて戻って来たのに、なんで首を傾げてるの。お疲れさま、よく頑張ったねくらい言ってくれてもいいんじゃない?」

P「いや、今日は上がりが遅くなるから、出先から直帰できるように車手配してあったろ。なんでわざわざプロダクションに帰ってきたの」

未央「なんではひどいなあ。誰かさんがひとり寂しく残業してると思ったから、差し入れ持ってきてあげたのに。ほら、飲み物とサンドイッチ」

P「おっ、その袋は万世のカツサンド!!」

未央「へへへ、現場近かったからね。はい。プロデューサー好きでしょこれ」

P「ありがとう大好きです……しかし俺が残業してるってよく解ったな。誰も残ってなかったらどうする気だったの」

未央「えっ、プロデューサー毎日午前様じゃない」

P「なんで知ってるの!?」

未央「ちひろさんが愚痴ってたから。『もう、無理矢理有給取らせちゃおうかしら』って」

P「おお、似てる似てる怖い怖い」

未央「ふふーん、未央ちゃんは演技派アイドルですから……で、『また』お仕事なの?」




[ 2020/09/03 20:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

【モバマス】辻野あかり「辻野あかりももんご」りあむ「語呂悪っ!?」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/08/06(木)20:30:53 ID:16r

【某芸能事務所・休憩室】

電話中の辻野あかり「あー、うん。確かに私もそのふたつならそっちだと思う」

あかり「うん。好きだよおいしいし……うんうん、早い方がいいと思うんご」

あかり「私もアイドルになると決めたら早かったから! そう! りんごろうさんも剛速球で投げてるし」

あかり「大丈夫やわらか素材だから。うん、うん。あやー、それ言われると困っちゃうんご。気をつけます……うん、うん。解った。それじゃね!(プチッ)」

事務所のソファでダラダラしてた夢見りあむ「おつかれー。電話終わった?」

あかり「あっ、りあむさん居たんですね」

夢見りあむ「最初っからいたぞ? あかりちゃんが休憩室に入ってきて電話始める前からな?」

あかり「あやー、ごめんなさい、ちっとも気が付かなくて」

りあむ「自分で言うのもなんだけどこんな派手なものに気が付かないなんてありか? 実はぼくハブられてる?」

あかり「そんなことないです! りあむさんは私の大事な同僚で目標でお友達んご。まあメンタル弱いしすぐ調子のるくせに気にしいだし服がだらしないのはちょっとどうかと思うけど。レッスンの時とかなんかいろいろばるんばるんしてこぼれ落ちそうだし」

りあむ「いいかあかりんご? 最初にけなしてからほめるのと、ほめてからけなすのだと、同じこと言っても後者のほうがけなし文句が強調されて聞こえるんだぞ? ぼく傷ついたからな?」

あかり「す、すみません! 大事なのは本当だから! 目標にしてるから!」




高森藍子「ほたるちゃんの翼」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/07/24(金)21:21:22 ID:hcO


~某芸能プロダクション・夏休みの昼下がり~

関裕美「たた、大変だよプロデューサーさん!!(ドアバターン)」

P「どうした突然」

裕美「あの、なんていったらいいのか、あのね? まずほたるちゃんが、次にほたるちゃんが、とにかくほたるちゃんが(アワアワ)」

P「落ち着け落ち着け。経過を全部説明しようとしなくていいから。結果だけ言ってくれればいいから。な?」

裕美「う、うん(深呼吸)あのね? 驚かないでね?」

P「ああ」

裕美「ほたるちゃんが気絶して医務室に運び込まれたの!!」

P「――そうか解った、すぐ行く。知らせてくれてありがとうな」

裕美「ううん」

P「マストレさんからも体調が悪いという話は聞いていなかったが……大丈夫。あわてなくても医務室のスタッフと相談して、すぐ専門のお医者さんを呼ぶからな」

裕美「おおおお医者さんは絶対呼んじゃだめー!?」

P「えええなんで」

裕美「とにかく早く行ってあげて! 私たちじゃもう、何をどうしたらいいんだか」

P「わ、解った。解らんが解った。すぐにいく」

裕美「急いでだよ! 走ってだよ!!」

P「わかった。わかったって(走って退場)」

裕美「ほんと急いでね!? ……ああもう、どうしてほたるちゃんがあんなことに……!!」




【モバマス】千鶴と泰葉のひみつ会議

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/07/18(土)23:38:26 ID:rOM
【某月某日・某芸能事務所地下倉庫】

松尾千鶴「し、失礼しまーす(ドアガチャー)」

千鶴「……誰もいない」

千鶴「おかしいな。この手紙には確かに、大事な話があるからこの時間に待ってるって」

千鶴「というかこの手紙、差出人の名前が書いてないけど一体誰が私を……ハッ!?」

千鶴「よく考えると差出人も解らない手紙でノコノコ来ちゃった私ってかなり迂闊なのでは!?」

千鶴「わあん、なんだか今更怖くなってきた! でももしちゃんとした用事だったらすっぽかすのも悪いしどうしよう! 不安!」

???「ふふふ、予想以上の本音垂れ流しっぷりだね、松尾さん」

千鶴「ハッ、誰!?」




辻野あかり「餃子にさらわれて」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/05/24(日)08:20:25 ID:l07
○5月某日/都内某所ライブハウス・地下アイドルの現場

ステージ上の辻野あかり『みなさーん!! 今日は来てくれてありがとうございまーす!!』

観客席の夢見りあむ「ひゅー! あかりちゃーん!!」

観客席の砂塚あきら「りあむさん、そろそろ来ますよ!」

りあむ「あ、ほんとだ! ゲットしないと!な!」

辻野あかり『それじゃいきますよー、それーっ♪』

あきら「#反対側」

辻野あかり『今度は逆の方向に……それーっ♪』

りあむ「うわあん届かないー!!(ぴょんぴょん)」

あきら「えいっ……やった、取った!!」

りあむ「くそう、低身長高バストのこの身体が憎いー(ぴょんぴょん)」

あきら「何故そこで自慢を混ぜるんですか……ほら、りあむさんの分」

りあむ「あきらちゃんありがとう! はー、尊み。天使か?」

あきら「そういうのいいから(///)」

辻野あかり『みなさんナイスキャッチです♪ ゲットしたひともそうじゃないひとも、私とそいつらを見たら山形りんごのことを思い出してほしいんごっ♪』

りあむ「まあぼくら今晩寮で会うけど!な!(フンス)」

あきら「迂闊なこと口走らないでくださいよ!?」




【モバマス】昨日と明日をつなぐ旅【松尾千鶴/岡崎泰葉】

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/05/11(月)17:33:31 ID:UIc
○プロローグ・二月末日/松尾千鶴は夢を見る

『千鶴。おい、聞いているのか千鶴』

 忘れられない夢ってありますか。

 繰り返し見る夢ってありますか。

 将来の希望とか幼いころの目標とかじゃなくて、夜見る夢の話です。

 朝目覚めたら途端に不確かになって消えちゃう普通の夢じゃなく、見ればすぐにあの夢だと解るような。

 起きた後も印象深く覚えていて、ちくちくと古い思い出を刺激するような夢が、皆さんにもありますか?

 私には、そういう夢があるのです。

『千鶴、おい、聞いているのか千鶴』

 幕開けはいつも、私の背中に飛んでくるそんな言葉。

 そう、それはあのころの夢。

 まだ私が、松尾千鶴が福岡でアイドルをしていたころの夢。

 場面はいつも決まってライブバトルの前。

 これから福岡担当のエリアボスとして東京の事務所のアイドルたちと対戦する、その直前。

 あれは私にとって思い出深いライブバトルでしたから、繰り返しあの日を夢に見るのも、仕方がないことかも知れません。

 ――思い返すに、私はたぶん歴代で一番態度の悪いエリアボスだったでしょう。

『私と対決したいの? まあいいけど』

 態度からしてやる気なし。

『ふぅん。楽しかったの? それなら、良かったですね。さよなら』

『はい、おめでとうございます。それの何が不満なの?』

 なんて、冷たい態度で相手の勝利を茶化したりなんかして。




白菊ほたる「しあわせ警報発令中」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/04/19(日)10:26:25 ID:8IN
○某年4月18日/某芸能事務所

白菊ほたる「き、今日からこの事務所でお世話になる、白菊ほたるです! よろしくお願いします!」

関裕美「あ、プロデューサーさんが言ってた新人さんだね」

ほたる「は、はい」

裕美「私は裕美。関裕美。まだデビュー前の研修生だよ」

ほたる「関さん……よ、よろしくお願いします」

裕美「裕美でいいよ」

ほたる「……あ、ありがとうございます、裕美、さん」

裕美「今の間はなあに?」

ほたる「きっ、気にしないでください」

裕美(じっ)

ほたる「ほ、本当になんでもない、ので……」




白菊ほたる「ずびねす、春の背伸び祭り」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/02/19(水)22:16:42 ID:9bM
○都内某所・事務所近くのカフェ

関裕美「はあ、おねえさんぽくなりたいなあ」

松尾千鶴「どうしたの、突然」

白菊ほたる「もう既に裕美ちゃんの姉力はかなりのものだと思うんですが」

岡崎泰葉「姉力って何」

ほたる「そう、あれは私が冷たい雨の中に駆け出してさまよっていたあの日……」

千鶴「あっこれ長くなる奴だ」

泰葉「ほたるちゃんは裕美ちゃん大好きだもんね」

ほたる「もちろんみんな大好きですけどね」

裕美「真剣なんだよ、もう」

千鶴「解ってる。裕美ちゃんはいつでも真面目だもんね」

泰葉「そしてちょくちょく真面目故に暴走する」

ほたる「乃々ちゃんと私と裕美ちゃん。3人でくすぐりあいをしたのは良い思い出です」

裕美「それ以上混ぜっ返すと『きっ』てしちゃうからね?」

千鶴「ごめんなさい」

ほたる「ごめんなさい」

泰葉「ごめんなさい……それで、どうしておねえさんぽくなりたいの」




【モバマス】花は咲いていた

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/02/15(土)22:21:48 ID:pSN
「プロデューサーさん。私、コーヒー買いに行ってきますね!!」

 8thアニバーサリーイベントの開催を月末に控えたある夜のこと、千川ちひろはそう言い残し、鼻息荒く自分たちのオフィスを後にした。
 
 後に残されたプロデューサー氏が何か言いかけたような気がするが、後ろ手にぴしゃりとドアを閉めてシャットアウト。

 眉を寄せ頬を膨らせ足を踏みならし、プロデューサーさんの馬鹿プロデューサーさんの馬鹿と唸りを上げながら廊下をずんずん歩くその姿は、さながら大怪獣チヒロンである。

 もし運悪く大怪獣チヒロンと行きあうものがいればその恐ろしさに思わず道を譲り、しかる後ちひろの様子とプロデューサー氏との関係のこじれについて興味本位の噂を広めたことだろう。

 だが幸いなことに時計は20時30分を回ったところで、半数ほどのスタッフは退勤済。

 そしてプロダクションに残っているスタッフもそれぞれのオフィスで残業の最中であったから、常夜灯に切り替わった廊下を進撃して階段を降り、消灯された玄関ホールの自販機前にたどり着くまでの間、大怪獣チヒロンは誰にも目撃されずにすんだのである。
 
 しんと静まった空気に一息ついて自販機に硬貨を投入してから、ちひろは『微糖』と『無糖』の間で少し指を迷わせた。いかに大怪獣チヒロンといえど妙齢の淑女。なんだかこのごろキツくなって来た気がするタイトスカートには弱いものなのだ。

 うろうろと指をさまよわせた末に、結局『いやほら書類仕事には脳に当分が必要ですから』とかなんとか自分に言いわけして微糖を2本買い、それを手にして伝わる暖かさにほっとして――それでようやくちひろは常の落ち着きを取り戻し、今更ながらにやってしまったと頭を抱えたのである。




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