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白菊ほたる「ずびねす、春の背伸び祭り」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/02/19(水)22:16:42 ID:9bM
○都内某所・事務所近くのカフェ

関裕美「はあ、おねえさんぽくなりたいなあ」

松尾千鶴「どうしたの、突然」

白菊ほたる「もう既に裕美ちゃんの姉力はかなりのものだと思うんですが」

岡崎泰葉「姉力って何」

ほたる「そう、あれは私が冷たい雨の中に駆け出してさまよっていたあの日……」

千鶴「あっこれ長くなる奴だ」

泰葉「ほたるちゃんは裕美ちゃん大好きだもんね」

ほたる「もちろんみんな大好きですけどね」

裕美「真剣なんだよ、もう」

千鶴「解ってる。裕美ちゃんはいつでも真面目だもんね」

泰葉「そしてちょくちょく真面目故に暴走する」

ほたる「乃々ちゃんと私と裕美ちゃん。3人でくすぐりあいをしたのは良い思い出です」

裕美「それ以上混ぜっ返すと『きっ』てしちゃうからね?」

千鶴「ごめんなさい」

ほたる「ごめんなさい」

泰葉「ごめんなさい……それで、どうしておねえさんぽくなりたいの」




【モバマス】花は咲いていた

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/02/15(土)22:21:48 ID:pSN
「プロデューサーさん。私、コーヒー買いに行ってきますね!!」

 8thアニバーサリーイベントの開催を月末に控えたある夜のこと、千川ちひろはそう言い残し、鼻息荒く自分たちのオフィスを後にした。
 
 後に残されたプロデューサー氏が何か言いかけたような気がするが、後ろ手にぴしゃりとドアを閉めてシャットアウト。

 眉を寄せ頬を膨らせ足を踏みならし、プロデューサーさんの馬鹿プロデューサーさんの馬鹿と唸りを上げながら廊下をずんずん歩くその姿は、さながら大怪獣チヒロンである。

 もし運悪く大怪獣チヒロンと行きあうものがいればその恐ろしさに思わず道を譲り、しかる後ちひろの様子とプロデューサー氏との関係のこじれについて興味本位の噂を広めたことだろう。

 だが幸いなことに時計は20時30分を回ったところで、半数ほどのスタッフは退勤済。

 そしてプロダクションに残っているスタッフもそれぞれのオフィスで残業の最中であったから、常夜灯に切り替わった廊下を進撃して階段を降り、消灯された玄関ホールの自販機前にたどり着くまでの間、大怪獣チヒロンは誰にも目撃されずにすんだのである。
 
 しんと静まった空気に一息ついて自販機に硬貨を投入してから、ちひろは『微糖』と『無糖』の間で少し指を迷わせた。いかに大怪獣チヒロンといえど妙齢の淑女。なんだかこのごろキツくなって来た気がするタイトスカートには弱いものなのだ。

 うろうろと指をさまよわせた末に、結局『いやほら書類仕事には脳に当分が必要ですから』とかなんとか自分に言いわけして微糖を2本買い、それを手にして伝わる暖かさにほっとして――それでようやくちひろは常の落ち着きを取り戻し、今更ながらにやってしまったと頭を抱えたのである。




白菊ほたる「えっ、今年は私も『鬼は外』ってしていいんですか」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/02/03(月)18:43:16 ID:fzw
○2月3日夕刻/女子寮・泰葉ルーム

岡崎泰葉(読書中)「ふむふむ……わあ(ぱらぱら)」

泰葉「えっ、こうなっちゃうの。意外というかなんというか……」

関裕美「大変、大変だよ泰葉ちゃん!(ドアバターン)」

泰葉「わっ、どうしたのいきなり。ノックぐらいしてよ(わたわた)」

裕美「あれっ、今クッションの下に隠した本……」

泰葉「そ、そういうのの詮索はやめておこうよ。というか何か大変だったんじゃないの」

裕美「あ、そうだった! どうしよう、泰葉ちゃん。どうしよう」

泰葉「落ち着いて。ちゃんと話してくれなきゃ助言もできないよ」

裕美「そ、そうだよね。うん、落ち着く……あ、あのね」

泰葉「うん」

裕美「ほたるちゃんが、ほたるちゃんが消えちゃったの!」

泰葉「失踪!? 早くPさんに連絡しないと」




【モバマス×妖怪ハンター】茅の輪巡りて

1 :名無しさん@おーぷん 20/02/02(日)20:53:59 ID:7Mb
・諸星大二郎先生の『妖怪ハンター』とアイドルマスターシンデレラガールズのクロスオーバーSSです。




白菊ほたる「霧の中にて」

1 : ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:35:58 ID:wsm
 すすり泣く声を聞いたような気がして私……白菊ほたるが目を覚ますと、そこは霧の中でした。

 自分の足元もよく見通せないような濃い霧の中で古びた旅行鞄を抱えて、これまた古いベンチに腰掛けているのです。

 まるで頭の中にも霧がかかっているみたいに、頭がぼんやりしていました。

 ここは、どこだったでしょう。

 私はここで、何をしていたのだったでしょう。

 ちょっと首をすくめるようにして辺りを伺うと、かろうじてベンチのすぐ傍に時刻表を張り付けた標識柱が立っていることが解りました。

 ベンチの前にぼんやり見える黒い帯は、多分道路ではないでしょうか。

 くすん、くすんとすすり泣く声は、続いています。

 ぼんやり視線を向けると、泣いているのは同じベンチ、私の隣に座った女の子。
 
 うつむいて、丸まって、ふるえています。

 顔は伏せていて、濃い霧に阻まれて……その子が誰だかは解りません。

 だけど、その背中には見覚えがありました。

 たくさん見てきた背中でした。

 それは、夢を砕かれて泣く女の子の背中でした。




岡崎泰葉「ハッピーバースデー、ほたるちゃん」

1 : ◆cgcCmk1QIM 19/12/04(水)21:19:34 ID:sPQ
【2019年12月中旬・岡崎泰葉私室】


白菊ほたる「お、お邪魔します」

岡崎泰葉「いらっしゃい。突然呼んじゃって悪かったね」

ほたる「ううん、そんなこと」

泰葉「アニバ見てたよ。凄く良かった」

ほたる「えへへ」

泰葉「かわいいなあもう」

ほたる「あの、それで今日は……?」

泰葉「うん、実はほたるちゃんに個人的にプレゼントしたいものがあって」

ほたる「プレゼント?」

泰葉「じゃーん、これです」

ほたる「これは……ケーキ!」

泰葉「その通り! 無理言って三村さんに作ってもらいました!」

ほたる「しかもロウソクが立ててあります!?」

泰葉「exactly!」




【モバマス】 颯「久川埋蔵金だよ、なー!」 凪「ほほう」

1 : ◆cgcCmk1QIM 19/11/11(月)12:59:37 ID:mAi

【某月某日夜/女子寮ロビー】

久川颯「うわー、アイドルになって初めてのお給料!」

颯「うわー、うわー、思ったよりある! すごくない!?」

颯「どうしようかなあ。何に使おうかなあ。ゆーこちゃんとの約束だから貯金分は実家に送って、ゆーこちゃんとパパにプレゼント買って、あっ、服! 服買いたい! なーとまた原宿行ってー」

颯「……あっ、寮費とレッスン料の引き落としが10日じゃない! その分はちゃんと取り置いて、えーと」

岡崎泰葉「ふふ、はしゃいでるね。初めてのお給料日だっけ?」

颯「あっ! 岡崎泰葉ちゃん!? 凄い、ホンモノだ!!」

泰葉「解かるなあ。私も初めてのお給料は舞い上がったっけ」

颯「あのっ、あの、泰葉さんの出てる番組よく見てました! 名探偵ザキちゃん、なーと一緒に、あ、なーって言うのは」

泰葉「知ってる。久川凪ちゃんだよね、双子のお姉さん」

颯「すごーい! 知っててくれたんだ!」

泰葉「そりゃね。久川凪と颯のmiroir。今話題じゃない」

颯「き、恐縮です!」




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