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高森藍子「観察日記」

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1 : ◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:40:47.89 ID:Sr5C6wHy0

春の陽気に誘われて、カメラを片手に事務所を飛び出しました。
本日の最高気温は20度ぐらいの予想だそうです。
上空にはわずかに雲が残る程度の快晴。
絶好のお散歩日和でした。

背の低い建物が連なる通りを、てくてくと歩いていきます。
15分ほどで閑静な住宅街に出ます。
信号を2つ渡って、進路は左へ。
コンビニエンスストアを通り過ぎたあたりに、住宅街の中にあるにしては比較的広い公園があります。

休日の昼間だけあって、幼稚園児ぐらいの子供が10人ほど、そしてその保護者らしき大人の人たち、散歩に来たのであろう老人の人達が数人と、多くの人で公園は賑わっています。
特に急ぎの用事があるわけではないので、私は公園で一番大きな木のそばにあるベンチに腰掛けます。
傾き始めた太陽の光を浴びながら、大きな砂山のような遊具で遊ぶ子供たちを何の気なしに眺めていました。





高森藍子「終末旅行」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499442756/

2 : ◆YF8GfXUcn3pJ 2017/07/08(土) 00:53:18.06 ID:HPw79q8Z0

「わぁ、綺麗ですね」


いつもより少しだけ冷え込んでいる夜だった。

濁った水のような星空の下を、あるいはもう完全にさび付いてしまっている線路の上を二人で歩きながら、アイコちゃんは独り言を空に放った。
顔を上げると、完全な円ではないけれど確かに綺麗なレモン型の月が顔を出しているのが見えた。


「もう十五日ぐらいなのか」


「今は何月なんでしょうか」


「寒くなってきてずいぶん経つから、二月ぐらい?」


僕たちにとって日付はあまり意味をなさなかった。




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