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木場真奈美「カッコイイより」菊地真「カワイイを!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488973116/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2017/03/08(水) 20:38:36.82 ID:VC9IP/fR0
===

 彼女から相談を持ち掛けられた時、菊地真は思わずこう聞き返してしまった。

「カッコイイのに……困ってる?」

「そうだ。カッコイイことに困ってるんだ」

 真の対面に座る女性、木場真奈美がどうしたものかといった様子でため息をつく。

「実は先日、ある仕事を任された時のことなんだが。メンバーが私、美優、あいの三人でね」

「はい」

「それぞれメイドの恰好をして……確かプロデューサー君は、イメージビデオとか言ってたかな」

「イメージビデオですか? メイドさんの恰好で」

 真が訊くと、真奈美は「うむ」と頷いて。

「なんでも『必殺お仕置き人』とかいう漫画の宣伝らしい。個人的なことを言わせてもらえば、メイドは本来使用人だろう?
 なら、叱る側ではなく叱られる側だと思うのだが……」




双葉杏「特別だけど、特別じゃない日」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488466393/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2017/03/02(木) 23:53:14.22 ID:T0exAEec0
===

 台風が来た。とてもでっかい奴らしい。
 テレビのレポーターが波止場でレインコートを翻しながら、深刻な顔で言っていたのだからそうなのだろう。

 それにしてもどうして中継先が波止場なのか。街中じゃダメか? ダメなのか。
 高波に襲われたりでもしたら、労災なんかは下りるのかな……。

 現在時刻は朝でもなく昼でもない中途半端な時間帯。
 要するに十時、十時半。お腹はまだちょっとしか空いてない。

 部屋の姿見には小奇麗にお洒落をした自分の姿が映ってた。
 ……でもどうだ、全ては無駄になってしまったぞ。




[ 2017/03/03 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

【ミリマス】モテないプロちゃんの救済技法

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487021033/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2017/02/14(火) 06:23:53.79 ID:+rctxQ9x0
===

 まず、一番最初にハッキリさせておかなきゃダメなのが、
 ウチのプロちゃんは圧倒的な非モテ人間だっていうことだ。

 でも、そーゆーことを私が言うと「またまた御冗談を」なんて言っちゃう輩がいるのも事実なんだよね。

 だってプロちゃん、仕事先ではしょっちゅうカワユイ女の子たちに囲まれてるんだもん。
 事情を知らない人から見れば、それはまさにこの世の春か桃源郷。妬まし嫉まし羨ま死刑! ってなものだ。




[ 2017/02/15 02:55 ] グリマスSS | TB(0) | CM(1)

【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485164490/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2017/01/23(月) 18:41:30.72 ID:kZN2Dh/P0
===1.

 発覚したのは、麗花の抱擁によってであった。
 
 そも、麗花こと北上麗花という人は、何は無くとも親しい人間にハグをして回る性質を持っていた。

 その勢いや全盛期のダッコちゃん人形の流行りにも負けず劣らず。

 行為自体は親愛表現の一つであると理解もできたが、それでも二十歳になる大人の女性が、
 異性同性問わず事務所内の人間に片っ端から抱き着き回って行く姿というのは、
 一種の危機感さえ感じさせる光景だったと言えるだろう。




森久保乃々「机の下のお友達」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481820301/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2016/12/16(金) 01:45:01.49 ID:egQvK5N60
===

 平常心、平常心だ。息を吸う時は静かに長く。吐き出す時はゆっくり細く。
 物音一つも立てないように全神経を集中し、まるで周囲の空気に同化するように、自分自身の存在を消す――。

 自分には、それができるのだと言い聞かす。『森久保乃々は、完全に気配を消すことができるのだ』と。




箱崎星梨花「バズーカを担いだサンタさん」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481454166/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2016/12/11(日) 20:02:46.60 ID:hqejuYr50

 リンリン、シャンシャン、ぷっぷかぷー。
 
 楽し気に響く鈴の音と、陽気なメロディが街を彩り始めると、
 ああ、今年もまたこの時期がやって来たのだと実感する。
 
 敷地内に併設された劇場から、事務所本館へと繋がる渡り廊下。

 そこを行く箱崎星梨花は遠く、風に乗って流れて来るクリスマスナンバーに耳を傾けながら、
 冬の寒さにかじかむ両手を「はぁ~」っと息で温める。
 
 それから彼女は、ひとりでにこぼれる笑みを隠し切れずに「えへへ、てへへ」なんてだらしなく顔をゆるませた。

 
 別に先ほどまでやっていた、劇場でのレッスンが特別上手く行ったとか、
 これから楽しいイベントが待っているというわけじゃない。

 それでも星梨花が、こうして微笑みを隠し切れないでいるその理由は単純に、彼女がワクワクしていたからだ。
 ワクワクさせられるだけの雰囲気というのが、この時期の街には溢れてるのだ。




フレデリカ「ちょっとだけ、私の話を聞いてシルブプレ―?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477926471/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2016/11/01(火) 00:07:51.54 ID:3s8GXTJT0
※ 短い話です。
===

 落ち着きがない、まとまりがない、何を考えてるかが分かんない。

 そんな風に人から言われてるアタシと、キチンと正面から付き合えるのは、
 やっぱりプロデューサーだけだなーって思うんだー。




渋谷凛「卯月が大体島村卯月になった」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477738066/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2016/10/29(土) 19:47:46.45 ID:Wzb1YhOJ0
※ ニュージェネの三人が会話する。大体そんな話です。
===

 事務所内フリールーム。

凛「おはよう。卯月、未央」


未央「おっ! おはよーしぶりん!」


卯月「凛ちゃん、おはようございます!」


凛「なんだか、二人に会うのも久しぶりだね」

凛「最近は、三人バラバラの仕事が多かったから」

未央「だね。こうやって揃うのは、二ヶ月ぶりぐらい?」

凛「もう少し、短いんじゃない? ほら、この前プロデューサーに集められた時」

卯月「あれが、大体一ヶ月と十日ぐらい前です!」

未央「おお? やけに自信満々で答えるねー」

凛「卯月ってもしかして、そういうの律儀に覚えておくタイプ?」


卯月「えへへ、違いますよぉ」

卯月「ちゃんと、『大体』ってつけたじゃないですか」

卯月「だって私は、大体島村卯月ですからっ!」ダブルピース!




神谷奈緒「分かってる。これも営業の一環なんだろ?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477419286/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2016/10/26(水) 03:14:46.96 ID:AArqfKRy0
===

 そう言って、奈緒は仕方なさそうにはにかんだ。

「あたしが少し我慢するだけで、それでPさんの顔が立つっていうならさ。
 こんなことで、仕事が貰えるっていうなら……安いもんだよ」

 寂しそうな、悲しそうな、けれどもそんなことをおくびに出すまいと、
 下手な誤魔化し笑いをする奈緒の姿に、俺は何とも言えない気持ちにさせられる。

「あたしだって、馬鹿じゃないからさ。
 Pさんに誘われてアイドルになって、自分でも場違いだって思ってる芸能界って場所で仕事して。
 だからいつかは……いつかは、こんな時も来るんじゃないかって……日頃から、覚悟だけはしてきたつもり」




[ 2016/10/26 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(3)

高垣楓「夢と現を、月見で一杯」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476997597/

1 : ◆Xz5sQ/W/66 2016/10/21(金) 06:06:37.46 ID:KNNRsk+y0

 月が出ていた。

 白く、欠けの無い月だった。

 月明りが一本の長い田舎道と、そこに沿って生えるススキの群れを、柔らかな光で照らし出していた。

 さわさわとススキを鳴らす夜風に乗って、虫たちの合唱が聞こえる夜道。
「満月ですよ」と、アスファルトで舗装された歩道を行く高垣楓が、夜空を見上げて呟いた。


「満月ですよ。プロデューサー」

「ええ、満月ですね」

「本当に、見事なまぁるいお月さま」

「綺麗なもんです」

「こんな月光の下で飲む酒は……けっこういいぞ、プロデューサー」




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