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渋谷凛「これは何」モバP「か、カスタムキャストです……」

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/10/06(土)00:07:22 ID:CUK

凛「……えっと。で、これは何するゲームなの?」


P「こう……用意されたパーツを組み合わせて見た目が好みの子を作る~、みたいな」

凛「それだけ?」

P「他には、えっと、配信ができる……けど、その機能は使ってないからよくわかんない」

凛「そっか」

P「はい」

凛「じゃあ聞くけど」

P「はい」

凛「さっきプロデューサーが動かしてたのは、プロデューサーが作った子なんだよね?」

P「………………。あれは最初から入ってる子です」

凛「そうなんだ。じゃあ、私もそのアプリ入れてみるね」

P「待って待って待って待って」

凛「?」

P「嘘をつきました」

凛「うん」




[ 2018/10/06 22:25 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

モバP「なんか最近秋っぽくなってきたよな」渋谷凛「まぁ、うん。そうだね」

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/09/22(土)01:55:05 ID:iua

P「凛は秋好き?」

凛「うん」


P「どんなとこが?」

凛「暑くないし、そこまで寒くもないし。食べ物はおいしいし、秋の花も綺麗だし」

P「ハナコの散歩がお昼に行けちゃうし?」

凛「うん。それもあるかな」

P「夏は心配だもんなー。肉球火傷しちゃわないかなー、とか」

凛「そうそう。だから、秋はわりと好きだよ」

P「それはよかった」

凛「? なんかあるの?」

P「なんにもないけど」

凛「……」




[ 2018/09/22 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(1)

北条加蓮さんの母親の話

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/09/19(水)00:23:56 ID:0EE

ある昼下がりのこと。

そろそろ娘が学校から帰ってくる頃だろう、と掃除の手を止め、台所に入ります。

髪を後ろで束ね、手を洗い、エプロンをつけたのちに、冷蔵庫の中を確認します。

買い物の必要はなさそうでした。

今ある食材で作れそうなものをいくつか思い浮かべ、適当に手近なものを取り出して、シンクの上に並べていきます。

さて、娘が帰ってくるまでに手早く作ってしまうとしましょう。




[ 2018/09/19 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

高校一年、文化祭実行委員長、神谷奈緒。

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/09/17(月)14:46:44 ID:mHj
中間テスト明けの、朝のホームルームで担任の先生が嬉しそうに声を張り上げて教卓から身を乗り出す。

「うっし。みんなおはよう! 中間テストお疲れさん!」

がやがやとした教室が一瞬にしてぴたっと静かになる。

クラスメイト達はみんな、先生に注目していた。

「さてさて、テストも終わったことだ。楽しいこと、やりたいよな!」

先生は、ばんと教卓を両の手で鳴らして、あたし達に微笑む。

教室のあちこちから「やりたーい!」と声が上がった。

それを先生は受けて、うんうん頷く。

「そうだよな! そこで! 今日の最後のクラスの時間は、楽しいことをしようと思う!」

言って、くるりと百八十度回転し、チョークを手に取る。

かつ、かつ、かつ、と勿体付けたように黒板に何か書いている先生を見て、クラスメイト達は、あてずっぽうで憶測を飛ばし合う。

「アレじゃね! 席替え!」

「あ、あるかも!」

「それかアレ! ドッジボールやるとか!」

「やりてー!」

などなど。

それはもう、謎の盛り上がりを見せていた。




[ 2018/09/19 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(1)

渋谷凛「前職アイドル、そしていま」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533826835/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/08/10(金) 00:00:36.15 ID:OipDTOFK0

周囲を忙しなく動き回る何かの気配で目が覚めた。

のっそりと上体を起こし、まだ重い瞼を瞬かせる。

私の周りをうろちょろとしていた気配の主は十年来の相棒、ハナコだった。

ハナコは私が小学生の頃にこの家にやって来た妹分であり、相棒でもある。

彼女はヨークシャテリアとミニチュアダックスフンドの血を半分ずつ持ち、唯一無二のもふもふ感を誇る。

父による命名であり、曰く、花屋の子だからハナコだとか。

この話を聞いたときは、もしかすると私の名前がハナコになっていたのではないか、と思ったものだ。

そして、ハナコは毎朝こうして私を起こすべく、寝ている私の周囲をうろちょろとする。

時にはお腹の上に乗って来たり、顔を舐めたりするという、そんじょそこらの目覚まし時計にはない機能まである。

人生の半分以上をそうして過ごしたことから、自然と朝には強くなった。

寝坊であるとか、二度寝であるとか、そういった類のものと私が無縁であるのは、ハナコの働きに因るものだ。





渋谷凛「ただいまって感じのする場所」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531747184/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/07/16(月) 22:19:45.05 ID:/aS1s4K/0

撮影を終えて楽屋に戻ると、どっと疲れが押し寄せた。

様々な服をとっかえひっかえして、ポージングをして、と撮影のお仕事は未だに慣れない。

もちろん、撮られる側としての技能自体はそれなりに上がってきているとは思うけれど、やはりこれは性格的な問題なのだろう。

脳が糖分を欲している。

そして飛び込んでくる、目の前の机上に並んでいる色とりどりのお菓子とコーヒーポット。

この誘惑には抗えそうにないが、その気持ちをぐっとこらえ、まずは着替えに専念することにした。





[ 2018/07/16 23:25 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

モバP「おしぶ」渋谷凛「……何」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530810010/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/07/06(金) 02:00:10.75 ID:eFlU1x8P0

P「おしぶ」

凛「……それ、私のこと?」


P「そうだけど」

凛「そうだけど、じゃないでしょ」

P「あっ、不愉快だった?」

凛「不愉快……とはちょっと違うけど、ほら、普段は普通に名前で呼ぶでしょ?」

P「うん」

凛「ほら」





渋谷凛「夏がはじまる」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530383389/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/07/01(日) 03:29:49.71 ID:kdkVKxIA0

太陽が完全に姿を隠して、真っ暗になった浜辺を人工の光が照らす。

その光を頼りに、スタッフの人たちはてきぱきと機材を運んだり、ステージを解体したりしている。

ほんの一時間前に私が歌って踊っていた場所は、鉄の骨組みがあるのみで、もう跡形もなかった。

「終わっちゃった……なぁ」

呟いて、ストローに口を付け、スポーツドリンクを飲む。

この気温では熱くなっちゃったかな、と思ったけれど、ステージ前に飲んだ時と変わらずしっかりと常温で管理されていた。

プロデューサーが日の当たらないところに置いておいてくれたのだろう。

こういうとこ、ほんとにマメだなぁ、などと考えながら、ふたくち目を飲みこんだ。

汗を流して、疲れた体に塩分と糖分が染み渡る。

自然と、ふー、と息が漏れてしまった。

「お疲れさん。風邪ひくぞ」

そんなところに、声と共にばさぁっと雑に頭から大きなタオルケットをかけられた。

こんなことをするのは一人しかいない。

私がタオルケットから顔を出すより先に「ちょっと」と抗議した。





[ 2018/07/01 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

モバP「惚気を聞いてくれ」渋谷凛「惚気?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529497081/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/06/20(水) 21:18:01.53 ID:48x+i87U0

P「そう。惚気」

凛「何? 何の惚気?」


P「いいから、いいから。とりあえず聞いて」

凛「よくわかんないけど……はい」

P「今日のことなんだけどさ、車で移動してたんだよ」

凛「うん」

P「そのときに一緒にいた相手に、お昼摂る時間作ってあげられなかったから移動中に食べて、ってサンドイッチあげたんだけど」

凛「……え」

P「ただのコンビニのサンドイッチなのにさ」

凛「……ちょっと待って」

P「わざわざごめん。ありがとね、って恭しく受け取ったんだよ」

凛「それ、私のことじゃない?」

P「で、律儀……かわいい……ってなったわけ」

凛「……ねぇ、それ私でしょ」

P「律儀かわいい……ってなるだろ、こんなの」

凛「それは、その、良くしてもらったらお礼を言うのは当たり前でしょ?」

P「そういうとこだぞ」

凛「……」

P「仕事のせいでお昼摂る時間なくなってるんだから、俺のせいみたいなもんだろ」

凛「まぁ、そうなのかもしれないけど。でも悪意があるわけではないし……」

P「さらに、それだけじゃなくて」

凛「……うん」

P「おすそわけ、とか言って笑いながらひとくちくれたんだよ」

凛「あー、うん」

P「顔には出さなかったけど、めちゃくちゃテンション上がってたし、なんなら事故りそうだった」

凛「何してるの」





渋谷凛「梅雨のおかげ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528645534/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/06/11(月) 00:45:35.17 ID:m7wvDgMq0

画面いっぱいに映し出された週間天気予報は、日本のどこの地名を見ても傘のマークだらけだった。

次に地図へと画面が移り変わり、キャスターの人が画面をぽん、と叩く。

『本日午前八時ごろ発生した台風――号は明日には本州に上陸する見込みであり……』

日本の左下当たりを指し示し、そこからの予想される進路を淡々と説明していった。

憂鬱だ。

小さくため息を吐いて、ソファへ深めに座り直した。

全体重をソファへと預けて、仰け反るように後方を見る。

私のプロデューサーは、自分のデスクで忙しそうにキーボードを叩いていた。

今はちょっと構ってもらえそうにないな、とプロデューサーで暇を潰すことを断念した。

座ったままの状態で、手の感触だけを頼りにマガジンラックから雑誌を抜き取る。

ファッション誌だった。

まぁ、なんでもいいかと膝の上で開き、ぱらぱらと眺めることにした。





[ 2018/06/11 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)
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