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P「モフらせて欲しい」有栖川夏葉「モフ……えっ!?」

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1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/05/19(日) 20:29:21.72 ID:wUNv0k9g0

P「あ、悪い。急に言われたらびっくりするよな」

夏葉「……ええ。詳しく説明してもらえるかしら」

P「ああ。その……なんて言えばいいのか。たまにストレスがたまるとさ」

夏葉「ええ」

P「もうダメだー、ってなって癒しが欲しくなるわけなんだが……」

夏葉「それで、その……も、モフ? りたくなったってことね」

P「そう。ダメか?」

夏葉「ダメかどうかは別にしても……それ、白昼堂々言うことではないと思うのだけれど」

P「ああ。仕事中に言うことじゃなかったな……すまん。もふもふしたい衝動に駆られて……ふと、な……」

夏葉「ふと、ってそれ言う相手を間違えたらアウトよ?」

P「わかってる。だから夏葉なんだ」

夏葉「……私以外にいないの?」

P「そうだなぁ……ああ、夏葉以外いない」

夏葉「……………………そう」





渋谷凛「なぞののうりょく」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557559998/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/05/11(土) 16:33:18.87 ID:QfZnhCgW0
よく振った炭酸飲料を開けたときみたいな音をたてて、電車のドアが開いた。

乗客たちはそれが「よーいどん」の合図であるかのように、一斉に降りていく。

携帯電話を鞄へ戻し、その流れに私も乗った。

乗客たちは電車を降りた後も一糸乱れぬ動きでエスカレーターに吸い込まれていく。

その様子をぼんやりと眺めていたところ、不意に肩を叩かれた。

見つかってしまったか、と伊達眼鏡を外し、笑顔に切り替える。

そこには見慣れたスーツ姿があった。

「なんだ。プロデューサーか」

「なんだとはご挨拶だなぁ」

「だって、ファンの人に見つかったのかと思ったから」

「あー。……いや、見つかりたくないんならもっと変装したらいいだろ」

「してるよ。ほら」

左手で眼鏡のフレームを軽くつまんで、上下させてみせる。





[ 2019/05/11 18:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

【モバマスSS】時限水風船爆弾【モブ視点】

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1556374554/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/04/27(土) 23:15:55.06 ID:tChnMgcV0

クリアファイルをうちわ代わりにぱたぱたとさせながら歩く私の横を、自転車に乗った小学生の一団が猛スピードで通り抜ける。

先頭を走る少年の自転車の前カゴには、大量の水風船が入っていた。

きっと、これからどこかの公園で大きな戦争があるのだろう。

涼しげでいいなぁ。

服が濡れることや、びしょびしょで家に帰って親に叱られるなんてことは、彼らの頭の中にはおそらく微塵もない。

そんな無邪気さを、少し羨ましく思った。

蒸し蒸しとした空気と照りつける太陽によって、何をしていなくともじわぁっと汗がにじむ。

シャツは既に肌にべっとり貼りついてしまった。

「あつい……」

口に出すと、よりいっそう暑さが感じられる。

言わなきゃよかった。

夏休みと言えども、高校三年生のそれは碌なものではない。

うるさい母と蝉の声に起こされ、夏期講習と言う名の地獄に朝から晩まで放り込まれる。

二十三時前に帰宅して、ダイニングテーブルでラップをかぶっている冷めたご飯をもそもそと食べ、自室へ戻ると、また明日の夏期講習の予習やら確認テストの対策やらに追われる毎日の繰り返しだ。

たまの休みが得られても、両親は口を開けば「勉強は、勉強は」と私をまくし立てる。

そんなだから、家にいるとかえってストレスがたまる一方だ。

とは言え、気分転換に遊びに行こうにも、友人たちも同じような状況で急に約束を取り付けられるはずもない。

私は、十八にして生まれて初めて、夏休みを苦痛に思うのだった。





[ 2019/04/28 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

西城樹里「ミドリ」

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1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/04/14(日) 20:02:35.30 ID:jB+QKM/40
「凛世、そのままのリズムよ!」

「……はい」

「智代子、腕が下がってるわ。最後まで気を抜かない!」

「ひーっ!」

「樹里、ちょっと走ってる。ちゃんと曲を聴きなさい!」

「……っ、わかってるよ!」

「果穂、もっと自分の立ち位置を意識してちょうだい!」

「はいっ! 夏葉さん!」

ダンスシューズと床とが擦れて鳴る、きゅっきゅっという音がレッスンルームに響く。

完璧な動きを見せながら、常に指示を飛ばし続けているこの女の体力は無尽蔵なのだろうか。

後奏が終わり、音楽が完全に鳴り止んだところで、アタシを含めた他のメンバーは、どさりと床へ崩れ落ちた。

「…………っ、はぁ、はぁ。……きっつ」

這うようにして部屋の隅に置いてあるタオルとスポーツドリンクに向かい、手を伸ばす。タオルで汗を拭い、スポーツドリンクを一気に半分ほど飲み干して、またしても床へ倒れ込んだ。

「樹里ちゃん~……わ、私にも取って……」

一人を除いて、死屍累々、といった様相だ。

全員分のタオルと水筒を抱え、運んでやると、各々息を整えることに努めた。

「みんな、かなり良くなってるわ」

ぱちん、と手を叩いて、アタシたちに指示を飛ばしていた鬼教官が言う。

「そりゃどーも。夏葉、よくアタシら見ながら動けるよなぁ」

「ふふ! 当然でしょう? 私は有栖川夏葉だもの。ほら、みんな、十分休憩したらまた通しで行くわよ!」

「えー! 夏葉ちゃん、もっと休ませて……」

やいのやいのと騒いでいる面々を見て、懐かしい記憶が蘇る。そういえば、この鬼教官は最初からずっとこんな感じだった。

いちばん後にアタシたちのユニットに来たくせに、どうしてか最初からずっといたような感覚になってしまうから不思議である。

ああ、そういえば、初めて会った時もこんなだったっけ。

もうひとくち、スポーツドリンクを口に含んで、いつかの景色にアタシは想いを馳せる。






【シャニマス】P「夏葉は方言出ないよな」夏葉「そうね」

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1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/04/05(金) 17:47:58.27 ID:Mu19C/tP0

P「この前、アンティーカの月岡さんと雑談する機会があってさ」

夏葉「ええ」

P「そういえば夏葉も地方の出身なのに方言出ないよな、と思ったんだよ」

夏葉「そうね……私は幼い頃から、畏まった場所で話す機会も多かったから」

P「あー。そっか、そういう場所だと」

夏葉「そう。あまりふさわしくないのよ。……特に私の出身地の方言は」

P「……夏葉の出身地の方言は? どういう?」

夏葉「わからないかしら」

P「ああ、ちょっとよく」

夏葉「汚いのよ」

P「え」

夏葉「名古屋弁は」





有栖川夏葉「選ばれて、ここに」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1554223346/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/04/03(水) 01:42:26.43 ID:EU7YFYJs0

レッスンルームから一歩外に出ると、じめじめとした空気が私を襲う。レッスン後のため、汗だくであることも相まって肌にまとわりつくような不快感はいつにも増して、その猛威を振るっていた。

「ったく。どうにかなんねーのか、この暑さ」

私に続いてレッスンルームから出てきた、金色のショートカットの少女、西城樹里も同じくこの空気に嫌気がさしたようで、悪態をつく。

「もう。言ってもどうにもならないでしょう」

「それはそうだけどよー。暑いもんは暑いんだから仕方ないだろ」

はー、と深く深くため息を吐いたあとで「もう、夏が来るんだな」と言った。






有栖川夏葉「Libra」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1553434189/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/03/24(日) 22:29:50.34 ID:yULJlY3j0

全身から出た汗はトレーニングウェアを上下の区別なく、ぐっしょりと濡らす。

鉛のように重くなったシャツは背中にはりついていて、格別の気持ちの悪さを誇っていた。

ダウンを済ませて、早いところシャワーを浴びなければ。

使用した筋肉を一つ一つ丁寧に伸ばし、アイシングをしていく。

その作業に没頭していると、不意に視界が塞がれる。

何者かの手によって頭の上からタオルをかぶせられたらしい。

「もう。何?」と抗議しながら、片手でそれをはぎ取って、仰け反るようにして背後を見やる。

そこには私を担当するプロデューサーがいた。





有栖川夏葉「(Sat.)ふしぎなこと」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1551817862/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/03/06(水) 05:31:02.84 ID:AWnUjP/X0


「一秒だって無駄にはできない」

 いつだったか、私が担当のプロデューサーに対して言った言葉が、頭の中でリフレインしていた。






渋谷凛「夕空とカレー」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1550590751/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/02/20(水) 00:39:12.53 ID:QG61bbmB0

 人混みをかきわけて、スーツ姿の男が一直線にこちらへ歩いてくる。

 「よっ」だとか「ほっ」だとか。

 そんな間抜けな声を上げ、私の目の前に到着した彼は歯を見せて笑う。

「お待たせしました」

「うん。待った」

「ごめん、ってば」

 言いながら、そのまま私の手を取って「じゃあ行こうか」と引いてくるので、「ん」と返事をして、されるがままに足を踏み出した。





[ 2019/02/20 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

渋谷凛「はい、チョコ」モバP「もうちょっとこう……なんかないの」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1550152709/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2019/02/14(木) 22:58:29.95 ID:yyQGend70

凛「なんかって?」

P「ほら、心を込めて作りました。これからもずっと私のチョコもらってください! みたいな」

凛「ない」

P「最初はあったのに」

凛「それはまぁ、うん。そうだけど」

P「もうない、と」

凛「うん」

P「寂しい」

凛「だってさ、毎年毎年渡してるとほら、慣れるっていうか。そんなに特別感もなくなっちゃって」

P「その割には欠かさず手作りだけど」

凛「……そうやってさ」

P「うん」

凛「察してるなら聞かなくてもよくないかな」

P「だって凛がすごい雑に渡すから」

凛「あれ以外にやりようないでしょ。こんな人目につく場所でさ」

P「じゃあどっか呼び出すとか、二人の時渡すとかさぁ」

凛「……そこまでするのはなんか全力っぽいし」

P「実際全力じゃん」

凛「…………」

P「かわいい」





[ 2019/02/15 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)
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