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北条加蓮「運命的、あるいは作為的」

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1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:43:12.36 ID:1k4n5Mtx0

奇跡だとか、運命だとか。

その類の言葉があまり得意ではなかった。

目に見えない存在に成果を横取りされている気がして、どうにも好きになれなかったのだ。

何より、これまでの紆余曲折を運命の二文字で片付けられてしまうのは寂しい。

私がこの言葉たちを好意的に解釈できるようになったのは、つい最近のことだ。

そして、それはたった一人の所業だったりする。

これから、私はその人物の話をしようと思う。

私のそれまでの価値観を全部全部壊してしまった、私史上最高に自分勝手で、私史上最高に信頼できる人の話を。





[ 2018/02/08 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

モバP「ノースリーブのタートルネックってエロくない?」渋谷凛「……え?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517503490/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/02/02(金) 01:44:50.92 ID:BHsgrPsN0

凛「いや、えっ?」


P「ノースリーブのタートルネックってエロくないですか、って」

凛「それ。私を見て言ってる?」

P「他にどこにノースリーブのタートルネックがいるって言うの」

凛「なんでちょっと偉そうなの」

P「で、ノースリー」

凛「もうわかったから、三回も言わないで」

P「はい」

凛「それで? なんだっけ。私の今の恰好がその、卑猥に見えるわけ?」

P「卑猥って言い方はなんか違う」

凛「うん。それはそうだよね。普通の服着てるわけだし」

P「わかんないかなぁ」

凛「ごめん。本気でわからない」





[ 2018/02/02 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

渋谷凛「それはきっと、私にとっても記録的大雪」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516631589/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2018/01/22(月) 23:33:10.05 ID:Ths8Jl5j0

「降ってきたな」

窓の外をちらつき始めた雪を眺めていたところ、背後から声をかけられた。

声の主は私のプロデューサーで、手には二つマグカップを持っている。

「気が利くね」

可愛げのない返事をしつつ、手渡されたマグカップを受け取った。

ひとくち口を付けると、ほぅっとため息が自然にこぼれた。

それを見逃すプロデューサーではない。

「おばあちゃんみたい」

いつにもまして雑ないじりを受けたので、仕返しに「私がおばあちゃんなら、プロデューサーは白骨死体だよ」と返した。





[ 2018/01/23 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

渋谷凛「今年最後のメリークリスマス」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514049003/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/12/24(日) 02:10:04.21 ID:lFEhVh8y0

背後に気配を感じて、イヤホンを耳から外した。

ソファに体を預け、反り返るようにして後ろを見やる。

そこには、私の座るソファに肘をかけて身を乗り出しているプロデューサーがいて、期せずして私たちは至近距離で見つめ合う形となった。

「気、抜き過ぎじゃないの」

彼は呆れたように笑って、そう言う。

返事の代わりにソファの右側に詰めて座り直して、空いた場所を視線で示すと、彼はそこに腰掛けた。





[ 2017/12/24 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

神谷奈緒「ステップバイステップ」

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1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/11/16(木) 00:54:08.36 ID:4TBLGcT+0

汗ばんだ手を横着にジャージで拭って、今度はその手でシューズの裏を片足ずつなぞる。

なぞったあとで、少しだけ強めに足を床に打ち付けると、きゅっという音が響く。

左足、右足。それに伴って響く、二回のきゅっという音。

あたしはこの一連の動作と音が、お気に入りになっていた。





[ 2017/11/16 06:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(1)

神谷奈緒「最高記録」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505493736/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/09/16(土) 01:42:16.66 ID:QcRc5/5m0

あたしたちアイドルは、たくさんの人からの期待に応えなくちゃいけない。

その上で予想を裏切っていかないと、とてもじゃないけど一番になんてなれっこない。

だからこそ、自分の最高記録を更新し続ける必要があるんだ。

中でも、あたしには、今までもらった期待の分だけ応えたい相手がいる。

その応えなきゃいけない相手が期待をかけるに足る存在であり続けるために。





[ 2017/09/16 02:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

渋谷凛「ワンポイント」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503805704/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/08/27(日) 12:48:24.42 ID:IW6lTeqn0

午前中のお仕事を終え、夏の暑さから逃げるようにして事務所に入る。

すれ違う社員の人たちにお疲れ様ですと挨拶をしながらソファを目指す。

先客がいないことを確認して、ソファに荷物を置いて、冷蔵庫から私の名前が書かれたお茶が入ったペットボトルを取り出した。

再びソファまで戻り、どさっと腰掛けてペットボトルを開ける。

一気に半分ほど飲み干すと、体が一気に冷えていく。

ふぅ、と一息ついて、プロデューサーの姿を探すと、プロデューサーはデスクで何やら忙しそうにしていた。

今は邪魔しない方がいいかな。

時間ありそうなら一緒にお昼でも、と思ったんだけど。

残念だ。

心の中で呟いて、マガジンラックからファッション雑誌を抜き取った。

これかわいいなぁだとか、これは誰々に似合いそうだとか、そんな感じで雑誌を眺める。

しばらく夢中で雑誌をぱらぱらとして、帽子の特集を読んでいたところ、不意に後ろから声をかけられた。

「変装、嫌いじゃなかったっけ」

振り返ると、そこにはソファに肘をかけて、私の手元の雑誌を覗きこむプロデューサーがいた。





[ 2017/08/28 16:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

渋谷凛「プロデューサーは何派?」

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1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/08/22(火) 15:34:43.84 ID:ryn1QpcY0

「それ、この前の?」

ついこの前の動物モチーフのお仕事、その撮影の合間に撮った写真たちがモニター上に並んでいたから、思わずプロデューサーに声をかけた。

どうやらプロデューサーは作業に集中していたらしく、少しびくっとして振り返る。

「あ、ごめん。びっくりしたよね」

「大丈夫。うん、この前の」

「この子、かわいかったよね」

表示されているたくさんの中の一つを指で示すと、プロデューサーはそれを開いてくれた。

私と、一緒に写真を撮ってくれたオオカミの子がモニターにでかでかと表示される。

プロデューサーがマウスをかちかちと操作して、撮影時間順に写真を送っていくと、ついこの前の記憶が鮮明に蘇る。

強張った顔で、おっかなびっくりオオカミの背中に手を伸ばす私に始まって、にやけた顔でオオカミを撫でまわす私で写真は終わる。

最後の一枚は、少しだけ私の髪がぼさぼさだった。

「最後の、髪ぼさぼさになってるな」

「いや、プロデューサーのせいなんだけど」

私が言い返すと、プロデューサーは「そうだったっけ」なんて言って、とぼける。

ぼさぼさの理由は、あのとき「プロデューサーも撫でてみて」と私が促したら、どさくさに紛れて私の頭まで撫でてきたからだった。





[ 2017/08/22 18:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

渋谷凛「SUMMER!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503004812/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/08/18(金) 06:20:12.59 ID:x60B3tho0

「海、行きたいなぁ」

なんとなく、ただの暇つぶしのつもりでテレビで流れるビーチの特集を眺めていたら、そんな言葉が無意識で口をついて出てしまった。

「海、海かー」

後ろを振り返るとプロデューサーがいた。

どうやらひとり言を聞かれていたらしい。

「聞いてたんだ」

「ごめん。偶然」

「別に、謝ることでもないでしょ?」

「いや、そっちもだけど、あんまり暇を作ってあげられなくて悪いなぁ、と思って。いつかみたく北条さんや神谷さんと遊びに行けるように調整してあげられたらよかったんだけど」

「それこそプロデューサーが謝ることじゃないよ」

「せっかくの夏休みなのに、申し訳ない」

「もう、別に私は不満とかないってば。それに、まだ夏は終わってないよ?」

「ん? どういうこと?」

「連れてってよ、海」

「……二人で?」

「うん」

「凛は俺とでいいの?」

「プロデューサーとがいいから言ってるんだけど」

「あー……」

「返事は?」

「行こうか。海」

私とプロデューサーのオフが合う日に約束をして、海に行くことになった。





[ 2017/08/18 18:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

【モバマス】屋上の歌姫

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499796463/

1 : ◆TOYOUsnVr. 2017/07/12(水) 03:07:43.82 ID:gmIz35NR0

「ねぇ、屋上の歌姫のウワサ。知ってる?」

教壇の上で、現国教師の音読する平家物語を子守歌代わりに寝入ろうとしていたところ、隣の席の友人に声をかけられた。

「屋上の歌姫?」

そんなウワサは聞いたこともない。

「うん。B棟、あるでしょ?」

「あー。物理室とか、生物室とかあるとこだっけ」

B棟と呼ばれる校舎は理系科目の実験や家庭科で使われる教室が入っているほかは、文化部の部室があるのみで、入学して間もない私にとっては、あまり縁のない場所だった。

「そうそう。それでね、B棟にはうちの部の物置になってる階段の踊り場があるんだけど」

「天文部の?」

「うん。あとは演劇部の舞台装置なんかも置いてあるとこ」

「ふーん。それで、そこがどうしたの?」

「そこから屋上に出れるんだけど、その屋上にあの歌姫が時々いるらしいよ」

歌姫と言われても、いまいちピンと来なくて、私がきょとんとしていると、彼女はわざとらしく「はぁーあ」とため息を吐く。

「アンタ、ほんとにいろいろ疎いよね」

「歌姫って言ったら、一人しかいないでしょ。それもこの高校で」

またしても、きょとんとしている私に呆れたのか、彼女はスマートフォンの画面を見せながらこう言った。

「渋谷凛!」





[ 2017/07/13 08:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)
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