http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509025137/
1 :
◆P1ZZk9vB9M 2017/10/26(木) 22:38:57.62 ID:
1hTGN64Mo
※独自設定あり、登場人物が死亡する表現があります
その時俺の眼に映ったのは、夜の事務所、床に倒れている俺と文香。
全てが赤く染まった、凄惨な光景だった。
2 :
◆P1ZZk9vB9M 2017/10/26(木) 22:39:45.97 ID:
1hTGN64Mo
~モバP(以下P表記)の回想~
俺は「特別な眼」を持っていた。
最初にその力を体感したのは、6歳の時だった。
家で何かの・・・確かマンガだったと思うが、本を読んでいて、あるページをめくった瞬間目に飛び込んできたのは、
【このページを読んでいる間、絶対に声を発してはならない】
ここに書かれている情報は、全てあなたの特別な眼が見せている幻である。
ここに書かれている情報は、全てあなたの利益に繋がるもの、もしくは不利益を避けるためのものである。
ここに書かれている情報は、文章であったり画像であったり、直接的だったり間接的だったり、
長かったり短かったり、過去のことだったり未来のことだったり、その都度異なる。
あなたがこのページで見た情報は、生涯決して忘れることはない。
この能力は自らの意志で発動することはできないが、あなたの人生の岐路において発動しやすい。
この能力の発動に必要な条件はただ一つ、「書籍でも漫画でも雑誌でも、何か書物を読んでいること」である。
最初の行の指示に従わなかった場合、あなたの身に救いようのない悲劇が訪れる。
というわずか9行の文章だった。それは本来あるべきのマンガのページの代わりに書かれていた。
もちろん今も一字一句たがわず内容を覚えている。
当時小学校に入ったばかりの俺の知らない漢字ばかりの文章だったが、なぜか読むことができ、意味も理解できた。
しかもこんな突拍子もない内容だというのに、全く疑うことなく信じることができた。